JPH08296112A - 人工毛髪用異形断面繊維 - Google Patents

人工毛髪用異形断面繊維

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JPH08296112A
JPH08296112A JP7106149A JP10614995A JPH08296112A JP H08296112 A JPH08296112 A JP H08296112A JP 7106149 A JP7106149 A JP 7106149A JP 10614995 A JP10614995 A JP 10614995A JP H08296112 A JPH08296112 A JP H08296112A
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宏幸 中島
Nobuyuki Nishi
信行 西
Koichi Nishiura
浩一 西浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来よりも嵩高性を向上し、且つソフトな感
触を有する人工毛髪用繊維を提供する。 【構成】 断面が、中央連結部から三方へ突出部を有
し、少なくとも一つの突出部が中央連結部の中心から当
該突出部先端部までの長さRの二分の一より先端に近い
部分で最もくびれており、このくびれた部分より先端寄
りの部分のうちで最も幅広な部分の幅W1 と最もくびれ
た部分の幅W2 との比W1 /W2 が1.05〜2.0の
範囲で、突出部先端部までの長さRと最もくびれた部分
より先端寄りの部分のうちで最も幅広な部分の幅W1 と
の比R/W1 が1.10〜5.0の範囲である異形断面
繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレード、エクステン
ションヘアー等の頭髪装飾用として用いられる、ソフト
で嵩高性に優れた人工毛髪用繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、毛髪用に使用される合成繊維と
しては、モダクリル繊維、塩化ビニル繊維、塩化ビニリ
デン繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維等がある。
従来、これらの繊維を用いて、かつら、ヘアピース等の
人工毛髪用商品に加工する場合に、その商品性にあった
繊維の断面形状が研究され、改良が重ねられてきた。例
えば、特開昭55−76102号等では、略星形やまゆ
型等の断面によって人毛に近い性質を出すことが提案さ
れ、又、実開昭58−65316号では、中心部から放
射状に配列した3〜6個のT字型突起から構成される中
空断面により、広い範囲のスタイルに適応できる繊維を
提案している。一般的に、円形に近い充実した断面形状
の繊維を用いると、ソフト感やストレートスタイルには
好適であるが、嵩高性の必要なブレードの如く頭髪装飾
商品には適さないものである。
【0003】そこで本発明者らは、嵩高感に富むブレー
ドの如き頭髪装飾商品を得る毛髪用繊維を鋭意検討した
結果、断面の改良により嵩高性を改良する繊維の開発に
成功し、実開昭56−42980号にその技術を開示し
た。確かに、この三叉状Y字型は、ある程度の嵩高性は
得られるものの、中央部分から突き出る部分が略矩形で
あって、触感のやや硬い繊維となったり、例えばアクリ
ル系繊維等のように湿式紡糸法の場合には矩形形状を得
るのが技術的に困難という問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、人工毛髪用繊維として、従来よりも嵩高性を向上
し、且つソフトな感触を付与することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、合成繊維からなる人工毛髪用繊維の各種
断面形状を検討した結果、断面が、1つの中央連結部か
ら三方へ突出部を有し、前記突出部の少なくとも1つ
が、前記中央連結部の中心から当該突出部先端部までの
長さRの二分の一より先端に近い部分で最もくびれてお
り、この最もくびれた部分より先端寄りの部分のうちで
最も幅広な部分の幅W1 と前記最もくびれた部分の幅W
2 との比W1 /W2 、及び、突出部先端部までの長さR
と前記最もくびれた部分より先端寄りの部分のうちで最
も幅広な部分の幅W1 との比R/W1 とを特定の範囲内
とすることにより、従来よりも嵩高性が向上し、ソフト
な感触を付与出来ることを見いだし、本発明を完成し
た。
【0006】即ち、本発明は、断面が、1つの中央連結
部から三方へ突出部を有し、前記突出部の少なくとも1
つが、前記中央連結部の中心から当該突出部先端部まで
の長さRの二分の一より先端に近い部分で最もくびれて
おり、この最もくびれた部分より先端寄りの部分のうち
で最も幅広な部分の幅W1 と前記最もくびれた部分の幅
W2 との比W1 /W2 が1.05〜2.0の範囲内であ
り、且つ前記突出部先端部までの長さRと前記最もくび
れた部分より先端寄りの部分のうちで最も幅広な部分の
幅W1 との比R/W1 が1.10〜5.0の範囲である
ことを特徴とする。
【0007】ここで、前記繊維断面における中央連結部
の中心とは、図1に示すように、繊維断面における中央
連結部の内接円の中心Oをいい、突出部の先端部とは突
出部における前記中央連結部の中心Oから最も離れた点
1 〜A3 をいう。又、突出部の最もくびれた部分より
先端寄りの部分のうちで最も幅広な部分の幅W1 、及び
最もくびれた部分の幅W2 とは、中央連結部の中心Oと
各突出部の先端A1 〜A3 とを結ぶ直線と直交する方向
における各部の幅W11〜W13、W21〜W23をいう。
【0008】更に、突出部の少なくとも2つが、前記中
央連結部の中心から当該突出部先端部までの長さRの二
分の一より先端に近い部分で最もくびれており、かつ最
もくびれた部分より先端寄りの部分のうちで最も幅広な
部分の幅W1 の最大値W1 max と最小値W1 min との比
W1 max /W1 min は1.05〜1.7、又、中央連結
部の中心から各突出部先端部までの長さRの最大値Rma
x と最小値Rmin との比Rmax /Rmin が1.05〜
1.5の範囲であることが好ましい。
【0009】ここで、突出部の最もくびれた部分より先
端寄りの部分のうちで最も幅広な部分の幅W1 の最大値
W1 max と最小値W1 min とは、例えば、図1における
各突出部における最もくびれた部分より先端寄りの部分
のうちで最も幅広な部分の幅W11〜W13のうちで最大の
値と最小の値をいい、連結部の中心から突出部先端部ま
での長さRの最大値Rmax と最小値Rmin とは、連結部
の中心Oから各突出部の先端部A1 〜A3 までの長さR
1 〜R3 のうちの最大値と最小値をいう。
【0010】又、請求項3に係る人工毛髪用異形断面繊
維は、請求項1又は請求項2に係る人工毛髪用繊維であ
って、合成繊維の単糸繊度が25〜75d(デニール)
のものである。
【0011】更に、請求項4、5に係る人工毛髪用異形
断面繊維は、請求項1〜請求項3に係る人工毛髪用繊維
を、ブレート、エスクテンションヘアー等の頭髪装飾用
として用いるというものである。
【0012】本発明の人工毛髪用繊維を構成する合成繊
維としては、モダクリル系、塩化ビニル系、塩化ビニリ
デン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリオレフィ
ン系等、特に限定されるものではないが、目的とするソ
フトで嵩高性のある品質を得るには、ヤング率の比較的
小さいモダクリル系繊維、塩化ビニル系繊維等が捲縮を
付与したりする加工性や、ソフト感の上で適しており、
更に、嵩高性の点では、ポリマー比重の小さいモダクリ
ル系繊維がより好ましい。ポリプロピレン等のポリオレ
フィン系繊維は、強度が強いために感触が硬く感じら
れ、又、頭髪装飾用として用いる場合は、商品の取扱い
上、難燃性であることが強く求められることから、これ
ら易燃性であるポリオレフィン系繊維は、好ましくない
面もあるが、ホリマー比重の点においては、ポリオレフ
ィン系繊維が優れており、本発明の断面形状を適用すれ
ば嵩高性のある毛髪用繊維が得られる。
【0013】本発明の人工毛髪用繊維を製造するにあた
って、用いられる紡糸ノズルは、紡糸方法やポリマーの
種類によって適宜選択すればよいが、例えば、溶融紡糸
法や乾式紡糸法を用いる場合は、本発明の目的とする繊
維の断面形状にほぼ近い孔形状の紡糸ノズルを用いるこ
とが望ましい。又、湿式紡糸法による場合も同様である
が、例えばモダクリル繊維を作る湿式紡糸法の場合は必
ずしも目的とする繊維の断面形状通りの孔形状である必
要はなく、中央連結部からの突出部分にくびれの無いノ
ズル孔形状を用いた場合でも紡糸ドラフトを1.5〜
2.0倍程度に高くすれば、目的とする断面形状の繊維
が得られることも見いだされた。
【0014】本発明の人工毛髪用繊維における単糸繊度
は、ポリマーの素材により適切な範囲が異なるが、人毛
の繊度等から検討した結果、25〜75dの範囲が好ま
しい。更に、ソフトな感触を強調するためには、25〜
40dの範囲がより好ましい。75dを越えて太い場合
は、繊維の剛性が強くなり、ブレード等の商品に加工し
難い場合があり、又、触感も不自然なものとなることが
ある。逆に、25dを超えて細い場合は柔らかすぎるた
めに嵩高性が乏しくなることがある等の問題があるた
め、適切な繊度を選択することは必要である。
【0015】本発明の繊維の断面形状において、図1に
示す各部分のうち、W1 /W2 と、R/W1 がそれぞれ
1.05〜2.0、及び1.10〜5.0の範囲内であ
ることが必要であるが、前者のより好ましい範囲は1.
05〜1.5であり、後者のより好ましい範囲は2.0
〜4.0である。W1 /W2 が1.05より小さい場合
は、捲縮等の後加工で繊維が割れやすくなり、逆に2.
0より大きくなると断面の全体の大きさのバランスが崩
れ、最もくびれた部分の幅W2 が極端に細くなるため、
繊維の製造の段階で割れやすいという問題が起こり、目
標とする嵩高性が達成されなくなる。又、R/W1 が
1.10より小さい場合は、突出部としての面積効果が
無くなり、逆に5.0より大きい場合は突出部の幅W1
が細くなりすぎるために、屈曲したりして結局は嵩高性
への効果が発揮されず目標とする嵩高性が達成できな
い。
【0016】本発明の人工毛髪用異形断面繊維を、ブレ
ード、エクステンションヘアー等の頭髪装飾とする際、
多くの場合、ギアークリンプ等の捲縮加工を施して略波
形の繊維束を形成する。捲縮は直線距離100mmの間
に山と谷との繰り返し単位で5〜15個の波形形状を付
与することが好ましい。又、山の高さと谷の深さの合計
が5〜12mmであることが好ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。尚、特に断りの無い限り、デニールはdと略号で表
示する。
【0018】<実施例1>アクリロニトリル49重量%
−塩化ビニル50重量%、スチレンスルホン酸ソーダ1
重量%からなる共重合体樹脂をアセトンに溶解して28
重量%の紡糸原液とし、図2に示したような、中央連結
部から三方へ矩形状突出部を有する略Y字型紡糸ノズル
を通して30重量%アセトン水溶液に紡糸した。この時
の紡糸ドラフトは1.7であった。得られた繊維は溶剤
の残っている状態で2倍の延伸を施し、次いで120℃
で乾燥後2.5倍の熱延伸を施し、更に乾燥よりも高温
度で乾熱処理を施した。得られた繊維は、断面が、1つ
の中央連結部から三方へ突出部を有し、前記突出部の少
なくとも一つが、前記中央連結部の中心から当該突出部
先端部までの長さの二分の一より先端に近い部分で最も
くびれており、単繊維の繊度は32dである。この繊維
の断面の寸法を表1に示した。
【0019】次に、上記のようにして得られた繊維に、
直線距離100mmの間に山と谷の繰り返し単位で平均
10個、山の高さと谷の深さとの合計が平均で7mmと
なるギアークリンプ加工を施し、略波形の繊維束とした
後、代表的なブレードである、5g×30段(レギュラ
ーサイズ)の三つ編み商品を作成し、ブレードとしての
嵩高性とソフト感について官能評価を行った結果を表1
に示した。
【0020】<比較例1>実施例1と同様の共重合体樹
脂をアセトンに溶解して28重量%の紡糸原液とし、前
記の図2に示した紡糸ノズルを通して30重量%アセト
ン水溶液中に紡糸した。この時の紡糸ドラフトは1.2
であった。得られた繊維は実施例1と同様の方法で乾燥
〜延伸〜熱処理を施した。得られた繊維は、断面が、1
つの中央連結部から三方へ突出部を有し、前記突出部の
少なくとも一つが、前記中央連結部の中心から当該突出
部先端部までの長さの二分の一より先端に近い部分で最
もくびれており、単繊維の繊度は45dである。この繊
維の断面の寸法、及び、実施例1と同様にしてブレード
としての嵩高性とソフト感について官能評価を行った結
果を表1に示した。
【0021】<比較例2>実施例1と同様の共重合体樹
脂をアセトンに溶解して28重量%の紡糸原液とし、丸
形(φ0.3mm径)紡糸ノズルを通して30重量%ア
セトン水溶液に紡糸した。この時の紡糸ドラフトは1.
2であった。得られた繊維は実施例1と同様の方法で乾
燥〜延伸〜熱処理を施した。得られた繊維は、断面が偏
平型であり、単繊維の繊度は32dである。この繊維の
断面形状、及び、実施例1と同様にしてブレードとして
の嵩高性とソフト感について官能評価を行った結果を表
1に示した。この繊維は、断面が偏平に近くなり、嵩高
感のない繊維であった。
【0022】<実施例2>実施例1と同様の共重合体樹
脂をアセトンに溶解して28重量%の紡糸原液とし、図
3に示すような、中央連結部から三方へ先端に向かうほ
ど幅広となる台形状突出部を有する紡糸ノズルを通して
30重量%アセトン水溶液に紡糸した。この時の紡糸ド
ラフトは1.2であった。得られた繊維は実施例1と同
様の方法で乾燥〜延伸〜熱処理を施した。得られた繊維
は、断面が、1つの中央連結部から三方へ突出部を有
し、前記突出部の少なくとも一つが、前記中央連結部の
中心から当該突出部先端部までの長さの二分の一より先
端に近い部分で最もくびれており、単繊維の繊度は32
dである。この繊維の断面の寸法、及び、実施例1と同
様にしてブレードとしての嵩高性とソフト感について官
能評価を行った結果を表1に示した。この場合、紡糸ド
ラフトが低いが、ノズルを工夫することにより、目的の
断面が得られている。
【0023】<実施例3>実施例1と同様の共重合体樹
脂をアセトンに溶解して28重量%の紡糸原液とし、前
記図3に示した紡糸ノズルを通して30重量%アセトン
水溶液に紡糸した。この時の紡糸ドラフトは1.7であ
った。得られた繊維は実施例1と同様の方法で乾燥〜延
伸〜熱処理を施した。得られた繊維は、断面が、1つの
中央連結部から三方へ突出部を有し、前記突出部の少な
くとも一つが、前記中央連結部の中心から当該突出部先
端部までの長さの二分の一より先端に近い部分で最もく
びれており、単繊維の繊度は32dである。得られた繊
維の断面の寸法、及び、実施例1と同様にしてブレード
としての嵩高性とソフト感について官能評価を行った結
果を表1に示した。
【0024】<実施例4>滑剤として、ステアリン酸マ
グネシウムを0.1重量%添加した極限粘度が0.53
のポリエチレンテレフタレートを溶融押し出し機にて図
4に示すような、中央連結部から三方へ突出した突出部
の先端に膨出部を有する形状で、20Hole×φ0.5m
m相当の紡糸ノブルから紡糸筒へ溶融紡糸した。紡糸温
度は270〜285℃で引取速度は100m/minで
行った。得られた繊維を引き続き75℃熱水中にて2倍
延伸し、更に85℃熱水中にて2.5倍延伸し、140
℃ヒーターロールにて熱処理を施した。得られた繊維
は、断面が、1つの中央連結部から三方へ突出部を有
し、前記突出部の少なくとも一つが、前記中央連結部の
中心から当該突出部先端部までの長さの二分の一より先
端に近い部分で最もくびれており、単繊度は35dであ
る。この繊維の断面の寸法、及び、実施例1と同様にし
てブレードとしての嵩高性とソフト感について官能評価
を行った結果を表1に示した。
【0025】<実施例5>ポリプロピレン(MI(JI
S K7210によるメルトインデックス)=10g/
10min)を溶融押し出し機にて前記図4に示した形
状で20Hole×φ0.5mm相当の紡糸ノブルから紡糸
筒へ溶融紡糸した。紡糸温度は240〜265℃で、引
取速度は100m/minであった。得られた繊維を更
に4倍延伸した。得られた繊維は、断面が、1つの中央
連結部から三方へ突出部を有し、前記突出部の少なくと
も一つが、前記中央連結部の中心から当該突出部先端部
までの長さの二分の一より先端に近い部分で最もくびれ
ており、単繊度は40dである。この繊維の断面の寸
法、及び、実施例1と同様にしてブレードとしての嵩高
性とソフト感について官能評価を行った結果を表1に示
した。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】表1、表2から明らかなように、本発明
で規定する断面形状とすれば、嵩高性に優れ、ソフトな
感触の毛髪用繊維を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る繊維の断面形状の寸法説明図で
ある。
【図2】 実施例1の繊維を得るためのノズル孔形状を
示す断面図。
【図3】 実施例2、3の繊維を得るためのノズル孔形
状を示す断面図。
【図4】 実施例4、5の繊維を得るためのノズル孔形
状を示す断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/62 302 D01F 6/62 302A 303 303F (72)発明者 西浦 浩一 兵庫県明石市西明石北町3−3−26−107

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維の断面が、1つの中央連結部か
    ら三方へ突出部を有し、前記突出部の少なくとも一つ
    が、前記中央連結部の中心から当該突出部先端部までの
    長さRの二分の一より先端に近い部分で最もくびれてお
    り、この最もくびれた部分より先端寄りの部分のうちで
    最も幅広な部分の幅W1 と前記最もくびれた部分の幅W
    2 との比W1 /W2 が1.05〜2.0の範囲であり、
    且つ前記突出部先端部までの長さRと前記最もくびれた
    部分より先端寄りの部分のうちで最も幅広な部分の幅W
    1 との比R/W1 が1.10〜5.0の範囲であること
    を特徴とする人工毛髪用異形断面繊維。
  2. 【請求項2】 突出部の少なくとも2つが、前記中央連
    結部の中心から当該突出部先端部までの長さRの二分の
    一より先端に近い部分で最もくびれており、且つこの最
    もくびれた部分より先端寄りの部分のうちで最も幅広な
    部分の幅W1の最大値W1 max と最小値W1 min との比
    W1 max /W1 min が1.05〜1.7の範囲であり、
    且つ連結部の中心から各突出部先端部までの長さRの最
    大値Rmax と最小値Rmin との比Rmax /Rmin が1.
    05〜1.5の範囲であることを特徴とする請求項1に
    記載の人工毛髪用異形断面繊維。
  3. 【請求項3】 合成繊維の単糸繊度が25〜75dであ
    る請求項1又は請求項2に記載の人工毛髪用異形断面繊
    維。
  4. 【請求項4】 合成繊維が頭髪装飾用である請求項1〜
    請求項3のいずれかに記載の人工毛髪用繊維。
  5. 【請求項5】 頭髪装飾がブレード、エクステンション
    ヘアーである請求項4に記載の人工毛髪用繊維。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5に記載の繊維に、直
    線距離100mmの間に山と谷との繰り返し単位で5〜
    15個の波形形状を有し前記山の高さと谷の深さの合計
    が5〜12mmである捲縮加工を施して繊維束としてな
    る頭飾用繊維束。
JP10614995A 1995-04-28 1995-04-28 人工毛髪用異形断面繊維 Expired - Fee Related JP3365141B2 (ja)

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