JP2933840B2 - ミシンの釜 - Google Patents

ミシンの釜

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの釜に関し、特
に、DPタイプの全回転釜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ミシンの中釜として全回転釜と半回転釜
があり、そのうち半回転釜としては、上糸ループとボビ
ンとの間に針がある半回転釜、即ち、ボビンの下糸導出
点と中釜剣先との間に針落ち位置がある半回転釜(所謂
DBS釜)と、上糸ループが針とボビンとの間にある半
回転釜、即ち、針落ち位置とボビンの下糸導出点との間
に中釜剣先を配した半回転釜(所謂DPS釜)がある。
そして、DPS釜と同様に、針落ち位置とボビンの下糸
導出点との間に剣先を配し、全回転する釜(以下、DP
タイプの全回転釜と呼ぶ)も周知である(例えば、特公
昭39−7695号公報参照)。
【0003】図4は従来のDPタイプの全回転釜を示す
正面図で、このDPタイプの全回転釜は、図示のよう
に、外釜1、内釜2、内釜押え3、裏板4、ボビンケー
ス5から構成されている。このようなDPタイプの全回
転釜において、外釜1は、図5に示すように、剣先6が
図示しない上糸ループを捕捉した後、上糸が釜を回りや
すくするためのV字形溝7を有している。このV字形溝
7の構成を説明したのが図6であり、即ち、V字形溝7
の谷線8は、剣先6の根元を始点8aとして、外釜1の
内周線10に向かって形成されている。この谷線8の延
長線と内周線10との交点を終点8bとする。そして、
V字形溝7の終点8b側から外釜1の外周線11に向か
って釜回転方向(図4の矢印R方向)に稜線9が形成さ
れている。
【0004】このような従来のDPタイプの全回転釜に
おいては、図7に示すように、剣先6の剣先先端6aか
らV字形溝7の終点8bまでの中心角θ1が、100°
以上で形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来のDPタイプの全回転釜を、例えば、工業用
千鳥縫いミシンに使用した場合、図8に示すように、上
糸12はV字形溝7の終点8bによって押されながら釜
を渡ってゆくが、ミシンが高回転になればなる程、上糸
12が釜回転方向である矢印R方向に遅れてしまい、こ
れがある限界以上遅れると、上糸12が釜から抜けなく
なり、糸切れの発生原因となってしまう問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、以上のようなV
字形溝を有したDPタイプの全回転釜において、従来の
釜を使用した場合と比較して上糸が釜を渡るタイミング
を早くし、例えば、高回転で使用して糸が遅れた場合で
も糸切れや所謂チョウチン等の不具合の発生を抑えて縫
目の締りを良好にできるようにしたミシンの釜を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
本発明は、針落ち位置とボビンの下糸導出点との間に形
成された上糸ループを捕捉する剣先を有するとともに、
この剣先による前記上糸ループの捕捉後に上糸が釜を回
りやすくするためのV字形溝を有する外釜を備えたミシ
ンの釜であって、前記V字形溝の谷線の延長線と外釜内
周線との交点を終点とし、前記外釜の前記剣先の剣先先
端から前記V字形溝の谷線の終点までの中心角を、75
°±10°として形成するとともに、前記外釜の前記V
字形溝における前記剣先と反対側の稜線を、前記谷線の
前記終点を基準として釜回転方向に向かって形成してな
る構成としている。
【0008】
【作用】本発明によれば、DPタイプの全回転釜の外釜
において、その剣先の剣先先端からV字形溝の谷線の終
点までの中心角を、75°±10°に形成して、さら
に、V字形溝において、その剣先と反対側の稜線を、谷
線の終点を基準として釜回転方向に向かって形成したの
で、従来の釜を使用した場合と比較して上糸が釜を渡る
タイミングを早くできる。従って、例えば、高回転で使
用して糸が遅れた場合においても、糸切れや所謂チョウ
チン等の不具合の発生が減少し、縫目の締りが良くな
る。
【0009】
【実施例】以下に、本発明に係るミシンの釜の実施例を
図1から図3に基づいて説明する。先ず、図1は本発明
を適用したDPタイプの全回転釜の一例としての外釜の
構成を示すもので、本発明を適用したDPタイプの全回
転釜は、前記従来のものと同様に、外釜1、内釜2、内
釜押え3、裏板4、ボビンケース5から構成されている
(図3参照)。
【0010】そして、本発明を適用したDPタイプの全
回転釜の外釜1は、前記従来のものと同様に、剣先6が
図示しない上糸ループを捕捉した後、上糸が釜を回りや
すくするためのV字形溝7を有している。このV字形溝
7の谷線8も、前記従来のものと同様に、剣先6の根元
を始点8aとして、外釜1の内周線10に向かって形成
されており、また、この谷線8と内周線10との交点を
終点8bとしている。さらに、このV字形溝7の稜線9
も、前記従来のものと同様に、V字形溝7の終点8b側
から外釜1の外周線11に向かって釜回転方向(図3の
矢印R方向)に形成されている。
【0011】以上の外釜1において、図2に示すよう
に、剣先6の剣先先端6aからV字形溝7の終点8bま
での中心角θ2を、75°±10°の範囲で形成してお
り、図示実施例においては、θ2=80°としている。
なお、θ2=80°の場合、剣先先端6aからV字形溝
7の稜線9の頂点までの中心角を60°としている。こ
こで、θ2が65°未満では、外釜1が図示しない針に
干渉してしまう問題があり、また、θ2が85°を越え
ると、従来と同様の高回転による上糸の糸渡りの遅れの
問題がある。
【0012】以上の構成によるV字形溝7を有する本発
明を適用したDPタイプの全回転釜によれば、例えば、
工業用千鳥縫いミシンに使用した場合、図3に示すよう
に、上糸12はV字形溝7の終点8bによって押されな
がら釜を渡ってゆき、この時、従来の釜を使用した場合
と比較して上糸12が釜を渡るタイミングが早くなり、
高回転で使用して糸が遅れた場合でも、従来タイプにお
ける安全範囲内に抑えることが可能となる。即ち、上糸
12の釜渡りが早くなるため、糸切れ、所謂チョーチン
などの不具合が減少し、縫目の締りが良くなる。
【0013】なお、以上の実施例においては、工業用千
鳥縫いミシンに適用するDPタイプの全回転釜とした
が、本発明はこれに限定されるものではなく、他の用途
のミシンに適用してもよい。また、外釜を含む釜部品の
構成等も任意であり、その他、具体的な細部構造等につ
いても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るミシンの釜
によれば、DPタイプの全回転釜の外釜の剣先の剣先先
端からV字形溝の谷線の終点までの中心角を75°±1
0°として、V字形溝の剣先と反対側の稜線を谷線の終
点を基準として釜回転方向に向かって形成した構成のた
め、従来の釜を使用した場合と比較して上糸が釜を渡る
タイミングを早くすることができる。従って、例えば、
高回転で使用して糸が遅れた場合においても、糸切れや
所謂チョウチン等の不具合の発生を減少することがで
き、その結果、縫目の締りを良好なものにして、縫製品
の品質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したDPタイプの全回転釜の一例
としての外釜の構成を示す側面図である。
【図2】図1の外釜の正面図である。
【図3】本発明を適用した全回転釜による上糸の糸渡り
を示す正面図である。
【図4】従来のDPタイプの全回転釜を示す正面図であ
る。
【図5】図4の外釜の斜視図である。
【図6】図4の外釜の拡大側面図である。
【図7】図4の外釜の拡大正面図である。
【図8】図4の全回転釜による上糸の糸渡りを示す正面
図である。
【符号の説明】
1 外釜 2 内釜 3 内釜押え 4 裏板 5 ボビンケース 6 剣先 6a 剣先先端 7 V字形溝 8 谷線 8a 始点 8b 終点 9 稜線 10 内周線 11 外周線 12 上糸

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針落ち位置とボビンの下糸導出点との間
    に形成された上糸ループを捕捉する剣先を有するととも
    に、この剣先による前記上糸ループの捕捉後に上糸が釜
    を回りやすくするためのV字形溝を有する外釜を備えた
    ミシンの釜であって、前記V字形溝の谷線の延長線と外釜内周線との交点を終
    点とし、 前記外釜の前記剣先の剣先先端から前記V字形溝の谷線
    の終点までの中心角を、75°±10°として形成する
    とともに、 前記外釜の前記V字形溝における前記剣先と反対側の稜
    線を、前記谷線の前記終点を基準として釜回転方向に向
    かって形成したことを特徴とするミシンの釜。
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JP3965359B2 (ja) * 2002-12-24 2007-08-29 株式会社バルダン ミシン釜
JP5051888B2 (ja) * 2007-09-25 2012-10-17 株式会社廣瀬製作所 ミシンの全回転釜

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