JP2004263397A - 便器洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リム部の後部の立設面に付着した汚物等の汚れを洗浄する便器洗浄装置の提供。
【解決手段】リム部4を有する便器9後部に上方に噴出する局部洗浄ノズルAを有する局部洗浄部3と、便座6と、便蓋7と、操作部8と、を有した便器洗浄装置1において、リム部4の後部の立設面5に向けて洗浄水を噴出する後部洗浄ノズル21を有する後部洗浄部2を備え、後部洗浄ノズル21が噴出する洗浄水で前記リム部4の後部の立設面6を洗浄する。
【選択図】 図1
【解決手段】リム部4を有する便器9後部に上方に噴出する局部洗浄ノズルAを有する局部洗浄部3と、便座6と、便蓋7と、操作部8と、を有した便器洗浄装置1において、リム部4の後部の立設面5に向けて洗浄水を噴出する後部洗浄ノズル21を有する後部洗浄部2を備え、後部洗浄ノズル21が噴出する洗浄水で前記リム部4の後部の立設面6を洗浄する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リム部の後部の立設面に付着した汚物等の汚れを洗浄する便器洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、便器洗浄装置として、特開平11−324063号公報に記載するものがある。この装置は、洋式の水洗便器に取付けられる。図11に示すように、温水シャワー機構104と、操作釦143と、局部洗浄ノズル141と、水洗便器洗浄用ノズル152と、を備えている。水洗便器洗浄用ノズル152は、操作釦143の操作により、温水シャワー機構104より温水の供給を受けて温水の洗浄水を水洗便器の内面に向かって噴出するように作動する。そして、水洗便器洗浄用ノズル152が噴出する温水で水洗便器の内面に付着した汚れを洗い流すようにするものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−324063号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載しているものでは、排便後にお尻洗浄ノズルを使いお尻を洗浄すると洗浄水が飛散水として立設面に付着する場合がある。さらに、小用をした時に便器ボール内の溜水からの汚れた水が立設面に付着する場合がある。また、前記水洗便器洗浄用ノズルでは、便器ボール内全てを洗浄することは難しく、特に、リム部の後部の立設面は、前記水洗便器洗浄用ノズルの洗浄水が届きにくい場所である。従って、前記水洗便器洗浄用ノズルでは、リム部の後部の立設面に付着した汚れが落ちない場合がある。
【0005】
本発明は、かかる事由に鑑みてなしたものであり、その目的とするところは、リム部の後部の立設面に付着した汚れも洗浄することができる便器洗浄装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明は、リム部を有する便器後部に上方に噴出する局部洗浄ノズルを設けた便器において、前記リム部の後部の立設面に向けて洗浄水を噴出する後部洗浄ノズルを備えたものである。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1の構成において、後部洗浄ノズルの形状をシャワーノズルになしたものである。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1の構成において、後部洗浄ノズルの形状を滝洗浄ノズルになしたものである。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの構成において後部洗浄ノズルを上記局部洗浄ノズルの上方に配設したものである。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項4の構成において、前記後部洗浄ノズルは、格納した状態で下方の局部洗浄ノズルを洗浄可能とし、突出した状態で直接リム部の後部の立設面を洗浄可能とし、前記後部洗浄ノズルが突出した状態で直接リム部の後部の立設面を洗浄す可能としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
第1の実施形態を、図1乃至図7に基づいて説明する。図1は便器洗浄装置1を便器9に取付けた場合の断面図、図2は同上の要部の拡大図、図3は同上の便器洗浄装置1の斜視図、図4は後部洗浄部2と局部洗浄部3の斜視図、第4図は同上の系統図、第5図は同上のシャワーノズル21aの斜視図、第6図は同上の滝洗浄ノズル21bの斜視図である。この便器洗浄装置1は、図1又は図2に示すように、後部洗浄部2と、局部洗浄部3と、便座6と、便蓋7と、操作部8と、を有し、便器9に取付ける。便器洗浄装置1は、図3に示すように、リム部4後部の立設面5を後部洗浄部2から噴出する洗浄水で洗浄するものである。また、リム部4後部の立設面5は、利用者が便座6に腰掛けた場合の背中側に位置するリム部4の下方から便器ボール面に沿って溜水の表面にかけての立設した部分である。
【0012】
後部洗浄部2は、図4に示すように、リム部4の後部の立設面5に洗浄水を噴出する後部洗浄ノズル21と、後部洗浄ノズル21に洗浄水を供給するための水路である第1の流路11と、後部洗浄ノズル21と第1の流路11をつなぐノズル洗浄用管路体22と、を有している。第1の流路11は、図5に示すように、電磁弁18と貯湯タンク17をつなぐ第2の流路12から分岐してノズル洗浄用管路体22に接続され、その先端には後部洗浄ノズル21が接続されている。
【0013】
局部洗浄部3は、図4に示すように、お尻洗浄ノズル31と、第1のリンダー32、第1のスライダー33と、ビデ洗浄ノズル34と、第2のシリンダー35と、第2のスライダー36と、を有している。
【0014】
操作部8は、図5に示すように、流路切換弁16を切換えて選定したノズル洗浄部2、第1のシリンダー32又は、第2のシリンダー35に貯湯タンク17からの温水を供給して、選定したお尻洗浄ノズル31又はビデ洗浄ノズル34を所定位置に突出させるとともに突出位置において温水を噴出して洗浄をおこなうようにしている。このような温水供給は、電磁弁18の開放によりロータンク14からの洗浄水を貯湯タンク17に供給することで、ヒータ19にて加温された温水の一部を貯湯タンク17の上部から給湯するものである。分岐水栓15は、上水道とロータンク14との経路を切換えて貯湯タンク17に供給をおこなうものである。
【0015】
次に、立設面5の洗浄について説明する。
操作部8の操作により、局部洗浄ノズルAは、図5に示すように、流路切換弁16を切換えて貯湯タンク17からの温水の供給を受けて洗浄水を噴出し局部を洗浄する。そして、局部の洗浄が終わると、操作部8の操作により、流路切換弁16を切換えて貯湯タンク17からの温水の供給を止めるとともに、貯湯タンク17は、減少した温水を電磁弁18の開放によりロータンク14から第2の流路12をとおして供給される。このときに、後部洗浄ノズル21は、第1の流路11、ノズル洗浄用管路体22をとおして洗浄水が供給され、後部洗浄ノズル21から洗浄水が立設面5に向けて噴出する。そして、その洗浄水が立設面5に付着した汚れを洗い流すものである。
【0016】
なお、第1の流路11を、リム部4へ供給する流路から分岐させれば、リム部4に洗浄水が流れるときに後部洗浄ノズル21に洗浄水が噴出するようになる。また、第1の流路11を貯湯タンク17から流路切換弁16に接続する第3の流路13から分岐すれば、後部洗浄ノズル21に温水が噴出するようになり、温水を使うことにより、洗浄性能が上がる。
【0017】
なお、シャワーノズル29は、図6に示すように、大略L字状をなした円筒の先端部に噴出口29aを形成している。後部洗浄ノズル21をシャワーノズル29に置き換えると、噴出口の面積が小さくできるので、ノズル洗浄用管路体22の管の直径が同じであれば圧力の高い洗浄水を噴出することができる。また、滝洗浄ノズル30は、図7に示すように、大略円筒状をなしている。そして、その先端部の側面に長手方向が長辺になる長方形をなした噴出口を形成している。後部洗浄ノズル21を滝洗浄ノズル30に置き換えると、噴出口30aをノズル洗浄用管路体22に沿って細長く取れるので、広い範囲の立設面5を洗浄することができる。また、滝洗浄ノズル30の噴出口30aは、側面に短手方向が長辺になる長方形にしてもよい。
【0018】
(第2の実施形態)
第2の実施形態を、図1、図6乃至図10に基づいて説明する。図8は第2の実施形態の後部洗浄ノズル21と局部洗浄部3の斜視図、図9は飛散防止板26の裏面の斜視図、図10は同上の系統図である。なお、図1、図6、図7は、前述した第1の実施形態で説明した図と同じものなので説明を省略する。
【0019】
この実施形態の便器洗浄装置1は、図1に示すように、後部洗浄部2と、局部洗浄部3と、便座6と、便蓋7と、操作部8と、を有している。
【0020】
後部洗浄部2は、図8に示すように、立設面5に洗浄水を噴出する後部洗浄ノズル21と、第1の流路11と、ノズル洗浄用管路体22と、モータ23と、伸縮チューブ24と、ガイド25と、飛散防止板26と、を有している。そして、第1の流路11は、流路切換弁16と接続されている。さらに、第1の流路11は伸縮チューブ24を介してノズル洗浄用管路体22に接続され、ノズル洗浄用管路体22の先端に後部洗浄ノズル21が接続している。また、ノズル洗浄用管路体22の下部にはラック22aが設けられている。また、ラック22aに対応したピニオン23aがモータ23に取付けられている。このモータ23が駆動(正転、反転)することにラック22aが前後に動きノズル洗浄用管路体22が出退自在することができる。このときに、伸縮チューブ24は、伸縮する。また、ノズル洗浄用管路体22が安定して出退自在するように中空のガイド25が設けられ、ノズル洗浄用管路体22は、中空の部分をとおって出退自在している。
【0021】
後述する局部洗浄ノズルAを洗浄する場合の後部洗浄ノズル21は、局部洗浄ノズルAを格納姿勢の位置を格納位置として、この上方に配設する。また、立設面を洗浄する場合の後部洗浄ノズル21は、突出した状態、すなわち、局部洗浄ノズルAを洗浄する位置から洗浄水が立設面5に噴出できる方向に所定の距離を移動したところに配設する(立設面から後部ノズル1を見上た場合の角度:仮想水平線に対し略45°の方向)。
【0022】
飛散防止板26は、ノズル洗浄部2が、お尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル34を洗浄する際に洗浄水が上方及び局部洗浄部3に飛散するのを防止する。その裏面は、図9に示すように、3個の後部洗浄ノズルが21設けてあり、お尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル34を格納する部分27を形成している。また、ノズル洗浄用管路体22と後部洗浄ノズル21を配管するための流路28を形成してある。なお、ノズルの個数は、適宜増減さすことができる。
【0023】
局部洗浄部3は、図8に示すように、お尻洗浄ノズル31と、第1のリンダー32と、第1のスライダー33と、ビデ洗浄ノズル34と、第2のシリンダー35と、第2のスライダー36と、を有している。
【0024】
お尻洗浄ノズル31は、第1スライダー33の先端部に設けられている。そして、お尻洗浄ノズル31の先端部には、噴出口31aが形成されている。また、第1スライダー33は、第1シリンダー32に出退自在にできるようになっている。すなわち、お尻を洗浄する時の使用姿勢の使用位置と、お尻を洗浄しない時の格納姿勢の格納位置と、に移動可能になっている。格納姿勢は、お尻洗浄ノズル31が、第1のシリンダー32より突出しているように構成し飛散防止板26の下部に格納される。
【0025】
ビデ洗浄ノズル34は、第2のスライダー36の先端部に設けられている。そして、ビデ洗浄ノズル34の先端部には、噴出口34aが形成されている。また、第2のスライダー36は、第2のシリンダー35に出退自在にできるようになっている。すなわち、ビデを洗浄する時の使用姿勢の使用位置と、ビデを洗浄しない時の格納姿勢の格納位置と、に移動可能になっている。格納姿勢は、ビデ洗浄ノズル34が、第2のシリンダー35より突出しているように構成し飛散防止板26の下部に格納される。
【0026】
次に、お尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル34の洗浄と、立設面5の洗浄と、について説明する。
お尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル34の洗浄は、操作部の操作によりおこなう。図10に示すように、これらノズル31、34が、格納姿勢において流路切換弁16の切換えによりノズル洗浄用管路体22に供給されて後部洗浄ノズル21より噴出して洗浄することができるようにしている。
【0027】
立設面5の洗浄は、後部洗浄部2が突出した状態において、上記ノズル31、34の洗浄と同様にして、流路切換弁16の切換えによりノズル洗浄用管路体22に供給されて噴出口より噴出して洗浄することができるようにしている。また、後部洗浄ノズル21がお尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル31の洗浄した後に立設面5の洗浄をおこなえば、ノズル31、34を洗浄したとき立設面5に付着する飛散水が洗浄できる。
【0028】
噴出口21aより噴出される圧力は、お尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル34よりの噴出圧と同様となり、ノズル洗浄用管路体22の管径、後部洗浄ノズル21の数量又は、噴出口21aの大きさの設定により適宜決めることができる。これにより、噴出口21aより噴出される圧力は、充分に高い圧力をの噴出洗浄が可能になるものである。このようにすることにより、格納姿勢においてお尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル34の洗浄ができるとともに、便器洗浄位置において立設面5の洗浄ができる。
【0029】
なお、後部洗浄ノズル21は、局部洗浄ノズルAの格納姿勢において、立設面5が十分に洗浄できれば後部洗浄ノズル21を出退自在させなくてもよい。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の発明にあっては、便器洗浄装置にリム部の後部の立設面に向けて洗浄水を噴出する後部洗浄ノズルを備えたので、後部洗浄ノズルは、リム部の後部立設面に向けて洗浄水を噴出するので立設面の洗浄ができる。
【0031】
請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の効果に加え、シャワーノズルを使うことにより圧力の高い洗浄水を噴出し、立設面についた汚れが取れやすくなる。
【0032】
請求項3記載の発明にあっては、請求項1記載の効果に加え、滝洗浄ノズルを使うことにより立設面のより広い範囲を洗浄することができ、より広い範囲の立設面の洗浄ができる。
【0033】
請求項4記載の発明にあっては、請求項1乃至請求項3いずれかに記載の効果に加え、後部洗浄ノズルを局部洗浄ノズルの上面に配設することにより、後部洗浄ノズルが噴出する洗浄水で局部洗浄ノズルを洗浄することができる。
【0034】
請求項5記載の発明にあっては、請求項4記載の効果に加え、後部洗浄ノズルは、下方の局部洗浄ノズルが格納した状態で局部洗浄ノズルの洗浄をおこない、突出した状態で立設面の洗浄をおこなうので、局部洗浄ノズルがきれいになるとともに、立設面は、より一層、きれいに洗浄できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の便器洗浄装置を便器に取付けた場合の断面図である。
【図2】は同上の要部の拡大図である。
【図3】同上の便器洗浄装置の斜視図である。
【図4】同上の後部洗浄部と局部洗浄部の斜視図である。
【図5】同上の系統図である。
【図6】同上のシャワーノズルの斜視図である。
【図7】同上の滝洗浄ノズルの斜視図である。
【図8】第2の実施形態の後部洗浄部と局部洗浄部の斜視図である。
【図9】同上の飛散防止板の裏面の斜視図。
【図10】同上の系統図である。
【図11】従来の便器洗浄装置の構成の斜視図である。
【符号の説明】
1 便器洗浄装置
4 リム部
5 立設面
9 便器
21 後部洗浄ノズル
29 シャワーノズル
30 滝洗浄ノズル
A 局部洗浄ノズル
【発明の属する技術分野】
本発明は、リム部の後部の立設面に付着した汚物等の汚れを洗浄する便器洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、便器洗浄装置として、特開平11−324063号公報に記載するものがある。この装置は、洋式の水洗便器に取付けられる。図11に示すように、温水シャワー機構104と、操作釦143と、局部洗浄ノズル141と、水洗便器洗浄用ノズル152と、を備えている。水洗便器洗浄用ノズル152は、操作釦143の操作により、温水シャワー機構104より温水の供給を受けて温水の洗浄水を水洗便器の内面に向かって噴出するように作動する。そして、水洗便器洗浄用ノズル152が噴出する温水で水洗便器の内面に付着した汚れを洗い流すようにするものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−324063号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載しているものでは、排便後にお尻洗浄ノズルを使いお尻を洗浄すると洗浄水が飛散水として立設面に付着する場合がある。さらに、小用をした時に便器ボール内の溜水からの汚れた水が立設面に付着する場合がある。また、前記水洗便器洗浄用ノズルでは、便器ボール内全てを洗浄することは難しく、特に、リム部の後部の立設面は、前記水洗便器洗浄用ノズルの洗浄水が届きにくい場所である。従って、前記水洗便器洗浄用ノズルでは、リム部の後部の立設面に付着した汚れが落ちない場合がある。
【0005】
本発明は、かかる事由に鑑みてなしたものであり、その目的とするところは、リム部の後部の立設面に付着した汚れも洗浄することができる便器洗浄装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明は、リム部を有する便器後部に上方に噴出する局部洗浄ノズルを設けた便器において、前記リム部の後部の立設面に向けて洗浄水を噴出する後部洗浄ノズルを備えたものである。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1の構成において、後部洗浄ノズルの形状をシャワーノズルになしたものである。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1の構成において、後部洗浄ノズルの形状を滝洗浄ノズルになしたものである。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの構成において後部洗浄ノズルを上記局部洗浄ノズルの上方に配設したものである。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項4の構成において、前記後部洗浄ノズルは、格納した状態で下方の局部洗浄ノズルを洗浄可能とし、突出した状態で直接リム部の後部の立設面を洗浄可能とし、前記後部洗浄ノズルが突出した状態で直接リム部の後部の立設面を洗浄す可能としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
第1の実施形態を、図1乃至図7に基づいて説明する。図1は便器洗浄装置1を便器9に取付けた場合の断面図、図2は同上の要部の拡大図、図3は同上の便器洗浄装置1の斜視図、図4は後部洗浄部2と局部洗浄部3の斜視図、第4図は同上の系統図、第5図は同上のシャワーノズル21aの斜視図、第6図は同上の滝洗浄ノズル21bの斜視図である。この便器洗浄装置1は、図1又は図2に示すように、後部洗浄部2と、局部洗浄部3と、便座6と、便蓋7と、操作部8と、を有し、便器9に取付ける。便器洗浄装置1は、図3に示すように、リム部4後部の立設面5を後部洗浄部2から噴出する洗浄水で洗浄するものである。また、リム部4後部の立設面5は、利用者が便座6に腰掛けた場合の背中側に位置するリム部4の下方から便器ボール面に沿って溜水の表面にかけての立設した部分である。
【0012】
後部洗浄部2は、図4に示すように、リム部4の後部の立設面5に洗浄水を噴出する後部洗浄ノズル21と、後部洗浄ノズル21に洗浄水を供給するための水路である第1の流路11と、後部洗浄ノズル21と第1の流路11をつなぐノズル洗浄用管路体22と、を有している。第1の流路11は、図5に示すように、電磁弁18と貯湯タンク17をつなぐ第2の流路12から分岐してノズル洗浄用管路体22に接続され、その先端には後部洗浄ノズル21が接続されている。
【0013】
局部洗浄部3は、図4に示すように、お尻洗浄ノズル31と、第1のリンダー32、第1のスライダー33と、ビデ洗浄ノズル34と、第2のシリンダー35と、第2のスライダー36と、を有している。
【0014】
操作部8は、図5に示すように、流路切換弁16を切換えて選定したノズル洗浄部2、第1のシリンダー32又は、第2のシリンダー35に貯湯タンク17からの温水を供給して、選定したお尻洗浄ノズル31又はビデ洗浄ノズル34を所定位置に突出させるとともに突出位置において温水を噴出して洗浄をおこなうようにしている。このような温水供給は、電磁弁18の開放によりロータンク14からの洗浄水を貯湯タンク17に供給することで、ヒータ19にて加温された温水の一部を貯湯タンク17の上部から給湯するものである。分岐水栓15は、上水道とロータンク14との経路を切換えて貯湯タンク17に供給をおこなうものである。
【0015】
次に、立設面5の洗浄について説明する。
操作部8の操作により、局部洗浄ノズルAは、図5に示すように、流路切換弁16を切換えて貯湯タンク17からの温水の供給を受けて洗浄水を噴出し局部を洗浄する。そして、局部の洗浄が終わると、操作部8の操作により、流路切換弁16を切換えて貯湯タンク17からの温水の供給を止めるとともに、貯湯タンク17は、減少した温水を電磁弁18の開放によりロータンク14から第2の流路12をとおして供給される。このときに、後部洗浄ノズル21は、第1の流路11、ノズル洗浄用管路体22をとおして洗浄水が供給され、後部洗浄ノズル21から洗浄水が立設面5に向けて噴出する。そして、その洗浄水が立設面5に付着した汚れを洗い流すものである。
【0016】
なお、第1の流路11を、リム部4へ供給する流路から分岐させれば、リム部4に洗浄水が流れるときに後部洗浄ノズル21に洗浄水が噴出するようになる。また、第1の流路11を貯湯タンク17から流路切換弁16に接続する第3の流路13から分岐すれば、後部洗浄ノズル21に温水が噴出するようになり、温水を使うことにより、洗浄性能が上がる。
【0017】
なお、シャワーノズル29は、図6に示すように、大略L字状をなした円筒の先端部に噴出口29aを形成している。後部洗浄ノズル21をシャワーノズル29に置き換えると、噴出口の面積が小さくできるので、ノズル洗浄用管路体22の管の直径が同じであれば圧力の高い洗浄水を噴出することができる。また、滝洗浄ノズル30は、図7に示すように、大略円筒状をなしている。そして、その先端部の側面に長手方向が長辺になる長方形をなした噴出口を形成している。後部洗浄ノズル21を滝洗浄ノズル30に置き換えると、噴出口30aをノズル洗浄用管路体22に沿って細長く取れるので、広い範囲の立設面5を洗浄することができる。また、滝洗浄ノズル30の噴出口30aは、側面に短手方向が長辺になる長方形にしてもよい。
【0018】
(第2の実施形態)
第2の実施形態を、図1、図6乃至図10に基づいて説明する。図8は第2の実施形態の後部洗浄ノズル21と局部洗浄部3の斜視図、図9は飛散防止板26の裏面の斜視図、図10は同上の系統図である。なお、図1、図6、図7は、前述した第1の実施形態で説明した図と同じものなので説明を省略する。
【0019】
この実施形態の便器洗浄装置1は、図1に示すように、後部洗浄部2と、局部洗浄部3と、便座6と、便蓋7と、操作部8と、を有している。
【0020】
後部洗浄部2は、図8に示すように、立設面5に洗浄水を噴出する後部洗浄ノズル21と、第1の流路11と、ノズル洗浄用管路体22と、モータ23と、伸縮チューブ24と、ガイド25と、飛散防止板26と、を有している。そして、第1の流路11は、流路切換弁16と接続されている。さらに、第1の流路11は伸縮チューブ24を介してノズル洗浄用管路体22に接続され、ノズル洗浄用管路体22の先端に後部洗浄ノズル21が接続している。また、ノズル洗浄用管路体22の下部にはラック22aが設けられている。また、ラック22aに対応したピニオン23aがモータ23に取付けられている。このモータ23が駆動(正転、反転)することにラック22aが前後に動きノズル洗浄用管路体22が出退自在することができる。このときに、伸縮チューブ24は、伸縮する。また、ノズル洗浄用管路体22が安定して出退自在するように中空のガイド25が設けられ、ノズル洗浄用管路体22は、中空の部分をとおって出退自在している。
【0021】
後述する局部洗浄ノズルAを洗浄する場合の後部洗浄ノズル21は、局部洗浄ノズルAを格納姿勢の位置を格納位置として、この上方に配設する。また、立設面を洗浄する場合の後部洗浄ノズル21は、突出した状態、すなわち、局部洗浄ノズルAを洗浄する位置から洗浄水が立設面5に噴出できる方向に所定の距離を移動したところに配設する(立設面から後部ノズル1を見上た場合の角度:仮想水平線に対し略45°の方向)。
【0022】
飛散防止板26は、ノズル洗浄部2が、お尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル34を洗浄する際に洗浄水が上方及び局部洗浄部3に飛散するのを防止する。その裏面は、図9に示すように、3個の後部洗浄ノズルが21設けてあり、お尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル34を格納する部分27を形成している。また、ノズル洗浄用管路体22と後部洗浄ノズル21を配管するための流路28を形成してある。なお、ノズルの個数は、適宜増減さすことができる。
【0023】
局部洗浄部3は、図8に示すように、お尻洗浄ノズル31と、第1のリンダー32と、第1のスライダー33と、ビデ洗浄ノズル34と、第2のシリンダー35と、第2のスライダー36と、を有している。
【0024】
お尻洗浄ノズル31は、第1スライダー33の先端部に設けられている。そして、お尻洗浄ノズル31の先端部には、噴出口31aが形成されている。また、第1スライダー33は、第1シリンダー32に出退自在にできるようになっている。すなわち、お尻を洗浄する時の使用姿勢の使用位置と、お尻を洗浄しない時の格納姿勢の格納位置と、に移動可能になっている。格納姿勢は、お尻洗浄ノズル31が、第1のシリンダー32より突出しているように構成し飛散防止板26の下部に格納される。
【0025】
ビデ洗浄ノズル34は、第2のスライダー36の先端部に設けられている。そして、ビデ洗浄ノズル34の先端部には、噴出口34aが形成されている。また、第2のスライダー36は、第2のシリンダー35に出退自在にできるようになっている。すなわち、ビデを洗浄する時の使用姿勢の使用位置と、ビデを洗浄しない時の格納姿勢の格納位置と、に移動可能になっている。格納姿勢は、ビデ洗浄ノズル34が、第2のシリンダー35より突出しているように構成し飛散防止板26の下部に格納される。
【0026】
次に、お尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル34の洗浄と、立設面5の洗浄と、について説明する。
お尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル34の洗浄は、操作部の操作によりおこなう。図10に示すように、これらノズル31、34が、格納姿勢において流路切換弁16の切換えによりノズル洗浄用管路体22に供給されて後部洗浄ノズル21より噴出して洗浄することができるようにしている。
【0027】
立設面5の洗浄は、後部洗浄部2が突出した状態において、上記ノズル31、34の洗浄と同様にして、流路切換弁16の切換えによりノズル洗浄用管路体22に供給されて噴出口より噴出して洗浄することができるようにしている。また、後部洗浄ノズル21がお尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル31の洗浄した後に立設面5の洗浄をおこなえば、ノズル31、34を洗浄したとき立設面5に付着する飛散水が洗浄できる。
【0028】
噴出口21aより噴出される圧力は、お尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル34よりの噴出圧と同様となり、ノズル洗浄用管路体22の管径、後部洗浄ノズル21の数量又は、噴出口21aの大きさの設定により適宜決めることができる。これにより、噴出口21aより噴出される圧力は、充分に高い圧力をの噴出洗浄が可能になるものである。このようにすることにより、格納姿勢においてお尻洗浄ノズル31とビデ洗浄ノズル34の洗浄ができるとともに、便器洗浄位置において立設面5の洗浄ができる。
【0029】
なお、後部洗浄ノズル21は、局部洗浄ノズルAの格納姿勢において、立設面5が十分に洗浄できれば後部洗浄ノズル21を出退自在させなくてもよい。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の発明にあっては、便器洗浄装置にリム部の後部の立設面に向けて洗浄水を噴出する後部洗浄ノズルを備えたので、後部洗浄ノズルは、リム部の後部立設面に向けて洗浄水を噴出するので立設面の洗浄ができる。
【0031】
請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の効果に加え、シャワーノズルを使うことにより圧力の高い洗浄水を噴出し、立設面についた汚れが取れやすくなる。
【0032】
請求項3記載の発明にあっては、請求項1記載の効果に加え、滝洗浄ノズルを使うことにより立設面のより広い範囲を洗浄することができ、より広い範囲の立設面の洗浄ができる。
【0033】
請求項4記載の発明にあっては、請求項1乃至請求項3いずれかに記載の効果に加え、後部洗浄ノズルを局部洗浄ノズルの上面に配設することにより、後部洗浄ノズルが噴出する洗浄水で局部洗浄ノズルを洗浄することができる。
【0034】
請求項5記載の発明にあっては、請求項4記載の効果に加え、後部洗浄ノズルは、下方の局部洗浄ノズルが格納した状態で局部洗浄ノズルの洗浄をおこない、突出した状態で立設面の洗浄をおこなうので、局部洗浄ノズルがきれいになるとともに、立設面は、より一層、きれいに洗浄できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の便器洗浄装置を便器に取付けた場合の断面図である。
【図2】は同上の要部の拡大図である。
【図3】同上の便器洗浄装置の斜視図である。
【図4】同上の後部洗浄部と局部洗浄部の斜視図である。
【図5】同上の系統図である。
【図6】同上のシャワーノズルの斜視図である。
【図7】同上の滝洗浄ノズルの斜視図である。
【図8】第2の実施形態の後部洗浄部と局部洗浄部の斜視図である。
【図9】同上の飛散防止板の裏面の斜視図。
【図10】同上の系統図である。
【図11】従来の便器洗浄装置の構成の斜視図である。
【符号の説明】
1 便器洗浄装置
4 リム部
5 立設面
9 便器
21 後部洗浄ノズル
29 シャワーノズル
30 滝洗浄ノズル
A 局部洗浄ノズル
Claims (5)
- リム部を有する便器後部に上方に噴出する局部洗浄ノズルを設けた便器洗浄装置において、前記リム部の後部の立設面に向けて洗浄水を噴出する後部洗浄ノズルを備えたことを特徴とする便器洗浄装置。
- 前記後部洗浄ノズルは、シャワーノズルにしたことを特徴とする請求項1記載の便器洗浄装置。
- 前記後部洗浄ノズルは、滝洗浄ノズルにしたことを特徴とする請求項1記載の便器洗浄装置。
- 前記後部洗浄ノズルは、上記局部洗浄ノズルの上方に出退自在に配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の便器洗浄装置。
- 前記後部洗浄ノズルは、格納した状態で下方の局部洗浄ノズルを洗浄可能とし、突出した状態で直接リム部の後部の立設面を洗浄可能とするようになしたことを特徴とする請求項4記載の便器洗浄装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003053527A JP2004263397A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 便器洗浄装置 |
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JP2003053527A JP2004263397A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 便器洗浄装置 |
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JP2004263397A true JP2004263397A (ja) | 2004-09-24 |
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Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101215765B1 (ko) | 2007-09-28 | 2012-12-26 | 파나소닉 주식회사 | 위생 세정 장치 |
JP2013032645A (ja) * | 2011-08-02 | 2013-02-14 | Lixil Corp | 温水洗浄装置及び便器装置 |
CN112081206A (zh) * | 2019-06-14 | 2020-12-15 | Toto株式会社 | 卫生洗净装置 |
CN112081207A (zh) * | 2019-06-14 | 2020-12-15 | Toto株式会社 | 卫生洗净装置 |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003053527A patent/JP2004263397A/ja active Pending
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