JP2020007816A - 局部洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄ノズルの進出長を確保しつつ、装置全体の高さが抑えられる局部洗浄装置を提供する。【解決手段】本発明に係る局部洗浄装置20は、第2ノズル部34が第1ノズル部33に収容された状態または第1ノズル部から突出した状態の何れかに水圧で切り替わる水圧式洗浄ノズル30と、第2ノズル部が第1ノズル部に収容された状態の水圧式洗浄ノズルを、ノズル開口部に対して後方に配置された収容状態とノズル開口部に対して前方に進出した進出状態との間で電動で動かす電動式ノズル駆動部50と、を備え、収容状態における水圧式洗浄ノズルの水平面に対する角度は進出状態における水圧式洗浄ノズルの水平面に対する角度βより小さい。【選択図】図7

Description

本発明は、局部洗浄装置に関する。
近年、便器には、局部を洗浄するための局部洗浄装置が設けられている。局部洗浄装置に設けられた洗浄ノズルを、リモコン操作等に応じて、ノズル開口部から便鉢内に進出させ、先端部の吐出口から洗浄水を吐出する。
例えば、特許文献1には、多段式ノズルおいてモータの駆動により金属バンドで牽引された洗浄ノズルがノズル開口部から進出する局部洗浄装置が開示されている。特許文献1に記載の局部洗浄装置では、洗浄ノズルが収容位置からノズル開口部に向かって水平面と平行に移動し、洗浄ノズルがノズル開口部から前方(すなわち、便鉢内)に向かうにつれて下方へ移動する。また、ノズルモータ(回転モータ)は、洗浄ノズルの進出に連動して移動する。
特許第5565707号公報
特許文献1に記載されている牽引式の局部洗浄装置では、洗浄ノズルの進出長を十分に確保しようとすると、洗浄ノズルを進出させるために繰り出される金属バンドが長くなる。また、洗浄ノズルが進出方向の手前側に牽引される際にはノズルモータが下降するので、ノズルモータの移動領域が上下方向に拡がる。したがって、特許文献1に記載されている牽引式の局部洗浄装置では、金属バンドを繰り出すためのモータや、繰り出された金属バンドを支持するラックの高さや長さが大きくなるという問題があった。
上記事情を鑑み、本発明は、洗浄ノズルの進出長を確保しつつ、装置全体の高さが抑えられる局部洗浄装置を提供する。
本発明に係る局部洗浄装置は、第1ノズル部と、前記第1ノズル部から水圧によって突出可能かつ先端部に洗浄水を吐出する吐出口が形成されている第2ノズル部とを有する水圧式洗浄ノズルと、前記第2ノズル部が前記第1ノズル部に収容された状態の前記水圧式洗浄ノズルを、ノズル開口部に対して後方に配置された収容状態と前記ノズル開口部に対して前方に進出した進出状態との間で、所定の軌道に沿って電動で動かす電動式ノズル駆動部と、を備え、前記収容状態における前記水圧式洗浄ノズルの水平面に対する角度は前記進出状態における前記水圧式洗浄ノズルの水平面に対する角度より小さいことを特徴とする。
上述の局部洗浄装置によれば、水圧式洗浄ノズルと電動式ノイズ駆動部とのハイブリッド構造になっているので、電動式ノズル駆動部の大きさが抑えられる。また、収容状態の水圧式洗浄ノズルの水平面に対する角度が進出状態の水圧式洗浄ノズルの水平面に対する角度より小さいので、水圧式洗浄ノズルの進出長を確保しつつ、装置全体の高さが抑えられる。
本発明に係る局部洗浄装置では、前記水圧式洗浄ノズルが収容位置から上昇した後に下降する前記軌道に沿って移動することが好ましい。
また、本発明に係る局部洗浄装置では、前記洗浄ノズルの上昇時の前記軌道が水平面に対してなす角度は、5°以上であることが好ましい。
上述の局部洗浄装置によれば、洗浄ノズルの進出長さが適度に確保されると共に、洗浄ノズルの全体が通過する領域の高さも確実に抑えられる。このことによって、局部洗浄装置の省スペース化が図られる。
本発明に係る局部洗浄装置では、前記第1ノズル部の基端部には前記洗浄水の流入口が形成され、前記電動式ノズル駆動部は、ローラを備えた回転駆動部と、一方の端部が前記回転駆動部に接続され、かつ他方の端部が前記第1ノズルの基端部に接続され、前記洗浄ノズルが進出する軌道に合わせて前記ローラから繰り出される牽引部材と、前記牽引部材を前記軌道に合わせて移動させるレールと、を備えることが好ましい。
上述の局部洗浄装置によれば、先ず、水圧式洗浄ノズルは第2ノズル部が第1ノズル部の内部に収容された状態で、回転モータの駆動によりローラから繰りだされる牽引部材によって(すなわち、牽引式によって)、収容位置から上昇した後に下降する。また、前述のように牽引式で下降した最下部において、第1ノズル部の先端部から第2ノズル部が進出する。洗浄ノズルが水圧式で構成されるので、第1ノズル部の先端部から第2ノズル部を進出させるためのモータや駆動力は不要になり、その負荷が回転モータにかかることもない。したがって、上述の局部洗浄装置によれば、水圧式洗浄ノズルの進出長を確保しつつ、モータやレールの小型化・固定化が図られ、装置全体の高さが抑えられる。
本発明に係る局部洗浄装置では、前記軌道の直下に前記回転駆動部が配置されていることが好ましい。
上述の局部洗浄装置によれば、平面視で水圧式洗浄ノズルと回転駆動部が略同一線上に配置されるので、全体の横幅が抑えられる。
本発明によれば、洗浄ノズルの進出長を確保しつつ、装置全体の高さが抑えられる局部洗浄装置が提供される。
本発明を適用した一実施形態の局部洗浄装置を備えた便器を示す斜視図である。 本発明を適用した一実施形態の局部洗浄装置及び局部洗浄装置に洗浄水を供給するための構成の一部の概略図である。 本発明を適用した一実施形態の局部洗浄装置の要部の側面図であり、洗浄ノズルが収容された状態を表す図である。 図3に示す局部洗浄装置の要部の平面図である。 図3に示す局部洗浄装置の要部の側面図であり、洗浄ノズルが収容位置から所定の軌道に沿って上昇した後に下降する様子を示す図である。 図3に示す局部洗浄装置の要部の側面図であり、洗浄ノズルが図5に実線で示す位置からさらに下降する様子を示す図である。 図3に示す局部洗浄装置の要部の側面図であり、洗浄ノズルが図5に実線で示す位置にある状態で第2ノズル部が第1ノズル部の先端部から進出した状態を示す図である。
以下、本発明に係る洗浄装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した一実施形態の局部洗浄装置20を備えた便器19を示す斜視図である。図1に示すように、便器19は、局部洗浄装置20の他に、便器本体1、制御部2、便座3及び便蓋4を備える。
便器本体1には、便鉢8が設けられている。便器本体1の上側の外周部には、便鉢8に囲まれた空間10に突出するリム部9が設けられている。便鉢8の下部には、不図示の排水口が形成されている。この排水口を通じて、便鉢8は、不図示の排水トラップと接続され、封水されている。
以下では、便器本体1に対して使用者が立つ側を前側、使用者から最も離れている側を後側とし、前側と後側とを結ぶ方向を前後方向T1とする。また、床面に対して垂直な方向を上下方向T3とする。また、便器本体1の幅方向、すなわち前後方向T1及び上下方向T3に直交する方向を左右方向T2とする。
制御部2は、便器本体1の後側に配置されている。制御部2は、便器本体1の後側に着脱可能な状態で取り付けられたカバーケース6の内部に収容されている。制御部2は、例えば不図示のリモコン操作によって洗浄水流路の開閉を制御するコントロールバルブや電磁バルブ等の開閉弁を備える。制御部2によって、前述の開閉弁が作動し、リム部9の底面側から便鉢8に洗浄水を流すジェット吐水、局部洗浄装置20から空間10に洗浄水を吐出するノズル吐水をはじめとする洗浄水の吐水の開始や停止が制御される。
便座3は略環状に形成された環状部13と、環状部13の後端からさらに後側に延びる延出部14と、を備える。環状部13には、空間10に連通する開口が形成されている。延出部14は、左右方向T2に延びる回転軸11を中心に回転自在になっている。便座3は、便器本体1に対して開閉可能な状態で設けられている。
便蓋4は、回転軸11より後側の回転軸12を中心に回転自在であり、便座3に対して開閉可能な状態で設けられている。
局部洗浄装置20は、制御部2と共にカバーケース6の内部に収容されている。図2は、局部洗浄装置20及び局部洗浄装置20に洗浄水を供給するための構成の一部の概略図である。図3及び図5から図7までは、局部洗浄装置20の要部の側面図である。図3は、洗浄ノズル30が収容された状態(以下、収容状態という場合がある)を示す図である。図5は、洗浄ノズル30が収容位置から所定の軌道(図示略)に沿って上昇した後に下降する様子を示す図である。図6は、洗浄ノズル30が図4に実線で示す位置からさらに下降する様子を示す図である。図7は、洗浄ノズル30が図5に実線で示す位置にある状態で第2ノズル部34が第1ノズル部33の先端部から進出した状態を示す図である。図4は、局部洗浄装置20の要部の平面図であり、洗浄ノズル30が収容状態になっている図である。
図2に示すように、局部洗浄装置20は、水圧式の洗浄ノズル(水圧式洗浄ノズル)30と、洗浄ノズル30をノズル開口部22に対して進出させる電動式の駆動部(電動式ノズル駆動部)50と、を備える。ノズル開口部22には、シャッター24が設けられている。シャッター24は、基本的に閉じているが、リモコン操作等に応じて制御部2から信号を受信した局部洗浄装置20が洗浄ノズル30をノズル開口部22から進出させる際、又は洗浄ノズル30をノズル開口部22より後側に後退させて収容状態にする際に、開く。なお、図2では、シャッター24が開いた状態を示している。
洗浄ノズル30の先端部31には、洗浄水を吐出する吐出口32が形成されている。図7に示すように、洗浄ノズル30は、多段式で構成され、本実施形態では第1ノズル部33と、第2ノズル部34と、を有する。第1ノズル部33の基端部35には、洗浄水の流入口36が形成されている。洗浄水は、便器本体1の後側から、カバーケース6を通って、不図示の洗浄水供給管から流入口36に供給される(図1及び図2参照)。
図3に示すように、第1ノズル部33は、後側の面を底面43として有底筒状に形成され、前側に開口39が形成されている。底面43には、バンド係止部41と、洗浄水供給管42が連結されている。図4に示すように、バンド係止部41は、底面43の上端部から後側に延びた後、屈折して左右方向T2(本実施形態では、図4の紙面の左側)に沿って延びている。洗浄水供給管42は、底面43から後側に延びた後、屈折して、左右方向T2に沿ってバンド係止部41とは逆側(本実施形態では、図4の紙面の右側)に延びている。洗浄水供給管42の先端には、流入口36が設けられている。
図3に示すように、第1ノズル部33の下側には、第1ノズル部33の長手方向にわたってリブ45が設けられている。リブ45は、板状に形成され、第1ノズル部33の周方向の最下端から下側に延びている。
図3から図7までに示すように、第2ノズル部34は、開口39を通して、第1ノズル部33の内部40に挿入及び収容可能である。第2ノズル部34は、流入口36から内部40に流入した洗浄水の水圧に応じて、第1ノズル部33の先端部37に対して進出又は後退する。第2ノズル部34は、第1ノズル部33から水圧によって突出可能である。すなわち、洗浄ノズル30は、水圧式で作動する。前述の吐出口32は、第2ノズル部34の先端部38に形成されている。先端部38の下部には、第2ノズル部34の長手方向に対して直交する方向に沿って延びるストッパ44が設けられている。
駆動部50は、図2から図7に示すように洗浄ノズル30をノズル開口部22から空間(便鉢内)10に進出させ、吐出口32から洗浄水を吐出させる。具体的には、駆動部50は、洗浄ノズル30を収容位置(すなわち、図3に示す洗浄ノズル30の位置)から所定の軌道(以下、単に軌道という場合がある)に沿って移動させることによって、洗浄ノズル30をノズル開口部22に対して進出又は後退させる。軌道は前後方向T1に沿って設定され、洗浄ノズル30は軌道上を移動する際に、後側から前側に向かって上昇した後さらに前側へ下降する。つまり、駆動部50は、第2ノズル部収容状態の洗浄ノズル30を、ノズル開口部22に対して後方に配置された収容状態とノズル開口部22に対して前方に進出した進出状態との間で、電動で動かす。図3に示すように、収容状態における洗浄ノズル30の水平面に対する角度をαとする。
より具体的には、駆動部50は、ローラ51を備えた回転モータ(回転駆動部)52と、ローラ51から繰り出される金属バンド(牽引部材)53と、金属バンド53を所定の軌道に合わせて移動させるレール54と、を備える。ローラ51、回転モータ52、金属バンド53及びレール54は、それぞれの形状や大きさ及び互いの相対位置に合わせてラック55に収容されている。
ローラ51及び回転モータ52は、ラック55の後側に設けられたそれぞれの収容位置に、少なくとも一部がラック55に覆われた状態で配置されている。
金属バンド53は、所定の幅を有して帯状に形成されている。金属バンド53の後側の端部(一方の端部、図示略)は、ローラ51の周面に連結されている。金属バンド53の前側の端部(他方の端部)56は、バンド係止部41の先端部に接続されている。
レール54は、洗浄ノズル30が所定の軌道に沿って移動するように設計されたバンド係止部41(すなわち、洗浄バンド30の後上端部)の移動ルート(軌道)57に沿って形成されている。レール54は、左右方向T2において、移動ルート57に沿って、金属バンド53より適度に広い幅を有する。また、レール54は、上側及び下側には、金属バンド53及びバンド係止部41の先端がレール54に沿って円滑に移動するための空間をあけてラック55に覆われている。このような構成によって、ローラ51から繰り出された金属バンド53がレール54の上面に当接しつつ、遷移する。なお、図4等では、わかりやすくするために、金属バンド53の一部をラック55から露出させて示している。また、同様にわかりやすくするために、図3及び図5から図7まででは、ラック55の内部のバンド係止部41、金属バンド53及びレール54を実線で示している。図4に示すように、回転モータ52は、洗浄ノズル30の軌道の直下に配置されている。
レール54の上面59は、レール54の後端部から水平面に対して上昇する上昇面62と、上昇面62の前端(すなわち、水平面に対して上昇面62がなす角度が0°になる端部)に連結されて水平面に対して下降する下降面63と、を有する。
上昇面62の前側と下降面63の後側は、それぞれ湾曲している、互いに滑らかに連結している。すなわち、水平面に対して上昇面62がなす角度は、後側から前側に進むにしたがって暫く一定であった後、漸次小さくなる。水平面に対して下降面63がなす角度は、水平面に対して上昇面62の前端がなす角度から連続的に大きくなった後、一定になる。以下、水平面に対して上昇面62及び下降面63がなす角度については、前後方向T1において一定である部分の角度を表す。
水平面に対して上昇面62がなす角度(狭角)は、5°以上であって、金属バンド53が曲がる程度に適宜設定されている。この角度は、例えば5°以上30°以下であるが、金属バンド53の材質に応じて変更される。水平面に対して上昇面62がなす角度が5°以上であることによって、基端部35を水平面より下げ、かつ先端部37を水平面より挙げた姿勢で洗浄ノズル30をノズル開口部22より後側に収容できる。このことによって、洗浄ノズル30が収容状態にある局部洗浄装置20の高さが適度に抑えられる。
水平面に対して下降面63がなす角度(狭角)は、0°より大きく80°以下であり、10°以上60°以下であることが好ましく、吐出口32から洗浄水を吐出させる角度等を勘案して適宜設定されている。水平面に対して上昇面62がなす角度が前述の範囲内であることによって、図7に示すように第1ノズル部33及び第2ノズル部34が所定の姿勢をとり、吐出口32から洗浄水が好適な角度で吐出される。
レール54の先端部58には、下側に延びる延出部60が設けられている。延出部60の先端部(すなわち、下端部)には、ローラ61が設けられている。ローラ61は回転軸を中心に、回転自在になっている。第1ノズル部33の進出及び後退時において、リブ45がローラ61の周面に載置され、ローラ61の周面に対して摺動する。したがって、第1ノズル部33は二点支持されている。すなわち、金属バンド53によって牽引されつつ、基端部35の上側がレール54に支持され、先端部から長手方向の中央部にかけてローラ61に支持されている。
次いで、局部洗浄装置20の動作について、図3から図7を参照しながら説明する。図3に示すように、局部洗浄装置20の動作前は、洗浄ノズル30が収容状態である。このとき、回転モータ52は停止し、バンド係止部41及び端部56はレール54の後端部に配置されている。
リモコン操作等に応じて制御部2から局部洗浄装置20が信号を受信して作動すると、シャッター24が開き、回転モータ52が作動してローラ51から金属バンド53が繰り出される。金属バンド53の繰り出しによって、金属バンド53が上面59を摺動し、バンド係止部41及び端部56が移動ルート57に沿って後側から前側に移動する。このことによって、図5の二点鎖線及び実線で示すように、洗浄ノズル30の後側の上端部が後側から上昇した後に、下降する。また、洗浄ノズル30は、後側から前側に移動する際に、水平面側に寝た姿勢から、基端部35より先端部31を下側にして起立した姿勢へ、滑らかに移行する。
さらにローラ51から金属バンド53が繰り出されると、バンド係止部41及び端部56が移動ルート57に沿って図5の実線で示す位置から前側に移動し、レール54の前端部に到達する。図6の二点鎖線及び実線で示すように、洗浄ノズル30の後側の上端部が略直線状の移動ルート57に沿って下降する。また、洗浄ノズル30は、図5の実線で示す位置から前側に移動する際に、基端部35より先端部31を下側にして起立した姿勢を維持して、進出する。第1ノズル部33(すなわち、洗浄ノズル30)は、回転モータ52及び金属バンド53によってシャッター24の前方まで進出し、バンド係止部41及び端部56がレール54の前端部に到達する。
バンド係止部41及び端部56がレール54の前端部に到達した後、回転モータ52は一旦停止し、流入口36から内部40に洗浄水が供給され、図7に示すように、水圧により第1ノズル部33から第2ノズル部34が進出する。内部40の洗浄水は、第2ノズル部34の内部に供給され、吐出口32から使用者の局部に向けて吐出される。不図示の局部に対しては、吹出口32から、水平面に対して略真下から75°の角度で洗浄水を当てることができる。図7に示すように進出状態における洗浄ノズル30の水平面に対する角度βは角度αより大きい。言い換えれば、収容状態の洗浄ノズル30の水平面に対する角度αは、進出状態の洗浄ノズル30の水平面に対する角度βより小さい。
所定の設定時間後に、吐出口32からの洗浄水の吐水が停止する。その後、上述の動作が順番を逆にして行われ、洗浄ノズル30が収容状態に戻される。すなわち、洗浄水の吐水が停止した後、第2ノズル部34が内部40に向けて後退し、内部40に収容される。さらに、回転モータ52が作動し、バンド係止部41及び端部56が移動ルート57に沿って前側から後側に移動する。この際、洗浄ノズル30は、基端部35より先端部31を下側にして起立した姿勢から、水平面側に寝た姿勢へ、滑らかに移行する。
洗浄ノズル30が収容状態に戻った時点で、一連の局部洗浄装置20の動作が完了する。
以上説明した本実施形態の局部洗浄装置20は、上述したように、水圧式の洗浄ノズル30と電動式の駆動部50とのハイブリッド構造において、収容状態の洗浄ノズル30の水平面に対する角度αが進出状態の洗浄ノズル30の水平面に対する角度βより小さいので、洗浄ノズル30の進出長さを確保しつつ、局部洗浄装置20全体の高さを抑えることができる。
また、本実施形態の局部洗浄装置20において、洗浄ノズル30が収容位置から上昇した後に下降する軌道に沿って移動することが好ましい。
また、本実施形態の局部洗浄装置20において、前記洗浄ノズルの上昇時の軌道(すなわち、バンド係止部41及び端部56、洗浄ノズル30の後側の上端部の移動ルート57)が水平面に対してなす角度は、5°以上であることが好ましい。
上述の局部洗浄装置20によれば、洗浄ノズル30を収容位置から上昇した後に下降する軌道に沿って移動させることによって、洗浄ノズル30の姿勢を水平面側に寝た姿勢から、基端部35より先端部31を下側にして起立した姿勢に移行させる。このことによって、洗浄ノズル30の所定の進出長(すなわち、収容位置から洗浄水の吐水を開始する位置までの前後方向T1における移動距離)を従来のように洗浄ノズル30を上昇させずに下降のみさせる場合に比べて、洗浄ノズル30が通過する領域の高さを抑えることができる。さらに、洗浄ノズル30の全長を多段式によって変更できる分、洗浄ノズル30を上昇及び下降させる進出長を短くすることができる。したがって、局部洗浄装置20によれば、洗浄ノズル30の進出長を確保しつつ、装置全体の高さを抑え、省スペース化を図ることができる。
上述の局部洗浄装置20によれば、洗浄ノズル30の進出長さを適度に確保しつつ、洗浄ノズルの全体が通過する領域の高さを確実に抑えられる。
また、本実施形態の局部洗浄装置20において、洗浄ノズル30は、基端部35に流入口36が形成された第1ノズル部33と、先端部38に吐出口32が形成され、内部40に収容可能な第2ノズル部34と、を有する。第2ノズル部34は、流入口36から内部40に流入した洗浄水の水圧に応じて先端部37から進出可能に構成されている。駆動部50は、ローラ51を備えた回転モータ52と、移動ルート57に合わせてローラ51から繰り出される金属バンド53と、金属バンド53を移動ルート57に合わせて移動させるレール54と、を備えることが好ましい。本実施形態では、金属バンド53の後側の端部はローラ51に接続され、前側の端部56が第1ノズル部33の基端部に接続されている。
上述の局部洗浄装置20によれば、洗浄ノズル30は第2ノズル部34が内部40に収容された状態で、回転モータ52の駆動によりローラ51から繰りだされる金属バンド53によって(すなわち、牽引式によって)、水平面側に寝た姿勢から基端部35より先端部31を下側にして起立した姿勢に移行しつつ、ノズル開口部22の後側から前側に移動する。また、前述のように牽引式で下降した最下部(最前部)において、水圧式で第2ノズル部34が先端部37から進出する。このように、金属バンド53を用いた牽引式に洗浄水の水圧に基づく多段式を導入することによって、洗浄ノズル30を進出させるために回転モータ52にかかる負荷を減らすことができる。そのため、小型の回転モータ52を用いることができるうえに、回転モータ52の位置を固定できる。したがって、局部洗浄装置20の高さを抑えることができる。
また、本実施形態の局部洗浄装置20において、洗浄ノズル30の軌道の直下に駆動部50が配置されているので、平面視で洗浄ノズル30と駆動部50が略同一線上に配置され、全体の横幅を抑えることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変更が可能である。
例えば、本発明に係る局部洗浄装置20の移動ルート57やレール54の上面59の形状は、上述の実施形態及び図3から図7に例示した形状に限定されず、洗浄ノズル30が後側から前側に移動する際に、上昇した後に下降すれば、特に限定されない。一例として、側面視したときに移動ルート57やレール54の上面59が円弧を描くように全体的に湾曲していてもよい。
例えば、上述の実施形態では、1本の洗浄ノズル30のみを例示したが、本発明の局部洗浄装置は例えばおしり用とビデ用の2本の洗浄ノズルを備え、それぞれの洗浄ノズルが上述の洗浄ノズル30と同様の構成を備えていてもよい。
また、本発明に係る局部洗浄装置20の牽引部材は、上述の実施形態で説明した金属バンド53に限定されず、金属以外の材料で構成されたバンドや、ひも状の牽引部材であってもよい。
20 局部洗浄装置
22 ノズル開口部
30 洗浄ノズル(水圧式洗浄ノズル)
32 吐出口
33 第1ノズル部
34 第2ノズル部
50 駆動部(電動式ノズル駆動部)
52 回転モータ(回転駆動部)
α,β 水平面に対する角度

Claims (5)

  1. 第1ノズル部と、前記第1ノズル部から水圧によって突出可能かつ先端部に洗浄水を吐出する吐出口が形成されている第2ノズル部とを有する水圧式洗浄ノズルと、
    前記第2ノズル部が前記第1ノズル部に収容された状態の前記水圧式洗浄ノズルを、ノズル開口部に対して後方に配置された収容状態と前記ノズル開口部に対して前方に進出した進出状態との間で、所定の軌道に沿って電動で動かす電動式ノズル駆動部と、
    を備え、
    前記収容状態における前記水圧式洗浄ノズルの水平面に対する角度は前記進出状態における前記水圧式洗浄ノズルの水平面に対する角度より小さいことを特徴とする局部洗浄装置。
  2. 前記水圧式洗浄ノズルが収容位置から上昇した後に下降する前記軌道に沿って移動する、
    請求項1に記載の局部洗浄装置。
  3. 前記洗浄ノズルの上昇時の前記軌道が水平面に対してなす角度は、5°以上である、
    請求項2に記載の局部洗浄装置。
  4. 前記第1ノズル部の基端部には前記洗浄水の流入口が形成され、
    前記電動式ノズル駆動部は、
    ローラを備えた回転駆動部と、
    一方の端部が前記回転駆動部に接続され、かつ他方の端部が前記第1ノズルの基端部に接続され、前記洗浄ノズルが進出する前記軌道に合わせて前記ローラから繰り出される牽引部材と、
    前記牽引部材を前記軌道に合わせて移動させるレールと、
    を備える請求項1から請求項3の何れか一項に記載の局部洗浄装置。
  5. 前記軌道の直下に前記回転駆動部が配置されている、
    請求項4に記載の局部洗浄装置。

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