JP3868837B2 - 人体乾燥装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば衛生洗浄便座等に適用される衛生洗浄装置の洗浄後の乾燥等に使用する人体乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
臀部等の被洗浄面を衛生洗浄装置から噴射する洗浄水により洗浄し、その後多量の水が付着した臀部を温風乾燥装置により温風乾燥する場合、水が薄い水膜状になっている部分では比較的速やかに乾燥されるが、水滴状になって残留付着した部分は温風を長時間吹きつけないと乾燥しない。そのため時間がかかり過ぎ、長時間温風を当てることにより臀部に炎症が起こる可能性がある。
【0003】
このため、従来の衛生洗浄装置(例えば特開昭58-218531 号)は、空気圧縮機を設けて空気噴出ノズルにより高速の噴流を噴射させ、残留付着した水滴を高圧空気で吹き飛ばして飛散したりあるいは拡散させて細かな水滴または薄い水膜状にし、その後温風乾燥し、濡れた被洗浄面の全体を短時間で万遍なく乾燥するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、高圧空気を吹き出す空気噴出ノズルが被洗浄面から離れていると効率が悪く効果が低下し、また空気噴出ノズルを被洗浄面に近づけるように長くすると収納が困難になるという課題があった。
【0005】
一方、従来の温風乾燥装置(例えば特開昭60-164525 号) は、図16に示すように温風乾燥ノズル100を伸縮自在にシリンダ101に内装し、ワイヤ102の一端をノズル100に接続し他端を操作レバー106に接続して接続レバー106を操作することにより伸縮動作させたり、ワイヤ102をモータで駆動したり、あるいはワイヤ102に代えてノズル100を水圧で駆動していた。103はワイヤチューブ、104はヒータ、105はノズル100の噴出口である。
【0006】
この従来例を利用すれば、乾燥ノズルを伸縮できるため、ノズル長さを比較的短縮可能であるが、未だノズルの長さを十分短くできず、収納が容易でなく本体ケースの小型化も困難であるという課題があった。
【0007】
このため、長い乾燥ノズルを本体ケース内に収納するには、乾燥ノズルを水平姿勢から垂直方向への傾斜角度を大きくする必要があった。
【0008】
しかし、乾燥時に本体ケースより突出した乾燥ノズルは傾斜角度が大きいため吹出口が下方へ移動して臀部との距離が長くなり、そのため乾燥性能が劣化するという問題があった。
【0009】
したがって、この発明の目的は、乾燥ノズルの後退時の傾斜角度を大きくし、かつ進出時に乾燥ノズルの吹出口を臀部へより近く接近することができる人体乾燥装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の人体乾燥装置は、高圧空気を供給する高圧空気発生手段と、高圧空気を噴出させる乾燥ノズルを有して前記乾燥ノズルを便器ボウルの中央寄りに接近離間するように進退させるノズル駆動ユニットとを備えた衛生洗浄装置の人体乾燥装置であって、
ノズル駆動ユニットは、乾燥ノズルを後退位置で吹出口のある先端部が下向きとなる傾斜姿勢になるように前記乾燥ノズルを傾斜姿勢で進退駆動する駆動部を有し、前記乾燥ノズルを傾斜姿勢のまま長手方向に進出させたときの吹出口の位置よりも、乾燥ノズルの進出位置での吹出口の位置が上方に位置するように前記乾燥ノズルの先端にばねにより突出可能に設けた前記吹出口を有するノズル部を有し、さらに前記乾燥ノズルの後退位置で前記ノズル部を押し下げる押下げ部を有し、前記駆動部を制御することにより、乾燥ノズルを臀部に接近し、被洗浄面に残留付着した水滴を吹き飛ばして飛散または拡散することを特徴とするものである。
【0011】
請求項1記載の人体乾燥装置によれば、ノズル駆動ユニットにより乾燥ノズルの後退位置では傾斜角度を大きくすることができ、乾燥ノズルを進出すると吹出口が臀部に接近し、被洗浄面に残留付着した水滴を吹き飛ばして飛散または拡散するので乾燥性能が向上する。また、乾燥ノズルの傾斜角度を可変する機構が不要となる。また、確実に乾燥ノズルのノズル部を押し上げることができる。
【0012】
請求項2記載の人体乾燥装置は、請求項1において、ノズル駆動ユニットが乾燥ノズルが進出するにつれて乾燥ノズルの傾斜を水平方向寄りに変える回動支持部を有するものである。
【0013】
請求項2記載の人体乾燥装置によれば、乾燥時にユニット本体より突出した乾燥ノズルの水平から垂直下方への傾斜角度が小さくなるように構成したことで、吹出口と臀部の距離が近くなり乾燥性能が向上する。また乾燥ノズルの傾斜変更が確実に行え、回動支持部の変更により傾斜角度の調節も可能である。
【0014】
請求項3記載の人体乾燥装置は、請求項1において、ノズル駆動ユニットが乾燥ノズルの傾斜姿勢を変更するワイヤ有するものである。
【0015】
請求項3記載の人体乾燥衛生洗浄装置によれば、請求項1と同様な効果のほか、回動支持部が不要であり構造が比較的簡単になる。
【0016】
請求項4記載の人体乾燥装置は、請求項1において、ノズル駆動ユニットが乾燥ノズルの傾斜方向が変わるように駆動部を移動可能にしたものである。
【0017】
請求項4記載の人体乾燥装置によれば、請求項1と同様な効果のほか、回動支持部が不要のため構造が簡単になる。
【0018】
請求項5記載の人体乾燥装置は、請求項1において、ノズル駆動ユニットが乾燥ノズルの傾斜を変更させる空気圧式ノズル押圧手段を有するものである。
【0019】
請求項5記載の人体乾燥装置によれば、請求項1と同様な効果のほか、構造が簡単になり、空気圧式ノズル押圧手段の押圧量を調整することにより傾斜角度の調節も可能である。
【0020】
請求項6記載の人体乾燥装置は、請求項1において、ノズル部は、空気圧により突出可能に上下方向に移動自在に設けたものである。
【0021】
請求項6記載の人体乾燥装置によれば、請求項1と同様、乾燥ノズルの傾斜角度を可変する機構が不要となる。
【0024】
請求項記載の人体乾燥装置は、高圧空気を供給する高圧空気発生手段と、高圧空気を噴出させる乾燥ノズルを有してこの乾燥ノズルを便器ボウルの中央寄りに接近離間するように進退させるノズル駆動ユニットとを備えた衛生洗浄装置の人体乾燥装置であって、ノズル駆動ユニットは、乾燥ノズルの後退位置で収納するケースを有し、ケース内に設けられ乾燥ノズルを傾斜姿勢で進退駆動する駆動部を有し、かつ、乾燥ノズルを可撓性を有する部材で構成し、乾燥ノズルの後退位置で乾燥ノズルの後端部をケースの壁面に沿ってたわませたことを特徴とするものである。
【0025】
請求項記載の人体乾燥装置によれば、ノズル駆動ユニットにより乾燥ノズルの後退位置では傾斜角度を大きくすることができ、乾燥ノズルを進出すると吹出口が臀部に接近し、被洗浄面に残留付着した水滴を吹き飛ばして飛散または拡散するので乾燥性能が向上する。また、乾燥ノズルの傾斜角度を可変する機構が不要となる効果のほか、構造が簡単になる。
【0026】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態を図1から図3により説明する。図1は、衛生洗浄装置を装備した便器ユニットを示している。1は便器、1aは便器ボウル、2は便座、3は便座蓋、9は水洗タンク(ロータンク)である。
【0027】
4は衛生洗浄装置の本体ケースである。この内部には洗浄水を加熱する加熱手段およびその温水を圧送する送水ポンプ(図示せず)を有し、送水ポンプに人体を洗浄する洗浄ノズル10を接続し、洗浄ノズル10を便器ボウル1aに配設している。洗浄ノズル10は便器ボウル1aの後部より中央方向に向けて突出している。水道管に給水元弁を介して加熱手段に水を給水して加熱し、送水ポンプで洗浄ノズル10に圧送し、洗浄ノズル10から被洗浄面に噴射しこれにより洗浄が行われる。
【0028】
また衛生洗浄装置は、洗浄装置で洗浄された後の被洗浄面を乾燥するため、被洗浄面に残留付着した水滴を吹き飛ばして飛散または拡散させる人体乾燥装置と、温風乾燥手段を設けている。
【0029】
人体乾燥装置は、高圧空気を発生する高圧空気発生手段と、高圧空気を噴出させる乾燥ノズル24を備えている。高圧空気発生手段は空気を高圧に加圧する加圧手段22と、加圧手段22により発生した高圧空気を溜める蓄圧手段23を有し、蓄圧手段23からの高圧空気を制御弁例えば電磁弁25を介して乾燥ノズル24に供給している。加圧手段22は公知のポンプ等を用い、本体ケース4に内蔵されている。蓄圧手段23はタンクにより構成し加圧手段22と分離して便器1の後部に配置され、加圧手段22と空気配管により接続されている。電磁弁25と乾燥ノズル24との間は可撓性の配管7により接続されている。乾燥ノズル24は便器ボウル1aの例えば後部に配設されて洗浄後の人体の被洗浄面を乾燥させるものであり、ノズル駆動ユニット6により乾燥ノズル24を乾燥時に便器ボウル1a内の中央寄りに進出して被洗浄面に略垂直に高圧空気を噴出する。乾燥ノズル24からの噴出は電磁弁25により制御される。
【0030】
40はコンセント、41はコンセント40に接続される受電部、42は操作パネルである。
【0031】
図2は、乾燥ノズル24のノズル駆動ユニット6を収納する本体ケース4への収納状態である。ノズル駆動ユニット6は、高圧空気を噴出させる乾燥ノズル24を有してこの乾燥ノズル24を便器ボウル1aの中央寄りに接近離間するように進退させるものである。このノズル駆動ユニット6は、乾燥ノズル24を便器ボウル1aの中央付近と便器ボウル1aの内面付近との間において進退させるとともに、乾燥ノズル24を傾斜姿勢のまま長手方向に進出させたときの吹出口24aの位置よりも、乾燥ノズル24の進出位置での吹出口24aの位置が上方に位置するように制御する。
【0032】
具体的には、ノズル駆動ユニット6は、乾燥ノズル24を進退駆動する駆動部11と、この駆動部11を乾燥ノズル24が進出するにつれて乾燥ノズル24の傾斜を水平方向寄りに変える回動支持部12を有する。まず乾燥ノズル24は側面にラック13を設け、本体ケース4への収納を容易にするため水平姿勢から約45度程度縦方向に傾斜している。本体ケース4の下端部の便器ボウル1aの中央に向いて開口したノズル挿通口14より、乾燥ノズル24の吹出口24aをノズル挿通口14から突出している。駆動部11はラック13に噛み合うピニオンであり本体ケース4内のノズル挿通口14の付近に位置し軸11aでモータ(図示せず)に連結されている。回動支持部12は乾燥ノズル24の後端部をガイドするガイド部12aと、乾燥ノズル24の後端部をガイド部12aに押しつけるばね12bからなる。ガイド部12aは乾燥ノズル24の進出位置で所定の水平姿勢に近くなるように傾斜面が形成されている。
【0033】
図3は乾燥ノズル24の進出状態であり、駆動部11が乾燥ノズル24の進出方向に回転すると、ばね12bによってガイド部12aに押付けられている乾燥ノズル24の後端部がガイド部12aの傾斜面に沿って移動するにつれて乾燥ノズル24の傾斜角度が水平方向に回動し、さらに後端部がガイド部12aから離ればね12bの押圧力によりノズル挿通口14の上縁部14aに支持されて乾燥ノズル24が所定の傾斜姿勢を保っている。この状態からモータを逆に回転させると乾燥ノズル24の後端部がガイド部12aに沿って摺動し図2に示す状態に戻る。
【0034】
温風乾燥手段は、温風を発生する温風吐出手段(図示せず)と、発生した温風を被洗浄面に向けて吹き出すノズル(図示せず)からなる。
【0035】
この衛生洗浄装置は、便座蓋3を開き便座2に着座し用便後に操作パネル42を操作して、まず洗浄が行われる。これは給水元弁が開き水道水が加熱手段に供給され加熱され、送水ポンプにより洗浄ノズル10から洗浄水が噴出し被洗浄面を洗浄する。つぎに人体乾燥装置を操作し、乾燥ノズル24を図2の状態から図3の状態に移動させ、高圧空気を被洗浄面に吹きつけて水滴を吹き飛ばして飛散または拡散する。これは加圧手段22の動作により蓄圧手段23に高圧空気を溜め、電磁弁25を制御して蓄圧手段23から乾燥ノズル24に高圧空気を送り被洗浄面に噴出させる。その後または人体乾燥装置と同時に温風乾燥手段を操作し温風を被洗浄面に吹き出して温風乾燥する。
【0036】
この実施の形態によれば、ノズル駆動ユニット6により乾燥ノズル24の後退位置では傾斜角度を大きくすることができ、乾燥ノズル24を進出すると吹出口24aが臀部に接近するので乾燥性能が向上する。
【0037】
なお、人体乾燥装置で高圧空気を送るとき温風乾燥手段を同時に働かせて被洗浄面を温めてもよいが、人体乾燥装置の乾燥ノズル24より吹出す高圧空気を事前に加熱する加熱手段を追加してもよい。
【0038】
また、ラック13およびピニオンに代えて、ローラを乾燥ノズル24の側面に摩擦係止し、ローラの回転により乾燥ノズル24を移動させる構成でもよい。
【0039】
この発明の第2の実施の形態を図4および図5に示す。第1の実施の形態と比較してノズル駆動ユニット6が相違している。すなわち、ノズル駆動ユニット6は、乾燥ノズル24を進退駆動する駆動部11と、乾燥ノズル24の傾斜姿勢を変更するワイヤ16とを有する。第1の実施の形態のガイド部は不要である。
【0040】
実施の形態では、乾燥ノズル24を移動自在に挿通した支持筒18を有し、本体ケース4の内部のノズル挿通口14の近傍に軸17により支持筒18の中間部が軸支され、引っ張りばね21により縦姿勢の方向に付勢され、かつ支持筒18の後端部にワイヤ16の一端部が取付けられている。ワイヤ16は中間部がガイドローラ19に支持され、他端部が回動操作部20に連結され、回動操作部20がワイヤ駆動部(図示せず)に連結されて、ワイヤ16によりばね21に抗して支持筒18を引き、支持筒18を所定の姿勢に保持している。
【0041】
図4は乾燥ノズル24の後退状態である。駆動部11のピニオンは支持筒18に設けたスリットを通して支持筒18内でラック13と噛み合っている。
【0042】
図5は進出状態である。駆動部11を回動させると乾燥ノズル24が支持筒18を移動してノスル挿通口14より進出するとともに、ワイヤ駆動部20を操作してワイヤ16を引くと、ばね21に抗して支持筒18が水平方向に回動し、これにつれて乾燥ノズル24も水平方向に回動する。その他は第1の実施の形態と同様である。
【0043】
この発明の第3の実施の形態を図6および図7に示す。第2の実施の形態において、ワイヤ16のガイドローラ19a〜19cを複数にし、かつワイヤ16の他端部を乾燥ノズル24の後端部に連結している。ワイヤ駆動部20は不要である。
【0044】
図6は乾燥ノズル24の後退状態であり、図7は駆動部11を駆動して乾燥ノズル24を進出させた状態である。このとき、ワイヤ16が乾燥ノズル24の後端部の移動により引かれて支持筒18をばね21に抗して引き、支持筒18を水平方向に回動させる。このため、乾燥ノズル24が所定の水平に近づいた姿勢に支持される。駆動部11を逆回転させると乾燥ノズル24が後退するとともにワイヤ16が緩むので支持筒18がばね21の力により垂直方向に回動し、図6の後退姿勢に戻るとともに乾燥ノズル24が本体ケース4内に収納される。
【0045】
この発明の第4の実施の形態を図8および図9に示す。第1の実施の形態と比較してノズル駆動ユニット6が相違している。すなわち、ノズル駆動ユニット6は、乾燥ノズル24を進退駆動する駆動部11を有し、乾燥ノズル24の傾斜方向が変わるように駆動部11を移動可能に構成している。
【0046】
図8は乾燥ノズル24の後退状態であり、ガイド部は除去し、ばね12bを引っ張りばねとし、乾燥ノズル24の駆動部11と反対側の側面を本体ケース4のノズル挿通口14の上縁部14aに当接して支持している。
【0047】
図9は乾燥ノズル24の進出状態であり、駆動部11をノズル挿通口14の外方向に向けて想像線から実線のようにノズル挿通口14に近づくように移動することにより乾燥ノズル24を水平方向に回動している。駆動部11をノズル挿通口14に近づくように移動すると、乾燥ノズル24がノズル挿通口14の上縁部14aを支点にして乾燥ノズル24が水平方向に近づくように回動する。
【0048】
一方、駆動部1を逆回転すると同時に実線の位置から想像線の位置へ移動させると、図8のように乾燥ノズル24が後退しながら縦方向に傾斜し元の位置および姿勢に戻る。なお、ばね12bの乾燥ノズル24側の端部は、ばね12bの支持点が図の太線の範囲で太線に沿って移動可能となるようにスライド自在とし、ばねの作用点を変えて不要なばね力を除去するようにしている。その他は第1の実施の形態と同様である。
【0049】
この発明の第5の実施の形態を図10および図11に示す。第4の実施の形態において、ノズル駆動ユニット6は、乾燥ノズル24を進退駆動する駆動部11と、乾燥ノズル24の傾斜を変更させる空気圧式ノズル押圧手段32を有している。このとき、駆動部11を移動する構成は不要としている。
【0050】
空気圧式ノズル押圧手段32は、電磁弁25の収納部に設けられ蓄圧手段に連結された制御弁と、制御弁に接続された配管30と、配線30の先端部に設けられた押圧部31を有する。押圧部31は空気圧により突出する押圧片31aを有する。
【0051】
図10は乾燥ノズルの後退状態である。図11は乾燥ノズル24の進出状態である。乾燥ノズル24を駆動部11により進出させると同時に、空気圧式ノズル押圧手段32の制御弁を動作させ、蓄圧手段23の高圧の一部を制御弁により配管30に導き、その圧力で押圧片31aを突出させる。乾燥ノズル24は上縁部14aを支点に押圧片31aによりばね12bに抗して押し上げられて傾斜方向を水平方向に近づけている。
【0052】
この場合、押圧片31aの突出量を調節することにより乾燥ノズル24の傾斜角度を調節することができる。
【0053】
なお、図中の乾燥ノズル24に沿った太線の部分は上記した図8、図9の太線の説明と同様である。
【0054】
この発明の第6の実施の形態を図12に示す。第1の実施の形態と比較してノズル駆動ユニット6が相違している。すなわち、このノズル駆動ユニット6は、乾燥ノズル24を傾斜姿勢で進退駆動する駆動部11を有し、乾燥ノズル24の先端に空気圧により突出可能に上下方向に移動自在に設けたノズル部34を有する。駆動部11は乾燥ノズル24を直線的に移動できる構成であればよく、ばね12bも不要である。ノズル部34は先端に吹出口24aを有し、乾燥ノズル24の先端の垂直部24bに移動自在に設けられている。
【0055】
図12は進出した状態であり、ノズル部34は吹出口24aより高圧空気を噴射しながら高圧力により垂直部24bから上方に突出している。ノズル部34の突出によりノズル部34が被洗浄面により近づいたものとなる。つぎに、高圧空気の噴出を停止するとノズル部34が自重により矢印の方向に下降する。また駆動部11を逆回転すると乾燥ノズル24が同じ姿勢のまま例えば図10のように本体ケース4内に収納される。
【0056】
この結果、上記のように垂直部24bから上方に突出した吹出口24aの位置と、想像線で示すように乾燥ノズルを進出するとともに乾燥ノズルの傾斜角度を小さくした場合の吹出口の位置が等しくなる。その他は第1の実施の形態と同様である。
【0057】
この発明の第7の実施の形態を図13および図14に示す。第1の実施の形態と比較してノズル駆動ユニット6が相違している。すなわち、ノズル駆動ユニット6は、乾燥ノズル24を傾斜姿勢で進退駆動する駆動部11を有し、乾燥ノズル24の先端にばね36により突出可能に設けたノズル部34を有し、さらに乾燥ノズル24の後退位置でノズル部34を押し下げる押下げ部37を有する。
【0058】
図13は乾燥ノズル24の後退状態である。乾燥ノズル24の先端には垂直部24bを有し、垂直部24b内に例えばコイルばねを用いたばね36を収納し、ばね36に支持されたノズル部34を移動自在に収納している。また本体ケース4のノズル挿通口14に押下げ部37を設けており、乾燥ノズル24の後退状態でノズル部34は押下げ部37によりばね36に抗して押下げられている。
【0059】
図14は乾燥ノズル24の進出状態である。駆動部11により乾燥ノズル24が進出するとノズル部34が押下げ部37から離れ、その結果ばね36によりノズル部34が突出する。ノズル部34の突出によりノズル部34が被洗浄面により近づいたものとなる。その他は第1の実施の形態と同様である。
【0060】
この発明の第8の実施の形態を図15に示す。第1の実施の形態と比較してノズル駆動ユニット6が相違している。すなわち、ノズル駆動ユニット6は、乾燥ノズル24を可撓性を有する部材で構成し、乾燥ノズル24を傾斜姿勢で進退駆動する駆動部11を有し、乾燥ノズル24の後退位置で乾燥ノズル24の後端部24cを本体ケース4の壁面4aに沿ってたわませている。
【0061】
図14の実線が乾燥ノズル24の進出状態であり、想像線が後退状態である。このとき、後退状態では乾燥ノズル24が垂直方向に傾斜するようにたわむこととなるので乾燥ノズル24の全長が長くても収納容易になる。
【0062】
なお、ラックも可撓性を有するものとすれば、乾燥ノズル24の長い範囲をたわませることが可能である。
【0063】
【発明の効果】
請求項1記載の人体乾燥装置によれば、ノズル駆動ユニットにより乾燥ノズルの後退位置では傾斜角度を大きくすることができ、乾燥ノズルを進出すると吹出口が臀部に接近し、被洗浄面に残留付着した水滴を吹き飛ばして飛散または拡散するので乾燥性能が向上する。また、乾燥ノズルの傾斜角度を可変する機構が不要となる。また、確実に乾燥ノズルのノズル部を押し上げることができる。
【0064】
請求項2記載の人体乾燥装置によれば、乾燥時にユニット本体より突出した乾燥ノズルの水平から垂直下方への傾斜角度が小さくなるように構成したことで、吹出口と臀部の距離が近くなり乾燥性能が向上する。また乾燥ノズルの傾斜変更が確実に行え、回動支持部の変更により傾斜角度の調節も可能である。
【0065】
請求項3記載の人体乾燥衛生洗浄装置によれば、請求項1と同様な効果のほか、回動支持部が不要であり構造が比較的簡単になる。
【0066】
請求項4記載の人体乾燥装置によれば、請求項1と同様な効果のほか、回動支持部が不要のため構造が簡単になる。
【0067】
請求項5記載の人体乾燥装置によれば、請求項1と同様な効果のほか、構造が簡単になり、空気圧式ノズル押圧手段の押圧量を調整することにより傾斜角度の調節も可能である。
【0068】
請求項6記載の人体乾燥装置によれば、請求項1と同様、乾燥ノズルの傾斜角度を可変する機構が不要となる。
【0070】
請求項記載の人体乾燥装置によれば、ノズル駆動ユニットにより乾燥ノズルの後退位置では傾斜角度を大きくすることができ、乾燥ノズルを進出すると吹出口が臀部に接近し、被洗浄面に残留付着した水滴を吹き飛ばして飛散または拡散するので乾燥性能が向上する。また、乾燥ノズルの傾斜角度を可変する機構が不要となる効果のほか、構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態の衛生洗浄装置を備えた便器の斜視図である。
【図2】 ノズル駆動ユニット部分の乾燥ノズルの後退状態の断面図である。
【図3】 乾燥ノズルの進出状態の断面図である。
【図4】 第2の実施の形態のノズル駆動ユニット部分の乾燥ノズルの後退状態の断面図である。
【図5】 その進出状態の断面図である。
【図6】 第3の実施の形態の乾燥ノズルの後退状態の断面図である。
【図7】 乾燥ノズルの進出状態の断面図である。
【図8】 第4の実施の形態の乾燥ノズルの後退状態の断面図である。
【図9】 乾燥ノズルの進出状態の断面図である。
【図10】 第5の実施の形態の乾燥ノズルの後退状態の断面図である。
【図11】 その進出状態の断面図である。
【図12】 第6の実施の形態の乾燥ノズルの進出状態の断面図である。
【図13】 第7の実施の形態の乾燥ノズルの後退状態の断面図である。
【図14】 乾燥ノズルの進出状態の断面図である。
【図15】 第8の実施の形態の乾燥ノズルの進出状態の断面図である。
【図16】 従来例の要部断面図である。
【符号の説明】
1 便器
1a 便器ボウル
2 便座
3 便座蓋
6 ノズル駆動ユニット
9 水洗タンク
11 駆動部
12 回動支持部
16 ワイヤ
22 加圧手段
23 蓄圧手段
24 乾燥ノズル
24a 吹出口
25 電磁弁
32 空気圧式ノズル押圧手段
34 ノズル部
37 押下げ部

Claims (7)

  1. 高圧空気を供給する高圧空気発生手段と、前記高圧空気を噴出させる乾燥ノズルを有して前記乾燥ノズルを便器ボウルの中央寄りに接近離間するように進退させるノズル駆動ユニットとを備えた衛生洗浄装置の人体乾燥装置であって、
    前記ノズル駆動ユニットは、前記乾燥ノズルを後退位置で吹出口のある先端部が下向きとなる傾斜姿勢になるように前記乾燥ノズルを傾斜姿勢で進退駆動する駆動部を有し、前記乾燥ノズルを前記傾斜姿勢のまま長手方向に進出させたときの前記吹出口の位置よりも、前記乾燥ノズルの進出位置での前記吹出口の位置が上方に位置するように前記乾燥ノズルの先端にばねにより突出可能に設けた前記吹出口を有するノズル部を有し、さらに前記乾燥ノズルの後退位置で前記ノズル部を押し下げる押下げ部を有し、前記駆動部を制御することにより、乾燥ノズルを臀部に接近し、被洗浄面に残留付着した水滴を吹き飛ばして飛散または拡散することを特徴とする人体乾燥装置。
  2. ノズル駆動ユニットは、前記乾燥ノズルが進出するにつれて前記乾燥ノズルの傾斜を水平方向寄りに変える回動支持部を有する請求項1記載の人体乾燥装置。
  3. ノズル駆動ユニットは、前記乾燥ノズルの傾斜姿勢を変更するワイヤ有する請求項1記載の人体乾燥装置。
  4. ノズル駆動ユニットは、前記乾燥ノズルの傾斜方向が変わるように前記駆動部を移動可能にした請求項1記載の人体乾燥装置。
  5. ノズル駆動ユニットは、前記乾燥ノズルの傾斜を変更させる空気圧式ノズル押圧手段を有する請求項1記載の人体乾燥装置。
  6. 前記ノズル部は、空気圧により突出可能に上下方向に移動自在に設けた請求項1記載の人体乾燥装置。
  7. 高圧空気を供給する高圧空気発生手段と、前記高圧空気を噴出させる乾燥ノズルを有してこの乾燥ノズルを便器ボウルの中央寄りに接近離間するように進退させるノズル駆動ユニットとを備えた衛生洗浄装置の人体乾燥装置であって、前記ノズル駆動ユニットは、前記乾燥ノズルの後退位置で収納するケースを有し、前記ケース内に設けられ前記乾燥ノズルを傾斜姿勢で進退駆動する駆動部を有し、かつ、前記乾燥ノズルを可撓性を有する部材で構成し、前記乾燥ノズルの後退位置で前記乾燥ノズルの後端部をケースの壁面に沿ってたわませたことを特徴とする人体乾燥装置。
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