JP2007315110A - 衛生洗浄装置及びトイレ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吐水ノズルを内蔵し、腰掛便器の上部に設置される本体部400を備え、前記本体部は、前記腰掛便器のボウル810に面して開閉可能に設けられた蓋460と、前記蓋の下方に露出し、前記本体部の内部で発生した排水を前記ボウルに排出する排出口772Cと、前記排出口の後方に設けられ前記排出口から前記本体部の内部への水の侵入を抑制する防止壁773A、774、775、776と、を有することを特徴とする衛生洗浄装置100を提供する。
【選択図】 図3
Description
吐水ノズルを内蔵し、腰掛便器の上部に設置される本体部を備え、
前記本体部は、
前記腰掛便器のボウルに面して開閉可能に設けられた蓋と、
前記蓋の下方に露出し、前記本体部の内部で発生した排水を前記ボウルに排出する排出口と、
前記排出口の後方に設けられ前記排出口から前記本体部の内部への水の侵入を抑制する防止壁と、
を有することを特徴とする衛生洗浄装置が提供される。
腰掛便器と、
前記腰掛便器の上部に設置される上記の衛生洗浄装置と、
を備えたことを特徴とするトイレ装置が提供される。
図1は、本発明の実施の形態にかかるトイレ装置の外観を表す模式斜視図である。
また、図2は、このトイレ装置の便座200と便蓋300を開いた状態を表す。
図3は、本具体例の衛生洗浄装置の本体部400の断面構造を表す一部拡大断面図である。すなわち、図3は、ノズルダンパー460の部分で本体部400を縦に切断した断面図である。
本体部400は、図3に表したように、筐体を構成するケースカバー430とケースプレート770とを有する。そして、ケースプレート770上におけるノズルダンパー460の背後にはノズルユニット610が収容されている。このノズルユニット610は、ボウル810に向けて進出・後退する。そして、吐水ノズルを清潔な状態に維持するため、これら進出・後退動作の際などにノズル洗浄室617で吐水ノズルに水を噴射して、その胴体を洗浄する。この際に生じた排水は、排水部771からボウル810に排出される。そして、本実施形態においては、ケースプレート770とノズル洗浄室617にそれぞれ防止壁が設けられている。
図5は、ケースプレート770の防止壁(収束部)773A、防止壁774とノズル洗浄室に設けられた防止壁776を例示する模式正面図である。
図6は、防止壁(収束部)773A、防止壁774と吐水ノズルとの関係を例示する模式斜視図である。 図7は、ケースプレート770に設けられた防止壁(収束部)773A、防止壁774、775を表す模式斜視図である。
図8は、ケースプレート770に設けられた防止壁(収束部)773A、防止壁774、775をさらに拡大して上方から眺めた模式平面図である。ここで、図3は、図8のA−A線断面 図に相当する。
またさらに、これら一対の収束部773Aから後方に向けて連続的に延在し、ノズル洗浄室617を両側から挟むように、防止壁774がケースプレート770に立設されている。
またさらに、図3乃至図8に表したように、ノズル洗浄室617の下方または後方のケースプレート770の上には、防止壁775が立設されている。
図9は、本体部400を正面から眺めた模式図である。
本実施形態の衛生洗浄装置は、ノズルダンパー460が開いた状態においては、図5の中央付近に表した吐水ノズルの先端部がボウル810に露出する。一方、ノズルダンパー460が閉じた状態においては、吐水ノズルは隠蔽されるが、図9に表したように、排水部771の下部は、ボウル810に露出している。これは、ノズルダンパー460を閉じた状態においてノズル洗浄室617で吐水ノズルを洗浄した際に生ずる排水などをボウル810に排出するためである。
すなわち、まず、図3や図5などから分かるように、ノズル洗浄室617の手前(前方)に立設された一対の壁状の防止壁(収束部)773Aにより、外部から侵入する小水などを遮蔽することができる。防止壁(収束部)773Aにより遮蔽された小水などは、中空部773Cを流下し、排水流路772を流れてその流路端(排出口)772Cからボウル810に排出される。
またさらに、防止壁774、775、776を設けることにより、ノズル洗浄室617において吐水ノズルの洗浄を行う際にも、ノズル洗浄室617から飛散した水の機内への飛散を防止できる。
まず、本実施形態の衛生洗浄装置のノズルユニット610の動作について説明する。
図10は、ノズルユニット610の動作を例示する模式図である。
この吐水ノズルは、図10(a)に表したように後退した状態においては、本体部400の中に収容され、図10(b)に表したように進出した状態においては、ノズルダンパー460(図2、図3及び図9参照)を開いてボウル810の中に進出する。そして、吐水ノズルがこのように進出・後退する際に、ノズル洗浄室617において水を噴射させ、吐水ノズルの胴体を洗浄する。この際に、排水が生ずる。この排水は、ケースプレート770に設けられた排水部771からボウル810に向けて排出される。
また、図12は、本変型例のノズル洗浄室500を斜め上方から眺めた模式図である。
これら支持体618は、ノズル洗浄室617の両側に、例えはスナップフィットにより取り付けることができる。そして、これら支持体618は、洗浄ノズルが伸展した状態において第2のシリンダ部613を両側から支持し、左右方向のブレを防止する作用を有する。また例えば、ノズルヘッド615から脈動水を吐水させる場合などは、洗浄ノズルが振動することがある。このような場合に、支持体618をゴムなどの弾性体により形成すると、振動を吸収し、防振効果が得られる。
排水部771は、前述したように、ボウル810に向けて下方に傾斜した排水流路772と集水部773とからなる集水構造を有する。排水流路772は、下方に向けて比較的緩やかに傾斜した緩傾斜部772Aと、緩傾斜部772Aの下流側に設けられ下方に向けて比較的大きく傾斜した急傾斜部772Bと、を有する。緩傾斜部772Aは、ノズル洗浄室617のほぼ下方に位置し、図7に表したように左右方向に湾曲した凹面とされている。ノズル洗浄室617から緩傾斜部772Aに落下し、急傾斜部772Bを流れた水は、流路端(排出口)772Cからボウル810に向けて放出される。なお、図3などから分かるように、排水部771の後方に設けられた防止壁775から緩傾斜部772Aまでのケースプレート770の表面も、同様に前方に向けて下方に傾斜している。従って、防止壁775により遮蔽された小水などは、この傾斜面を流下して緩傾斜部772Aに流入する。
一方、集水部773は、排水流路772の両側に設けられた一対の堰を有する。そして、その堰は、流路端(排出口)772Cに向けて流路幅を収束させる収束部(防止壁)773Aと、収束部(防止壁)773Aの下流側に設けられ収束部773Aから流路端(排出口)772Cに向けて水流を導く整流部773Bと、を有する。収束部(防止壁)773Aにおいては流路の幅の変化は相対的に大きく、整流部773Bにおいては流路の幅の変化は相対的に小さい。
図14(b)に表したように、集水部773に収束部(防止壁)773Aのみを設け整流部773Bを設けない場合、収束部(防止壁)773Aにおいて収束された水流は、流路端(排出口)772Cから放出された後に再び発散する傾向が強くなる。これに対して、図14(a)に表したように整流部773Bを設けると、収束部(防止壁)773Aにおいて収束された水流の流れ成分が一方向に揃えられ、流路端(排出口)772Cから整流された収束水流を放出させることができる。
本実施形態によれば、流路端(排出口)772Cから放出される水流は、収束され加速され且つ整流されているので、その殆どがボウルに向けて高い排出速度で放出される。その結果として、放出される水が流路端(排出口)772Cからケースプレート770の前端を滴下し裏面に回り込むことを効果的に抑制できる。
以上、本実施形態における排水部771の構造及びその作用について説明した。
図18は、本体部400の内部を前方から眺めた斜視図である。
本体部400は、筐体を構成するケースカバー430とケースプレート770とを有する。ケースカバー430の上面には、人体検知センサ500や表示部670が適宜設けられている。表示部670は、例えばトイレ装置に対する電源の投入状態などを適宜表示する役割を有する。また、ケースカバー430の前部の上部には、便座200を自動開閉させるための電動開閉ユニット780が突出して設けられている。
図19は、本実施形態のトイレ装置から便座200と便蓋300を外して前方から眺めた斜視図である。
また、図20は、比較例のトイレ装置を前方から眺めた斜視図である。なお、図19及び図20は、便器800の前にしゃがんだ状態で便器を清掃する使用者の目線からみたボウル810の眺めを表し、具体的には、便器800の前端からおよそ100ミリメータ離れ、床面から約1000ミリメータの高さから眺めたボウル810の外観を表す。
図22は、比較例のトイレ装置の断面図である。図21及び図22は、便器800の前にしゃがんだ状態で便器を清掃する使用者の目線からみえる範囲を説明するための模式図である。
同図に表したように、本体部の湾曲凹面402は、ボウル810の開口形状にほぼ沿った形態を保ちつつ、湾曲凹面402のほぼ全体がボウル810の開口端よりもボウル810の側にわずかに突出している。湾曲凹面402の左右前端でのボウル810への突出量をa、bとし、中央付近でのボウル810への突出量をcとすると、a及びbは相対的に小さく、cは相対的に大きくすることができる。このようにすれば、ボウル810の開口形状と略連続させてボウル810のほとんどを露出させつつ、本体部400とボウル810の開口端との隙間への小水などの侵入を効果的に防止できる。これは、男性の立位の小用の際には、小水は主に中央付近に向けられるからであり、さらに本体部400とボウル810の開口端との隙間が湾曲凹面402で覆われるため、その隙間に小水が直接かからないからである。また、このようにすると、排水及び脱臭のためのスペース(突出部)を確保することも容易となる。
また、図1乃至図23に関して前述した特徴部分は、技術的な可能な範囲においていかようにも組合せることができ、これら組合せにより得られた衛生洗浄装置及びトイレ装置についても、本発明の要旨を含む限りにおいて本発明の範囲に包含される。
Claims (11)
- 吐水ノズルを内蔵し、腰掛便器の上部に設置される本体部を備え、
前記本体部は、
前記腰掛便器のボウルに面して開閉可能に設けられた蓋と、
前記蓋の下方に露出し、前記本体部の内部で発生した排水を前記ボウルに排出する排出口と、
前記排出口の後方に設けられ前記排出口から前記本体部の内部への水の侵入を抑制する防止壁と、
を有することを特徴とする衛生洗浄装置。 - 前記本体部は、前記吐水ノズルに水を噴射して洗浄するノズル洗浄室をさらに有し、
前記ノズル洗浄室は、前記吐水ノズルの上方及び左右を覆い下方に開口を有する構造体であり、
前記ノズル洗浄室の下方の前記開口は、前記防止壁により区画されていることを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。 - 前記本体部は、筐体を構成するケースカバーとケースプレートとを有し、
前記防止壁は、前記ケースプレートに形成された壁状体であることを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。 - 前記本体部は、前記吐水ノズルに水を噴射して洗浄するノズル洗浄室をさらに有し、
前記防止壁は、前記ノズル洗浄室の下方または後方に設けられたことを特徴とする請求項3記載の衛生洗浄装置。 - 前記ノズル洗浄室は、前記吐水ノズルの上方及び左右を覆い下方に開口を有する構造体であり、
前記ノズル洗浄室の下方の前記開口を区画する第2の防止壁がさらに設けられ、
前記壁状体の防止壁と、前記第2の防止壁と、は、前記蓋が閉じた状態で前記排出口の側から眺めた時に重なっており前記壁状体の防止壁の後方が見えないことを特徴とする請求項4記載の衛生洗浄装置。 - 前記本体部は、前記吐水ノズルに水を噴射して洗浄するノズル洗浄室をさらに有し、
前記防止壁は、前記ノズル洗浄室の前方に設けられたことを特徴とする請求項3記載の衛生洗浄装置。 - 前記防止壁は、前記ノズル洗浄室から排出される排水の水流を収束させることを特徴とする請求項6記載の衛生洗浄装置。
- 前記本体部は、前記吐水ノズルに水を噴射して洗浄するノズル洗浄室をさらに有し、
前記防止壁は、前記ノズル洗浄室の両側にそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項3記載の衛生洗浄装置。 - 前記蓋は、前記吐水ノズルが前記ボウルに向けて進出する出入口を開閉することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
- 前記本体部の前面は、前記腰掛便器のボウルの開口端に沿って凹ませた湾曲凹面を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
- 腰掛便器と、
前記腰掛便器の上部に設置される請求項1〜10のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置と、
を備えたことを特徴とするトイレ装置。
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