JPH08295220A - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

車両用ブレーキ液圧制御装置

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JPH08295220A
JPH08295220A JP10087895A JP10087895A JPH08295220A JP H08295220 A JPH08295220 A JP H08295220A JP 10087895 A JP10087895 A JP 10087895A JP 10087895 A JP10087895 A JP 10087895A JP H08295220 A JPH08295220 A JP H08295220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solenoid valve
brake fluid
oil passage
cylinder
wheel cylinder
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Pending
Application number
JP10087895A
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English (en)
Inventor
Michio Akiyoshi
巳智雄 秋吉
Nobuyasu Nakanishi
伸育 中西
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 6ソレノイドタイプのブレーキ液圧制御装置
において、前輪側液圧減圧時に後輪側液圧を保持する。 【構成】 マスタシリンダ14と前輪側ホイールシリン
ダFrを連通する油路18に第1ソレノイド弁22を設
け、第1ソレノイド弁22と前輪側ホイールシリンダF
rとの間と後輪側ホイールシリンダRrとを連通する油
路20に第2ソレノイド弁30を設け、第2リザーバ3
4を、第3ソレノイド弁36を介して油路20のうちの
第2ソレノイド弁30より上流側に接続し、第2リザー
バ34よりブレーキ液を汲み上げるポンプ40の吐出口
も油路20の第2ソレノイド弁30より上流側に接続し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレーキ液を貯えるリ
ザーバと、ブレーキペダル操作に応じて該リザーバのブ
レーキ液をホイールシリンダへ出力するマスタシリンダ
とを有する車両用ブレーキ液圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の制動状態に応じてブレーキ
液圧を制御するブレーキ液圧制御装置としては、各車輪
のホイールシリンダ毎に、その液圧を制御するために2
つのソレノイド弁を備えた、いわゆる8ソレノイドタイ
プのものが知られていた。
【0003】しかし、これは弁数が多いためコスト高や
収容スペースの確保等の点で問題があり、近頃2つのブ
レーキ系統のそれぞれについて3つのソレノイド弁を有
する、いわゆる6ソレノイドタイプのものが考案されて
いる。
【0004】例えば、特開平3−169769号公報で
開示された6ソレノイドタイプのブレーキ液圧制御装置
を図3に、その2つのブレーキ系統のうち1つを省略し
て1系統のみを示す。
【0005】この装置は、図3に示すように、マスタシ
リンダ114から第1ソレノイド弁122を介して、前
輪側ホイールシリンダFrにブレーキ液を供給すると共
に、第1ソレノイド弁122と前輪側ホイールシリンダ
Frの間から、第2ソレノイド弁130を介して後輪側
ホイールシリンダRrへブレーキ液を供給している。
【0006】更に、第2ソレノイド弁130と後輪側ホ
イールシリンダRrの間を、第3ソレノイド弁136を
介して補助リザーバ134に連通させている。
【0007】又、これらの第1〜第3ソレノイド弁12
2、130、136によるブレーキ液圧制御の態様を図
4に示す。ここで×はソレノイドOFF、○はソレノイ
ドONを表わし、−は実現できないことを示す。なお、
図3は、いずれのソレノイドもOFFの状態を表わして
いる。
【0008】従って、例えば、図4の最下欄の番号9で
示すように、第1ソレノイド弁122及び第3ソレノイ
ド弁136をONとし、第2ソレノイド弁130はOF
Fとすると、第1ソレノイド弁122は閉、第2ソレノ
イド弁130は開、第3ソレノイド弁136は開とな
る。このとき、マスタシリンダ114よりのブレーキ液
は、第1ソレノイド弁122が閉であるため、ホイール
シリンダ側へは伝わらず、第2ソレノイド弁130及び
第3ソレノイド弁136が開のため、前輪側ホイールシ
リンダFrの液圧は、これらのソレノイド弁130、1
36を通じて補助リザーバ134へ送られ、前輪側ホイ
ールシリンダFrは減圧される。又、後輪側ホイールシ
リンダRrの液圧も、第3ソレノイド弁136を通じて
補助リザーバ134へ送られ、後輪側ホイールシリンダ
Rrも減圧される。
【0009】なお、図4で前輪側ホイールシリンダFr
及び後輪側ホイールシリンダRr共に保持状態とすると
きの第2ソレノイド弁130はON、OFFのいずれで
もよい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一般に、制動時には前
輪側の方により荷重がかかるため、ブレーキ液圧は高目
に設定してある。従って、例えば路面の摩擦係数μが低
く路面側から十分な反力を受けられなくなると、前輪側
の制御力は相対的に強くなり過ぎ、前輪側はロックし易
くなる。従って、ブレーキ液圧制御において、前輪側は
減圧したいが、未だ後輪側は減圧の必要がないという状
態(図4の番号8の制御を実行すべき状態)は比較的発
生し易い状態ということになる。
【0011】しかしながら、上述した従来の6ソレノイ
ドタイプのブレーキ液圧制御装置では、図4の番号7〜
9に示すように、前輪側ホイールシリンダFrを減圧す
るときには、必ず後輪側ホイールシリンダRrも減圧さ
れてしまい、しかも番号4の態様も実現できないことか
ら、前輪側を後輪側に対して相対的に減圧するという制
御が困難であるため、ブレーキの制御性が低いという問
題がある。
【0012】本発明は、前記従来の問題を解決するべく
なされたもので、ソレノイド弁の増加を招かず、後輪側
を減圧させることなく、後輪側と独立して前輪側を減圧
させることのできるブレーキ液圧制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブレーキ液を
貯える第1リザーバと、ブレーキペダル操作に応じて該
第1リザーバのブレーキ液をホイールシリンダへ出力す
るマスタシリンダと、を有する車両用ブレーキ液圧制御
装置において、前記マスタシリンダと前輪側ホイールシ
リンダを連通する油路に設けられた第1ソレノイド弁
と、該第1ソレノイド弁と前記前輪側ホイールシリンダ
を連通する油路と、後輪側ホイールシリンダと、を連通
する油路に設けられた第2ソレノイド弁と、前記第1ソ
レノイド弁と第2ソレノイド弁を連通する油路に連通さ
せて設けられた第2リザーバと、前記第1ソレノイド弁
と第2ソレノイド弁を連通する油路と、前記第2リザー
バとを連通させる油路に設けられた第3ソレノイド弁
と、吸入側を前記第2リザーバに接続し、吐出側を前記
第1ソレノイド弁と第2ソレノイド弁を連通する油路に
接続して設けられたポンプと、を備えたことにより前記
目的を達成したものである。
【0014】
【作用】本発明によれば、マスタシリンダと前輪側ホイ
ールシリンダを連通する油路に第1ソレノイド弁を設
け、前輪側及び後輪側共に増圧するとき以外はマスタシ
リンダ圧をカットするようにしている。即ち、第1ソレ
ノイド弁を閉とするとマスタシリンダ圧がカットされる
ので、このとき第2ソレノイド弁を閉とすると、後輪側
ホイールシリンダの液圧は保持され、更に第3ソレノイ
ド弁を開とすると、前輪側ホイールシリンダのブレーキ
液は第3ソレノイド弁を通じて第2リザーバに送られ、
前輪側ホイールシリンダは減圧される。
【0015】このようにして、本発明においては、前輪
側ホイールシリンダ減圧時に後輪側ホイールシリンダを
保持することができ、後輪側ホイールシリンダを減圧さ
せることなく、後輪側とは独立して前輪側ホイールシリ
ンダの増圧・減圧の制御を行うことができるようになっ
た。
【0016】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0017】図1は、本発明の適用された車両用ブレー
キ液圧制御装置の概略を示す全体構成図である。
【0018】図1において、ブレーキペダル10を踏む
と、ブースタ12を介してマスタシリンダ14に液圧
(マスタシリンダ圧)が発生する。このマスタシリンダ
圧は2つのブレーキ系統に伝達されるが、以下、一方の
ブレーキ系統についてのみ説明し、他のブレーキ系統に
ついては互いに構造が共通するため、説明を省略する。
なお、符号16はブレーキ液をマスタシリンダ14に供
給し、又貯える第1リザーバである。
【0019】マスタシリンダ14は油路18により前輪
側ホイールシリンダFrに接続されており、該油路18
の途中から油路20が分岐させられて、その先端が後輪
側ホイールシリンダRrに接続されている。
【0020】油路18のうち、油路20の接続位置より
マスタシリンダ14側の部分には、常開の第1ソレノイ
ド弁22が設けられている。油路18には又、第1ソレ
ノイド弁22をバイパスする戻り油路24が接続されて
おり、その途中に逆止弁26が設けられている。この逆
止弁26は、マスタシリンダ14から前輪側ホイールシ
リンダFrに向かう向きのブレーキ液の流れを阻止する
が、その逆向きの流れを実質的に0である開弁圧以上で
許容するものとされている。
【0021】油路20にプロポーショニングバルブ(以
下単にPバルブという)28が設けられており、該油路
20のうち、Pバルブ28の接続位置よりマスタシリン
ダ14側の部分に常開の第2ソレノイド弁30が設けら
れている。
【0022】又、油路20のうち、その第2ソレノイド
弁30の接続位置よりマスタシリンダ14側には油路3
2が接続され、該油路32の先端は第2リザーバ34に
接続されている。又、この油路32に常閉の第3ソレノ
イド弁36が設けられている。
【0023】第2リザーバ34からは、又油路38が引
き出され、油路38の途中には第2リザーバ34からブ
レーキ液を汲み上げるポンプ40が設けられている。ポ
ンプ40の吐出口は、油路20のうち第2ソレノイド弁
30の接続位置よりマスタシリンダ14側に接続されて
いる。
【0024】油路20のうち、第2ソレノイド弁30と
Pバルブ28の間の部分は、油路42によって、油路1
8のうちマスタシリンダ14と第1ソレノイド弁22の
間の部分に接続されており、この油路42には逆止弁4
4が設けられている。逆止弁44は、マスタシリンダ1
4から後輪側ホイールシリンダRrに向かう向きのブレ
ーキ液の流れを阻止するが、逆止弁26と同様、その逆
向きの流れは実質的に0である開弁圧以上で許容するも
のである。
【0025】又、油路20のうち、油路38の接続位置
よりマスタシリンダ14側には、逆止弁装置46が設け
られている。この逆止弁装置46は、開弁圧が実質的に
0でない第1逆止弁48と、開弁圧が実質的に0である
第2逆止弁50とが互いに逆向き且つ並列に接続された
構成となっており、第1逆止弁48がポンプ40から前
輪側ホイールシリンダFrに向かう向きのブレーキ液の
流れを設定開弁圧以上で許容する逆止弁として機能する
よう配置されている。
【0026】本実施例においては、第1ソレノイド弁2
2がいわゆるマスタシリンダ圧カット弁として、第2ソ
レノイド弁30が中間弁として、又第3ソレノイド弁3
6が減圧弁として、それぞれ機能するようになってい
る。
【0027】以下、本実施例の作用を図2を併せて参照
しながら説明する。
【0028】図2で○はソレノイドON、×はソレノイ
ドOFFを表わす。従って、第1ソレノイド弁22及び
第2ソレノイド弁30は常開であるので、ONのとき閉
となり、第3ソレノイド弁36は常閉であるので、ON
のとき開となる。
【0029】まず、ポンプ40が作動しない通常ブレー
キ状態では、第1〜第3ソレノイド弁22、30、36
は図2の番号1で示すように全てOFF状態とされ、図
1に示すように、それぞれ開、開、閉とされる。その結
果、マスタシリンダ14からのブレーキ液が第1ソレノ
イド弁22を経て、前輪側ホイールシリンダFrに供給
されると共に、第1ソレノイド弁22及び第2ソレノイ
ド弁30を経て、後輪側ホイールシリンダRrにも供給
される。
【0030】このとき、第2逆止弁50の開弁圧は実質
的に0であるから、結局前輪側ホイールシリンダFrと
後輪側ホイールシリンダRrとへ互いに等しいブレーキ
液圧が発生し、共に増圧される。
【0031】これに対し、ブレーキ液圧制御に入り、ポ
ンプ40が作動している状態では、第1ソレノイド弁2
2が閉じられ、マスタシリンダ圧がカットされる。
【0032】このとき、例えば図2の番号4で示すよう
に第2ソレノイド弁30は開、第3ソレノイド弁36は
閉のままとしておくと、ポンプ40から吐き出されたブ
レーキ液は第2ソレノイド弁30を経て後輪側ホイール
シリンダRrに供給され、後輪側ホイールシリンダRr
は増圧され、前輪側ホイールシリンダFrは保持状態と
なる。
【0033】ここで、第2ソレノイド弁30を閉とする
と(図2の番号2又は5で示すように、結局このとき3
つのソレノイド弁22、30、36全て閉となり)後輪
側ホイールシリンダRrは保持状態となる。又、前輪側
ホイールシリンダFrは、そのシリンダ圧がポンプ40
より供給されるブレーキ液圧より高ければ第1逆止弁4
8は開かず、図2の番号5で示すように保持状態とな
り、前記シリンダ圧がポンプ40よりのブレーキ液圧よ
り低ければ第1逆止弁48が開き、図2の番号2で示す
ように増圧される。
【0034】又、前輪側ホイールシリンダFrを減圧す
る場合は、図2の番号9で示すように、第1ソレノイド
弁22を閉、第2ソレノイド弁30及び第3ソレノイド
弁36を開とすると、前輪側ホイールシリンダFrのブ
レーキ液は第2逆止弁50及び第3ソレノイド弁36を
経て第2リザーバ34へ流れ、又後輪側ホイールシリン
ダRrのブレーキ液は第2ソレノイド弁30及び第3ソ
レノイド弁36を経て第2リザーバ34へ流れ、前後輪
側共に減圧される。
【0035】更に、ここで第2ソレノイド弁30を閉に
すると、図2の番号8で示すように、後輪側ホイールシ
リンダRrから第2リザーバ34へのブレーキ液の流れ
が遮断され、後輪側は保持状態となる。これにより、後
輪側を保持状態としたまま前輪側を減圧することが可能
となる。
【0036】従って、本実施例によれば後輪側を保持状
態としたまま、前輪側を増圧あるいは減圧することがで
きるので、ブレーキ液圧制御を行う際、前輪側は後輪側
とは独立に、減圧及び増圧制御を行うことができ、制動
力分担の大きな前輪側の油圧をきめ細かく制御すること
が可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
6ソレノイドタイプのブレーキ液圧制御装置において、
前輪側減圧時においても後輪側の液圧保持が可能とな
り、制動に大きな影響がある前輪側の増圧・減圧を後輪
側と独立してきめ細かく制御することができるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例によるブレーキ液圧制御装置の概略を
示す全体構成図
【図2】本実施例におけるブレーキ液圧制御を示す図表
【図3】従来のブレーキ液圧制御装置を示す全体構成図
【図4】従来のブレーキ液圧制御を示す図表
【符号の説明】
1…マスタシリンダ 16…第1リザーバ 22…第1ソレノイド弁 30…第2ソレノイド弁 34…第2リザーバ 36…第3ソレノイド弁 40…ポンプ 46…逆止弁装置 Fr…前輪側ホイールシリンダ Rr…後輪側ホイールシリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキ液を貯える第1リザーバと、ブレ
    ーキペダル操作に応じて該第1リザーバのブレーキ液を
    ホイールシリンダへ出力するマスタシリンダと、を有す
    る車両用ブレーキ液圧制御装置において、 前記マスタシリンダと前輪側ホイールシリンダを連通す
    る油路に設けられた第1ソレノイド弁と、 該第1ソレノイド弁と前記前輪側ホイールシリンダを連
    通する油路と、後輪側ホイールシリンダと、を連通する
    油路に設けられた第2ソレノイド弁と、 前記第1ソレノイド弁と第2ソレノイド弁を連通する油
    路に連通させて設けられた第2リザーバと、 前記第1ソレノイド弁と第2ソレノイド弁を連通する油
    路と、前記第2リザーバとを連通させる油路に設けられ
    た第3ソレノイド弁と、 吸入側を前記第2リザーバに接続し、吐出側を前記第1
    ソレノイド弁と第2ソレノイド弁を連通する油路に接続
    して設けられたポンプと、 を備えたことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装
    置。
JP10087895A 1995-04-25 1995-04-25 車両用ブレーキ液圧制御装置 Pending JPH08295220A (ja)

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