JPH08309231A - 静電式空気清浄装置 - Google Patents

静電式空気清浄装置

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JPH08309231A
JPH08309231A JP11701795A JP11701795A JPH08309231A JP H08309231 A JPH08309231 A JP H08309231A JP 11701795 A JP11701795 A JP 11701795A JP 11701795 A JP11701795 A JP 11701795A JP H08309231 A JPH08309231 A JP H08309231A
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JP
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electrode
dust collecting
case
dust
deodorizing
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JP11701795A
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Takafumi Takegawa
隆文 竹川
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集塵電極,イオン化電極間に印加する電圧が
低くても、大きな除塵能力を発揮できる静電式空気清浄
装置を提供する。 【構成】 円筒ケース10の周面に集塵電極11と集塵紙13
とを取り付け、その外側にイオン化電極12を配設した構
成の静電式空気清浄装置において、円筒ケース10の内部
に、紫外線ランプ15と光触媒17とオゾン触媒19とを有す
る脱臭部を備え、イオン化電極12を集塵電極11の上下方
向の略中央の位置に配設すると共に、その放電極12a, 1
2bを上下に付設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭内または事業所内
における空気を清浄するための空気清浄装置に関し、特
に、イオン風を利用して空気中の塵埃を吸着するように
構成した静電式空気清浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な静電式空気清浄装置とし
て、空気中に浮遊する塵埃粒子をイオン化するためのイ
オン化電極(陰極)と、イオン化した塵埃粒子を吸着す
るために円筒体の外周面(または円柱体の周面)に環状
に取り付けた集塵電極(陽極)とを設け、集塵電極の表
面を覆うように集塵紙を両電極間に介在させ、集塵紙に
イオン化した塵埃粒子を付着させるように構成したもの
が知られている。イオン化電極と集塵電極との間に高電
圧を印加すると、イオン化電極から集塵電極に向かう電
気力線が生じ、これによって両電極間を流れるイオン風
が生ずる。このイオン風により周囲の空気が装置内に流
入し、集塵紙を通過して外部に流出する。この際に、流
入した空気中の塵埃は放電によって生じたガスイオンま
たは電子に接すると負に帯電し、負に帯電した塵埃粒子
が集塵電極側に向かって移動して集塵紙に付着する。
【0003】従来のこのような静電式空気清浄装置で
は、集塵紙を取り替える際にイオン化電極が邪魔になら
ないように、その取り替え作業の簡便性を考慮して、イ
オン化電極を集塵電極の一方の先端近傍に配設させるこ
とが一般的であった。よって、イオン化電極から集塵電
極の他方の先端まではかなりの距離がある。このため、
イオン化電極,集塵電極間の電界がその先端にいく程弱
くなり、除塵能力も低くなってしまうという虞がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】空気清浄装置にとって
最も要求される能力は当然ながら除塵能力であり、その
除塵能力を高めるためにはイオン化電極と集塵電極との
間の印加電圧を高くする必要がある。しかし、電圧を高
くすることは、電源のコスト上昇及び安全性の低下をも
たらすという問題が発生する。
【0005】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、イオン化電極の配設位置を集塵電極の略中央と
し、しかも、そのイオン化電極の放電極の突出方向を2
方向として、イオン化電極の放電極から集塵電極の先端
までの距離を従来例の略半分とすることにより、印加す
る電圧が低くても従来例以上の除塵能力を発揮すること
ができる静電式空気清浄装置を提供することを目的とす
る。
【0006】本発明の他の目的は、筒状の集塵電極の内
側に脱臭装置を備えることにより、集塵機能と脱臭機能
とを併せて果たし得る静電式空気清浄装置を提供するこ
とにある。
【0007】本発明の更に他の目的は、本体を覆うカバ
ーの内面にイオン化電極を一体化して設けることによ
り、このカバーと共にイオン化電極の着脱を自在に行う
ことができ、集塵紙の取り替え処理,本体部のメンテナ
ンス処理を容易かつ安全に行うことが可能である静電式
空気清浄装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に係る静
電式空気清浄装置は、筒状の集塵電極と、該集塵電極の
外部に配設され放電極を有するイオン化電極とを備えた
静電式空気清浄装置において、前記集塵電極の内側に脱
臭装置を有し、前記イオン化電極を前記集塵電極の軸方
向の略中央位置に配置すると共に、前記イオン化電極の
放電極を前記集塵電極の軸方向の異なる2方向に突出さ
せていることを特徴とする。
【0009】本願の請求項2に係る静電式空気清浄装置
は、請求項1において、その内面に前記イオン化電極を
一体に設け、前記集塵電極を覆うカバーを備え、該カバ
ーと共に前記イオン化電極を着脱可能な構成にしたこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】筒状の集塵電極と、その軸方向の略中央に配置
され、その軸方向の2方向に突出した放電極を有するイ
オン化電極との間に直流の高電圧を印加して、イオン化
電極にコロナ放電を生じさせ、空気をイオン化してイオ
ン風を発生させると共に、塵埃粒子を帯電させ、集塵電
極に電気的に結合させ集塵する。本発明では、イオン化
電極から集塵電極の先端までの距離が、従来の構成より
短くなり、電界の作用が集塵電極の先端まで強力に働
く。よって、比較的に印加電圧が低くても充分な集塵機
能を果たすことができる。
【0011】筒状の集塵電極の内側に、例えば、光触媒
による光脱臭機構とオゾン触媒によるオゾン脱臭機構と
の二重脱臭系からなる脱臭装置を設けているので、集塵
処理と脱臭処理とを同時に行える。
【0012】イオン化電極をカバーの内面に一体的に布
設し、カバーと共に着脱自在とするようにしたので、ユ
ーザが集塵電極に巻き付けた集塵紙を取り替える場合、
または本体部のメンテナンスを行う場合においても、イ
オン化電極が邪魔にならずに容易に行うことができ、し
かもイオン化電極は外されているため高電圧がユーザに
及ぼされることもなく安全である。
【0013】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて具体的に説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例である静電式空気
清浄装置の構成を示す縦断面図、図2はその静電式空気
清浄装置の横断面図である。なお、図2では理解を容易
にするために、図1における複数の横断面を合成してそ
の構成を示している。本実施例の静電式空気清浄装置に
は、後述するように、集塵機構に加えて脱臭機構が付加
されている。
【0015】図1において、1は下側が開口されている
筐体状をなす下部ケース、9はこの下部ケース1に連結
され上方及び下方の一部が開口されている筐体状をなす
上部ケースである。図3は下部ケース1の内部構成を示
す断面図、図4は下部ケース1及びその近傍の縦断面図
である。なお、図4では図1と縦断面を90度ずらせて示
している。下部ケース1の開口部には、クッション脚8
が圧入された底蓋7が取り付けられている。下部ケース
1と上部ケース9との連結部には、送風ファン24が備え
られている。また、連結部はその一部が開放された開口
部40となっている。
【0016】送風ファン24の軸は下部ケース1の上面を
貫通して下部ケース1内に延在し、駆動源としてのモー
タ2に接続している。また、集塵処理・脱臭処理のオ
ン,オフの切り換え等の各種の処理動作の制御を行う回
路を有する基板3が、下部ケース1の内部にネジにて固
設されている。また、後述する集塵電極11, イオン化電
極12間に高電圧を供給する電源回路4が、底蓋7に載置
した態様で設けられている。更に、下部ケース1内に
は、後述する紫外線ランプ15の安定器5及び点燈管6が
設置されている。また、下部ケース1の上面の一部は下
方に傾斜したテーパ部となっており、そのテーパ部には
基板3の回路に接続させて、処理動作をユーザが操作す
るための操作パネル31が設けられている。このような各
種の電気部品は、下部ケース1に固定されているので、
この上方に設ける集塵部,脱臭部との組立性が非常に良
好である。
【0017】図5は本実施例における脱臭部の構成を示
す縦断面図、図6は本実施例において脱臭部と後述する
イオン化電極12,カバー20及びドーム21とを外した構成
を示す縦断面図である。
【0018】上部ケース9内には、円筒ケース10が立設
されている。円筒ケース10の外周面には、空気の流路と
なる多数の孔が設けられていると共に、静電式の集塵機
構の陽極となる網目状の集塵電極11がボス10c の位置に
てネジ止めで取り付けられている。集塵電極11には電気
絶縁性を有する集塵紙13が巻き付けられている。集塵紙
13は、キッチンタオルに類似したものである。集塵紙13
は、押さえレバー14により円筒ケース10の内側に押し込
むように固定される。押さえレバー14は下端の軸14a を
支点に回動し、その上部の爪14b が円筒ケース10に係止
される(図6参照)。
【0019】円筒ケース10の側面部は、空気の取入口と
なるために全周にわたってスリット状をなしたカバー20
に覆われている。カバー20は、例えば、カップ状の外周
に上下方向に延在する格子状のリブと各リブ間に空気流
入用スリットとを一定のピッチで交互に形成した構成を
なす。また、円筒ケース10の上側は、周縁につば部を有
する半球状のドーム21に覆われている。ドーム21は、固
定リング23とカバー20との間にそのつば部が挟まれるよ
うに設けられている。カバー20と固定リング23とはネジ
34にてネジ止めされており、ドーム21はカバー20に対し
て回転自在である。
【0020】円筒ケース10の上部の内面には数箇所(例
えば4箇所)にリブ10d が設けられており、ドーム21の
外面のつば部には数箇所(例えば4箇所)に突起状のリ
ブ21a が設けられている。これらのリブ10d とリブ21a
とが、ドーム21を回転させることにより、互いに噛み合
って、ドーム21と共にカバー20が円筒ケース10に固定さ
れる。つまり、ドーム21を回転させて、ドーム21のリブ
21a が円筒ケース10のリブ10d に移動すると、ロック状
態となってカバー20は本体と一体化する。また、リブ21
a とリブ10d とが離れると、ロック状態が解除されて、
ドーム21と共にカバー20を本体から外すことが可能とな
る。
【0021】カバー20の内周面中央部に取り付けられた
保持具41により、イオン化電極12がカバー20に保持され
ている。イオン化電極12は、集塵電極11の外側でその軸
方向(上下方向)の略中央に配されており、上下2方向
に突出した尖鋭状の放電極12a, 12bを有している。イオ
ン化電極12に連なる給電線42を保持する給電線保持部43
が保持具41と一体に構成されており、給電線保持部43は
カバー20の空気流入用スリットにその爪部43a を介して
保持されている。給電線42の下方にはピン端子44が連な
り、このピン端子44は上部ケース9に設置した開孔部9a
内の導電性の弾性体45に接する構造となっている。
【0022】このような構造により、カバー20と一体的
にイオン化電極12が本体から着脱自在になっている。つ
まり、カバー20を外すと、ピン端子44が弾性体45から離
れて、ピン端子44からイオン化電極12までの部分がカバ
ー20と一体的に外れることになる。従って、集塵電極11
のメンテナンス時にカバー20を外すとイオン化電極12が
一体となって外れることになるので、安全にメンテナン
ス作業を行うことができる。
【0023】円筒ケース10の下側の開口部には、周縁部
が封止され中心部が開口するようなシールリング25が嵌
め込まれており、空気の流路が形成されている。なお、
これらの円筒ケース10,集塵電極11,イオン化電極12,
集塵紙13及び押さえレバー14により、本実施例における
集塵部を構成している。
【0024】このような構成の集塵部では、集塵電極11
とイオン化電極12の放電極12a, 12bとの間に高電圧を印
加し、放電極12a, 12bにコロナ放電を生じせしめ、イオ
ン風を発生させると共に、塵埃粒子を帯電させ、イオン
風または電界の力により集塵電極11に巻き付けた集塵紙
13に帯電した塵埃粒子を吸着させて除塵を行うようにな
っている。また、送風ファン24により強制的に通風させ
ることにより、より大きな除塵効果をもたらすことが可
能となる。本実施例では、イオン化電極12の放電極12a,
12bを上下に配している関係で、集塵電極11の端面まで
の距離を短くすることが可能となり、低電圧でより効率
が高い集塵処理が可能となる。
【0025】円筒ケース10の内部には、図5にその構成
を示す脱臭部が設けられている。円筒ケース10内には、
角筒状のエアーガイドケース18が設けられており、更に
そのエアーガイドケース18内の中央には、有底角筒状で
あって一部の側面が開口部となっているランプケース16
が設けられている。ランプケース16は、紫外線を放射し
かつオゾンを発生する紫外線ランプ15を収納しており、
また、ランプケース16の側面の開口部には、紫外線によ
って励起して酸化反応を促進する光触媒17が設けられて
いる。光触媒17は、具体的には酸化タングステン,酸化
チタン,酸化イットリウムなどの金属酸化物またはそれ
らの混合物の半導体からなる。また、エアーガイドケー
ス18は、紫外線ランプ15の点灯時に発生するオゾンを中
和すると共に悪臭物質の酸化反応を促進するオゾン触媒
19をその下側の開口部に保持している。また、これらの
エアーガイドケース18及びランプケース16は空気の流路
を形成している。なお、これらの紫外線ランプ15,ラン
プケース16,光触媒17,エアーガイドケース18及びオゾ
ン触媒19により、本実施例における脱臭部を構成してい
る。
【0026】エアガイドケース18は、左右方向に分割で
きる構造となっており、断面がコ字状をなす略同形の第
1エアガイドケース18b 及び第2エアガイドケース18d
が爪18a によって保持された構成をなしている(図2,
図5参照)。そして、オゾン触媒19は、両第1エアガイ
ドケース18b,第2エアガイドケース18d に挟まれて保持
されている。
【0027】また、ランプケース16も同様に左右に分割
可能な構造となっており、断面がコ字状をなす第1ラン
プケース16b 及び側面の開口部を形成する偏平な第2ラ
ンプケース16c が爪16a によって保持された構成をなし
ている(図2,図5参照)。このランプケース16の側面
の開口部に設けられた光触媒17は、第2ランプケース16
c と第2エアガイドケース18d とに挟まれて保持されて
いる。第1ランプケース16b の内周面には、紫外線ラン
プ15からの紫外線を反射する反射部材26が形成されてい
る。紫外線ランプ15は、第1ランプケース16b 及び反射
部材26と共に、第1エアガイドケース18b の2本のボス
18c にネジ30にてネジ止め固定されている。そして、紫
外線ランプ15から直接にまたは反射部材26にて反射した
後に紫外線が光触媒17に照射され、光触媒17が励起され
るようになっている。
【0028】このように、紫外線ランプ15,光触媒17を
保持するランプケース16と、オゾン触媒19を保持するエ
アガイドケース18とは、それぞれ左右に分割できる構成
であって本体より簡単に着脱できる構造となっている。
つまり、本実施例の脱臭部は分解が容易であって、紫外
線ランプ15,光触媒17,オゾン触媒19の交換が非常に簡
単である。従って、ユーザ自身が、業者に依頼すること
なく、これらの部材の交換及びメンテンナンス処理を行
うことができる。また、脱臭部自体も、本体の円筒ケー
ス10のリブ10b にネジ33にてネジ止め固定されており、
簡単に着脱できる。
【0029】次に、このような構成の脱臭部の円筒ケー
ス10への取り付けについて説明する。脱臭部を本体(円
筒ケース10)に収納する場合は、脱臭部が正しい位置に
取り付けられるように、円筒ケース10に設けられた集塵
電極11を取り付けるためのボス10c の先端が、脱臭部の
エアガイドケース18に接し、ガイドの役割を果たしてい
る。また、前述した円筒ケース10の下部のシールリング
25と上部ケース9とには、脱臭部をガイド及び保持する
ためのリブ25a とリブ9bと(図6参照)が設けられてお
り、脱臭部が正しい位置に保持される。
【0030】上述したようなこの集塵部・脱臭部が、前
述したカバー20に覆われている。固定具としてのドーム
21は、乳白色の光透過性樹脂(例えばアクリルスチレン
樹脂)からできている。紫外線ランプ15の上方のランプ
ケース16の開口部より漏れる紫外線が、その上方に設け
られた半球状のドーム21に照射され、ドーム21は、発光
体としても機能し、光を発するようになっている。
【0031】エアーガイドケース18の上部内面には、リ
ミットスイッチ22が固定されている。カバー20が外され
た場合に、高電圧, 紫外線等の危険にさらされないよう
に電源を切るべく、このリミットスイッチ22は設けられ
ている。カバー20が取り付けられているときは、カバー
20に固定された固定リング23のピン23a により、リミッ
トスイッチ22がオン状態になっている。カバー20が外さ
れると、リミットスイッチ22がオフとなって電源が切れ
る。
【0032】次に、動作について説明する。図7は、本
発明の実施例における空気の流れを示す図である。ま
ず、空気の流れについて説明すると、送風ファン24の回
転により、カバー20より流入した空気が集塵紙13, 集塵
電極11, 円筒ケース10を通過し、円筒ケース10とエアー
ガイドケース18との空隙を上昇した後、ランプケース16
上部の開口部を通り、紫外線ランプ15の近傍を通って、
光触媒17, オゾン触媒19を通過し、下部ケース1と上部
ケース9との間の開口部40より排出される。上部ケース
9(オゾン触媒19)の下方に設けられた送風ファン24が
駆動されると、外部の汚染空気の塵埃粒子は集塵紙13に
除塵され、悪臭成分を含んだ空気はランプケース16内に
吸気され、紫外線の照射によって励起した光触媒17と紫
外線ランプ15によって生じたオゾンとによって、その空
気は酸化反応により無臭物質となって外部に排気され
る。
【0033】以下、集塵部における集塵処理及び脱臭部
における脱臭処理の詳細について説明する。操作パネル
31にて電源回路4がオンに操作されると、イオン化電極
12を負側とした例えば7kVの電圧が、集塵電極11,イ
オン化電極12間に印加され、イオン化電極12から集塵電
極11に向かう電気力線が生じる。イオン化電極12は尖鋭
状の放電極12a, 12bを有しているので、容易にコロナ放
電を開始し、放電によってイオン風を生じさせると共
に、放電によって生じたガスイオン,電子に塵埃粒子が
接するとその塵埃粒子は負に帯電する。負に帯電した塵
埃粒子は電位が高い集塵電極11に向かって移動する。集
塵電極11の周囲には、集塵紙13が巻き付けられているの
で、その塵埃粒子は集塵紙13に付着する。
【0034】勿論、送風ファン24を回さずにイオン風の
みで集塵処理を行うことは可能である。しかしながら、
イオン風だけでは吸引させる空気量が少ないので、空気
がかなり汚れている場合、または、広い部屋に設置する
場合などでは、充分な除塵能力を発揮できないことが考
えられる。よって、このような場合には、送風ファン24
を回転させて、外部空気を集塵部内に強制的に吸引する
ようにする。このようにすると、イオン風だけの場合と
比較して、吸引される空気量が増加して塵埃の吸着量が
格段に向上する。
【0035】なお、集塵紙13における塵埃の付着量が多
くなって、除塵機能が低下してきた場合には、集塵紙13
を固定する押さえレバー14の爪14b を円筒ケース10から
外して集塵紙13の係止を解き、汚れた集塵紙13を新しい
集塵紙13に取り替え、この新しい集塵紙13を集塵電極11
に巻き付ける。本実施例におけるこのような集塵紙13の
交換処理は、押さえレバー14の使用によって、極めて簡
易に行える。
【0036】次に、脱臭部における脱臭処理について説
明する。紫外線ランプ15は通電されると、紫外線を放射
すると共にオゾンを発生する。放射された紫外線は反射
部材26により効率良く光触媒17に照射される。光触媒17
を構成する金属酸化物の半導体の電子が紫外線照射によ
ってエネルギを得、活性が高いOラジカル,OHラジカ
ルなどの活性種が生じ、これらの活性種が悪臭物資を酸
化する。また、発生した酸化力が強いオゾンも悪臭物資
の酸化反応を促進する。集塵部にて除塵され、悪臭成分
を含んだ空気は、ランプケース16内に吸気され、励起し
た光触媒17からの活性種と紫外線ランプ15からのオゾン
とによって、酸化されて無臭物質となって外部に排気さ
れる。具体的には、種々の悪臭物質が、水蒸気,二酸化
炭素,窒素などの無臭物質まで最終的に分解される。
【0037】ところで、オゾンはそれ自身に臭いがあ
る。しかし、残存する余分なオゾンはオゾン触媒19を通
過することによって中和分解されるので、安全である。
また、このオゾン触媒19自体も悪臭物質の酸化反応の促
進に寄与する。
【0038】紫外線ランプ15を点灯させて脱臭処理を行
っている場合に、紫外線ランプ15からの紫外線がランプ
ケース16の上部の開口部から漏れて合成樹脂製のドーム
21に照射され、ドーム21が発光する。よって、新たな光
源を設けることなく、このドーム21が発光部となる。な
お、光触媒17への集光用の反射部材26は、ランプケース
16の上部の開口部にまで達して形成されているので、紫
外線ランプ15からの光は効率良くドーム21に照射され
る。また、脱臭処理中にはドーム21が発光しているの
で、脱臭処理が行われているか否かがユーザにとって一
目で判断できる。
【0039】以上のように本実施例では、静電式の集塵
部を備えると共に光脱臭,オゾン脱臭の2重系からなる
脱臭部を備えているので、極めて効果が高い除塵・脱臭
システムとなる。
【0040】ここで、集塵部における集塵処理と脱臭部
における脱臭処理と送風ファン24の駆動との組み合わせ
について説明する。集塵部における集塵処理は、集塵電
極11, イオン化電極12間の電圧印加の有無により、その
オン,オフの制御が可能である。また、脱臭部における
脱臭処理は、紫外線ランプ15の点灯,消灯の切り換えに
より、そのオン,オフの制御が可能である。更に、送風
ファン24の駆動は、モータ2への通電の有無により、そ
のオン,オフの制御が可能である。
【0041】例えば、送風ファン24のオン,オフの切り
換えと紫外線ランプ15の点灯,消灯の切り換えとを同期
させておき、送風ファン24のオフ時には主として集塵機
能を働かせ、送風ファン24のオン時には集塵機能及び脱
臭機能の両方を働かせる。即ち、送風ファン24オフ時
は、低消費電力,無騒音の静電式集塵処理を行い、送風
ファン24オン時は、イオン風より遙に強い風で高効率な
集塵処理を行うと共に、強力な脱臭処理も行う。
【0042】上記の例とは異なり、送風ファン24のオ
ン,オフと紫外線ランプ15の点灯,消灯とは独立的に制
御し、送風ファン24が停止している期間内で紫外線ラン
プ15を間欠的に点灯させて、光触媒17に吸着された塵埃
粒子の酸化反応を促進させて光触媒17の表面を清浄化す
ることも可能である。
【0043】このように、集塵部の運転,非運転、脱臭
部の運転,非運転、送風ファン24のオン,オフを組み合
わせることにより、使用時の外部状況に応じて集塵能力
及び脱臭能力を適切に制御できると共に、また、省エネ
ルギ,騒音等の観点も考慮することが可能となる。
【0044】なお、上述の実施例では、脱臭部として光
脱臭,オゾン脱臭の2重系の脱臭機構を設けたが、活性
炭を利用した円柱状の脱臭部を円筒ケース10の内部に配
設するようにしても良い。
【0045】なお、上述の実施例では、集塵電極11を設
けるケースは円筒状の円筒ケース10としたが、このケー
スは内部に脱臭部を備えるために筒状であれば良く、角
筒状,六角筒状など他の形状であっても良い。また、エ
アーガイドケース18,ランプケース16についても角筒状
でなくて、他の形状の筒であっても良い。
【0046】
【発明の効果】本発明の静電式空気清浄装置では、イオ
ン化電極を集塵電極の軸方向の略中央に配置し、その放
電極を上下に配することにしたので、印加する電圧を従
来例に比べて低く設定することができ、コストの低減化
を図れると共に集塵機能の向上も図ることとができる。
また、脱臭装置も備えているので、集塵処理と併せて脱
臭処理も行うことが可能である。
【0047】また、イオン化電極をカバーの内面に一体
化して設ける構成としたので、カバーと共にイオン化電
極の着脱を自在に行え、この結果、集塵紙の取り替え、
集塵電極のメンテナンス等を容易かつ安全に実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電式空気清浄装置の構成を示す縦断
面図である。
【図2】本発明の静電式空気清浄装置の構成を示す横断
面図である。
【図3】本発明の静電式空気清浄装置の下部ケースの内
部構成を示す横断面図である。
【図4】本発明の静電式空気清浄装置の下部ケース及び
その近傍の構成を示す縦断面図である。
【図5】本発明の静電式空気清浄装置の脱臭部の構成を
示す縦断面図である。
【図6】本発明の静電式空気清浄装置の脱臭部,イオン
化電極,カバー及びドームを除いた構成を示す縦断面図
である。
【図7】本発明の静電式空気清浄装置における空気の流
れを示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 下部ケース 9 上部ケース 10 円筒ケース 11 集塵電極 12 イオン化電極 12a, 12b 放電極 13 集塵紙 14 押さえレバー 15 紫外線ランプ 16 ランプケース 17 光触媒 19 オゾン触媒 20 カバー 21 ドーム 23 固定リング 24 送風ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24F 7/00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の集塵電極と、該集塵電極の外部に
    配設され放電極を有するイオン化電極とを備えた静電式
    空気清浄装置において、前記集塵電極の内側に脱臭装置
    を有し、前記イオン化電極を前記集塵電極の軸方向の略
    中央位置に配置すると共に、前記イオン化電極の放電極
    を前記集塵電極の軸方向の異なる2方向に突出させてい
    ることを特徴とする静電式空気清浄装置。
  2. 【請求項2】 その内面に前記イオン化電極を一体に設
    け、前記集塵電極を覆うカバーを備え、該カバーと共に
    前記イオン化電極を着脱可能な構成にしたことを特徴と
    する請求項1記載の静電式空気清浄装置。
JP11701795A 1995-05-16 1995-05-16 静電式空気清浄装置 Pending JPH08309231A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10212201A (ja) * 1997-01-29 1998-08-11 Zeon Kasei Co Ltd 光触媒式鮮度保持装置
CN105571006A (zh) * 2016-02-04 2016-05-11 湖南鑫实伟业环保科技有限公司 小型壁挂式新风机
JP2017109158A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 シャープ株式会社 空気清浄機
JP2019205955A (ja) * 2018-05-28 2019-12-05 アマノ株式会社 電気集塵装置

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