JP3164809U - 便座の洗浄構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】便座の上面に向かって噴射しした洗浄水が便器周辺に飛散することなく、容易にこの便座を洗浄及び乾燥することができる便座の洗浄構造を提供する。【解決手段】腰掛式の便器の開口部の上端面にフランジ1を設けると共に、このフランジの底面部11の上面に複数の脚部4を当接して便座2を設置する。さらに便座2を上方から覆う便蓋3を閉めた場合には、この便蓋の側壁部32の先端が全周にわたってフランジ1の外壁部12または底面部11の上面に当接する。便蓋3の天板部31に、洗浄水を噴射して便座2の上面を洗浄する洗浄水噴射手段33と、洗浄水を便座の上面から除去する空気噴射手段34を設ける。【選択図】図2

Description

本考案は、洗浄水を周囲に飛散させない便座の洗浄構造に関する。
従来から、上下水道の設備の拡充に伴い、水洗式の腰掛式トイレが普及してきた。この腰掛式トイレは、一般家屋に限らず、飲食店や駅等の屋内施設、及び公園やパーキングエリア等の屋外施設にも取り入れられてきた。このためこれらの施設では、不特定多数の利用者が腰掛式トイレを使用するため、非常に汚れやすく、こまめに清掃しなければならない。
通常、使用者は被服を脱衣し、臀部から腿にかけて便座に地肌を接触させて着座して、この腰掛式トイレを利用する。また男性用の小便器がない施設では、男性は立位したままこの腰掛式トイレの便器内に向かって小便を行う。このため便座の表面には、人の皮脂や脱毛が残存しているばかりでなく、飛散した男性の排泄物が付着していることもある。さらに近年では、使用者の局部を洗浄する温水洗浄便座が多用されているため、洗浄用水が便座に飛散してしまうことがある。したがって腰掛式トイレを利用する場合、大抵の利用者は便座の表面をトイレットペーパーや洗浄クレーナー等を用いて拭き取ったり、この便座の表面にカバーを被せたりしている。また利用者がいなくとも、この便座の表面に黴菌が繁殖しやすくなるばかりでなく、汚れが蓄積して悪臭の原因にもなりやすいため、定期的な洗浄を行う必要がある。
そこで便蓋を閉めた状態にして便座を上方から覆い、この便蓋の内側面からこの便座の表面に向かって洗浄水を噴射して洗浄し、その後空気を吹き付けて便座を乾燥させる洋式トイレ装置が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
特開平2009−254607号公報
しかるに上述した特許文献1に記載の洋式トイレ装置では、便器の後部に位置する便蓋や便座の回転軸部分において隙間が生じてしまう。すなわちこの便蓋や便座の回転軸は、便蓋の側壁や便座の水受け皿の側壁より内側に設けられているため、便蓋または便座の後側に側壁や水受け皿の側壁を設けることはできない。このため便座を閉めた状態においては、便器の後側では、便蓋の側壁と便座の水受け皿の側壁とが組み合わず、隙間が生じてしまう。したがってこの隙間から洗浄水が飛散し、便器の後側は水浸しになる恐れがある。
また便座の下面が水受け皿の底板に略接触しており、洗浄水はこの便座と水受け皿の底板との間を流れ難い。このためこの便座と水受け皿とでできる溝に、洗浄水や汚物等が滞留し易い。したがって、この洋式トイレ装置を使用すると、臀部や腿付近に洗浄水や汚物等が付着しやすく不衛生である。さらに上記水受け皿の側壁は、便座の上面を越えて立ち上がっているため、利用者の臀部や腿にこの水受け皿の側壁が当って不快感を与えかねない。
そこで本考案の目的は、利用者に不快感を与えず使用され、洗浄水を便器の周囲に飛散させず、かつ便座の上面に洗浄水や汚物等が残存しない便座の洗浄構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案による便座の洗浄構造の特徴は、便器と便座との間にフランジを設け、便蓋を閉じた場合に、便器の後側においても、このフランジと便蓋とが当接するようにして、便座の全周を外周から覆うことにある。
すなわち、本考案による便座の洗浄構造は、腰掛式の便器の開口部の上端面の全周にわたって設けたフランジと、このフランジの上部に位置する便座と、この便座を上方から覆う便蓋とを備えている。上記フランジは、上記便器の開口部の上端面に接する底面部と、この底面部の外端部から上記便座の外周縁より外側に突出する外壁部と、この底面部の内端部からこの便器の開口部内に向かって垂下した内壁部とで構成されている。上記底面部と外壁部との上面は、いずれも上記便器の開口部の内側に向かって下方に傾斜している。上記便座の下面には、上記フランジの底面部の上面に当接する複数の脚部が設けられている。上記便蓋は、天板部と、この天板部の周縁から下方に垂下した側壁部とを有し、上記便蓋の天板部の内側面には、上記便座の上面に向かって洗浄水を噴射する洗浄水噴射手段と、この便座の上面に残った洗浄水を空気噴射して除去する空気噴射手段とが設けられている。上記便蓋を閉めた場合には、この便蓋の上記側壁部の先端が、上記フランジの外壁部または底面部の上面に当接する。
また便器を使用しない状態が続くと、フランジの外壁部の内側面に埃や塵が溜まって汚れてしまう。したがって、本考案による便座の洗浄構造は、腰掛式の便器の開口部の上端面の全周にわたって設けたフランジと、このフランジの上部に位置する便座と、この便座を上方から覆う便蓋とを備えている。上記フランジは、上記便器の開口部の上端面に接する底面部と、この底面部の外端部から上記便座の外周縁より外側に突出する外壁部と、この底面部の内端部からこの便器の開口部内に向かって垂下した内壁部とで構成されている。上記底面部と外壁部との上面は、いずれも上記便器の開口部の内側に向かって下方に傾斜している。上記便座の下面には、上記フランジの底面部の上面に当接する複数の脚部が設けられている。上記便蓋は、天板部と、この天板部の周縁から下方に垂下した側壁部とを有している。上記側壁部は、内側に向かって折れ曲がっている屈曲部または湾曲している湾曲部を有している。上記便蓋の天板部の内側面には、上記便座の上面に向かって洗浄水を噴射する洗浄水噴射手段と、この便座の上面に残った洗浄水を空気噴射して除去する空気噴射手段とが設けられている。上記便蓋を閉めた場合には、上記フランジの外壁部の上端が、この便蓋の上記屈曲部または湾曲部の外側面に当接する。このためフランジの外壁部の内側面を外気に晒さず清潔に保ち、利用者はこの内側面の汚れを気にすることなく便器を利用することができる。
さて近年の腰掛式の便器には、上述したように温水洗浄便座が標準的に装備されている。かかる温水洗浄便座に対する本考案による便座の洗浄構造においては、上記便器の開口部の後部には、人体の局部を洗浄する局部洗浄手段が設けられている。上記局部洗浄手段は、上記便器の開口部の後部の上端面に設けた本体部と、この便器内に向かって伸縮する局部洗浄ノズルとを有する。上記フランジの後側の底面部は、上記本体部の上記便器の開口部に面する側壁面に沿って設けられている。上記フランジの後側の内壁部には、上記局部洗浄ノズルが通過するノズル通過部が形成されていることが望ましい。このため上記局部洗浄ノズルは、上記内壁部に遮られることなく上記ノズル通過部を通過し、人体の局部を適格に洗浄することができる。
また上記洗浄水噴射手段から噴射された洗浄水は、上記便座の上面のみならず、この便座と上記フランジとの間から、上記便器の開口部に向かって流れる。そこで上記複数の脚部は、上記フランジの底面部の外端部から内端部に向かって幅が広がっていることが望ましい。このため上記複数の脚が洗浄水の水路の妨げにならず、上記便座の上面の外周縁側から上記フランジに流れ落ちた洗浄水を便器の開口部に向かってスムーズに流すことができる。
便器の幅よりフランジの幅が広いと、このフランジの外壁部が外側に張り出すため、利用者が便座に着座する場合に、この利用者の臀部や腿がこの外壁部に当って不快感を感じる恐れがある。そこで上記フランジの外壁部は、上方に直立すると共に、上記便器の上部の外側面と面一になっている。このため利用者はフランジの外壁部を意識することなく便器を利用することができる。
ここで「フランジ」、「便座」、または「便蓋」は、ポリプロピレン(PP)やアクリロニトリルブタジェンスチレン(ABS)等のプラスチック素材で、これらの表面には撥水加工が施されていることが望ましい。
フランジの「底面部」、「外壁部」、及び「内壁部」は、平面のみならず、曲面のものも該当する。フランジの「外壁部」及び「内壁部」は、フランジの底面部における外端部及び内端部と屈折して連なっているものに限らず、この外端部及び内端部と円弧状に連なっているものも該当する。フランジの「外壁部」は、上記底面部の外端部から上方に直立しているものに限らず、この底面部の外端部から外側に向かって上方に傾斜しているものも該当する。
「複数の脚部」の数は、2つ以上を意味する。また「脚部」の形状は、上記フランジの底面部の外端部から内端部に向かって幅が広がっている三角形に限らず、台形や菱型等の矩形、或いは円柱も該当する。
便蓋の「側壁部」は、天板部の周縁から直角に下方に垂下しているものに限らず、外側に傾斜しているものも該当する。
「洗浄水噴射手段」は、洗浄水貯水タンクから洗浄水を供給して便蓋の天板部の内側面からこの洗浄水を噴射するものを意味する。「空気噴射手段」は、コンプレッサー等の空気圧縮機から圧縮空気を供給して便蓋の天板部の内側面からこの圧縮空気を噴射するものを意味する。「洗浄水噴射手段」及び「空気噴射手段」は、便座の全周に沿ってそれぞれ交互に設けられる場合に限らず、例えば左右2列に隣接して設けられる場合も含む。
「ノズル通過部」は、矩形に限らず円形でもよい。
本考案における便座の洗浄構造は、便蓋を閉めた場合には、便座の後側においても、便蓋の側壁部の先端が、フランジの外壁部または底面部の上面に当接するため、便蓋の天板部に設けた洗浄水噴射手段から噴射した洗浄水がこの便座の上面に当って飛散しても、このフランジの外壁部または底面部の上面、及びこの便蓋の側壁部に衝突して、便座の後側においても、外部に漏れることを防止できる。また上記フランジの底面部及び外壁部との上面が下方に傾斜しているため、このフランジに流れ落ちた洗浄水が便器に流れ易くなるばかりでなく、空気噴射手段が噴射した圧縮空気によりこのフランジの上面に残存した洗浄水を容易に便器の開口部に向かって流し落とすことができる。また上記便座の下面には、上記フランジの底面部の上面に当接する複数の脚部が設けられているため、洗浄水や汚物等が滞留することを防止でき、便座の下面とフランジの底面部の上面とを清潔に保つことが可能となる。これにより利用者は使用前に汚れを拭き取ったり消毒したりせず、清潔な便座を即座に使用することができる。
また本考案における便座の洗浄構造は、便蓋を閉めた場合には、便座の後側においても、上記フランジの外壁部の先端が、この便蓋の上記屈曲部または湾曲部の外側面に当接する。これにより利用者は、使用前にフランジの外壁部の内側面の汚れを拭き取る必要も無く、より清潔な便座を即座に使用することができる。
また局部洗浄手段が設けられている腰掛式の便器では、フランジの後側の底面部が、この局部洗浄手段の本体部における便器の開口部に面する側壁面に沿って設けられるため、便座の後側においても、洗浄水が外部に漏れることを防止できると共に、この局部洗浄手段が洗浄水で濡れてしまうことを防ぐことができる。また上記フランジの後側の内壁部には、上記本体部から伸縮する局部洗浄ノズルが通過するノズル通過部が形成されているため、利用者はフランジを気にすることなく局部の洗浄機能を利用することができる。
また上記複数の脚部は、上記フランジの底面部の外端部から内端部に向かって幅が広がっているため、上記フランジと便座との間を流れる洗浄水の抵抗にならない。したがって、大量の洗浄水を噴射しても、上記蓋体の側壁部の先端と上記フランジの外壁部または底面部の上面とが当接する部分から溢れ出ることなく、便器の開口部に流すことができる。
さらにフランジの外壁部は、上方に直立して上記便器の上部の外側面と面一になっている。このため便器の幅とフランジの幅とが同等となり、幅狭の箇所に設置された便器にも容易に本考案における便座の洗浄構造を据え付けることができる。
便座の洗浄構造の上面図である。 便座の洗浄構造の正面断面図である。 便座の洗浄構造の側面断面図である。 局部洗浄手段を有する便座の洗浄構造の上面図である。 局部洗浄手段を有する便座の洗浄構造の詳細な上面図である。 局部洗浄手段を有する便座の洗浄構造の正面断面図である。 局部洗浄手段を有する便座の洗浄構造の側面断面図である。 別の便座の洗浄構造の正面断面図である。
図1〜3を参照しつつ、本考案による便座の洗浄構造の構成及び作用効果を説明する。
図1は、便蓋を閉めた状態における便座の上面を示すものである。図2に、図1に示す便座の洗浄構造を、便蓋を閉じた状態と開いた状態とについて、正面から見た場合の断面をそれぞれ示す。図3は、図1に示す便座の洗浄構造を、便蓋を閉じた状態と開いた状態とについて、側面から見た場合の断面をそれぞれ示すものである。
図1〜3に示すとおり、この便座の洗浄構造は、腰掛式の便器における楕円形の開口部の上端面に設けたフランジ1と、このフランジの上部に位置する半楕円形の便座2と、この便座を全周にわたって、上方から完全に覆う便蓋3とを備えている。
フランジ1は、便器の開口部の上端面に密着する底面部11と、この底面部における前側及び左右側の曲線部分及び後側の直線部分からなる外端部から、便座2の外周縁よりやや外側に突出する外壁部12と、底面部11の楕円形の内端部から、この便器の開口部内に向かって垂下した内壁部13とで構成されている。底面部11と外壁部12との上面は、いずれも便器の開口部の内側に向かって各々の角度で下方に傾斜している。なお底面部11、外壁部12、及び内壁部13の上面はいずれも平面で、この底面部と、外壁部及び内壁部とは、それぞれ滑らかな円弧で連なっている。外壁部12の先端部分は、便座2の上面よりも低く設けられている。
便座2の断面形状は、上面及び下面が、それぞれ内側に向かって下方に傾斜すると共に、外周端と内周端を、それぞれ円弧状に形成した流線形状をしている。便座2の下面には、フランジ1の底面部11の上面に一定の間隔を持って当接する4個の脚部4が設けられている。この脚部4は、フランジ1の底面部11の外端部から内端部に向かって幅が広がっている三角形状をしている。脚部4は、便座2の下面及びフランジ1の底面部11の上面に、例えばネジで着脱自在に設けられている。これにより便座2やフランジ1の清掃、または脚部4の交換作業を容易に行うことができる。なお脚部4を便座2の下面及びフランジ1の底面部11の上面の双方に固定してもよい。また便器の後部の回転軸に内側にくの字に屈曲した便座アーム21を設け、この便座アームがフランジ1の後側の底面部11及び外壁部12を貫通して便座2の下面に固着している。これにより重量が嵩む便座2とフランジ1とを容易に持ち上げて開くことができる。なお便器の後部の回転軸に設けた便座アームの先端が、フランジ1の後側の底面部11及び外壁部12に固着していてもよい。
便蓋3は、半楕円形状の平坦な天板部31と、この天板部の周縁から下方に略直角に垂下した側壁部32とを有する。天板部31の内側面には、図2(B)に示すように、便座2の上面に向かって洗浄水を噴射する洗浄水噴射手段33と、この便座の上面に残った洗浄水を空気噴射して除去する空気噴射手段34とが、この便座の全周にわたって、所定の間隔を持って交互に設けられている。なお洗浄水噴射手段33は、天板部31の内側面から洗浄水を噴射する洗浄水噴射ノズルと、この洗浄水噴射ノズルに洗浄水を供給する洗浄水供給パイプとを有し、この洗浄水を貯水する洗浄水貯水タンクは、別途設ける場合に限らず、便器の洗浄用水を貯水するタンクと併用する場合も含む。空気噴射手段33は、天板部31の内側面から圧縮された空気を噴射する空気噴射ノズルと、この空気を空気噴射ノズルに供給する空気供給パイプとを有し、空気を圧縮するコンプレッサーは別途設ける。また便器の後部の回転軸に便蓋アーム35を設け、この便蓋アームの先端が便蓋3の後側の側壁に固着している。側壁部32の先端には、ゴム等の水漏れ防止部材を設けるとよい。
このような構成により、利用者が便座2を洗浄するため便蓋3を閉じた場合には、この便蓋の側壁部32の先端が、便器に後側においてもフランジ1の外壁部12の上面に当接する。このため便蓋3の天板部31に設けた洗浄水噴射手段33から噴射した洗浄水がこの便座の上面に当って飛散しても、フランジ2の外壁部12或いは底面部11の上面、及びこの便蓋の側壁部32に衝突して、外部に漏れることなく、内壁部13を介して洗浄水を便器の開口部に流すことができる。したがって洗浄水が便器周辺に飛散することなく、かつ容易に便座2を洗浄することができる。
またフランジ1の底面部11及び外壁部12との上面が便器の開口部の内側に向かって下方に傾斜しているため、フランジ1に流れた落ちた洗浄水が便器に流れ易くなるばかりでなく、空気噴射手段34が噴射した圧縮空気によりこのフランジの上面に残存した洗浄水を容易に便器の開口部に向かって流し落とすことができる。また便座2の下面には、フランジ1の底面部11の上面に当接する4個の脚部4を設けてあるため、洗浄水の流路面積を広く確保でき、この便座の下面とフランジの底面部の上面との間に、洗浄水や汚物等が滞留することを回避して、この便座やフランジを清潔に保つことが可能となる。
次に図4〜7を参照しつつ、便座の洗浄構造における他の実施形態の構成及び作用効果を説明する。なお図1〜3で示した部品または部位と同等のものは、参照の便宜等のため、図1〜3で示した部品番号に一律100を加えた番号にしている。
図4は、局部洗浄手段105が設けられた便座の洗浄構造において、便蓋を閉じた状態における便座の上面を示すものである。図5には、図4に示す便座の洗浄構造の各部品を順番に備え付けた状態を上面から示す。図6に、図4に示す便座の洗浄構造を、便蓋を閉じた状態について、正面から見た場合の断面を示す。図7は、図4に示す便座の洗浄構造を、便蓋を閉じた状態と開いた状態とについて、側面から見た場合の断面をそれぞれ示すものである。
図4、6、及び7に示すとおり、便器の開口部の後部には、人体の局部を洗浄する局部洗浄手段105が設けられている。また局部洗浄手段105は、便器の開口部の後部の上端面に設けた本体部151と、便器の開口部の後側の縁から、この便器内に向かって伸縮する局部洗浄ノズル152とを有する。なお、本体部151は、側面が略三角形の断面形状であり、便器の開口部に面する側壁面151aは所定の角度を持って傾斜している。また本体部151の上部の両端部には、フランジ101及び便座102と、蓋体103との回転軸が設けられている。局部洗浄ノズル152は、縮小時には本体部151の内部に収納される。
図5(A)に示すとおり、フランジ101は、便器の開口部の上端面に密着して接する底面部111を有し、さらにこの底面部の後側の後部底面部111aは、本体部151の便器の開口部に面する側壁面151aに沿って設けられている。底面部111と後部底面部111aとの連なる部分は屈曲している。また図5(B)に示すとおり、便座102はフランジ101の上部に位置し、この下面に底面部111の上面に当接する複数の脚部104が設けられている。なお本体部151の回転軸に、下方に直線状に傾斜し、さらに内側にくの字に屈曲した便座アーム121を設け、この便座アームがフランジ101の後部底面部111aを貫通して便座102の下面に固着している。さらに図5(c)に示すとおり、便蓋103は、便座102を上方から覆うと共に、この便蓋の側壁部の先端が、フランジ101の外壁部112の上面に当接する。なお本体部151の回転軸に便蓋アーム135を設け、この便蓋アームの先端が便蓋103の後側の側壁に固着している。
図6に示すとおり、フランジ101の後側の内壁部113には、局部洗浄ノズル152が通過するノズル通過部113aが形成されている。ノズル通過部113aは、所定の幅を持った矩形として形成されている。
このような構成により、局部洗浄手段105が設けられている腰掛式の便器では、本体部151の便器の開口部に面する側壁面115aに沿って後部底面部111aが設けられているため、電気系統を有する局部洗浄手段105を洗浄水から防御することができる。またフランジ101の後側の内壁部113にはノズル通過部113aが形成されているため、利用者が局部を洗浄するときには局部洗浄ノズル152が内壁部113に衝突することなくスムーズに伸縮することができる。したがってこのような便器においても、洗浄水が便器周辺に飛散することなく、かつ容易に便座102を洗浄することができる。
また図8には、図1のX部分であって、別形状のフランジ及び便蓋を備えている便座の洗浄構造を示す。図8に示すとおり、便蓋203の側壁部232はくの字に折れ曲がった屈曲部232aを有し、この屈曲部から先端側は内側に下方に傾斜し、さらにフランジ201の底面部211の外端部から直立している外壁部212の内側面に沿って下方に垂下している。またフランジ201の外壁部212は、このフランジの底面部211の外端部から上方に直立しており、この外壁部の先端が、屈曲部203の外側面に当接している。これによりフランジ201の外壁部212の内側面が外気に晒されないため埃や塵を溜めずに清潔な状態を維持できるばかりでなく、フランジ201の外壁部212が、このフランジの底面部211の外端部から上方に直立し、便器の上部の外側面と面一になっているため、利用者はこの外壁部の前側及び左右側を意識せずに、清潔かつ安全にこの便器を利用することができる。
本考案における便座の洗浄構造は、簡易な構造で、かつ操作が容易であるため、局部洗浄手段の有無に関わらず既存の便器も取り付けることができるため、便座の製造やトイレのメンテナンス、及び家屋のリフォームに関する産業に広く利用可能である。
1、101、201 フランジ
11、111、211 底面部
12、112、212 外壁部
13、113 内壁部
113a ノズル通過部
2、102、202 便座
3、103、203 便蓋
31、231 天板部
32、232 側壁部
232a 屈曲部
33 洗浄水噴射手段
34 空気噴射手段
4、104 脚部
105 局部洗浄手段
151 本体部
151a 側面壁
152 局部洗浄ノズル

Claims (5)

  1. 腰掛式の便器の開口部の上端面の全周にわたって設けたフランジと、このフランジの上部に位置する便座と、この便座を上方から覆う便蓋とを備え、
    上記フランジは、上記便器の開口部の上端面に接する底面部と、この底面部の外端部から上記便座の外周縁より外側に突出する外壁部と、この底面部の内端部からこの便器の開口部内に向かって垂下した内壁部とで構成され、
    上記底面部と外壁部との上面は、いずれも上記便器の開口部の内側に向かって下方に傾斜しており、
    上記便座の下面には、上記フランジの底面部の上面に当接する複数の脚部が設けられており、
    上記便蓋は、天板部と、この天板部の周縁から下方に垂下した側壁部とを有し、
    上記便蓋の天板部の内側面には、上記便座の上面に向かって洗浄水を噴射する洗浄水噴射手段と、この便座の上面に残った洗浄水を空気噴射して除去する空気噴射手段とが設けられ、
    上記便蓋を閉めた場合には、この便蓋の上記側壁部の先端が、上記フランジの外壁部または底面部の上面に当接する
    ことを特徴とする便座の洗浄構造。
  2. 腰掛式の便器の開口部の上端面の全周にわたって設けたフランジと、このフランジの上部に位置する便座と、この便座を上方から覆う便蓋とを備え、
    上記フランジは、上記便器の開口部の上端面に接する底面部と、この底面部の外端部から上記便座の外周縁より外側に突出する外壁部と、この底面部の内端部からこの便器の開口部内に向かって垂下した内壁部とで構成され、
    上記底面部と外壁部との上面は、いずれも上記便器の開口部の内側に向かって下方に傾斜しており、
    上記便座の下面には、上記フランジの底面部の上面に当接する複数の脚部が設けられており、
    上記便蓋は、天板部と、この天板部の周縁から下方に垂下した側壁部とを有し、
    上記側壁部は、内側に向かって折れ曲がっている屈曲部または湾曲している湾曲部を有し、
    上記便蓋の天板部の内側面には、上記便座の上面に向かって洗浄水を噴射する洗浄水噴射手段と、この便座の上面に残った洗浄水を空気噴射して除去する空気噴射手段とが設けられ、
    上記便蓋を閉めた場合には、上記フランジの外壁部の上端が、この便蓋の上記屈曲部または湾曲部の外側面に当接する
    ことを特徴とする便座の洗浄構造。
  3. 上記便器の開口部の後部には、人体の局部を洗浄する局部洗浄手段が設けられており、
    上記局部洗浄手段は、上記便器の開口部の後部の上端面に設けた本体部と、この便器内に向かって伸縮する局部洗浄ノズルとを有し、
    上記フランジの後側の底面部は、上記本体部の上記便器の開口部に面する側壁面に沿って設けられ、
    上記フランジの後側の内壁部には、上記局部洗浄ノズルが通過するノズル通過部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の便座の洗浄構造。
  4. 上記複数の脚は、上記フランジの底面部の外端部から内端部に向かって幅が広がっている
    ことを特徴とする請求項1乃至3に記載の便座の洗浄構造。
  5. 請求項1乃至4において、上記フランジの外壁部の外側面は、上方に直立する共に、上記便器の上部の外側面と面一になっている
    ことを特徴とする便座の洗浄構造。
JP2010006630U 2010-10-06 2010-10-06 便座の洗浄構造 Expired - Lifetime JP3164809U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018051144A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社Lixil 便座装置

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