JP4889099B2 - 衛生洗浄装置及びトイレ装置 - Google Patents
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吐水ノズルを内蔵し、腰掛便器の上部に設置される本体部を備え、
前記本体部は、その内部で発生した排水を前記腰掛便器のボウルに排出する排水口を有し、
前記排水口の近傍に水切り溝が設けられ、
前記水切り溝の両端は、前記排水口を挟んで前記本体部の前方に開口してなることを特徴とする衛生洗浄装置が提供される。
吐水ノズルを内蔵し、腰掛便器の上部に設置される本体部を備え、
前記本体部は、その内部で発生した排水を前記腰掛便器のボウルに排出する排水口を有し、
前記排水口より後方の前記本体部の裏面に水切り溝が設けられ、
前記水切り溝の両端は、前記排水口を挟んで前記本体部の前方に開口してなることを特徴とする衛生洗浄装置が提供される。
腰掛便器と、
前記腰掛便器の上部に設置される上記の衛生洗浄装置と、
を備えたことを特徴とするトイレ装置が提供される。
図1は、本発明の実施の形態にかかるトイレ装置の外観を表す模式斜視図である。
また、図2は、このトイレ装置の便座200と便蓋300を開いた状態を表す。
図3は、本具体例の衛生洗浄装置の本体部400の断面構造を表す一部拡大断面図である。すなわち、図3は、ノズルダンパー460の部分で本体部400を縦に切断した断面図である。
本体部400は、筐体を構成するケースカバー430とケースプレート770とを有する。ケースプレート770には、機内で生じた排水を排出する排水流路772が設けられている。そして、排水流路772の流路端(排水口)772Cの近傍において、ケースプレート770の裏面側に、下方に突出する傾斜部792が設けられている。さらに、傾斜部792の斜面792Bに、水切り溝794が設けられている。このような水切り溝794を設けることによって、機内で生じた排水を排出する際などに、傾斜部792の斜面792Bを水が這い上がることを効果的に防止できる。
図4は、ノズルユニット610の動作を例示する模式図である。
本具体例のノズルユニット610は3段式の構造を有する。すなわち、ノズル基部611の上に第3のシリンダ部612が固定され、その内側に第2のシリンダ部613が進退自在に支持され、第2のシリンダ部613の内側に第1のシリンダ部614が進退自在に支持され、第1のシリンダ部614の内側に噴射孔616を有するノズルヘッド615が進退自在に支持されている。また、第3のシリンダ部612の前方には、吐水ノズルの胴体を洗浄するノズル洗浄室617が設けられている。ノズル洗浄室617は、例えば、上方と左右から吐水ノズルを取り囲み、下方は開放された構造体とすることができる。
傾斜部792の先端付近には、水切り溝794が設けられている。水切り溝794の前方には、壁状部793が設けられている。
図6は、本体部400を正面から眺めた模式図である。
また、図7は、傾斜部792を裏面側から眺めた模式図である。
また、図8は、本体部400を下方から眺めた模式図である。
次に、本実施形態のトイレ装置の内部構造について具体例を参照しつつさらに詳細に説明する。
図9は、本体部400の内部を前方から眺めた斜視図である。
本体部400は、筐体を構成するケースカバー430とケースプレート770とを有する。ケースカバー430の上面には、人体検知センサ500や表示部670が適宜設けられている。表示部670は、例えばトイレ装置に対する電源の投入状態などを適宜表示する役割を有する。また、ケースカバー430の前部の上部には、便座200を自動開閉させるための電動開閉ユニット780が突出して設けられている。
すなわち、図10は、ケースプレート770の排水部771を眺めた模式斜視図である。 図11及び図12は、ノズルユニット610との関係を表した模式斜視図である。
図13は、ノズルユニット610を取り付けた状態で正面から眺めた模式斜視図である。
一方、集水部773は、排水流路772の両側に設けられた一対の堰を有する。そして、その堰は、流路端772Cに向けて流路幅を収束させる収束部773Aと、収束部773Aの下流側に設けられ収束部773Aから流路端772Cに向けて水流を導く整流部773Bと、を有する。収束部773Aにおいては流路の幅の変化は相対的に大きく、整流部773Bにおいては流路の幅の変化は相対的に小さい。
排出される流量が比較的大きい場合には、図14及び図15に例示したように、集水部773により収束され流速が上昇した収束流が形成される。例えば、図4に関して前述したノズル洗浄室617での吐水ノズルの洗浄の際には、最大で、毎分500ミリリッター程度の水が排出される。この収束流は、排水部771から前方に向けて放出される際の流速が比較的大きいので、傾斜部792への回り込みは比較的少なく、ボウル810にそのまま落下する成分が大きい。また、傾斜部792へ回り込んだ水は、水切り溝794に取り込まれ、壁状部793の先端から落下する。
また、図18は、本変型例の水切り溝を裏面側から眺めた模式図である。
本変型例においては、2条の水切り溝794が互いに略平行に設けられている。これら水切り溝794は、それぞれの両端がケースプレート770の前面792Aに開口端794Cを有する。このように複数の水切り溝794を設けることにより、斜面792Bへの水の這い上がりをさらに確実に阻止することが可能となる。なお、本発明においては、3条あるいはそれ以上の水切り溝794を設けることにより、水切り効果をさらに上げることも可能である。
図19は、本実施形態のトイレ装置から便座200と便蓋300を外して前方から眺めた斜視図である。
また、図20は、比較例のトイレ装置を前方から眺めた斜視図である。なお、図19及び図20は、便器800の前にしゃがんだ状態で便器を清掃する使用者の目線からみたボウル810の眺めを表し、具体的には、便器800の前端からおよそ100ミリメータ離れ、床面から約1000ミリメータの高さから眺めたボウル810の外観を表す。
図22は、比較例のトイレ装置の断面図である。図21及び図22は、便器800の前にしゃがんだ状態で便器を清掃する使用者の目線からみえる範囲を説明するための模式図である。
これに対して、本実施形態においては、図19及び図21に表したように、本体部400の前面を後退させて湾曲凹面402を形成することにより、男性の立位での小用の際にも小水がかかりにくくなり、使用者に対して視覚的な狭窄感を与えることもない。また、図3に関して前述したように、湾曲凹面402の中央付近を高くすることにより、男性の立位の小用に際して本体部400に小水がかかったとしても、湾曲凹面402の中央付近の背の高い部分で小水を受けてボウル810に落下させることができる。つまり、小水が本体部400の傾斜面408などにかかることを抑制でき、小水による汚れを可及的に減らすことができる。
同図に表したように、本体部の湾曲凹面402は、ボウル810の開口形状にほぼ沿った形態を保ちつつ、湾曲凹面402のほぼ全体がボウル810の開口端よりもボウル810の側にわずかに突出している。湾曲凹面402の左右前端でのボウル810への突出量をa、bとし、中央付近でのボウル810への突出量をcとすると、a及びbは相対的に小さく、cは相対的に大きくすることができる。このようにすれば、ボウル810の開口形状と略連続させてボウル810のほとんどを露出させつつ、本体部400とボウル810の開口端との隙間への小水などの侵入を効果的に防止できる。これは、男性の立位の小用の際には、小水は主に中央付近に向けられるからであり、さらに本体部400とボウル810の開口端との隙間が湾曲凹面402で覆われるため、その隙間に小水が直接かからないからである。また、このようにすると、排水及び脱臭のためのスペース(突出部)を確保することも容易となる。
また、図1乃至図23に関して前述した特徴部分は、技術的な可能な範囲においていかようにも組合せることができ、これら組合せにより得られた衛生洗浄装置及びトイレ装置についても、本発明の要旨を含む限りにおいて本発明の範囲に包含される。
Claims (7)
- 吐水ノズルを内蔵し、腰掛便器の上部に設置される本体部を備え、
前記本体部は、その内部で発生した排水を前記腰掛便器のボウルに排出する排水口を有し、
前記排水口の近傍に水切り溝が設けられ、
前記水切り溝の両端は、前記排水口を挟んで前記本体部の前方に開口してなることを特徴とする衛生洗浄装置。 - 吐水ノズルを内蔵し、腰掛便器の上部に設置される本体部を備え、
前記本体部は、その内部で発生した排水を前記腰掛便器のボウルに排出する排水口を有し、
前記排水口より後方の前記本体部の裏面に水切り溝が設けられ、
前記水切り溝の両端は、前記排水口を挟んで前記本体部の前方に開口してなることを特徴とする衛生洗浄装置。 - 前記本体部の裏面は、前記本体部を前記腰掛便器に設置した状態において前記水切り溝から後方に向けて高くなる斜面を有することを特徴とする請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
- 前記水切り溝は、断面がV字状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
- 前記水切り溝の前方の内壁面は、前記本体部を前記腰掛便器に設置した状態において略鉛直面となることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
- 前記本体部の前面は、前記腰掛便器のボウルの開口端に沿って凹ませた湾曲凹面を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
- 腰掛便器と、
前記腰掛便器の上部に設置される請求項1〜6のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置と、
を備えたことを特徴とするトイレ装置。
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