JPH08295280A - 人力補助装置の制御方法 - Google Patents

人力補助装置の制御方法

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JPH08295280A
JPH08295280A JP10400595A JP10400595A JPH08295280A JP H08295280 A JPH08295280 A JP H08295280A JP 10400595 A JP10400595 A JP 10400595A JP 10400595 A JP10400595 A JP 10400595A JP H08295280 A JPH08295280 A JP H08295280A
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human
crank
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JP10400595A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakazato
博 中里
Hiroshi Miyazawa
弘 宮沢
Kuniaki Tanaka
邦章 田中
Katsumi Shinkai
勝美 新海
Yutaka Takada
豊 高田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不要な補助を防止してエネルギーの浪費を抑
えることによってエネルギー源の小型、軽量化または動
作時間の増大を可能にする人力補助装置の制御方法を提
供する。 【構成】 人力駆動系のクランク位置が所定の範囲内に
あるとき及び、搬送速度と人力による駆動力が共に所定
の関係を満たす時のみ、補助力を発生する原動機駆動系
に出力を発生することを許可する制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人力駆動系と原動機駆
動系とを並列に設けた人力補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の人力補助装置においては、特開平
4−244496に記載されている様に図23に示す人
力駆動トルクTcp及びペダル回転数Ncより人力仕事量
cpを求め、Wcpが基準値WCPより大きいとき又はTcp
が所定値以上の時補助手段の動力を人力に加えることに
より、低負荷時、停止時には補助動力を停止することで
エネルギーの浪費を防止している。
【0003】また、特開平5−246378では図24
に示すように人力踏力FLに対して踏力基準値F0を、車
速Sから求められる平地走行抵抗RDによって設定し、
LがF0より大きい時のみモータ出力FMを発生するこ
とにより、踏力が小さいときはモータ駆動力が0になる
ので電池容量を増やさずに航続距離を増大する効果を得
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の仕事量が基
準値より大きいときに補助を行う技術にあっては、人力
踏力を横軸、車速を縦軸、仕事量を高さ軸にとると、人
力仕事量のグラフは図25の様になるので、基準仕事量
42によって補助を行うことが許可される許可領域13
としては大踏力かつ高速である領域になる。しかしなが
ら補助をエネルギーの浪費を抑えつつ行うために補助を
行う領域を限定するには、大踏力かつ低速の領域で補助
するようにすることが好ましく、この従来技術の人力補
助装置では理想領域からはずれてしまうという問題があ
る。
【0005】また、人力踏力がある基準値を上回ったと
きのみ補助を行う技術にあっては、人力踏力が非常に大
きく人力踏力が基準値を常に下回らない場合は、補助の
停止期間がなくエネルギーの浪費を防止する効果が得ら
れないという問題がある。
【0006】そこで本発明の目的とするところは、補助
を行う理想領域である人力駆動力が大きくかつ低速での
み補助を行い、不要な補助を防止してエネルギーの浪費
を抑えることによってエネルギー源の小型、軽量化また
は動作時間の増大を可能にする人力補助装置の制御方法
を提供することを第一の目的としている。また、人力駆
動力が非常に大きいときでも動力の浪費を抑えることが
でき、同様の効果を得られる人力補助装置の制御方法を
提供することを第二の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の人力補助装置の制御方法においては人力に
よる往復運動を回転運動に変換するクランク機構を持つ
人力駆動系を有し、更にクランクの位置を検出する手段
を有し、クランク位置が所定の範囲内にあるときのみ前
記原動機駆動系に出力を発生することを許可する制御を
行うことを特徴とする。また、本発明の人力補助装置の
制御方法は前記所定の範囲をクランクの位置がクランク
機構の上死点及び下死点を含まず、上死点と下死点の中
間点を含む領域とする事を特徴とする。また、本発明の
人力補助装置の制御方法は前記所定の範囲をクランクの
位置がクランク機構の上死点と下死点の中間点を含ま
ず、上死点及び下死点を含む領域とする事を特徴とす
る。
【0008】また、本発明の人力補助装置の制御方法は
搬送速度を検出する機構と、人力による駆動力を検出す
る機構を有し、搬送速度と人力による駆動力が共に所定
の関係を満たす時のみ、前記原動機駆動系が出力を発生
することを許可する制御を行うことを特徴とする。ま
た、本発明の人力補助装置の制御方法は前記所定の関係
として、搬送速度が一定値以下であり、人力駆動力が一
定値以上であることを特徴とする。また、本発明の人力
補助装置は前記所定の関係として、搬送速度と人力駆動
力が相関関係を持つことを特徴とする。また、本発明の
人力補助装置の制御方法は前記所定の関係として、搬送
速度と人力駆動力が人力にとって快適に出力できる領域
外にあることを特徴とする。
【0009】さらに、本発明の人力補助装置の制御方法
は前記原動機駆動系が出力を発生することが許可及び禁
止される際に、徐々に許可及び禁止状態に移行すること
を特徴とする。
【0010】
【作用】以上説明した本発明の人力補助装置によれば、
人力による往復運動を回転運動に変換するクランク機構
を持つ人力駆動系を有し、更にクランクの位置を検出す
る手段を有し、クランク位置がある範囲内にあるときの
み原動機駆動系が出力を発生する事ができる制御を行う
ため、例えば人力駆動力が非常に大きくて人力駆動力の
検出機構の出力がある基準値を下回ることがなくなって
しまうような場合でも所定のクランク位置以外では補助
がオフになるのでエネルギーの浪費を防止することがで
きる。
【0011】そして、原動機駆動系に出力を発生させる
クランク位置の許可領域を人力が効率よく力を伝達でき
る位置に設定することにより、人力駆動力と原動機駆動
力の合力を効率を損なうことなく後段に伝達することが
できるので、人の感じる被補助感を保ったままエネルギ
ーの浪費を防止することができる。従ってこの、人力が
効率よく力を伝達できるクランク位置としては、上死点
と下死点の中間(図2の中間点3)付近が最も望まし
い。図2は人間の足による人力駆動系を例とした説明図
である。ここで上死点、下死点とは往復運動をする人力
を回転運動に変換するクランク機構に於いて回転力を発
生しない二つの点の内、それぞれ人間に近い方の点(図
2の上死点1)、人間から遠い点(図2の下死点2)の
ことをいう。従って、図3に示すようにクランクが上死
点1と下死点2を含まず中間点3を含む許可領域13に
あるときに補助を行うことが望ましい。
【0012】また、原動機駆動系に出力を発生させるク
ランク位置の許可領域を、人力が効率よく力を伝達でき
ない位置すなわち図4に示すように上死点1及び下死点
2の付近に設定することにより、図5に示すように人力
駆動力が低下する両死点1、2付近を原動機駆動力が補
うように補助するので、人の感じる過負荷感を増加させ
ないように補助することができ、同時にエネルギーの浪
費を防止することができる。
【0013】また、人力補助装置を有する搬送装置にお
いては、補助を制御するパラメータとして人力駆動力と
搬送速度が考えられる。そこで人力駆動力と搬送速度の
両方が所定の関係を満たすときのみ補助を行うように構
成することにより、補助を行う状態を少なくしてエネル
ギーの浪費を防止することができる。
【0014】この人力駆動力と搬送速度が満たすべき所
定の関係は、補助を行う条件として妥当である必要があ
る。普通、人力による搬送装置において補助を行うこと
が有用である場合は、負荷が大きく思うような搬送速度
が出ないときである。従って、人力駆動力と搬送速度が
満たすべき条件としては図6に示すように、人力駆動力
がある人力駆動力基準値11以上で、搬送速度がある搬
送速度基準値12以下とする許可領域13に限定し、エ
ネルギーの浪費を防ぐことができる。
【0015】人力駆動力と搬送速度が共に満たすべき所
定の関係を人力駆動力がある基準値以上で、搬送速度が
ある基準値以下とすると図6の許可領域13が補助を行
う領域となる。ここで、人力駆動力と搬送速度が図7の
駆動状態推移15ように推移したとすると、人力駆動中
に原動機による補助が唐突にオン、オフされ、人の感じ
る被補助感にギクシャク感を与える心配がある。そこ
で、人力駆動力と搬送速度が共に満たすべき所定の関係
として、図8に示すように人力駆動力が人力駆動力基準
値11以上で搬送速度が搬送速度基準値12以下の領域
と同様の大人力駆動力かつ低搬送速度の領域となるよう
に許可領域13を設定し、その境界線として人力駆動力
と搬送速度が相関関係を持つ関数116を定義すれば、
同様の駆動状態推移15においてもギクシャク感を与え
ずにエネルギーの浪費を防止する人力補助装置を提供す
ることができる。
【0016】人力は、人力駆動力とそれによる搬送速度
において駆動しやすい条件が存在する。たとえばペダル
を漕ぐ場合を考えれば、大きな踏力でペダルを漕ぐこと
ができるペダルの回転速度には限界があり、またペダル
の回転があまりに遅すぎても大きな踏力を発揮すること
はできない。そこで人力が比較的駆動しやすい特性を図
9の実線125に沿った領域とすると、この領域では人
力駆動力が人力駆動力基準値11以上でかつ搬送速度が
搬送速度基準値12以下であっても人間にとっては駆動
しやすいのであるから補助を行う必要性は低い。従っ
て、補助を行うことが有用である低速、高人力駆動力の
領域を含み、この人力が駆動しやすい領域を避けた領域
(図9の許可領域13)を、人力駆動力と搬送速度が共
に満たすべき所定の関係とすることにより、人の被補助
感を損なわずエネルギーの浪費を防止することができ
る。
【0017】さらに、原動機が出力を発生することを許
可する許可領域と禁止する禁止領域の境界における原動
機出力の制御を、図10に示すようにオン状態132、
オフ状態133の二段階ではなく人力駆動力に対する原
動機駆動力の割合を連続的に変化させるように構成する
ことにより、許可領域13と禁止領域14の境界131
を横切る際に発生するギクシャク感を解消することが出
来る。
【0018】
【実施例】図1は本発明の人力補助装置の制御法を利用
した、人力補助自転車の外観図である。以下の実施例で
はこの人力補助自転車について詳しく説明する。
【0019】図1の人力補助自転車は通常の自転車と同
様に人力による駆動力をペダル30によって回転運動に
変換し、チェーン31を使って後輪に伝達している。さ
らに人力駆動系と並列にモータ32による原動機駆動系
を有し、モータ32の駆動力をペダル30に入力するこ
とにより、人力を補助する構成となっている。モータ3
2の駆動力の制御は図11に示す補助割合特性141の
ように、モータの駆動力と人力駆動力を合成するときに
1:1になるように制御している。
【0020】(実施例1)図12は図1の人力補助自転
車のクランク軸付近の拡大図である。図12のクランク
軸152にはクランク151の位置を検出できるように
マグネット153が固定されており、さらにクランク軸
152の近傍にホール素子154が設けられている。
【0021】前記クランク軸152が人力により回転さ
せられると、クランク151の位置によりホール素子1
54がマグネット153の磁束を検出してクランク15
1の位置を検出することができる。さらにマグネット1
53の大きさ及びマグネット153、クランク151、
ホール素子154の位置関係を考慮することにより、図
13の様にクランク位置161が許可領域13にある時
にのみホール素子出力162が出力されるように構成す
ることができる。
【0022】また、人力を補助するモータの出力制御は
図14に示すように、人力駆動力検出機構22によって
検出された人力駆動力データ23に従ってモータ駆動力
を制御する制御回路24によって行われている。そして
制御回路24には、人力駆動力データ23に依らずモー
タ出力を許可、禁止する出力許可入力173を持ってい
る。
【0023】この出力許可入力173に、図13におけ
るホール素子出力162を入力することにより、クラン
ク許可領域13にある時のみ人力補助を行う人力補助自
転車を構成することができる。
【0024】そこで図13に示すように許可領域13を
設定すれば、上死点1及び下死点2を含まず中間点3を
含む許可領域13でのみモータに駆動力を発生させるよ
うに構成することができる。
【0025】また、図13のホール素子の出力を反転、
もしくは図12のマグネット153の大きさ、数、ホー
ル素子154の位置を考慮することで図15に示すよう
に中間点3を含まず上死点1及び下死点2を含む許可領
域13でのみ出力を発生するホール素子出力182を作
り、図14の制御回路24に入力することにより上死点
と下死点の中間点を含まず上死点及び下死点を含む領域
でのみモータに駆動力を発生させるように構成すること
ができる。
【0026】(実施例2)次に第2の実施例について説
明する。図16は、人力を補助するモータの出力を制御
するシステムのブロック図である。ここで制御回路24
には許可判断回路196の出力である出力許可信号19
3によってモータ21による補助のオン、オフを行うよ
うになっている。また、許可判断回路196には人力駆
動力検出機構22からの人力駆動力データt123と、
車速検出機構25からの車速データv126が入力され
ており、これらのデータを基に出力許可の判断を行う。
ここでは、人力補助装置として人力補助自転車を例に説
明しているので、搬送速度として車速を用いている。
【0027】まず、図6に示した人力駆動力が基準値以
上かつ車速が基準値以下の時のみ補助を行う場合の構成
について説明する。図16の許可判断回路196は、こ
こでは図17に示すフローチャートに従って動作する。
【0028】第一に、t1、v1が入力され(201)、
それぞれ駆動力基準値T0、車速基準値V0と比較される
(202、203)。そしてt1≧T0、v1≦V0の条件
を共に満たすときには出力許可信号として”許可”を出
力する(204)。そして少なくとも一方の条件を満た
さない場合は”禁止”を出力する(205)。ここで図
17の条件判断202、203の順番は入れ替わっても
かまわない。この出力許可信号を図16の制御回路24
に入力することにより、人力駆動力が基準値T0以上か
つ車速が基準値V0以下の時のみ補助を行う制御法を実
現できる。
【0029】(実施例3)次に図8に示した、人力駆動
力と搬送速度が持つ相関関係により定義される領域内に
あるときのみ補助を行う場合の構成について説明する。
【0030】ここでは図16の許可判断回路196は、
図18にしめすフローチャートに従って動作する。まず
人力駆動力データt1、車速データv1が入力され(21
1)、f(t1)が算出される(212)。ここで関数
f(T)は図8の許可領域13と禁止領域14の境界線
を示す関数116であり、人力駆動力Tと車速Vの相関
関係がV=f(T)で定義される。そして、v1がf
(t1)以下であれば図8の許可領域13内の状態であ
ることになるので、出力許可信号として”許可”を出力
する(図18の213)。逆に、v1がf(t1)より大
きければ図8の禁止領域14内の状態であることになる
ので出力許可信号として”禁止”を出力する(図18の
214)。この出力許可信号を図16の制御回路24に
入力することにより、人力駆動力と搬送速度が持つ相関
関係により定義される領域内にあるときのみ補助を行う
制御法を実現できる。
【0031】(実施例4)次に図9に示した人力駆動力
と搬送速度が人力にとって快適に出力できる領域外にあ
る時に補助を行う場合の構成について説明する。
【0032】ここでは図16の許可判断回路196は図
19に示すフローチャートに従って動作する。まず、人
力駆動力データt1及び車速データv1が入力され(22
1)、(t1、v1)の組が集合F(T、V)に含まれる
かどうか検査する(222)。ここで集合F(T、V)
は図9に示した、人力が快適に出力できる特性曲線12
5上の点及びその近傍の点の集まりである。従って(t
1、v1)がこの集合に含まれれば、その状態は人間にと
って快適な状態と判断できる。次にt1、v1がそれぞ
れ、人力駆動力基準値T0、車速基準値V0と比較される
(図19の223、224)。これらの比較を通して、
(t1、v1)がF(T、V)に含まれずt1が人力駆動
力基準値T0以上かつv1が速度基準値V0以下であれ
ば、図9の許可領域13内の状態であるので出力許可信
号として”許可”を出力する(図19の225)。逆
に、以上の条件の内少なくとも1つ以上が満たされない
場合は図9の禁止領域14内の状態であるので出力許可
信号として”禁止”を出力する(図19の226)。こ
こで以上の比較操作は図19の順番に限らず、入れ替わ
ってもかまわない。この出力許可信号を図16の制御回
路24に入力することにより、人力駆動力と搬送速度が
人力にとって快適に出力できる領域外にある時に補助を
行う制御法を実現できる。
【0033】(実施例5)次に図10に示したような、
許可状態と禁止状態間の遷移において一方の状態から徐
々に他方の状態に移行するように補助を行う場合の構成
について説明する。
【0034】これまでの実施例においては、モータの出
力を制御するシステムは図16に示すように許可判断回
路196の出力である出力許可信号193にしたがって
制御回路24がモータによる補助をオン、オフする制御
を行なっていた。しかしここでは、従来同様に制御回路
24は人力駆動力検出器22からの人力駆動力データ2
3に対応してモータ21の出力制御を行なうが、許可判
断回路196の出力としての出力許可信号193は“許
可“、”禁止“の2値ではなく、両者の間の連続値を取
ることとし、同時に制御回路24はこの出力許可信号1
93に従ってモータ21の出力割合を連続的に増減する
ように動作する。
【0035】そしてここでは許可判断回路196は、図
20に示すフローチャートに従って動作する。まず、人
力駆動力データt1および車速データv1が入力され(2
31)、テーブル上からt1、v1に対応するデータを読
み出す(232)。この読み出されたデータを出力許可
信号として出力する(233)。ここでこのテーブルは
人力駆動力Tと車速Vをパラメータとしてモータ出力の
割合を示したものである。ここでは例として、図8の制
御特性を基にしたテーブルを図21にしめす。ここでの
制御では図10に示すように許可領域13と禁止領域1
4間でモータの出力の割合が徐々に変化する必要がある
ので、図21のテーブルでは許可領域13と禁止領域1
4の境界を表す関数116(V=F(T))上の点での
値を0.5とし、ここから禁止領域14方向に離れるに
つれてテーブルの値が0に近づくように分布し、また許
可領域13方向に離れるにつれてテーブルの値が1に近
づくように分布している。そこで入力データt1、v1
対してこのテーブルからT=t1、V=v1でのデータを
読みだし、この値を図16の許可判断回路196の出力
とすることになる。制御回路24はこの許可判断回路1
96からの出力許可信号193によってモータ21の出
力割合を制御するので、許可状態と禁止状態間の遷移に
おいて一方の状態から徐々に他方の状態に移行するよう
に補助を行う制御法を実現できる。
【0036】ここではテーブルの構造として図8の制御
特性を基にしたテーブルを例に説明したが、これに限ら
ずどのような制御特性の場合でも構成可能なことは言う
までもない。
【0037】以上の実施例の中で、人力を補助するモー
タの出力を制御するシステムとして図16のブロック図
に示すように、制御回路24と許可判断回路196を独
立して設けるように構成する例を示したが、これは説明
を解りやすくするためであり、制御回路24の中に許可
判断回路196の機能を取り込み、図22のように構成
することが可能なのは言うまでもない。
【0038】また、以上の実施例については人力補助自
転車について説明したが、本発明の用途は自転車に限ら
れるものではなく、人力で駆動する水上ボートや人力で
駆動する輸送機械など、広く人力を用いて駆動される機
械装置に応用できることは言うまでもない。
【0039】さらに、以上の実施例では原動機駆動源と
してモータを用いた例を示したが、モータに限らず動力
を発生するもの全てに応用できることは言うまでもな
い。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載されている様な効果を奏する。
【0041】本発明の人力補助装置の制御方法では、ク
ランク機構を有する人力駆動系においてクランク位置が
特定範囲にあるときのみ補助が行われるので、補助が行
われない状態が常に一定量確保される。従ってエネルギ
ーの浪費を防ぎ、エネルギー源の小型化または動作時間
の増大に寄与する効果がある。
【0042】そして本発明の人力補助装置の制御法で
は、これを利用した搬送装置において人力駆動力と搬送
速度の両方が所定の関係を満たすときのみ補助を行うよ
うに構成される。従って補助を行う状態が減少し、エネ
ルギーの浪費がするのでエネルギー源の小型化または動
作時間の増大に寄与する効果がある。
【0043】そして本発明の人力補助装置の制御法で
は、オン、オフ状態がなめらかに切り替わるので、先の
エネルギー源の小型化または動作時間の増大の効果を得
るときでもギクシャク感を伴わないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人力補助装置の制御法を用いた人力補
助自転車の一実施例の外観図。
【図2】クランク機構を持つ人力駆動系の説明図。
【図3】本発明の人力補助装置の制御法の一作用の説明
図。
【図4】本発明の人力補助装置の制御法の他の作用の説
明図。
【図5】本発明の人力補助装置の制御法の他の作用の説
明図。
【図6】本発明の人力補助装置の制御法の他の作用の説
明図。
【図7】本発明の人力補助装置の制御法の他の作用の説
明図。
【図8】本発明の人力補助装置の制御法の他の作用の説
明図。
【図9】本発明の人力補助装置の制御法の他の作用の説
明図。
【図10】本発明の人力補助装置の制御法の他の作用の
説明図。
【図11】人力補助自転車の説明図。
【図12】本発明の人力補助装置の制御法を用いた人力
補助自転車の一実施例の構造図。
【図13】本発明の人力補助装置の制御法を用いた人力
補助自転車の一実施例の説明図。
【図14】本発明の人力補助装置の制御法を用いた人力
補助自転車の一実施例のブロック図。
【図15】本発明の人力補助装置の制御法を用いた人力
補助自転車の他の実施例の説明図。
【図16】本発明の人力補助装置の制御法を用いた人力
補助自転車の他の実施例のブロック図。
【図17】本発明の人力補助装置の制御法を用いた人力
補助自転車の他の実施例の制御フローチャート。
【図18】本発明の人力補助装置の制御法を用いた人力
補助自転車の他の実施例の制御フローチャート。
【図19】本発明の人力補助装置の制御法を用いた人力
補助自転車の他の実施例の制御フローチャート。
【図20】本発明の人力補助装置の制御法を用いた人力
補助自転車の他の実施例の制御フローチャート。
【図21】本発明の人力補助装置の制御法を用いた人力
補助自転車の他の実施例の制御テーブルを示す図。
【図22】本発明の人力補助装置の制御法を用いた人力
補助自転車の他の実施例のブロック図。
【図23】従来例の人力補助装置の制御フローチャー
ト。
【図24】従来例の人力補助装置の動作の説明図。
【図25】従来例の人力補助装置の動作の説明図。
【符号の説明】
1…上死点 2…下死点 3…中間点 5…人力駆動力 6…クランクの軌跡 11…人力駆動力基準値 12…搬送速度基準値 13…許可領域 14…禁止領域 15…駆動状態推移 21…モータ 22…人力駆動力検出機構 23…人力駆動力データt1 24…制御回路 25…車速検出機構 26…車速データv1 30…ペダル 31…チェーン 32…モータ 41…仕事量 42…基準仕事量 54…クランク 55…人間の足 81…人力、補助合成駆動力 116…関数V=f(T) 125…人力にとって駆動しやすい特性 131…境界 132…オン状態 133…オフ状態 141…補助割合特性 151…クランク 152…クランク軸 153…マグネット 154…ホール素子 155…フレーム 161…クランク位置 162…ホール素子出力 173…出力許可信号 182…ホール素子出力 193…出力許可信号 196…許可判断回路 201、202、203、204、205…図17のフ
ローチャートの各ステップ 211、212、213、214…図18のフローチャ
ートの各ステップ 221、222、223、224、225、226…図
19のフローチャートの各ステップ 231、232、233…図20のフローチャートの各
ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新海 勝美 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 高田 豊 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力駆動系と原動機駆動系とを並列に設
    け、前記人力駆動系の人力による駆動力の大きさの変化
    に応じて、前記原動機駆動系の出力を制御することによ
    り、人力を補助する人力補助装置の制御方法において、
    人力による往復運動を回転運動に変換するクランク機構
    を持つ人力駆動系を有し、更にクランクの位置を検出す
    る手段を有し、クランク位置が所定の範囲内にあるとき
    のみ前記原動機駆動系に出力を発生することを許可する
    制御を行うことを特徴とする人力補助装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記所定の範囲がクランク機構の上死点
    及び下死点を含まず、上死点と下死点の中間点を含む領
    域である事を特徴とする請求項1記載の人力補助装置の
    制御方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の範囲がクランク機構の上死点
    と下死点の中間点を含まず、上死点及び下死点を含む領
    域である事を特徴とする請求項1記載の人力補助装置の
    制御方法。
  4. 【請求項4】 人力駆動系と原動機駆動系とを並列に設
    け、前記人力駆動系の人力による駆動力の変化に応じ
    て、前記原動機駆動系の出力を制御することにより、人
    力を補助する人力補助装置の制御方法において、搬送装
    置における搬送速度を検出する機構と、人力による駆動
    力を検出する機構を有し、搬送速度と人力による駆動力
    が共に所定の関係を満たす時のみ、前記原動機駆動系が
    出力を発生することを許可する制御を行うことを特徴と
    する人力補助装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記所定の関係が、搬送速度が基準値以
    下であり、人力駆動力が基準値以上であることを特徴と
    する請求項4記載の人力補助装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記所定の関係が、搬送速度と人力駆動
    力が持つ相関関係によって定義される領域内であること
    を特徴とする請求項4記載の人力補助装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 前記所定の関係が、搬送速度と人力駆動
    力が人力にとって快適に出力できる領域外にあることを
    特徴とする請求項4記載の人力補助装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 原動機駆動系が出力を許可及び禁止され
    る制御を行う際に、徐々に許可及び禁止状態に移行する
    事を特徴とする請求項1または請求項4記載の人力補助
    装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101017162B1 (ko) * 2010-06-01 2011-02-25 안이솔 등판능력이 보강된 인력 자전거
JP5607225B1 (ja) * 2013-09-04 2014-10-15 株式会社シマノ 自転車用制御装置

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