JP3190990B2 - 車輪ブレーキの圧力制御装置 - Google Patents

車輪ブレーキの圧力制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制動時に車輪のロックを
防止するアンチロック制御機能(ABS)と、発進時や
加速時に駆動輪のスリップを防止するトラクションコン
トロール機能(TCS)の両機能を具備する車輪ブレー
キの圧力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ABSとTCSの両機能を装備する車両
には、特開昭57−22948号公報に開示されている
ような圧力制御装置が組込まれている。この装置はAB
S液圧回路を基本回路とし、この回路の戻し管路にマス
タシリンダの作動に応じて作動する制御弁と、TCS用
の液圧ポンプピストンとが追加して介装されている。こ
の制御弁はマスタシリンダの作動時には給排切替弁とリ
ザーバ間を連通し、非作動時には給排切替弁とリザーバ
間の連通を遮断すると共に、給排切替弁と液圧ポンプの
吐出側管路とを連通するように機能する。またABS作
動時及びTCS作動時の液圧源は液圧ポンプに共通して
求め、TCS作動時はABS液圧回路の戻し管路を通じ
て液圧ポンプからの液圧が給排切替弁を介して所定の車
輪のホイールシリンダに供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した従来の圧力
制御装置にはつぎのような問題点がある。
【0004】<イ> TCS作動による増減圧時に、液
圧ポンプからホイールシリンダへの液圧の供給と、ホイ
ールシリンダからリザーバへの圧力排出が夫々制御弁及
び給排切替弁の少なくとも2つの弁を経由しなければな
らず、その構成が複雑であると共に、応答性が悪い。
【0005】<ロ> 液圧ポンプはABS用のポンプピ
ストンの他にTCS用のポンプピストンを必要とするだ
けでなく、2位置3方向の電磁弁を必要とするから、構
造が複雑化し、しかも装置が高価となる。
【0006】<ハ> TCS作動時においては、マスタ
シリンダリザーバ内の作動液を液圧ポンプが吸引し、吐
出圧液をホイールシリンダへ供液することで液圧の増圧
を行うが、減圧時はホイールシリンダの圧液をマスタシ
リンダ導管及びマスタシリンダを経てマスタシリンダリ
ザーバに還流している。そのため、マスタシリンダ内の
シリンダカップが損傷し易い。
【0007】<ニ> 単に製品コストの低減を図ること
が目的であれば、制御弁は電磁式を用いず液圧作動式と
すればよい。ところが、制御弁が液圧作動式であると制
御弁の切替装置のために液量が消費されるために、ブレ
ーキペダルのストロークが長くなる不都合がある。
【0008】
【本発明の目的】本発明は以上の問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、つぎのよ
うな車輪ブレーキの圧力制御装置を提供することにあ
る。 <イ> TCS作動時における液圧制御の応答性が向上
する、車輪ブレーキの圧力制御装置。 <ロ> 部品点数の削減と構成の簡略化が図れる、車輪
ブレーキの圧力制御装置。<ハ> マスタシリンダのシ
リンダカップの損傷を回避できる、車輪ブレーキの
圧力制御装置。 <ニ> ブレーキペダルのストロークロスの増大を解消
できる、車輪ブレーキの圧力制御装置。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明は、マスタシリ
ンダとホイールシリンダを結ぶ主ブレーキ流路と、主ブ
レーキ流路に介装され、マスタシリンダとホイールシリ
ンダとの連通を開閉すると共にホイールシリンダとリザ
ーバ間の連通を開閉する給排切替弁と、液圧ポンプの吸
入側とリザーバとの間を接続する吸入流路と、給排切替
弁よりマスタシリンダ側の主ブレーキ流路と液圧ポンプ
との間を接続する吐出流路とを備えた、車輪ブレーキの
圧力制御装置において、主ブレーキ流路の吐出流路との
接続部よりマスタシリンダ側に介装され、トラクション
コントロール作動時においてのみ閉状態に切り替わる開
閉弁と、マスタシリンダリザーバと吸入流路とを接続す
る開放流路と、開放流路に介装され、トラクションコン
トロール作動時にマスタシリンダリザーバと吸入流路と
の間を連通状態に切り替える切替弁と、主ブレーキ流路
と開放流路の両流路に跨がって介装され、一方側にマス
タシリンダ圧力とばね力を受け、かつ他方側に吐出流路
の圧力を受け、トラクションコントロール作動時におい
て吐出流路の圧力が所定値以上に達すると開状態に切り
替わって吐出流路の過剰液圧を開放流路へ排出し、それ
以外の時は閉状態を維持するリリーフ弁と、吸入流路の
開放流路との接続部よりリザーバ側に介装される逆止弁
とを追加して構成することを特徴とする、車輪ブレーキ
の圧力制御装置である。
【0010】
【実施例1】以下図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0011】<イ>基本回路 図1に圧力制御装置の一例を示す。圧力制御装置は、マ
スタシリンダ10からホイールシリンダ11を結ぶ主ブ
レーキ流路20と、主ブレーキ流路20の連通を開閉す
る常開式の供給弁12と、作動液を収容可能なリザーバ
13と、主ブレーキ流路20とリザーバ13間の連通を
開閉する常閉式の排出弁14と、ABS作動時に稼働す
る液圧ポンプ15と、液圧ポンプ15の吸入側とリザー
バ13との間を結ぶ吸入流路21と、液圧ポンプ15の
吐出側と主ブレーキ流路20を結ぶ吐出流路22とによ
り構成されるABS液圧回路を基本回路とする。本発明
に係る圧力制御装置は上記回路に次の要素を加えて構成
される。
【0012】<ロ>開閉弁 16はTCS作動時にのみ主ブレーキ流路20を閉じる
開閉弁で、2位置2方向の電磁弁で構成され、主ブレー
キ流路20の吐出流路22との接続部よりマスタシリン
ダ10側に介装されている。
【0013】<ハ>開放流路 23は開放流路で、マスタシリンダリザーバ18と吸入
流路21の間を結んでいる。
【0014】<ニ>切替弁 30は切替弁で、開放流路23に介装されている。切替
弁30は常閉式の2位置2方向の電磁弁で構成され、T
CS作動時のみ開状態に切り替わり、吸入流路21とマ
スタシリンダリザーバ18との間を連通させる。
【0015】<ホ>リリーフ弁 50はリリーフ弁で、主ブレーキ流路20と開放流路2
3に跨がって介装されている。リリーフ弁50は一方に
マスタシリンダ10の圧力を受け、かつ他方に吐出流路
22の圧力を受け、TCS作動時にポンプ吐出液圧が所
定値を越えた場合にのみ、その過剰液圧を開放流路23
へ排出し、それ以外のときは閉状態を維持する液圧作動
式の常閉弁で構成される。リリーフ弁50はTCS作動
時に液圧ポンプ15により吐出される圧液により、吐出
流路22及び吐出流路22と接続されている主ブレーキ
流路20の一部に必要以上の液圧がかからないように機
能する。図2を基にリリーフ弁50について詳述する。
シリンダ51内にはピストン52が摺動自在に収容さ
れ、シリンダ51内はピストン52の両側に夫々独立し
た室51a、51bが画成されている。ピストン52は
室51a内に縮設したばね56のばね力を受けて室51
b側に向けて常時付勢されていて、室51b内に位置す
るピストン52の端には弁球54が突設されている。ま
た各室51a、51bにはぞぞれ通液ポート51c〜5
1gが設けられ、各ポート51a〜51gは夫々図示す
る各流路20、22、23と連通している。一方、ポー
ト51gの室51bへの開口部には弁座57が形成され
ていて、前記弁球54と弁座57により常閉式の弁機構
が構成され、この弁機構は室51a内が無加圧状態で吐
出流路22の液圧が弁球54部を押す力が、ばね56の
ばね力を越えると流路を開き、室51a内が加圧状態の
ときは閉状態を維持する。ばね力だけでピストンを押す
通常のリリーフ弁を用いる場合は、通常ブレーキ時及び
ABS作動時に吐出流路22の圧液の開放流路23への
排出を防止するための開閉弁を別途吐出流路22に介装
する必要があるが、本発明のリリーフ弁機構を用いるこ
とにより、上記のような開閉弁を省略することができ
る。
【0016】<ヘ>逆止弁 40は逆止弁で、吸入流路21の開放流路23との接続
部よりリザーバ13側に介装されていて、リザーバ13
から液圧ポンプ15及び開放流路23方向への液の流れ
のみを許容する。
【0017】<ト>電磁弁の制御方法 供給弁12、排出弁14、開閉弁16、切替弁30はい
ずれも2位置2方向の電磁弁で構成される。供給弁12
と排出弁14はABS作動時又はTCS作動時に励磁と
消磁を繰り返して流路を開閉し、また開閉弁16はTC
S作動時のみ励磁されて流路を閉じ、切替弁30はTC
S作動時のみ開状態に切り替わる。これら各弁12、1
4、16、30の切り替えは図示しない電子制御装置に
より個別に制御される。
【0018】
【作用】つぎに図1を基に作動について説明する。
【0019】<イ>非作動時 図1は非作動時の状態を示す。非作動状態においては、
開閉弁16、供給弁12は開状態であり、排出弁14、
切替弁30は閉状態となっている。リリーフ弁50はピ
ストン52がばね56のばね力を受けて弁機構を閉じて
いる。尚、液圧ポンプ15は非作動状態にある。
【0020】<ロ>通常ブレーキ時 車輪にロック傾向を生じない通常ブレーキ時において
は、開閉弁16、供給弁12は開状態を保ち、排出弁1
4、切替弁30は閉状態を維持し、また液圧ポンプ15
は非作動状態にある。マスタシリンダ10で発生した圧
力は主ブレーキ流路20を通じて、リリーフ弁50、開
閉弁16、供給弁12を経て各ホイールシリンダ11へ
供給されて車輪を制動する。このとき、リリーフ弁50
を構成するピストン52の両側にマスタシリンダ10の
液圧が均等に作用するが、ピストン52の室51a側の
受圧面積と弁球54の受圧面積の差及びばね56のばね
力により弁球54は弁座57に着座したままとなり、リ
リーフ弁50の弁機構は閉状態を維持する。
【0021】<ハ>ABS作動時 ABS作動時においては切替弁30が閉状態を保ち、ま
た開閉弁16は開状態を維持したままである。ABS作
動信号を受けて液圧ポンプ15が稼働を開始し、供給弁
12及び排出弁14が開閉作動を繰り返して車輪がロッ
クしないようにホイールシリンダ11の圧力を減圧、保
持、増圧制御する。液圧ポンプ15は排出弁14を介し
てホイールシリンダ11からリザーバ13へ排出された
液を吸引して、再び主ブレーキ流路20へ供給する。ま
たABS作動時、リリーフ弁50はリリーフ弁50を構
成するピストン52の両側に液圧ポンプ15の吐出圧力
が等しく作用するが、ピストン52の室51a側の受圧
面積と弁球54の受圧面積の差及びばね56のばね力と
により弁球54は弁座57に着座したままとなり、リリ
ーフ弁50の弁機構は閉状態を維持する。
【0022】<ニ>TCS作動時 TCS作動時においては、開閉弁16は閉状態に切り替
わり、同時に切替弁30が開状態に切り替わる。この状
態で液圧ポンプ15が稼働を開始しマスタシリンダリザ
ーバ18から開放流路23、吸入流路21を通じて液を
吸引し、圧液を吐出流路22、主ブレーキ流路20の供
給弁12を介して駆動輪のホイールシリンダ11に供給
し、ブレーキを作動させて駆動輪の加速スリップを抑え
る。以降、供給弁12と排出弁14が作動を繰り返して
駆動輪のホイールシリンダ11の圧力を減圧、保持、増
圧制御し、加速スリップを抑える。TCS作動時には開
閉弁16が閉状態を維持するから、液圧ポンプ15から
吐出される圧液が主ブレーキ流路20を通じて無加圧状
態のマスタシリンダ10側へ流出することがない。また
TCS作動時にはマスタシリンダ10に圧力が発生しな
いため、リリーフ弁50の室51aは無加圧状態であ
り、ピストン52には閉弁方向の力としてばね56のば
ね力がはたらいているだけである。そのため、吐出流路
22の圧力が上昇し、ピストン52の弁球54部を押す
力がばね56のばね力を越えると、ピストン52が図面
右方向へ移行して弁機構を一時的に開き、吐出流路22
の圧力が低下する。吐出流路22の圧力が低下し、弁球
54部を押す力がばね56のばね力以下になると、ピス
トン56が図面右方向に移行して弁機構を閉じる。リリ
ーフ弁50は以上の開閉動作を繰り返して、液圧ポンプ
15から吐出される圧液の圧力を所定の値に調整する。
一方、排出弁14から排出された液はリザーバ13、吸
入流路21を通じてマスタシリンダリザーバ18と連通
状態の開放流路23へ連絡する。
【0023】
【その他の実施例】図3は先の実施例と比較し、電磁式
の切替弁30を液圧作動式に代替えし、さらに逆止弁を
追加した実施例を示す。尚、本実施例の説明にあたり前
記実施例と同様の構成については同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0024】<イ>構成 切替弁60は主ブレーキ流路20と開放流路23に跨が
って配設された液圧作動式の弁である。図4に切替弁6
0の拡大図を示す。切替弁60は同軸上に形成した異径
の第1及び第2シリンダ61、62と、第1シリンダ6
1内に摺動自在に配置した第1ピストン63と、第2シ
リンダ62内に摺動自在に配置した第2ピストン64と
で構成される。第1ピストン63は第2ピストンより受
圧面積が大きく設定されている。両シリンダ61、62
を連絡する連絡路の第1シリンダ61側には弁座65が
形成されている。第1シリンダ61内は第1ピストン6
3の両側に室61a、61bが画成され、また第2シリ
ンダ62内は第2ピストン64の両側に室62a、62
bが画成される。室61b側の第1ピストン63の端に
は弁球66が設けられ、この弁球66と前記弁座65に
より弁機構が形成されている。また室61a内にはばね
67が縮設され、このばね67は第1ピストン63を閉
弁方向に付勢している。室62a側の第2ピストン64
には押棒68が一体に設けられ、第2ピストン64が第
1シリンダ61側に移行した時この押棒68を介して弁
球66を弁座65から離隔するように構成されている。
また図3に示すように逆止弁70は液圧ポンプ15と主
ブレーキ流路20の間の吐出流路22の途上に介装され
ていて、吐出流路22から主ブレーキ流路20の方向へ
の流れのみを許容する。逆止弁70の開弁圧は、主ブレ
ーキ流路20の無加圧状態における切替弁60の弁機構
の開弁圧力より大きく設定されている。
【0025】<ロ>切替弁の作用 [非作動時]非作動時においては、図4のようにばね6
7のばね力により第1ピストン63が第2シリンダ62
方向に付勢されて弁機構が閉じられている。
【0026】[通常ブレーキ時]また通常ブレーキ時に
おいては、図4に示す第1ピストン63が室61aに発
生するマスタシリンダ圧と、ばね67のばね力を受けて
閉弁方向に付勢される。また図3の逆止弁70が吐出流
路22を通じてマスタシリンダ10の圧力が第2ピスト
ン64に作用しないように流路を遮断している。そのた
め、切替弁60の弁機構は閉じられたままとなる。
【0027】[ABS作動時]またABS作動時におい
ては、第1ピストン63と第2ピストン64に夫々ポン
プの吐出圧が作用する。第1ピストン63の受圧面積が
第2ピストン64より大きく設定されているから、切替
弁60の弁機構は閉じられたままとなる。
【0028】[TCS作動時]TCS作動時はマスタシ
リンダ10の圧力が零で、第1ピストン63に液圧が作
用せず、また第2ピストン64はポンプ吐出圧を受け
る。そのため、逆止弁70が開くまでの間に、第2ピス
トン64と第1ピストン63がばね67のばね力に抗し
ながら開弁方向に一体で移動して弁機構を開き、開放流
路23を通じてマスタシリンダリザーバ18と吸入流路
21との間が連通される。
【0029】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるから
次のような効果を得ることができる。
【0030】<イ> TCS作動時の増減圧時におい
て、液圧ポンプ及びホイールシリンダからの液圧を給排
切替弁のみを通じて給排できるので、液圧の応答性が良
くなる。
【0031】<ロ> ABS用の液圧ポンプをTCS用
に兼用できるから、TCS用に液圧ポンプ部品を増設す
る必要がない。
【0032】<ハ> TCS作動時において、増圧時は
マスタシリンダリザーバから液を吸引し、減圧時のホイ
ールシリンダからの排出液は開放流路を通じてマスタシ
リンダリザーバへ返流して、マスタシリンダ内を通過さ
せない構成となっている。そのため、マスタシリンダ内
のピストンカップを損傷から守ることができる。
【0033】<ニ> 通常ブレーキ時及びABS作動時
において、主ブレーキ流路に介装した各弁が弁の切替え
のために作動液の液量を消費しないで済むため、マスタ
シリンダのロスストロークの増大を回避できる。そのた
め、ブレーキペダルのロスストロークの問題を解消でき
る。
【0034】<ホ> 従来は2位置3方向の電磁弁を用
いていたが、本発明では安価な2位置2方向弁で代用で
きるから、構造の簡略化と製品コストの低減が図れる。
【0035】<ヘ> ばね力だけでピストンを押して流
路を閉じる通常の液圧作動式のリリーフ弁を吐出流路に
介在させた場合を想定すると、通常ブレーキ時及びAB
S作動時に吐出流路の圧液が開放流路へ排出されるた
め、吐出流路の途上に開閉弁を追加して圧液の漏出を防
止する必要がある。これに対して本発明ではばね力に加
えてマスタシリンダとの液圧差に応答して吐出流路を開
閉する液圧作動式のリリーフ弁を用いることで、上記し
たような開閉弁を省略することができる。
【0036】<ト> 以上のようにABS回路に安価で
少数の部品を追加するだけで、性能が良好でかつ信頼性
の高いTCS機能を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る圧力制御装置のブロック図
【図2】 リリーフ弁の拡大断面図
【図3】 その他の実施例の説明図
【図4】 切替弁の拡大断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−230460(JP,A) 特開 平4−232165(JP,A) 特開 平5−124498(JP,A) 特開 平3−45449(JP,A) 実開 平3−60468(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/32 - 8/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダとホイールシリンダを
    結ぶ主ブレーキ流路と、主ブレーキ流路に介装され、マ
    スタシリンダとホイールシリンダとの連通を開閉すると
    共にホイールシリンダとリザーバ間の連通を開閉する給
    排切替弁と、液圧ポンプの吸入側とリザーバとの間を接
    続する吸入流路と、給排切替弁よりマスタシリンダ側の
    主ブレーキ流路と液圧ポンプとの間を接続する吐出流路
    とを備えた、車輪ブレーキの圧力制御装置において、 主ブレーキ流路の吐出流路との接続部よりマスタシリン
    ダ側に介装され、トラクションコントロール作動時にお
    いてのみ閉状態に切り替わる開閉弁と、 マスタシリンダリザーバと吸入流路とを接続する開放流
    路と、 開放流路に介装され、トラクションコントロール作動時
    にマスタシリンダリザーバと吸入流路との間を連通状態
    に切り替える切替弁と、 主ブレーキ流路と開放流路の両流路に跨がって介装さ
    れ、一方側にマスタシリンダ圧力とばね力を受け、かつ
    他方側に吐出流路の圧力を受け、トラクションコントロ
    ール作動時において吐出流路の圧力が所定値以上に達す
    ると開状態に切り替わって吐出流路の過剰液圧を開放流
    路へ排出し、それ以外の時は閉状態を維持するリリーフ
    弁と、 吸入流路の開放流路との接続部よりリザーバ側に介装さ
    れる逆止弁とを追加して構成することを特徴とする、 車輪ブレーキの圧力制御装置。
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