JP3239486B2 - 車両スリップ制御装置 - Google Patents

車両スリップ制御装置

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JP3239486B2 JP31192792A JP31192792A JP3239486B2 JP 3239486 B2 JP3239486 B2 JP 3239486B2 JP 31192792 A JP31192792 A JP 31192792A JP 31192792 A JP31192792 A JP 31192792A JP 3239486 B2 JP3239486 B2 JP 3239486B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両スリップ制御装置
及びアンチスキッド装置に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】車両スリップ制御装置には、特開平2−
18150号に記載されたものが従来技術として公知で
ある。前記従来技術であるスリップ制御装置は図3に示
したように、ブレーキ液タンク101を備えたマスタシ
リンダ102と車輪ブレーキ104a、104bとの間
に、前記車輪ブレーキ104a、104bの油圧を増圧
する第1位置、一定圧に保持する第2位置と、減圧する
第3位置を選択する油圧制御弁107a、107bと、
スリップ制御中に前記車輪ブレーキ104a、104b
から減圧した油圧を前記油圧制御弁107a、107b
と前記マスタシリンダ102との間の主経路103に還
流する油圧ポンプ121を備え、更に、前記主経路10
3の前記マスタシリンダ102と前記油圧制御弁107
a、107bとの間に設けられた電磁弁105と前記油
圧ポンプ121の吸入口とを連結するように油圧導入経
路182を備え、前記油圧導入経路182上にスリップ
制御用のリザーバ166を設置している。
【0003】上記従来技術は、駆動輪スリップ制御時に
前記油圧ポンプ121によって、前記リザーバ166か
らの油圧を前記車輪ブレーキ104a、104bに適用
することによって駆動輪の駆動力を制限し、駆動輪のス
リップに伴って車両が不安定になることを防止してい
る。このとき前記従来技術では、前記油圧ポンプ121
が前記車輪ブレーキ104a、104bに供給する油圧
を前記リザーバ166から吸引しており、前記マスタシ
リンダ102或いはブレーキ液タンク101から吸引す
るものに比べて、吸引の媒体となる管路が短く、又マス
タシリンダ中の絞り管路等も介さないことから、油圧ポ
ンプの吸引にとって抵抗が小さく、吸引効率が高く、油
圧ポンプも小型のものが使用できるという利点がある。
【0004】しかしながら、上記従来技術は駆動輪スリ
ップ制御時に、車両の運転者が緊急停止を感じてブレー
キを操作した場合、前記マスタシリンダ102と前記油
圧制御弁107a、107b間の連通路が回復するが、
このときに駆動側の車輪ブレーキ104a、104bに
駆動輪のスリップ制御用の油圧が多量に残存している場
合、ブレーキ液が前記マスタシリンダ102に逆流し、
前記リザーバ166からマスタシリンダ102へのブレ
ーキ液の移行が発生するという問題がある。又、車両が
発進する時に自動的に行う油圧ポンプの作動チェックの
際に、油圧ポンプ121がリザーバ166のブレーキ液
を吸引することにより、チェック時の作動音が大きいと
いう不具合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題とすると
ころは、マスタシリンダへのブレーキ液の移行がなく、
油圧ポンプの作動チェック時の作動音を小さくできる車
両スリップ制御装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1においては、ブレーキマスタシリン
ダと車輪ブレーキとの間の油圧主経路に設置され、少な
くとも前記車輪ブレーキの油圧を増圧する第1位置と、
前記車輪ブレーキの油圧を減圧する第2位置とを選択可
能な油圧制御弁と、前記車輪ブレーキの油圧を前記油圧
主経路上の前記ブレーキマスタシリンダと前記油圧制御
弁との間に還流する油圧還流経路に設置された油圧ポン
プと、前記油圧主経路上の前記ブレーキマスタシリンダ
と前記油圧制御弁との間に設置され、駆動輪スリップ制
御中には閉状態となる第1カット弁を備えた車両スリッ
プ制御装置において、前記マスタシリンダと前記油圧ポ
ンプの吸入口とを連通する油圧導入経路上に油圧リザー
バを備え、前記油圧導入経路上の前記油圧リザーバと前
記油圧ポンプの吸入口との間に駆動輪スリップ制御中に
開状態となる第2カット弁を備え、前記油圧導入経路上
の前記マスタシリンダと前記油圧リザーバとの間に、駆
動輪スリップ制御中には閉状態となる第3カット弁を備
え、前記油圧導入経路上の前記油圧リザーバと前記第3
カット弁との間と、前記油圧主経路上の前記油圧ポンプ
の排出口と前記第1カット弁との間を連結する油圧戻し
経路を備えたことを特徴とする車両スリップ制御装置と
した。
【0007】又、請求項2ではブレーキマスタシリンダ
と車輪ブレーキとの間の油圧主経路に設置され、少なく
とも前記車輪ブレーキの油圧を増圧する第1位置と、前
記車輪ブレーキの油圧を減圧する第2位置とを選択可能
な油圧制御弁と、前記車輪ブレーキの油圧を前記油圧主
経路上の前記ブレーキマスタシリンダと前記油圧制御弁
との間に還流する油圧還流経路に設置された油圧ポンプ
と、前記油圧主経路上の前記ブレーキマスタシリンダと
前記油圧制御弁との間に設置され、駆動輪スリップ制御
中には閉状態となる第1カット弁を備えた車両スリップ
制御装置において、前記マスタシリンダと前記油圧ポン
プの吸入口とを連通する油圧導入経路上に油圧リザーバ
を備え、前記油圧導入経路上の前記油圧リザーバと前記
油圧ポンプの吸入口との間に駆動輪スリップ制御中に開
状態となる第2カット弁を備え、前記油圧導入経路上の
前記マスタシリンダと前記油圧リザーバとの間に、油圧
制限通路を備え、前記油圧導入経路上の前記油圧リザー
バと前記油圧制限通路との間と、前記油圧主経路上の前
記油圧ポンプの排出口と前記第1カット弁との間を連結
する油圧戻し経路を備えたことを特徴とする車両スリッ
プ制御装置とした。
【0008】又、請求項3では前記油圧戻し経路上に、
前記油圧主経路側から前記油圧導入経路側への油圧の流
れを許容するリリーフ弁を備えたことを特徴とする請求
項1或いは2を満足する車両スリップ制御装置とした。
【0009】
【作用】上記したように請求項1或いは2に記載された
手段によれば、油圧リザーバとマスタシリンダとが油圧
導入経路によって連通しているため、前記油圧リザーバ
は常にブレーキ液で満たされ、マスタシリンダへのブレ
ーキ液の移行はない。
【0010】又、油圧ポンプの作動チェック時には、第
2カット弁によって油圧リザーバと油圧ポンプとの間の
連通が遮断されているため、油圧ポンプが前記油圧リザ
ーバのブレーキ液を吸引することがなく、作動チェック
のための作動音を小さくできる。
【0011】又、上記請求項3に記載された手段によれ
ば、油圧ポンプによって油圧戻し経路を介して還流され
たブレーキ液が、前記油圧戻し経路上に設けられたリリ
ーフ弁によって前記油圧ポンプ側に逆流することがない
ため、油圧リザーバは早期にブレーキ液で満たされる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を表す図面を参照しながら説明
する。
【0013】図1は本発明の車両のスリップ制御装置を
アンチスキッド制御装置と組み合わせた場合の第1実施
例を表す図である。図において、2はブレーキ液タンク
1を備えたマスタシリンダ、3a、3bは車両の駆動輪
(本実施例では後輪とする)、3c、3dは従動輪(本
実施例では前輪とする)、4a〜4dは前記各輪に取付
けられた車輪ブレーキである。又、前記マスタシリンダ
2を作動させるべく、ブレーキペダル2aが取付けられ
ている。以下、駆動輪側の油圧回路を中心に説明する。
前記マスタシリンダ2と前記車輪ブレーキ4a〜4bを
連結する油圧主経路5aには、各々前記マスタシリンダ
2と前記車輪ブレーキ4a、4bとの間を連通させる第
1位置と、前記マスタシリンダ2と前記車輪ブレーキ4
a、4bとの間を遮断する第2位置とを選択する第1油
圧制御弁6a、6bが設置されている。前記第1油圧制
御弁6a、6bには各々、前記車輪ブレーキ4a、4b
から前記マスタシリンダ2への油圧の流れのみを許容す
る逆止弁6p、6qが設置されている。又、前記車輪ブ
レーキ4a、4bと前記油圧主経路5aの前記マスタシ
リンダ2と前記第1油圧制御弁6a、6b間とを連結し
た油圧還流経路7aには、各々前記車輪ブレーキ4a、
4bの油圧を保持する第1位置と、前記車輪ブレーキ4
a、4bの油圧を放出する第2位置とを選択する第2油
圧制御弁8a、8bと、前記第2油圧制御弁8a、8b
を介して放出した前記車輪ブレーキ4a、4bの油圧を
貯蔵する減圧リザーバ9aが設置されており、更に前記
減圧リザーバ9aと前記第1油圧制御弁6a、6bとの
間には、モータ10によって駆動される油圧ポンプ11
aが設けられている。
【0014】次に、前記油圧主経路5b上の前記マスタ
シリンダ2と前記第1油圧制御弁6a、6bとの間に
は、常開型の第1カット弁12が備えられている。尚、
12aは前記マスタシリンダ2から前記第1制御弁6
a、6bへの油圧の流れのみを許容する逆止弁である。
更に、本発明においては、前記油圧主経路5aの前記マ
スタシリンダ2と前記第1カット弁12との間と、前記
油圧ポンプ11aの吸入口11cとを連結する油圧導入
経路13を設け、前記油圧導入経路13上には比較的低
荷重のスプリング14aによって常に容量が拡大される
方向に付勢されたピストン14bを備えた油圧リザーバ
14が設置され、前記油圧リザーバ14と前記した減圧
リザーバ9aとの間には、後述する駆動輪スリップ制御
時のみに開常態となる第2カット弁15が備えられ、更
に、前記油圧リザーバ14と前記マスタシリンダ2との
間には前記した駆動輪スリップ制御時のみに閉常態とな
る第3カット弁16が設置されている。又、前記油圧導
入経路13の前記油圧リザーバ14と前記第3カット弁
16との間と、前記油圧主経路5aの前記油圧ポンプ1
1aの排出口11dと前記第1カット弁12との間を連
通する油圧戻し経路17を設け、前記油圧戻し経路17
上には前記油圧主経路5a側から前記油圧導入経路13
側へのブレーキ液の流れを許容するリリーフ弁18が備
えられている。
【0015】又、前記した従動輪側にも駆動輪側と同様
に油圧主経路5b、第1制御弁6c、6d、油圧還流経
路7b、第2油圧制御弁8c、8d、減圧リザーバ9
b、油圧ポンプ11bが設置されている。ここで、前記
した第1油圧制御弁6a〜6d、第2油圧制御弁8a〜
8d、第1カット弁12、第2カット弁15、および第
3カット弁16の各作動位置は、図示しないコントロー
ラが、少なくとも車輪速度センサ(図示しない)からの
信号に従って制御する。
【0016】次に、上記した実施例の作動について説明
する。車両運行時に運転者がブレーキペダル2aを操作
すれば、マスタシリンダ2に発生した油圧が油圧主経路
5a、5bと、前記車輪ブレーキ4a〜4dと前記マス
タシリンダ2とを連通させる第1位置にある各第1油圧
制御弁6a〜6dを介して各車輪ブレーキ4a〜4dに
伝達し、各駆動輪3a、3bおよび従動輪3c、3dに
制動力を与える。
【0017】車両が路面μが低い道路(例えば雪道や凍
結路)を進行中に、前記各輪3a〜3dに過大な制動力
がかかり、車輪速度センサが例えば車輪3aのロック状
態を検出すると、コントローラがロック状態となった車
輪の第1油圧制御弁6aを、前記車輪ブレーキ4aと前
記マスタシリンダ2との連通を遮断する第2位置に切換
え、同時に第2油圧制御弁8aを第2位置に切り換える
ことによって、前記車輪ブレーキ4aの油圧は減圧リザ
ーバ9aへと排出され、前記車輪ブレーキ4aの油圧は
減圧され車輪3aの回転が回復する。前記車輪3aの回
転が回復したことを車輪速度センサが検出すると、前記
コントローラが前記第1油圧制御弁6aを前記車輪ブレ
ーキ4aと前記マスタシリンダ2とを連通させる第1位
置に、第2油圧制御弁8aを前記車輪ブレーキ4aと前
記減圧リザーバ9aとの連通を遮断する第1位置に切り
換え、減圧時に減圧リザーバ9aに貯えられたブレーキ
液を油圧ポンプ11aによって還流し、前記第1油圧制
御弁6aを介して車輪ブレーキ4aに再び適用して加圧
をし、車輪3aの再制動を行う。すなわちアンチスキッ
ド制御時は、これらの加圧と減圧を繰り返すことによっ
て車輪をロックさせることなしに、車両を安定させて停
止させることができる。尚、上記したアンチスキッド制
御時に、車両が停止する必要がなくなり、運転者がブレ
ーキペダル2aを復帰させた時は、車輪ブレーキ4a〜
4dの油圧は、各々前記第1油圧制御弁6a〜6d、お
よび逆止弁6p〜6s、油圧主経路5a、5bを介して
前記マスタシリンダ2へと排出される。
【0018】次に、前記した低μ路において、駆動輪3
a、3bに過大な駆動力をかけた場合、駆動輪3a、3
bが路面上で空転し、いわゆるスリップ状態となったこ
とを車輪速度センサが検出すると、前記コントローラが
第1カット弁12を前記マスタシリンダ2と前記第1油
圧制御弁6a、6bとの間の連通を遮断する位置に、第
2カット弁15を前記油圧リザーバ14と前記油圧ポン
プ11aとの間が連通する位置に、そして第3カット弁
16を前記マスタシリンダ2と前記油圧リザーバ14と
の間の連通が遮断される位置にそれぞれ切り換えた上
で、前記油圧ポンプ11aによって開状態となっている
前記第2カット弁15を介して前記油圧リザーバ14中
のブレーキ液を吸引し、前記第1油圧制御弁6a、6b
を介して車輪ブレーキ4a、4bに適用して加圧し、駆
動輪3a、3bに制動力を働かせて前記駆動輪3a、3
bの空転を防止する。前記駆動輪3a、3bの空転がな
くなり、再び駆動輪が路面をグリップしたことを車輪速
度センサが検出すると、前記コントローラが前記第1油
圧制御弁6a、6b、第2油圧制御弁8a、8bを共に
第2位置に切り換え、車輪ブレーキ4a、4b中の油圧
を第2油圧制御弁8a、8bを介して減圧リザーバ9a
へと排出し、駆動輪3a、3bのブレーキ力を低下さ
せ、再び前記駆動輪の駆動力を回復させる。駆動輪スリ
ップ制御時には上記したように、車輪ブレーキ4a、4
bへの加圧と減圧を繰り返すことによって、駆動輪の空
転をなくし、車両を安定させたまま発進させる。ここ
で、前記駆動輪スリップ制御時に前記油圧ポンプ11a
によって還流された前記油圧リザーバ14のブレーキ液
によって、油圧主経路5a内の油圧が所定圧以上に上昇
した場合には、第1カット弁12、第3カット弁16、
および逆止弁12aが閉弁していることにより、前記油
圧はリリーフ弁18を開弁し油圧リザーバ14へと流れ
込み、前記油圧リザーバ14をブレーキ液で満たす。こ
こで、一旦前記逆止弁18を通過したブレーキ液は、再
び逆流することはないため、早期に油圧リザーバ14を
ブレーキ液で満たすことができる。
【0019】本実施例で分かるように、駆動輪スリップ
制御時に運転者がブレーキペダル2aを操作することに
よって前記第1カット弁12が連通して、車輪ブレーキ
4a、4bに作用していた油圧リザーバ14のブレーキ
液がマスタシリンダ2へと流れ込んでも、常時前記油圧
リザーバ14とマスタシリンダ2とが油圧導入経路13
によって連通しているため、油圧リザーバ14は即座に
マスタシリンダ2のブレーキ液で充填され、前記油圧リ
ザーバ14からマスタシリンダ2へのブレーキ液の移行
は起こらない。又、車両発進時の油圧ポンプ11aの作
動チェック時には、前記油圧ポンプ11aと油圧リザー
バ14との連通は、第2カット弁15によって遮断され
ているため、不必要に前記油圧ポンプ11aが油圧リザ
ーバ14のブレーキ液を吸引することがなく、油圧ポン
プ11aの作動チェック時の作動音を小さくできる。
【0020】次に、本発明による第2実施例を図2に基
づいて説明する。第2実施例において、第1実施例と異
なる点は、第1実施例の第3カット弁16に代えて逆止
弁21aを含んだ油圧制限通路21に置き換えたことで
ある。第2実施例において第1実施例と同じ構成につい
ては第1実施例と同一の符号を付してある。本実施例で
は、アンチスキッド制御時に第1カット弁を閉弁位置に
切り換えるようにすれば、油圧ポンプ11aによって減
圧リザーバ9aのブレーキ液を還流した際に、還流され
たブレーキ液に起因する油圧の脈動が、前記油圧制限通
路21のみを介してマスタシリンダ2に伝達するのであ
るから、ブレーキペダル2aの振動(いわゆるキックバ
ックといわれている現象)を発生しにくい。又、本実施
例においても、油圧リザーバ14とマスタシリンダ2と
が油圧導入経路13、前記油圧制限通路21を介して常
に連通しているため、前記油圧リザーバ14からマスタ
シリンダ2へのブレーキ液の移行はおこらないのは言う
までもない。
【0021】
【発明の効果】上記したように、本発明の車両スリップ
制御装置では油圧リザーバからマスタシリンダへのブレ
ーキ液の移行がないため、前記油圧リザーバは必要最低
限の容量でよく、装置全体を小型にできる。
【0022】又、油圧ポンプの作動チェック時の作動音
を小さくでき、更に、第2の実施例によればアンチスキ
ッド制御時のキックバックを防止できるため、乗員にと
って乗り心地のよい車両にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による車両スリップ制御
装置のシステム図
【図2】本発明の第2の実施例による車両スリップ制御
装置のシステム図
【図3】従来技術による車両スリップ制御装置のシステ
ム図
【符号の説明】
2 マスタシリンダ 4a、4b 車輪ブレーキ
5a 油圧主経路 6a、6b 第1油圧制御弁 7a 油圧還流経路 8a、8b 第2油圧制御弁 11a 油圧ポンプ
12 第1カット弁 13 油圧導入経路 14 油圧リザーバ 15
第2カット弁 16 第3カット弁 17 油圧戻し経路 18
リリーフ弁 21 油圧制限通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−255467(JP,A) 特開 昭61−160343(JP,A) 特開 平5−178178(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/58 B60T 8/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキマスタシリンダと車輪ブレーキ
    との間の油圧主経路に設置され、少なくとも前記車輪ブ
    レーキの油圧を増圧する第1位置と、前記車輪ブレーキ
    の油圧を減圧する第2位置とを選択可能な油圧制御弁
    と、前記車輪ブレーキの油圧を前記油圧主経路上の前記
    ブレーキマスタシリンダと前記油圧制御弁との間に還流
    する油圧還流経路に設置された油圧ポンプと、前記油圧
    主経路上の前記ブレーキマスタシリンダと前記油圧制御
    弁との間に設置され、駆動輪スリップ制御中には閉状態
    となる第1カット弁を備えた車両スリップ制御装置にお
    いて、前記マスタシリンダと前記油圧ポンプの吸入口と
    を連通する油圧導入経路上に油圧リザーバを備え、前記
    油圧導入経路上の前記油圧リザーバと前記油圧ポンプの
    吸入口との間に駆動輪スリップ制御中に開状態となる第
    2カット弁を備え、前記油圧導入経路上の前記マスタシ
    リンダと前記油圧リザーバとの間に、駆動輪スリップ制
    御中には閉状態となる第3カット弁を備え、前記油圧導
    入経路上の前記油圧リザーバと前記第3カット弁との間
    と、前記油圧主経路上の前記油圧ポンプの排出口と前記
    第1カット弁との間を連結する油圧戻し経路を備えたこ
    とを特徴とする車両スリップ制御装置。
  2. 【請求項2】 ブレーキマスタシリンダと車輪ブレーキ
    との間の油圧主経路に設置され、少なくとも前記車輪ブ
    レーキの油圧を増圧する第1位置と、前記車輪ブレーキ
    の油圧を減圧する第2位置とを選択可能な油圧制御弁
    と、前記車輪ブレーキの油圧を前記油圧主経路上の前記
    ブレーキマスタシリンダと前記油圧制御弁との間に還流
    する油圧還流経路に設置された油圧ポンプと、前記油圧
    主経路上の前記ブレーキマスタシリンダと前記油圧制御
    弁との間に設置され、駆動輪スリップ制御中には閉状態
    となる第1カット弁を備えた車両スリップ制御装置にお
    いて、前記マスタシリンダと前記油圧ポンプの吸入口と
    を連通する油圧導入経路上に油圧リザーバを備え、前記
    油圧導入経路上の前記油圧リザーバと前記油圧ポンプの
    吸入口との間に駆動輪スリップ制御中に開状態となる第
    2カット弁を備え、前記油圧導入経路上の前記マスタシ
    リンダと前記油圧リザーバとの間に、油圧制限通路を備
    え、前記油圧導入経路上の前記油圧リザーバと前記油圧
    制限通路との間と、前記油圧主経路上の前記油圧ポンプ
    の排出口と前記第1カット弁との間を連結する油圧戻し
    経路を備えたことを特徴とする車両スリップ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記油圧戻し経路上に、前記油圧主経路
    側から前記油圧導入経路側への油圧の流れを許容するリ
    リーフ弁を備えたことを特徴とする請求項1或いは2を
    満足する車両スリップ制御装置。
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