JP2016000189A - 空気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】臭気成分の発生量が変動しても、迅速に対応して臭気成分の安定した除去を常時行うことが可能な空気浄化装置を提供する。【解決手段】空気取込口11、空気排出口12、及び開閉可能な太陽光取込窓13が設けられ、内部に空気取込口11と空気排出口12をつなぐ空気流通経路35が設けられた函体14、及び空気流通経路35に並べて配置され、臭気成分を吸着する吸着材を含有し、太陽光取込窓13からの太陽光で活性化されて吸着材に吸着された臭気成分を分解する光触媒層15が設けられた通気性の処理板材16を備えた臭気浄化手段17と、臭気浄化手段17の上流側に空気取込口11に連通して設けられ、空気中に含まれる臭気成分を一時吸着して、臭気浄化手段17に流入する臭気成分の含有率変動を平準化する緩衝吸着材18を備えた入口側ガス処理手段19とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、空気中から悪臭物質や揮発性有機物質等の臭気成分を除去(消臭)して、空気を清浄化する空気浄化装置に関する。
臭気成分を含んだ空気(汚染空気)を清浄化する浄化装置として、酸化チタン等の光触媒とゼオライト等の吸着材を含有した汚染物質除去部材を、光透過部材で覆われた開口を備えたダクト型中空構造物の内部に配置して、汚染空気をダクト型中空構造物の内部に導入し、汚染空気がダクト型中空構造物内部を通過する過程で、含まれる臭気成分を汚染物質除去部材により除去(光触媒による分解除去及び吸着材による吸着除去)する装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2012−77997号公報 特開2007−209594号公報
例えば、下水処理場、汚泥処理場、ごみ焼却場、塗装工場等を発生源とする悪臭は、一般に複合臭であり、発生源毎に特定の臭気成分(特定臭気物質)が存在している。そして、複合臭を光触媒と吸着材を含有する汚染物質除去部材を用いて除去する場合、複合臭を構成している特定臭気物質が全て効率良く除去される訳ではなく、汚染物質除去部材による除去が困難な特定臭気物質も存在する。
例えば、発生源が汚泥処理場の場合、アルデヒド類、低級脂肪酸、硫化水素、及び窒化物等が特定臭気物質となる。ここで、アルデヒド類や硫化水素はゼオライトによる吸着除去が期待できず、光触媒による分解除去が主体となる。しかし、光触媒による分解除去の速度は小さいため、十分な分解時間を確保するためダクト型中空構造物を長くして、その内部に多量の汚染物質除去部材を配置している。このため、浄化装置が大型化し、装置製作コストの増大、設置場所の制約といった問題が生じる。更に、汚泥処理場からは悪臭(特定臭気物質)が24時間連続して発生しているが、夜間は光触媒が機能しないため特定臭気物質の分解除去ができず、雨天時には特定臭気物質の分解除去能力が低下する。このため、特定臭気物質の発生に常時対応して、これを除去することができないという問題がある。
また、発生源が、塗装工場の場合、揮発性有機物質(VOC)、アルデヒド類、低級脂肪酸が特定臭気物質となるが、特定臭気物質の種類と発生量は、塗装工場の稼動状況に応じて大きく変動する。例えば、塗装工場の稼動率が上限域で推移していると、多量の特定臭気物質が発生してダクト型中空構造物内に流入するため、ダクト型中空構造物内を通過する間に分解除去及び吸着除去されなかった特定臭気物質は、ダクト型中空構造物内から外部(大気中)に放出されてしまうという問題がある。この問題を解消するには、例えば、ダクト型中空構造物を長くし、その内部に多量の汚染物質除去部材を配置すればよいが、浄化装置が大型化して設置場所の制約という問題が生じる。そして、塗装工場が一般的な稼動率で操業している場合は、発生量の少ない特定臭気物質を、過剰な処理能力を有する浄化装置で除去することになって、経済性の面からも好ましくない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、種々の発生源からの特定の臭気成分に対して、その発生量が変動しても、装置の大型化を図らずに変動に迅速に対応して、臭気成分の安定した除去を常時行うことが可能な空気浄化装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る空気浄化装置は、空気取込口、空気排出口、及び開閉可能な太陽光取込窓が設けられ、内部に該空気取込口と該空気排出口をつなぐ空気流通経路が設けられた函体、及び該空気流通経路に沿って並べて配置され、臭気成分を吸着する吸着材を含有し、前記太陽光取込窓を介して太陽光が照射される表面側(即ち、一面側)に、太陽光で活性化されて前記吸着材に吸着された臭気成分を分解する光触媒層が設けられた通気性の処理板材を備えた臭気浄化手段と、
前記臭気浄化手段の上流側に、前記空気取込口に連通して設けられ、空気中に含まれる臭気成分を一時吸着して、該臭気浄化手段に流入する空気中の臭気成分の含有率変動を平準化する緩衝吸着材を出し入れ可能に備えた入口側ガス処理手段とを有している。
本発明に係る空気浄化装置において、前記空気流通経路に挿入可能な幅を有する短尺の枠組みに複数の前記処理板材が該処理板材の長手方向を該空気流通経路内の空気の流れ方向に合わせて取付けられて形成された処理ユニットが、前記太陽光取込窓を開けた状態で前記空気流通経路内に出し入れ可能に並べて設置されていることが好ましい。
本発明に係る空気浄化装置において、前記処理ユニットの前記処理板材は、前記枠組みに空気の流れに沿って山部と谷部を有する波形板状に並べて取付けられ、しかも、空気の流れ方向に隣り合う一方の前記処理ユニットの隣り合う山部の中間位置に他方の前記処理ユニットの谷部が位置することが好ましい。
また、前記処理ユニットの前記処理板材は、前記枠組みに間隔を設けて立設状態で取付けられ、しかも、空気の流れ方向に隣り合う一方の前記処理ユニットの隣り合う前記処理板材の中間位置に他方の前記処理ユニットの前記処理板材が位置してもよい。
本発明に係る空気浄化装置において、前記処理ユニットの一部又は全部には、該処理ユニットが有する前記処理板材に、臭気成分中の特定臭気物質を吸着して消臭する処理剤を付着させていることが好ましい。
本発明に係る空気浄化装置において、前記処理ユニットは、前記吸着材としてゼオライトを含有する前記処理板材を有するゼオライト系処理ユニット、該吸着材としてセピオライトを含有する前記処理板材を有するセピオライト系処理ユニット、及び前記吸着材としてシリカゲルを含有する前記処理板材を有するシリカゲル系処理ユニットのいずれか1又は2以上の組合せとすることができる。
本発明に係る空気浄化装置において、前記処理板材の裏面側(即ち、他面側)には第2の光触媒層が形成され、該処理板材の裏面側に配置された発光器からの光照射により該第2の光触媒層が活性化して臭気成分を分解することが好ましい。
そして、前記太陽光取込窓に光透過型色素増感太陽電池を取付け、該光透過型色素増感太陽電池で発電した電力を前記発光器に供給することが好ましい。
本発明に係る空気浄化装置において、前記処理板材の表面及び裏面には、前記吸着材の粒サイズを超える長さで生じる凹凸が形成されていることが好ましい。
本発明に係る空気浄化装置において、前記緩衝吸着材は、ゼオライトペレット層、セピオライトペレット層、シリカゲルペレット層、及び活性炭ペレット層のいずれか1又は2以上の組合せとすることができる。
ここで、前記緩衝吸着材は、臭気成分中の特定臭気物質を吸着して消臭する処理剤を含有していることが好ましい。
本発明に係る空気浄化装置において、前記函体の前記空気排出口には、前記臭気浄化手段を通過した臭気成分及び臭気成分の分解過程で発生した中間生成物を吸着する後処理吸着材を出し入れ可能に備えた出口側ガス処理手段が設けられていることが好ましい。
ここで、前記後処理吸着材は、ゼオライトペレット層、セピオライトペレット層、シリカゲルペレット層、及び活性炭ペレット層のいずれか1又は2以上の組合せとすることができる。
本発明に係る空気浄化装置において、前記入口側ガス処理手段内に清浄な空気を送込む空気吹込み手段が設けられていることが好ましい。
本発明に係る空気浄化装置において、前記入口側ガス処理手段の上流側に又は前記入口側ガス処理手段と前記臭気浄化手段の中間部に、臭気成分を含んだ空気に過酸化水素又はオゾンを接触させる臭気酸化処理手段を設けることができる。
本発明に係る空気浄化装置においては、臭気浄化手段の上流側に入口側ガス処理手段を設けて、空気中の臭気成分の含有率が一時的に急増しても、臭気浄化手段に流入する空気中の臭気成分の含有率変動を平準化するので、臭気浄化手段の大型化を図らずに、発生源で臭気成分の発生量が変動しても、変動に迅速に対応して、臭気成分の安定した除去を連続的に行うことが可能となる。
本発明に係る空気浄化装置において、空気流通経路に挿入可能な幅を有する短尺の枠組みに複数の処理板材が処理板材の長手方向を空気流通経路内の空気の流れ方向に合わせて取付けられて形成された処理ユニットが、太陽光取込窓を開けた状態で空気流通経路内に出し入れ可能に並べて設置されている場合、処理ユニットの設置、処理ユニットの配置変更、処理ユニットの交換を容易かつ迅速に行うことができる。
本発明に係る空気浄化装置において、処理ユニットの処理板材が、枠組みに空気の流れに沿って山部と谷部を有する波形板状に並べて取付けられ、しかも、空気の流れ方向に隣り合う一方の処理ユニットの隣り合う山部の中間位置に他方の処理ユニットの谷部が位置する場合、また、処理ユニットの処理板材が枠組みに間隔を設けて立設状態で取付けられ、しかも、空気の流れ方向に隣り合う一方の処理ユニットの隣り合う処理板材の中間位置に他方の処理ユニットの処理板材が位置する場合、前段側の処理ユニットを通過した空気の流れが、後段側の処理ユニットで部分的に遮られることになって、空気の流れに乱流が生じ、空気と処理板材との接触を促進することができる。これにより、空気中に含まれる臭気成分を効率的に処理板材に含まれる吸着材に吸着させることができ、更に吸着した臭気成分を光触媒により分解除去することができる。
本発明に係る空気浄化装置において、処理ユニットの一部又は全部に、処理ユニットが有する処理板材に、臭気成分中の特定臭気物質を吸着して消臭する処理剤を付着させている場合、特定臭気物質が吸着材に吸着し難くても又は特定臭気物質が光触媒で分解除去され難くても、臭気浄化手段を空気が通過する際に特定臭気物質を除去することができる。
本発明に係る空気浄化装置において、処理ユニットが、吸着材としてゼオライトを含有する処理板材を有するゼオライト系処理ユニット、吸着材としてセピオライトを含有する処理板材を有するセピオライト系処理ユニット、及び吸着材としてシリカゲルを含有する処理板材を有するシリカゲル系処理ユニットのいずれか1又は2以上の組合せからなる場合、臭気成分毎に、臭気成分が吸着され易い処理ユニットを臭気浄化手段内に設けることができ、臭気成分毎に分解除去を確実に行うことができる。
本発明に係る空気浄化装置において、処理板材の裏面側に第2の光触媒層が形成され、処理板材の裏面側に配置された発光器からの光照射により第2の光触媒層が活性化して臭気成分を分解する場合、処理板材の裏面側に存在する吸着材に吸着された臭気成分を、引き続いて光触媒により分解除去することができる。その結果、処理板材において、臭気成分の分解除去が行われる面積を倍増することができ、臭気成分の分解速度を倍増することができる。
本発明に係る空気浄化装置において、太陽光取込窓に光透過型色素増感太陽電池を取付け、光透過型色素増感太陽電池で発電した電力を発光器に供給する場合、太陽光を利用した処理板材の表面側における臭気成分の分解除去と、発光器による光を利用した処理板材の裏面側における臭気成分の分解除去を両立させることができる。これにより、雨天時においても、臭気成分の分解除去を安定して行うことができる。
また、光透過型色素増感太陽電池で発電した電力を充電し、夜間に充電した電力により発光器を点灯させると、汚泥処理場のように24時間連続して臭気成分が発生する場合にも対応することができる。
更に、臭気成分が夜間発生しない状況では、夜間に発光器を点灯させることで、吸着材に捕捉された臭気成分を第2の光触媒層で分解除去することにより、吸着材の再生処理を行うことができる。
本発明に係る空気浄化装置において、処理板材の表面及び裏面に、吸着材の粒サイズを超える長さで生じる凹凸が形成されている場合、処理板材の比表面積が増大し、表面に現れる吸着材量と光触媒量をそれぞれ増大させることができる。
本発明に係る空気浄化装置において、緩衝吸着材が、ゼオライトペレット層、セピオライトペレット層、シリカゲルペレット層、及び活性炭ペレット層のいずれか1又は2以上の組合せからなる場合、臭気成分の構成に応じて各臭気成分を選択的に吸着することができ、発生源で臭気成分の発生量が変動しても、臭気浄化手段に流入する空気中の臭気成分の含有率変動を容易に平準化することができる。
本発明に係る空気浄化装置において、緩衝吸着材が、臭気成分中の特定臭気物質を吸着して消臭する処理剤を含有している場合、特定臭気物質が吸着材に吸着され難く、かつ光触媒で分解除去され難くても、入口側ガス処理手段により除去することができる。
本発明に係る空気浄化装置において、函体の空気排出口に、臭気浄化手段を通過した臭気成分及び臭気成分の分解過程で発生した中間生成物を吸着する後処理吸着材を出し入れ可能に備えた出口側ガス処理手段が設けられている場合、臭気成分の中に光触媒による分解過程で臭気性の中間生成物が発生しても、大気中への流出を防止することができる。
本発明に係る空気浄化装置において、後処理吸着材が、ゼオライトペレット層、セピオライトペレット層、シリカゲルペレット層、及び活性炭ペレット層のいずれか1又は2以上の組合せからなる場合、臭気成分を光触媒で分解過程する過程で種々の臭気性の中間生成物が発生しても、大気中への流出を防止することができる。
本発明に係る空気浄化装置において、入口側ガス処理手段内に清浄な空気を送込む空気吹込み手段が設けられている場合、入口側ガス処理手段に臭気成分を含んだ空気が流入しない際に入口側ガス処理手段内に清浄な空気を送込むことにより、緩衝吸着材に吸着した臭気成分を離脱させて空気中に混入させることができ、緩衝吸着材の再生処理を行うことができる。
本発明に係る空気浄化装置において、入口側ガス処理手段の上流側に又は入口側ガス処理手段と臭気浄化手段の中間部に、臭気成分を含んだ空気に過酸化水素又はオゾンを接触させる臭気酸化処理手段を設ける場合、空気中の臭気成分含有量が急増しても、臭気成分含有量を空気浄化装置の処理能力範囲内の臭気成分含有量まで素早く低減させることができ、空気浄化装置により臭気成分を確実に除去することができる。
そして、臭気酸化処理手段を入口側ガス処理手段の上流側に設置すれば、空気に含まれる臭気成分の含有量を入口側ガス処理手段による吸着除去が可能なレベルまで低下させることができ、臭気酸化処理手段を入口側ガス処理手段と臭気浄化手段の中間部に設置すれば、入口側ガス処理手段による吸着除去がなされなかった臭気成分を臭気浄化手段に流れ込む前に分解除去することができるので、夜間や雨天等の光触媒が活性化しない場合でも、臭気成分を含まない空気を空気浄化装置から排出することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る空気浄化装置のブロック図である。 同空気浄化装置の臭気浄化手段の斜視図である。 同空気浄化装置の臭気浄化手段の平断面図である。 空気の流れ方向に隣り合う処理ユニットの斜視図である。 変形例に係る臭気浄化手段の部分断面図である。 変形例に係る処理ユニットの平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る空気浄化装置のブロック図である。 (A)は実施例1で使用した空気浄化装置の概念図、(B)は空気浄化装置の臭気浄化手段の平断面図である。 実施例1の空気浄化装置における入側及び出側の空気中に含まれるVOC濃度の時間変動を示すグラフである。 比較例1の空気浄化装置における入側及び出側の空気中に含まれるVOC濃度の時間変動を示すグラフである。 実施例2で使用した空気浄化装置の概念図である。 実施例2の空気浄化装置における入側及び出側の空気中に含まれる臭気濃度の時間変動を示すグラフである。 実施例2の空気浄化装置の臭気浄化手段に流入する排気ガス及び臭気浄化手段から排出される排気ガスのガスクロマトグラフを用いた臭気成分分析結果を示す棒グラフである。 図13の臭気成分分析結果から求めた臭気成分毎の成分低減率を示す棒グラフである。 実施例2の空気浄化装置の臭気浄化手段に流入する排気ガス及び臭気浄化手段から排出される排気ガスの臭気センサを用いた臭気成分分析結果を示す棒グラフである。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2、図3に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る空気浄化装置10は、空気取込口11、空気排出口12、及び開閉可能な太陽光取込窓13が設けられ、内部に空気取込口11と空気排出口12をつなぐ空気流通経路35が設けられた函体14を備えた臭気浄化手段17を有している。
更に、空気浄化装置10は、臭気浄化手段17の上流側に、空気取込口11に連通して設けられ、空気中に含まれる臭気成分を一時吸着して、臭気浄化手段17に流入する空気中の臭気成分の含有率変動を平準化する緩衝吸着材18を出し入れ可能に備えた入口側ガス処理手段19を、臭気浄化手段17の下流側に、空気排出口12に連通して設けられ、臭気浄化手段17を通過した臭気成分及び臭気成分の分解過程で発生した中間生成物を吸着する後処理吸着材20を出し入れ可能に備えた出口側ガス処理手段21を有している。
臭気浄化手段17は、臭気成分を吸着する吸着材の一例であるゼオライトの粉末(粒径が0.2mm以下)を含有し、一方の面(表面)に太陽光取込窓13から入射する太陽光で活性化されてゼオライトに吸着された臭気成分を分解する光触媒層15が設けられた通気性を有する処理板材16(図4参照)と、ゼオライトの粉末を含有し、一方の面(表面)にゼオライトに吸着された臭気成分を分解する光触媒層が設けられ、更に硫化水素を選択的に吸着して消臭する処理剤を付着させた通気性を有する処理板材(図示せず)と、臭気成分を吸着する吸着材の一例であるセピオライトの粉末(粒径が75μm以下)を含有し、一方の面(表面)にセピオライトに吸着された臭気成分を分解する光触媒層が設けられた通気性を有する処理板材(図示せず)とを備えている。そして、処理板材16及び上記した図示しない処理板材は、函体14内に空気流通経路35に沿って並べて配置されている。以下、詳細に説明する。
臭気浄化手段17の函体14は、例えば、複数(図2では5個)の長方形状の太陽光取込窓13がそれぞれ開閉可能に取付けられる開口部を備えた長方形状の窓取付枠体22と、窓取付枠体22の下方に窓取付枠体22に対向して設けられた長方形状の底板23と、窓取付枠体22の各端縁及び底板23の各端縁を連結するように設けられた側枠部24とを有する。なお、窓取付枠体22は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、又はステンレス等の金属で形成することができ、底板23と側枠部24は、例えば、繊維強化樹脂で形成することができる。
また、太陽光取込窓13は、例えば、透明ガラス又は透明樹脂で形成された長方形状の透明板25と、透明板25の周縁部を保持する金属(例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス)で形成された長方形状の窓枠26とを有している。そして、窓枠26の一辺は、窓取付枠体22の開口部に蝶番を介して外側に向けて回転可能に取付けられており、太陽光取込窓13を開閉することができる。なお、符号27は、閉じた状態の太陽光取込窓13の窓枠26を窓取付枠体22に固定する掛止具である。
函体14のサイズは、特に限定されず、設置する場所や処理する臭気成分を含んだ空気の量等に応じて適宜設定する。また、空気取込口11と空気排出口12は、側枠部24の長手方向の一方側に配置される側板28の幅方向両側に並べて設けられている。そして、図2に示すように、臭気浄化手段17の函体14は、太陽光取込窓13から太陽光が函体14内に一様に入射するように、函体14の長手方向を東西方向に向け、太陽光取込窓13の法線が、設置場所に立てた垂線に対して南側に傾斜するように、傾斜台29の上に載置されている。この際、空気取込口11の高さ位置が空気排出口12の高さ位置より高くなるように配置する。なお、函体14を傾斜させる際の傾斜角は、例えば10°以上50°以下の範囲であり、使用される場所(緯度)や、季節等に応じて適宜設定することが好ましい。
また、符号30、31は、傾斜台29の幅方向(長手方向に直交する方向)の両側にそれぞれ設けられた長さ調整可能な脚部である。
図3に示すように、函体14の内側には、函体14の長手方向に沿って互いに平行に底板23に立設され、かつ長手方向の一方の端面が側板28の空気取込口11と空気排出口12の間の領域に等間隔に接合され、他方の端面が側板28に対向する側板32と隙間を設けて対向する第1の仕切り板33と、隣り合う第1の仕切り板33の中央位置に第1の仕切り板33と平行に底板23に立設され、かつ、長手方向の一方の端面が側板28と隙間を設けて対向し、他方の端面が側板32に接合する第2の仕切り板34が設けられている。ここで、底板23に立設する第1、第2の仕切り板33、34の上面の高さ位置と、底板23の各端縁と連結する側枠部24の上面の高さ位置は等しく形成されている。
このため、第1、第2の仕切り板33、34の上面及び側枠部24の上面にそれぞれパッキン(図示せず)を取付け、側枠部24の上面にパッキンを介して窓取付枠体22を連結し、窓取付枠体22に太陽光取込窓13を取付けると、太陽光取込窓13を閉じた際に太陽光取込窓13の透明板25を第1、第2の仕切り板33、34の上面にパッキンを介して押圧することができ、側枠部24及び第1、第2の仕切り板33、34の上方を窓取付枠体22及び太陽光取込窓13で密閉することができる。
これにより、函体14の内部に、側枠部24の内面及び第1、第2の仕切り板33、34を用いて、一方側が空気取込口11に、他方側が空気排出口12にそれぞれ連通すると共に、側板28と側板32との間で複数回往復する空気流通経路35を形成することができる。なお、第1、第2の仕切り板33、34の材質は、非通気性であれば特に制限されず、例えば、金属や繊維強化樹脂等で形成することができ、第1、第2の仕切り板33、34の厚さは、太陽光取込窓13の透明板25でパッキンを介して押圧した際に変形しなければ、特に限定されない。
図4に示すように、処理板材16は、空気流通経路35に挿入可能な幅と高さを有する短尺の金属製(例えば、アルミニウム製、アルミニウム合金製、又はステンレス製)の枠組み36、36aに、空気の流れに沿って山部37と谷部38を有する波形板状の一例である三角波状の波板が形成されるように、隣り合う処理板材16の一方の端部同士が当接するように傾斜させた状態で取付けられて、ゼオライト系処理ユニット(処理ユニットの一例)39、40を構成している。即ち、複数の処理板材16は、処理板材16の長手方向を空気流通経路35内の空気の流れ方向に合わせて枠組み36、36aに並べて取付けられている。
ここで、空気の流れ方向に隣り合うゼオライト系処理ユニット39、40は、波板の山部37と谷部38の繰返し周期の位相が互いに半波長ずれた関係となっている。なお、処理板材16を枠組み36、36aに取付ける際、光触媒層15が設けられた面(表面)が、全て同一側(太陽光取込窓13を介して太陽光が照射される側)に向くように並べ、隣り合う処理板材16の間の面角度は、例えば、10°以上40°以下である。
処理板材16(ゼオライトを含有し処理剤を付着させた処理板材、セピオライトを含有する処理板材の場合も同様)は、ゼオライトを、無機系結合材の一例であるセメントを用いて板状に成形した基板16aの一面側に、例えば、二酸化チタン粉末の溶射により形成した光触媒層15を設けることにより得られる。なお、ゼオライトは、撥水剤(例えば、メチルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン等のアルコキシシラン、ヘキサメチルジシラザン等のシラザン)により疎水化処理したものが好ましい。
これにより、臭気成分が吸着材に吸着された際、吸着材の表面に付着している水に溶解することが防止でき、光触媒による分解を効率的に行うことができる。処理板材16の厚さは、2mm以上10mm以下、好ましくは3mm以上5mm以下である。また、処理板材16の幅及び長さは特に制限されず、取扱の利便性や空気流通経路35のサイズに応じて調整する。なお、処理板材16の表面及び裏面には、吸着材の粒サイズを超える長さの凹凸が形成されていることが好ましい。これによって、処理板材16において、空気と接触する有効表面積を増大させることができる。
基板16aを成形する際のセメントの配合割合は、5質量%以上30質量%以下が好ましい。これにより、基板16aが多孔質となって、処理板材16に通気性を与えることができ、光触媒層15が形成されていない面側に吸着した臭気成分を、光触媒層15が形成された面側に向けて移動させて分解することができる。ここで、セメントの配合割合が5質量%未満の場合は、結合材としての機能を十分に発揮することができず、30質量%を超えると、吸着材の表面がセメントに覆われて露出割合が低下し吸着性が損なわれるため好ましくない。なお、基板16aを成形する際、更に、無機系繊維(例えば、ガラス繊維、シリカ繊維、アルミナ繊維等)を加えてもよい。無機系繊維を加えることで、基板16aの破損を抑制できる。
ゼオライトを含有し、一方の面にゼオライトに吸着された臭気成分を分解する光触媒層が設けられ、更に硫化水素(臭気成分中の特定臭気物質の一例)を選択的に吸着して消臭する処理剤を付着させた処理板材は、処理板材16を、硫化水素を選択的に吸着して消臭する処理剤が分散している溶液に浸漬して、又はこの溶液を処理板材16の表面に塗布することにより作製した。そして、硫化水素を吸着して消臭する処理剤が付着した処理板材を、処理板材16の場合と同様に枠組み36、36aに取付けてゼオライト系処理ユニット(処理ユニットの一例)39a、40aを構成した。また、セピオライトを含有し、一方の面にセピオライトに吸着された臭気成分を分解する光触媒層が設けられた処理板材を、枠組み36、36aに取付けてセピオライト系処理ユニット(処理ユニットの一例)41、42を構成した。
ここで、ゼオライト系処理ユニット39a、セピオライト系処理ユニット41はそれぞれ、ゼオライト系処理ユニット39と同一の波長、同一の位相を有しており、ゼオライト系処理ユニット40a、セピオライト系処理ユニット42はそれぞれ、ゼオライト系処理ユニット40と同一の波長、同一の位相を有している。従って、ゼオライト系処理ユニット39aとゼオライト系処理ユニット40aは位相が互いに半波長ずれた関係、セピオライト系処理ユニット41とセピオライト系処理ユニット42は位相が互いに半波長ずれた関係となっている。
枠組み36、36aの幅は空気流通経路35に挿入可能な幅となっているため、ゼオライト系処理ユニット39、40、ゼオライト系処理ユニット39a、40a、及びセピオライト系処理ユニット41、42は空気流通経路35に挿入可能となる。このため、太陽光取込窓13を開けて、空気流通経路35内にゼオライト系処理ユニット39、40、ゼオライト系処理ユニット39a、40a、及びセピオライト系処理ユニット41、42を、空気流通経路35内の空気の流れ方向に合わせて上方から挿入することができると共に、ゼオライト系処理ユニット39、40、39a、40a、セピオライト系処理ユニット41、42を空気流通経路35内から外に取出すこともできる。
図3では、空気流通経路35を空気の流れ方向に2等分して、上流側領域の空気流通経路35内にゼオライト系処理ユニット39、40を挿入している。また、空気流通経路35の下流側領域を更に空気の流れ方向に2等分して、上流側の空気流通経路35内にゼオライト系処理ユニット39a、40aを、下流側の空気流通経路35内にセピオライト系処理ユニット41、42をそれぞれ挿入している。なお、空気中に含まれる臭気成分の内容に応じて、空気流通経路35内に挿入するゼオライト系処理ユニット39、40、ゼオライト系処理ユニット39a、40a、セピオライト系処理ユニット41、42の個数は、変えることができる。
ここで、空気流通経路35内に挿入するゼオライト系処理ユニット39、40、ゼオライト系処理ユニット39a、40a、セピオライト系処理ユニット41、42は、各処理板材の光触媒層が設けられた側が上方を向くようにして配置する。これによって、太陽光取込窓13を通過した太陽光を光触媒層に入射させて光触媒を活性化できる。更に、空気流通経路35内に挿入するゼオライト系処理ユニット39とゼオライト系処理ユニット40(ゼオライト系処理ユニット39aとゼオライト系処理ユニット40a、セピオライト系処理ユニット41とセピオライト系処理ユニット42の場合も同様)は、空気の流れ方向に隣り合うように配置する。
なお、空気流通経路35内におけるゼオライト系処理ユニット39、40領域、ゼオライト系処理ユニット39a、40a領域、セピオライト系処理ユニット41、42領域の配置の順番は、特に制限はなく、任意に変えることができる。更に、空気の流れ方向に隣り合う処理ユニットにおいて、上流側の処理ユニットの隣り合う山部(谷部)の中間位置に下流側の処理ユニットの谷部(山部)が位置する規則性が満たされれば、ゼオライト系処理ユニット39、40、ゼオライト系処理ユニット39a、40a、セピオライト系処理ユニット41、42を任意の順番で空気の流れ方向に並べて配置してもよい。
更に、臭気浄化手段17に設けられたゼオライト系処理ユニット39、40、39a、40a及びセピオライト系処理ユニット41、42の中の一部を、吸着材としてシリカゲルを含有する処理板材を有するシリカゲル系処理ユニットに代えることもできる。なお、シリカゲル系処理ユニットにおいても、ゼオライト系処理ユニット39、40と同一の波長、同一の位相を有し、位相が互いに半波長ずれた関係となる2種類のシリカゲル系処理ユニットを形成することが好ましい。
ここで、ゼオライト系処理ユニット39、40を構成する処理板材16の枚数(太陽光が入射する側の総表面積)、ゼオライト系処理ユニット39a、40aを構成する処理板材の枚数(太陽光が入射する側の総表面積)、及びセピオライト系処理ユニット41、42を構成する処理板材の枚数(太陽光が入射する側の総表面積)は、空気中の臭気成分の含有量と、空気量(空気流通経路35内を通過する空気の流速)と、処理板材(吸着材)による臭気成分の吸着及び処理板材(光触媒)による分解による除去速度に応じて決定する。
発生源から流れ出る空気中に含まれる臭気成分の含有量が大きく変動する場合(一時的に急増する場合)、臭気浄化手段17のみで空気中の臭気成分含有量を目標値以下にしようとすると、臭気浄化手段17を大型化(処理板材の枚数を多く)する必要がある。そのため、図1に示すように、緩衝吸着材18と、緩衝吸着材18の収納槽18aとを有する入口側ガス処理手段19を設けて臭気成分を緩衝吸着材18で吸着させ(一時吸着させ)、発生源で臭気成分の発生量が変動しても、臭気浄化手段17に流入する空気中の臭気成分の含有率変動を平準化する、即ち、空気中の臭気成分の濃度を、臭気浄化手段17による臭気成分の除去能力の範囲内に調整する。これによって、臭気浄化手段17の臭気成分の除去機能を十分に発揮させることができる。
ここで、臭気成分に対する処理板材(吸着材)の吸着性能と処理板材(光触媒又は光触媒+処理剤)の分解性能に応じて臭気成分の除去能力が決まるので、臭気浄化手段17から排出される空気中の臭気成分含有量を目標値以下にするためには、臭気浄化手段17内を通過する空気の流速に上限値が存在することになる。このため、発生源から流れ出る空気中に含まれる臭気成分内容(各臭気成分含有量)と、ゼオライト、セピオライト、及びシリカゲルそれぞれの臭気成分に対する吸着性能に応じて、緩衝吸着材18を構成するゼオライトペレット、セピオライトペレット、及びシリカゲルペレットの使用量を決定する。従って、ゼオライトペレット層43、セピオライトペレット層44、及びシリカゲルペレット層45の厚さは、臭気浄化手段17内を通過する空気の流速が上限値以下となるように緩衝吸着材18の収納槽18aの内容積に応じて決める。
緩衝吸着材18は、例えば、直径が6mmで長さが6〜15mmの円柱状で、硫化水素を選択的に吸着して消臭する処理剤が塗布されたゼオライトペレットを有するゼオライトペレット層43、例えば、直径が2.5mmで長さが3〜10mmの円柱状のセピオライトペレットを有するセピオライトペレット層44、粒径が、例えば、3〜5mmの球状のシリカゲルペレットを有するシリカゲルペレット層45から構成されている。そして、緩衝吸着材18を構成するゼオライトペレット層43、セピオライトペレット層44、及びシリカゲルペレット層45の配置の順番は特に指定されない。
なお、ゼオライトペレット層43、セピオライトペレット層44、及びシリカゲルペレット層45に加えて、活性炭ペレット層を加えてもよい。
天候等の関係で臭気浄化手段17による臭気成分の低減が目標値に達しなかった場合や、臭気成分の分解過程で中間生成物が発生する場合、図1に示すように、後処理吸着材20と、後処理吸着材20の収納槽20aとを有する出口側ガス処理手段21を設ける。ここで、後処理吸着材20は、粒径が、例えば、直径が6mmで長さが6〜15mmの円柱状のゼオライトペレットを有するゼオライトペレット層46、例えば、直径が2.5mmで長さが3〜10mmの円柱状のセピオライトペレットを有するセピオライトペレット層47、粒径が、例えば、3〜5mmの球状のシリカゲルペレットを有するシリカゲルペレット層48から構成されている。ここで、後処理吸着材20を構成するゼオライトペレット層46、セピオライトペレット層47、及びシリカゲルペレット層48の配置の順番は特に指定されない。
なお、後処理吸着材20を構成するゼオライトペレット、セピオライトペレット、及びシリカゲルペレットの使用量は、臭気浄化手段17から排出される空気中に含まれる臭気成分の内容(各臭気成分含有量)と、ゼオライトペレット、セピオライトペレット、及びシリカゲルペレットそれぞれの臭気成分に対する吸着性能に応じて決定する。従って、ゼオライトペレット層46、セピオライトペレット層47、及びシリカゲルペレット層48の厚さは、後処理吸着材20の収納槽20aの内容積に応じて決まる。
また、ゼオライトペレット層46、セピオライトペレット層47、及びシリカゲルペレット層48に加えて、活性炭ペレット層を加えてもよい。
続いて、本発明の第1の実施の形態に係る空気浄化装置10の作用について説明する。
空気浄化装置10は、臭気浄化手段17の上流側に入口側ガス処理手段19を有している。このため、複合臭空気の発生量が時間的に大きく変動する場合、複合臭空気は入口側ガス処理手段19を経由して臭気浄化手段17に導入されることになるので、硫化水素の一部はゼオライトペレット層43で吸着消臭され、硫化水素を除く臭気成分は緩衝吸着材18で一時吸着される(アルデヒド系臭気成分はセピオライトペレット層44で効率的に吸着され、アミン系臭気成分はシリカゲルペレット層45で効率的に吸着され、揮発性有機物質臭気成分及び低級脂肪酸系臭気成分はゼオライトペレット層43、セピオライトペレット層44、シリカゲルペレット層45で一様に吸着される)。その結果、臭気浄化手段17に流入する複合臭空気に含まれる臭気成分の含有率(臭気濃度)の変動を、臭気浄化手段17の処理能力範囲内の変動にする(平準化する)ことができる。これにより、発生源で複合臭空気の発生量が大きく変動しても(急増しても)、臭気浄化手段17の大型化を図らず、更に、複合臭空気をタンク等に一旦貯留することを行わないで、変動に迅速に対応して臭気成分の安定した除去を連続的に行うことが可能となる。
ここで、臭気浄化手段17は、(a)ゼオライトを含有する処理板材16と、(b)ゼオライトを含有し、更に硫化水素を選択的に吸着して消臭する処理剤を付着させた処理板材と、(c)セピオライトを含有する処理板材を有し、空気流通経路35に挿入可能な幅と高さを有する枠組み36、36aにそれぞれ取付けられてゼオライト系処理ユニット39、40、ゼオライト系処理ユニット39a、40a、セピオライト系処理ユニット41、42を構成している。このため、函体14の太陽光取込窓13を開けて、図3に示すように、空気流通経路35を空気の流れ方向に2等分して、空気流通経路35の上流側領域に光触媒層15が上方を向くようにしてゼオライト系処理ユニット39、40を順に挿入し、空気流通経路35内の下流側領域を更に空気の流れ方向に2等分して、上流側部分の空気流通経路35内に光触媒層が上方を向くようにしてゼオライト系処理ユニット39a、40aを順に挿入し、下流側部分の空気流通経路35内に光触媒層が上方を向くようにしてセピオライト系処理ユニット41、42を順に挿入することができる。その結果、臭気浄化手段17の空気流通経路35内への処理板材の配置を効率的に行うことができる。
そして、空気流通経路35内に並べて設けられたゼオライト系処理ユニット39、40、ゼオライト系処理ユニット39a、40a、及びセピオライト系処理ユニット41、42では、上流側に配置された処理ユニットの隣り合う谷部38の中間位置に、下流側に配置された処理ユニットの隣り合う山部37が位置するので、上流側の処理ユニットの谷部38を通過した空気の流れは、下流側の処理ユニットの山部37で遮られることになって、下流側の処理ユニットの谷部38に流入する空気の流れに乱流が生じる。このため、空気と処理板材との接触が促進され、処理板材に含まれるゼオライト、セピオライトに臭気成分が効率的に吸着される。そして、処理板材の光触媒層には太陽光取込窓13を介して太陽光が入射するので、吸着された臭気成分は活性化された光触媒により分解除去される。
例えば、複数の臭気成分(硫化水素臭気成分、揮発性有機物質(VOC)臭気成分、アルデヒド系臭気成分、低級脂肪酸系臭気成分、及びアミン系臭気成分)を含有する複合臭空気を、空気浄化装置10を用いて浄化する場合、硫化水素臭気成分は本来ゼオライトに吸着され難く、しかも光触媒による分解除去の速度も小さいが、硫化水素を選択的に吸着して消臭する処理剤が付着された処理板材を有するゼオライト系処理ユニット39a、40aを配置することで、複合臭空気中の硫化水素を効率的に吸着して、消臭することができる。また、アルデヒド系臭気成分はゼオライトに吸着され難いが、セピオライト系処理ユニット41、42を通過する際に効率的に吸着され、分解することができる。なお、揮発性有機物質臭気成分、低級脂肪酸系臭気成分、及びアミン系臭気成分は、ゼオライト系処理ユニット39、40、39a、40a、及びセピオライト系処理ユニット41、42を通過する際に一様に吸着され、分解することができる。
更に、空気浄化装置10では、臭気浄化手段17の空気排出口12から排出された処理空気は、内部にゼオライトペレット層46、セピオライトペレット層47、及びシリカゲルペレット層48から構成される後処理吸着材20が設けられている出口側ガス処理手段21を経由して大気中に放出される。このため、臭気浄化手段17で複合臭空気に含まれる各臭気成分が光触媒により分解される際、分解過程で臭気性の中間生成物が発生しても、出口側ガス処理手段21の後処理吸着材20に吸着させて、大気中への流出を防止することができる。例えば、複合臭空気に含まれる揮発性有機物質の主成分が酢酸ブチルの場合、分解過程の中間生成物としてイソブチルアルデヒドが生成するが、イソブチルアルデヒドは出口側ガス処理手段21を通過する際、セピオライトペレット層47で効率的に吸着され、大気中への放出を防止できる。
臭気浄化手段17の函体14内に設ける各処理板材は、含有する吸着材の種類毎に枠組み36、36aに取付けて処理ユニット化しているので、複合臭空気の臭気成分構成の変化に応じて、空気流通経路35内に配置する各処理ユニットの順番の変更、空気流通経路35内に配置する処理ユニットの種類構成の変更を効率的に行うことができる。
また、入口側ガス処理手段19の緩衝吸着材18を構成しているゼオライトペレット層43、セピオライトペレット層44、及びシリカゲルペレット層45はいずれも出し入れ可能なので、複合臭空気の臭気成分構成の変化に応じて最適の種類構成とすることが可能で、出口側ガス処理手段21の後処理吸着材20を構成しているゼオライトペレット層46、セピオライトペレット層47、シリカゲルペレット層48はいずれも出し入れ可能なので、分解過程で発生する中間生成物構成の変化に応じて最適の種類構成とすることが可能になる。
図5に示すように、基板49の表面側に光触媒層50を、裏面側には第2の光触媒層51をそれぞれ設けて形成した処理板材52を枠組み36、36aに取付けて処理ユニット53を構成し、得られた処理ユニット53を函体14の空気流通経路35内に挿入して、函体14の底板23と一方の端部同士が当接するように傾斜配置された処理板材52で囲まれた空間(処理板材52の裏面側)に可視光を発光する発光器54(例えば、LEDランプ)を配置してもよい。なお、函体14に設けた太陽光取込窓13の透明版25に光透過型色素増感太陽電池の発光部(図示せず)を取付け、光透過型色素増感太陽電池で発電した電力を発光器54に供給する。なお、符号55は、第1の仕切り板33及び第2の仕切り版34の上面にそれぞれ取付けたパッキンである。
このような構成とすることにより、太陽光取込窓13から入射する太陽光で光触媒層50を、発光器54から発生した可視光で第2の光触媒層51をそれぞれ活性化させることができる。その結果、処理板材52に吸着した臭気成分を処理板材52の表面側及び裏面側で同時に分解することができ、臭気成分の分解速度を向上させることができる。その結果、空気流通経路35内に配置する処理ユニット53の数の削減が可能になり、臭気浄化手段(函体14)のコンパクト化を図ることができる。
図6に示すように、基板56の両面にそれぞれ光触媒層57、58を設けて形成した処理板材59を、空気流通経路35内に挿入可能な幅及び高さを有する枠組み60、61に間隔を設けて立設状態で取付けて処理ユニット62、63を構成し、得られた処理ユニット62、63を函体14の空気流通経路35内に、空気の流れ方向に隣り合うように並べて挿入してもよい。ここで、処理ユニット62、63を空気流通経路35内に隣り合うように並べた場合、処理ユニット62の隣り合う処理板材59の中間位置に、処理ユニット63の処理板材59が位置している。
このような構成とすることにより、処理ユニット62の処理板材59の隙間を通過した空気の流れが、処理ユニット63の処理板材59で部分的に遮られることになって、処理ユニット63の処理板材59間の隙間に流入する空気の流れに乱流が生じ、空気と処理板材59との接触を促進することができる。これにより、空気中に含まれる臭気成分を効率的に処理板材59に含まれる吸着材に吸着させることができ、吸着した臭気成分を光触媒により分解除去することができる。また、処理板材59の両面側でそれぞれ臭気成分の分解を行うことができる。ここで、臭気浄化手段の函体に設けた太陽光取込窓が南側を向くように、函体は傾斜台に設置されているため、処理板材59の両面のうち他方の面側(裏面側)に入射する太陽光量は減少する。このため、処理板材59の隙間に光を乱反射する反射部材を設置することが好ましい。
また、入口側ガス処理手段19内に、新鮮(清浄)な空気(臭気成分を含有しない空気)を送込む送風機(空気吹込み手段の一例)を設けてもよい。このような構成とすることにより、発生源で臭気成分の発生が停止している場合、入口側ガス処理手段19内に送風機を介して清浄な空気を送込んで、緩衝吸着材18に吸着した臭気成分を離脱させて空気中に混入させることができ、緩衝吸着材18の再生処理を行うことが可能になる。そして、臭気成分が混入した空気は、入口側ガス処理手段19を通過して臭気浄化手段17内に流入するので、流入した空気が臭気浄化手段17内を通過する間に含まれていた臭気成分を分解除去する必要がある。このため、臭気浄化手段17内に送込む空気の流速が、臭気浄化手段17毎に予め設定された上限値を超えないように、送風機を運転する。
なお、発生源で臭気成分の発生が停止する時間帯が、太陽光による光触媒の活性化が期待できない時間帯(例えば、夜間)となる場合は、臭気浄化手段17内に可視光を発光する発光器を予め設置しておき、臭気成分が混入した空気を臭気浄化手段17内に流入させる際、発光器で発生させた可視光で光触媒を活性化する。
続いて、図7に示す本発明の第2の実施の形態に係る空気浄化装置64について説明する。
ここで、第2の実施の形態に係る空気浄化装置64は、第1の実施の形態に係る空気浄化装置10と比較して、入口側ガス処理手段19の上流側に、臭気成分を含んだ空気の一例であるビル内汚水処理施設から排出される悪臭を含んだ排ガスに過酸化水素水を噴霧して排ガス中の臭気成分(悪臭成分)と過酸化水素を接触させる臭気酸化処理手段65が設けられていることが特徴となっている。このため、空気浄化装置10と同一の構成要素には同一の符号を付し、臭気酸化処理手段65についてのみ詳細に説明する。
臭気酸化処理手段65は、入口側ガス処理手段19の上流側に配置され、下側から流入させた排ガスを上方に向けて移動させながら、内側上部に設けた複数のノズル66から過酸化水素水を噴霧し、排ガス中の臭気成分の一部を過酸化水素により酸化して臭気成分の含有率が低下した排ガスを上部(図7では天井部)から排出させて入口側ガス処理手段19に流入させる酸化処理槽67と、ノズル66に供給する過酸化水素水を貯留すると共に酸化処理槽67内に噴霧された過酸化水素水を回収して貯留する酸化剤槽68とを有している。なお、符号69は酸化剤槽68内の過酸化水素水をノズル66に供給する第1のポンプ、符号70は酸化処理槽67の底に溜まった過酸化水素水を回収して酸化剤槽68に戻す第2のポンプである。
このような構成とすることにより、ビル内汚水処理施設では、曜日によって汚水処理量の変動が大きく、このため排ガス中に含まれる臭気成分の含有量の変動が大きくても、入口側ガス処理手段19及び臭気浄化手段17の一方又は双方の大型化(処理能力の向上)を図らずに、臭気成分の含有量の変動に迅速に対応して臭気成分の安定した分解除去を行うことが可能となる。そして、酸化処理槽67内を排ガスが通過する時間を調整して排ガスに含まれる臭気成分と過酸化水素との反応制御を行うと、排ガスに含まれる臭気成分の含有量を入口側ガス処理手段19による吸着除去が可能なレベルまで低下させることができる。その結果、夜間や雨天等の光触媒が活性化しない状況でも、臭気成分を含まない排ガスを空気浄化装置64から排出することができる。
なお、酸化処理槽内の下部に過酸化水素水を貯留して、排ガスを酸化処理槽内に吹き込み、酸化処理槽内を通過した(過酸化水素水と接触した)排ガスを酸化処理槽の上部から排出させて入口側ガス処理手段19に供給するようにすることもできる。
また、臭気成分の酸化にオゾンを使用することもできる。オゾンを使用する場合は、排ガスを入口側ガス処理手段19に搬送する配管内にオゾンを吹込むことにより臭気成分の一部を酸化して除去することができる。
更に、第2の実施の形態では、入口側ガス処理手段19の上流側に臭気酸化処理手段65を設けたが、臭気酸化処理手段を入口側ガス処理手段19と臭気浄化手段17の中間部に設けることもできる。このような構成では、酸化処理槽内を排ガスが通過する時間を調整することにより、入口側ガス処理手段19から排出される排ガス中の臭気成分(入口側ガス処理手段19で吸着除去されなかった臭気成分)を、臭気浄化手段17に流入する前に分解除去することができる。その結果、夜間や雨天等の光触媒が活性化しない状況でも、臭気成分を含まない排ガスを空気浄化装置から排出することができる。
(実施例1)
図8(A)に示す臭気浄化手段と、臭気浄化手段の上流側に、臭気浄化手段の空気取込口に連通して設けられた入口側ガス処理手段とを有する空気浄化装置を作製した。
ここで、臭気浄化手段内には、図8(B)に示すように8個のパスから構成される空気流通経路が設けられ、上流側の1パス〜5パスにはゼオライト系処理ユニットを390個、下流側の6パス〜8パスにはセピオライト系処理ユニットを224個それぞれ挿入した。また、ゼオライト系処理ユニット及びセピオライト系処理ユニットはそれぞれ、図4の構成に倣って6枚の処理板材(縦90mm、横300mm、厚さ5mm)から構成され、ゼオライト系処理ユニットの処理板材は、ゼオライト粉末(最大粒径が0.2mm)77質量%とセメント23質量%からなるボードを、セピオライト系処理ユニットの処理板材は、セピオライト粉末(最大粒径が75μm)65質量%とセメント35質量%からなるボードをそれぞれ撥水剤(メチルトリメトキシシラン)に浸漬させて疎水化処理を施した後、一方の面(太陽光に照射される表面側)に高速フレーム溶射により二酸化チタンの光触媒層を設けることにより作製した。
また、入口側ガス処理手段は、内径が100mm、高さが500mmの収納槽(下部に流量調整弁を備えた空気流入口、上部に臭気浄化手段の空気取込口に連通する空気流出口が形成されている)の内部の中間高さ位置に通気性の棚板を設け、棚板上に直径が6mmで長さが6〜15mmの円柱状のゼオライトペレットを厚さ100mm充填してゼオライトペレット層を形成することにより作製した。
塗装工場で発生するVOCを含む空気を、流量調整弁によって装置内の流速を2.0m/秒に調整して空気浄化装置(入口側ガス処理手段)への供給を開始し、空気流入口に流入する空気中のVOC濃度(ppm)を測定しながら、VOCを含む空気の供給を開始して約15分間は空気流出口から流出する(空気取込口に流入する)空気中のVOC濃度(ppm)を測定し、15分経過後は空気排出口から排出される空気中のVOC濃度を測定した。なお、VOC濃度の測定には、市販のVOCモニタを使用した。測定結果を図9に示す。
図9から、入口側ガス処理手段に流入する空気中のVOC濃度が大きく変動しても、臭気浄化手段(空気取込口)に流入する空気中のVOC濃度を低減できることが分かり、臭気浄化手段から排出される空気中のVOC濃度を、入口側ガス処理手段に流入する空気中のVOC濃度の略1/10以下に低減できることが分かる。
(比較例1)
塗装工場で発生するVOCを含む空気を、流量調整弁によって装置内の流速を2.0m/秒に調整して実施例1の臭気浄化手段の空気取込口へ供給しながら、臭気浄化手段に流入する空気中のVOC濃度(ppm)と、臭気浄化手段から排出される空気中のVOC濃度(ppm)をそれぞれ測定した。測定結果を図10に示す。図10から、臭気浄化手段に供給する空気中のVOC濃度が略0〜450ppmの範囲で変動した場合、臭気浄化手段から排出される空気中のVOC濃度の最大値は略200ppm程度となることが分かる。
以上のことから、入口側ガス処理手段を設けることにより、臭気浄化手段に流入する空気中のVOC濃度の変動を、臭気浄化手段の処理能力範囲内の変動にできる(平準化できる)ことが確認できた。これにより、発生源でVOCの発生量が大きく変動しても、臭気浄化手段の大型化を図らずに変動に迅速に対応して、VOCの安定した除去を連続的に行うことが可能であることが確認できた。
(実施例2)
図11に示すように、臭気浄化手段と、臭気浄化手段の上流側に、臭気浄化手段の空気取込口に連通して設けられた入口側ガス処理手段とを有する空気浄化装置を作製した。
ここで、臭気浄化手段の構成は、実施例1の臭気浄化手段と同じである。
また、入口側ガス処理手段は、縦1500mm、横1000mm、高さが1200mmの収納槽(下部に流量調整弁を備えた空気流入口、上部に臭気浄化手段の空気取込口に連通する空気流出口が形成されている)の内部の中間高さ位置に通気性の棚板を設け、棚板上に直径が6mmで長さが6〜15mmの円柱状のゼオライトペレットを厚さ200mm充填してゼオライトペレット層を形成し、ゼオライトペレット層の上に直径が2.5mmで長さが3〜10mmの円柱状のゼピオライトペレットを厚さ200mm充填してゼピオライトペレット層を形成することにより作製した。
ごみ焼却場で発生する排気ガスを、流量調整弁によって装置内の流速を1.5m/秒に調整して空気浄化装置(入口側ガス処理手段)へ供給しながら、入口側ガス処理手段に流入する入側排気ガスの臭気濃度と、空気浄化装置(臭気浄化手段)から排出される出側排気ガスの臭気濃度を臭気センサを用いて測定した。測定結果を図12に示す。図12から、入口側ガス処理手段を設けて臭気浄化手段に流入する排気ガス中の臭気濃度の変動を平準化することにより、ごみ焼却場で発生する排気ガス(入側排気ガス)の臭気濃度が大きく変動しても、出側排気ガスの臭気濃度の低減を達成できることが分かる。
また、臭気浄化手段(空気取込口)に流入する排気ガス及び臭気浄化手段(空気排出口)から排出される排気ガスのガスクロマトグラフを用いた臭気成分分析結果を図13に、臭気成分毎の成分低減率を図14にそれぞれ示す。図14から、空気浄化装置を用いることで、複合臭を構成している臭気成分をそれぞれ効率的に分解除去できることが分かる。
更に、臭気浄化手段(空気取込口)に流入する排気ガス及び臭気浄化手段(空気排出口)から排出される排気ガスの臭気センサを用いた臭気成分分析結果を図15に示す。図15から、臭気浄化手段によりアルデヒドの臭気濃度が50%強低減されており、感覚的にも臭気濃度の低減を達成できることが分かる。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、第1の実施の形態では、硫化水素(特定臭気物質の一例)を吸着して消臭する処理剤を、一部の処理ユニットを構成する処理板材にのみ付着させたが、全ての処理ユニットを構成する処理板材に処理剤を付着させてもよい。
また、第2の実施の形態に係る空気浄化装置を、ビル内汚水処理施設から排出される排ガス中の悪臭除去に用いたが、一般の下水処理場から排出され得る排ガス中の悪臭の除去に対しても適用できる。更に、入口側ガス処理手段を臭気浄化手段内に配置することもできる。
10:空気浄化装置、11:空気取込口、12:空気排出口、13:太陽光取込窓、14:函体、15:光触媒層、16:処理板材、16a:基板、17:臭気浄化手段、18:緩衝吸着材、18a:収納槽、19:入口側ガス処理手段、20:後処理吸着材、20a:収納槽、21:出口側ガス処理手段、22:窓取付枠体、23:底板、24:側枠部、25:透明板、26:窓枠、27:掛止具、28:側板、29:傾斜台、30、31:脚部、32:側板、33:第1の仕切り板、34:第2の仕切り板、35:空気流通経路、36、36a:枠組み、37:山部、38:谷部、39、39a、40、40a:ゼオライト系処理ユニット、41、42:セピオライト系処理ユニット、43:ゼオライトペレット層、44:セピオライトペレット層、45:シリカゲルペレット層、46:ゼオライトペレット層、47:セピオライトペレット層、48:シリカゲルペレット層、49:基板、50:光触媒層、51:第2の光触媒層、52:処理板材、53:処理ユニット、54:発光器、55:パッキン、56:基板、57、58:光触媒層、59:処理板材、60、61:枠組み、62、63:処理ユニット、64:空気浄化装置、65:臭気酸化処理手段、66:ノズル、67:酸化処理槽、68:酸化剤槽、69:第1のポンプ、70:第2のポンプ

Claims (15)

  1. 空気取込口、空気排出口、及び開閉可能な太陽光取込窓が設けられ、内部に該空気取込口と該空気排出口をつなぐ空気流通経路が設けられた函体、及び該空気流通経路に沿って並べて配置され、臭気成分を吸着する吸着材を含有し、前記太陽光取込窓を介して太陽光が照射される表面側に、太陽光で活性化されて前記吸着材に吸着された臭気成分を分解する光触媒層が設けられた通気性の処理板材を備えた臭気浄化手段と、
    前記臭気浄化手段の上流側に、前記空気取込口に連通して設けられ、空気中に含まれる臭気成分を一時吸着して、該臭気浄化手段に流入する空気中の臭気成分の含有率変動を平準化する緩衝吸着材を出し入れ可能に備えた入口側ガス処理手段とを有することを特徴とする空気浄化装置。
  2. 請求項1記載の空気浄化装置において、前記空気流通経路に挿入可能な幅を有する短尺の枠組みに複数の前記処理板材が該処理板材の長手方向を該空気流通経路内の空気の流れ方向に合わせて取付けられて形成された処理ユニットが、前記太陽光取込窓を開けた状態で前記空気流通経路内に出し入れ可能に並べて設置されていることを特徴とする空気浄化装置。
  3. 請求項2記載の空気浄化装置において、前記処理ユニットの前記処理板材は、前記枠組みに空気の流れに沿って山部と谷部を有する波形板状に並べて取付けられ、しかも、空気の流れ方向に隣り合う一方の前記処理ユニットの隣り合う山部の中間位置に他方の前記処理ユニットの谷部が位置することを特徴とする空気浄化装置。
  4. 請求項2記載の空気浄化装置において、前記処理ユニットの前記処理板材は、前記枠組みに間隔を設けて立設状態で取付けられ、しかも、空気の流れ方向に隣り合う一方の前記処理ユニットの隣り合う前記処理板材の中間位置に他方の前記処理ユニットの前記処理板材が位置することを特徴とする空気浄化装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記処理ユニットの一部又は全部には、該処理ユニットが有する前記処理板材に、臭気成分中の特定臭気物質を吸着して消臭する処理剤を付着させていることを特徴とする空気浄化装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記処理ユニットは、前記吸着材としてゼオライトを含有する前記処理板材を有するゼオライト系処理ユニット、該吸着材としてセピオライトを含有する前記処理板材を有するセピオライト系処理ユニット、及び前記吸着材としてシリカゲルを含有する前記処理板材を有するシリカゲル系処理ユニットのいずれか1又は2以上の組合せからなることを特徴とする空気浄化装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記処理板材の裏面側には第2の光触媒層が形成され、該処理板材の裏面側に配置された発光器からの光照射により該第2の光触媒層が活性化して臭気成分を分解することを特徴とする空気浄化装置。
  8. 請求項7記載の空気浄化装置において、前記太陽光取込窓に光透過型色素増感太陽電池を取付け、該光透過型色素増感太陽電池で発電した電力を前記発光器に供給することを特徴とする空気浄化装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記処理板材の表面及び裏面には、前記吸着材の粒サイズを超える長さで生じる凹凸が形成されていることを特徴とする空気浄化装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記緩衝吸着材は、ゼオライトペレット層、セピオライトペレット層、シリカゲルペレット層、及び活性炭ペレット層のいずれか1又は2以上の組合せからなることを特徴とする空気浄化装置。
  11. 請求項10記載の空気浄化装置において、前記緩衝吸着材は、臭気成分中の特定臭気物質を吸着して消臭する処理剤を含有していることを特徴とする空気浄化装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記函体の前記空気排出口には、前記臭気浄化手段を通過した臭気成分及び臭気成分の分解過程で発生した中間生成物を吸着する後処理吸着材を出し入れ可能に備えた出口側ガス処理手段が設けられていることを特徴とする空気浄化装置。
  13. 請求項12記載の空気浄化装置において、前記後処理吸着材は、ゼオライトペレット層、セピオライトペレット層、シリカゲルペレット層、及び活性炭ペレット層のいずれか1又は2以上の組合せからなることを特徴とする空気浄化装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記入口側ガス処理手段内に清浄な空気を送込む空気吹込み手段が設けられていることを特徴とする空気浄化装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記入口側ガス処理手段の上流側に又は前記入口側ガス処理手段と前記臭気浄化手段の中間部に、臭気成分を含んだ空気に過酸化水素又はオゾンを接触させる臭気酸化処理手段が設けられていることを特徴とする空気浄化装置。
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