JP5849850B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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本発明は、温水によって人体局部を洗浄する衛生洗浄装置に関する。
便座に備えられ、温水を吐出して人体局部を洗浄する衛生洗浄装置においては、清潔の維持が容易に行えることが求められる。そのため、構成部材の清掃性を高めることや、自動的に構成部材の洗浄が行われる機構を備えることが、衛生洗浄装置において図られる。
例えば、特許文献1には、洗浄用ノズル等を収容するケーシングの下面に配置された噴出口より前方から後方へ水が噴出され、ケーシングの下面が洗浄される構成が開示されている。
特開2005−105546号公報
洗浄用ノズルや、洗浄用ノズルを進退可能に収容するシリンダも、汚物の跳ね返りや飛び散り等によって、汚水の付着を受ける。洗浄用ノズルから人体局部を洗浄する温水が吐出されることに鑑みると、洗浄用ノズルやシリンダは、とりわけ清潔に保たれる必要がある。
シリンダに収容された洗浄用ノズル自体は、水を吐出する時以外はシリンダの中に隠れていて汚水の付着を免れるうえ、ノズル自体がシリンダ内から外へ伸びる時に供給される洗浄水によって洗い流しを受けるのに対し、シリンダの先端部は、常時便鉢に対向して露出されており、汚物や人体局部を洗浄した後の洗浄水が便鉢で跳ね返って付着しやすいにもかかわらず、人体局部洗浄用水によっては洗浄されない。上記の特許文献1のような構成によっても、ケーシングの下面は洗浄されるものの、シリンダの先端部は、洗浄されないか、洗浄されるとしても洗浄効率が非常に悪い。
本発明が解決しようとする課題は、洗浄用ノズルを収容するシリンダの先端部が効果的に洗浄され、清潔に保たれる衛生洗浄装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明にかかる衛生洗浄装置は、人体局部を洗浄するための水を吐出するノズルと、前記ノズルを軸方向に進退可能に収容するシリンダと、側壁の上端の少なくとも一部に開放部が形成され、前記開放部が前記シリンダの先端部の上方に配置された貯水部と、前記貯水部に水を供給する給水部とを備え、前記給水部から前記貯水部に供給され、前記貯水部の開放部から溢れ出した水が、前記シリンダの先端部に接触して前記シリンダの先端部を洗い流すように構成されていることを要旨とする。
ここで、上記衛生洗浄装置は、前記ノズルを収容するケーシングを載置され、便器の便鉢の上方に前記便鉢に対向する箇所を有して形成された板状のベースプレートをさらに備え、前記ベースプレートの便鉢に対向する便鉢対向部の少なくとも一部が、上記貯水部の上端に開放部を有する側壁の少なくとも一部を形成し、前記貯水部の開放部から溢れ出した水が、前記シリンダの先端部を洗い流すとともに、前記便鉢対向部の前記貯水部と反対側の面を洗い流すものであると良い。
さらに、前記便鉢対向部の前記貯水部と反対側の面が、上下方向に傾斜を有することが好適である。
そして、前記シリンダの先端面は、前記便鉢対向部の前記貯水部と反対側の面と面一に形成されていることが好ましい。
また、前記衛生洗浄装置は、水を加熱して温水を貯留する温水タンクと、前記温水タンクに水を供給する経路の途中に設けられ、前記温水タンクに供給される水の一部を排出することで前記温水タンク内の水圧を調整可能なリリーフ弁とをさらに有し、前記給水部は前記リリーフ弁に接続され、前記貯水部には前記リリーフ弁から前記温水タンク内の圧力調整のために排出される水が前記給水部を介して供給されるとよい。
上記発明にかかる衛生洗浄装置によると、シリンダの先端部の上方に、貯水部の開放部が形成されているので、貯水部から溢れ出した水が、重力に従ってシリンダの先端部に接触し、シリンダの先端部を洗浄する。よって、汚物の跳ね返りや飛び散りによって汚水が付着し易いシリンダの先端部が、効果的に洗浄され、清潔に保たれる。
また、一旦貯留部に貯留されて溢れ出した水を洗浄に使用することにより、洗浄のムラを発生させずに、開放部より下方にある領域を洗い流すことができ、シリンダ先端部を効果的に洗浄することに寄与する。
ここで、ベースプレートの便鉢対向部の少なくとも一部が、貯水部の上端に開放部を有する側壁の少なくとも一部を形成していると、貯水部の開放部から溢れ出した水が、シリンダの先端部だけでなく、便鉢対向部の貯水部と反対側の面に接触し、それら両方を洗浄する。これにより、シリンダの先端部と同様に汚物の跳ね返りや飛び散りによって汚水が付着されやすい、ベースプレートの便鉢対向部の貯水部と反対側の面も効果的に洗浄され、清潔に保たれる。
さらに、便鉢対向部の貯水部と反対側の面が、上下方向に傾斜しているものであると、貯水部の開放部から溢れ出した水が、この傾斜面を伝って下方に流れるので、便鉢対向部の貯水部と反対側の面が、より効果的に洗浄される。
そして、シリンダの先端面が、便鉢対向部の貯水部と反対側の面と面一に形成されていると、便鉢対向部の傾斜面を伝って流れる水が、シリンダの先端面に効果的に接触するので、シリンダの先端部の洗浄効果がさらに高められる。
また、衛生洗浄装置が温水タンク内の圧力調整のためのリリーフ弁を有し、リリーフ弁から温水タンク内の圧力調整のために排出される水が貯水部に供給されるものであると、リリーフ弁から排出される水を有効に活用してシリンダ先端部(及びベースプレートの便鉢対向部)の洗浄を行うことができるので、これらの洗浄のためだけに水や電力を使用する必要がない。よって、節水、節電を図りながら、シリンダ先端部(及びベースプレートの便鉢対向部)の清潔を維持することができる。また、リリーフ水は、ノズルを人体局部洗浄に使用するたびに排出されるので、その都度シリンダ先端部が洗浄され、シリンダ先端部の清潔の維持において、一層効果的である。
本発明の第一の実施形態にかかる衛生洗浄装置の斜視図である。 上記実施形態にかかる衛生洗浄装置を示しており、(a)はケーシングを外した状態での上面図であり、(b)は(a)中のA−A断面図である。 上記実施形態にかかる衛生洗浄装置のシリンダ先端部近傍の拡大斜視図である。 本発明の第二の実施形態にかかる衛生洗浄装置を示しており、(a)はケーシングを外した状態での上面図であり、(b)は(a)中のB−B断面図である。 参考形態にかかる衛生洗浄装置のケーシングを外した状態での上面図であり、(a)は第一の参考形態、(b)は第二の参考形態にかかる衛生洗浄装置を示している。
以下、本発明の第一の実施形態にかかる衛生洗浄装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態にかかる衛生洗浄装置1は、図1に示すように、便器90に設置され、温水を吐出して使用者の局部を洗浄するものである。以下では、便器90において、衛生洗浄装置1が取り付けられている方向を後方、その反対の方向を前方と称する。
衛生洗浄装置1を構成する板状のベースプレート2は、便器90の便鉢91の上部後方に、下面の一部が便鉢91を臨むように固定されている。ベースプレート2の上には、ケーシング3が載置されている。ケーシング3の内部には、先端から人体局部洗浄用水を吐出する一対のノズル4、ノズルを収容する一対のシリンダ5、水を加熱して温水を貯留する温水タンク6、ノズル4へ温水の供給を制御するバルブ、制御手段など、人体局部洗浄用に温水を供給するために必要な各種構成部品が収納されている。なお、図1は、便器90の便蓋が外された状態で記載されている。
一対のノズル4は、ベースプレート2上に固定されたシリンダ5に同軸状に収容されている。各ノズル4は、洗浄部位の違いによって使い分けられる(例えば、肛門洗浄と、いわゆるビデ洗浄)。不使用時にはノズル4は2本ともシリンダ5内に収容されているが、いずれかが使用される際には、使用される方のノズル4が、洗浄位置まで前進し、温水タンク6から供給された温水を先端より吐出する。
図2及び図3に衛生洗浄装置1の拡大図を示す。なお、図2及び図3に示された状態では、一対のノズル4は、いずれもシリンダ5の内部に収容され、外から見えない状態となっている。
ベースプレート2は、シリンダ5や温水タンク6等の部材が取り付けられ、略水平に便器90に固定された平板部2cを有する。ベースプレート2の前端部(便鉢側)の、シリンダ5が位置する箇所の周辺には、便鉢対向面2aが形成されている。便鉢対向面2aは、前方から後方に向かって、上から下に断面直線状に傾斜している。便鉢対向面2aと平板部2cの間には、後方面2bが形成されている。
ベースプレートの便鉢対向面2aと後方面2b、そして一対のシリンダ5aの外側に形成された、仕切り壁8a、8bに囲まれた空間は、水を貯留することが可能な貯水部8となっている。図2(b)で一点鎖線の下側の空間として表された部分が、貯水部8である。
便鉢対向面2aの上端は、ケーシング3等の他の部材に接触及び接続されず、開放されている。つまり、便鉢対向面2aの上端は、貯留部8に貯留された水が溢れ出すことが可能な放水部(開放部)8cとなっている。
一対のシリンダ5の先端面5aは、ベースプレート2の便鉢対向面2aの外側(貯水部8と反対側)の面と面一となっている。つまり、シリンダ5の先端面5aも、傾斜形状をとっている。
一対のシリンダ5は、シリンダ押さえ9によって、先端部がベースプレート2に固定されている。シリンダ押さえ9は、中間部が、ベースプレート2の便鉢対向面2aの上端つまり放水部8cよりも低い位置に形成されているため、貯水部8における水の貯留及び放水部8cからの水の溢れ出しを妨害することはない。
温水タンク6には、例えば水道等に接続された給水管7から水が供給される。温水タンク6よりも上流の給水間7の途中には、リリーフ弁7aが設けられる。リリーフ弁7aは、温水タンク6内の内圧を調整するためのものである。印加される水圧が大きくなると開放されて、水(リリーフ水)を排出することにより、温水タンク6の内圧を一定に保つ。通常、ノズル4から人体局部洗浄用に温水が吐出される際には、リリーフ弁7aからのリリーフ水の排出を伴う。
リリーフ弁7aには、リリーフ吐水管(給水部)7bの一端が接続されている。リリーフ吐水管7bの他端は、貯水部8が形成された方向に向けられている。これにより、リリーフ弁7aから排出されたリリーフ水Wは、リリーフ吐水管7bを通って貯水部8に流入し、貯留される。リリーフ吐水管7bは、貯水部8の中には侵入しておらず、貯水部8よりも上方から水Wを放出するが、仕切り壁8a、8bが存在するので、リリーフ吐水管7bから放出された水Wは、仕切り壁8a、8bの外側の領域に飛び散らずに、貯水部8の中に導かれる。
リリーフ吐水管7bを介してリリーフ弁7aから供給された水Wは、貯水部8の容量を超えると、つまり、図2(b)の一点鎖線のレベルを超えると、ベースプレート2の便鉢対向面2aの上端に形成された放水部8cから溢れ出す。溢れ出した水Wは、便鉢対向面2aの外側の面を伝って、便鉢91内に排出される。
便鉢対向面2aが、断面直線状に上下方向に傾斜しているため、放水部8cから溢れ出した水Wは、便鉢対向面2aの外側の面全体に接触しながら流れる。つまり、便鉢対向面2aの外側の面全体が、溢れ出した水Wによって洗い流される。
さらに、一対のシリンダ5の先端面5aが、便鉢対向面2aの外側の面と面一に傾斜して形成されているため、便鉢対向面2aの外側の面を伝って流れる水Wは、シリンダ5の先端面5aの全体に接触し、シリンダ5の先端面5aを便鉢対向面2aとともに洗い流す。
ベースプレート2の便鉢対向面2aや、シリンダ5の先端面5aは、便鉢91を臨んで形成されているため、便鉢91中に排出された汚物や、人体局部を洗浄した後の洗浄水が、便鉢91の表面に当たって跳ね返り、付着することが多い。上記のように、便鉢対向面2a及びシリンダ5の先端面5aが、貯水部8から溢れ出した水によって洗浄されることで、付着した汚物や汚水が洗い流され、清潔に保たれる。
一旦貯水部8に貯留された水が溢れ出して、ベースプレート2の便鉢対向面2aの外側の面及びシリンダ5の先端面5aを洗い流すので、貯水部を経由せず、流水を直接洗い流したい場所に流し掛けて洗浄を行うような構成をとる場合よりも、高い確実性をもって、これらの箇所を洗浄することができる。また、放水部8cの幅全体、つまり仕切り壁8aと8bの間全体に亘って水が溢れ出すので、この幅の間の領域全体をムラなく洗い流すことが可能となっている。
ここで、ベースプレート2の便鉢対向面2a及びシリンダ5の先端面5aが上記のように断面直線状に傾斜していなくても、またシリンダ5の先端面5aが便鉢対向面5aの外側の面と面一になっていなくても、貯水部8から溢れ出した水が便鉢対向面2aの外側の面及びシリンダ5の先端面5aに接触すれば、水が接触した箇所は、洗い流される。しかし、上記のように、これらを傾斜させてかつ面一に構成しておくことで、便鉢対向面2aの上端から溢れ出した水Wが高効率で便鉢対向面2a及びシリンダ5の先端面5a全体を洗い流すようになる。
また、上記構成においては、ベースプレート2の便鉢対向面2aが貯水部8の側壁の一部を構成し、その上端部が開放されて放水部8cとなっていることにより、放水部8cを経由して貯水部8から外側に溢れ出した水Wが、便鉢対向面2aの外側の面を洗い流すようになっている。しかし、ベースプレート2及び便鉢91等の構成によっては、シリンダ5の先端部のみを洗い流せば、ベースプレート2の便鉢対向面2aを洗い流さなくても、清潔の維持の観点から十分である場合も想定される。このような場合には、便鉢対向面2aを側壁の一部として貯水部を形成していなくても、貯水部に水が溢れ出すことのできる放水部を設け、その放水部をシリンダ5の先端部の上方に形成しておけば、放水部から溢れ出した水によって、その下方に存在するシリンダ5の先端部を洗い流すことができる。
リリーフ弁7aから排出されるリリーフ水を使用せず、例えば給水管7のリリーフ弁7aの箇所よりも上流から分取した水を貯水部8に供給する構成とすることもできる。しかし、上記のように、リリーフ水を貯水部8に供給する構成とすることで、節水及び節電を図ることができる。リリーフ水は、温水タンク6の内圧調整のために、必然的に排出されるものであり、これをただ便鉢91に直接捨てるのではなく、ベースプレート2の便鉢対向面2aとシリンダ5の先端面5aを洗浄するという目的にも利用することで、洗浄目的に特化して水および電力を消費する必要がなくなるからである。また、上述のように、リリーフ水は、通常はノズル4から局部洗浄用水が吐出されるたびに排出され、その都度ベースプレート2の便鉢対向面2a及びシリンダ5の先端面5aが洗浄されるので、清潔の維持においても好適である。
次に、貯水部の形状が上記の第一の実施形態にかかる衛生洗浄装置1とは異なる第二の実施形態にかかる衛生洗浄装置31を図4に基づいて説明する。貯水部及びリリーフ吐水管の構成以外は、上記の衛生洗浄装置1と同様であるので、説明を省略する。対応する部材には、対応する符号を付してある。
本実施形態にかかる衛生洗浄装置31においては、シリンダ35の先端部を固定するシリンダ押さえ39の全体が、ベースプレート32の便鉢対向面32aの上端つまり放水部38cよりも高く形成されている。これにより、貯水部8は、ベースプレート32の便鉢対向面32a及び後方面32bとの間に形成される空間全体ではなく、シリンダ押さえ39の前側の領域のみに形成されている。
また、第一の実施形態とは異なり、貯水部8の横幅(図4(a)の横方向の長さ)は、ベースプレート32の便鉢対向面32aの横幅と同程度に長く形成されている。
リリーフ吐水管37bは、給水部8の側壁を形成しているシリンダ押さえ39の位置まで延出されている。これにより、リリーフ水Wが、シリンダ押さえ39とベースプレート32の便鉢対向面32aに挟まれた狭い給水部8に導かれる。
この衛生洗浄装置31においても、第一の実施形態の場合と同様、リリーフ弁37aから放出された水が貯水部38に一旦貯留され、貯水部38から溢れ出して、ベースプレート32の便鉢対向面32aの外側の面と、シリンダ35の先端面35aを洗い流す。
第二の実施形態にかかる衛生洗浄装置31は、第一の実施形態にかかる衛生洗浄装置1よりも、少量の水でも広い横幅に亘ってベースプレートの便鉢対向面を洗い流すことができるという点においては好適である。しかし、その分、シリンダの先端面の洗浄に費やされる水の量が少なくなってしまい、シリンダの先端面の洗浄効果は相対的に低下してしまう。また、貯水部の横幅が広く、その端部からリリーフ水が供給されるため、横幅方向に洗浄のムラが生じやすくなってしまう。いずれの実施形態を選択するかは、ベースプレートの便鉢対向面及びシリンダの先端部の構成及び汚染のされやすさの程度、リリーフ水の流量等を勘案して適宜決めればよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、既に記載したように、シリンダの先端面とベースプレートの便鉢対向面は、必ずしも面一に傾斜して形成されなくてもよい。
上記の本発明にかかる衛生洗浄装置においては、リリーフ水を一旦貯水部に貯留し、溢れ出した水によってシリンダの先端部を洗い流す構成がとられている。このような構成とすることで、リリーフ水を有効利用しつつ、シリンダの先端面を高効率で洗浄することができる。しかし、リリーフ水の有効利用という観点にのみ注目するのであれば、貯水部に一旦リリーフ水を貯留する形式以外の衛生洗浄装置の構成も考えうる。以下に、参考形態として、リリーフ水を貯留せずにシリンダ又はノズルを洗浄する衛生洗浄装置の構成を示す。
図5(a)に示す第一の参考形態にかかる衛生洗浄装置51においては、貯水部が形成されず、リリーフ弁57aから排出された水が、貯留されることなく直接シリンダ55の先端部を洗い流す。リリーフ弁57aに接続されたリリーフ吐水管57bの先端は、シリンダ55の先端部近傍に配置されており、ここからシリンダ55の先端部に向かってリリーフ水Wを流し出す。リリーフ水Wの水勢をシリンダ55の先端部の洗浄に利用することができる。
また、図5(b)に、第二の参考形態にかかる衛生洗浄装置71の構成を示す。この衛生洗浄装置71は、シリンダを有さず、露出したノズル74が進退運動を行う。一般に、局部洗浄用水の水圧によってノズルの進退が制御される形式の衛生洗浄装置には、シリンダにノズルが収容される構成が採用されるのに対し、モータ駆動によってノズルの進退が制御される形式の衛生洗浄装置においては、シリンダを有さない構成が採用される。
図5(b)は、一対のノズル74が局部洗浄位置から後退した待機位置にある状態を示している。リリーフ弁77aに接続されたリリーフ吐水管77bの先端は、待機位置にあるノズル74の先端の近傍に配置されている。このリリーフ吐水管77bの先端からノズル74の先端部に向かってリリーフ水Wを流し出す。リリーフ水Wの水勢を利用してシリンダ74の先端部を洗浄することができる。
1、31 衛生洗浄装置
2、32 ベースプレート
2a、32a 便鉢対向面
3、33 ケーシング
4 ノズル
5、35 シリンダ
5a、35a 先端面
6、36 温水タンク
7a、37a リリーフ弁
7b、37b リリーフ吐水管
8、38 貯水部
8a、8b 仕切り壁
9、39 シリンダ押さえ

Claims (5)

  1. 人体局部を洗浄するための水を吐出するノズルと、前記ノズルを軸方向に進退可能に収容するシリンダと、側壁の上端の少なくとも一部に開放部が形成され、前記開放部が前記シリンダの先端部の上方に配置された貯水部と、前記貯水部に水を供給する給水部とを備え、
    前記給水部から前記貯水部に供給され、前記貯水部の開放部から溢れ出した水が、前記シリンダの先端部に接触して前記シリンダの先端部を洗い流すように形成されていることを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 前記ノズルを収容するケーシングを載置され、便器の便鉢の上方に前記便鉢に対向する箇所を有して形成された板状のベースプレートをさらに備え、前記ベースプレートの便鉢に対向する便鉢対向部の少なくとも一部が、上記貯水部の上端に開放部を有する側壁の少なくとも一部を形成し、
    前記貯水部の開放部から溢れ出した水が、前記シリンダの先端部を洗い流すとともに、前記便鉢対向部の前記貯水部と反対側の面を洗い流すことを特徴とする請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記便鉢対向部の前記貯水部と反対側の面が、上下方向に傾斜を有することを特徴とする請求項2に記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記シリンダの先端面は、前記便鉢対向部の前記貯水部と反対側の面と面一に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の衛生洗浄装置。
  5. 前記衛生洗浄装置は、水を加熱して温水を貯留する温水タンクと、前記温水タンクに水を供給する経路の途中に設けられ、前記温水タンクに供給される水の一部を排出することで前記温水タンク内の水圧を調整可能なリリーフ弁とをさらに有し、
    前記給水部は前記リリーフ弁に接続され、前記貯水部には前記リリーフ弁から前記温水タンク内の圧力調整のために排出される水が前記給水部を介して供給されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の衛生洗浄装置。
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