JP2002263175A - 空気浄化装置 - Google Patents

空気浄化装置

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JP2002263175A
JP2002263175A JP2001068924A JP2001068924A JP2002263175A JP 2002263175 A JP2002263175 A JP 2002263175A JP 2001068924 A JP2001068924 A JP 2001068924A JP 2001068924 A JP2001068924 A JP 2001068924A JP 2002263175 A JP2002263175 A JP 2002263175A
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JP
Japan
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deodorizing filter
light source
excitation light
filter
air
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Application number
JP2001068924A
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English (en)
Inventor
Yu Fukuda
祐 福田
Koichi Nakano
幸一 中野
Azusa Shiga
あづさ 志賀
Hiroo Nitta
浩朗 新田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光触媒を含む脱臭フィルタは、励起光源から
の距離が遠くなる部分の吸着ガスの分解能力は低く、十
分な再生ができないという課題があった。 【解決手段】 光触媒を含む筒状の脱臭フィルタ5と、
脱臭フィルタ5の上流側に脱臭フィルタ5に近接して励
起光源6を配置するとともに、脱臭フィルタ5を励起光
源6からの光の照射位置が変化するように回転させる構
成とすることにより、脱臭フィルタ5全体に吸着したガ
スを分解処理することができるので脱臭フィルタ5の再
生率を向上させることができ、初期の優れた性能を長期
間持続させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家庭やオフイスなど
で発生する臭気、たとえばトイレの臭い、ペットの臭
い、たばこ臭、調理臭、体臭などを浄化する脱臭機や空
気清浄機などの空気浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光触媒による空気浄化装置として
は、例えば特開平11−332965号公報に記載され
ているものがある。すなわち、光触媒を含む湾曲もしく
は円筒状にした脱臭フィルタと、この湾曲もしくは円筒
状の内面側に光触媒を活性化させる励起光源を配置した
光浄化装置が示されている。この構成により、脱臭フィ
ルタの空気の通気面が、励起光源側に湾曲するので平面
の脱臭フィルタと比較してハニカム構造体の通気孔の内
面にできる影の面積(励起光源からの光が届かない部分
の面積)を減少させることができ、浄化能力を向上させ
ることができるものである。
【0003】また、特開平9−137955号公報に記
載の脱臭装置は、空気中の臭気成分を吸着する吸着剤
と、その表面に光触媒層を設けた脱臭フィルタと、励起
光源を設けた構成であり、励起光源を移動させ、平面状
の脱臭フィルタの光触媒層への光の照射位置を変化させ
ることにより脱臭フィルタ全体を再生するというもので
ある。
【0004】また、他の例として、励起光源を固定し、
脱臭フィルタを移動させるものもあるが、この場合の脱
臭フィルタは織布、不織布のような繊維質の基材を用い
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平11−
332965号公報に記載のものは、脱臭フィルタおよ
び励起光源が固定されているので光触媒により吸着ガス
を分解するためには装置を小型化して励起光源と脱臭フ
ィルタの距離を短くする必要があり、家庭用の空気清浄
機にのように3m3/min以上の風量を必要とする大
きなものへの適用は困難であった。また、家庭用空気清
浄機レベルの大きさにした場合、脱臭フィルタを湾曲さ
せても励起光源からの距離が遠くなる部分は避けられな
いため、その部分の吸着ガスの分解能力は低く、十分な
再生ができないという課題があった。
【0006】一方、特開平9−137955号公報に記
載のものは、励起光源を移動させることにより、脱臭フ
ィルタの高い再生率が得られるが、励起光源へ電力を供
給するためめのリード線、端子の移動に伴う機械的スト
レスが発生し、断線や短絡など安全性が懸念される。ま
た、励起光源を固定し不織布や織布からなる脱臭フィル
タを移動させる構成では安全性を確保できるが、不織布
や織布による脱臭フィルタは空気の通気抵抗を小さくす
ると汚染ガスや臭気の浄化性能がハニカム構造体を基材
とする脱臭フィルタに比べて悪くなり、同等の性能を得
ようとすれば通気抵抗が高くなり大風量での使用できな
いとともに運転音が高くなるとう課題を有する。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の空気浄化装置は、少なくとも光触媒
を含む筒状の脱臭フィルタと、前記光触媒を活性化させ
る励起光源を備え、前記励起光源は、前記脱臭フィルタ
の上流側でかつ前記脱臭フィルタに近接して配置される
とともに、前記脱臭フィルタは前記励起光源からの光の
照射位置が変化するように可動させる構成としたもので
ある。
【0008】これによって、励起光源が脱臭フィルタに
近接しているので脱臭フィルタに含まれる光触媒を十分
活性化させることができ、脱臭フィルタに吸着した臭気
や汚染ガスを短時間で分解することができる。
【0009】また、脱臭フィルタを可動させることによ
り、脱臭フィルタ全体に吸着した臭気や汚染ガスを分解
処理することができるので脱臭フィルタ全体の再生率を
向上させることができるとともに、励起光源を固定して
いるので励起光源に電力を供給するリード線や端子の機
械的ストレスが防止され、電気的な安全性を確保するこ
とができる。
【0010】また、励起光源を脱臭フィルタの上流側に
配置することにより、脱臭フィルタの空気の流入側に多
く吸着した臭気や汚染ガスを効率よく分解処理すること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、少なく
とも光触媒を含む筒状の脱臭フィルタと、前記光触媒を
活性化させる励起光源を備え、前記励起光源は、前記脱
臭フィルタの上流側でかつ前記脱臭フィルタに近接して
配置されるとともに、前記脱臭フィルタは前記励起光源
からの光の照射位置が変化するように可動させる構成と
したものである。上記構成とすることにより、励起光源
によって脱臭フィルタに含まれる光触媒を十分活性化さ
せることができ、脱臭フィルタに吸着した臭気や汚染ガ
スを短時間で分解することができるとともに、脱臭フィ
ルタの空気の流入側に多く吸着した臭気や汚染ガスを効
率よく分解処理できるので分解性能を一層向上させるこ
とができる。また、脱臭フィルタを可動させることによ
り、脱臭フィルタ全体に吸着した臭気や汚染ガスを分解
処理することができるので少ない励起光源で脱臭フィル
タ全体の再生率を向上させることができ、初期の優れた
性能を長期間持続させることができるとともに、脱臭フ
ィルタの交換などのメンテナンスを不要とすることがで
きる。また、励起光源を固定しているので励起光源に電
力を供給するリード線や端子の機械的ストレスが防止さ
れ、電気的な安全性を確保することができる。
【0012】また、筒状の脱臭フィルタを可動させるた
めの構成としては、筒状の脱臭フィルタの中心軸を中心
に回転させることができ、例えば、有底筒状の脱臭フィ
ルターとし、その底部分の中心に回転軸を取り付け、こ
の回転軸を電動機などの駆動手段で回転させることで達
成される。また、回動軸を有底筒状の脱臭フィルタを回
転自在に軸支するために用い、一方、脱臭フィルタの底
部には磁石を取り付け、脱臭フィルタの底部と対向する
部位には磁石を回転させる回転磁界を発生させる固定子
から構成してもよい。また、脱臭フィルタを回転させる
場合には脱臭フィルタの形状を円筒形状にすることが好
ましい。つまり、脱臭フィルタが円筒形状であれば、励
起光源をできる限り円筒形状の脱臭フィルタの外周面に
近接させることができる。さらに、筒状の脱臭フィルタ
ーの外側から筒状内部に空気が流す送風手段を設ける場
合、送風手段の吸引側を脱臭フィルタの筒状内部と連通
するようにすることで達成することができ、この場合、
筒状の側壁全体に空気を通過させて脱臭することができ
る。
【0013】請求項2に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の発明において、励起光源を筒状の脱臭フィルタ
の外側に配置することにより、脱臭フィルタの外周面
(側面)の空気が通過する開口部が内周面よりも拡大さ
れるので励起光源からの光を脱臭フィルタに万遍なく照
射することができ、吸着ガスの分解性能を一層向上させ
ることができる。特に、脱臭フィルタをハニカム構造と
した場合には好ましい、つまり、ハニカム構造体の開口
部を外側から内側に向かって設けているので、当然、内
側の開口部の面積は外側の開口部の面積より小さくな
る、いわゆるテーパー形状となり、広い開口部側から狭
い開口部側に向かっての光照射では影が発生難くなるも
のである。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、集塵フィルタを筒状の脱臭フ
ィルタの周囲を覆うように配置することにより、空気中
に含まれる汚染ガスや臭気だけでなく、汚染粒子を除去
することができるとともに、脱臭フィルタの外周に配置
することにより、集塵フィルタの濾過面積を大きくする
ことができるので空気の通気抵抗を低減することがで
き、風量を大きくすることができるとともに、低騒音を
実現することができる。なお、脱臭フィルタの外側から
内側に空気を流す場合には、集塵フィルタが脱臭フィル
タの外周側を覆うように配置し、一方、脱臭フィルタの
内側から外側に空気を流す場合には、集塵フィルタが脱
臭フィルタの内周面側を覆うように配置する。当然、脱
臭フィルタの内側から外側に空気を流す場合には、励起
光源は上流側となる脱臭フィルタの内側に配置されるこ
ととなる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
に記載の発明において、励起光源からの光が脱臭フィル
タへ照射されるように前記脱臭フィルタと対向しない側
の励起光源の一部を囲むように反射板を設けることによ
り、励起光源からの光をすべて脱臭フィルタに照射する
ことができ、吸着ガスの分解性能をさらに向上させるこ
とができるとともに、短時間で脱臭フィルタを再生する
ことができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
に記載の発明において、脱臭フィルタに活性炭、ゼオラ
イトの少なくとも1種を含む吸着剤と、マンガン、銅、
コバルト、亜鉛、鉄、ニッケルの少なくとも1種を含む
金属酸化物もしくは複合酸化物を含有することにより、
空気中に数多く存在する汚染ガス、臭気の成分を万遍な
く除去することができ、高い浄化性能を実現することが
できる。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
に記載の発明において、脱臭フィルタをハニカム構造体
とすることにより、空気が通過し易くなり、脱臭フィル
タしての圧力損失を小さくすることができるとともに、
通過する空気との接触面積を大きくすることができるの
で大風量での送風が可能となり、汚染ガスや臭気の除去
性能を向上させることができる。また、ハニカム構造と
することにより、励起光源からの光を脱臭フィルタの全
体に照射することができ、脱臭フィルタの再生性能を向
上させることができる。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至4
に記載の発明において、光触媒を含む筒状の脱臭フィル
タと前記光触媒を励起させる励起光源と前記励起光源の
一部を囲むように設けた反射板を縦に配置することによ
り、空気浄化装置全体をスリムな筒形に構成することが
でき、置き場所に邪魔にならなくすることができるとと
もに、置き場所の自由度を大きくすることができる。
【0019】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至4
または7に記載の発明において、浄化する空気を吸引
し、浄化した空気を排出する送風手段を下部に配置する
ことにより、浄化装置の重心が下部になり、設置した場
合の転倒防止など安定性を向上させることができる。
【0020】請求項9に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、集塵フィルタの両端を励起光源の一部
を囲むように配置された反射板に固定することにより、
励起光源と集塵フィルタを同一円周上で配置することが
できるので浄化装置全体を小型化することができるとと
もに、集塵フィルタが反射板によって固定されているる
ので縦方向の支持部材なしでも集塵フィルタの形状を保
持することができるので機械的強度を向上させることが
できる。
【0021】請求項10に記載の発明は、請求項4また
は7または9に記載の発明において、励起光源の光を反
射する反射板の両端を脱臭フィルタ近傍まで延伸させる
ことにより、吸着した汚染ガスや臭気を励起光源により
分解している部位の脱臭フィルタへの汚染空気の流入を
抑制することができるので、吸着ガスの分解中に新たな
汚染ガスや臭気の吸着が防止され、高い再生率を実現す
ることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0023】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例におけるの空気浄化装置の構成を示す縦断面図、図2
は図1のa−a断面を示した横断面図である。
【0024】図において、1は円筒状の外筐体であり、
その外周側には吸気口2が設けられ、上方には送気口3
が設けられている。そして、外筐体1の内部には、プリ
ーツ加工された筒状の集塵フィルタ4と、光触媒および
吸着剤(活性炭もしくはゼオライトの少なくとも1種を
含む)およびマンガン、銅、コバルト、亜鉛、鉄、ニッ
ケルの少なくとも1種を含む金属酸化物もしくは複合酸
化物を含む円筒状の脱臭フィルタ5と、脱臭フィルタ5
に含まれる光触媒を活性化させる励起光源6とを配し、
外周側の集塵フィルタ4と内周側の脱臭フィルタ5の間
に励起光源6が配され、励起光源6からの光を脱臭フィ
ルタ5へ照射するように反射板7が設けられている。励
起光源6は脱臭フィルタ5の外周面に近接した状態で、
かつ脱臭フィルタ5に対し浄化する空気の流れの上流側
(本実施例では脱臭フィルタ5の外側)に配置されてい
る。空気浄化装置の上部には脱臭フィルタ5の円筒内と
上部で連通する送風手段8が設けられ、この送風手段8
によって浄化される空気が図中矢印で示すように空気浄
化装置の側面の吸気口2から吸入され、集塵フィルタ
4、脱臭フィルタ5を通過し、浄化された空気が空気浄
化装置の上部側面に設けた送気口3から排出される。ま
た、脱臭フィルタ5の底部は回転モータ9の軸に連結さ
れ、回転モータ9の軸を中心に回転する構成としてい
る。
【0025】集塵フィルタ4はタバコの煙やアエロジル
などの微細粒子が捕集されるように、プリーツ加工され
た高性能のHEPAフィルタなどを用いる。集塵フィル
タ4に替わって電気集塵装置を用いても良い。脱臭フィ
ルタ5に用いるゼオライトとしては、VOCや臭気物質
の吸着能力に優れた疎水性ゼオライトが好ましく、活性
炭としては椰子殻活性炭の粉末で比表面積は約1000
2/g以上のものが好ましい。光触媒としてはアナタ
ーゼ型、ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛などの半導体物
質やこれらに白金などの金属超微粒子を担持したものが
用いられる。マンガン、銅、コバルト、亜鉛、鉄、ニッ
ケルの少なくとも1種を含む金属酸化物もしくは複合酸
化物は、活性炭やゼオライトでは吸着能力の弱い硫化水
素などのイオウ系ガスを吸着するために用いられる。ま
た、脱臭フィルタ5の基材としてセラミック繊維などの
ハニカム構造体が用いられる。励起光源6は光触媒を励
起する波長を持ったランプが用いられ、ブラックライ
ト、殺菌灯、冷陰極の紫外線灯が適用される。反射板7
としては紫外線などの光の反射が良好なアルミニウム
板、ステンレス板が用いられる。また、酸化チタンの励
起を十分にするため、励起光源6の反射板7の反対側に
対向する脱臭フィルタ5の表面における360nmの紫
外線強度が約2mW/cm2以上となるように設定され
る。なお、励起光源6の照射は連続的に照射しても、例
えば1日の中で所定の時間のみ照射しても脱臭フィルタ
5を十分再生することができるが、励起光源6の寿命の
点から間欠に照射する方が好ましい。
【0026】以上のように構成された空気浄化装置につ
いて、以下その動作、作用を説明する。
【0027】送風手段8の励起光源6の電源を入れる
と、ハウスダストやタバコの煙、臭気、VOCなどの汚
染された空気は吸気口2から吸入される。そして、煙や
ハウスダストは集塵フィルタ4で捕集され、残りの臭気
やVOCなどの汚染ガスは脱臭フィルタ5の疎水性ゼオ
ライトおよびマンガン、銅の金属酸化物からなる吸着剤
によって吸着除去される。このように浄化された空気が
送気口3から室内に排出される。一方、一定時間運転さ
れると回転モータ9が作動し、脱臭フィルタ5は回転モ
ータに連結された軸を中心に回転し、光が照射されてい
ない部分が照射される位置に移動すると停止する。そし
て、一定時間その状態で運転した後、再び回転モータ9
が作動し、脱臭フィルタ5は回転モータに連結された軸
を中心に回転し、光が照射されていない部分を照射され
る位置に移動させる。この繰り返しにより、脱臭フィル
タ5は吸着した臭気や汚染ガスを励起光源の光と光触媒
の分解作用によって再生される。
【0028】本実施例では、脱臭フィルタ5の上流側
に、かつ脱臭フィルタ5に近接して励起光源6を配置し
ているので、励起光源6によって光触媒を十分活性化さ
せることができ、脱臭フィルタ5に吸着した臭気や汚染
ガスを短時間で分解することができるとともに、脱臭フ
ィルタ5の空気の流入側に多く吸着した臭気や汚染ガス
を効率よく分解処理できるので分解性能を一層向上させ
ることができる。
【0029】また、脱臭フィルタ5を可動させることに
より、脱臭フィルタ5全体に吸着した臭気や汚染ガスを
分解処理することができるので少なくとも1つの励起光
源6で脱臭フィルタ5全体の再生率を向上させることが
でき、初期の優れた性能を長期間持続させることができ
る。さらに、脱臭フィルタ5の交換などのメンテナンス
を不要とすることができる。また、励起光源6は固定さ
れているので励起光源6に電力を供給するリード線や端
子の機械的ストレスがなく、リード線の断線や端子の割
れなどが防止され、電気的な安全性を確保することがで
きる。
【0030】また、励起光源6を脱臭フィルタ5の外側
に配置することにより、脱臭フィルタ5の外周面の空気
が通過するハニカムの開口部が内周面よりも拡大される
ので励起光源6からの光を脱臭フィルタ5に万遍なく照
射することができ、吸着ガスの分解性能を一層向上させ
ることができる。
【0031】また、集塵フィルタ4を脱臭フィルタ5の
周囲を覆うように配置することにより、空気中に含まれ
る汚染ガスや臭気だけでなく汚染粒子を除去することが
できるとともに、脱臭フィルタ5の外側に設けることに
より集塵フィルタ4の濾過面積を大きくすることができ
るので空気の通気抵抗を低減することができ、大風量と
低騒音を実現することができる。
【0032】また、励起光源6からの光が脱臭フィルタ
5へ照射されるように反射板7を設けることにより、励
起光源6からの光をすべて脱臭フィルタに照射すること
ができ、吸着ガスの分解性能をさらに向上させることが
できるとともに、短時間で脱臭フィルタ5を再生するこ
とができる。
【0033】また、脱臭フィルタ5に活性炭、ゼオライ
トの少なくとも1種を含む吸着剤と、マンガン、銅、コ
バルト、亜鉛、鉄、ニッケルの少なくとも1種を含む金
属酸化物もしくは複合酸化物を含有することにより、空
気中に数多く存在する汚染ガス、臭気の成分を万遍なく
除去することができ、高い浄化性能を実現することがで
きる。
【0034】また、脱臭フィルタ5の基材としてをハニ
カム構造体を用いることにより、空気が通過し易くな
り、通気抵抗を小さくすることができるとともに、通過
する空気との接触面積を大きくすることができるので大
風量での送風が可能となり、汚染ガスや臭気の除去性能
を向上させることができる。また、ハニカム構造は開口
部を有するので励起光源6からの光を脱臭フィルタの全
体に照射することができ、脱臭フィルタ5の再生性能を
向上させることができる。
【0035】本実施例での脱臭フィルタ5は、酸化チタ
ンなどの光触媒粉末、疎水性ゼオライトなどの吸着剤粉
末、マンガン、銅の酸化物などの特にイオウ系ガスの吸
着に優れている吸着剤粉末をバインダーとともに十分混
練し、セラミック繊維などのハニカム構造体にコーティ
ングして作製される。
【0036】なお、本実施例では、励起光源6は、空気
浄化中連続で照射しているが、連続で照射する必要がな
く、脱臭フィルタ5に吸着された臭気や汚染ガスの分解
に必要な時間のみ照射すればよく、送風手段8を作動し
空気浄化運転の途中でも制御部からの指令で励起光源6
のみ停止させることもできる。
【0037】(実施例2)図3は、本発明の第2の実施
例における空気浄化装置の構成を示す横断面図である。
【0038】図3において、10は脱臭フィルタであ
り、実施例1の構成と異なるところは、脱臭フィルタ1
0を中空の多角柱状にした点であり、それ以外の構成お
よび動作、作用は同一である。
【0039】湾曲することが不可能な強固なセラミック
ハニカム構造体を基材として用いる場合、脱臭フィルタ
10を中空の多角柱状とすることにより、いわゆる筒状
の脱臭フィルタを構成することができ、本実施例におけ
る脱臭フィルタ10も実施例1と同様に優れた浄化性能
および再生性能を実現することができる。
【0040】(実施例3)図4は、本発明の第3の実施
例におけるの空気浄化装置の構成を示す縦断面図であ
る。
【0041】図4において、11は吸気口、12は送気
口、13は送風手段、14は回転モータで、実施例1の
構成と異なるところは、送気口12と送風手段13が空
気浄化装置の下部に配置され、回転モータ14が上部に
配置された点である。図中実施例の図1と同一構成要素
については同一符号を付し、説明を省略する。
【0042】本実施例における空気浄化装置は、図中矢
印で示すように、浄化する空気を吸引し浄化した空気を
排出する送風手段13を空気浄化装置の下部に配置する
ことにより、浄化装置の重心を下部とすることができる
ので設置した場合の浄化装置の転倒防止などの安定性を
向上させることができる。
【0043】(実施例4)図5は、本発明の第4の実施
例における空気浄化装置の構成を示す横断面図である。
【0044】図5において、15はプリーツ加工された
筒状の集塵フィルタ4、16は脱臭フィルタ5に励起光
源6から直接照射されない光を反射し脱臭フィルタ5に
照射するため反射板であり、実施例1の構成と異なると
ころは、集塵フィルタ15の両端を反射板16に固定し
た点である。図中実施例1と同一構成要素については同
一符号を付し、説明を省略する。
【0045】実施例1と同様に、集塵フィルタ15はタ
バコの煙やアエロジルなどの微細粒子が捕集されるよう
にプリーツ加工された高性能のHEPAフィルタなどが
用られ、反射板16としては紫外線などの光の反射が良
好なアルミニウム板、ステンレス板が用いられる。集塵
フィルタ15の両端は、反射板16の光の反射面以外の
部位に接着やかしめの手段によって固定され、集塵フィ
ルタ15が形成する円周の一部に反射板16と励起光源
6が配置されている。
【0046】本実施例によると、集塵フィルタ15の両
端を励起光源6の一部を囲むように配置された反射板1
6に固定することにより、励起光源6と集塵フィルタ1
5を同一円周上で配置することができるので浄化装置全
体を小型化することができる。また、集塵フィルタ15
が反射板16によって固定されているるので縦方向の支
持部材なしでも集塵フィルタ15の形状を保持すること
ができ、機械的強度を向上させることができる。
【0047】(実施例5)図6は、本発明の第4の実施
例における空気浄化装置の構成を示す横断面図である。
【0048】図6において、17は励起光源6から直接
照射されない光を反射し脱臭フィルタ5に照射するため
反射板であり、実施例4と異なるところは、反射板の両
端を脱臭フィルタ5の近傍まで延伸させた点である。図
中実施例4と同一構成要素については同一符号を付し、
説明を省略する。
【0049】反射板17としては紫外線などの光の反射
が良好なアルミニウム板、ステンレス板が用いられ、実
施例4と同様に集塵フィルタ15の両端は、反射板17
の光の反射面以外の部位に接着やかしめの手段によって
固定され、集塵フィルタ15が形成する円周の一部に反
射板17と励起光源6が配置されている。
【0050】送風手段8によって浄化する空気が集塵手
段15を通過して脱臭手段5に流入するが、本実施例に
よれば励起光源6の光を反射する反射板17の両端を脱
臭フィルタ近傍まで延伸させているので励起光源6によ
って吸着ガスが分解している部位の脱臭フィルタ5への
汚染空気の流入を抑制することができる。これによっ
て、吸着ガスの分解中に新たな汚染ガスや臭気の吸着が
防止され、高い再生率を実現することができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、励起光
源により脱臭フィルタに吸着した臭気や汚染ガスを分解
処理することができるので、脱臭フィルタの交換などの
メンテナンスを不要とすることができる。また、励起光
源を可動するといいた構造を採用せず、励起光源による
脱臭フィルタ全体の再生率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における空気浄化装置の構成
を示す縦断面図
【図2】本発明の実施例1における図1のa−a断面図
【図3】本発明の実施例2における図1のa−a断面図
【図4】本発明の実施例3における空気浄化装置の構成
を示す縦断面図
【図5】本発明の実施例4における空気浄化装置の構成
を示す横断面図
【図6】本発明の実施例5における空気浄化装置の構成
を示す横断面図
【符号の説明】
4、15 集塵フィルタ 5、10 脱臭フィルタ 6 励起光源 7、16、17 反射板 8、13 送風手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B01D 46/52 B01D 53/36 ZABH (72)発明者 志賀 あづさ 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 新田 浩朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA05 AA09 BB02 CC01 HH05 JJ03 KK08 MM02 MM04 MM05 NN04 NN05 QQ17 4D048 AA22 AB03 BA07X BA10X BA13X BA16X BA28X BA35X BA36X BA37X BA38X BA41X BA42X BB02 CB10 CC40 CD05 CD08 EA01 EA04 EA08 4D058 JA10 TA02 TA03 TA07 TA11 UA25

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも光触媒を含む筒状の脱臭フィ
    ルタと、前記光触媒を活性化させる励起光源を備え、前
    記励起光源は前記脱臭フィルタの上流側で、かつ前記脱
    臭フィルタに近接して配置るとともに、前記脱臭フィル
    タは前記励起光源からの光の照射位置が変化するように
    可動する構成とした空気浄化装置。
  2. 【請求項2】 励起光源は、筒状の脱臭フィルタの外側
    に配置した請求項1記載の空気浄化装置。
  3. 【請求項3】 集塵フィルタを少なくとも光触媒を含む
    筒状の脱臭フィルタの周囲を覆うように配置した請求項
    1または2記載の空気浄化装置。
  4. 【請求項4】 励起光源からの光が脱臭フィルタへ照射
    されるように前記脱臭フィルタと対抗しない側の励起光
    源の一部を囲むように反射板を設けた請求項1乃至3記
    載の空気浄化装置。
  5. 【請求項5】 脱臭フィルタは、活性炭、ゼオライトの
    少なくとも1種を含む吸着剤と、マンガン、銅、コバル
    ト、亜鉛、鉄、ニッケルの少なくとも1種を含む金属酸
    化物もしくは複合酸化物を含有してなる請求項1乃至4
    記載の空気浄化装置。
  6. 【請求項6】 脱臭フィルタは、ハニカム構造体である
    請求項1乃至5記載の空気浄化装置。
  7. 【請求項7】 光触媒を含む筒状の脱臭フィルタと前記
    光触媒を励起させる励起光源と前記励起光源の一部を囲
    むように設けた反射板を縦に配置した請求項1乃至4記
    載の空気浄化装置。
  8. 【請求項8】 浄化する空気を吸引し、浄化した空気を
    排出する送風手段を下部に配置した請求項1乃至4また
    は7記載の空気浄化装置。
  9. 【請求項9】 集塵フィルタの両端は、励起光源の一部
    を囲むように配置された反射板に固定した請求項3記載
    の空気浄化装置。
  10. 【請求項10】 励起光源の光を反射する反射板の両端
    を脱臭フィルタ近傍まで延伸させた請求項4または7ま
    たは9記載の空気浄化装置。
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