JPH1156980A - コードレス式履物脱臭殺菌装置 - Google Patents

コードレス式履物脱臭殺菌装置

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JPH1156980A
JPH1156980A JP24782797A JP24782797A JPH1156980A JP H1156980 A JPH1156980 A JP H1156980A JP 24782797 A JP24782797 A JP 24782797A JP 24782797 A JP24782797 A JP 24782797A JP H1156980 A JPH1156980 A JP H1156980A
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JP
Japan
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deodorizing
footwear
filter
cordless
voltage
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JP24782797A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Shimizu
俊彦 清水
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TAKAHASHI WORKS KK
Takahashi Works Co Ltd
Original Assignee
TAKAHASHI WORKS KK
Takahashi Works Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1156980A publication Critical patent/JPH1156980A/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43DMACHINES, TOOLS, EQUIPMENT OR METHODS FOR MANUFACTURING OR REPAIRING FOOTWEAR
    • A43D3/00Lasts
    • A43D3/14Stretching or spreading lasts; Boot-trees; Fillers; Devices for maintaining the shape of the shoe
    • A43D3/1433Shoe-trees
    • A43D3/1491Shoe-trees with means for sweaty feet, e.g. with disinfecting or deodorant means

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  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 玄関などで発生する靴内の悪臭を悪臭根元で
効率よく脱臭殺菌すると共に、設置自在に少ない電力で
あっても短時間で効率よく動作する履物の脱臭殺菌装
置。 【解決手段】 一対の靴内10aに各々挿入され表面が
通気自在に構成された長棒形状の筒体2と、筒体2の一
端2cを上方から支えて一対の筒体2a、2bを連結す
る連結体3とを有し、筒体2内部に同じく略筒状に形成
され外周面部4aから内部へ向けて通気孔4bを備えた
光触媒によるフィルタ4と、フィルタ4の内部に上記通
気孔4bを介して筒体2外部へ紫外線を照射する紫外線
ランプ5とを備え、紫外線ランプ5を駆動する高電圧電
源6と、高電圧電源6にDC電力を供給するバッテリ電
池8と、バッテリ電圧を検出する電圧検出手段7とを連
結体3内に具備して、靴内10aの脱臭及び殺菌をおこ
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄積されたバッテ
リ電池の電力で靴など履物の脱臭及び殺菌をおこなうコ
ードレス式脱臭殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から靴など履き物に使用される殺菌
装置に、紫外線ランプを利用したタイプのものがある。
紫外線を照射して靴内の殺菌をおこなうものとして、実
開S61−124635号公報や特開H05−2202
08号公報が知られている。
【0003】紫外線は254nm波長帯の殺菌効果や1
85nm波長帯のオゾン発生による酸化効果があり靴内
の殺菌に有効な手段であった。
【0004】一方、近年酸化チタン系のフィルタを備え
て、光触媒作用を利用した脱臭装置が知られている。特
開H3−157125号公報ではn型半導体である酸化
チタンと気体に紫外線を照射した場合に生成されるOH
ラジカル(水酸基)の作用が公開されている。
【0005】また、特開H8−266605号公報にあ
っては、紫外線で光反応性酸化チタンで励起される電子
が気体中の水分と反応して活性酸素を生成する原理が示
されている。さらに特開S62−255741号公報で
は、脱臭例として悪臭メチルメルカプタンがOHラジカ
ルで分解される原理が公開されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の直接紫外線
を照射して靴内の殺菌をおこなう構成のものにおいて
は、紫外線の照射で殺菌をおこなうことは可能である
が、紫外線の照射を受けて発生するオゾンによるオゾン
脱臭のみでは、効果ある脱臭については殆ど期待でき
ず、逆に有害なオゾンを人が存在する空間に放出してし
まうという問題があった。
【0007】一方、紫外線と光触媒で脱臭や殺菌をおこ
なう脱臭殺菌装置は、脱臭効果は高いが、その能力が無
視されてファンなどで強制換気をおこなって、玄関など
の広い空間の悪臭を脱臭する構成のものに適用されてい
て、構成上狭部脱臭の点で問題を有するものであった。
【0008】この紫外線の照射を受けて生成されるOH
ラジカルは励起電子や正孔と化学反応して生成され、更
にOHラジカルが光触媒として悪臭気体と化学反応をお
こして悪臭を分解するものである。したがって、この化
学反応の間悪臭は脱臭器内の空間に留まっている必要が
ある。
【0009】しかしながら、玄関などの広い空間の脱臭
をおこなうには、強制的な排気で気流の流れを作らねば
対象空間内全ての悪臭を吸い込むことが困難で、消費電
力が大きくなると共に、この気流の流れが悪臭分解反応
を阻害する結果を招いて効果ある脱臭が期待できないと
いう問題点があった。
【0010】また、AC100Vの電源入力で動作する
脱臭器では、固定位置で脱臭動作を連続しておこなわせ
るには良いが、紫外線やオゾンの過剰発生に従う悪影響
を極力防止する必要があり、一方少ない電力で脱臭でき
る局部脱臭などは設置自在に使用可能な構成を備えるこ
とが求められていた。
【0011】そこで、紫外線と光触媒で脱臭や殺菌をお
こなう脱臭殺菌装置としては、悪臭を発する根元に適用
され狭い空間のみを対象として効率よくコードレスで脱
臭及び殺菌をおこなうものが望まれていた。
【0012】本発明は、玄関などで発生する靴内の悪臭
を悪臭根元で効率よく脱臭殺菌すると共に、設置自在に
少ない電力であっても短時間で効率よく動作する履物の
脱臭殺菌装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のコードレス式履
物脱臭殺菌装置は、上記従来例の問題点を解決するた
め、靴など履物の脱臭及び殺菌をおこなう脱臭殺菌装置
であって、一対の靴内に各々挿入され表面が通気自在に
構成された長棒形状の筒体と、筒体の一端を上方から支
えて一対の筒体を連結する連結体とを有し、筒体内部に
同じく略筒状に形成され外周面部から内部へ向けて通気
孔を備えた光触媒によるフィルタと、フィルタの内部に
上記通気孔を介して筒体外部へ紫外線を照射する紫外線
ランプとを備え、少なくとも紫外線ランプを駆動する高
電圧電源と、高電圧電源にDC電力を供給するバッテリ
電池と、バッテリ電圧を検出する電圧検出手段とを連結
体内に具備して、靴内の脱臭及び殺菌をコードレスでお
こなうことを特徴とする。
【0014】また、高電圧電源の駆動が間欠動作でおこ
なわれ更に、間欠動作のデューティ比が可変可能に構成
されることが好適である。
【0015】そして、表面が略均一間隔に配された複数
の孔部で通気自在に構成され、少なくとも内部に光沢面
を有して、断面形状が略円曲状に形成された筒体であっ
て、筒体内部に設けられる光触媒によるフィルタが酸化
チタンを主成分とし、フィルタの通気孔が断面を略中空
柱形状とすることが、安価で効率よく脱臭と殺菌をおこ
なうものとなる。
【0016】また、筒体が連結体と連結する固定部と固
定部から分離可能に設けられた分離部とで構成されるこ
とが消耗品の交換を容易におなわせるものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図1
〜図9を参照して簡単に説明する。本発明のコードレス
式履物脱臭殺菌装置1は、靴など履物10の脱臭及び殺
菌をおこなう脱臭殺菌装置であって、一対の靴内10a
に各々挿入され表面が通気自在に構成された長棒形状の
筒体2(2aと2bで対を成す)と、筒体2の一端2c
を上方から支えて一対の筒体2a、2bを連結する連結
体3(連結棒3a、3bと基体3c)とを有し、筒体2
内部に同じく略筒状に形成され外周面部4aから内部へ
向けて通気孔4bを備えた光触媒によるフィルタ4と、
フィルタ4の内部に上記通気孔4bを介して筒体2外部
へ紫外線を照射する紫外線ランプ5とを備え、紫外線ラ
ンプ5を駆動する高電圧電源6と、高電圧電源6にDC
電力を供給するバッテリ電池8と、バッテリ電圧を検出
する電圧検出手段7とを連結体3(基体3c)内に具備
して、靴内10aの脱臭及び殺菌をおこなうものであ
る。
【0018】また、高電圧電源6の駆動が間欠動作でお
こなわれ更に、間欠動作のデューティ比が可変抵抗VR
で可変可能に構成されている。
【0019】そして、表面が略均一間隔に配された複数
の孔部2dで通気自在に構成され、少なくとも内部に光
沢面を有して、断面形状が略円曲状に形成された筒体2
であって、筒体2内部に設けられる光触媒によるフィル
タ4が酸化チタンを主成分とし、フィルタ4の通気孔4
bは断面が略中空柱形状となっている。
【0020】なお、筒体2は連結体3と連結する固定部
9bと、固定部9bから分離可能に設けられた分離部9
aとで構成されている。
【0021】(作用)本発明は上記構成によって、次の
ような作用を営むことができる。すなわち、表面が通気
自在に構成された一対の長棒形状の筒体2と、この筒体
2の一端を上方から支える連結体3とを有することか
ら、一対の靴内10aに各々筒体2a、2bを直接同時
に挿入でき、長棒形状の筒体2を靴10の奥まで容易に
入れ込むことができる。したがって、玄関などで発生す
る靴内10aの悪臭を根元で効率よく脱臭する構成とな
る。
【0022】そこで、筒体2内部に略筒状に形成され外
周面部4aから内部へ向けて通気孔4bを備えた光触媒
によるフィルタ4と、フィルタ4の内部に通気孔4bを
介して筒体2外部へ紫外線を照射する紫外線ランプ5と
を備えることで、棒形状の円筒内部に円筒に沿うように
紫外線ランプ5を設けて、紫外線ランプ5から照射され
る紫外線を円筒面に直交して放射状に出力するよう構成
できて、外周面部4aから内部へ向けて貫通するフィル
タ4の厚み((D2−D1)/2)内に設けられた各通
気孔4b側面に散乱光が照射されることで、フィルタ4
の照射面積を大幅に拡大でき、更に紫外線は表面が通気
自在に構成された筒体2を通過して外部(靴内10a)
を照射することができる。
【0023】したがって、通気自在な筒体2から入り込
む靴内10aの悪臭を紫外線の照射を受けるフィルタ4
通気孔4b内の光触媒作用で効果的に脱臭すると共に、
筒体2を通過した紫外線は靴内10aを殺菌することが
できる。すなわち、光触媒であるフィルタ4は通気孔4
b表面で紫外線の照射を受けて効率よくOHラジカル
(水酸基)を生じて、紫外線で生じるオゾンと共に強力
な脱臭力で狭い空間内である靴内10aを短時間で効率
よく脱臭することができる。
【0024】そして、紫外線ランプ5を駆動する高電圧
電源6と、高電圧電源6にDC電力を供給するバッテリ
電池8と、バッテリ電圧を検出する電圧検出手段7とを
連結体3内に具備することから、上記示すバッテリ電池
8に蓄積される少ない電力であっても短時間脱臭が可能
構成は、脱臭殺菌装置をコードレスで容易にしかも有効
に駆動することができる。
【0025】そこで、外出中(昼間)ACアダプタでバ
ッテリ電池8に充電をおこない、帰宅後(夜間)にAC
コードを外して履物内に挿入することで、例え近傍位置
にAC100Vがなくても設置自在に、例えば下駄箱内
や下駄箱の下など好みの位置で自由に脱臭殺菌をおこな
わせることができる。
【0026】一方、電圧検出手段7はバッテリ電圧が充
電状態から不足電圧であることを検出するまでの限られ
た時間だけ、高電圧電源6にバッテリ電池8の電力を供
給させることができて、紫外線の過照射や余分なオゾン
発生を極力防止すると共に、少ない電力を有効に利用し
て悪臭の根元のみを効率良く脱臭殺菌することができ
る。
【0027】そして、高電圧電源の駆動が間欠動作でお
こなわれ、デューティ比のコントロールで容易に脱臭殺
菌時間を調整するものであれば、例えば50%デューテ
ィで駆動するとバッテリ電池8の電力消費時間を約2倍
に伸ばすことができ更に、この駆動時間の調整により紫
外線ランプ5の照射を受けて発生するオゾン量を調整す
ることができる。
【0028】すなわち、狭い空間内に存在する悪臭量が
減り脱臭に寄与せず未反応のまま放出されてしまうオゾ
ンを、再び悪臭が充満するタイミングに合わせて発生さ
せることで、活性オゾンが悪臭と効率よく反応して分解
することで、有害なオゾンの放出を極力防止する効果が
期待できる。
【0029】また、光触媒によるフィルタ4が酸化チタ
ンを主成分とするものであれば、酸化チタン自身の脱臭
能力に加えて、n型半導体のバンド特性で紫外線の照射
を受けて励起される光触媒により、湿気ある靴内10a
を効率よく脱臭することができる。
【0030】さらに、通気自在に構成された筒体2が断
面を略円曲状とするものであれば、例えば断面が円形の
ものは曲部は引っかかりが少なくスムーズに挿入でき安
価に製作することができる。また、断面が楕円形のもの
であれば靴10の断面形状と類似することから履物10
とのはめ合いを容易にするものとなる。
【0031】さらに、光触媒によるフィルタ4の通気孔
4bが断面を略中空柱形状とするものであれば、例えば
三角や四角形の格子状中空柱はフィルタ4強度を保持で
き、しかも大表面積で紫外線を受けることができる。ま
た、ハミカム状の中空柱のものであれば凹凸曲面は歪を
吸収し易くプレス曲げ加工が容易で安価に製作すること
ができる。
【0032】そして、この通気孔4bの断面が上記示す
略中空柱形状のものであれば、空気の流れが容易である
と共に、放射状に照射される紫外線の散乱光を中空側面
で受けて、その内部透過し易いことから、脱臭のみなら
ず殺菌効率をもよりよく向上させるものとなる。
【0033】また、筒体2の表面が略均一間隔に配され
た複数の孔部2dで通気自在に構成されるものであれ
ば、孔部2d形状は円、格子、四角、三角いずれであっ
ても簡単で安価に製作でき、しかも筒体2の剛性を損な
うことのない通気構造となる。
【0034】なお、筒体2を少なくとも内部に光沢面を
有する例えばアルミ材やステンレス材などを主成分とす
る材料で構成すれば、通気孔4bを抜けた紫外線は、孔
部2dならば容易に通過して、孔部2d外に当たればス
テンレス材の光沢で反射して反射光としてフィルタ4を
再照射することができる。
【0035】一方、筒体2が連結体3と連結する固定部
9bと固定部9bから分離可能に設けられた分離部9a
とで構成されるものであれば、消耗品である紫外線ラン
プ5とフィルタ4の交換を容易におなわせることができ
る。
【0036】以上のように本発明のコードレス式履物脱
臭殺菌装置1は、玄関などで発生する靴内の悪臭を悪臭
根元で効率よく脱臭殺菌すると共に、設置自在に少ない
電力であっても短時間で効率よく動作する効果を奏す
る。
【0037】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1〜図9は本発明の実施例を
示すものである。図1に示す1は、2a、2bで示す一
対の筒体2と、筒体2の末尾近傍一端2cで筒体2a、
2bを上方部で連結する連結体3とを備えたコードレス
式履物脱臭装置である。
【0038】そして連結体3内には、紫外線ランプ5を
駆動する高電圧電源6と、高電圧電源6にDC電力を供
給するバッテリ電池8と、バッテリ電圧を検出する電圧
検出手段7とが設けられている。また筒体2内には、フ
ィルタ4と、紫外線ランプ5とが各々設けられている。
【0039】筒体2a、2bは図2の三面図で示すよう
に断面を略円形(円曲状)とし、各々が図の9aと9b
で示す部分に分けられていて、9aは9bから分離可能
に設けられた分離部であり、9bは連結体3で連結され
た固定部である。この筒体2の分離部9aと固定部9b
は、図1の2eで示す位置でネジ機構を介して結合され
ている。
【0040】この筒体2の図1の9aで示す部分は、格
子形状(編目状)の孔部2dが設けられ内部に貫通して
いる。この複数の孔部2dが筒体2の9a部表面に略均
一間隔に配されることで9a部は通気自在に構成されて
いる。
【0041】そして、この筒体2の9a側内部には、図
4(a)の4で示す同じく略筒状に形成され外周面部4
aから内部へ向けて通気孔4bを備えた光触媒による酸
化チタン系のフィルタを内臓している。
【0042】このフィルタ4は図4(a)の部分拡大図
に示す通気孔4bが断面をハニカム形の中空柱形状に形
成されている。
【0043】図6はハニカム状の略中空柱形状の平面板
フィルタ4をロール11で図のXで示す方向に押しつけ
て曲げている。このハニカム形状の凹凸曲面は歪を吸収
し易くプレス曲げ加工が極めて容易で安価に製作するこ
とができる。
【0044】なお、図4(b)は上記とは直交する方向
へ曲げ加工を施した例で、図のL3間に凹凸曲面を備え
て通気孔4bが形成されたハニカム構造体において、フ
ィルタ4の外周面部4aが図のL2で示す幅広であり、
内部に向けて図のL1で示す幅狭に形成されたフィルタ
4である。
【0045】いずれの方向へ曲げ加工を施したものであ
ってもフィルタ4は、その内部に設けられる紫外線ラン
プ5の紫外線を上記通気孔4bを介して筒体2外部へ紫
外線を放射状に照射するフィルタ構造を備えている。
【0046】この紫外線を照射する紫外線ランプ5は、
図2(a)に示す一点支持タイプのU字型の略棒形状を
成し、長軸管がフィルタ4の円筒内部に沿うように設け
られている。このため、紫外線ランプ5から照射される
紫外線は円筒面に直交して上記フィルタ4の通気孔4b
を通り放射状に外部へ出力するよう構成されている。
【0047】したがって、外周面部4aから内部へ向け
て貫通するフィルタ4の厚み(図4(a)のD1、D2
で示す(D2−D1)/2)内に設けられた各通気孔4
b側面に散乱光が照射されることで、フィルタ4の照射
面積を大幅に拡大でき、更に紫外線は表面が孔部2dで
通気自在に構成された筒体2を容易に通過して、図3の
10で示す靴に差し込まれた筒体2は靴内10aを照射
することができる。
【0048】なお、図5に示す通気孔4b例は図5
(a)の6角形状、図5(b)の四角形状、図5(c)
の三角形状で、いずれも略中空柱形状となっている。
【0049】このような構造であれば、断面格子状の中
空柱はフィルタ強度を保持でき、しかも大表面積で紫外
線を受けることができる。そして、放射状に照射される
紫外線の散乱光を中空側面で受けて、その内部を透過し
易いことから、脱臭のみならず殺菌効率をもよりよく向
上させるものとなる。
【0050】なお、この通気孔4bは略中空柱形状に限
定するものではなく、例えばスポンジ状の円筒型フィル
タに紫外線ランプ5に対して一定角(または垂直)に複
数の貫通孔をドリルなどで空けて通気孔4bとしてもか
まわない。
【0051】ここで紫外線ランプ5は、図1の6で示す
高電圧電源で駆動されている。この高電圧電源6は図8
の点線内のLとCで示すコイルとコンデンサによるLC
共振型の高周波インバータ電源である。
【0052】図8に示す回路の動作は、まず端子1、端
子2間にDC12Vが入力される。このDC12Vの電
力は後述のバッテリ電池8から供給されている。
【0053】高電圧電源6は図のQ3、Q4のトランジ
スタがコイルLとコンデンサCの共振に応じて交互にO
Nして、DC12Vの電流をチョークコイルL1を介し
てトランスTへ交互に流している。この1次側のエネル
ギーがトランスTの2次側へ伝達されて交流の高電圧を
発生している。
【0054】この高電圧を受けてガイシ5bに差し込ま
れた紫外線ランプ5は、点灯を開始して紫外線を照射し
ている。
【0055】なお、ガイシ5bは図1に示す筒体2の9
b側に設けられていて、筒体2はネジ2e部で9a、9
bが分離可能に構成されることから、容易に紫外線ラン
プ5やフィルタ4を交換することができる。
【0056】ここで、紫外線ランプ5とフィルタ4間の
構造については、図面の都合上詳細な説明は省略する
が、紫外線ランプ5が直接フィルタ4へ接触するのを防
止するため、紫外線ランプ5を支える部材を介してフィ
ルタ4内に設置されている。
【0057】そして、9b側の一端2c位置で2a、2
bの筒体は図2に示す連結棒3a、3bと、その上方位
置に設けられた基体3cで連結されている。上記示した
高電圧電源6はバッテリ電池8や電圧検出手段7と共
に、この連結体3の基体3c内に格納されている。
【0058】また図9に示す8は、AC100VからD
C12Vを作成するACアダプタ8aの出力を入力ヒュ
ーズF1、逆流防止ダイオードD1、電流制限抵抗R、
バッテリ電池保護ヒューズFを経由して充電するバッテ
リ電池である。
【0059】ここで、ACアダプタ8aは外付けの例を
示したが、このACアダプタ8aの機能は連結体3の基
体3a内に設ける構成で、AC100VをACプラグか
ら直接または、ACコードを介して入力するものであっ
てもかまわない。
【0060】ここでは、図9の8bで示すコネクタ部で
ACアダプタ8aが本体側と分離されて、ACアダプタ
8aで充電されたバッテリ電池8の電力で脱臭殺菌の動
作をおこなっている。
【0061】すなわち、バッテリ電池8の電圧を図の抵
抗R1とR2で分圧し、この分圧電圧がツェナーダイオ
ードDZのツェナー電圧を越える場合(バッテリ電池電
圧が不足電圧以上であり正常電圧である場合)は、抵抗
R3に電圧が生じてトランジスタTR1をONにしてい
る。
【0062】そして、図1においては図面の都合上省略
したが、図9のSWで示すスイッチがON側(紫外線ラ
ンプ5点灯側)であれば、TR1のONでリレーRyが
駆動して、図のRy−1で示すリレー接点がメイク(接
点ON)する。
【0063】このように以上示す図9の電圧検出手段7
の動作で、バッテリ電池8のDC電圧はヒューズF、ダ
イオードD1を介して端子1、2に出力されている。
【0064】逆に、抵抗R1とR2で分圧された分圧電
圧がツェナーダイオードDZのツェナー電圧に満たない
場合(バッテリ電池電圧が不足電圧である場合)は、抵
抗R3に電圧が生じずトランジスタTR1はOFFとな
る。
【0065】したがって、図9のSWで示すスイッチが
たとえON側(紫外線ランプ5点灯側)であっても、T
R1はOFFでありリレーRyは駆動しない。そこで、
図のRy−1で示すリレー接点はアンメイク(接点OF
F)となり、バッテリ電池8のDC電圧は端子1、2に
生じない。
【0066】なお、図の13で示す間欠動作手段は、タ
イマICとそのデューティ比や時定数をきめる可変抵抗
VRとコンデンサCで構成され、上記トランジスタTR
1のベースを強制的に一定時間遮断する動作を繰り返し
ている。
【0067】このことで、高電圧電源が間欠動作で駆動
されて、このデューティ比のコントロールをVRの調整
でおこなうことで、容易に脱臭殺菌時間を調整すること
ができる。
【0068】例えば、紫外線ランプ5の寿命に影響を及
ぼすことのない時間間隔でON/OFFを繰り返す50
%デューティで駆動すると、バッテリ電池8の電力消費
時間を約2倍に伸ばすことができ更に、この駆動時間の
調整により紫外線ランプ5の照射を受けて発生するオゾ
ン量を調整することができる。
【0069】すなわち、狭い空間内に存在する悪臭量が
減り脱臭に寄与せず未反応のまま放出されてしまうオゾ
ンを、再び悪臭が充満するタイミングに合わせて発生さ
せることで、活性オゾンが悪臭と効率よく反応して分解
することで、有害なオゾンの放出を極力防止している。
【0070】そこで、外出中(昼間)ACアダプタでバ
ッテリ電池8に充電をおこない、帰宅後(夜間)にAC
コードを外して履物内10aに挿入することで、例え近
傍位置にAC100Vがなくてもコードレスで設置自在
に、例えば下駄箱内や下駄箱の下など好みの位置で自由
に脱臭殺菌をおこなわせることができる。
【0071】一方、電圧検出手段7はバッテリ電圧が充
電状態から不足電圧であることを検出するまでの時間だ
け、高電圧電源6にバッテリ電池8の電力を供給させる
ことができる。
【0072】そして、少ない電力であっても悪臭根元に
適用されるため、短時間で脱臭可能な構成であり、かつ
紫外線の過照射や余分なオゾン発生を極力防止して、悪
臭の根元のみを効率良く脱臭殺菌することができる。
【0073】なお、上記バッテリ電池8と電圧検出手段
7と高電圧電源6とを備えて上部で連結される基体3c
は、その取付位置2cが9b側に設けられていて、図3
に示す靴内10aに筒体2a、2bを挿入する際に靴1
0に連結体3が干渉することを防止している。
【0074】図7は靴内10aに挿入されて、脱臭及び
殺菌をおこなう9a側に設けられる筒体2の孔部2d形
状例を各々示すもので、図7(a)は多角形格子形22
の孔部2dであり、図7(b)は略円形22aの孔部2
dである。また、図7(c)は多角形格子形22bが細
かく設けらてた孔部2dである。
【0075】これら孔部2dは、通気と紫外線照射を損
なうことがないように、筒体2の表面が略均一間隔に配
された複数の孔部2dで通気自在に構成されるもので、
孔部2d形状は円、格子(四角、三角)いずれであって
も簡単で安価に製作でき、しかも筒体2の剛性を損なう
ことのない通気構造をとることができる。
【0076】実施においては筒体2はステンレス材で構
成されていて、通気孔4bを抜けた紫外線は、孔部2d
ならば容易に通過して、孔部2d外ならば内部でステン
レスの光沢により反射して反射光としてフィルタ4を再
照射するよう構成されている。
【0077】なお、本実施例においてはフィルタ4の断
面形状を図4や図5で示す形状に限定するものではな
い。また、筒体2の孔部2dの形状も図7(a)〜
(c)で示す形状に限定するものではない。さらに、筒
部2は9aと9bをネジ部2eで分離して一点止めでき
るU字型の紫外線ランプ5の例を示したが、ランプ長は
筒体2より短かければいずれの長さであってもかまわな
い。更に紫外線ランプ5の型状はU字管に限定するもの
ではなく、例えば両端に電極部備えた直線状の管で、筒
体2の先端で開閉するような構成のものであってもかま
わない。また、筒体2a、2bを連結する連結体3を連
結棒3a、3bと円柱形状の基体3cとで構成する例を
示したが、連結体3は例えば曲面状の一体構造のもので
成形してもかまわない。すなわち本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の
変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除する
ものではない。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、玄関などで発生する靴
内の悪臭を悪臭根元で効率よく脱臭殺菌すると共に、設
置自在に少ない電力であっても短時間で効率よく動作す
る履物の脱臭殺菌装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図。
【図2】その外形を示す(a)上面図、(b)側面図、
(c)正面図。
【図3】使用例を示す側面図。
【図4】フィルタを示す(a)斜視図、(b)部分斜視
図。
【図5】その他のフィルタを示す(a)、(b)、
(c)は各々部分斜視図。
【図6】フィルタの製作方法を示す斜視図。
【図7】筒体を示す側面図。
【図8】高電圧電源を示す回路図。
【図9】電圧検出手段を示す回路図。
【符号の説明】
1 コードレス式履物脱臭殺菌装置 2、2a、2b 筒体 2c 筒体一端 2d 孔部 3 連結体 3a、3b 連結棒 3c 基体 4 フィルタ 4a 外周面部 4b 通気孔 5 紫外線ランプ 6 高電圧電源 7 電圧検出手段 8 バッテリ電池 8a ACアダプタ 9a 分離部 9b 固定部 10 履物 10a 靴内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴など履物の脱臭及び殺菌をおこなう脱
    臭殺菌装置であって、 一対の靴内に各々挿入され表面が通気自在に構成された
    長棒形状の筒体と、 筒体の一端を上方から支えて一対の筒体を連結する連結
    体とを有し、 上記筒体内部に同じく略筒状に形成され外周面部から内
    部へ向けて通気孔を備えた光触媒によるフィルタと、 フィルタの内部に上記通気孔を介して筒体外部へ紫外線
    を照射する紫外線ランプとを備え、 少なくとも紫外線ランプを駆動する高電圧電源と、高電
    圧電源にDC電力を供給するバッテリ電池と、バッテリ
    電圧を検出する電圧検出手段とを上記連結体内に具備し
    て、 靴内の脱臭及び殺菌をコードレスでおこなうことを特徴
    とするコードレス式履物脱臭殺菌装置。
  2. 【請求項2】 高電圧電源の駆動が間欠動作でおこなわ
    れる請求項1記載のコードレス式履物脱臭殺菌装置。
  3. 【請求項3】 間欠動作のデューティ比が可変可能に構
    成される請求項2記載のコードレス式履物脱臭殺菌装
    置。
  4. 【請求項4】 表面が略均一間隔に配された複数の孔部
    で通気自在に構成され、少なくとも内部に光沢面を有し
    て、断面形状が略円曲状に形成された筒体であって、筒
    体内部に設けられる光触媒によるフィルタが酸化チタン
    を主成分とし、フィルタの通気孔が断面を略中空柱形状
    とする請求項1、2または3記載のコードレス式履物脱
    臭殺菌装置。
  5. 【請求項5】 筒体が連結体と連結する固定部と固定部
    から分離可能に設けられた分離部とで構成される請求項
    1、2、3または4記載のコードレス式履物脱臭殺菌装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2792208A1 (fr) * 1999-04-16 2000-10-20 Claude Bonduelle Dispositif pour desinfecter les semelles de chaussures d'un utilisateur
WO2006135273A1 (en) * 2005-06-17 2006-12-21 Adam Mendeleevich Abramov Method of antifungal and antibacterial drying of footwear and an apparatus for electro-drying of footwear by application of heat and ultraviolet treatment
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KR20220014984A (ko) * 2020-07-30 2022-02-08 김연태 신발 소독기

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