JPH08310002A - インク供給装置 - Google Patents

インク供給装置

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Publication number
JPH08310002A
JPH08310002A JP11836195A JP11836195A JPH08310002A JP H08310002 A JPH08310002 A JP H08310002A JP 11836195 A JP11836195 A JP 11836195A JP 11836195 A JP11836195 A JP 11836195A JP H08310002 A JPH08310002 A JP H08310002A
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JP
Japan
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ink
absorber
ink supply
supply device
chamber
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Application number
JP11836195A
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English (en)
Inventor
Manabu Kato
加藤  学
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリンタヘッド内でのインク漏れを防止し、
更には密閉性、或は密着性を不要として、信頼性の高
い、よりコンパクトなインク供給装置を提供する。 【構成】 インク滴の吐出や飛翔に支障を来した場合、
手動、或は自動にて適量だけハンドル190を回転さ
せ、雄ネジ180を第二吸収体100へ捩込み、ピスト
ン170を押し下げることで、インクを包含する第二吸
収体90に押圧を与えて変形させる。すると、第二吸収
体90から変形量分だけ押し出されたインクが、第二吸
収体100から隔壁130に設けられたインク通用口1
40を通して第一吸収体120に到達する。しかし、イ
ンクが既に飽和状態にあるため、第一吸収体110に前
記インクは吸収されず、マニホールド60を通してイン
ク室50に分配されて、余剰インクとして不良吐出因子
160を含んだ排インク150はプリンタヘッド内から
排出されるのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
タヘッドにインクを供給するインク供給装置に関し、詳
しくは、インク滴を吐出するためのインク室を含むイン
ク流路並びにノズル内部に発生、或は侵入した気泡や固
形物の様に、インク滴の吐出や飛翔に支障を来す因子を
簡便な方法で排除し、印字品質を向上させるインクジェ
ットプリンタヘッドのインク供給装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタにおいて、高品
質な印字記録を行なうには、インク滴の制御が重要にな
ってくる。常に、定量のインク滴が正常な方向及び速度
を持って吐出あるいは飛翔されるには、ノズル及びイン
ク室内のインクの適正な環境作りが必要である。特に、
ノズル内に侵入もしくはインク室内で発生した気泡や、
乾燥等により生じた固形物が、適当な印字記録を妨げる
主要な因子となっていた。
【0003】よって、インクジェットプリンタのプリン
タヘッド内部に発生もしくは侵入し、インク滴の正常な
吐出や飛翔を妨げる因子であった気泡や固形物は、イン
ク供給源であるインクタンクに任意の圧力を付加し強制
的にインクと共に排出する、所謂パージと呼ばれる手法
により排除していた。従来、インク室を含むインク流
路、並びにノズル内部に発生、或は侵入した気泡等を排
除するための圧力発生方式として空気圧を頻繁に利用し
ており、インクジェットプリンタヘッドのインクタンク
側から正圧、若しくはノズル側から負圧を付加すること
で複数のノズルから気泡や固形物をインク共々排出して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空気圧
を利用する方式は、圧力発生源としてポンプ、シリン
ジ、ベローズ等と言った他機構を必要とするため、記録
装置のコンパクト化を困難にしていた。それに加えて、
こうした方式を用いるには、例えば、インクタンク内の
気密性、更には圧力発生源からそこに行き着くまでの経
路内の気閉性、或はノズルプレートと接触させる吸引パ
ッドとノズルプレートとの密閉性も必要とした。そのた
め、それらの機構に高い寸法精度及び動作精度を必要と
し、インクタンク或はプリンタヘッドの生産性の悪化や
制御回路の煩雑化を招いていた。
【0005】一方、そうした広範囲にまで亙る密閉性を
解消する方案として、例えば、特開平2−122937
号公報に示されるような方式が考案されている。これ
は、インクを内包したインク袋を備え、しごき部材を用
いて、そのインク袋の一部をインク吐出方向へ圧力が付
加されるようにしごくことで、パージを行なうものであ
る。
【0006】しかし、特開平2−122937号公報で
示される方式であったとしても、しごき部材でしごかれ
たインクを漏れないようにするために、インクカートリ
ッジ内のインク袋とジョイント部との密着性を必要とし
た。更には、しごき部材にしごかれるため、インク袋が
破れたり、ジョイント部でインク袋が外れてしまう虞れ
もあった。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、多少
の外力にも耐え、且つインクを吸収した部材をインクタ
ンク内に設置し、この部材を押圧することでインクジェ
ットプリンタヘッド内でのインク漏れを防止し、更には
密閉性、或は密着性を不要として、信頼性の高い、より
コンパクトな記録装置を達成可能にするインク供給装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のインク供給装置は、インク吐出ノズルと、そ
のインク吐出ノズルに連通するインク室と、前記インク
室内のインクに圧力を付加するアクチュエータとを備え
たインクジェット式印字ヘッドにインクを供給するもの
であり、更に、前記印字ヘッドに連通するようにインク
タンクに設けられたインク供給口と、前記インク供給口
を覆うように前記インクタンク内に配置され、インクを
包含する為の吸収体と、前記吸収体の前記インク供給口
に対応する部分乃至その近傍の部分に直接的に外力が及
ばないように、その吸収体の外縁部位を押圧して変形さ
せることにより、強制的に前記インク吐出ノズルからイ
ンクを排出させる為の押圧手段とを備える。
【0009】尚、前記吸収体は、前記インク供給口と接
する第1の吸収体と、前記インク供給口に接しない第2
の吸収体とからなり、前記押圧手段は、前記第2の吸収
体のみ押圧するものでもよい。
【0010】尚、前記インクタンク内部に、その一部に
インク通用口を有する隔壁を設けて、タンク容積を、前
記インク供給口を有し且つ前記第1の吸収体を収納した
第1室と、前記押圧手段を有し且つ前記第2の吸収手段
を収納する第2室とに分離したものでもよい。
【0011】尚、前記押圧手段は、前記吸収体を押圧す
る方向のみに動作するものでもよい。
【0012】尚、前記押圧手段は、前記吸収体に接触し
押圧するピストン作用部と、前記ピストン作用部を固定
すると共に、ねじ込むことで前記ピストン作用部を押圧
方向へ押し込むネジ機構とからなるものでもよい。
【0013】尚、前記押圧手段は、前記吸収体に接触し
押圧するピストン作用部と、前記ピストン作用部を押し
込むと共に、多段階に前記ピストン作用部を固定するラ
ッチ機構とからなるものでもよい。
【0014】尚、前記インクタンクは前記印字ヘッドと
一体的に構成されていてもよい。
【0015】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1に係るイ
ンク供給装置においては、吸収体によりインクタンク内
にインクが安定的に保持されていると共に、インクジェ
ット式印字ヘッドのインク吐出ノズルにおけるメニスカ
スが、前記吸収体による適度な負圧をうけて吐出に適し
た形状に形成されている。そして、この吸収体からイン
ク供給口を通じて前記印字ヘッドにインクが適宜供給さ
れている。
【0016】また、前記印字ヘッドの立ち上げ時、或は
ノズルより吐出するインク滴が所望の到達地点に対して
曲がっていたり、ノズルが不吐出になったことが判明し
た時には、パージ動作として、前記吸収体の前記インク
供給口に対応する部分乃至その近傍の部分に直接的に外
力が及ばないように、その吸収体の外縁部位を押圧して
変形させることにより、強制的に前記インク吐出ノズル
からインクを排出させる。よって、吐出不良の主因であ
ったインク流路、並びにノズル内部に発生、或は侵入し
た気泡や固形物をインク共々排出させると共に、吸収体
の生ぜしめる前記負圧を変動させることが無く、その後
の各ノズルに形成されるメニスカスを一定に保つ。つま
り、確実に、しかも簡便に気泡や固形物を排除し、安定
した印字品質を維持することが出来る。
【0017】請求項2に係るインク供給装置において
は、吸収体は、インク供給口と接する第1の吸収体と、
前記インク供給口に接しない第2の吸収体とからなり、
パージ動作を行なうときには前記第2の吸収体のみ押圧
する。これにより、第2の吸収体にどの様な押圧をかけ
ようとも、前記インク供給口に対応する部分乃至その近
傍に配置された第1の吸収体には直接的に外力が及ぶこ
とが全く無い。つまり、第1の吸収体の密度は変化させ
られることがなく、各ノズルに形成されるメニスカスは
常に一定に保たれる。よって、特種な押圧を行なう機構
を設けずとも、容易にパージ動作を行なわせることが出
来る。
【0018】請求項3に係るインク供給装置において
は、インクタンク内部に、その一部にインク通用口を有
する隔壁が設けられ、タンク容積が、前記インク供給口
を有し且つ前記第1の吸収体を収納した第1室と、前記
押圧手段を有し且つ前記第2の吸収手段を収納する第2
室とに分離されている。よって、第1の吸収体は、その
押圧方向を特に規制されることが無く、容易な押圧機構
が組める。また、インクタンク内におけるインクの流動
がインク通用口を通じてのみ生じるように規制され、押
圧された空間に逆流することがないため、更に、押圧機
構を簡便なものにできる。
【0019】請求項4に係るインク供給装置において
は、押圧手段は前記吸収体を押圧する方向のみに動作す
るようにして吸収体を復元させないようにし、吸収体が
復元する際に生じる強力な負圧によりインク吐出ノズル
等からインク流路内へ気泡を巻き込まないようにしてい
る。
【0020】請求項5に係るインク供給装置において
は、押圧手段は、前記吸収体に接触し押圧するピストン
作用部と、ネジ機構とからの単純な機構により構成され
ている。ネジ機構は、吸収体の反発力に対抗してピスト
ン作用部を固定している。また、前記ネジ機構をねじ込
むことにより、ピストン作用部にて吸収体を押圧して変
形させ、印字ヘッドにパージ動作を行なわせる。
【0021】請求項6に係るインク供給装置において
は、押圧手段は、前記吸収体に接触し押圧するピストン
作用部と、ラッチ機構とからの単純な機構により構成さ
れている。ラッチ機構は、吸収体の反発力に対抗してピ
ストン作用部を固定している。また、前記ラッチ機構を
押し込むことにより、ピストン作用部にて吸収体を押圧
して変形させ、印字ヘッドにパージ動作を行なわせる。
【0022】請求項7に係るインク供給装置において
は、インクタンクと印字ヘッドとが一体的に構成され
て、小型で軽量であると共に、確実・簡便に気泡や固形
物を排除し、安定した印字品質を維持することが出来る
印字ユニットを成している。
【0023】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0024】図5に、本発明の一実施例であるインクジ
ェットプリンタの要部を示す。図中におけるプラテン1
1は、ほぼ垂直なガイド面を有する用紙搬送基体12に
固設されており、前記プラテン11に対向してインクジ
ェット式印字ヘッド15(図4参照)を有する印字ユニ
ット2がキャリッジ3上に載置されている。前記印字ヘ
ッド15は、プラテン11との対向面上に複数のインク
吐出用ノズル20(図1参照)を備えている。
【0025】また、印字ユニット2には、印字ヘッド1
5の他にインク供給装置16(図4参照)が一体に連結
されており、互いに連通している。インク供給装置16
は、印字ヘッド15の印字動作において使用されるイン
クを適宜補給するものであると共に、パージ動作時に
は、インク流路内のインクに圧力を付加して印字ヘッド
2内のインクを強制的に排出させる、パージ手段として
も動作する。
【0026】用紙搬送基体12には用紙7がセットされ
ており、用紙搬送下バー6に装備されたゴムローラ8と
の摩擦により印字ヘッド15の印字箇所であるプラテン
11まで搬送されて記録が開始される。用紙7は記録が
進行すると同時に、用紙搬送上バー9に装備されたゴム
ローラ8との間の摩擦力により搬送され、記録終了後に
図中上方へ排紙される。
【0027】キャリッジ3は、プラテン11の軸線に平
行に配設された円滑なガイドバー4に摺動可能に支持さ
れると共に、同様にプラテン11の軸線に平行に配設さ
れ、且つ印字ヘッド15と用紙7との間隔を一定に保つ
ためのキャリッジバー14にも摺動可能に支持されてい
る。また、キャリッジ3には、一対のプーリに巻き掛け
られたタイミングベルト(図示せず)が結合させられて
いる。そして、一方のプーリがキャリッジモータ31
(図4参照)によって回転させられ、タイミングベルト
が送られることによりキャリッジ3はプラテン11に沿
って移動させられる。
【0028】ガイドバー4の右端には、各チャンネルの
インク吐出状況の善し悪しを判断すると共にパージを行
なうクリーニングポジション13が設けられている。ク
リーニングポジション13には、周知のセンサ等からな
るチャンネルミス検知装置131および吐出方向検知装
置132(図4参照)が備えられている。また、クリー
ニングポジション13には上記チャンネル検査時や後述
するパージ動作時に各ノズルから吐出されるインクを受
ける為のインク溜(図示せず)も備えられている。
【0029】本実施例の電気的構成を図4に示す。イン
クジェットプリンタの総合的制御を行なうCPU200
は、ホスト等の外部装置300と接続され、その外部装
置300より印字データ及び制御命令の送受信を行な
う。また、CPU200には、装置各部を制御するため
の制御テーブルが記憶されたROM201や、受信した
印字データ等を格納するRAM202とが接続されてい
る。更に、CPU200には、用紙搬送下バー6及び用
紙搬送上バー9を駆動させる搬送モータ101と、キャ
リッジの往復運動を行なうキャリッジモータ31と、印
字動作に係る時間等を計測するタイマ180と、チャン
ネル検査を行なうチャンネルミス検知装置131及び吐
出方向検知装置132と、印字データに従って印字記録
を行なう印字ヘッド15と、インクタンク80内の吸収
体を押圧させるための押圧機構81とを備えたインク供
給装置16が接続されている。CPU200は、ROM
201に記憶された制御テーブルに従って上記各部を制
御する。
【0030】図1に、本発明の一実施例であるインクジ
ェットプリンタの印字の主体を担う印字ユニット2の断
面図を示す。図中に記載される印字ユニット2は、複数
のノズル20を有し、且つノズル20と同数のインク室
50を一体で持つノズルプレート10と、同じくインク
室50と同数存在し、且つパルス電圧印加により駆動す
る吐出用圧電素子40と、インク室50と圧電素子40
との間にあってインク室50を形成し、且つ圧電素子4
0の駆動により発生する変位をインク室50内のインク
70に伝えるダイアフラム30とからなる印字ヘッド1
5を備えている。そして、これら印字ヘッド15の各構
成要素は全て接着剤によってお互いに接着されている。
【0031】さらに、一部にインク通用口140を有す
る隔壁130を介して、複数の各インク室50に随時イ
ンク70を分配するマニホールド60への通用口となる
インク供給口61と接する第一吸収体110を収納する
第一室120、並びにピストン170で押圧される第二
吸収体90を収納する第二室100とを並列に隣接させ
るインクタンク80と、第一吸収体90と接するピスト
ン170と、ピストン170を押圧するネジ180と、
ピストン170に押圧を負荷するネジ180を捩込むた
めのハンドル190とからなるインク供給装置16とを
前記印字ヘッド15の図中上部に配置して一体化した構
成を有する。このように、本実施例の印字ユニット2
は、小型で軽量な構成を有している。
【0032】尚、本実施例では、前記ハンドル190に
図示しないモータが接続されている。また、上記ピスト
ン170と、ネジ180と、ハンドル190とモータが
前記押圧機構81を構成している。
【0033】このような構成の印字ユニット2におい
て、各インク室70には、外部のインクタンク80から
印字ヘッド15内に供給されたインクが分配され充填さ
れている。そして、印字の際には、圧電素子40にパル
ス電圧が選択的に印加されることにより、圧電素子40
が機械変形を発生する。このとき、圧電素子40は高剛
性を呈するインクタンク80の底面により、機械的変位
がダイヤフラム30側へ効果的に伝達されるようになっ
ている。ダイアフラム30を通してその圧電素子40の
変形は、対応するインク室70内のインクに対し圧力と
して加えられる。この圧力により、インク滴がノズル2
0から記録紙面に向かって吐出し印字をするのである。
【0034】今、仮にインクジェットプリンタを立ち上
げる、或はノズル20より吐出するインク滴が所望の到
達地点に対して曲がっていたり、不吐出になったノズル
20の存在が判明したとする。その主因はノズル20内
部、或はインク室50等に発生、或は侵入した気泡や固
形物であるが、インクジェットプリンタヘッドを回復さ
せるには、こうしたインク滴の吐出や飛翔に支障を来す
因子を排出インク共々排出させるしか方法はない。
【0035】本実施例のインクジェットプリンタは、印
字動作を一定時間行なう度に、一旦キャリッジ3をクリ
ーニングポジション13まで送って、チャンネルミス検
知装置131及び吐出方向検知手段132により、印字
ヘッド15のチャンネル検査を行なう。この検査中、ノ
ズル20からのインク滴の飛翔が正常でない、つまりイ
ンク滴が噴射しない、或は飛翔方向や速度が正常でない
等の現象が生じた場合、キャリッジ3の位置はそのまま
クリーニングポジション13において、印字ヘッド15
内の気泡や固形物等の吐出不良因子160を除去するパ
ージ動作に入る。
【0036】そこで、図示しないモータを駆動させて適
量だけハンドル190を回転させ、ネジ180を第二室
100へ捩込み、ピストン170を押し下げることで、
インクを包含する第二吸収体90に押圧を与えて変形さ
せる。すると、第二吸収体90から変形量分だけ押し出
されたインクが、第二室100からインク通用口140
を通して第一室120に到達する。しかし第一吸収体に
はインクが既に飽和状態にあるため、第一吸収体110
に前記インクは吸収されず、マニホールド60を通して
インク室50に分配されて、そのまま排出インク150
として気泡や固形物等の不良吐出因子160と共にイン
クジェットプリンタヘッド内から排出されるのである。
【0037】尚、ネジ180とそのネジ180に対応す
るようにインクタンクに設けられた雌ネジ部とは摩擦係
数が大きく取られており、ピストン170は第二吸収体
90を押圧した後でも吸収体の復元力に対抗して、ネジ
180で固定される。そのため、第二吸収体90の変形
が復元してピストン170が押し戻されることがなく、
その際の強力な負圧により、ノズル20から空気を巻き
込む心配がない。また、第二吸収体90の変形がピスト
ン170で維持し続けられても、インク供給口61に位
置する第一吸収体110の存在がノズル20のメニスカ
ス形状を常に印字に適した形状に形成するので、吸収体
の変形によるメニスカスの変動が見られず、パージ動作
後も常に安定したインク吐出を実現するのである。
【0038】尚、本発明は上記実施例中の図1に示され
る構造に限定されるものではなく、種々の変更が可能で
ある。例えば、上記実施例においてはハンドル190は
モータにより自動的に回転させられたが、ユーザーによ
り手動で操作させるものでもよい。
【0039】また、上記実施例では、第二吸収体90は
ピストン170により図中において上方から下方に向か
って押圧をうけているが、側面から押圧をうけるように
しても良いし、更には、インク通用口140を隔壁13
0の上部に設け、下方から上方に向けて押圧をうけるよ
うにしても良い。
【0040】また、上記実施例における押圧機構16と
同様の作用効果を奏する他の実施例として、例えば、図
2に示されるように、ピストン170は手動、或は自動
で押圧された後、インクタンク80上部と係合するラッ
チ200で固定されてもよい。要するに、ピストン17
0が第二吸収体90の変形に対する復元で押し戻されな
ければよい。
【0041】更に、本発明においては、必ずしも隔壁1
30を設ける必要はなく、図3に示されるように、複数
の吸収体90,110を備え、その内のインク供給口に
位置しない第二吸収体90のみ押圧するピストン170
を備えたものでもよい。又、押圧される部位のみ分割さ
れ、基部にて一体となった吸収体を用いても良い。
【0042】更に言及すれば、吸収体は必ずしも複数に
分割されていなくてもよく、インク供給口と吸収体の押
圧される位置とを考慮して、吸収体の前記インク供給口
に対応する部分乃至その近傍の部分に直接的に外力が及
ばないように、インク供給口から離れた吸収体の外縁部
位を押圧して変形させるようにしてもよい。
【0043】また、前記インクタンク80等からなるイ
ンク供給装置16は、いずれも印字ヘッド15と一体で
ある必要はなく、別体に配置され、チューブ等を介して
インク供給口61とマニホールド60とが連通されてい
てもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のインク供給装置は小型・軽量で信頼性が高く且つ
密閉性、或は密着性を不要とした簡便な機構により、吸
収体を押圧して変形させてパージ動作を行い、吐出不良
の主因であったインク流路、並びにノズル内部に発生、
或は侵入した気泡や固形物をインク共々排出させること
が可能となる。また、吸収体を直接押圧するため常に安
定したインクの排出を行なうことが出来、排出させるイ
ンク量を細かく設定することも可能となる。更に、前記
吸収体の前記インク供給口に対応する部分乃至その近傍
の部分に直接的に外力が及ばないように、その吸収体の
外縁部位を押圧して変形させるので、吸収体の生ぜしめ
る前記負圧を変動させることが無く、各ノズルに形成さ
れるメニスカスを一定に保つ。
【0045】よって、シンプルな機構により、確実に、
しかも簡便に気泡や固形物を排除し、安定した印字品質
を維持することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるインクジェットプリン
タにおける印字ユニットの構造を示す説明図である。
【図2】本発明の他の実施例であるインクジェットプリ
ンタにおける印字ユニットの構造を示す説明図である。
【図3】本発明の更に他の実施例であるインクジェット
プリンタにおける印字ユニットの構造を示す説明図であ
る。
【図4】本発明の一実施例であるインクジェットプリン
タの構成を説明するブロック図である。
【図5】本発明の一実施例であるインクジェットプリン
タの要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 印字ユニット 15 印字ヘッド 16 インク供給装置 20 ノズル 50 インク室 61 インク供給口 70 インク 80 インクタンク 81 押圧機構 90 第二吸収体 100 第二室 110 第一吸収体 120 第一室 130 隔壁 140 インク通用口 150 排出インク 160 不良吐出因子 170 ピストン 180 ネジ 190 ハンドル 200 ラッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク吐出ノズルと、そのインク吐出ノ
    ズルに連通するインク室と、前記インク室内のインクに
    圧力を付加するアクチュエータとを備えたインクジェッ
    ト式印字ヘッドにインクを供給するインク供給装置であ
    って、 前記印字ヘッドに連通するようにインクタンクに設けら
    れたインク供給口と、前記インク供給口を覆うように前
    記インクタンク内に配置され、インクを包含する為の吸
    収体と、 前記吸収体の前記インク供給口に対応する部分乃至その
    近傍の部分に直接的に外力が及ばないように、その吸収
    体の外縁部位を押圧して変形させることにより、強制的
    に前記インク吐出ノズルからインクを排出させる為の押
    圧手段とを備えることを特徴とするインク供給装置。
  2. 【請求項2】 前記吸収体は、前記インク供給口と接す
    る第1の吸収体と、前記インク供給口に接しない第2の
    吸収体とからなり、 前記押圧手段は、前記第2の吸収体のみ押圧することを
    特徴とする請求項1に記載のインク供給装置。
  3. 【請求項3】 前記インクタンク内部に、その一部にイ
    ンク通用口を有する隔壁を設けて、タンク容積を、前記
    インク供給口を有し且つ前記第1の吸収体を収納した第
    1室と、前記押圧手段を有し且つ前記第2の吸収手段を
    収納する第2室とに分離したことを特徴とする請求項2
    に記載のインク供給装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧手段は、前記吸収体を押圧する
    方向のみに動作することを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載のインク供給装置。
  5. 【請求項5】 前記押圧手段は、 前記吸収体に接触し押圧するピストン作用部と、 前記ピストン作用部を固定すると共に、ねじ込むことで
    前記ピストン作用部を押圧方向へ押し込むネジ機構とか
    らなることを特徴とする請求項4に記載のインク供給装
    置。
  6. 【請求項6】 前記押圧手段は、 前記吸収体に接触し押圧するピストン作用部と、 前記ピストン作用部を押し込むと共に、多段階に前記ピ
    ストン作用部を固定するラッチ機構とからなることを特
    徴とする請求項4に記載のインク供給装置。
  7. 【請求項7】 前記インクタンクは、前記印字ヘッドと
    一体的に構成されていることを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれかに記載のインク供給装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002036591A (ja) * 2000-07-14 2002-02-05 Xerox Corp インクタンク構造
JP2006110919A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Kitamura Seisakusho:Kk インク補給具
JP2008012680A (ja) * 2006-07-01 2008-01-24 Brother Ind Ltd 画像記録装置

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