JPH08309148A - 脱臭装置 - Google Patents

脱臭装置

Info

Publication number
JPH08309148A
JPH08309148A JP7117016A JP11701695A JPH08309148A JP H08309148 A JPH08309148 A JP H08309148A JP 7117016 A JP7117016 A JP 7117016A JP 11701695 A JP11701695 A JP 11701695A JP H08309148 A JPH08309148 A JP H08309148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust collecting
deodorizing
case
lamp
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7117016A
Other languages
English (en)
Inventor
Takafumi Takegawa
隆文 竹川
Kazuya Yano
一也 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP7117016A priority Critical patent/JPH08309148A/ja
Publication of JPH08309148A publication Critical patent/JPH08309148A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Separation (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 紫外線ランプを用いた脱臭装置にあって、新
たな光源を設けることなく照明機能を付加する。また、
脱臭機能に加えて除塵機能も果たす。 【構成】 紫外線ランプ15と光触媒17とオゾン触媒19と
から構成される脱臭装置にあって、紫外線ランプ15の上
部を覆うように透光性のドーム21を設け、紫外線ランプ
15からドーム21を漏れた光を照明として利用する。円筒
ケース10に取り付けられた集塵電極11及び集塵紙13と、
これらの外側に設けられたイオン化電極12とからなる静
電式の集塵部を、脱臭部の周囲に付設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭,事業所内の悪臭
を脱臭するために用いられる脱臭装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食品臭,たばこ臭,ペット臭,便所臭等
の悪臭の成分は、多種多様であり、代表的なものとし
て、アンモニア,アミン類,インドール,スカトール等
の窒素化合物、硫化水素,メチルメルカプタン,硫化メ
チル,二硫化メチル,二硫化ジメチル等の硫黄化合物、
ホルムアルデヒド,アセトアルデヒド等のアルデヒド
類、アセトン等のケトン類、メタノール,エタノール等
のアルコール類がある。
【0003】従来、このような悪臭を脱臭する方法とし
て、悪臭物質と薬剤とを化学反応させる方法、芳香剤で
悪臭物質をマスキングする方法、活性炭,ゼオライト等
の吸着剤にて悪臭物質を吸着する方法、または、これら
の方法を組み合わせて行う方法があった。このような各
種の脱臭方法が使用されているが、薬剤及び芳香剤は共
に悪臭物質と反応した後での再生はほとんど不可能であ
る。また、吸着剤の場合も吸着容量が飽和すると脱臭性
能は著しく低下する。従って、どのような方法において
も、新しいものと定期的に交換しなければならない。
【0004】そこで、光触媒とランプとを用いて、脱臭
機能を果たすようにした脱臭装置が開発されている。光
触媒は光エネルギを化学エネルギに変える物質であり、
具体的には、酸化タングステン,酸化チタン,酸化イッ
トリウムなどの金属酸化物またはこれらの混合物からな
る半導体である。
【0005】この脱臭装置では、ランプから紫外線を光
触媒に照射してその光エネルギにて光触媒を活性化さ
せ、酸化反応を促進させて悪臭物質を無臭物質に変換す
る。紫外線照射によって光触媒が励起されると、光触媒
から電子が飛び出し表面に吸着した酸素を攻撃してO2
- を生成し、O2 - が更に紫外線照射により活性化され
て原子状酸素を生じる。また、この原子状酸素が光触媒
上の水酸基,水を攻撃してOHラジカルが得られる。こ
のような原子状酸素及びOHラジカルと、O2-イオンが
正孔を捕捉して生成されるO- との3種が活性種とな
り、これらの活性種により悪臭物質の酸化反応が促進さ
れ、種々の悪臭物質が、具体的には水蒸気,二酸化炭
素,窒素などの無臭物質まで最終的に分解される。ま
た、ランプからオゾンを発生させて悪臭物質を酸化して
無臭物質に変えることも行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の脱臭
装置を、部屋のインテリア用品の一つとして利用する場
合には、照明手段を備えることが考えられる。このと
き、照明手段を設ける際には、専用のランプまたはLE
D等の新たな光源が必要であり、コストの上昇が避けら
れないという問題がある。
【0007】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、脱臭用のランプからの光を利用できる構成とす
ることにより、照明専用の光源を新たに設ける必要がな
くてコストの上昇を抑えることができる、照明手段を備
えた脱臭装置を提供することを目的とする。
【0008】本発明の他の目的は、静電式の集塵装置を
付設することにより、脱臭処理と集塵処理とを同時に行
い得る脱臭装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に係る脱
臭装置は、紫外線を放射するランプを筒の内部に備えた
脱臭装置において、前記筒の外周部を覆い通気孔を有す
るカバーと、前記筒の開口部を覆うように前記カバーに
取り付けられ、前記ランプの光を外部へ漏らすドームと
を備えることを特徴とする。
【0010】本願の請求項2に係る脱臭装置は、請求項
1において、前記筒に取り付けられた集塵電極と、該集
塵電極の外側に設けたイオン化電極とを、前記カバーの
内側に備えることを特徴とする。
【0011】本願の請求項3に係る脱臭装置は、請求項
1において、前記ドームは回転自在に前記カバーに取り
付けられ、前記ドームに前記筒と係合する係合部が設け
られており、前記ドームの回転により前記カバーを前記
筒に対して着脱自在としたことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の脱臭装置では、ランプからの光がドー
ムを介して外部に漏れる。元来備え付けられているラン
プの光を利用するので、新たな光源を設ける必要がな
い。また、脱臭処理中に発光するので、その処理が行わ
れているか否かが瞬時にして判別可能である。
【0013】また、塵埃粒子をイオン化させるためのイ
オン化電極(陰極)と、イオン化した塵埃粒子を吸着す
るための集塵電極(陽極)とを有する静電式集塵装置を
付設しているので、脱臭処理に加えて集塵処理も同時に
行える。更に、ドームを回転自在にカバーに取り付け
て、ドームの回転により筒へのカバーの着脱を制御す
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて具体的に説明する。
【0015】図1は本発明の一実施例である静電式空気
清浄装置の構成を示す縦断面図、図2はその静電式空気
清浄装置の横断面図である。なお、図2では理解を容易
にするために、図1における複数の横断面を合成してそ
の構成を示している。本実施例の静電式空気清浄装置に
は、後述するように、集塵機構に加えて脱臭機構が付加
されている。
【0016】図1において、1は下側が開口されている
筐体状をなす下部ケース、9はこの下部ケース1に連結
され上方及び下方の一部が開口されている筐体状をなす
上部ケースである。図3は下部ケース1の内部構成を示
す断面図、図4は下部ケース1及びその近傍の縦断面図
である。なお、図4では図1と縦断面を90度ずらせて示
している。下部ケース1の開口部には、クッション脚8
が圧入された底蓋7が取り付けられている。下部ケース
1と上部ケース9との連結部には、送風ファン24が備え
られている。また、連結部はその一部が開放された開口
部40となっている。
【0017】送風ファン24の軸は下部ケース1の上面を
貫通して下部ケース1内に延在し、駆動源としてのモー
タ2に接続している。また、集塵処理・脱臭処理のオ
ン,オフの切り換え等の各種の処理動作の制御を行う回
路を有する基板3が、下部ケース1の内部にネジにて固
設されている。また、後述する集塵電極11, イオン化電
極12間に高電圧を供給する電源回路4が、底蓋7に載置
した態様で設けられている。更に、下部ケース1内に
は、後述する紫外線ランプ15の安定器5及び点燈管6が
設置されている。また、下部ケース1の上面の一部は下
方に傾斜したテーパ部となっており、そのテーパ部には
基板3の回路に接続させて、処理動作をユーザが操作す
るための操作パネル31が設けられている。このような各
種の電気部品は、下部ケース1に固定されているので、
この上方に設ける集塵部,脱臭部との組立性が非常に良
好である。
【0018】図5は本実施例における脱臭部の構成を示
す縦断面図、図6は本実施例において脱臭部と後述する
カバー20及びドーム21とを外した構成を示す縦断面図で
ある。
【0019】上部ケース9内には、下部にフランジ10a
を有する円筒ケース10が立設されている。円筒ケース10
の外周面には、空気の流路となる多数の孔が設けられて
いると共に、静電式の集塵機構の陽極となる網目状の集
塵電極11がボス10c の位置にてネジ止めで取り付けられ
ている。また、円筒ケース10のフランジ10a には、集塵
機構の陰極となるリング状のイオン化電極12がネジ32に
て固定されて設けられている。イオン化電極12は、コロ
ナ放電が生じやすいように上方に向いた薄板状の放電極
12a を有する。集塵電極11には電気絶縁性を有する集塵
紙13が巻き付けられている。集塵紙13は、キッチンタオ
ルに類似したものである。集塵紙13は、押さえレバー14
により円筒ケース10の内側に押し込むように固定され
る。押さえレバー14は下端の軸14a を支点に回動し、そ
の上部の爪14b が円筒ケース10に係止される(図6参
照)。
【0020】円筒ケース10の下側の開口部には、周縁部
が封止され中心部が開口するようなシールリング25が嵌
め込まれており、空気の流路が形成されている。なお、
これらの円筒ケース10,集塵電極11,イオン化電極12,
集塵紙13及び押さえレバー14により、本実施例における
集塵部を構成している。
【0021】静電式の集塵機構は、イオン風を利用して
空気中の塵埃を吸着するように構成したものであり、空
気中に浮遊する塵埃粒子をイオン化するためのイオン化
電極(陰極)と、イオン化した塵埃粒子を吸着するため
に円筒体の外周面(または円柱体の周面)に環状に取り
付けた集塵電極(陽極)とを設け、集塵電極の表面を覆
うように集塵紙を両電極間に介在させ、集塵紙にイオン
化した塵埃粒子を付着させるように構成したものが一般
的である。イオン化電極と集塵電極との間に高電圧を印
加すると、イオン化電極から集塵電極に向かう電気力線
が生じ、これによって両電極間を流れるイオン風が生ず
る。このイオン風により周囲の空気が装置内に流入し、
集塵紙を通過して外部に流出する。この際に、流入した
空気中の塵埃は放電によって生じたガスイオンまたは電
子に接すると負に帯電し、負に帯電した塵埃粒子が集塵
電極側に向かって移動して集塵紙に付着する。
【0022】本実施例では、集塵電極11とイオン化電極
12との間に電源回路4から高電圧を印加することによ
り、コロナ放電を生じさせ、空気をイオン化してイオン
風を生じさせると共に、塵埃粒子を帯電させ、イオン風
または電界の力により集塵電極11に巻き付けた集塵紙13
に帯電した塵埃粒子を吸着させて除塵を行うようになっ
ている。また、送風ファン24により強制的に通風させる
ことにより、より大きな除塵効果をもたらすことが可能
となる。
【0023】円筒ケース10の内部には、図5にその構成
を示す脱臭部が設けられている。円筒ケース10内には、
角筒状のエアーガイドケース18が設けられており、更に
そのエアーガイドケース18内の中央には、有底角筒状で
あって一部の側面が開口部となっているランプケース16
が設けられている。ランプケース16は、紫外線を放射し
かつオゾンを発生する紫外線ランプ15を収納しており、
また、ランプケース16の側面の開口部には、紫外線によ
って励起して酸化反応を促進する光触媒17が設けられて
いる。光触媒17は、具体的には前述したような金属酸化
物またはそれらの混合物の半導体からなる。また、エア
ーガイドケース18は、紫外線ランプ15の点灯時に発生す
るオゾンを中和すると共に悪臭物質の酸化反応を促進す
るオゾン触媒19をその下側の開口部に保持している。ま
た、これらのエアーガイドケース18及びランプケース16
は空気の流路を形成している。なお、これらの紫外線ラ
ンプ15,ランプケース16,光触媒17,エアーガイドケー
ス18及びオゾン触媒19により、本実施例における脱臭部
を構成している。
【0024】エアガイドケース18は、左右方向に分割で
きる構造となっており、断面がコ字状をなす略同形の第
1エアガイドケース18b 及び第2エアガイドケース18d
が爪18a によって保持された構成をなしている(図2,
図5参照)。そして、オゾン触媒19は、両第1エアガイ
ドケース18b,第2エアガイドケース18d に挟まれて保持
されている。
【0025】また、ランプケース16も同様に左右に分割
可能な構造となっており、断面がコ字状をなす第1ラン
プケース16b 及び側面の開口部を形成する偏平な第2ラ
ンプケース16c が爪16a によって保持された構成をなし
ている(図2,図5参照)。このランプケース16の側面
の開口部に設けられた光触媒17は、第2ランプケース16
c と第2エアガイドケース18d とに挟まれて保持されて
いる。第1ランプケース16b の内周面には、紫外線ラン
プ15からの紫外線を反射する反射部材26が形成されてい
る。紫外線ランプ15は、第1ランプケース16b 及び反射
部材26と共に、第1エアガイドケース18b の2本のボス
18c にネジ30にてネジ止め固定されている。そして、紫
外線ランプ15から直接にまたは反射部材26にて反射した
後に紫外線が光触媒17に照射され、光触媒17が励起され
るようになっている。
【0026】このように、紫外線ランプ15,光触媒17を
保持するランプケース16と、オゾン触媒19を保持するエ
アガイドケース18とは、それぞれ左右に分割できる構成
であって本体より簡単に着脱できる構造となっている。
つまり、本実施例の脱臭部は分解が容易であって、紫外
線ランプ15,光触媒17,オゾン触媒19の交換が非常に簡
単である。従って、ユーザ自身が、業者に依頼すること
なく、これらの部材の交換及びメンテンナンス処理を行
うことができる。また、脱臭部自体も、本体の円筒ケー
ス10のリブ10b にネジ33にてネジ止め固定されており、
簡単に着脱できる。
【0027】次に、このような構成の脱臭部の円筒ケー
ス10への取り付けについて説明する。脱臭部を本体(円
筒ケース10)に収納する場合は、脱臭部が正しい位置に
取り付けられるように、円筒ケース10に設けられた集塵
電極11を取り付けるためのボス10c の先端が、脱臭部の
エアガイドケース18に接し、ガイドの役割を果たしてい
る。また、前述した円筒ケース10の下部のシールリング
25と上部ケース9とには、脱臭部をガイド及び保持する
ためのリブ25a とリブ9aと(図6参照)が設けられてお
り、脱臭部が正しい位置に保持される。
【0028】上述したようなこの集塵部・脱臭部の側面
部は、空気の取入口となるために全周にわたってスリッ
ト状をなしたカバー20に覆われている。カバー20は、例
えば、カップ状の外周に上下方向に延在する格子状のリ
ブと各リブ間に空気流入用スリットとを一定のピッチで
交互に形成した構成をなす。また、集塵部・脱臭部の上
側は、周縁につば部を有し、乳白色の光透過性樹脂(例
えばアクリルスチレン樹脂)からなる半球状のドーム21
に覆われている。紫外線ランプ15の上方のランプケース
16の開口部より漏れる紫外線が、その上方に設けられた
ドーム21に照射され、ドーム21は、発光体として機能
し、光を発するようになっている。
【0029】このドーム21は、固定具としても機能す
る。ドーム21は、固定リング23とカバー20との間にその
つば部が挟まれるように設けられている。カバー20と固
定リング23とはネジ34にてネジ止めされており、ドーム
21はカバー20に対して回転自在である。
【0030】円筒ケース10の上部の内面には数箇所(例
えば4箇所)にリブ10d が設けられており、ドーム21の
つば部には数箇所(例えば4箇所)に突起状のリブ21a
が設けられている。これらのリブ10d とリブ21a とが、
ドーム21を回転させることにより、互いに噛み合って、
ドーム21と共にカバー20が円筒ケース10に固定される。
つまり、ドーム21を回転させて、ドーム21のリブ21a が
円筒ケース10のリブ10d に移動すると、ロック状態とな
ってカバー20は本体と一体化する。また、リブ21a とリ
ブ10d とが離れると、ロック状態が解除されて、ドーム
21と共にカバー20を本体から外すことが可能となる。
【0031】エアーガイドケース18の上部内面には、リ
ミットスイッチ22が固定されている。カバー20が外され
た場合に、高電圧, 紫外線等の危険にさらされないよう
に電源を切るべく、このリミットスイッチ22は設けられ
ている。カバー20が取り付けられているときは、カバー
20に固定された固定リング23のピン23a により、リミッ
トスイッチ22がオン状態になっている。カバー20が外さ
れると、リミットスイッチ22がオフとなって電源が切れ
る。
【0032】次に、動作について説明する。図7は、本
発明の実施例における空気の流れを示す図である。ま
ず、空気の流れについて説明すると、送風ファン24の回
転により、カバー20より流入した空気が集塵紙13, 集塵
電極11, 円筒ケース10を通過し、円筒ケース10とエアー
ガイドケース18との空隙を上昇した後、ランプケース16
上部の開口部を通り、紫外線ランプ15の近傍を通って、
光触媒17, オゾン触媒19を通過し、下部ケース1と上部
ケース9との間の開口部40より排出される。上部ケース
9(オゾン触媒19)の下方に設けられた送風ファン24が
駆動されると、外部の汚染空気の塵埃粒子は集塵紙13に
除塵され、悪臭成分を含んだ空気はランプケース16内に
吸気され、紫外線の照射によって励起した光触媒17と紫
外線ランプ15によって生じたオゾンとによって、その空
気は酸化反応により無臭物質となって外部に排気され
る。
【0033】以下、集塵部における集塵処理及び脱臭部
における脱臭処理の詳細について説明する。操作パネル
31にて電源回路4がオンに操作されると、イオン化電極
12を負側とした例えば7kVの電圧が、集塵電極11,イ
オン化電極12間に印加され、イオン化電極12から集塵電
極11に向かう電気力線が生じる。イオン化電極12は薄板
状の放電極12a を有しているので、容易にコロナ放電を
開始し、放電によってイオン風を生じさせると共に、放
電によって生じたガスイオン,電子に塵埃粒子が接する
とその塵埃粒子は負に帯電する。負に帯電した塵埃粒子
は電位が高い集塵電極11に向かって移動する。集塵電極
11の周囲には、集塵紙13が巻き付けられているので、そ
の塵埃粒子は集塵紙13に付着する。
【0034】勿論、送風ファン24を回さずにイオン風の
みで集塵処理を行うことは可能である。しかしながら、
イオン風だけでは吸引させる空気量が少ないので、空気
がかなり汚れている場合、または、広い部屋に設置する
場合などでは、充分な除塵能力を発揮できないことが考
えられる。よって、このような場合には、送風ファン24
を回転させて、外部空気を集塵部内に強制的に吸引する
ようにする。このようにすると、イオン風だけの場合と
比較して、吸引される空気量が増加して塵埃の吸着量が
格段に向上する。
【0035】なお、集塵紙13における塵埃の付着量が多
くなって、除塵機能が低下してきた場合には、集塵紙13
を固定する押さえレバー14の爪14b を円筒ケース10から
外して集塵紙13の係止を解き、汚れた集塵紙13を新しい
集塵紙13に取り替え、この新しい集塵紙13を集塵電極11
に巻き付ける。本実施例におけるこのような集塵紙13の
交換処理は、押さえレバー14の使用によって、極めて簡
易に行える。
【0036】次に、脱臭部における脱臭処理について説
明する。紫外線ランプ15は通電されると、紫外線を放射
すると共にオゾンを発生する。放射された紫外線は反射
部材26により効率良く光触媒17に照射される。光触媒17
を構成する金属酸化物の半導体の電子が紫外線照射によ
ってエネルギを得、前述したような活性種が生じ、これ
らの活性種が悪臭物資を酸化する。また、発生した酸化
力が強いオゾンも悪臭物資の酸化反応を促進する。集塵
部にて除塵され、悪臭成分を含んだ空気は、ランプケー
ス16内に吸気され、励起した光触媒17からの活性種と紫
外線ランプ15からのオゾンとによって、酸化されて無臭
物質となって外部に排気される。
【0037】ところで、オゾンはそれ自身に臭いがあ
る。しかし、残存する余分なオゾンはオゾン触媒19を通
過することによって中和分解されるので、安全である。
また、このオゾン触媒19自体も悪臭物質の酸化反応の促
進に寄与する。
【0038】紫外線ランプ15を点灯させて脱臭処理を行
っている場合に、紫外線ランプ15からの紫外線がランプ
ケース16の上部の開口部から漏れて合成樹脂製のドーム
21に照射され、ドーム21が発光する。よって、新たな光
源を設けることなく、このドーム21が発光部となる。な
お、光触媒17への集光用の反射部材26は、ランプケース
16の上部の開口部にまで達して形成されているので、紫
外線ランプ15からの光は効率良くドーム21に照射され
る。また、脱臭処理中にはドーム21が発光しているの
で、脱臭処理が行われているか否かがユーザにとって一
目で判断できる。
【0039】以上のように本実施例では、静電式の集塵
部を備えると共に光脱臭,オゾン脱臭の2重系からなる
脱臭部を備えているので、極めて効果が高い除塵・脱臭
システムとなる。
【0040】ここで、集塵部における集塵処理と脱臭部
における脱臭処理と送風ファン24の駆動との組み合わせ
について説明する。集塵部における集塵処理は、集塵電
極11, イオン化電極12間の電圧印加の有無により、その
オン,オフの制御が可能である。また、脱臭部における
脱臭処理は、紫外線ランプ15の点灯,消灯の切り換えに
より、そのオン,オフの制御が可能である。更に、送風
ファン24の駆動は、モータ2への通電の有無により、そ
のオン,オフの制御が可能である。
【0041】例えば、送風ファン24のオン,オフの切り
換えと紫外線ランプ15の点灯,消灯の切り換えとを同期
させておき、送風ファン24のオフ時には主として集塵機
能を働かせ、送風ファン24のオン時には集塵機能及び脱
臭機能の両方を働かせる。即ち、送風ファン24オフ時
は、低消費電力,無騒音の静電式集塵処理を行い、送風
ファン24オン時は、イオン風より遙に強い風で高効率な
集塵処理を行うと共に、強力な脱臭処理も行う。
【0042】上記の例とは異なり、送風ファン24のオ
ン,オフと紫外線ランプ15の点灯,消灯とは独立的に制
御し、送風ファン24が停止している期間内で紫外線ラン
プ15を間欠的に点灯させて、光触媒17に吸着された塵埃
粒子の酸化反応を促進させて光触媒17の表面を清浄化す
ることも可能である。
【0043】このように、集塵部の運転,非運転、脱臭
部の運転,非運転、送風ファン24のオン,オフを組み合
わせることにより、使用時の外部状況に応じて集塵能力
及び脱臭能力を適切に制御できると共に、また、省エネ
ルギ,騒音等の観点も考慮することが可能となる。
【0044】なお、上述の実施例では、脱臭部を収納す
るケースは円筒状の円筒ケース10としたが、このケース
は内部に脱臭部を備えるために筒状であれば良く、角筒
状,六角筒状など他の形状であっても良い。また、エア
ーガイドケース18,ランプケース16についても角筒状で
なくて、他の形状の筒であっても良い。
【0045】また、上述の実施例では、集塵部を付加し
た構成について説明したが、集塵部を設けないで脱臭部
のみが存在する脱臭装置においても本発明を適用できる
ことは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の脱臭装置では、発
光体をなすドームを設けているので、構造が簡単であ
り、新たな光源を設置することなく、照明手段を備えた
脱臭装置を低コストにて作製することが可能となる。ま
た、脱臭処理中に発光するので、その処理が行われてい
るか否かなどの処理状況が瞬時にして判別可能である。
【0047】また、イオン化電極(陰極)と集塵電極
(陽極)とを有する静電式集塵装置を付設しているの
で、脱臭処理に加えて集塵処理も同時に行うことができ
る。更に、ドームを回転自在にカバーに取り付けて、ド
ームの回転によりカバーを筒に対して着脱自在とするの
で、簡単な構成でカバーの着脱を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱臭装置の構成を示す縦断面図であ
る。
【図2】本発明の脱臭装置の構成を示す横断面図であ
る。
【図3】本発明の脱臭装置の下部ケースの内部構成を示
す横断面図である。
【図4】本発明の脱臭装置の下部ケース及びその近傍の
構成を示す縦断面図である。
【図5】本発明の脱臭装置の脱臭部の構成を示す縦断面
図である。
【図6】本発明の脱臭装置の脱臭部,カバー及びドーム
を除いた構成を示す縦断面図である。
【図7】本発明の脱臭装置における空気の流れを示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 下部ケース 9 上部ケース 10 円筒ケース(筒) 10d リブ 11 集塵電極 12 イオン化電極 13 集塵紙 14 押さえレバー 15 紫外線ランプ 16 ランプケース 17 光触媒 18 エアーガイドケース 19 オゾン触媒 20 カバー 21 ドーム 21a リブ(係合部) 24 送風ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F24F 7/00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線を放射するランプを筒の内部に備
    えた脱臭装置において、前記筒の外周部を覆い通気孔を
    有するカバーと、前記筒の開口部を覆うように前記カバ
    ーに取り付けられ、前記ランプの光を外部へ漏らすドー
    ムとを備えることを特徴とする脱臭装置。
  2. 【請求項2】 前記筒に取り付けられた集塵電極と、該
    集塵電極の外側に設けたイオン化電極とを、前記カバー
    の内側に備えることを特徴とする請求項1記載の脱臭装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ドームは回転自在に前記カバーに取
    り付けられ、前記ドームに前記筒と係合する係合部が設
    けられており、前記ドームの回転により前記カバーを前
    記筒に対して着脱自在としたことを特徴とする請求項1
    記載の脱臭装置。
JP7117016A 1995-05-16 1995-05-16 脱臭装置 Pending JPH08309148A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7117016A JPH08309148A (ja) 1995-05-16 1995-05-16 脱臭装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7117016A JPH08309148A (ja) 1995-05-16 1995-05-16 脱臭装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08309148A true JPH08309148A (ja) 1996-11-26

Family

ID=14701366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7117016A Pending JPH08309148A (ja) 1995-05-16 1995-05-16 脱臭装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08309148A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10212201A (ja) * 1997-01-29 1998-08-11 Zeon Kasei Co Ltd 光触媒式鮮度保持装置
KR101032612B1 (ko) * 2009-03-10 2011-05-06 한국기계연구원 탄소섬유 직물을 이용한 공기정화장치
CN113883645A (zh) * 2021-11-17 2022-01-04 广州市番禺目标压铸灯饰有限公司 一种空气消毒器
CN117526107A (zh) * 2023-11-09 2024-02-06 河北优格电气设备有限公司 一种具有除湿除尘功能的配电箱

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10212201A (ja) * 1997-01-29 1998-08-11 Zeon Kasei Co Ltd 光触媒式鮮度保持装置
KR101032612B1 (ko) * 2009-03-10 2011-05-06 한국기계연구원 탄소섬유 직물을 이용한 공기정화장치
CN113883645A (zh) * 2021-11-17 2022-01-04 广州市番禺目标压铸灯饰有限公司 一种空气消毒器
CN117526107A (zh) * 2023-11-09 2024-02-06 河北优格电气设备有限公司 一种具有除湿除尘功能的配电箱
CN117526107B (zh) * 2023-11-09 2024-05-28 河北优格电气设备有限公司 一种具有除湿除尘功能的配电箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7353404B2 (ja) Uv led及びフィルター部を使用した小型空気清浄機
JPWO2002053196A1 (ja) 脱臭装置
JP2002263175A (ja) 空気浄化装置
JPH08309148A (ja) 脱臭装置
JPH11253545A (ja) 空気清浄装置
JP2000107276A (ja) 空気浄化装置
JP3823807B2 (ja) 脱臭装置
JPH08309229A (ja) 静電式空気清浄装置
JPH08309231A (ja) 静電式空気清浄装置
JPS6253657A (ja) 脱臭装置
WO2005115214A1 (ja) 電気掃除機
JP2558923Y2 (ja) 脱臭便器
JPH11104225A (ja) 空気清浄装置
JP3422397B2 (ja) 空気清浄装置
JP3515230B2 (ja) 空気清浄機
JP2596665Y2 (ja) トイレ用脱臭殺菌装置
JP3159067B2 (ja) 空気清浄装置
JP2822740B2 (ja) 便座装置
JP2000126279A (ja) 脱臭装置
JPH0985050A (ja) 脱臭装置
JP2959091B2 (ja) 脱臭装置
JPH09140782A (ja) 空気清浄機能付き照明装置
JP2008228831A (ja) 脱臭装置
JPH11276564A (ja) 空気清浄化装置
JPH1156980A (ja) コードレス式履物脱臭殺菌装置