JP3823807B2 - 脱臭装置 - Google Patents

脱臭装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3823807B2
JP3823807B2 JP2001335788A JP2001335788A JP3823807B2 JP 3823807 B2 JP3823807 B2 JP 3823807B2 JP 2001335788 A JP2001335788 A JP 2001335788A JP 2001335788 A JP2001335788 A JP 2001335788A JP 3823807 B2 JP3823807 B2 JP 3823807B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
activated carbon
main body
ozone
body case
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001335788A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003135579A (ja
Inventor
良太郎 松田
明子 斉藤
有義 石崎
一成 大塚
隆伸 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP2001335788A priority Critical patent/JP3823807B2/ja
Publication of JP2003135579A publication Critical patent/JP2003135579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3823807B2 publication Critical patent/JP3823807B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は悪臭ガスを脱臭する脱臭装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の脱臭装置の一例としては、特開2000−316961号公報に記載された脱臭装置がある。この脱臭装置は汚染空気の流路内に、汚染空気中の有機化合物や窒素化合物を吸着し、酸化分解する光触媒層と、この光触媒層の下流側にてイオウ系臭気成分を脱臭するイオウ系臭気脱臭層とをそれぞれ配設している。
【0003】
したがって、この脱臭装置によれば、光触媒層の光触媒により主にアセトアルデヒドガスからなる悪臭成分を除去・分解するので、その光触媒層の下流側のイオウ系臭気脱臭層への負荷を軽減することができる。
【0004】
また、他の従来の脱臭装置としては特開平9−206558号公報に記載されたものがある。これは光触媒とオゾンを組合わせた脱臭ユニットの風下にオゾン処理物質を具備したものであり、オゾン処理物質として、単なる活性炭を用いているので、イオウ系臭気成分の脱臭効果は必ずしも十分ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような後者の従来の脱臭装置では、例えば光触媒層や脱臭ユニット等を収容する本体ケースの開閉蓋を開放したままの状態や、活性炭ユニットの交換等で本体ケース内の所定箇所に活性炭ユニットを設置していない状態でオゾン発生手段を誤って運転した場合には、このオゾン発生手段で発生したオゾンが開放中の開閉蓋から本体ケース外へリークし、またはオゾンが添着炭に吸着されずに、そのまま本体ケース外へリークし、人体に悪影響を与える虞があるという課題がある。
【0006】
また、このオゾン発生手段が紫外線を照射する紫外線ランプである場合には、紫外線とオゾンと共に本体ケース外へリークしてさらに人体に悪影響を与えるという課題もある。
【0007】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、オゾン発生手段で発生したオゾンが本体ケースの外部へリークするのを防止ないし抑制して人体に対する安全性を向上させることができる脱臭装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、イオウ系臭気ガスを含む汚染空気を通風させる通風路を内部に形成し、この通風路の上方にて開口する開口端を閉じる開閉自在の上蓋を有する本体ケースと;この本体ケース内の通風路内に汚染空気を通風させる通風装置と;この本体ケース内の通風路に通風自在に配設されてオゾンを発生させるオゾン発生手段と;本体ケース内の通風路におけるオゾン発生手段の下流側に配設されて悪臭成分を吸着する活性炭を通風自在のユニットケース内に充填してなり、本体ケース内の内側面にて通風方向前後に配設された一対のガイドレール間に本体ケースの開口端から着脱自在に挿入されて配設される活性炭ユニットと;活性炭ユニットよりも下流側に配設されて、上蓋が開放中である状態を検出したときに、オゾン発生手段の運転を阻止または停止させる上蓋検出用リミットスイッチと;一対のガイドレール同士の間に配設されて、活性炭ユニットがこのガイドレール内に挿入されて本体ケース内の所定箇所に設置されていない状態を検出したときに、オゾン発生手段の運転を阻止または停止させる活性炭ユニット検出用リミットスイッチと;を具備していることを特徴とする脱臭装置である。
【0009】
なお、ここで、オゾンの本体ケース外へのリークとは、脱臭装置の運転時に本体ケース外へリークするオゾンの許容値を超える場合をいう。このオゾンの許容値は、日本産業衛生学会により労働環境(1日8時間、週40時間労働)基準値として密閉状態で平均許容オゾン濃度0.1ppmと定めた許容値である。オゾン発生手段としては、例えば紫外線ランプ、または金属細線封入型、金属酸化物粉体封入型、拡散ドリフト型、窒素放電光無声重畳型、回転電極型、極低温動作グロー放電型、二重放電型、コロナ放電型、電解法型の各オゾン発生器のいずれかでもよい。
【0010】
この発明によれば、本体ケース内の通風路にイオウ系臭気ガスを含む汚染空気が通風すると、このイオウ系臭気成分はオゾン発生手段により発生したオゾンにより酸化分解されて脱臭されてから、さらに添着炭により吸着されて脱臭される。したがって、汚染空気が本体ケース内の通風路を例えば1回通風(1パス)すると、汚染空気中の悪臭成分をオゾン発生器と添着炭により2重に脱臭するので、脱臭効果が向上する。特にオゾン発生手段のオゾンにより脱臭するので、硫化水素(HS)やアンモニア(NH)等の脱臭効果が高い。
【0011】
そして、仮にオゾン発生手段で発生したオゾンが本体ケース外へリークする状態、例えば本体ケースの開閉蓋が開放状態のままであるとか、活性炭ユニットの交換等のために活性炭ユニットをまだ本体ケース内の所定箇所に設置していないために、オゾンを活性炭により吸着できずに本体ケース外へそのままリークさせてしまう状態等を上蓋検出用リミットスイッチにより検出した場合には、これら上蓋検出用リミットスイッチ,活性炭ユニット検出用リミットスイッチによりオゾン発生手段の運転を事前に強制的に阻止し、または運転中であときは、その運転を停止させる。このために、オゾンの発生が阻止または停止されるので、本体ケース外へリークするオゾンのリーク量が許容値を超えるのを防止ないし低減することができる。その結果、この脱臭装置を運転するオペレータの安全性を向上させることができる。
【0012】
さらに、脱臭装置を運転する際に、本体ケースの開閉自在の上蓋が開放されている場合には、その上蓋の開放状態を、上蓋検出用リミットスイッチにより検出されると共に、この上蓋検出用リミットスイッチによりオゾン発生手段の駆動電源をオフにする等により運転を強制的に阻止または停止させる。
【0013】
これにより、本体ケース内でのオゾンの発生が阻止または停止されるので、オゾンが本体ケース外へリークするのを防止ないし低減することができる。
【0014】
また、この発明によれば、上蓋検出用リミットスイッチと活性炭ユニット検出用リミットスイッチが汚染空気中の臭気成分とオゾンとを吸着する活性炭ユニットの通風方向下流側に配設されているので、これら上蓋検出用リミットスイッチと活性炭ユニット検出用リミットスイッチが臭気成分とオゾンとにより直接晒されるのを防止ないし低減することができる。
【0015】
このために、上蓋検出用リミットスイッチと活性炭ユニット検出用リミットスイッチがオゾンや臭気成分中の酸化性ガスにより酸化されて劣化するのを防止ないし低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。なお、これらの図中、同一または相当部分には同一符号を付している。
【0017】
図1は本発明に係る脱臭装置1の開閉自在の上蓋2cをケース本体2aから取り外した状態の平面図、図2はその上蓋2cをケース本体2aに取り付けた状態の図1のII−II線に沿う断面図、図3は一部を断面で示す図2の右側面図である。
【0018】
これら図1,図2に示すように脱臭装置1は例えば有底角筒状のステンレス製の本体ケース2を備えている。この本体ケース2は一端開口の有底角筒状のケース本体2aの当該開口上端2bに、矩形平板状の開閉蓋の一例である上蓋2cを開閉自在に設けており、この上蓋2cのほぼ全内面には所要厚のパッキン2dを固着している。
【0019】
上蓋2cは、その図中左端部に、その板厚方向に貫通するように、例えば円筒状短管の吸気管3を設け、吸気管3の内,外両端部を本体ケース2の内,外両方へそれぞれ若干突出させている。
【0020】
吸気管3の外端部には図示しない吸気ホースの一端を接続し、この吸気ホースの他端には悪臭ガスを含む汚染空気を排気する汚染空気源を接続している。この汚染空気源の一例としては、例えば特開平6−226629号公報記載の眼鏡用等のプラスチックレンズを研削加工する玉摺機があり、これはプラスチックレンズの研削加工時に、そのプラスチックレンズに含有されているイオウ系臭気成分である硫化水素が大量に発生するものであり、本実施形態も硫化水素を脱臭することを目的とする。
【0021】
図3に示すように上蓋2cはその全体が複数のパッチン錠4,4,…の施錠によりケース本体2aの開口上端2b側に押し付けられ、上蓋2cのパッキン2dをケース本体2の開口上端2b側に押し付け弾性的に変形させて気密に密着させるようになっている。
【0022】
すなわち、上蓋2cの各コーナ部各外側面に、パッチン錠4のフック4aをそれぞれ固着する一方、これらフック4aに係脱自在に引っ掛けられるリング状の掛け金4bと、この掛け金4bを取り付けているレバー4cと、このレバー4cの一端を回動自在に支持するベース4dとを備えたバッチン錠本体4eをケース本体2aの開口上端2b側の各コーナ部外側面に固着している。
【0023】
図1,2に示すようにケース本体2aは吸気管3の反対側端部(図2では右端部)に排気口2eを開口させており、この排気口2eには通風装置の一例である排気ファン5をケース本体2aの外側から取り付けている。この排気口2eの内径は例えば145mmである。ケース本体2a内にはこの排気ファン5と吸気管3とを連通し、排気ファン5の排気によりケース本体2a内に空気を図中矢印方向に強制的に通風させる通風路2iを形成している。
【0024】
このケース本体2a内の通風路2iには、吸気管3側の通風方向上流側から排気ファン5側の通風方向下流側に向けて除水・エアフィルタ6、第1の光触媒フィルタ7、ランプユニット8、第2の光触媒フィルタ9および活性炭ユニット10をこの順に所要の間隔を置いて順次配設している。
【0025】
図2に示すように上記除水・エアフィルタユニット6は、吸気管3の内端のほぼ真下に配設され、この吸気管3から本体ケース2内へ吸引された汚染空気のうち、水分と例えばプラスチックレンズの研削加工時等に発生する切粉や塵埃を濾過する例えば角筒状のフィルタであり、その角筒状各外面を金属製や樹脂製等の角筒状の外枠により縁取られてユニットに構成されている。
【0026】
また、第1,第2の光触媒フィルタ7,9はガラスウールメッシュよりなるフィルタ本体の外表面の通風方向両面を、その通風方向に凹凸を繰り返す波板状に屈曲する屈曲面に形成して通風外表面の面積の拡大を図っている。さらに、この屈曲面上に耐光性の強いフッ素樹脂と光触媒材料をコーティングしており、その光触媒材料としては例えば表面が酸性の酸化チタン(TiO)と硫化水素等酸化ガスの吸着率の高い両性化合物の酸化亜鉛(ZnO)の少なくとも一方を使用している。そして、このように構成されたフィルタの外面は金属製または樹脂製等の角筒状の外枠により縁取られ、上記除水・エアフィルタユニット6と同様にユニット化されている。
【0027】
そして、ランプユニット8はオゾン発生手段の一例であって、例えばU字形等所要形状の複数本の紫外線ランプ11をケース本体2aの軸方向中心軸の両側にそれぞれ配設して左右一対で1組のランプユニットにそれぞれ形成されている。但し、ランプの本数は何本でもよい。各紫外線ランプ11は、主に約185nmと約254nmの波長の紫外線を照射してその周辺にオゾンを発生させるオゾン発生手段の一例であって、これら紫外線を透過するU字形の石英ガラスバル内に一対の電極を配設して水銀と希ガスとを所定圧で封入して構成されている。
【0028】
図2に示すように紫外線ランプ11は、例えば片口金11aの図示しない受電ピンを、ケース本体2aの内底面2h上に配設した各ソケット12に着脱自在に差し込むことにより内底面2h上に立設される。各ソケット12は図示しない点灯装置のインバータに電気的に接続され、このインバータはケース本体2aの外側面に突設された角筒状の電気部品箱13内に内蔵されている。また、電気部品箱13内には排気ファン5の電源装置を含む電気部品が内蔵されている。
【0029】
そして、活性炭ユニット10は図1中矢印で示す通風方向に空気を通風させる金属製または樹脂製の角筒状多孔ボックス内に図示しない多数の活性炭または添着端を充填している。この添着炭は、例えば粒径が4mm〜6mmで長さが6mmの小円柱状のペレット型の活性炭の外表面に、例えば酸化鉄(FeO)や水酸化カリウム、硝酸ニッケル等の少なくともいずれかの添着剤を添着して形成されており、酸性ガスや特定の臭気成分に対して特に吸着力を増大させたものであり、本実施形態では、水酸化カリウムを添着した添着炭を角筒状のユニットケース10a内に充填することにより構成されている。
【0030】
この活性炭ユニット10は、その角筒状ユニットケース10aを、その通風方向の厚さを調節し得るように構成している。すなわち、多孔角筒状のユニットケース10aは一端開口の多孔角筒状の内ボックス10bと、これよりも若干大形で内ボックス10bの開口端部を入れ子状に密に嵌入せしめる開口端を有する多孔角筒状の外ボックス10cとを図1中矢印で示す通風方向で嵌合し対向させている。
【0031】
そして、これら内,外ボックス10b,10cの対向板10b1,10c1同士間には左右一対の調節用通しボルト10d,10eを例えば図2に示すように上下2段で挿通し、その挿通先端部にナット10f,10fを締結している。
【0032】
したがって、内ボックス10bを外ボックス10c内で通風方向へ移動させることによりユニットケース10aの通風方向厚さを簡単かつ迅速に調節することができる。また、このユニットケース10aの厚さは複数本の通しボルト10d,10eとナット10f,10fとにより固定することができる。
【0033】
さらに、このユニットケース10aによれば、その通風方向厚さを種々異にした複数サイズのユニットケースを予め取り揃えておく必要がないので、コスト低減を図ることができる。
【0034】
そこで、この活性炭ユニット10では、その通風方向厚さを70mm〜130mm、その時の通風量を10m/hr〜20m/hrに設定している。
【0035】
図4は、この活性炭ユニット10の通風方向厚さの最適値を求めるために、その厚さを種々変えたときの本体ケース2内の通風量の変化を示す実験結果のデータを一覧表で示す図であり、図5はそのグラフである。
【0036】
この実験では、活性炭ユニット10の通風方向厚さが70mm〜130mm、通風量が10m/hr〜20m/hrであるときに、脱臭効果が高く、高効率であることが判明した。
【0037】
すなわち、活性炭ユニット10の通風方向厚さが70mm未満であると、その厚さが薄いので通風抵抗が減少して通風量が21.8m/hrと増大するものの、添着炭の充填量が減少するので、排気ファン5から排出される排気中の臭気成分が増大し、脱臭効果が不十分であることが判明した。
【0038】
一方、活性炭ユニット10の通風方向厚さが130mmを超えると、この脱臭装置1の吸気管3に接続された汚染空気源の、例えば玉摺機からリークする臭気成分が増大するという不都合が発生した。これは活性炭ユニット10の通風方向厚さが増大したために圧損が増大し、排気ファン5による吸引力が低下するので、所定時間当りの脱臭量が減少したためである。
【0039】
そして、図1に示すようにケース本体2aの図中上下一対の側壁2f,2gの内面には、断面形状がコ字状の左右一対のガイドレール14a,14bを複数対設けている。これらガイドレール14a,14bは、上記除水・エアフィルタ6、第1,第2の光触媒フィルタ7,9、活性炭ユニット10の各外枠の図1中左右側端部(通風方向上,下流端部)をケース本体2aの開口上端2bから内底面2h上へそれぞれ挿脱自在に挿入させる際に、その挿入を案内するガイドレールである。
【0040】
そして、これら各ガイドレール14a,14bとこれらにそれぞれ挿入される除水・エアフィルタ6、第1,第2の光触媒フィルタ7,9、活性炭ユニット10の各外枠部の左右一対の側端部の通風方向上流側一面との間には、例えばケース本体2aの高さ方向で凹凸を繰り返す波板状の弾性体の一例であるばね板17をそれぞれ介在させて弾性的に保持しており、各ユニット6,7,9,10が汚染空気の通風等により各対のガイドレール14a,14b内でがたつくのを未然に防止している。また、ケース本体2aの底部2h外面の各コーナ部には例えば4本の図中下方に向けて先細の逆円錐台状の足ゴム16をそれぞれ固着しており、これら足ゴム16を所要の床や機台上に載置するようになっている。なお、上記第1,第2の光触媒フィルタ7,9の近傍に、その光触媒膜を励起するための専用の紫外線ランプを、オゾン発生と兼用している紫外線ランプ11とは別に配設してもよい。
【0041】
そして、図1,図2,図4に示すように、活性炭ユニット10の通風方向下流側において、第1の検出手段の一例である上蓋検出用のリミットスイッチ16と、第2の検出手段の一例である活性炭ユニット検出用のリミットスイッチ17とを、それぞれ配設する一方、上蓋アラームランプ18と添着炭アラームランプ19とをケース本体2aの例えば前面に配設している。
【0042】
上蓋アラームランプ18は上蓋2cがケース本体2aの開口上端2bからずれているときや上蓋2cが開口上端2bに装着されていないときに点灯または点滅して上蓋2cの未装着を警報するアラームランプである。添着炭アラームランプ19は活性炭ユニット10をケース本体2a内の所定箇所に挿入設置されていないときに、このケース本体2aの開口上端から外部へリークするオゾンのリーク量が許容値を超える状態が発生するとして、その未挿入を警報するアラームランプ19である。
【0043】
上蓋検出用リミットスイッチ16は本体ケース2の上蓋2cがケース本体2aの開口上端2bからずれているときや上蓋2cが開口上端2bに装着されていない等の理由により、開口上端2bが開放中であることを検出したときに、上蓋アラームランプ18を点灯させる等、所要のアラーム手段を駆動する一方、オゾンを発生させる各紫外線ランプ11の点灯(運転)を消灯させ、または、その点灯を事前に阻止して、オゾンの発生を停止または阻止する安全装置であり、第1のマイクロスイッチ16aと、この第1のマイクロスイッチ16aを切換制御する作動ピン16bとを備えている。
【0044】
図6に示すように第1のマイクロスイッチ16aは、図示しない切換接点を内蔵し、この切換接点を切換制御する揺動自在のレバー16cと、このレバー16cの自由先端部に装着された回動自在のローラ16dとを備えている。
【0045】
レバー16cはローラ16dがケース本体2a内方へ所要角度で突出する運転阻止/停止位置と図4中下方に揺動して切換接点を切り換える運転位置との間を揺動するようになっており、復帰ばね等により運転阻止/停止位置に常時復帰するように付勢されている。
【0046】
図1,2,6に示すように、第1のマイクロスイッチ16aは、活性炭ユニット10よりも通風方向下流側にあるケース本体2の図1,2中右端の背面板2jの図中上端部外面に取り付けられ、この第1のマイクロスイッチ16aの取付面側において、背面板2jに、その板厚方向に貫通する第1の小孔2kを穿設している。この第1の小孔2kには第1のマイクロスイッチ16aのレバー16cを挿通させてローラ16dをケース本体2a内に若干突出させている。
【0047】
このローラ16dの突出部上方に位置する作動ピン16bは、上蓋2cの背面側端部の内面に、図4中下方に突出するように突設され、上蓋2cをケース本体2aの開口上端2b上に強く密着させ、パッチン錠4により施錠したときに、作動ピン16bが、ローラ16dに当接して第1の小孔2k内へ押し込むようにレバー16dを揺動させてマイクロスイッチ16a内蔵の切換接点を運転阻止/停止側接点から第1の運転側接点へ切り換えるようになっている。
【0048】
すなわち、この切換接点は、電源に接続された給電側回路を上蓋アラームランプ18等のアラーム手段を駆動させる一方、紫外線ランプ11の点灯を阻止または停止させる運転阻止/停止接点と、オゾンを発生させる紫外線ランプ11,11を点灯させる第1の運転側接点との2接点間で切換制御されるものであり、常時運転阻止/停止側接点側に切り換えられるように復帰ばね等により付勢されている。
【0049】
一方、活性炭ユニット検出用リミットスイッチ17は、活性炭ユニット10がケース本体2a内の所定箇所に挿入されていないときに、添着炭アラームランプ19を点灯または点滅させる等所要のアラーム手段を駆動させることにより、本体ケース2aから外部へリークするオゾンのリーク量が許容値を超える状態が発生するとして、活性炭ユニット10の未挿入を警報すると共に、オゾンを発生させる紫外線ランプ11,11の点灯(運転)を消灯(停止)させ、または事前に、その点灯を阻止させる安全装置であり、第2のマイクロスイッチ17aを有する。
【0050】
図7に示すように第2のマイクロスイッチ17aは、図示しない切換接点を内蔵し、この切換接点を切換制御する揺動自在のレバー17bと、このレバー17bの自由先端部に装着された回転自在のローラ17cとを備えている。
【0051】
レバー17bはローラ17cがケース本体2a内方へ所要角度で突出する運転阻止/停止位置と図7中右側方に揺動して切換接点を切り換える第2の運転位置との間を揺動するようになっており、復帰ばね等により運転阻止/停止位置に常時復帰するように付勢されている。
【0052】
図1,2,7に示すように、第2のマイクロスイッチ17aは、電気部品箱13内に収容され、活性炭ユニット10の通風方向下流側端部の外側面に間隙を置いて対向するケース本体2aの一方の側壁、例えば2gの外面下部に取り付けられている。
【0053】
すなわち、図7に示すようにケース本体2aは、第2のマイクロスイッチ17aを取り付けている一方の側壁2gの当該取付面に、その板厚方向に貫通する第2の小孔2lを穿設し、この第2の小孔2lには第2のマイクロスイッチ17aのレバー17bを挿通させてローラ17cをケース本体2a内に若干突出させている。つまり、ローラ17cは、活性炭ユニット10をケース本体2a内に、ガイドレール14a,14bに従って挿入するときの挿入路内に突出されている。
【0054】
したがって、活性炭ユニット10をケース本体2a内に挿入すると、この活性炭ユニット10の一側端部の外底面がローラ17cに当接して外側方へ押しのけ、第2の小孔2l内へ押し込むように、レバー17bを側方へ揺動させ、第2のマイチクロスイッチ17aの切換接点を運転阻止/停止側接点から第2の運転側接点へ切り換えるようになっている。
【0055】
すなわち、この切換接点は、電源に接続された給電側回路を、図示しない添着炭アラームランプ19等のアラーム手段を駆動(点灯)させると共に、紫外線ランプ11の点灯を阻止し、または停止させる運転阻止/停止側接点と、オゾンを発生させる紫外線ランプ11,11を点灯させる第2の運転側接点との2接点間で切換制御されるものであり、常時運転阻止/停止側接点側に接続されるように復帰ばね等により付勢されている。
【0056】
また、この第2のマイクロスイッチ17aの第2の運転側接点は、上記第1のマイクロスイッチ16aの第1の運転側接点に電気的に直列に接続され、第1,第2の両マイクロスイッチ16a,17aの第1,第2の両切換接点が第1,第2の両運転側接点にそれぞれ切り換えられたときに、給電側回路から電力が紫外線ランプ11,11へ給電されて点灯(運転)可能にされ、この場合以外は紫外線ランプ11,11の点灯を阻止、または停止させるようになっている。なお、上蓋アラームランプ18と添着炭アラームランプ19はケース本体2aの前面以外の箇所に設けてもよい。
【0057】
次に、この脱臭装置1の使用方法と作用を説明する。
【0058】
まず、脱臭装置1の図示しないパワースイッチを投入した後は、ケース本体2aの前面の上蓋アラームランプ18と添着炭アラームランプ19が点灯し、または点滅等によりアラームを出力しているか否かを確認する。
【0059】
仮に、添着炭アラームランプ19が点灯または点滅しているときには、活性炭ユニット10が本体ケース2内の所定箇所に挿入設置されていないので、活性炭ユニット10を本体ケース2内の所定箇所に挿入する。
【0060】
すると、図7に示すように活性炭ユニット10の外底面が第2のマイクロスイッチ17aのローラ17cに当接し、図7中下方に押し下げると共に外側方に押しのけて、マイクロスイッチ17aの切換接点を運転阻止/停止側接点から第2の運転側接点に切り換える。これにより、添着炭アラームランプ18の点灯または点滅が消灯し、紫外線ランプ11,11の点灯(運転)を可能にする。
【0061】
このとき、さらに、上蓋アラームランプ18も点灯または点滅してアラームを出力している場合には、上蓋2cをケース本体2aの開口上端2b上に被せ、パッチン錠4を施錠する。
【0062】
すると、図6に示すように上蓋2cをケース本体2aの開口上端2b上に載置したときに、その上蓋2cの作動ピン16bがリミットスイッチ16のローラ16dに当接して第1の小孔2k側へ押し込み、レバー16dを揺動させることによりマイクロスイッチ16a内蔵の切換接点が運転阻止/停止接点側から第1の運転側接点側へ切り換えられる。
【0063】
このために、上蓋アラームランプ18の点灯または点滅が消灯する一方、第1の運転側接点が第2の運転側接点と直列に接続され、かつ給電側回路に電気的に接続されるので、紫外線ランプ11,11に電力が給電されて点灯(運転)される。
【0064】
これにより、各紫外線ランプ11,11が点灯すると共に、排気ファン5が駆動する。このために、排気ファン5により本体ケース2内の空気が外部に排気されて本体ケース2内が負圧になるので、図示しない吸気ホースを介して吸気管3から悪臭成分を含有した汚染空気が本体ケース2内に吸引され、導入される。
【0065】
本体ケース2内に導入された汚染空気はまず除水・エアフィルタ6を通風して水分と切粉や塵埃等が除去されてから第1の光触媒膜フィルタ7を通風し、ここで汚染空気中の悪臭成分のうちのアセトアルデヒド(CHCHO)等の有機化合物およびアンモニア等の窒素化合物が吸着されて酸化分解される。つまり、硫化水素(HS)を含むイオウ系臭気成分も酸化分解される。この後、汚染空気がオゾン発生器である紫外線ランプユニット8を通風する際は、2本の紫外線ランプ11,11から周囲に照射される波長が185nmと254nmの紫外線によりオゾンが発生している領域を通風するので、ここでさらに汚染空気中の硫化水素(HS)がオゾンにより酸化分解されて脱臭される。さらに、この上流側と下流側では第1,第2の光触媒フィルタ7,9の各光触媒膜が紫外線ランプ11,11により照射された紫外線により励起されているので、さらに汚染空気中のアセドアルデヒド等の有機化合物やアンモニア等の窒化化合物が吸着され、かつ酸化分解される。しかも、紫外線ランプ11,11からの紫外線とオゾンにより第1,第2の光触媒フィルタ7,9の両者の光触媒膜を励起して活性化するので、これら第1,第2光触媒フィルタ7,9の有機化合物や窒素化合物に対する脱臭効果を持続させることができる。
【0066】
このように汚染空気は除水・エアフィルタ6、第1,第2の光触媒フィルタ7,9およびランプユニット8により順次脱臭されてから、さらに活性炭ユニット10を通風して悪臭成分が活性炭または上記添着炭に吸着されて脱臭され、排気ファン5により外部へ排気される。
【0067】
次に、上記添着炭の作用効果について説明する。
【0068】
添着炭が活性炭に少なくとも水酸化カリウム(KOH)を添着している構成の場合には、その水酸化カリウム(KOH)がアルカリ性であるので、次の(1)式に示すように酸性であるイオウ系臭気成分を捕捉し易い。
【0069】
化1
S+KOH → K−HS+HO ……(1)
【0070】
また、単に活性炭のみの場合には、オゾンの雰囲気にあると、この活性炭はオゾンにより酸化劣化され易いが、本実施形態の場合にはこの活性炭表面には同時に水酸化カリウムも存在しているので、このオゾンによる活性炭の酸化劣化を水酸化カリウムにより防止ないし低減することができる。これにより、活性炭の寿命を長くすることができる。
【0071】
さらに、イオウ系臭気成分が硫化水素である場合に、オゾンと硫化水素とが反応すると、次の(2)式により亜硫酸ガスが発生する。
【0072】
化2
S+O3 → HO+SO ……(2)
【0073】
しかし、この亜硫酸ガスもオゾンで脱臭され、かつ、オゾンで反応しきれなかった亜硫酸ガスおよび硫化水素は活性炭または水酸化カリウムに吸着されるので、悪臭成分が本体ケースの外部に放出されるのを防止ないし低減することができる。
【0074】
また、添着炭が活性炭に酸化鉄または硝酸ニッケルのいずれか一方を添着している構成の場合にもイオウ系臭気成分を効率的に脱臭することができ、かつ、悪臭成分が本体ケースの外部に放出されるのを防止ないし低減することができる。
【0075】
したがって、この脱臭装置1によれば、本体ケース2内に導入された悪臭成分を含む汚染空気を除水・エアフィルタ6、第1,第2光触媒フィルタ7,9、ランプユニット8および活性炭ユニット10により5重(段)で脱臭するので、汚染空気が吸気管3から通風路2iを経て排気ファン5から外部へ排気されるまでの1パスで悪臭成分を十分に脱臭することができる。
【0076】
また、上蓋2cがケース本体2aの開口上端2b上に装着されていない場合は、上蓋アラームランプ18が点灯または点滅して上蓋2cが未装着である状態を警報すると共に、各紫外線ランプ11の点灯(運転)を阻止するので、各紫外線ランプ11の点灯によりオゾンが発生し、ケース本体2aの開口上端2bから外部へリークするのを未然に防止することができる。
【0077】
さらに、脱臭装置1の運転中、つまり紫外線ランプ11,11の点灯中に、何らかの理由により上蓋2cをケース本体2aから取り外したときには、その上蓋2cの取外しを上蓋検出用リミットスイッチ16により検出し、点灯中の紫外線ランプ11,11への給電を停止させて強制的に消灯(停止)させるので、オゾンの本体ケース2から外部へのリークを防止ないし低減できる。したがって、人体に対する安全性を向上させることができる。
【0078】
そして、活性炭ユニット10の交換等により活性炭ユニット10をケース本体2a内の所定箇所に挿入し設置していない場合にも、添着炭アラームランプ19が点灯または点滅して活性炭ユニット10が未挿入である状態を警報すると共に、各紫外線ランプ11の点灯(運転)を阻止するので、各紫外線ランプ11によりオゾンが発生するのを防止することができる。このために、オゾンが添着炭により吸着されずに、そのまま、本体ケース2の外部へリークするのを防止ないし抑制することができる。
【0079】
すなわち、ケース本体2a内の所定箇所に活性炭ユニット10が挿入設置され、かつ上蓋2cがケース本体2aの開口上端2b上に装着されているときに初めて、オゾンを発生させる紫外線ランプ11の点灯(運転)を可能とするので、オゾンが本体ケース2の外部へリークする虞を大幅に低減することができ、人体への安全性を向上させることができる。
【0080】
なお、上記実施形態ではオゾン発生器の一例として紫外線ランプ8を使用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、オゾン発生器としては、例えば金属細線封入型、金属酸化物粉体封入型、拡散ドリフト型、窒素放電光無声放電重畳型、回転電極型、極低温動作グロー放電型、二重放電型、コロナ放電型、電解法型の各オゾン発生器のいずれかでもよい。
【0081】
上記金属細線封入型オゾン発生器は、原料気体を通風する外筒のガラス容器内に、内部に冷却気体を通風するステンレス製内筒の内部電極の一端部を気密に収容してほぼ2重管に構成し、この内部電極に径方向で対向する外部電極をガラス容器の外面に配設し、この外部電極と内部電極の間のガラス容器内に金属細線を配設したものである。
【0082】
金属酸化物粉体封入型オゾン発生器は、無声放電発生部空間に各種の金属酸化物粉体を満たしたものである。
【0083】
拡散ドリフト型オゾン発生器は、オゾン発生効率減少の要因の1つと考えられる後続放電による生成オゾンの破壊をできるだけ回避し、素早く生成オゾンを放電場から非放電場にドリフトさせることにより、オゾン生成量の増加を図ろうとするものである。
【0084】
窒素放電光無声重畳型オゾン発生器は、酸素無声放電中への窒素放電光照射により、オゾンを生成するものである。
【0085】
回転電極型オゾン発生器は、例えば塩化ビニール製の円柱状の回転体の表面に埋設された複数本の接地側線状電極と、銅の角棒等からなる高圧側電極間での放電による電離でオゾンを生成するものであり、円盤状電極を回転させてオゾンを発生させるものもある。
【0086】
極低温動作グロー放電(または沿面放電)型オゾン発生器は、液体窒素中に浸され、低気圧(0.5〜2Torr)動作のグロー放電または高周波沿面放電によりオゾンを発生させるものである。また、沿面放電形オゾン発生器は強制冷却を行なわず、ガラス管内部のCuSO溶液とガラス管外側に巻き付けられたステンレス線との間に交流電圧(5.5kV)を印加して、ガラス管外側に沿面放電を発生させ、空気および酸素中でオゾンを発生させるものである。
【0087】
二重放電型オゾン発生器は、主放電の発生前に、予め予備放電を行ない、陰極付近に多量の初期電子を供給し、これを火種として主放電を発生させる二重放電によりオゾンを発生させるものである。
【0088】
コロナ放電型オゾン発生器は、空気中での正ストリーマパルスコロナによりオゾンを生成するものである。陰極形状を近似ロゴスキー(平板電極)または球電極にし、陽極に羽根状のものが4〜6個付けられているのが特徴であり、ギャップ長は10〜25mmである。
【0089】
電解法型オゾン発生器としては、水中の電解質の代りに固体電解質として機能するイオン交換樹脂膜を用いた水電解式オゾン発生器が実用化されている。オゾン発生量としては0.2〜120g/hr程度のものである。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように本願請求項1に係る発明は、本体ケース内の通風路にイオウ系臭気ガスを含む汚染空気が通風すると、このイオウ系臭気成分はオゾン発生手段により発生したオゾンにより酸化分解されて脱臭されてから、さらに活性炭により吸着されて脱臭される。したがって、汚染空気が本体ケース内の通風路を例えば1回通風(1パス)すると、汚染空気中の悪臭成分をオゾン発生器と活性炭により2重に脱臭するので、脱臭効果が向上する。特にオゾン発生手段のオゾンにより脱臭するので、硫化水素(HS)やアンモニア(NH)等の脱臭効果が高い。
【0091】
そして、仮にオゾン発生手段で発生したオゾンが本体ケース外へリークする状態、例えば本体ケースの開閉蓋が開放状態のままであるとか、活性炭ユニットの交換等のために活性炭ユニットをまだ本体ケース内の所定箇所に設置していないために、オゾンを活性炭により吸着できずに本体ケース外へそのままリークさせてしまう状態等を上蓋検出用リミットスイッチと活性炭ユニット検出用リミットスイッチにより検出した場合には、これら上蓋検出用リミットスイッチと活性炭ユニット検出用リミットスイッチによりオゾン発生手段の運転を事前に強制的に阻止し、または運転中であときは、その運転を停止させる。このために、オゾンの発生が阻止または停止されるので、本体ケース外へリークするオゾンのリーク量が許容値を超えるのを防止ないし低減することができる。その結果、この脱臭装置を運転するオペレータの安全性を向上させることができる。
【0092】
また、脱臭装置を運転する際に、本体ケースの開閉蓋が開放されている場合には、その上蓋の開放状態を上蓋検出用リミットスイッチにより検出されると共に、この上蓋検出用リミットスイッチによりオゾン発生手段の駆動電源をオフにする等により運転を強制的に阻止または停止させる。
【0093】
これにより、本体ケース内でのオゾンの発生が阻止または停止されるので、オゾンが本体ケース外へリークするのを防止ないし低減することができる。
【0094】
さらに、脱臭装置を運転する際に、活性炭ユニットが本体ケース内の所要箇所に設置されていない状態を、活性炭ユニット検出用リミットスイッチにより検出すると、この活性炭ユニット検出用リミットスイッチによりオゾン発生手段の駆動電源をオフにする等により運転を強制的に阻止または停止させる。
【0095】
これにより、本体ケース内でのオゾンの発生が阻止または停止されるので、オゾンが本体ケース外へリークするリーク量が許容値を超えるのを防止ないし低減することができる。
【0096】
また、上蓋検出用リミットスイッチ,活性炭ユニット検出用リミットスイッチが汚染空気中の臭気成分とオゾンとを吸着する活性炭ユニットの通風方向下流側に配設されているので、これら上蓋検出用リミットスイッチ,活性炭ユニット検出用リミットスイッチが臭気成分とオゾンとにより直接晒されるのを防止ないし低減することができる。
【0097】
このために、上蓋検出用リミットスイッチ,活性炭ユニット検出用リミットスイッチがオゾンや臭気成分中の酸化性ガスにより酸化されて劣化するのを防止ないし低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る脱臭装置の上蓋を取り外したときの平面図。
【図2】 図1で示す脱臭装置の上蓋を取り付けた状態の図1のII−II線断面図。
【図3】 図1,図2で示す脱臭装置の一部を断面で示す右側面図。
【図4】 図1等で示す脱臭装置の活性炭ユニットの通風方向厚さと通風量との相対関係を一覧表で示す図。
【図5】 図1等で示す脱臭装置の活性炭ユニットの通風方向厚さと通風量との相対関係を示すグラフ。
【図6】 図1等で示す上蓋検出用リミットスイッチの作用を説明するための要部模式図。
【図7】 図1等で示す添着炭検出用リミットスイッチの作用を説明するための要部模式図。
【符号の説明】
1 脱臭装置
2 本体ケース
2a ケース本体
2b ケース本体の開口上端
2c ケース本体の上蓋
2d 上蓋のパッキン
2f,2g 側壁
2h 内底面
2i 通風路
3 吸気管
4 パッチン錠
4a フック
4b 掛け金
4c レバー
4d ベース
4e パッチン錠本体
5 排気ファン
6 除水・エアフィルタ
7 第1の光触媒フィルタ
8 ランプユニット
9 第2の光触媒フィルタ
10 活性炭ユニット
11 紫外線ランプ
16 上蓋検出用リミットスイッチ
16a 第1のマイクロスイッチ
16b 作動ピン
16c レバー
16d ローラ
17 添着炭検出用リミットスイッチ
17a 第2のマイクロスイッチ
17b レバー
17c ローラ
18 上蓋アラームランプ
19 添着炭アラームランプ

Claims (1)

  1. イオウ系臭気ガスを含む汚染空気を通風させる通風路を内部に形成し、この通風路の上方にて開口する開口端を閉じる開閉自在の上蓋を有する本体ケースと;
    この本体ケース内の通風路内に汚染空気を通風させる通風装置と;
    この本体ケース内の通風路に通風自在に配設されてオゾンを発生させるオゾン発生手段と;
    本体ケース内の通風路におけるオゾン発生手段の下流側に配設されて悪臭成分を吸着する活性炭を通風自在のユニットケース内に充填してなり、本体ケース内の内側面にて通風方向前後に配設された一対のガイドレール間に本体ケースの開口端から着脱自在に挿入されて配設される活性炭ユニットと;
    活性炭ユニットよりも下流側に配設されて、上蓋が開放中である状態を検出したときに、オゾン発生手段の運転を阻止または停止させる上蓋検出用リミットスイッチと;
    一対のガイドレール同士の間に配設されて、活性炭ユニットがこのガイドレール内に挿入されて本体ケース内の所定箇所に設置されていない状態を検出したときに、オゾン発生手段の運転を阻止または停止させる活性炭ユニット検出用リミットスイッチと;
    を具備していることを特徴とする脱臭装置。
JP2001335788A 2001-10-31 2001-10-31 脱臭装置 Expired - Fee Related JP3823807B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001335788A JP3823807B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 脱臭装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001335788A JP3823807B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 脱臭装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003135579A JP2003135579A (ja) 2003-05-13
JP3823807B2 true JP3823807B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=19150724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001335788A Expired - Fee Related JP3823807B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 脱臭装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3823807B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107774052A (zh) * 2017-11-22 2018-03-09 郑州源冉生物技术有限公司 工业废气高效净化处理设备

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5108492B2 (ja) * 2006-12-21 2012-12-26 荏原実業株式会社 空気浄化方法及び空気浄化装置
JP5809417B2 (ja) * 2010-03-03 2015-11-10 株式会社キャタラー 光再生可能な吸着材及びその利用
US8664153B1 (en) 2013-03-15 2014-03-04 Sociedad Oxidquimica Limitada Activated carbon as an adsorbent composition
JP6517053B2 (ja) * 2014-05-21 2019-05-22 株式会社フジコー 空気浄化装置
EP3716366B1 (en) 2018-07-10 2024-02-14 LG Energy Solution, Ltd. Method for preparing iron nitrate oxyhydroxide, cathode containing iron nitrate oxyhydroxide prepared thereby for lithium secondary battery, and lithium secondary battery comprising same
EP3632525A1 (en) * 2018-10-02 2020-04-08 Evonik Fibres GmbH A device and a process for separating methane from a gas mixture containing methane, carbon dioxide and hydrogen sulfide
KR102651786B1 (ko) 2019-02-13 2024-03-26 주식회사 엘지에너지솔루션 리튬 이차전지용 양극 활물질
KR102536776B1 (ko) * 2022-12-26 2023-05-26 주식회사 디엠아이 악취 저감 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107774052A (zh) * 2017-11-22 2018-03-09 郑州源冉生物技术有限公司 工业废气高效净化处理设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003135579A (ja) 2003-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030113246A1 (en) Deodorizing device
JPWO2002053196A1 (ja) 脱臭装置
JP2001332216A (ja) 放電ランプ、光照射装置、殺菌装置、液体処理装置および空気清浄装置
JP3823807B2 (ja) 脱臭装置
JP2000102596A (ja) 光触媒脱臭装置
JP2008036168A (ja) 脱臭装置
JP5108492B2 (ja) 空気浄化方法及び空気浄化装置
KR101991571B1 (ko) 공기 정화장치
KR100442703B1 (ko) 공기, 수질정화용 촉매혼합물 및 이 촉매혼합물이 이용된 공기, 수질정화방법
JP2006340813A (ja) ゴミ収集場脱臭システム
JP2007268165A (ja) 脱臭装置の制御方法
JP2008183326A (ja) 脱臭装置
JP2002090058A (ja) 冷蔵庫
JPH0229365B2 (ja)
JP2009233106A (ja) 脱臭装置
JPH0442056B2 (ja)
JPH08309148A (ja) 脱臭装置
JPH119930A (ja) 空気清浄機
JP2009285228A (ja) 殺菌消臭機
JPH0556983B2 (ja)
JP2009165546A (ja) 脱臭装置
JP2008228831A (ja) 脱臭装置
KR20030085756A (ko) 유해가스, 응축수의 정화장치 및 그 방법
JP2004187754A (ja) 気体浄化装置
JPH01159579A (ja) 冷蔵庫用脱臭装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060619

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees