JP3159067B2 - 空気清浄装置 - Google Patents

空気清浄装置

Info

Publication number
JP3159067B2
JP3159067B2 JP19093196A JP19093196A JP3159067B2 JP 3159067 B2 JP3159067 B2 JP 3159067B2 JP 19093196 A JP19093196 A JP 19093196A JP 19093196 A JP19093196 A JP 19093196A JP 3159067 B2 JP3159067 B2 JP 3159067B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
light
light source
fluorescent lamp
cathode fluorescent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP19093196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1033653A (ja
Inventor
敏之 加藤
一也 岡田
昌敏 堀本
俊一 布川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16266074&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3159067(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP19093196A priority Critical patent/JP3159067B2/ja
Publication of JPH1033653A publication Critical patent/JPH1033653A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3159067B2 publication Critical patent/JP3159067B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】光触媒を用いて空気中の臭い
成分等の汚染物質を浄化することのできる空気清浄装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、光脱臭機能を備えた空気清浄
装置が知られている(例えば、特開平1─234729
号公報等)。このような空気清浄装置では、光源から発
した紫外線が光触媒を励起させることによって、臭気成
分が分解されて、臭いを除去することができる。
【0003】ところで、一般に光源には、電極にフィラ
メントを有してアーク放電を利用して蛍光体に発光させ
る構造を有し(このような構造の光源を「熱陰極型蛍光
ランプ」という。)、紫外線を発する紫外線ランプが使
用されている。このような光源は、経時変化に伴い光束
維持率が所定値以下に低下(初期状態に比べて暗くな
る。)して、寿命に至る。空気清浄装置では、光源の寿
命切れによる機能低下を避けるために、通常、所定時
間、例えば、3000時間〜6000時間の使用時間毎
に、光源を交換することとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな交換作業は、面倒であるので、その頻度を少なくし
たい。また、熱陰極型蛍光ランプでは、光束維持率の低
下による寿命の他に、フィラメントの断線等で点灯不能
に至る場合がある。この様な場合には、脱臭機能を殆ど
発揮できなくなる上に、いつ点灯不能になるかの予測が
困難なので、このような事態の発生は回避したい。
【0005】また、熱陰極型蛍光ランプの外形やその点
灯回路は一般に大型であるので、それらを有した空気清
浄装置の小型化は困難であった。そこで、本発明の目的
は、上述の技術的課題を解決し、光源の交換頻度が少な
く、光触媒が汚染物質を浄化することのできる空気清浄
装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の空気清浄装置は、光源からの
紫外線の照射を受けて汚染物質を浄化する光触媒が、空
気風路に関連して設けられた保持体に担持されて、空気
風路を流れる空気を浄化する空気清浄装置において、光
源は、発光する光の波長が主に320nm〜420nm
紫外線領域を含む冷陰極型蛍光ランプからなり、光源
からの光を反射でき、その反射光を保持体に向けるよう
に配置された反射体をさらに備えたことを特徴とする。
【0007】ここで冷陰極型蛍光ランプとは、グロー放
電を利用した放電灯で、正規グロー放電領域で動作し、
陽光柱で発生した紫外線によって励起した蛍光体から光
を放射させる蛍光ランプである。この構成によれば、以
下の作用を奏する。すなわち、冷陰極型蛍光ランプは、
電極にフィラメントを用いないので、アーク放電を利用
して電極にフィラメントを用いる従来の熱陰極型蛍光ラ
ンプに比べて、寿命が長い。従って、空気清浄装置の光
源の交換頻度を少なくすることができる。
【0008】また、冷陰極型蛍光ランプはフィラメント
切れ等に伴う点灯不能を起こすことがないので、空気清
浄装置は汚染物質を浄化する機能の略完全停止に至るこ
とがない。また、冷陰極型蛍光ランプは、フィラメント
を備えていないので、フィラメントを有した熱陰極型蛍
光ランプに比べて、一般に小型であることから、空気風
路に配置された場合に、空気の流れを妨げ難い結果、配
置の自由度を高くすることができる。さらに、冷陰極型
蛍光ランプは、グロー放電領域を利用することによって
ランプ電流が少なく、また、フィラメントの予熱も不要
であるので、ランプ電流が大きい上にフィラメントの予
熱も必要な熱陰極型蛍光ランプに比べて点灯回路を簡単
化することができる。従って、空気清浄装置の小型化を
図ることができる。
【0009】また、420nm以下の波長の光は、Ti
2 、ZnO等の光触媒を活性化させて、効率よく汚染
物質を浄化することができる。また、320nm以上の
波長の光であれば、より波長の短い紫外線のように、人
体に悪影響を与えたりしない。
【0010】また、反射体により、以下の作用を奏す
る。すなわち、光源としての冷陰極型蛍光ランプからの
光は、反射体で反射されて保持体に向けられることによ
って、より広い面積を照明することができる。ところ
で、冷陰極型蛍光ランプの外形は、熱陰極型蛍光ランプ
に比べて小さいので、発光面も小さくなり、その結果、
冷陰極型蛍光ランプが照明することのできる面積が、熱
陰極型蛍光ランプに比べて少なくなる傾向にある。この
傾向を、反射体による反射光で補うことができ、効率よ
く汚染物質を浄化することができる。また、反射体によ
り光の照射方向を自在に調整できるので、光源の配置の
自由度が増すことになる。請求項2にかかる発明の空気
清浄装置は、光源からの紫外線の照射を受けて汚染物質
を浄化する光触媒が、空気風路に関連して設けられた保
持体に担持されて、空気風路を流れる空気を浄化する空
気清浄装置において、光源は、発光する光の波長が主に
紫外線領域を含む冷陰極型蛍光ランプからなり、保持体
よりも空気風路の下流側に配置されていることを特徴と
する。 この構成によれば、上述の請求項1に記載の発明
の作用で説明したように、冷陰極型蛍光ランプによる作
用を同様に得ることができる。すなわち、冷陰極型蛍光
ランプは、従来の熱陰極型蛍光ランプに比べて、長寿命
であり、フィラメント切れが生じず、小型であり、点灯
回路も簡単化することができる。従って、空気清浄装置
の光源の交換頻度を少なくすることができる。また、空
気清浄装置は汚染物質を浄化する機能の略完全停止に至
ることがない。また、冷陰極型蛍光ランプは、熱陰極型
蛍光ランプに比べて、空気風路での配置の自由度を高く
することができる。さらに、空気清浄装置の小型化を図
ることができる。 特に、光源が保持体よりも空気風路の
下流側に配置されているので、光源は汚れ難く、その結
果、効率よく照明できる。また、メンテナンスの手間を
少なくできる。 請求項3にかかる発明の空気清浄装置
は、請求項2に記載の空気清浄装置において、上記紫外
線領域は、320nm〜420nmであることを特徴と
する。 この構成によれば、請求項2記載の発明の作用に
加えて、420nm以下の波長の光は、TiO 2 、Zn
O等の光触媒を活性化させて、効率よく汚染物質を浄
することができる。また、320nm以上の波長の光で
あれば、より波長の短い紫外線のように、人体に悪影響
を与えたりしない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態を添付
図面を参照しつつ説明する。以下では、光触媒が汚染物
質を浄化する機能と、イオン化による塵埃除去機能とを
有した空気清浄装置について説明するが、本発明は、光
触媒が汚染物質を浄化する機能だけを有した空気清浄装
置に適用しても構わない。
【0012】図1は本発明の一実施形態にかかる空気清
浄装置の分解斜視図である。図2は、図1の空気清浄装
置の概略構造の断面右側面図である。なお、図1と図2
には、前後方向を示す矢印Xが図示されている。空気清
浄装置1は、内部に空気風路を区画する箱状のハウジン
グ10を備えている。ハウジング10内に、以下の各部
が、前方より空気風路に沿って順に配置されている。す
なわち、比較的大きなごみや塵を除去するためのプレフ
ィルタ20と、空気風路に沿う流れ(通気流)中の塵埃
粒子をイオン化するためのイオン化部21と、イオン化
された塵埃粒子を吸着する集塵部としてフィルタケース
22aに収容されたロール状の静電フィルタ22と、光
触媒を担持する保持体としての脱臭フィルタ23と、脱
臭フィルタ23に紫外線を照射するための光源24と、
光源24からの光を脱臭フィルタ23に向けて反射する
反射板25と、反射板25の後方にあって所定の方向の
通気流を生成できる、モータ26aによって駆動される
シロッコファン等の送風ファン26とが備えられてい
る。
【0013】また、ハウジング10内には、光源24を
点灯するための点灯回路(図示せず)が、シールドケー
ス27に収容されて設けられている。ハウジング10
は、前面に吸込口14を区画する吸込グリル13と、吸
込グリル13が取り付けられ空気風路の上流部分を区画
する前ケース11と、前ケース11の後方に設けられ、
上方に排気口15を有する後ケース12とを有してい
る。
【0014】空気風路は、吸込口14から、前ケース1
1内、後ケース12内を通り、排気口15に至る風路で
ある。その途中に設けられた送風ファン26が駆動され
ると、通気流は、前ケース11内を吸込口14から後方
へ流れ(矢印B)、送風ファン26に至り、後ケース1
2内では、排気口15に向かって上方へ流れる(矢印
C)。
【0015】イオン化部21は、通気流方向と直交する
方向に延び且つ互いに平行な複数の放電線としてのイオ
ン化線21aと、各イオン化線21aを挟み一対ずつ組
をなして配置された互いに平行な対向極板21bとを備
えており、コロナ放電により生成するイオンシャワーに
より通気流中の塵埃粒子を帯電させる。静電フィルタ2
2としては、例えば、目付50g/m2 のポリオレフィ
ン系の帯電性不織布を用いることができる。この帯電性
不織布は、フィルタケース22a内から繰り出して、通
気流に対して直交するように配置されている。静電フィ
ルタ22は、イオン化部21で帯電された塵埃粒子を電
気的に吸着する。
【0016】脱臭フィルタ23は、臭い成分を吸着可能
な活性炭やゼオライト等の吸着剤と、紫外線の照射を受
けて臭い成分等の汚染物質を浄化する光触媒とを備えて
いる。吸着剤と光触媒とは、混練された状態で、脱臭フ
ィルタ23の素材、例えば、目付70g/m2 のポリエ
ステル系不織布にコーティングされている。脱臭フィル
タ23は、通気流が脱臭フィルタ23を透過するよう
に、通気流に対して直交するように配置されている。な
お、脱臭フィルタ23は、上述の構成に限定されない。
例えば、光触媒等を含む波形断面のシート状部材を積層
した、いわゆるコルゲート形状に脱臭フィルタ23を形
成してもよい。
【0017】光触媒は、光を吸収してそのエネルギを反
応物質に与えて化学反応をおこさせる物質を意味する。
具体的には、紫外線を含む光の照射を受けることによ
り、光触媒の表面に発生した正孔が、光触媒表面の吸着
水と反応して、ラジカルOH(水酸基ラジカル)が生成
され、このラジカルOHが有機物の分子結合を切断する
ことにより、例えば、アンモニア等の臭い成分を無臭化
する。
【0018】また、光触媒としては、アナタース型の結
晶構造を有する二酸化チタニウム(TiO2 )、酸化亜
鉛(ZnO)および三酸化タングステンを用いることが
可能であるが、下記の点で、二酸化チタニウムを用いる
ことが好ましい。すなわち、二酸化チタニウムであれ
ば、弱い紫外線でも十分な脱臭機能を発揮でき、広範囲
な臭い物質、例えば、アンモニア、アセトアルデヒド、
酢酸、トリメチルアミン、メチルメルカプタン、硫化水
素、スチレン、硫化メチル、二硫化ジメチルおよびイソ
吉草酸の悪臭を除去できるからである。
【0019】このように、通気流中の臭い成分は、吸着
剤により物理的に吸着され、光触媒により浄化されるの
で、脱臭能力が高いと共にこの脱臭能力を長期にわたっ
て維持できる。光源24は、直管型の冷陰極型蛍光ラン
プであり、複数、例えば、2本が平行に所定間隔を開け
て配置されている。また、光源24は、その長手方向を
脱臭フィルタ23と平行に水平に延びて、空気風路内に
配置されている。それゆえ、脱臭フィルタ23を万遍な
く照明することができる。ここで、冷陰極型蛍光ランプ
は、グロー放電を利用した放電灯で、正規グロー放電領
域で動作し、陽光柱で発生した紫外線によって励起した
蛍光体から光を放射させる蛍光ランプであり、蛍光体の
物質の選定により、放射する光の波長を変えることがで
きる。冷陰極型蛍光ランプの電極は、従来の熱陰極型蛍
光ランプで用いられたフィラメントと異なり、板状や円
筒状の部材が用いられており、後述するように、冷陰極
型蛍光ランプは、熱陰極型蛍光ランプに比べて一般に小
型、長寿命である。例えば、冷陰極型蛍光ランプは、直
径1.8mm程度とすることも可能であり、直径4mm
程度のものがコスト面で適当であり、細管で直径15m
m程度である熱陰極型蛍光ランプに比べて格段に細い。
【0020】また、光源24は、紫外線領域を含む光を
発する。すなわち、発光する光の波長は、例えば、図3
の分光分布グラフに示すように、350nm〜410n
mの領域に主に分布し、370nmにピークを有してい
る。なお、光の分光分布は、このような分布に限定され
ない。要は、波長が320nm〜420nmである紫外
線領域の光を主に含んでいれば、光源24として好まし
い。というのは、420nm以下の波長の光は、上述の
TiO2 、ZnO等の光触媒を活性化させて、効率よく
汚染物質を浄化することができる。また、320nm以
上の波長の光であれば、より波長の短い紫外線のよう
に、人体に悪影響を与えたりしないからである。特に、
上述のように、320nm〜420nmの範囲のほぼ中
間(例えば、370nm)にピークを有している場合に
は、浄化性能が高い上に、光源24の寿命も長くするこ
とができ、実用使用時間20000時間を確保すること
ができる。また、光源24からの発光される光は、可視
領域を含んでもよく、この場合には、光源24の点灯状
態の確認が容易である。
【0021】反射板25は、その中央部に空気風路を区
画する開口が形成された、光沢のある金属板で形成され
ている。反射板25は、光源24からの光を反射でき、
その反射光を脱臭フィルタ23に向けるように配置され
ている。すなわち、反射板25は、光源24を挟んで脱
臭フィルタ23の反対側に配置され、反射板25の中央
部は脱臭フィルタ23と平行な板状に、反射板25の上
下の両端部は脱臭フィルタ23に対して傾斜状に形成さ
れている。なお、反射板25の形状や配置は、上述の構
成に限定されない。例えば、後ケース12の前面にアル
ミニウムを蒸着して反射面を形成することによって、反
射板25をハウジング10と一体に形成してもよい。要
は、光源24からの光を脱臭フィルタ23に向けて反射
できる反射面を有した反射体があればよい。
【0022】次に、空気清浄装置1の動作を図2を参照
して説明する。送風ファン26を運転すると、吸込口1
4から空気が吸い込まれ(矢印A)、この空気が空気風
路を流れる間に(矢印B)、プレフィルタ20で比較的
大きな塵埃が捕獲され、細かな塵埃がイオン化部21で
帯電されて静電フィルタ22で捕獲され、臭い成分等の
汚染物質が脱臭フィルタ23で浄化される。その結果、
空気が浄化される。
【0023】また、光源24の光は、直接的に(矢印
E)、また、反射板25に反射されて間接的に(矢印
D)、脱臭フィルタ23に万遍なく、効率よく照射され
る。その結果、光触媒は、光源24からの紫外線を受け
て、活性化し、効率よく臭い成分等の汚染物質を浄化す
る。このように本実施の形態によれば、光源24の冷陰
極型蛍光ランプは、その電極にフィラメントを用いない
ので、アーク放電を利用して電極にフィラメントを用い
る従来の熱陰極型蛍光ランプに比べて、寿命が長い。例
えば、従来の光源は、輝度が30%まで低下する時期を
寿命とすると、3000〜6000時間で交換する必要
があったが、本実施の形態の光源24では、10000
〜20000時間を交換せずに使用することができる。
従って、空気清浄装置の光源24の交換頻度を少なくす
ることができる。
【0024】また、光源24の冷陰極型蛍光ランプはフ
ィラメント切れ等に伴う点灯不能を起こすことがないの
で、空気清浄装置は光触媒が汚染物質を浄化する機能の
略完全停止に至ることがない。従って、光源24を所定
の交換すべき時期に至るまでに交換することは殆どな
く、十分なメンテナンスを期待できない一般住宅用の空
気清浄装置に好適である。
【0025】また、光源24の冷陰極型蛍光ランプは、
フィラメントを備えていないので、フィラメントを有し
た熱陰極型蛍光ランプに比べて、一般に外形が小さい。
それに加えて、冷陰極型蛍光ランプは、小型であること
から、空気風路に配置された場合に、空気の流れを妨げ
難いので、配置の自由度を高くすることができる。さら
に、冷陰極型蛍光ランプは、グロー放電領域を利用する
ことによってランプ電流が少なく、また、フィラメント
の予熱も不要であるので、ランプ電流が大きい上にフィ
ラメントの予熱も必要な熱陰極型蛍光ランプに比べて点
灯回路を簡単化することができる。従って、空気清浄装
置1の小型化を図ることができる。
【0026】ところで、冷陰極型蛍光ランプの外形は、
熱陰極型蛍光ランプに比べて小さいので、発光面も小さ
くなり、その結果、冷陰極型蛍光ランプが照明すること
のできる面積が、熱陰極型蛍光ランプに比べて少なくな
る傾向にある。従って、反射板25による反射光によっ
て、光源24から直接に照明し難い位置の光触媒を照明
したり、また、より広い面積を照明することができるの
で、上述の傾向を反射光で補うことができ、効率よく汚
染物質を浄化することができる。
【0027】また、反射板25により光の照射方向を自
在に調整できるので、光源24の配置の自由度が増すこ
とになる。また、冷陰極型蛍光ランプは、上述のように
空気の流れを妨げ難いので、空気の抵抗が大きくなり易
い位置に、例えば、空気風路のより中央部寄りの部分に
配置することができる。従って、風量の多い空気風路の
中央部に位置する脱臭フィルタ23を照明しやすく、光
触媒の浄化効率を高めることができる結果、より一層効
率よく汚染物質を浄化することができる。
【0028】特に、光源24は、複数個、例えば、2個
設けられていることによって、空気風路の中央部を避け
つつ、脱臭フィルタ23を均一に照明できる位置に配置
しやすい。従って、空気の抵抗を抑制しつつ、効率よく
照明することができる。また、光源24は、プレフィル
タ20、静電フィルタ22、脱臭フィルタ23の下流側
に配置されているので、塵埃粒子によって汚れ難く、そ
の結果、効率よく照明することができる。また、メンテ
ナンスの手間を少なくできる。
【0029】このように、光源24は、効率よく照明で
きるので、その結果、光源24の寿命も長くすることが
できる。上述のように、冷陰極型蛍光ランプの光源24
によって、空気清浄装置を小型化でき、且つメンテナン
スの手間を少なくすることができるので、一般住宅用に
最適な、光触媒が汚染物質を浄化する機能を組み込んだ
空気清浄装置を提供することができる。
【0030】なお、上述の実施の形態では、光源24
は、直管型の冷陰極型蛍光ランプを用いていたが、その
形状は限定されない。例えば、途中部が屈曲状に形成さ
れたものや、環状に形成されたものでも良い。このよう
な場合には、空気風路や脱臭フィルタ23の形状に応じ
た光源24の形状とすることができるので、より効率よ
く照明することができる。
【0031】また、脱臭フィルタ23は、通気流が透過
するものとしたが、これには限定されない。例えば、脱
臭フィルタ23は、光触媒等を担持した通気流を透過し
ない素材によって構成されてもよい。この場合、脱臭フ
ィルタ23は、通気流をなるべく妨げないように、通気
流に対して傾かせて配置することになる。また、上述の
実施の形態では、光触媒が汚染物質を浄化する機能とイ
オン化による塵埃除去機能とを有した空気清浄装置につ
いて説明したが、光触媒が汚染物質を浄化する機能だけ
を有した空気清浄装置として構成する場合には、イオン
化部21、静電フィルタ22を省略することができる。
【0032】また、光触媒が汚染物質を浄化する機能
は、上述の説明では臭い成分の除去による脱臭について
説明したが、臭い成分でない汚染物質を分解すること
や、微生物の殺菌やウィルスの不活化を行うこと等も含
まれる。また、上述の説明中での空気浄化とは、人間に
とって有害な空気中の成分を除去することであり、例え
ば、塵埃の除去、臭い成分の除去による脱臭等の一部を
行うだけでも構わない。
【0033】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0034】
【発明の効果】請求項1にかかる発明によれば、以下の
効果を奏する。すなわち、冷陰極型蛍光ランプの光源
は、従来の熱陰極型蛍光ランプに比べて寿命を長くで
き、空気清浄装置の光源の交換頻度を少なくすることが
できる。また、冷陰極型蛍光ランプは、フィラメント切
れ等による点灯不能が無く、汚染物質を浄化する機能の
完全停止に至ることが無い。
【0035】また、冷陰極型蛍光ランプは、熱陰極型蛍
光ランプに比べて、一般に外形が小さい。それに加え
て、冷陰極型蛍光ランプは、空気風路の空気の流れを妨
げ難いので、配置の自由度を高くすることができる。さ
らに、冷陰極型蛍光ランプは、熱陰極型蛍光ランプに比
べて点灯回路を簡単化することができる。従って、空気
清浄装置の小型化を図ることができる。
【0036】また、420nm以下の波長の光で、光触
媒を活性化させて効率よく汚染物質を浄化することがで
き、また、320nm以上の波長の光は、人体に悪影響
を与えることがない。また、光源からの光は、反射体で
反射されることで、より広い面積を照明することができ
るので、照明面積の小さくなり易い冷陰極型蛍光ランプ
を用いて効率よく汚染物質を浄化することができる。ま
た、反射体により光の照射方向を自在に調整できるの
で、光源の配置の自由度が増すことになる。請求項2に
かかる発明によれば、請求項1記載の発明の冷陰極型蛍
光ランプを用いることによる上述の効果を得られる。こ
れに加えて、保持体よりも下流側にある光源は、汚れ難
くて効率よく照明できる結果、光源の寿命も長くでき
る。また、メンテナンスの手間を少なくできる。 請求項
3にかかる発明によれば、請求項2記載の発明の効果に
加えて、420nm以下の波長の光で、光触媒を活性化
させて効率よく汚染物質を浄化することができ、また、
320nm以上の波長の光は、人体に悪影響を与えるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての空気清浄装置の分
解斜視図である。
【図2】図1の空気清浄装置の概略構成の断面右側面図
である。
【図3】図1の光源の分光分布グラフであり、横軸に波
長(nm)を、縦軸に比エネルギ(%)を示す。
【符号の説明】
23 脱臭フィルタ(保持体) 24 光源 25 反射板(反射体) 矢印B 空気風路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 布川 俊一 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社堺製作所内 (56)参考文献 特開 平3−60720(JP,A) 特開 平1−136660(JP,A) 特開 平3−32720(JP,A) 特開 平5−104946(JP,A) 特開 平9−203582(JP,A) 特開 平10−154488(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 9/00 - 9/22 H01J 61/00 - 61/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源(24)からの紫外線の照射を受けて汚染
    物質を浄化する光触媒が、空気風路(B) に関連して設け
    られた保持体(23)に担持されて、空気風路(B) を流れる
    空気を浄化する空気清浄装置において、 光源(24)は、発光する光の波長が主に320nm〜42
    0nmの紫外線領域を含む冷陰極型蛍光ランプからな
    り、 光源(24)からの光を反射でき、その反射光を保持体(23)
    に向けるように配置された反射体(25)をさらに備えた
    とを特徴とする空気清浄装置。
  2. 【請求項2】光源(24)からの紫外線の照射を受けて汚染
    物質を浄化する光触媒が、空気風路(B) に関連して設け
    られた保持体(23)に担持されて、空気風路(B) を流れる
    空気を浄化する空気清浄装置において、 光源(24)は、発光する光の波長が主に紫外線領域を含む
    冷陰極型蛍光ランプからなり、保持体(23)よりも空気風
    路(B) の下流側に配置されてい ることを特徴とする空気
    清浄装置。
  3. 【請求項3】請求項に記載の空気清浄装置において、上記紫外線領域は、320nm〜420nmである こと
    を特徴とする空気清浄装置。
JP19093196A 1996-07-19 1996-07-19 空気清浄装置 Expired - Lifetime JP3159067B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19093196A JP3159067B2 (ja) 1996-07-19 1996-07-19 空気清浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19093196A JP3159067B2 (ja) 1996-07-19 1996-07-19 空気清浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1033653A JPH1033653A (ja) 1998-02-10
JP3159067B2 true JP3159067B2 (ja) 2001-04-23

Family

ID=16266074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19093196A Expired - Lifetime JP3159067B2 (ja) 1996-07-19 1996-07-19 空気清浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3159067B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6884399B2 (en) 2001-07-30 2005-04-26 Carrier Corporation Modular photocatalytic air purifier
US7279144B2 (en) 2003-09-23 2007-10-09 Carrier Corporation Reflective lamp to maximize light delivery to a photoactive catalyst
KR101408988B1 (ko) * 2013-05-09 2014-07-02 정동환 살균 처리가 가능한 외부 디퓨져 여과필터
KR102108950B1 (ko) * 2020-03-10 2020-05-12 엘지전자 주식회사 가습 공기청정기 및 그 제어방법
KR20220038227A (ko) * 2020-09-18 2022-03-28 삼성전자주식회사 광촉매 필터 및 그를 포함하는 전자 장치
JP6958754B1 (ja) * 2021-02-19 2021-11-02 富士電機株式会社 空気清浄機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1033653A (ja) 1998-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3852429B2 (ja) 空気清浄機
US20040170537A1 (en) Photocatalyst deodorizer
US20040013583A1 (en) Apparatus and method for a sanitizing air filter
WO2005061096A1 (en) Electro-kinetic air transporter-conditioner system and method to oxidize volatile organic compounds
JP3389786B2 (ja) 空気清浄機
JP3159067B2 (ja) 空気清浄装置
KR200337134Y1 (ko) 다기능 공기청정기
JP2003070885A (ja) 光触媒脱臭装置
JPH1147635A (ja) 空気清浄化装置
JPH11104225A (ja) 空気清浄装置
JPH08238441A (ja) 空気清浄器
KR200250662Y1 (ko) 공기청정기
JP3230455B2 (ja) 空気清浄装置
JP2001096114A (ja) 空気清浄機
JP2002306587A (ja) 空気浄化装置および空気浄化フィルタ
JP3230454B2 (ja) 空気清浄装置
JPH10281488A (ja) 空気清浄装置
JPH0360720A (ja) 空気清浄機
JPH10118519A (ja) 空気清浄機
JP2000051332A (ja) 空気清浄機
JP2005342142A (ja) 空気清浄装置およびそれを用いた空気調和機
JP2006320467A (ja) 浄化フィルタユニットおよび該浄化フィルタユニットを用いる空気浄化装置
KR200285387Y1 (ko) 차량공기청정기
KR20040049940A (ko) 액자형 공기청정기
KR100404862B1 (ko) 공기정화장치