JPH08309065A - 右回り全回転垂直釜 - Google Patents
右回り全回転垂直釜Info
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- JPH08309065A JPH08309065A JP14401795A JP14401795A JPH08309065A JP H08309065 A JPH08309065 A JP H08309065A JP 14401795 A JP14401795 A JP 14401795A JP 14401795 A JP14401795 A JP 14401795A JP H08309065 A JPH08309065 A JP H08309065A
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Abstract
きく形成する場合や、撚戻りの強い糸を使用する場合に
も、目飛びや糸切れが発生しないようにする。 【構成】外釜1における糸出入用切欠部を挟んだ剣先1a
と対向する部分1bの針糸ループ形成範囲の外周部をレー
ス部の維持に必要な部分を残して切除する。また、剣先
が針糸ループを捕捉する直前の裏板における位置に針糸
裏ループと接触する突出部を形成する。
Description
に、千鳥ミシンに使用される右回り全回転垂直釜(以
後、DPタイプ釜という。回転方向は正面から見てのも
のである。)に関するものである。
回りに全回転する外釜1と、非回転の内釜2と、外釜1
に止めネジ5によって固定され、外釜1との間に内釜2
を挟み込んで支持する内釜押え3と、ネジ6によって外
釜1に固定された裏板4とよりなっている。この釜にお
いては、図1(3)に示すように、針7が布8に刺さ
り、上方に抜ける間に形成さる針糸ループ9を外釜1の
剣先1aが捕捉して一回りし、針糸ループ9が釜回りを
くぐることにより、針糸が下糸と絡み合って縫い目が形
成される。
3344号公報に記載されているように、図4(1)に
示すタイプと、図5(1)に示すように、前記タイプに
おける針糸ループ9が接触部分を切除したタイプとが知
られている。
は、薄く柔らかい布を縫製する場合に針の上下動による
布の上下動を補正する必要上、釜の取付け位相を調整し
て針7に対する剣先1aの出合いのタイミングを遅く
し、針糸ループ9を大きくしている。その場合、図2
(1)(2)に示すように、針糸ループ9は、外釜の糸
出入用切欠部を挟んで剣先1aと対向する部分1bの裏
面に接触し、図2(3)(4)に示すように、針7を中
心にしてよじれるように倒れる。こうして剣先1aが捕
捉する側の表ループ9aが倒れるので、剣先1aはその
ループ9aを捕捉することができず、目飛びや糸切れが
発生し、問題となっている。なお、図2(2)中のイ、
ロは、それぞれ外釜1の回転方向、針穴の釜に対する軌
跡である。
プは、図4(2)(3)(4)に示すように、裏ループ
9bが大きくなり過ぎると裏板4との接触による倒れが
ひどくなり、それに伴って表ループ9aも剣先1a側に
倒れ、剣先1aはそのループ9aを捕捉することができ
ず、目飛び等の原因となる。また、図5(1)に示すタ
イプは、図5(2)(3)(4)に示すように、裏ルー
プ9bが裏板4と接触しないので倒れにくいが、撚戻り
の強い糸を使用する場合には、図5(2)に点線で示
し、且つ、図5(5)(6)に示すように、表ループ9
aが剣先1aから遠ざかる方向に倒れることがあり、こ
の場合も目飛び等の原因となる。
て、針糸ループを大きく形成する場合や、撚戻りの強い
糸を使用する場合にも、目飛びや糸切れが発生しないよ
うにすることを目的としている。
に、この発明の右回り全回転垂直釜は、外釜における糸
出入用切欠部を挟んだ剣先と対向する部分の針糸ループ
形成範囲の外周部がレース部の維持に必要な部分を残し
て切除されたものであり、更に、外釜の剣先が針糸ルー
プを捕捉する直前の裏板における位置に針糸裏ループと
接触する突出部が形成されたものである。
おいては、上記外釜を使用することにより、針糸ループ
が大きい場合でも、針糸ループと外釜の縁が接触しない
ので、針糸ループは何ら邪魔されずに形成される。ま
た、上記裏板を使用することにより、剣先が針糸ループ
を捕捉する直前に裏ループが突出部に接触して釜の回転
方向に倒され、それにつれて表ループが剣先側に倒れ、
剣先による表ループの捕捉が助長される。
右回り全回転垂直釜の実施例について説明する。
全回転垂直釜と基本的には変わらず、右回りに全回転す
る外釜1と、非回転の内釜2と、外釜1との間に内釜2
を挟み込むように外釜1に固定された内釜押え3と、外
釜1に固定された裏板4とより構成されている。
欠部を挟んで剣先1aと対向する部分1bを、内釜のは
め込まれるレース部1cを維持するのに必要な肉厚を残
したライン1dに沿って切除したものである。この斜線
で示した切除部は、従来、大きく形成した場合の針糸ル
ープ9が接触する部分である。
は、40〜90°である。これは、針糸表ループ9aが
外釜の縁と接触し得る範囲である。
ると、針7に対する剣先1aの出合いタイミングを遅く
して針糸ループ9を大きくした場合でも、図3(3)
(4)に示すように針糸ループ9と外釜1の縁が接触し
ないので、針糸ループ9は何ら邪魔されずにふくらむこ
とができる。
いを行う場合は、針は7aから7bのように振れるが、
前述のように、針糸ループ9を大きくすることが可能と
なるので、最大針振幅を従来より広く設定することがで
きる。
が外釜1と所定の間隔を形成するように固定されており
(図1(1)参照)、図6に示すように、針7が剣先1
a側にいかないようにする針受け4aを有しており、且
つ、剣先1aが針糸ループ9を捕捉したときにその糸が
釜の裏面側に逃げないようにする上糸押えの役目を担っ
ている。
aのある位置の外周縁(針糸ループ接触部分)を切除し
た図5(1)に示すタイプである。更にこの裏板4に
は、図6及び図7に示すように、剣先1aが針糸ループ
を捕捉する直前に針糸裏ループ9bに接触する突出部4
bが形成されている。
用すると、図7に示すように、裏ループ9bは突出部4
bと接触するまでは何ら邪魔されずにふくらむが、剣先
1aが針糸ループ9を捕捉する直前に裏ループ9bは突
出部4bに接触して釜回転方向に倒される。それにつれ
て、表ループ9aが剣先1a側に倒れる。このように針
糸ループ9を捕捉する直前位置にある剣先1a側に表ル
ープ9aが倒れこむので、剣先1aによる表ループ9a
の捕捉が助長される。これは、表ループ9aが剣先1a
から遠ざかる方向に倒れる傾向のある撚戻りの強い糸を
使用する場合でも同様である。
裏ループ9bが形成過程のどの段階で裏板4に接触する
のか定かでなく、しかも裏板4との接触時間も長いの
で、表ループ9aの倒れ方がひどくなり、剣先1aがル
ープ捕捉位置にきたときには既にループを捕捉し得る状
態ではなくなっている。一方、この発明においては、表
ループ9aが一定のタイミングで、即ち、剣先1aが針
糸ループ9を捕捉する直前に剣先1aに近付く方向に倒
れ、表ループ9aと剣先1aが互いに接近するので、表
ループ9aの倒れる量は安定しており、目飛びは発生し
ない。
剣先1a側に少しせり出させると、裏ループ9bとの接
触が更に確実になり、より大きな効果を得ることができ
る。
裏板4においても、図9に示すように、針受け4aのあ
る位置の外周部を針8から離れるように裏側に曲げて裏
ループ9bとの接触を防ぐようにし、且つ、その上縁前
部から針8方向に向けて突出部4bを形成すれば、同様
の効果を得ることができる。
体に形成する代わりに、図10に示すように、突出部4
bに相当する突出部7aを設けた別部品7を裏板4に固
定することもできる。その場合ももちろん同様の効果を
得ることができる。
れているので、以下に記載するような効果を奏する。
合は、針糸ループを大きく設定しても外釜の接触による
針糸ループの倒れが発生しないので、目飛びや糸切れが
発生しない。また、その釜を千鳥ミシンに使用するとき
は、最大針振幅を従来よりも広く設定することができ
る。
表ループが大きさに無関係に、剣先が捕捉する直前に剣
先側に接近するので、使用糸が撚戻りの強い糸であって
も、表ループが安定し、目飛びや糸切れが発生しない。
また、突出部を剣先方向に伸ばした場合には、針上昇時
の針受けとしての働きも兼ね備えている。
(2)は正面図、(3)は外釜単体の裏面図である。
り、(1)は側面図、(2)は裏面図、(3)は斜視
図、(4)は平面図である。
面図、(2)は外釜の切除位置を示す断面図、(3)は
側面図、(4)は裏面図である。
DP釜に関する図であり、(1)は裏板の裏面図、
(2)は釜の斜視図、(3)は針糸裏ループと裏板との
接触状態を示す側面図、(4)は同平面図である。
のDP釜の外釜に関する図であり、(1)は裏板の裏面
図、(2)は釜の斜視図、(3)は通常糸を用いる場合
の針糸裏ループと裏板との関係を示す側面図、(4)は
同平面図、(5)は撚戻りの強い糸を用いる場合の針糸
裏ループと裏板との関係を示す側面図、(6)は同平面
図である。
(1)は側面図、(2)は裏面図、(3)は斜視図であ
る。
明する図であり(1)は斜視図、(2)は平面図であ
る。
り、(1)は側面図、(2)は裏面図、(3)は平面図
である。
であり、(1)は側面図、(2)は裏面図、(3)は平
面図である。図である。
り、(1)は側面図、(2)は裏面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】外釜における糸出入用切欠部を挟んだ剣先
と対向する部分の針糸ループ形成範囲の外周部がレース
部の維持に必要な部分を残して切除された右回り全回転
垂直釜。 - 【請求項2】外釜の剣先が針糸ループを捕捉する直前の
裏板における位置に針糸裏ループと接触する突出部が形
成された右回り全回転垂直釜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14401795A JP3960563B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 右回り全回転垂直釜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14401795A JP3960563B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 右回り全回転垂直釜 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08309065A true JPH08309065A (ja) | 1996-11-26 |
JP3960563B2 JP3960563B2 (ja) | 2007-08-15 |
Family
ID=15352393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14401795A Expired - Lifetime JP3960563B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 右回り全回転垂直釜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3960563B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116590855A (zh) * | 2023-05-16 | 2023-08-15 | 江苏国沃纺织品有限公司 | 一种摆梭绗缝机 |
-
1995
- 1995-05-18 JP JP14401795A patent/JP3960563B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116590855A (zh) * | 2023-05-16 | 2023-08-15 | 江苏国沃纺织品有限公司 | 一种摆梭绗缝机 |
CN116590855B (zh) * | 2023-05-16 | 2024-01-26 | 江苏国沃纺织品有限公司 | 一种摆梭绗缝机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3960563B2 (ja) | 2007-08-15 |
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