JPH0830153B2 - 濃色のポリハロゲン銅フタロシアニン顔料の製法 - Google Patents

濃色のポリハロゲン銅フタロシアニン顔料の製法

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JPH0830153B2
JPH0830153B2 JP62264049A JP26404987A JPH0830153B2 JP H0830153 B2 JPH0830153 B2 JP H0830153B2 JP 62264049 A JP62264049 A JP 62264049A JP 26404987 A JP26404987 A JP 26404987A JP H0830153 B2 JPH0830153 B2 JP H0830153B2
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バスフ・アクチエンゲゼルシヤフト
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0032Treatment of phthalocyanine pigments
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09B67/0016Influencing the physical properties by treatment with a liquid, e.g. solvents of phthalocyanines

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、粗顔料からの濃色のポリパロゲン銅フタロ
シアニン顔料の製法に関する。
銅フタロシアニンのハロゲン化においては、無定形な
いし微結晶状の凝集した粗製ポリハロゲン銅フタロシア
ニンが得られ、これはその高い凝集性のため、濁つた色
の薄い着色を与える。この理由から、粗顔料を再結晶し
て色彩上最適の顔料形に変える。この処理(顔料化又は
仕上げとも呼ばれる)は、例えば熱時に90〜98重量%硫
酸中で、キシロール中で(西独特許出願広告201381
8)、o−ニトロフエノール中で(西独特許1242180)又
は安息香酸及び/又はアルキル安息香酸及び水からの混
合物の中で80〜130℃で(西独特許出願公開3442118)行
われる。
o−ニトロフエノール中の熱処理によつて色彩上興味
ある顔料形が得られる。しかしこの顔料化媒質は臭気が
強く、著しい不利を有する。なぜならばこれは窒温で既
に著しい蒸気圧を有し、昇華しやすく、そして水蒸気と
共に気化する。そのほかo−ニトロフエノールは融点が
低く、水に易溶なので、回収の際に損失が大きい。
そのほかの欠点としては、ニトロフエノールの分離の
場合に、アルカリ金属水酸化物の添加により生成するo
−ニトロフエノラートアニオンが、ポリハロゲン銅フタ
ロシアニンに対し高い親和性を有するので、ニトロフエ
ノラートをほとんど定量的に除去するために長い洗浄工
程を必要とすることである。
西独特許出願広告2013818号によるキシロール中の仕
上げでは、顔料形が凍結乾燥により直接に非凝集粉末の
形で得られるので、操作に注意を要し、過結晶が起こら
ないように要心せねばならない。
本発明の課題は、色彩上価値の高い顔料形が環境親和
性の方法で得られ、そして種々の使用目的に最適の顔料
形が製造される、ポリハロゲン銅フタロシアニンの顔料
化法を提供することであつた。
本発明は、有機−水相として合計3〜9個の炭素原子
を有する脂肪族ケトンと水からの不均質混合物を使用す
ることを特徴とする、微細な凝集した粗顔料を不均質な
有機−水相中で熱時に再結晶することによる濃色のポリ
ハロゲン銅フタロシアニン顔料の製法である。
本方法によれば、濃色透明で光沢がありかつ色調の純
粋な着色を与える粉末分散性の良好なポリハロゲン銅フ
タロシアニン顔料が得られる。
この顔料は本発明の方法において、粒径が5mm以下の
球状粒子の形で得られる。60〜70重量%の顔料を含有す
る粒子(残部は重量比が約3:2の水及びケトン)は、例
えば乾燥ドラム中でその形を維持して乾燥することがで
きる。得られる粒子は、ほこりが少なく容易に分散可能
である。
本発明の方法は一般に次のように実施される。合成に
より得られたポリハロゲン銅フタロシアニン(ポリハロ
ゲンCuPcと略称する)をプレスケーキの形で水に懸濁
し、ケトンを添加したのち希望温度に加熱する。できる
だけ単一でコンパクトな結晶(粒子)の形で顔料化を行
うためには、粗顔料をケトンで完全に被覆することが重
要である。水溶性ケトン例えばアセトン又はジエチルケ
トンの場合は、塩を添加して不均一相を形成させる。同
じ目的のためアルカリ金属水酸化物溶液を添加すること
もできる。
ポリハロゲンCuPcとしては、分子中に10〜16個のCl原
子を有するポリクロルCuPc又は0〜13個好ましくは4〜
12個のCl原子及び14〜2個好ましくは12〜4個のBr原子
を有するポリブロム−クロルCuPcが用いられる。
脂肪族ケトンとしては例えば次のものが用いられる。
アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチ
ル−n−プロピルケトン、メチルイソプロピルケトン、
メチル−n−ブチルケトン、メチルイソブチルケトン、
メチルイソアミルケトン、ジイソプロピルケトン、ジ−
n−プロピルケトン、ジ−n−ブチルケトン、ジイソブ
チルケトン及びその混合物。これらのうち工業的理由か
らメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチ
ル−n−プロピルケトン及びメチルイソプロピルケトン
が優れている。特に好ましいものはメチルイソブチルケ
トンである。粗顔料対ケトンの比率は重量部で、一般に
1:0.3ないし1:2.0好ましくは1:0.3ないし1:1.5である。
混合物が結晶化の前、途中及び後に混合可能であると
きは、水の量は特に制限はないが、大量の水は空時収量
を低下させるので避けるべきである。普通は粗顔料(乾
燥物として計算)に対し、3〜4倍重量の水が用いられ
る。
水に可溶ないし易溶のケトンを使用する場合は、水性
媒質に塩又はアルカリ液を添加し、これによつて再結晶
に必要な第二のケトン含有相を生成させる。このための
塩としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナト
リウム、塩化カルシウム、好ましくは塩化ナトリウムが
用いられる。苛性ソーダ液又は苛性カリ液を添加するこ
とによつても、同じ効果が達せられる。
水性混合物に強塩基例えば苛性ソーダ液又は苛性カリ
液を添加すると、特に純粋で濃色の着色を与える顔料形
が得られる。この塩基の量は、水相が仕上げ処理の終了
時にアルカリ性となるように選ばれる。この塩基の量
は、粗顔料100重量部につき2重量部以下である。粗顔
料100重量部に対し、1〜1.6重量部のアルカリ金属水酸
化物例えば水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムが好ま
しい。
再結晶は混合物の沸騰温度ないし120℃で行われる。
共沸沸騰するケトンと水の混合物の沸点以上の温度を使
用する場合は、再結晶は加圧下で行われる。55〜105℃
の範囲で場合により加圧下に操作することが好ましい。
粗顔料を含有する混合物を攪拌及び加熱する場合は、顔
料が粒径約0.5〜5mmの球状粒子の形で得られる。
結晶化の終末時に、デカントし又は好ましくは吸引
過しそして水洗することにより、粒子を容易に単離でき
る。乾燥すると粒状物が得られる。乾燥は好ましくは乾
燥用ドラム中で行われる。乾燥工程で得られるケトンと
水の混合物は凝縮させ、単離の際に得られた液及び洗
浄水と一緒にし、ケトンに仕上げ処理する。
顔料化混合物から直接ケトンを水と一緒に共沸で留去
することにより、顔料化混合物を仕上げ処理することも
できる。その際粒子は一部分解する。次いで顔料を水相
から常法により吸引過して分離し、水で中性に洗浄し
たのち乾燥する。
下記実施例中の部及び%は重量に関する。
実施例1 攪拌式容器中でポリブロムクロル銅フタロシアニン
(Cl含量7%、Br含量58%)75部を、30%プレスケーキ
の形で、メチルイソブチルケトン45部及び20%苛性ソー
ダ液4部と混合し、攪拌しながら還流温度に加熱する。
約80℃で「フラツシユ」が始まる。粗顔料は水を排除し
て有機相に移行し、その際ケトンの多い固形物混合物か
ら徐々に球状粒子が生成する。
12時間還流温度(89℃)に保持してケトンを留去す
る。再結晶した緑色顔料を過し、洗浄して乾燥する。
緑色顔料が73部得られ、これは高い透明性を有する濃色
で色調の純粋な着色を与える。この顔料は良好な粉末分
散性を有し、色彩上の外観においては技術水準の方法に
より得られたものと同等である。
実施例2〜8 実施例1と同様に操作し、ただしメチルイソブチルケ
トンの代わりに、下記表に示すケトンを表中に示す量及
び温度で使用すると、実際上同じ色彩上の性質を有する
顔料が得られる。アセトン及びジエチルケトンを使用す
る場合は、仕上げ技術上重要な第二相を完全に形成する
ため、さらに食塩を添加する。
実施例9 粗製ポリブロムクロルCuPc(Cl含量7%、Br含量58
%)200部を、30%水性プレスケーキの形で、メチルエ
チルケトン260部及び20%苛性ソーダ液10部とオートク
レーブで100℃で8時間攪拌する。次いで放圧し、ケト
ンを留去し、顔料を実施例1と同様に単離する。緑色顔
料が194部得られ、これは実施例1の生成物と同様な色
彩上及び応用技術上の性質を有する。
混合物の再結晶による仕上げ処理は次のように行われ
る。耐圧容器を冷却したのち、顔料粒状物を過、デカ
ンテーション又はふるい分けにより液相から分離する。
これを表面に付着するアルカリ及び塩を除去するため
(粒状物の中にはイオンが含まれていない。試料の導電
性は負)短時間水洗し、乾燥する。得られたほこりが少
ないか又は全くない顔料は、直接にすなわち粉末化又は
粉砕をしないで使用できる。
実施例10〜16 実施例9と同様に操作し、ただしメチルエチルケトン
の代わりに、下記表に示すケトンを表中に示す量で使用
する。緑色顔料が得られ、これは同様な色彩上及び応用
技術上の性質を有する。
実施例17 攪拌式容器内で粗製ポリブロムクロル銅フタロシアニ
ン(Cl含量26%、Br含量33%)100部を、30%水性プレ
スケーキの形で、メチルイソブチルケトン60部及び20%
苛性ソーダ液8部を用いて、還流温度(89℃)で10時間
かけて顔料化する。実施例1と同様に仕上げ処理したの
ち分散性の良好な粉末状緑色顔料が得られ、これは色彩
上の性質において、技術水準の方法により得られたもの
と同等である。収量は96部。
実施例18 実施例17と同様に操作し、ただしメチルイソブチルケ
トン60部の代わりに、メチルイソプロピルケトン90部を
使用し、耐圧容器中で100℃で結晶化を行う。顔料粒状
物が単離され、これは応用技術上及び色彩上の性質にお
いて、実施例17により得られた顔料と同等である。
実施例19 33%水性プレスケーキの形の粗製ポリクロル−CuPc
(Cl含量49.5%)100部、メチルイソブチルケトン70部
及び20%苛性ソーダ液5部を、攪拌しながら還流温度
(89℃)に10時間加熱する。生成した顔料粒状物をふる
い分けし、水洗したのち乾燥する。緑色顔料が95部得ら
れ、これは濃色、光沢、純粋性、透明性及び色合いにお
いて、技術水準の方法により得られた顔料と同等であ
る。ふるい分けした液体から、蒸留によりケトンを回収
することができる。
実施例20 実施例19と同様に操作し、ただしメチルイソブチルケ
トン70部の代わりに、ジイソプロピルケトン60部を使用
する。緑色顔料が得られ、これは色彩上及び応用技術上
の性質において、実施例19により得られたものと実際上
同一である。
実施例21 実施例19と同様に操作し、ただしメチルイソブチルケ
トン70部の代わりに、ジエチルケトン100部を使用し、
結晶化を実施例9と同様に耐圧容器中で100℃で行う。
得られる顔料粒状物は、色彩上及び応用技術上の性質に
おいて、実施例19により得られた顔料と同等である。
実施例22 実施例19と同様に操作し、ただしメチルイソブチルケ
トン70部の代わりに、メチルイソアミルケトン50部を使
用する。還流温度(89℃)でも100℃での加圧下でも、
きわめて良好な色彩上の性質を有する緑色顔料が得られ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機−水相として合計3〜9個の炭素原子
    を有する脂肪族ケトンと水からの不均質混合物を使用す
    ることを特徴とする、微細な凝集した粗顔料を不均質な
    有機−水相中で熱時に再結晶することによる濃色のポリ
    ハロゲン銅フタロシアニン顔料の製法。
  2. 【請求項2】ケトンとしてC4〜C7−アルカノンを使用す
    ることを特徴とする、特許請求の範囲第1項に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】粗顔料対ケトンの割合を1:0.3ないし1:2.0
    重量部とすることを特徴とする、特許請求の範囲第1項
    又は第2項に記載の方法。
  4. 【請求項4】混合物を沸騰温度ないし120℃に加熱する
    ことを特徴とする、特許請求の範囲第1項ないし第3項
    のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】水相が塩、無機水酸化物又はその混合物を
    溶解含有することを特徴とする、特許請求の範囲第1項
    ないし第4項のいずれかに記載の方法。
JP62264049A 1986-10-25 1987-10-21 濃色のポリハロゲン銅フタロシアニン顔料の製法 Expired - Lifetime JPH0830153B2 (ja)

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DE3636428.2 1986-10-25
DE19863636428 DE3636428A1 (de) 1986-10-25 1986-10-25 Verfahren zur herstellung von farbstarken polyhalogenkupferphthalocyaninpigmenten

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Publication Number Publication Date
JPS63112662A JPS63112662A (ja) 1988-05-17
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DE (2) DE3636428A1 (ja)

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DE3784621D1 (de) 1993-04-15
AU8008587A (en) 1988-04-28
US4789739A (en) 1988-12-06
EP0265819A2 (de) 1988-05-04
EP0265819A3 (de) 1991-07-24
JPS63112662A (ja) 1988-05-17
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