JP3190991B2 - 車輪ブレーキの圧力制御装置 - Google Patents
車輪ブレーキの圧力制御装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制動時に車輪のロックを
防止するアンチロック制御機能(ABS)と、発進時や
加速時に駆動輪のスリップを防止するトラクションコン
トロール機能(TCS)の両機能を具備する車輪ブレー
キの圧力制御装置に関する。
防止するアンチロック制御機能(ABS)と、発進時や
加速時に駆動輪のスリップを防止するトラクションコン
トロール機能(TCS)の両機能を具備する車輪ブレー
キの圧力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ABSとTCSの両機能を装備する車両
には、特開昭57−22948号公報に開示されている
ような圧力制御装置が組込まれている。この装置はAB
S液圧回路を基本回路とし、この回路の戻し管路にマス
タシリンダの作動に応じて作動する制御弁と、TCS用
の液圧ポンプとが追加して介装されている。この制御弁
はマスタシリンダの作動時には給排切替弁とリザーバ間
を連通し、非作動時には給排切替弁とリザーバ間の連通
を遮断すると共に、給排切替弁と液圧ポンプの吐出側管
路とを連通するように機能する。またABS作動時及び
TCS作動時の液圧源は液圧ポンプに共通して求め、T
CS作動時はABS液圧回路の戻し管路を通じて液圧ポ
ンプからの液圧が給排切替弁を介して所定の車輪のホイ
ールシリンダに供給される。
には、特開昭57−22948号公報に開示されている
ような圧力制御装置が組込まれている。この装置はAB
S液圧回路を基本回路とし、この回路の戻し管路にマス
タシリンダの作動に応じて作動する制御弁と、TCS用
の液圧ポンプとが追加して介装されている。この制御弁
はマスタシリンダの作動時には給排切替弁とリザーバ間
を連通し、非作動時には給排切替弁とリザーバ間の連通
を遮断すると共に、給排切替弁と液圧ポンプの吐出側管
路とを連通するように機能する。またABS作動時及び
TCS作動時の液圧源は液圧ポンプに共通して求め、T
CS作動時はABS液圧回路の戻し管路を通じて液圧ポ
ンプからの液圧が給排切替弁を介して所定の車輪のホイ
ールシリンダに供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した従来の圧力
制御装置にはつぎのような問題点がある。
制御装置にはつぎのような問題点がある。
【0004】<イ> TCS作動による増減圧時に、液
圧ポンプからホイールシリンダへの液圧の供給と、ホイ
ールシリンダからリザーバへの圧力排出が夫々制御弁及
び給排切替弁の少なくとも2つの弁を経由しなければな
らず、その構成が複雑であると共に、応答性が悪い。
圧ポンプからホイールシリンダへの液圧の供給と、ホイ
ールシリンダからリザーバへの圧力排出が夫々制御弁及
び給排切替弁の少なくとも2つの弁を経由しなければな
らず、その構成が複雑であると共に、応答性が悪い。
【0005】<ロ> 液圧ポンプはABS用のポンプピ
ストンの他にTCS用のポンプピストンを必要とするだ
けでなく、2位置3方向の電磁弁を必要とするから、構
造が複雑化し、しかも装置が高価となる。
ストンの他にTCS用のポンプピストンを必要とするだ
けでなく、2位置3方向の電磁弁を必要とするから、構
造が複雑化し、しかも装置が高価となる。
【0006】<ハ> TCS作動時においては、マスタ
シリンダリザーバ内の作動液を液圧ポンプが吸引し、吐
出圧液をホイールシリンダへ供液することで液圧の増圧
を行うが、減圧時はホイールシリンダの圧液をマスタシ
リンダ導管及びマスタシリンダを経てマスタシリンダリ
ザーバに還流している。そのため、マスタシリンダ内の
シリンダカップが損傷し易い。
シリンダリザーバ内の作動液を液圧ポンプが吸引し、吐
出圧液をホイールシリンダへ供液することで液圧の増圧
を行うが、減圧時はホイールシリンダの圧液をマスタシ
リンダ導管及びマスタシリンダを経てマスタシリンダリ
ザーバに還流している。そのため、マスタシリンダ内の
シリンダカップが損傷し易い。
【0007】
【本発明の目的】本発明は以上の問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、つぎのよ
うな車輪ブレーキの圧力制御装置を提供することにあ
る。 <イ> TCS作動時における液圧制御の応答性が向上
する、車輪ブレーキの圧力制御装置。 <ロ> 部品点数の削減と構成の簡略化が図れる、車輪
ブレーキの圧力制御装置。<ハ> マスタシリンダのシ
リンダカップの損傷を回避できる、車輪ブレーキの
圧力制御装置。
になされたもので、その目的とするところは、つぎのよ
うな車輪ブレーキの圧力制御装置を提供することにあ
る。 <イ> TCS作動時における液圧制御の応答性が向上
する、車輪ブレーキの圧力制御装置。 <ロ> 部品点数の削減と構成の簡略化が図れる、車輪
ブレーキの圧力制御装置。<ハ> マスタシリンダのシ
リンダカップの損傷を回避できる、車輪ブレーキの
圧力制御装置。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明は、マスタシリ
ンダとホイールシリンダを結ぶ主ブレーキ流路と、主ブ
レーキ流路に介装され、マスタシリンダとホイールシリ
ンダとの連通を開閉すると共にホイールシリンダとリザ
ーバ間の連通を開閉する給排切替弁と、液圧ポンプの吸
入側とリザーバとの間を接続する吸入流路と、給排切替
弁よりマスタシリンダ側の主ブレーキ流路と液圧ポンプ
との間を接続する吐出流路とを備えた、車輪ブレーキの
圧力制御装置において、主ブレーキ流路の吐出流路との
接続部よりマスタシリンダ側に介装され、トラクション
コントロール作動時においてのみ閉状態に切り替わる2
位置2方向の開閉弁と、マスタシリンダリザーバと吸入
流路とを接続する開放流路と、主ブレーキ流路と開放流
路の両流路に跨がって介装され、マスタシリンダの作動
圧を受けてばね力に抗して開放流路を閉状態に切り替え
る液圧作動式の切替弁と、主ブレーキ流路と開放流路の
両流路に跨がって介装され、一方にマスタシリンダ圧力
とばね力を受け、かつ他方に吐出流路の圧力を受け、ト
ラクションコントロール作動時において吐出流路の圧力
が所定値以上に達すると開状態に切り替わって吐出流路
の過剰液圧を開放流路へ排出し、それ以外の時は閉状態
を維持するリリーフ弁と、吸入流路の開放流路との接続
部よりリザーバ側に介装される逆止弁とを追加して構成
することを特徴とする、車輪ブレーキの圧力制御装置で
ある。
ンダとホイールシリンダを結ぶ主ブレーキ流路と、主ブ
レーキ流路に介装され、マスタシリンダとホイールシリ
ンダとの連通を開閉すると共にホイールシリンダとリザ
ーバ間の連通を開閉する給排切替弁と、液圧ポンプの吸
入側とリザーバとの間を接続する吸入流路と、給排切替
弁よりマスタシリンダ側の主ブレーキ流路と液圧ポンプ
との間を接続する吐出流路とを備えた、車輪ブレーキの
圧力制御装置において、主ブレーキ流路の吐出流路との
接続部よりマスタシリンダ側に介装され、トラクション
コントロール作動時においてのみ閉状態に切り替わる2
位置2方向の開閉弁と、マスタシリンダリザーバと吸入
流路とを接続する開放流路と、主ブレーキ流路と開放流
路の両流路に跨がって介装され、マスタシリンダの作動
圧を受けてばね力に抗して開放流路を閉状態に切り替え
る液圧作動式の切替弁と、主ブレーキ流路と開放流路の
両流路に跨がって介装され、一方にマスタシリンダ圧力
とばね力を受け、かつ他方に吐出流路の圧力を受け、ト
ラクションコントロール作動時において吐出流路の圧力
が所定値以上に達すると開状態に切り替わって吐出流路
の過剰液圧を開放流路へ排出し、それ以外の時は閉状態
を維持するリリーフ弁と、吸入流路の開放流路との接続
部よりリザーバ側に介装される逆止弁とを追加して構成
することを特徴とする、車輪ブレーキの圧力制御装置で
ある。
【0009】
【実施例1】以下図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0010】<イ>基本回路 図1に圧力制御装置の一例を示す。圧力制御装置は、マ
スタシリンダ10からホイールシリンダ11を結ぶ主ブ
レーキ流路20と、主ブレーキ流路20の連通を開閉す
る常開式の供給弁12と、作動液を収容可能なリザーバ
13と、主ブレーキ流路20とリザーバ13間の連通を
開閉する常閉式の排出弁14と、ABS作動時に稼働す
る液圧ポンプ15と、液圧ポンプ15の吸入側とリザー
バ13との間を結ぶ吸入流路21と、液圧ポンプ15の
吐出側と主ブレーキ流路20を結ぶ吐出流路22とによ
り構成されるABS液圧回路を基本回路とする。本発明
に係る圧力制御装置は上記回路に次の要素を加えて構成
される。
スタシリンダ10からホイールシリンダ11を結ぶ主ブ
レーキ流路20と、主ブレーキ流路20の連通を開閉す
る常開式の供給弁12と、作動液を収容可能なリザーバ
13と、主ブレーキ流路20とリザーバ13間の連通を
開閉する常閉式の排出弁14と、ABS作動時に稼働す
る液圧ポンプ15と、液圧ポンプ15の吸入側とリザー
バ13との間を結ぶ吸入流路21と、液圧ポンプ15の
吐出側と主ブレーキ流路20を結ぶ吐出流路22とによ
り構成されるABS液圧回路を基本回路とする。本発明
に係る圧力制御装置は上記回路に次の要素を加えて構成
される。
【0011】<ロ>開閉弁 16はTCS作動時にのみ主ブレーキ流路20を閉じる
電磁式の開閉弁で、主ブレーキ流路20の吐出流路22
との接続部よりマスタシリンダ10側に介装されてい
る。
電磁式の開閉弁で、主ブレーキ流路20の吐出流路22
との接続部よりマスタシリンダ10側に介装されてい
る。
【0012】<ハ>開放流路 23は開放流路で、マスタシリンダリザーバ18と吸入
流路21の間を結んでいる。
流路21の間を結んでいる。
【0013】<ニ>切替弁 30は切替弁で、主ブレーキ回路20と開放流路23に
跨がって介装されている。切替弁30はマスタシリンダ
10の作動液圧を受けて、マスタシリンダリザーバ18
と吸入流路21の間の連通を閉鎖する液圧作動式の弁で
ある。図2を基に切替弁30の構造について説明する
と、シリンダ31内にはピストン32が摺動自在に収容
され、シリンダ31内はピストン32の両側に夫々独立
した室31a、31bが画成されている。一方の室31
a内に位置するピストン32の端部にはストッパ33が
形成され、他方の室31b内に位置するピストン32の
端部には先端に弁球34を有する押棒35が形成されて
いる。ピストン32は室31b内に縮設したばね36の
ばね力を受けて室31a側に常時付勢されている。また
各室31a、31bにはぞぞれ通液ポート31c〜31
fが設けられ、各ポート31a〜31fは夫々図示する
各流路20、23と連通している。通液ポート31eに
連絡する室31bの端部には弁座37が形成されてる。
前記弁球34と弁座37により常開式の弁機構が構成さ
れ、この弁機構は室31aの液圧によって発生するピス
トン32を室31b方向へ押す力が、他方の室31b内
のばね36のばね力以上になると、ピストン32が図左
方向へ移行して流路を閉じる。
跨がって介装されている。切替弁30はマスタシリンダ
10の作動液圧を受けて、マスタシリンダリザーバ18
と吸入流路21の間の連通を閉鎖する液圧作動式の弁で
ある。図2を基に切替弁30の構造について説明する
と、シリンダ31内にはピストン32が摺動自在に収容
され、シリンダ31内はピストン32の両側に夫々独立
した室31a、31bが画成されている。一方の室31
a内に位置するピストン32の端部にはストッパ33が
形成され、他方の室31b内に位置するピストン32の
端部には先端に弁球34を有する押棒35が形成されて
いる。ピストン32は室31b内に縮設したばね36の
ばね力を受けて室31a側に常時付勢されている。また
各室31a、31bにはぞぞれ通液ポート31c〜31
fが設けられ、各ポート31a〜31fは夫々図示する
各流路20、23と連通している。通液ポート31eに
連絡する室31bの端部には弁座37が形成されてる。
前記弁球34と弁座37により常開式の弁機構が構成さ
れ、この弁機構は室31aの液圧によって発生するピス
トン32を室31b方向へ押す力が、他方の室31b内
のばね36のばね力以上になると、ピストン32が図左
方向へ移行して流路を閉じる。
【0014】<ホ>リリーフ弁 50はリリーフ弁で、主ブレーキ流路20と開放流路2
3に跨がって介装されている。リリーフ弁50は一方に
マスタシリンダ10の圧力を受け、かつ他方に吐出流路
22の圧力を受け、TCS作動時にポンプ吐出液圧が所
定値を越えた場合にのみ、その過剰液圧を開放流路23
へ排出し、それ以外のときは閉状態を維持する液圧作動
式の常閉弁で構成される。リリーフ弁50は特にTCS
作動時に液圧ポンプ15により吐出される圧液により、
吐出流路22及び吐出流路22と接続されている主ブレ
ーキ流路20の一部に必要以上の液圧がかからないよう
に機能する。図2を基にリリーフ弁50について詳述す
る。シリンダ51内にはピストン52が摺動自在に収容
され、シリンダ51内はピストン52の両側に夫々独立
した室51a、51bが画成されている。ピストン52
は室51a内に縮設したばね56のばね力を受けて室5
1b側に向けて常時付勢されていて、室51b内に位置
するピストン52の端には弁球54が突設されている。
また各室51a、51bにはぞぞれ通液ポート51c〜
51gが設けられ、各ポート51a〜51gは夫々図示
する各流路20、22、23と連通している。一方、ポ
ート51gの室51bへの開口部には弁座57が形成さ
れていて、前記弁球54と弁座57により常閉式の弁機
構が構成され、この弁機構は室51a内が無加圧状態で
吐出流路20の液圧による弁球54部を押す力が、ばね
50のばね力を越えると流路を開き、室51a内が加圧
状態のときは閉状態を維持する。 通常のばね力だけで
ピストンを押すリリーフ弁を用いる場合は、通常ブレー
キ時及びABS作動時に吐出流路22の圧液の開放流路
23への排出を防止するための開閉弁を別途吐出流路2
2に介装する必要があるが、本発明のリリーフ弁機構を
用いることにより、上記のような開閉弁を省略すること
ができる。
3に跨がって介装されている。リリーフ弁50は一方に
マスタシリンダ10の圧力を受け、かつ他方に吐出流路
22の圧力を受け、TCS作動時にポンプ吐出液圧が所
定値を越えた場合にのみ、その過剰液圧を開放流路23
へ排出し、それ以外のときは閉状態を維持する液圧作動
式の常閉弁で構成される。リリーフ弁50は特にTCS
作動時に液圧ポンプ15により吐出される圧液により、
吐出流路22及び吐出流路22と接続されている主ブレ
ーキ流路20の一部に必要以上の液圧がかからないよう
に機能する。図2を基にリリーフ弁50について詳述す
る。シリンダ51内にはピストン52が摺動自在に収容
され、シリンダ51内はピストン52の両側に夫々独立
した室51a、51bが画成されている。ピストン52
は室51a内に縮設したばね56のばね力を受けて室5
1b側に向けて常時付勢されていて、室51b内に位置
するピストン52の端には弁球54が突設されている。
また各室51a、51bにはぞぞれ通液ポート51c〜
51gが設けられ、各ポート51a〜51gは夫々図示
する各流路20、22、23と連通している。一方、ポ
ート51gの室51bへの開口部には弁座57が形成さ
れていて、前記弁球54と弁座57により常閉式の弁機
構が構成され、この弁機構は室51a内が無加圧状態で
吐出流路20の液圧による弁球54部を押す力が、ばね
50のばね力を越えると流路を開き、室51a内が加圧
状態のときは閉状態を維持する。 通常のばね力だけで
ピストンを押すリリーフ弁を用いる場合は、通常ブレー
キ時及びABS作動時に吐出流路22の圧液の開放流路
23への排出を防止するための開閉弁を別途吐出流路2
2に介装する必要があるが、本発明のリリーフ弁機構を
用いることにより、上記のような開閉弁を省略すること
ができる。
【0015】<ヘ>逆止弁 40は逆止弁で、吸入流路21の開放流路23との接続
部よりリザーバ13側に介装されていて、リザーバ13
から液圧ポンプ15及び開放流路23方向への液の流れ
のみを許容する。
部よりリザーバ13側に介装されていて、リザーバ13
から液圧ポンプ15及び開放流路23方向への液の流れ
のみを許容する。
【0016】<ト>弁 供給弁12、排出弁14、開閉弁16はいずれも2位置
2方向の電磁弁で構成される。供給弁12と排出弁14
はABS作動時又はTCS作動時に励磁と消磁を繰り返
して流路を開閉し、また開閉弁16はTCS作動時のみ
励磁されて流路を閉じる。これら各弁12、14、16
の作動は図示しない制御装置により個別に制御される。
2方向の電磁弁で構成される。供給弁12と排出弁14
はABS作動時又はTCS作動時に励磁と消磁を繰り返
して流路を開閉し、また開閉弁16はTCS作動時のみ
励磁されて流路を閉じる。これら各弁12、14、16
の作動は図示しない制御装置により個別に制御される。
【0017】
【作用】つぎに図1を基に作動について説明する。
【0018】<イ>非作動時 非作動状態においては、開閉弁16、供給弁12は開状
態であり、排出弁14は閉じている。切替弁30はマス
タシリンダ10に圧力が発生していないめ、ピストン3
2がばね36に付勢されて弁機構を開いている。リリー
フ弁50はピストン52がばね56のばね力を受けて弁
機構を閉じている。尚、液圧ポンプ15は非作動状態に
ある。
態であり、排出弁14は閉じている。切替弁30はマス
タシリンダ10に圧力が発生していないめ、ピストン3
2がばね36に付勢されて弁機構を開いている。リリー
フ弁50はピストン52がばね56のばね力を受けて弁
機構を閉じている。尚、液圧ポンプ15は非作動状態に
ある。
【0019】<ロ>通常ブレーキ時 車輪にロック傾向を生じない通常ブレーキ時において
は、開閉弁16、供給弁12は開状態を保ち、排出弁1
4は閉状態を維持し、また液圧ポンプ15は非作動状態
にある。マスタシリンダ10で発生した圧力は主ブレー
キ流路20を通じて、切替弁30、リリーフ弁50、開
閉弁16、供給弁12を経てホイールシリンダ11へ供
給されて車輪の制動を開始する。このとき、切替弁30
はマスタシリンダ10の上昇液圧がばね36のばね力を
越えるとピストン32を図面左側へ移行させて弁機能を
閉じる。
は、開閉弁16、供給弁12は開状態を保ち、排出弁1
4は閉状態を維持し、また液圧ポンプ15は非作動状態
にある。マスタシリンダ10で発生した圧力は主ブレー
キ流路20を通じて、切替弁30、リリーフ弁50、開
閉弁16、供給弁12を経てホイールシリンダ11へ供
給されて車輪の制動を開始する。このとき、切替弁30
はマスタシリンダ10の上昇液圧がばね36のばね力を
越えるとピストン32を図面左側へ移行させて弁機能を
閉じる。
【0020】<ハ>ABS作動時 ABS作動時においては開閉弁16は開状態を保ち、切
替弁30はマスタシリンダ10からの圧液を受けて弁機
構を閉じており、またリリーフ弁50はマスタシリンダ
10の圧力を受けるピストン32の受圧面積が弁球54
の受圧面積より大きいから、弁機構は閉状態を維持す
る。この状態で、供給弁12及び排出弁14が作動を繰
り返して車輪がロックしないようにホイールシリンダ1
1を減圧、保持、増圧制御する。またABS作動時にお
いて液圧ポンプ15は、排出弁14を介してホイールシ
リンダ11からリザーバ13へ排出された液を吸引し
て、再び主ブレーキ流路20へ供給する。
替弁30はマスタシリンダ10からの圧液を受けて弁機
構を閉じており、またリリーフ弁50はマスタシリンダ
10の圧力を受けるピストン32の受圧面積が弁球54
の受圧面積より大きいから、弁機構は閉状態を維持す
る。この状態で、供給弁12及び排出弁14が作動を繰
り返して車輪がロックしないようにホイールシリンダ1
1を減圧、保持、増圧制御する。またABS作動時にお
いて液圧ポンプ15は、排出弁14を介してホイールシ
リンダ11からリザーバ13へ排出された液を吸引し
て、再び主ブレーキ流路20へ供給する。
【0021】<ニ>TCS作動時 TCS作動時には開閉弁16が閉状態に切り替わり、マ
スタシリンダ10には液圧が発生しないため、切替弁3
0は開状態のままである。この状態で液圧ポンプ15が
作動を開始し、マスタシリンダリザーバ18から開放流
路23、吸入流路21を通して液を吸引し、圧液を吐出
流路22、主ブレーキ流路20の供給弁12を介して駆
動輪のホイールシリンダ11へ供給し、ブレーキを作動
させて駆動輪の加速スリップを抑える。以降、供給弁1
2と排出弁14が開閉作動を繰り返して駆動輪のホイー
ルシリンダ11の圧力を減圧、保持、増圧して加速スリ
ップを制御する。TCS作動時には開閉弁16が閉状態
を維持するから、液圧ポンプ15から吐出される圧液が
主ブレーキ流路20を通じて無加圧状態のマスタシリン
ダ10側へ流出することがない。またTCS作動時には
マスタシリンダ10に圧力が発生しないため、リリーフ
弁50の室51aは無加圧状態であり、ピストン52に
は閉弁方向の力としてばね56のばね力がはたらいてい
るだけである。そのため、吐出流路22の圧力が上昇
し、ピストン52の弁球54部を押す力がばね56のば
ね力を越えるとピストン52が図面右方向へ移行して弁
機構を一時的に開き、吐出流路22の圧力が低下する。
吐出流路22の圧力が低下し、弁球54部を押す力がば
ね56のばね力以下になると、ピストン56が図面右方
向に移行して弁機構を閉じる。リリーフ弁50は以上の
開閉動作を繰り返して、液圧ポンプ15から吐出される
圧液の圧力を所定の値に調整する。一方、排出弁14か
ら排出された液はリザーバ13、吸入流路21を通じて
マスタシリンダリザーバ18と連通状態の開放流路23
へ連絡する。
スタシリンダ10には液圧が発生しないため、切替弁3
0は開状態のままである。この状態で液圧ポンプ15が
作動を開始し、マスタシリンダリザーバ18から開放流
路23、吸入流路21を通して液を吸引し、圧液を吐出
流路22、主ブレーキ流路20の供給弁12を介して駆
動輪のホイールシリンダ11へ供給し、ブレーキを作動
させて駆動輪の加速スリップを抑える。以降、供給弁1
2と排出弁14が開閉作動を繰り返して駆動輪のホイー
ルシリンダ11の圧力を減圧、保持、増圧して加速スリ
ップを制御する。TCS作動時には開閉弁16が閉状態
を維持するから、液圧ポンプ15から吐出される圧液が
主ブレーキ流路20を通じて無加圧状態のマスタシリン
ダ10側へ流出することがない。またTCS作動時には
マスタシリンダ10に圧力が発生しないため、リリーフ
弁50の室51aは無加圧状態であり、ピストン52に
は閉弁方向の力としてばね56のばね力がはたらいてい
るだけである。そのため、吐出流路22の圧力が上昇
し、ピストン52の弁球54部を押す力がばね56のば
ね力を越えるとピストン52が図面右方向へ移行して弁
機構を一時的に開き、吐出流路22の圧力が低下する。
吐出流路22の圧力が低下し、弁球54部を押す力がば
ね56のばね力以下になると、ピストン56が図面右方
向に移行して弁機構を閉じる。リリーフ弁50は以上の
開閉動作を繰り返して、液圧ポンプ15から吐出される
圧液の圧力を所定の値に調整する。一方、排出弁14か
ら排出された液はリザーバ13、吸入流路21を通じて
マスタシリンダリザーバ18と連通状態の開放流路23
へ連絡する。
【0022】
【その他の実施例】図3及び図4に切替弁30とリリー
フ弁50を一体化した弁装置60を示す。
フ弁50を一体化した弁装置60を示す。
【0023】<イ>構成 この弁装置60は異径のシリンダ61と、このシリンダ
61内に摺動自在に配置した切替弁用のリングピストン
62と、リングピストン62の軸芯に摺動自在に内挿し
たリリーフ弁用のピストン63で構成される。シリンダ
61内に両ピストン62、63を収容することで、シリ
ンダ61内が2つの室61a、61bに画成される。室
61b内に露出するピストン63の端には弁球63aが
形成され、この弁球63aと対向する通液ポート61g
の入口に形成した弁座64と弁球63aとにより第1弁
機構が形成されている。一方の室61aにはピストン6
3を閉弁方向に付勢する第1ばね65が縮設されてい
る。また室61b内に露出するリングピストン62の端
部には弁体である傾斜面62aが形成され、この傾斜面
62aと対向するシリンダ61の段差部には弁座67が
形成され、傾斜面62aと弁座67とにより第2弁機構
が形成されている。室61bとリングピストン62との
間には第2弁機構を開弁方向に付勢する第2ばね66が
縮設されている。リングピストン62はその後端がシリ
ンダ61の段差面に当接して戻り位置が規制されてい
る。
61内に摺動自在に配置した切替弁用のリングピストン
62と、リングピストン62の軸芯に摺動自在に内挿し
たリリーフ弁用のピストン63で構成される。シリンダ
61内に両ピストン62、63を収容することで、シリ
ンダ61内が2つの室61a、61bに画成される。室
61b内に露出するピストン63の端には弁球63aが
形成され、この弁球63aと対向する通液ポート61g
の入口に形成した弁座64と弁球63aとにより第1弁
機構が形成されている。一方の室61aにはピストン6
3を閉弁方向に付勢する第1ばね65が縮設されてい
る。また室61b内に露出するリングピストン62の端
部には弁体である傾斜面62aが形成され、この傾斜面
62aと対向するシリンダ61の段差部には弁座67が
形成され、傾斜面62aと弁座67とにより第2弁機構
が形成されている。室61bとリングピストン62との
間には第2弁機構を開弁方向に付勢する第2ばね66が
縮設されている。リングピストン62はその後端がシリ
ンダ61の段差面に当接して戻り位置が規制されてい
る。
【0024】<ロ>作用 まずリングピストン62の作動について説明する。マス
タシリンダ10に圧力が生じていないとき(非制動時及
びTCS作動時)は、図示するようにリングピストン6
2が第2ばね66に付勢されて第2弁機構が開弁状態に
あるから、マスタシリンダリザーバ18と吸入流路21
が連通状態にある。また通常ブレーキ時及びABS作動
時においては、マスタシリンダ10の圧力が所定値以上
に達すると、リングピストン62は第2ばね66に抗し
て図面左側へ移動して第2弁機構を閉じ、マスタシリン
ダリザーバ18と吸入流路21の連通を遮断する。つぎ
にピストン63の作動について説明する。ピストン63
はTCS作動時において吐出流路22の圧力が所定値以
上に達するときのみ、第1ばね65に抗してピストン6
3を図面右側へ移行して第1弁機構を開き、過剰な圧液
を開放流路23へ排出する。それ以外の時は閉状態を維
持する。
タシリンダ10に圧力が生じていないとき(非制動時及
びTCS作動時)は、図示するようにリングピストン6
2が第2ばね66に付勢されて第2弁機構が開弁状態に
あるから、マスタシリンダリザーバ18と吸入流路21
が連通状態にある。また通常ブレーキ時及びABS作動
時においては、マスタシリンダ10の圧力が所定値以上
に達すると、リングピストン62は第2ばね66に抗し
て図面左側へ移動して第2弁機構を閉じ、マスタシリン
ダリザーバ18と吸入流路21の連通を遮断する。つぎ
にピストン63の作動について説明する。ピストン63
はTCS作動時において吐出流路22の圧力が所定値以
上に達するときのみ、第1ばね65に抗してピストン6
3を図面右側へ移行して第1弁機構を開き、過剰な圧液
を開放流路23へ排出する。それ以外の時は閉状態を維
持する。
【0025】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるから
次のような効果を得ることができる。
次のような効果を得ることができる。
【0026】<イ> TCS作動時の増減圧時におい
て、液圧ポンプ及びホイールシリンダからの液圧が給排
切替弁のみを通じて給排されるので、応答性がよい。
て、液圧ポンプ及びホイールシリンダからの液圧が給排
切替弁のみを通じて給排されるので、応答性がよい。
【0027】<ロ> ABS用の液圧ポンプをTCS用
に兼用できるから、TCS用の液圧ポンプ部品を増設す
る必要がない。
に兼用できるから、TCS用の液圧ポンプ部品を増設す
る必要がない。
【0028】<ハ> TCS作動時において、増圧時は
マスタシリンダリザーバから液を吸引し、減圧時のホイ
ールシリンダからの排出液は開放流路を通じてマスタシ
リンダリザーバへ返流して、マスタシリンダ内を通過さ
せない構成となっている。そのため、マスタシリンダ内
のピストンカップを損傷から守ることができる。
マスタシリンダリザーバから液を吸引し、減圧時のホイ
ールシリンダからの排出液は開放流路を通じてマスタシ
リンダリザーバへ返流して、マスタシリンダ内を通過さ
せない構成となっている。そのため、マスタシリンダ内
のピストンカップを損傷から守ることができる。
【0029】<ニ> ABSの基本回路に2位置2方向
電磁式の開閉弁と液圧作動弁を追加するだけで性能が良
好でかつ信頼性の高いTCS機能を持たせることができ
る。
電磁式の開閉弁と液圧作動弁を追加するだけで性能が良
好でかつ信頼性の高いTCS機能を持たせることができ
る。
【図1】 本発明に係る圧力制御装置のブロック図
【図2】 切替弁とリリーフ弁の拡大断面図
【図3】 その他の実施例の説明図
【図4】 切替弁機能とリリーフ弁機能を併有する弁装
置の拡大断面図
置の拡大断面図
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−230460(JP,A) 特開 平4−232165(JP,A) 特開 平5−124498(JP,A) 特開 平3−45449(JP,A) 実開 平3−60468(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/32 - 8/58
Claims (1)
- 【請求項1】 マスタシリンダとホイールシリンダを
結ぶ主ブレーキ流路と、主ブレーキ流路に介装され、マ
スタシリンダとホイールシリンダとの連通を開閉すると
共にホイールシリンダとリザーバ間の連通を開閉する給
排切替弁と、液圧ポンプの吸入側とリザーバとの間を接
続する吸入流路と、給排切替弁よりマスタシリンダ側の
主ブレーキ流路と液圧ポンプとの間を接続する吐出流路
とを備えた、車輪ブレーキの圧力制御装置において、 主ブレーキ流路の吐出流路との接続部よりマスタシリン
ダ側に介装され、トラクションコントロール作動時にお
いてのみ閉状態に切り替わる2位置2方向の開閉弁と、 マスタシリンダリザーバと吸入流路とを接続する開放流
路と、 主ブレーキ流路と開放流路の両流路に跨がって介装さ
れ、マスタシリンダの作動圧を受けてばね力に抗して開
放流路を閉状態に切り替える液圧作動式の切替弁と、 主ブレーキ流路と開放流路の両流路に跨がって介装さ
れ、一方にマスタシリンダ圧力とばね力を受け、かつ他
方に吐出流路の圧力を受け、トラクションコントロール
作動時において吐出流路の圧力が所定値以上に達すると
開状態に切り替わって吐出流路の過剰液圧を開放流路へ
排出し、それ以外の時は閉状態を維持するリリーフ弁
と、 吸入流路の開放流路との接続部よりリザーバ側に介装さ
れる逆止弁とを追加して構成することを特徴とする、 車輪ブレーキの圧力制御装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35120591A JP3190991B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 車輪ブレーキの圧力制御装置 |
US07/989,437 US5330258A (en) | 1991-12-13 | 1992-12-11 | Pressure control unit for brake system |
DE4241913A DE4241913A1 (en) | 1991-12-13 | 1992-12-11 | Pressure controller for vehicle antilock braking circuit - incorporates switching valve circuit to give traction control function |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35120591A JP3190991B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 車輪ブレーキの圧力制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05162628A JPH05162628A (ja) | 1993-06-29 |
JP3190991B2 true JP3190991B2 (ja) | 2001-07-23 |
Family
ID=18415764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35120591A Expired - Fee Related JP3190991B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 車輪ブレーキの圧力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3190991B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6833086B2 (en) | 2001-03-15 | 2004-12-21 | Sony Corporation | Phosphor powder and production method therof, display panel, and flat-panel display device |
-
1991
- 1991-12-13 JP JP35120591A patent/JP3190991B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6833086B2 (en) | 2001-03-15 | 2004-12-21 | Sony Corporation | Phosphor powder and production method therof, display panel, and flat-panel display device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05162628A (ja) | 1993-06-29 |
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---|---|---|---|
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