JP2010127059A - 衛生洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】洗浄部材は、便座に着座した使用者の局部に対し上向きに洗浄水を吐出するノズル10L,10Rに対し、上方から洗浄液を吐出する第1の吐出口26と、ノズル10L,10Rに対し側方から洗浄液を吐出する第2の吐出口27L,27C,27Rとを有する。局部洗浄によってノズル10L,10Rの上面13に付着した汚物は、第1の吐出口26から下向きに吐出される洗浄液によって除去され、ノズル10L,10Rの側面14に付着した汚物は、第2の吐出口27L,27C,27Rから横向きに吐出される洗浄液により除去される。
【選択図】図3
Description
局部洗浄によってノズルの上面に付着した汚物は、第1の吐出口から下向きに吐出される洗浄液によって除去され、ノズルの側面に付着した汚物は、第2の吐出口から横向きに吐出される洗浄液によって除去される。
ノズルの上面が便鉢の内部に向かって下り勾配となっている点に着目し、両吐出口のうち少なくとも上から洗浄液を吐出する第1の吐出口を、前後方向において、ノズルの表面における洗浄液の吐出指向位置と同じ位置か、吐出指向位置よりも後方に配置した。これにより、ノズルに向けて吐出された洗浄液は、ノズルの上面で前方へ跳ね返る。この洗浄液が跳ね返る方向は、便鉢の内部に向かう方向となるので、洗浄液が便鉢の外へ飛び散る虞はない。
複数の吐出口が流路部を共有しているので、1つの吐出口に1つの独立した流路部を設ける形態のものに比べると、洗浄部材の形状を簡素化することができる。
流路部に開口する複数の吐出口の開口面積が互いに異なるようにしたので、各吐出口において必要とされる洗浄液の吐出量や吐出圧等を適切に設定することができ、ひいては洗浄液によるノズルの洗浄効率の向上を図ることができる。
流入部から遠い下流側の吐出口では、圧力損失によって洗浄液の流動圧が低下するために、洗浄液の吐出の勢いが弱くなることが懸念される。そこで、本発明では、流入部から遠い下流側の吐出口の開口面積を、流入部に近い上流側に位置する吐出口よりも小さくした。これにより、下流側の吐出口から吐出する洗浄液の流量が絞られるので、その分、吐出の勢いが高められる。
ノズルは、互いに並列するように2本設けられているのであるが、洗浄部材は、この2本のノズルに対して洗浄液を吐出する吐出口を有しているので、2本のノズルを1つの洗浄部材だけで洗浄することが実現されている。
流路部に洗浄液を流入させるための流入部が、第1流路部の一方の端部においてこの第1流路部とほぼ同軸状に形成されているので、流入部が第1流路部と直角に形成されている場合に比べると、洗浄液の流動抵抗が低減される。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明する。本実施形態の衛生洗浄装置は、周知の形態の便座(図示せず)に着座した使用者の局部に対し上向きに洗浄水(常温の水又は温水)を吐出する左右一対のノズル10L,10Rと、局部洗浄によって汚れた左右両ノズル10L,10Rを洗浄するための洗浄部材20とを備えて構成されている。尚、以下の説明において、前後方向については、図1及び図3における下方を前方ということにする。
ノズル10L,10Rを洗浄する際には、洗浄部材20内に所定圧力の洗浄液を供給する。供給された洗浄液は、メイン供給路24を一方向に流れ、洗浄液の一部は途中で分岐供給路25L,25C,25Rに供給される。メイン供給路24を流れる洗浄液は第1の吐出口26からノズル10L,10Rの上面13に向けて吐出され、分岐供給路25L,25C,25Rを流れる洗浄液は第2の吐出口27L,27Rからノズル10L,10Rの側面14に向けて吐出される。ノズル10L,10Rの上面13に付着している汚物は、第1の吐出口26から吐出された洗浄液によって除去され、ノズル10L,10Rの側面14に付着している汚物は、第2の吐出口27L,27Rから吐出された洗浄液によって除去される。このように、本実施形態によれば、ノズル10L,10Rの上面13に付着している汚物だけでなく、ノズル10L,10Rの側面14に付着している汚物も確実に除去することができる。
次に、本発明を具体化した実施形態2を図5を参照して説明する。本実施形態2の洗浄部材30は、流入部23に近いビデ用ノズル10Lの側面14に洗浄液を吐出する第2の吐出口31Lの開口面積を、流入部23から遠いおしり用ノズル10Rの側面14に洗浄液を吐出する第2の吐出口31Rの開口面積よりも狭くした、という点において上記実施形態1の洗浄部材20とは構成が異なっている。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
10R…おしり用ノズル
20…洗浄部材
21…第1流路部
22L,22C,22R…第2流路部
23…流入部
26…第1の吐出口
27L,27C,27R…第2の吐出口
Claims (7)
- 便座に着座した使用者の局部に対し上向きに洗浄水を吐出するノズルと、
前記ノズルに対し上方から洗浄液を吐出する第1の吐出口と、前記ノズルに対し側方から洗浄液を吐出する第2の吐出口とを有する洗浄部材を備えていることを特徴とする衛生洗浄装置。 - 前記ノズルは、その上面が便鉢の内部に向かって下り勾配となる姿勢で設けられ、
前記第1の吐出口は、前後方向において、前記ノズルの上面における洗浄液の吐出指向位置と同じ位置か、吐出指向位置よりも後方に配置されていることを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。 - 前記洗浄部材は、複数の前記吐出口に洗浄液を供給する流路部を有し、
前記複数の吐出口が、前記流路部の上流側から下流側に向かって並ぶように配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の衛生洗浄装置。 - 前記流路部に開口する前記複数の吐出口は、その開口面積が互いに異なっていることを特徴とする請求項3記載の衛生洗浄装置。
- 前記洗浄部材は、前記流路部内に洗浄液を流入させるための流入部を有し、
前記流路部に開口する前記複数の吐出口の開口面積は、前記流入部から遠い下流側の前記吐出口の方が、前記流入部に近い上流側に位置する前記吐出口よりも小さいことを特徴とする請求項4記載の衛生洗浄装置。 - 前記ノズルは、互いに並列するように2本設けられており、
前記流路部は、
前記2本のノズルの上方において前記ノズルと略直角に配されて、前記第1の吐出口を開口させる第1流路部と、
前記第1流路部から分岐して前記ノズルの両側面と対応するように下方へ延出する3つの第2流路部とを備えて構成され、
前記3つの第2流路部のうち両端側に位置する2つの前記第2流路部には、その前記ノズルと対応する一方の側面のみに前記第2の吐出口が開口し、
前記3つの第2流路部のうち中央に位置する前記第2流路部には、その両側に位置する2つの前記ノズルと対応する両方の側面に前記第2の吐出口が開口していることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。 - 前記第1流路部の一方の端部に、前記流路部に洗浄液を流入させるための流入部が、前記第1流路部とほぼ同軸状に形成されていることを特徴とする請求項6記載の衛生洗浄装置。
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