JP2003135579A - 脱臭装置 - Google Patents

脱臭装置

Info

Publication number
JP2003135579A
JP2003135579A JP2001335788A JP2001335788A JP2003135579A JP 2003135579 A JP2003135579 A JP 2003135579A JP 2001335788 A JP2001335788 A JP 2001335788A JP 2001335788 A JP2001335788 A JP 2001335788A JP 2003135579 A JP2003135579 A JP 2003135579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ozone
activated carbon
body case
main body
ventilation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001335788A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3823807B2 (ja
Inventor
Ryotaro Matsuda
良太郎 松田
Akiko Saito
明子 斉藤
Ariyoshi Ishizaki
有義 石崎
Kazunari Otsuka
一成 大塚
Takanobu Oishi
隆伸 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP2001335788A priority Critical patent/JP3823807B2/ja
Publication of JP2003135579A publication Critical patent/JP2003135579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3823807B2 publication Critical patent/JP3823807B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】オゾン発生手段で発生したオゾンが本体ケース
の外部へリークするのを防止ないし抑制して人体に対す
る安全性を向上させる。 【解決手段】イオウ系臭気ガスを含む汚染空気を通風さ
せる通風路2iを内部に形成する本体ケース2と;本体
ケース内の通風路内に汚染空気を通風させる排気ファン
5と;通風路に通風自在に配設されてオゾンを発生させ
る紫外線ランプ11と、紫外線ランプの下流側に配設さ
れて悪臭成分を吸着する活性炭を通風自在のユニットケ
ース内に充填して本体ケース内に着脱自在に配設される
活性炭ユニット10と;本体ケース内に配設され、オゾ
ン発生手段で発生したオゾンが本体ケース外へリークす
るリーク量が増加する状態を検出したときに、そのオゾ
ン発生手段の運転を阻止または停止させる上蓋検出用と
添着炭検出用の両リミットスイッチ16,17と、を具
備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は悪臭ガスを脱臭する
脱臭装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の脱臭装置の一例として
は、特開2000−316961号公報に記載された脱
臭装置がある。この脱臭装置は汚染空気の流路内に、汚
染空気中の有機化合物や窒素化合物を吸着し、酸化分解
する光触媒層と、この光触媒層の下流側にてイオウ系臭
気成分を脱臭するイオウ系臭気脱臭層とをそれぞれ配設
している。
【0003】したがって、この脱臭装置によれば、光触
媒層の光触媒により主にアセトアルデヒドガスからなる
悪臭成分を除去・分解するので、その光触媒層の下流側
のイオウ系臭気脱臭層への負荷を軽減することができ
る。
【0004】また、他の従来の脱臭装置としては特開平
9−206558号公報に記載されたものがある。これ
は光触媒とオゾンを組合わせた脱臭ユニットの風下にオ
ゾン処理物質を具備したものであり、オゾン処理物質と
して、単なる活性炭を用いているので、イオウ系臭気成
分の脱臭効果は必ずしも十分ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな後者の従来の脱臭装置では、例えば光触媒層や脱臭
ユニット等を収容する本体ケースの開閉蓋を開放したま
まの状態や、活性炭ユニットの交換等で本体ケース内の
所定箇所に活性炭ユニットを設置していない状態でオゾ
ン発生手段を誤って運転した場合には、このオゾン発生
手段で発生したオゾンが開放中の開閉蓋から本体ケース
外へリークし、またはオゾンが添着炭に吸着されずに、
そのまま本体ケース外へリークし、人体に悪影響を与え
る虞があるという課題がある。
【0006】また、このオゾン発生手段が紫外線を照射
する紫外線ランプである場合には、紫外線とオゾンと共
に本体ケース外へリークしてさらに人体に悪影響を与え
るという課題もある。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、オゾン発生手段で発生したオゾ
ンが本体ケースの外部へリークするのを防止ないし抑制
して人体に対する安全性を向上させることができる脱臭
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
イオウ系臭気ガスを含む汚染空気を通風させる通風路を
内部に形成する本体ケースと;この本体ケース内の通風
路内に汚染空気を通風させる通風装置と;この本体ケー
ス内の通風路に通風自在に配設されてオゾンを発生させ
るオゾン発生手段と;本体ケース内の通風路におけるオ
ゾン発生手段の下流側に配設されて悪臭成分を吸着する
活性炭を通風自在のユニットケース内に充填して本体ケ
ース内に着脱自在に配設される活性炭ユニットと;本体
ケース内に配設され、オゾン発生手段で発生したオゾン
が本体ケース外へリークする状態を検出したときに、そ
のオゾン発生手段の運転を阻止または停止させる安全装
置と;を具備していることを特徴とする脱臭装置であ
る。
【0009】なお、ここで、オゾンの本体ケース外への
リークとは、脱臭装置の運転時に本体ケース外へリーク
するオゾンの許容値を超える場合をいう。このオゾンの
許容値は、日本産業衛生学会により労働環境(1日8時
間、週40時間労働)基準値として密閉状態で平均許容
オゾン濃度0.1ppmと定めた許容値である。オゾン
発生手段としては、例えば紫外線ランプ、または金属細
線封入型、金属酸化物粉体封入型、拡散ドリフト型、窒
素放電光無声重畳型、回転電極型、極低温動作グロー放
電型、二重放電型、コロナ放電型、電解法型の各オゾン
発生器のいずれかでもよい。
【0010】この発明によれば、本体ケース内の通風路
にイオウ系臭気ガスを含む汚染空気が通風すると、この
イオウ系臭気成分はオゾン発生手段により発生したオゾ
ンにより酸化分解されて脱臭されてから、さらに添着炭
により吸着されて脱臭される。したがって、汚染空気が
本体ケース内の通風路を例えば1回通風(1パス)する
と、汚染空気中の悪臭成分をオゾン発生器と添着炭によ
り2重に脱臭するので、脱臭効果が向上する。特にオゾ
ン発生手段のオゾンにより脱臭するので、硫化水素(H
S)やアンモニア(NH)等の脱臭効果が高い。
【0011】そして、仮にオゾン発生手段で発生したオ
ゾンが本体ケース外へリークする状態、例えば本体ケー
スの開閉蓋が開放状態のままであるとか、活性炭ユニッ
トの交換等のために活性炭ユニットをまだ本体ケース内
の所定箇所に設置していないために、オゾンを活性炭に
より吸着できずに本体ケース外へそのままリークさせて
しまう状態等を安全装置により検出した場合には、この
安全装置によりオゾン発生手段の運転を事前に強制的に
阻止し、または運転中であときは、その運転を停止させ
る。このために、オゾンの発生が阻止または停止される
ので、本体ケース外へリークするオゾンのリーク量が許
容値を超えるのを防止ないし低減することができる。そ
の結果、この脱臭装置を運転するオペレータの安全性を
向上させることができる。
【0012】請求項2に係る発明は、活性炭は、酸化
鉄、水酸化カリウム、硝酸ニッケルのうちの少なくとも
一成分を添着してなる添着炭であることを特徴とする請
求項1記載の脱臭装置である。
【0013】この発明によれば、添着炭が、活性炭に少
なくとも水酸化カリウム(KOH)を添着している構成
の場合には、その水酸化カリウム(KOH)がアルカリ
性であるので、次の反応式(1)で示すように酸性であ
るイオウ系臭気成分を捕捉し易い。
【0014】
【化1】 HS+KOH → K−HS+HO……(1)
【0015】また、単に活性炭のみの場合には、活性炭
がオゾンの雰囲気にあると、この活性炭はオゾンにより
酸化劣化され易いが、本例の場合にはこの活性炭表面に
は同時に水酸化カリウムも存在しているので、このオゾ
ンによる活性炭の酸化劣化を水酸化カリウムにより防止
ないし低減することができる。これにより、活性炭の寿
命を長くすることができる。
【0016】さらに、イオウ系臭気成分が硫化水素(H
S)である場合に、オゾンと硫化水素とが反応する
と、次の反応式(2)に示すように亜硫酸ガス(S
)を発生する。
【0017】
【化2】 HS+O → HO+SO ……(2)
【0018】しかし、この亜硫酸ガスもオゾンで脱臭さ
れ、かつ、オゾンで反応しきれなかった亜硫酸ガスおよ
び硫化水素は活性炭または水酸化カリウムに吸着される
ので、悪臭成分が本体ケースの外部に放出されるのを防
止ないし低減することができる。
【0019】また、添着炭が活性炭に酸化鉄または硝酸
ニッケルのいずれか一方を添着している構成の場合にも
イオウ系臭気成分を効率的に脱臭することができ、か
つ、悪臭成分が本体ケースの外部に放出されるのを防止
ないし低減することができる。
【0020】さらにまた、オゾン発生手段の下流側に添
着炭を配設しているので、この汚染空気が添着炭を通風
する際には、その悪臭成分はオゾン発生手段により既に
脱臭されているので、悪臭濃度は添着炭の上流側で既に
低くなっている。このために、添着炭による悪臭成分の
吸着量を減少させることができるので、添着炭の寿命を
延ばすことができ、添着炭の交換回数を減らすことがで
き、メンテナンスの簡単化を図ることができる。
【0021】さらに、悪臭成分を吸着する脱臭能力の高
い添着炭を通風路の下流側に配設しているので、この添
着炭の下流側から排気される汚染空気の悪臭濃度を低減
させることができる。また、本体ケース内で発生したオ
ゾンは活性炭ユニットを通風する際に添着炭に吸着され
るので、オゾンが本体ケースの外部へリークするのを防
止ないし大幅に低減することができる。
【0022】請求項3に係る発明は、活性炭ユニット
は、本体ケース内の通風路の通風量が10〜18m
hrのときに、粒径が4〜6mmの活性炭または添着炭
を通風方向の厚さが70〜130mmのユニットケース
内に充填してなることを特徴とする請求項1または2記
載の脱臭装置である。
【0023】この発明によれば、活性炭ユニットは、本
体ケース内通風路の通風量が10〜18m/hrのと
きに、粒径が4〜6mmの活性炭または添着炭を、通風
方向の厚さが70〜130mmのユニットケース内に充
填してなるので、活性炭ユニットの通風時の圧損を低減
しつつ汚染空気の脱臭量の増大を図ることができる。
【0024】すなわち、活性炭ユニットの通風方向厚さ
が130mmを超える場合には、通風抵抗が増大して活
性炭ユニットの通風圧損が増大し、通風装置による通風
力が低下するので、その通風路の汚染空気通風量が減少
するうえに、本体ケースの通風入口側から汚染空気がリ
ークするという不具合が発生する。
【0025】一方、活性炭ユニットの通風方向厚さが7
0mm未満であるときには、通風圧損を低減できるもの
の、活性炭または添着炭の充填量が不足するために、こ
の活性炭ユニットを通風して脱臭される汚染空気の脱臭
量が減少し、本体ケース外へリークする汚染空気が増加
するという不具合が発生する。
【0026】したがって、上述したように活性炭ユニッ
トの通風方向厚さを70〜130mmに設定することに
より、活性炭ユニットの通風時圧損を低減しつつ汚染空
気の脱臭量の増大を図ることができる。
【0027】請求項4に係る発明は、活性炭ユニットケ
ースは、その通風方向の厚さが調節自在に構成されてい
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載
の脱臭装置である。
【0028】この発明によれば、活性炭ユニットケース
の通風方向厚さが調節自在であるので、汚染空気の脱臭
処理量の変更に応じて活性炭ユニットの通風方向厚さを
調節することにより、活性炭または添着炭の充填量を簡
単かつ迅速に調節することができる。
【0029】請求項5に係る発明は、オゾン発生手段
は、主として185nmと245nmの波長の光を照射
する光源であることを特徴とする請求項1ないし4のい
ずれか一記載の脱臭装置である。
【0030】この発明によれば、オゾン発生器が主とし
て185nmと245nmの波長の紫外線を照射する光
源であり、この光源は安価で小型軽量、かつメンテナン
スが簡単であるので、脱臭装置としてのコスト低減、小
型軽量化およびメンテナンスの簡単化をも共に図ること
ができる。
【0031】請求項6に係る発明は、185nmと24
5nmの波長の光により励起される光触媒を有する光触
媒フィルタを、具備していることを特徴とする請求項5
記載の脱臭装置である。
【0032】この発明によれば、光触媒フィルタにより
汚染ガスを分解除去して脱臭することができる。特にア
セトアルデヒド等の有害物はよく分解できるため、複合
的な脱臭が可能となり、汚染空気の脱臭効率を向上させ
ることができるうえに、この光触媒フィルタの下流側に
ある活性炭ユニットによる脱臭負荷をオゾン発生手段と
共に一段と軽減することができる。このために、さらに
活性炭または添着炭の寿命を延ばすことができ、活性炭
ユニットの交換回数を減らすことができ、メンテナンス
の簡単化を図ることができる。
【0033】請求項7に係る発明は、本体ケースは、開
閉自在の開閉蓋を有し、安全装置は、開閉蓋が開放中で
ある状態を検出したときに、オゾン発生手段の運転を阻
止または停止させる第1の検出手段を、具備しているこ
とを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一記載の脱
臭装置である。
【0034】この発明によれば、脱臭装置を運転する際
に、本体ケースの開閉蓋が開放されている場合には、そ
の上蓋の開放状態を、例えばリミットスイッチ等の安全
装置の第1の検出手段により検出されると共に、この第
1の検出手段によりオゾン発生手段の駆動電源をオフに
する等により運転を強制的に阻止または停止させる。
【0035】これにより、本体ケース内でのオゾンの発
生が阻止または停止されるので、オゾンが本体ケース外
へリークするのを防止ないし低減することができる。
【0036】請求項8に係る発明は、安全装置は、活性
炭ユニットが本体ケース内の所定箇所に設置されていな
い状態を検出したときに、オゾン発生手段の運転を阻止
または停止させる第2の検出手段を、具備していること
を特徴とする請求項1ないし7のいずれか一記載の脱臭
装置である。
【0037】この発明によれば、脱臭装置を運転する際
に、活性炭ユニットが本体ケース内の所要箇所に設置さ
れていない状態を、例えばリミットスイッチ等の安全装
置の第2の検出手段により検出すると、この第2の検出
手段によりオゾン発生手段の駆動電源をオフにする等に
より運転を強制的に阻止または停止させる。
【0038】これにより、本体ケース内でのオゾンの発
生が阻止または停止されるので、オゾンが本体ケース外
へリークするリーク量が許容値を超えるのを防止ないし
低減することができる。
【0039】請求項9に係る発明は、第1,第2の検出
手段は、活性炭ユニットの通風方向下流側に配設されて
いることを特徴とする請求項7または8記載の脱臭装置
である。
【0040】この発明によれば、請求項7,8に係る第
1,第2の検出手段が汚染空気中の臭気成分とオゾンと
を吸着する活性炭ユニットの通風方向下流側に配設され
ているので、これら第1,第2の検出手段が臭気成分と
オゾンとにより直接晒されるのを防止ないし低減するこ
とができる。
【0041】このために、第1,第2の検出手段がオゾ
ンや臭気成分中の酸化性ガスにより酸化されて劣化する
のを防止ないし低減することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図7に基づいて説明する。なお、これらの図中、同一ま
たは相当部分には同一符号を付している。
【0043】図1は本発明に係る脱臭装置1の開閉自在
の上蓋2cをケース本体2aから取り外した状態の平面
図、図2はその上蓋2cをケース本体2aに取り付けた
状態の図1のII−II線に沿う断面図、図3は一部を
断面で示す図2の右側面図である。
【0044】これら図1,図2に示すように脱臭装置1
は例えば有底角筒状のステンレス製の本体ケース2を備
えている。この本体ケース2は一端開口の有底角筒状の
ケース本体2aの当該開口上端2bに、矩形平板状の開
閉蓋の一例である上蓋2cを開閉自在に設けており、こ
の上蓋2cのほぼ全内面には所要厚のパッキン2dを固
着している。
【0045】上蓋2cは、その図中左端部に、その板厚
方向に貫通するように、例えば円筒状短管の吸気管3を
設け、吸気管3の内,外両端部を本体ケース2の内,外
両方へそれぞれ若干突出させている。
【0046】吸気管3の外端部には図示しない吸気ホー
スの一端を接続し、この吸気ホースの他端には悪臭ガス
を含む汚染空気を排気する汚染空気源を接続している。
この汚染空気源の一例としては、例えば特開平6−22
6629号公報記載の眼鏡用等のプラスチックレンズを
研削加工する玉摺機があり、これはプラスチックレンズ
の研削加工時に、そのプラスチックレンズに含有されて
いるイオウ系臭気成分である硫化水素が大量に発生する
ものであり、本実施形態も硫化水素を脱臭することを目
的とする。
【0047】図3に示すように上蓋2cはその全体が複
数のパッチン錠4,4,…の施錠によりケース本体2a
の開口上端2b側に押し付けられ、上蓋2cのパッキン
2dをケース本体2の開口上端2b側に押し付け弾性的
に変形させて気密に密着させるようになっている。
【0048】すなわち、上蓋2cの各コーナ部各外側面
に、パッチン錠4のフック4aをそれぞれ固着する一
方、これらフック4aに係脱自在に引っ掛けられるリン
グ状の掛け金4bと、この掛け金4bを取り付けている
レバー4cと、このレバー4cの一端を回動自在に支持
するベース4dとを備えたバッチン錠本体4eをケース
本体2aの開口上端2b側の各コーナ部外側面に固着し
ている。
【0049】図1,2に示すようにケース本体2aは吸
気管3の反対側端部(図2では右端部)に排気口2eを
開口させており、この排気口2eには通風装置の一例で
ある排気ファン5をケース本体2aの外側から取り付け
ている。この排気口2eの内径は例えば145mmであ
る。ケース本体2a内にはこの排気ファン5と吸気管3
とを連通し、排気ファン5の排気によりケース本体2a
内に空気を図中矢印方向に強制的に通風させる通風路2
iを形成している。
【0050】このケース本体2a内の通風路2iには、
吸気管3側の通風方向上流側から排気ファン5側の通風
方向下流側に向けて除水・エアフィルタ6、第1の光触
媒フィルタ7、ランプユニット8、第2の光触媒フィル
タ9および活性炭ユニット10をこの順に所要の間隔を
置いて順次配設している。
【0051】図2に示すように上記除水・エアフィルタ
ユニット6は、吸気管3の内端のほぼ真下に配設され、
この吸気管3から本体ケース2内へ吸引された汚染空気
のうち、水分と例えばプラスチックレンズの研削加工時
等に発生する切粉や塵埃を濾過する例えば角筒状のフィ
ルタであり、その角筒状各外面を金属製や樹脂製等の角
筒状の外枠により縁取られてユニットに構成されてい
る。
【0052】また、第1,第2の光触媒フィルタ7,9
はガラスウールメッシュよりなるフィルタ本体の外表面
の通風方向両面を、その通風方向に凹凸を繰り返す波板
状に屈曲する屈曲面に形成して通風外表面の面積の拡大
を図っている。さらに、この屈曲面上に耐光性の強いフ
ッ素樹脂と光触媒材料をコーティングしており、その光
触媒材料としては例えば表面が酸性の酸化チタン(Ti
)と硫化水素等酸化ガスの吸着率の高い両性化合物
の酸化亜鉛(ZnO)の少なくとも一方を使用してい
る。そして、このように構成されたフィルタの外面は金
属製または樹脂製等の角筒状の外枠により縁取られ、上
記除水・エアフィルタユニット6と同様にユニット化さ
れている。
【0053】そして、ランプユニット8はオゾン発生手
段の一例であって、例えばU字形等所要形状の複数本の
紫外線ランプ11をケース本体2aの軸方向中心軸の両
側にそれぞれ配設して左右一対で1組のランプユニット
にそれぞれ形成されている。但し、ランプの本数は何本
でもよい。各紫外線ランプ11は、主に約185nmと
約254nmの波長の紫外線を照射してその周辺にオゾ
ンを発生させるオゾン発生手段の一例であって、これら
紫外線を透過するU字形の石英ガラスバル内に一対の電
極を配設して水銀と希ガスとを所定圧で封入して構成さ
れている。
【0054】図2に示すように紫外線ランプ11は、例
えば片口金11aの図示しない受電ピンを、ケース本体
2aの内底面2h上に配設した各ソケット12に着脱自
在に差し込むことにより内底面2h上に立設される。各
ソケット12は図示しない点灯装置のインバータに電気
的に接続され、このインバータはケース本体2aの外側
面に突設された角筒状の電気部品箱13内に内蔵されて
いる。また、電気部品箱13内には排気ファン5の電源
装置を含む電気部品が内蔵されている。
【0055】そして、活性炭ユニット10は図1中矢印
で示す通風方向に空気を通風させる金属製または樹脂製
の角筒状多孔ボックス内に図示しない多数の活性炭また
は添着端を充填している。この添着炭は、例えば粒径が
4mm〜6mmで長さが6mmの小円柱状のペレット型
の活性炭の外表面に、例えば酸化鉄(FeO)や水酸
化カリウム、硝酸ニッケル等の少なくともいずれかの添
着剤を添着して形成されており、酸性ガスや特定の臭気
成分に対して特に吸着力を増大させたものであり、本実
施形態では、水酸化カリウムを添着した添着炭を角筒状
のユニットケース10a内に充填することにより構成さ
れている。
【0056】この活性炭ユニット10は、その角筒状ユ
ニットケース10aを、その通風方向の厚さを調節し得
るように構成している。すなわち、多孔角筒状のユニッ
トケース10aは一端開口の多孔角筒状の内ボックス1
0bと、これよりも若干大形で内ボックス10bの開口
端部を入れ子状に密に嵌入せしめる開口端を有する多孔
角筒状の外ボックス10cとを図1中矢印で示す通風方
向で嵌合し対向させている。
【0057】そして、これら内,外ボックス10b,1
0cの対向板10b1,10c1同士間には左右一対の
調節用通しボルト10d,10eを例えば図2に示すよ
うに上下2段で挿通し、その挿通先端部にナット10
f,10fを締結している。
【0058】したがって、内ボックス10bを外ボック
ス10c内で通風方向へ移動させることによりユニット
ケース10aの通風方向厚さを簡単かつ迅速に調節する
ことができる。また、このユニットケース10aの厚さ
は複数本の通しボルト10d,10eとナット10f,
10fとにより固定することができる。
【0059】さらに、このユニットケース10aによれ
ば、その通風方向厚さを種々異にした複数サイズのユニ
ットケースを予め取り揃えておく必要がないので、コス
ト低減を図ることができる。
【0060】そこで、この活性炭ユニット10では、そ
の通風方向厚さを70mm〜130mm、その時の通風
量を10m/hr〜20m/hrに設定している。
【0061】図4は、この活性炭ユニット10の通風方
向厚さの最適値を求めるために、その厚さを種々変えた
ときの本体ケース2内の通風量の変化を示す実験結果の
データを一覧表で示す図であり、図5はそのグラフであ
る。
【0062】この実験では、活性炭ユニット10の通風
方向厚さが70mm〜130mm、通風量が10m
hr〜20m/hrであるときに、脱臭効果が高く、
高効率であることが判明した。
【0063】すなわち、活性炭ユニット10の通風方向
厚さが70mm未満であると、その厚さが薄いので通風
抵抗が減少して通風量が21.8m/hrと増大する
ものの、添着炭の充填量が減少するので、排気ファン5
から排出される排気中の臭気成分が増大し、脱臭効果が
不十分であることが判明した。
【0064】一方、活性炭ユニット10の通風方向厚さ
が130mmを超えると、この脱臭装置1の吸気管3に
接続された汚染空気源の、例えば玉摺機からリークする
臭気成分が増大するという不都合が発生した。これは活
性炭ユニット10の通風方向厚さが増大したために圧損
が増大し、排気ファン5による吸引力が低下するので、
所定時間当りの脱臭量が減少したためである。
【0065】そして、図1に示すようにケース本体2a
の図中上下一対の側壁2f,2gの内面には、断面形状
がコ字状の左右一対のガイドレール14a,14bを複
数対設けている。これらガイドレール14a,14b
は、上記除水・エアフィルタ6、第1,第2の光触媒フ
ィルタ7,9、活性炭ユニット10の各外枠の図1中左
右側端部(通風方向上,下流端部)をケース本体2aの
開口上端2bから内底面2h上へそれぞれ挿脱自在に挿
入させる際に、その挿入を案内するガイドレールであ
る。
【0066】そして、これら各ガイドレール14a,1
4bとこれらにそれぞれ挿入される除水・エアフィルタ
6、第1,第2の光触媒フィルタ7,9、活性炭ユニッ
ト10の各外枠部の左右一対の側端部の通風方向上流側
一面との間には、例えばケース本体2aの高さ方向で凹
凸を繰り返す波板状の弾性体の一例であるばね板17を
それぞれ介在させて弾性的に保持しており、各ユニット
6,7,9,10が汚染空気の通風等により各対のガイ
ドレール14a,14b内でがたつくのを未然に防止し
ている。また、ケース本体2aの底部2h外面の各コー
ナ部には例えば4本の図中下方に向けて先細の逆円錐台
状の足ゴム16をそれぞれ固着しており、これら足ゴム
16を所要の床や機台上に載置するようになっている。
なお、上記第1,第2の光触媒フィルタ7,9の近傍
に、その光触媒膜を励起するための専用の紫外線ランプ
を、オゾン発生と兼用している紫外線ランプ11とは別
に配設してもよい。
【0067】そして、図1,図2,図4に示すように、
活性炭ユニット10の通風方向下流側において、第1の
検出手段の一例である上蓋検出用のリミットスイッチ1
6と、第2の検出手段の一例である活性炭ユニット検出
用のリミットスイッチ17とを、それぞれ配設する一
方、上蓋アラームランプ18と添着炭アラームランプ1
9とをケース本体2aの例えば前面に配設している。
【0068】上蓋アラームランプ18は上蓋2cがケー
ス本体2aの開口上端2bからずれているときや上蓋2
cが開口上端2bに装着されていないときに点灯または
点滅して上蓋2cの未装着を警報するアラームランプで
ある。添着炭アラームランプ19は活性炭ユニット10
をケース本体2a内の所定箇所に挿入設置されていない
ときに、このケース本体2aの開口上端から外部へリー
クするオゾンのリーク量が許容値を超える状態が発生す
るとして、その未挿入を警報するアラームランプ19で
ある。
【0069】上蓋検出用リミットスイッチ16は本体ケ
ース2の上蓋2cがケース本体2aの開口上端2bから
ずれているときや上蓋2cが開口上端2bに装着されて
いない等の理由により、開口上端2bが開放中であるこ
とを検出したときに、上蓋アラームランプ18を点灯さ
せる等、所要のアラーム手段を駆動する一方、オゾンを
発生させる各紫外線ランプ11の点灯(運転)を消灯さ
せ、または、その点灯を事前に阻止して、オゾンの発生
を停止または阻止する安全装置であり、第1のマイクロ
スイッチ16aと、この第1のマイクロスイッチ16a
を切換制御する作動ピン16bとを備えている。
【0070】図6に示すように第1のマイクロスイッチ
16aは、図示しない切換接点を内蔵し、この切換接点
を切換制御する揺動自在のレバー16cと、このレバー
16cの自由先端部に装着された回動自在のローラ16
dとを備えている。
【0071】レバー16cはローラ16dがケース本体
2a内方へ所要角度で突出する運転阻止/停止位置と図
4中下方に揺動して切換接点を切り換える運転位置との
間を揺動するようになっており、復帰ばね等により運転
阻止/停止位置に常時復帰するように付勢されている。
【0072】図1,2,6に示すように、第1のマイク
ロスイッチ16aは、活性炭ユニット10よりも通風方
向下流側にあるケース本体2の図1,2中右端の背面板
2jの図中上端部外面に取り付けられ、この第1のマイ
クロスイッチ16aの取付面側において、背面板2j
に、その板厚方向に貫通する第1の小孔2kを穿設して
いる。この第1の小孔2kには第1のマイクロスイッチ
16aのレバー16cを挿通させてローラ16dをケー
ス本体2a内に若干突出させている。
【0073】このローラ16dの突出部上方に位置する
作動ピン16bは、上蓋2cの背面側端部の内面に、図
4中下方に突出するように突設され、上蓋2cをケース
本体2aの開口上端2b上に強く密着させ、パッチン錠
4により施錠したときに、作動ピン16bが、ローラ1
6dに当接して第1の小孔2k内へ押し込むようにレバ
ー16dを揺動させてマイクロスイッチ16a内蔵の切
換接点を運転阻止/停止側接点から第1の運転側接点へ
切り換えるようになっている。
【0074】すなわち、この切換接点は、電源に接続さ
れた給電側回路を上蓋アラームランプ18等のアラーム
手段を駆動させる一方、紫外線ランプ11の点灯を阻止
または停止させる運転阻止/停止接点と、オゾンを発生
させる紫外線ランプ11,11を点灯させる第1の運転
側接点との2接点間で切換制御されるものであり、常時
運転阻止/停止側接点側に切り換えられるように復帰ば
ね等により付勢されている。
【0075】一方、活性炭ユニット検出用リミットスイ
ッチ17は、活性炭ユニット10がケース本体2a内の
所定箇所に挿入されていないときに、添着炭アラームラ
ンプ19を点灯または点滅させる等所要のアラーム手段
を駆動させることにより、本体ケース2aから外部へリ
ークするオゾンのリーク量が許容値を超える状態が発生
するとして、活性炭ユニット10の未挿入を警報すると
共に、オゾンを発生させる紫外線ランプ11,11の点
灯(運転)を消灯(停止)させ、または事前に、その点
灯を阻止させる安全装置であり、第2のマイクロスイッ
チ17aを有する。
【0076】図7に示すように第2のマイクロスイッチ
17aは、図示しない切換接点を内蔵し、この切換接点
を切換制御する揺動自在のレバー17bと、このレバー
17bの自由先端部に装着された回転自在のローラ17
cとを備えている。
【0077】レバー17bはローラ17cがケース本体
2a内方へ所要角度で突出する運転阻止/停止位置と図
7中右側方に揺動して切換接点を切り換える第2の運転
位置との間を揺動するようになっており、復帰ばね等に
より運転阻止/停止位置に常時復帰するように付勢され
ている。
【0078】図1,2,7に示すように、第2のマイク
ロスイッチ17aは、電気部品箱13内に収容され、活
性炭ユニット10の通風方向下流側端部の外側面に間隙
を置いて対向するケース本体2aの一方の側壁、例えば
2gの外面下部に取り付けられている。
【0079】すなわち、図7に示すようにケース本体2
aは、第2のマイクロスイッチ17aを取り付けている
一方の側壁2gの当該取付面に、その板厚方向に貫通す
る第2の小孔2lを穿設し、この第2の小孔2lには第
2のマイクロスイッチ17aのレバー17bを挿通させ
てローラ17cをケース本体2a内に若干突出させてい
る。つまり、ローラ17cは、活性炭ユニット10をケ
ース本体2a内に、ガイドレール14a,14bに従っ
て挿入するときの挿入路内に突出されている。
【0080】したがって、活性炭ユニット10をケース
本体2a内に挿入すると、この活性炭ユニット10の一
側端部の外底面がローラ17cに当接して外側方へ押し
のけ、第2の小孔2l内へ押し込むように、レバー17
bを側方へ揺動させ、第2のマイチクロスイッチ17a
の切換接点を運転阻止/停止側接点から第2の運転側接
点へ切り換えるようになっている。
【0081】すなわち、この切換接点は、電源に接続さ
れた給電側回路を、図示しない添着炭アラームランプ1
9等のアラーム手段を駆動(点灯)させると共に、紫外
線ランプ11の点灯を阻止し、または停止させる運転阻
止/停止側接点と、オゾンを発生させる紫外線ランプ1
1,11を点灯させる第2の運転側接点との2接点間で
切換制御されるものであり、常時運転阻止/停止側接点
側に接続されるように復帰ばね等により付勢されてい
る。
【0082】また、この第2のマイクロスイッチ17a
の第2の運転側接点は、上記第1のマイクロスイッチ1
6aの第1の運転側接点に電気的に直列に接続され、第
1,第2の両マイクロスイッチ16a,17aの第1,
第2の両切換接点が第1,第2の両運転側接点にそれぞ
れ切り換えられたときに、給電側回路から電力が紫外線
ランプ11,11へ給電されて点灯(運転)可能にさ
れ、この場合以外は紫外線ランプ11,11の点灯を阻
止、または停止させるようになっている。なお、上蓋ア
ラームランプ18と添着炭アラームランプ19はケース
本体2aの前面以外の箇所に設けてもよい。
【0083】次に、この脱臭装置1の使用方法と作用を
説明する。
【0084】まず、脱臭装置1の図示しないパワースイ
ッチを投入した後は、ケース本体2aの前面の上蓋アラ
ームランプ18と添着炭アラームランプ19が点灯し、
または点滅等によりアラームを出力しているか否かを確
認する。
【0085】仮に、添着炭アラームランプ19が点灯ま
たは点滅しているときには、活性炭ユニット10が本体
ケース2内の所定箇所に挿入設置されていないので、活
性炭ユニット10を本体ケース2内の所定箇所に挿入す
る。
【0086】すると、図7に示すように活性炭ユニット
10の外底面が第2のマイクロスイッチ17aのローラ
17cに当接し、図7中下方に押し下げると共に外側方
に押しのけて、マイクロスイッチ17aの切換接点を運
転阻止/停止側接点から第2の運転側接点に切り換え
る。これにより、添着炭アラームランプ18の点灯また
は点滅が消灯し、紫外線ランプ11,11の点灯(運
転)を可能にする。
【0087】このとき、さらに、上蓋アラームランプ1
8も点灯または点滅してアラームを出力している場合に
は、上蓋2cをケース本体2aの開口上端2b上に被
せ、パッチン錠4を施錠する。
【0088】すると、図6に示すように上蓋2cをケー
ス本体2aの開口上端2b上に載置したときに、その上
蓋2cの作動ピン16bがリミットスイッチ16のロー
ラ16dに当接して第1の小孔2k側へ押し込み、レバ
ー16dを揺動させることによりマイクロスイッチ16
a内蔵の切換接点が運転阻止/停止接点側から第1の運
転側接点側へ切り換えられる。
【0089】このために、上蓋アラームランプ18の点
灯または点滅が消灯する一方、第1の運転側接点が第2
の運転側接点と直列に接続され、かつ給電側回路に電気
的に接続されるので、紫外線ランプ11,11に電力が
給電されて点灯(運転)される。
【0090】これにより、各紫外線ランプ11,11が
点灯すると共に、排気ファン5が駆動する。このため
に、排気ファン5により本体ケース2内の空気が外部に
排気されて本体ケース2内が負圧になるので、図示しな
い吸気ホースを介して吸気管3から悪臭成分を含有した
汚染空気が本体ケース2内に吸引され、導入される。
【0091】本体ケース2内に導入された汚染空気はま
ず除水・エアフィルタ6を通風して水分と切粉や塵埃等
が除去されてから第1の光触媒膜フィルタ7を通風し、
ここで汚染空気中の悪臭成分のうちのアセトアルデヒド
(CHCHO)等の有機化合物およびアンモニア等の
窒素化合物が吸着されて酸化分解される。つまり、硫化
水素(HS)を含むイオウ系臭気成分も酸化分解され
る。この後、汚染空気がオゾン発生器である紫外線ラン
プユニット8を通風する際は、2本の紫外線ランプ1
1,11から周囲に照射される波長が185nmと25
4nmの紫外線によりオゾンが発生している領域を通風
するので、ここでさらに汚染空気中の硫化水素(H
S)がオゾンにより酸化分解されて脱臭される。さら
に、この上流側と下流側では第1,第2の光触媒フィル
タ7,9の各光触媒膜が紫外線ランプ11,11により
照射された紫外線により励起されているので、さらに汚
染空気中のアセドアルデヒド等の有機化合物やアンモニ
ア等の窒化化合物が吸着され、かつ酸化分解される。し
かも、紫外線ランプ11,11からの紫外線とオゾンに
より第1,第2の光触媒フィルタ7,9の両者の光触媒
膜を励起して活性化するので、これら第1,第2光触媒
フィルタ7,9の有機化合物や窒素化合物に対する脱臭
効果を持続させることができる。
【0092】このように汚染空気は除水・エアフィルタ
6、第1,第2の光触媒フィルタ7,9およびランプユ
ニット8により順次脱臭されてから、さらに活性炭ユニ
ット10を通風して悪臭成分が活性炭または上記添着炭
に吸着されて脱臭され、排気ファン5により外部へ排気
される。
【0093】次に、上記添着炭の作用効果について説明
する。
【0094】添着炭が活性炭に少なくとも水酸化カリウ
ム(KOH)を添着している構成の場合には、その水酸
化カリウム(KOH)がアルカリ性であるので、次の
(1)式に示すように酸性であるイオウ系臭気成分を捕
捉し易い。
【0095】
【化3】 HS+KOH → K−HS+HO……(1)
【0096】また、単に活性炭のみの場合には、オゾン
の雰囲気にあると、この活性炭はオゾンにより酸化劣化
され易いが、本実施形態の場合にはこの活性炭表面には
同時に水酸化カリウムも存在しているので、このオゾン
による活性炭の酸化劣化を水酸化カリウムにより防止な
いし低減することができる。これにより、活性炭の寿命
を長くすることができる。
【0097】さらに、イオウ系臭気成分が硫化水素であ
る場合に、オゾンと硫化水素とが反応すると、次の
(2)式により亜硫酸ガスが発生する。
【0098】
【化4】 HS+O → HO+SO ……(2)
【0099】しかし、この亜硫酸ガスもオゾンで脱臭さ
れ、かつ、オゾンで反応しきれなかった亜硫酸ガスおよ
び硫化水素は活性炭または水酸化カリウムに吸着される
ので、悪臭成分が本体ケースの外部に放出されるのを防
止ないし低減することができる。
【0100】また、添着炭が活性炭に酸化鉄または硝酸
ニッケルのいずれか一方を添着している構成の場合にも
イオウ系臭気成分を効率的に脱臭することができ、か
つ、悪臭成分が本体ケースの外部に放出されるのを防止
ないし低減することができる。
【0101】したがって、この脱臭装置1によれば、本
体ケース2内に導入された悪臭成分を含む汚染空気を除
水・エアフィルタ6、第1,第2光触媒フィルタ7,
9、ランプユニット8および活性炭ユニット10により
5重(段)で脱臭するので、汚染空気が吸気管3から通
風路2iを経て排気ファン5から外部へ排気されるまで
の1パスで悪臭成分を十分に脱臭することができる。
【0102】また、上蓋2cがケース本体2aの開口上
端2b上に装着されていない場合は、上蓋アラームラン
プ18が点灯または点滅して上蓋2cが未装着である状
態を警報すると共に、各紫外線ランプ11の点灯(運
転)を阻止するので、各紫外線ランプ11の点灯により
オゾンが発生し、ケース本体2aの開口上端2bから外
部へリークするのを未然に防止することができる。
【0103】さらに、脱臭装置1の運転中、つまり紫外
線ランプ11,11の点灯中に、何らかの理由により上
蓋2cをケース本体2aから取り外したときには、その
上蓋2cの取外しを上蓋検出用リミットスイッチ16に
より検出し、点灯中の紫外線ランプ11,11への給電
を停止させて強制的に消灯(停止)させるので、オゾン
の本体ケース2から外部へのリークを防止ないし低減で
きる。したがって、人体に対する安全性を向上させるこ
とができる。
【0104】そして、活性炭ユニット10の交換等によ
り活性炭ユニット10をケース本体2a内の所定箇所に
挿入し設置していない場合にも、添着炭アラームランプ
19が点灯または点滅して活性炭ユニット10が未挿入
である状態を警報すると共に、各紫外線ランプ11の点
灯(運転)を阻止するので、各紫外線ランプ11により
オゾンが発生するのを防止することができる。このため
に、オゾンが添着炭により吸着されずに、そのまま、本
体ケース2の外部へリークするのを防止ないし抑制する
ことができる。
【0105】すなわち、ケース本体2a内の所定箇所に
活性炭ユニット10が挿入設置され、かつ上蓋2cがケ
ース本体2aの開口上端2b上に装着されているときに
初めて、オゾンを発生させる紫外線ランプ11の点灯
(運転)を可能とするので、オゾンが本体ケース2の外
部へリークする虞を大幅に低減することができ、人体へ
の安全性を向上させることができる。
【0106】なお、上記実施形態ではオゾン発生器の一
例として紫外線ランプ8を使用した場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、オゾン
発生器としては、例えば金属細線封入型、金属酸化物粉
体封入型、拡散ドリフト型、窒素放電光無声放電重畳
型、回転電極型、極低温動作グロー放電型、二重放電
型、コロナ放電型、電解法型の各オゾン発生器のいずれ
かでもよい。
【0107】上記金属細線封入型オゾン発生器は、原料
気体を通風する外筒のガラス容器内に、内部に冷却気体
を通風するステンレス製内筒の内部電極の一端部を気密
に収容してほぼ2重管に構成し、この内部電極に径方向
で対向する外部電極をガラス容器の外面に配設し、この
外部電極と内部電極の間のガラス容器内に金属細線を配
設したものである。
【0108】金属酸化物粉体封入型オゾン発生器は、無
声放電発生部空間に各種の金属酸化物粉体を満たしたも
のである。
【0109】拡散ドリフト型オゾン発生器は、オゾン発
生効率減少の要因の1つと考えられる後続放電による生
成オゾンの破壊をできるだけ回避し、素早く生成オゾン
を放電場から非放電場にドリフトさせることにより、オ
ゾン生成量の増加を図ろうとするものである。
【0110】窒素放電光無声重畳型オゾン発生器は、酸
素無声放電中への窒素放電光照射により、オゾンを生成
するものである。
【0111】回転電極型オゾン発生器は、例えば塩化ビ
ニール製の円柱状の回転体の表面に埋設された複数本の
接地側線状電極と、銅の角棒等からなる高圧側電極間で
の放電による電離でオゾンを生成するものであり、円盤
状電極を回転させてオゾンを発生させるものもある。
【0112】極低温動作グロー放電(または沿面放電)
型オゾン発生器は、液体窒素中に浸され、低気圧(0.
5〜2Torr)動作のグロー放電または高周波沿面放
電によりオゾンを発生させるものである。また、沿面放
電形オゾン発生器は強制冷却を行なわず、ガラス管内部
のCuSO溶液とガラス管外側に巻き付けられたステ
ンレス線との間に交流電圧(5.5kV)を印加して、
ガラス管外側に沿面放電を発生させ、空気および酸素中
でオゾンを発生させるものである。
【0113】二重放電型オゾン発生器は、主放電の発生
前に、予め予備放電を行ない、陰極付近に多量の初期電
子を供給し、これを火種として主放電を発生させる二重
放電によりオゾンを発生させるものである。
【0114】コロナ放電型オゾン発生器は、空気中での
正ストリーマパルスコロナによりオゾンを生成するもの
である。陰極形状を近似ロゴスキー(平板電極)または
球電極にし、陽極に羽根状のものが4〜6個付けられて
いるのが特徴であり、ギャップ長は10〜25mmであ
る。
【0115】電解法型オゾン発生器としては、水中の電
解質の代りに固体電解質として機能するイオン交換樹脂
膜を用いた水電解式オゾン発生器が実用化されている。
オゾン発生量としては0.2〜120g/hr程度のも
のである。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように本願請求項1に係る
発明は、本体ケース内の通風路にイオウ系臭気ガスを含
む汚染空気が通風すると、このイオウ系臭気成分はオゾ
ン発生手段により発生したオゾンにより酸化分解されて
脱臭されてから、さらに活性炭により吸着されて脱臭さ
れる。したがって、汚染空気が本体ケース内の通風路を
例えば1回通風(1パス)すると、汚染空気中の悪臭成
分をオゾン発生器と活性炭により2重に脱臭するので、
脱臭効果が向上する。特にオゾン発生手段のオゾンによ
り脱臭するので、硫化水素(HS)やアンモニア(N
)等の脱臭効果が高い。
【0117】そして、仮にオゾン発生手段で発生したオ
ゾンが本体ケース外へリークする状態、例えば本体ケー
スの開閉蓋が開放状態のままであるとか、活性炭ユニッ
トの交換等のために活性炭ユニットをまだ本体ケース内
の所定箇所に設置していないために、オゾンを活性炭に
より吸着できずに本体ケース外へそのままリークさせて
しまう状態等を安全装置により検出した場合には、この
安全装置によりオゾン発生手段の運転を事前に強制的に
阻止し、または運転中であときは、その運転を停止させ
る。このために、オゾンの発生が阻止または停止される
ので、本体ケース外へリークするオゾンのリーク量が許
容値を超えるのを防止ないし低減することができる。そ
の結果、この脱臭装置を運転するオペレータの安全性を
向上させることができる。
【0118】請求項2に係る発明によれば、添着炭が活
性炭に少なくとも水酸化カリウム(KOH)を添着して
いる構成の場合には、その水酸化カリウム(KOH)が
アルカリ性であるので、酸性であるイオウ系臭気成分を
捕捉し易い。
【0119】また、単に活性炭のみの場合には、活性炭
がオゾンの雰囲気にあると、この活性炭はオゾンにより
酸化劣化され易いが、本例の場合にはこの活性炭表面に
は同時に水酸化カリウムも存在しているので、このオゾ
ンによる活性炭の酸化劣化を水酸化カリウムにより防止
ないし低減することができる。これにより、活性炭の寿
命を長くすることができる。
【0120】さらに、イオウ系臭気成分が硫化水素(H
S)である場合に、オゾンと硫化水素とが反応する
と、亜硫酸ガス(SO)を発生する。
【0121】しかし、この亜硫酸ガスもオゾンで脱臭さ
れ、かつ、オゾンで反応しきれなかった亜硫酸ガスおよ
び硫化水素は活性炭または添着炭に吸着されるので、悪
臭成分が本体ケースの外部に放出されるのを防止ないし
低減することができる。
【0122】また、添着炭が活性炭に酸化鉄または硝酸
ニッケルのいずれか一方を添着している構成の場合にも
イオウ系臭気成分を効率的に脱臭することができ、か
つ、悪臭成分が本体ケースの外部に放出されるのを防止
ないし低減することができる。
【0123】さらにまた、オゾン発生手段の下流側に添
着炭を配設しているので、この汚染空気が添着炭を通風
する際には、その悪臭成分はオゾン発生手段により既に
脱臭されているので、悪臭濃度は添着炭の上流側で既に
低くなっている。このために、添着炭による悪臭成分の
吸着量を減少させることができるので、添着炭の寿命を
延ばすことができ、添着炭の交換回数を減らすことがで
き、メンテナンスの簡単化を図ることができる。
【0124】さらに、悪臭成分を吸着する脱臭能力の高
い添着炭を通風路の下流側に配設しているので、この添
着炭の下流側から排気される汚染空気の悪臭濃度を低減
させることができる。また、本体ケース内で発生したオ
ゾンは活性炭ユニットを通風する際に添着炭に吸着され
るので、オゾンが本体ケースの外部へリークするのを防
止ないし大幅に低減することができる。
【0125】請求項3に係る発明によれば、活性炭ユニ
ットは、本体ケース内通風路の通風量が10〜18m
/hrのときに、粒径が4〜6mmの活性炭または添着
炭を、通風方向の厚さが70〜130mmのユニットケ
ース内に充填してなるので、活性炭ユニットの通風時の
圧損を低減しつつ汚染空気の脱臭量の増大を図ることが
できる。
【0126】すなわち、活性炭ユニットの通風方向厚さ
が130mmを超える場合には、通風抵抗が増大して活
性炭ユニットの通風圧損が増大し、通風装置による通風
力が低下するので、その通風路の汚染空気通風量が減少
するうえに、本体ケースの通風入口側から汚染空気がリ
ークするという不具合が発生する。
【0127】一方、活性炭ユニットの通風方向厚さが7
0mm未満であるときには、通風圧損を低減できるもの
の、活性炭または添着炭の充填量が不足するために、こ
の活性炭ユニットを通風して脱臭される汚染空気の脱臭
量が減少し、本体ケース外へリークする汚染空気が増加
するという不具合が発生する。
【0128】したがって、上述したように活性炭ユニッ
トの通風方向厚さを70〜130mmに設定することに
より、活性炭ユニットの通風時圧損を低減しつつ汚染空
気の脱臭量の増大を図ることができる。
【0129】請求項4に係る発明によれば、活性炭ユニ
ットケースの通風方向厚さが調節自在であるので、汚染
空気の脱臭処理量の変更に応じて活性炭ユニットの通風
方向厚さを調節することにより、活性炭または添着炭の
充填量を簡単かつ迅速に調節することができる。
【0130】請求項5に係る発明によれば、オゾン発生
器が主として185nmと245nmの波長の紫外線を
照射する光源であり、この光源は安価で小型軽量、かつ
メンテナンスが簡単であるので、脱臭装置としてのコス
ト低減、小型軽量化およびメンテナンスの簡単化をも共
に図ることができる。
【0131】請求項6に係る発明によれば、光触媒フィ
ルタにより汚染ガスを分解除去して脱臭することができ
る。特にアセトアルデヒド等の有害物はよく分解できる
ため、複合的な脱臭が可能となり、汚染空気の脱臭効率
を向上させることができるうえに、この光触媒フィルタ
の下流側にある活性炭ユニットによる脱臭負荷をオゾン
発生手段と共に一段と軽減することができる。このため
に、さらに活性炭または添着炭の寿命を延ばすことがで
き、活性炭ユニットの交換回数を減らすことができ、メ
ンテナンスの簡単化を図ることができる。
【0132】請求項7に係る発明によれば、脱臭装置を
運転する際に、本体ケースの開閉蓋が開放されている場
合には、その上蓋の開放状態を、例えばリミットスイッ
チ等の安全装置の第1の検出手段により検出されると共
に、この第1の検出手段によりオゾン発生手段の駆動電
源をオフにする等により運転を強制的に阻止または停止
させる。
【0133】これにより、本体ケース内でのオゾンの発
生が阻止または停止されるので、オゾンが本体ケース外
へリークするのを防止ないし低減することができる。
【0134】請求項8に係る発明によれば、脱臭装置を
運転する際に、活性炭ユニットが本体ケース内の所要箇
所に設置されていない状態を、例えばリミットスイッチ
等の安全装置の第2の検出手段により検出すると、この
第2の検出手段によりオゾン発生手段の駆動電源をオフ
にする等により運転を強制的に阻止または停止させる。
【0135】これにより、本体ケース内でのオゾンの発
生が阻止または停止されるので、オゾンが本体ケース外
へリークするリーク量が許容値を超えるのを防止ないし
低減することができる。
【0136】請求項9に係る発明によれば、請求項7,
8に係る第1,第2の検出手段が汚染空気中の臭気成分
とオゾンとを吸着する活性炭ユニットの通風方向下流側
に配設されているので、これら第1,第2の検出手段が
臭気成分とオゾンとにより直接晒されるのを防止ないし
低減することができる。
【0137】このために、第1,第2の検出手段がオゾ
ンや臭気成分中の酸化性ガスにより酸化されて劣化する
のを防止ないし低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る脱臭装置の上蓋を取
り外したときの平面図。
【図2】図1で示す脱臭装置の上蓋を取り付けた状態の
図1のII−II線断面図。
【図3】図1,図2で示す脱臭装置の一部を断面で示す
右側面図。
【図4】図1等で示す脱臭装置の活性炭ユニットの通風
方向厚さと通風量との相対関係を一覧表で示す図。
【図5】図1等で示す脱臭装置の活性炭ユニットの通風
方向厚さと通風量との相対関係を示すグラフ。
【図6】図1等で示す上蓋検出用リミットスイッチの作
用を説明するための要部模式図。
【図7】図1等で示す添着炭検出用リミットスイッチの
作用を説明するための要部模式図。
【符号の説明】
1 脱臭装置 2 本体ケース 2a ケース本体 2b ケース本体の開口上端 2c ケース本体の上蓋 2d 上蓋のパッキン 2f,2g 側壁 2h 内底面 2i 通風路 3 吸気管 4 パッチン錠 4a フック 4b 掛け金 4c レバー 4d ベース 4e パッチン錠本体 5 排気ファン 6 除水・エアフィルタ 7 第1の光触媒フィルタ 8 ランプユニット 9 第2の光触媒フィルタ 10 活性炭ユニット 11 紫外線ランプ 16 上蓋検出用リミットスイッチ 16a 第1のマイクロスイッチ 16b 作動ピン 16c レバー 16d ローラ 17 添着炭検出用リミットスイッチ 17a 第2のマイクロスイッチ 17b レバー 17c ローラ 18 上蓋アラームランプ 19 添着炭アラームランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/02 B01D 53/02 Z 4G066 53/04 53/04 A 53/34 ZAB B01J 20/20 D 53/38 C01B 13/10 D 53/74 B01D 53/34 116F 53/86 ZAB B01J 20/20 53/36 J C01B 13/10 H D G (72)発明者 石崎 有義 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 大塚 一成 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 大石 隆伸 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA05 AA07 AA10 BB02 CC01 HH05 JJ03 KK08 LL03 MM05 NN01 QQ20 4D002 AA11 AB02 BA04 BA05 DA03 DA11 DA12 DA21 GB02 4D012 BA03 CA09 CA10 CB01 CE01 CF05 CG01 CG03 CH05 4D048 AA01 AA03 AA19 AA22 AB01 AB03 AC07 BA07X BA16X BA41X CC61 CD01 CD08 DA01 DA02 DA20 EA01 EA04 4G042 CA03 CE02 4G066 AA05B AA05C AA13B AA27B AA47B BA09 BA22 CA02 DA03 FA33

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオウ系臭気ガスを含む汚染空気を通風
    させる通風路を内部に形成する本体ケースと;この本体
    ケース内の通風路内に汚染空気を通風させる通風装置
    と;この本体ケース内の通風路に通風自在に配設されて
    オゾンを発生させるオゾン発生手段と;本体ケース内の
    通風路におけるオゾン発生手段の下流側に配設されて悪
    臭成分を吸着する活性炭を通風自在のユニットケース内
    に充填して本体ケース内に着脱自在に配設される活性炭
    ユニットと;本体ケース内に配設され、オゾン発生手段
    で発生したオゾンが本体ケース外へリークする状態を検
    出したときに、そのオゾン発生手段の運転を阻止または
    停止させる安全装置と;を具備していることを特徴とす
    る脱臭装置。
  2. 【請求項2】 活性炭は、酸化鉄、水酸化カリウム、硝
    酸ニッケルのうちの少なくとも一成分を添着してなる添
    着炭であることを特徴とする請求項1記載の脱臭装置。
  3. 【請求項3】 活性炭ユニットは、本体ケース内の通風
    路の通風量が10〜18m/hrのときに、粒径が4
    〜6mmの活性炭または添着炭を通風方向の厚さが70
    〜130mmのユニットケース内に充填してなることを
    特徴とする請求項1または2記載の脱臭装置。
  4. 【請求項4】 活性炭ユニットケースは、その通風方向
    の厚さが調節自在に構成されていることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか一記載の脱臭装置。
  5. 【請求項5】 オゾン発生手段は、主として185nm
    と245nmの波長の光を照射する光源であることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の脱臭装
    置。
  6. 【請求項6】 185nmと245nmの波長の光によ
    り励起される光触媒を有する光触媒フィルタを、具備し
    ていることを特徴とする請求項5記載の脱臭装置。
  7. 【請求項7】 本体ケースは、開閉自在の開閉蓋を有
    し、 安全装置は、開閉蓋が開放中である状態を検出したとき
    に、オゾン発生手段の運転を阻止または停止させる第1
    の検出手段を、具備していることを特徴とする請求項1
    ないし6のいずれか一記載の脱臭装置。
  8. 【請求項8】 安全装置は、活性炭ユニットが本体ケー
    ス内の所定箇所に設置されていない状態を検出したとき
    に、オゾン発生手段の運転を阻止または停止させる第2
    の検出手段を、具備していることを特徴とする請求項1
    ないし7のいずれか一記載の脱臭装置。
  9. 【請求項9】 第1,第2の検出手段は、活性炭ユニッ
    トの通風方向下流側に配設されていることを特徴とする
    請求項7または8記載の脱臭装置。
JP2001335788A 2001-10-31 2001-10-31 脱臭装置 Expired - Fee Related JP3823807B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001335788A JP3823807B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 脱臭装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001335788A JP3823807B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 脱臭装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003135579A true JP2003135579A (ja) 2003-05-13
JP3823807B2 JP3823807B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=19150724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001335788A Expired - Fee Related JP3823807B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 脱臭装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3823807B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008173632A (ja) * 2006-12-21 2008-07-31 Ebara Jitsugyo Co Ltd 空気浄化方法及び空気浄化装置
JP2011200857A (ja) * 2010-03-03 2011-10-13 Cataler Corp 光再生可能な吸着材及びその利用
US8664153B1 (en) 2013-03-15 2014-03-04 Sociedad Oxidquimica Limitada Activated carbon as an adsorbent composition
JP2016000189A (ja) * 2014-05-21 2016-01-07 株式会社フジコー 空気浄化装置
JP2022502241A (ja) * 2018-10-02 2022-01-11 エボニック ファイバース ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングEvonik Fibres GmbH メタン、二酸化炭素および硫化水素を含有するガス混合物からメタンを分離するための装置および方法
US11417880B2 (en) 2018-07-10 2022-08-16 Lg Energy Solution, Ltd. Method for preparing iron nitrate oxyhydroxide, cathode containing iron nitrate oxyhydroxide prepared thereby for lithium secondary battery, and lithium secondary battery comprising same
KR102536776B1 (ko) * 2022-12-26 2023-05-26 주식회사 디엠아이 악취 저감 장치
US11837731B2 (en) 2019-02-13 2023-12-05 Lg Energy Solution, Ltd. Cathode active material for lithium secondary battery

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107774052A (zh) * 2017-11-22 2018-03-09 郑州源冉生物技术有限公司 工业废气高效净化处理设备

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008173632A (ja) * 2006-12-21 2008-07-31 Ebara Jitsugyo Co Ltd 空気浄化方法及び空気浄化装置
JP2011200857A (ja) * 2010-03-03 2011-10-13 Cataler Corp 光再生可能な吸着材及びその利用
US8664153B1 (en) 2013-03-15 2014-03-04 Sociedad Oxidquimica Limitada Activated carbon as an adsorbent composition
JP2016000189A (ja) * 2014-05-21 2016-01-07 株式会社フジコー 空気浄化装置
US11417880B2 (en) 2018-07-10 2022-08-16 Lg Energy Solution, Ltd. Method for preparing iron nitrate oxyhydroxide, cathode containing iron nitrate oxyhydroxide prepared thereby for lithium secondary battery, and lithium secondary battery comprising same
JP2022502241A (ja) * 2018-10-02 2022-01-11 エボニック ファイバース ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングEvonik Fibres GmbH メタン、二酸化炭素および硫化水素を含有するガス混合物からメタンを分離するための装置および方法
JP7492950B2 (ja) 2018-10-02 2024-05-30 エボニック オペレーションズ ゲーエムベーハー メタン、二酸化炭素および硫化水素を含有するガス混合物からメタンを分離するための装置および方法
US11837731B2 (en) 2019-02-13 2023-12-05 Lg Energy Solution, Ltd. Cathode active material for lithium secondary battery
KR102536776B1 (ko) * 2022-12-26 2023-05-26 주식회사 디엠아이 악취 저감 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3823807B2 (ja) 2006-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030113246A1 (en) Deodorizing device
KR100510620B1 (ko) 탈취장치
JP2003135579A (ja) 脱臭装置
JP5108492B2 (ja) 空気浄化方法及び空気浄化装置
KR100442703B1 (ko) 공기, 수질정화용 촉매혼합물 및 이 촉매혼합물이 이용된 공기, 수질정화방법
JP3180042U (ja) 空気清浄化システム
KR101005516B1 (ko) 코로나 방전을 이용한 악취처리장치 및 악취처리방법
JP3000056B2 (ja) 空気清浄化装置
JPH09206558A (ja) ガス中の有害物質除去装置
JP2006340813A (ja) ゴミ収集場脱臭システム
JPH11276563A (ja) 空気清浄化装置
JP2001353209A (ja) 脱臭装置
JP2007268165A (ja) 脱臭装置の制御方法
JP2008183326A (ja) 脱臭装置
JP2000107276A (ja) 空気浄化装置
KR100478803B1 (ko) 공기 정화처리방법 및 그 장치
JP2005296859A (ja) 有害物質の分解方法および有害物質分解装置
JP2003310723A (ja) 空気浄化装置、および触媒
JPH0649577U (ja) トイレ用脱臭殺菌装置
JP2003039944A (ja) 車両用空気浄化装置
KR20050005716A (ko) 촉매 탈취 장치
JP3714149B2 (ja) 空気清浄機
JPH0442056B2 (ja)
JPH11276564A (ja) 空気清浄化装置
JP2008253613A (ja) ポリ塩化ビフェニル又はダイオキシン類を処理する作業エリアの雰囲気浄化方法及び浄化システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060619

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees