JPH08292764A - 信号切換装置 - Google Patents

信号切換装置

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JPH08292764A
JPH08292764A JP7099145A JP9914595A JPH08292764A JP H08292764 A JPH08292764 A JP H08292764A JP 7099145 A JP7099145 A JP 7099145A JP 9914595 A JP9914595 A JP 9914595A JP H08292764 A JPH08292764 A JP H08292764A
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JP
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signal
address
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timing
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JP7099145A
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Sunao Nakayama
直 中山
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Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、いわゆるクロスフェードにより信号
を切り換える信号切換装置に関し、チャンネルを複数備
えた場合に回路を小規模化する。 【構成】2つの信号入力ポートから入力された各信号の
信号レベルを互いに補完された信号レベルに保ちなが
ら、これら各信号の信号レベルを周期的に変化させ、第
1の信号入力ポートに入力される第1の信号の信号レベ
ルが最小に制御される第1のタイミングで、第1の信号
を切換前の信号から切換後の信号に切り換えるととも
に、その第1のタイミングに引き続く、第2の信号入力
ポートに入力される第2の信号の信号レベルが最小に制
御される第2のタイミングで、第2の信号を切換前の信
号から切換後の信号に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切換時間前の信号を時
間経過に従って減少させるとともに切換後の信号を時間
経過に従って増加させることにより所定の時間をかけて
切換前の信号から切換後の信号へと信号を切り換える信
号切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電子楽器等において、例えば遅延
装置における遅延時間の切換時やディジタルフィルタに
おける係数の切換時のノイズを防止するために、切換前
の信号を時間経過とともに減少させる(フェードアウ
ト)とともに切換後の信号を時間経過とともに増加させ
る(フェードイン)ことにより所定の時間(クロスフェ
ード時間)をかけて切換前の信号から切換後の信号へと
信号切り換えるクロスフェード処理を行なう信号切換装
置が広く使用されている。
【0003】図7は、上記のようなクロスフェード処理
を行なう信号切換装置を内蔵した、入力信号を遅延時間
変更自在に遅延させて出力する従来の遅延装置のブロッ
ク図である。この遅延装置100は複数のチャンネル1
00_1,100_2,…,100_nを有しており、
これら複数のチャンネル100_1,100_2,…,
100_nはいずれも同一の構成を有しているため、図
7、および後述する各図では、1つのチャンネルのみ回
路を示し、説明にあたってはその1つのチャンネルの説
明で代表させる。
【0004】この遅延装置100のチャンネル100_
1に入力される入力信号1は、ディレイライン101に
入力される。このディレイライン101は、入力ポイン
トS i から入力した信号を遅延させて出力ポイントS1
もしくは出力ポイントS2から出力するものであり、こ
の図7では、入力ポイントSi と各出力ポイントS1,
S2との間の各距離が各遅延時間に相当し、その遅延時
間は任意に変更可能である。このディレイライン101
は、実際の構成にあたってはRAMが用いられ、遅延時
間は、そのRAMにある信号を書き込んでから、そのR
AMからその信号を読み出す迄の時間である。このRA
Mはリングメモリを構成し、そのRAMに信号を書き込
むアドレス(書込みアドレス)とそのRAMから信号を
読み出すアドレス(読出しアドレス)は、所定のアドレ
ス差をもって、そのリングメモリ上を所定のサンプリン
グ周期に同期して同じ方向に移動する。この時、このア
ドレス差が遅延時間に相当する。
【0005】また、図7に示す遅延装置100のチャン
ネル100_1には、アドレス値1も入力される。この
アドレス値1は、書込みアドレスと読出しアドレスとの
差分、すなわち遅延時間に対応しており、この遅延装置
100が動作している途中であってもこのアドレス値1
の変更(遅延時間の変更)が許容されている。
【0006】このアドレス値1は、制御手段102に入
力される。制御手段102は、クロスフェード発生手段
103にフラグFlgを供給するとともに、各レジスタ
104,105に各アドレスデータadr1,adr2
を供給する手段である。この制御手段102の詳細につ
いては後述する。クロスフェード発生手段103は、制
御手段102から供給されたパラメータCKおよびフラ
グFlgを入力してクロスフェード信号CFを発生する
手段である。このクロスフェード発生手段103の詳細
も後述する。
【0007】各レジスタ104,105は、供給された
各アドレスデータadr1,adr2を保持するレジス
タであり、保持した各アドレスデータadr1,adr
2を各データ・アドレス変換回路106,107に供給
する。各データ・アドレス変換回路106,107は、
供給された各アドレスデータadr1,adr2を、デ
ィレイライン101上の実際の各読み出しアドレスS
1,S2に変換する回路である。これらのデータ・アド
レス変換回路106,107を配置することにより、こ
れらのデータ・アドレス変換回路106,107よりも
前段側では読み出しアドレスS1,S2に対応するデー
タでさえあればよく、実際の読み出しアドレスS1,S
2そのものを取扱う必要がなく、データの取扱いに便利
である。
【0008】各データ・アドレス変換回路106,10
7で得られたディレイライン101上の読み出しアドレ
スS1,S2から出力された信号(以後、これらの信号
を、それぞれ遅延信号S1,S2と称する)は、クロス
フェード回路108に入力される。このクロスフェード
回路108は、読出しアドレスS1から読み出された遅
延信号S1に−1を乗算する乗算器108_1、クロス
フェード発生手段103から供給される、時間的に変化
するクロスフェード信号CFを乗算する2つの乗算器1
08_2,108_3、および遅延信号S1と2つの乗
算器108_2,108_3の各出力との合計3つの信
号を加算する加算器108_4から構成されている。す
なわち、このクロスフェード回路108では、 出力信号1=遅延信号S1−CF×遅延信号S1+CF×遅延信号S2 =(1−CF)×遅延信号S1+CF×遅延信号S2…(1) の演算が行なわれる。
【0009】図8は、図7にブロックで示す制御手段1
02における処理を示すフローチャートである。尚、以
下では、簡単のため、各レジスタやフラグ等と、それら
各レジスタやフラグ等に格納されているデータ等とを区
別せずに、それらに同一の符号を用いることがある。こ
こでは、先ず、ステップS70において、入力されてき
たアドレス値が新たな値に更新される迄待機し、更新さ
れるとステップS71に進む。
【0010】次いで、ステップS71では、フラグFl
g反転される。フラグFlgを反転するとは、それまで
そのフラグFlg‘0’であった場合にこれを‘1’に
変更し、それまでそのフラグFlg‘1’であった場合
にこれを‘0’に変更することを意味する。このフラグ
Flgは、図7に示す制御手段102からクロスフェー
ド発生手段103に向けて供給されるフラグFlgであ
る。
【0011】ステップS72では、そのフラグFlg
‘0’か‘1’かが判定され、それぞれステップS7
3,S74に進む。ステップS73では、今回入力され
たアドレス値をアドレスデータadr1としてレジスタ
104へ出力する。この結果、読出しアドレスS1か
ら、入力信号がレジスタ104に格納されたアドレスデ
ータadr1に対応した時間だけ遅延した遅延信号S1
が出力される。尚、このとき、レジスタ105には、先
に設定された更新前のアドレスデータadr2が保持さ
れており、読出しアドレスS2からは、レジスタ105
に保持されたアドレスデータadr2に対応した時間だ
け遅延した遅延信号S2が出力される。
【0012】一方、ステップS74では、アドレス値1
をアドレスデータadr2としてレジスタ105へ出力
する。ステップS75では、反転された後のフラグFl
g、クロスフェード発生手段103へ出力され、ステッ
プS70に戻る。図9は、図7に1つのブロックで示す
クロスフェード信号発生手段103の詳細ブロック図、
図10は、クロスフェード信号発生手段に入力されるフ
ラグFlgとクロスフェード信号発生手段から出力され
るクロスフェード信号CFの変化を示した図である。
【0013】図7に示す制御手段102から供給された
フラグFlgは、図9に示すクロスフェード発生手段1
03のフラグレジスタ103_1に格納される。フラグ
レジスタ103_1に格納されたフラグの値に従って、
加算器103_6に入力される係数がスイッチ103_
5によって選択される。Flg=1のとき、スイッチ1
03_5は係数CKを選択し、加算器103_6に係数
CKが入力される。
【0014】一方Flg=0のとき、スイッチ103_
5は係数‘−CK’を選択し、加算器103_6に係数
‘−CK’が入力される。クリッパ103_7、単位遅
延回路103_8、加算器103_6は、入力される係
数を累算するように構成されており、フラグの変化に対
応して図10に示されたようなクロスフェード信号CF
を発生して出力する。このクロスフェード信号CFの傾
きは、係数CK,−CKに対応している。なお、クリッ
パ103_7は、入力が1以上になった場合は1に、0
以下になった場合は0に、上限と下限をクリップさせる
ものであり、単位遅延回路103_8は、その入力信号
を基本クロック1パルス分だけ遅延させるものである。
【0015】クロスフェード発生手段103から出力さ
れたクロスフェード信号CFは、前述したように、クロ
スフェード回路108に入力され、クロスフェード回路
108では、前述した(1)式に従った演算が行なわ
れ、アドレス値(遅延時間)変更前の遅延信号からアド
レス値(遅延時間)変更後の遅延信号へと、クロスフェ
ード信号CFが変化している時間をクロスフェード時間
として、そのクロスフェード時間をかけて遷移する。
【0016】従来は、例えば上記のような構成で、遅延
時間(アドレス値)が更新されると、クロスフェードに
より新たな遅延信号に変更している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した信
号切換装置の場合、各チャンネル100_1,100_
2,…,100_nそれぞれに、クロスフェード信号C
Fを発生するためのクロスフェード信号発生手段103
と、そのクロスフェード信号発生手段103にクロスフ
ェード信号CFの発生を指示する制御手段102を備え
る必要があり、回路規模が大きく複雑であり、コスト上
も不利である。
【0018】本発明は、上記事情に鑑み、複数チャンネ
ル備えた場合に、全体として回路構成が小規模で済む信
号切換装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の信号切換装置は、切換前の信号を時間経過に従って
減少させるとともに切換後の信号を時間経過に従って増
加させることにより所定の時間をかけて切換前の信号か
ら切換後の信号へと信号を切り換える信号切換装置にお
いて、 (1)2つの信号入力ポート (2)2つの信号入力ポートから入力された各信号の信
号レベルを互いに補完された信号レベルに保ちながら、
こられ各信号の信号レベルを周期的に変化させる信号レ
ベル制御手段 (3)2つの信号入力ポートのうちの一方の第1の信号
入力ポートに入力される第1の信号の信号レベルが前記
信号レベル制御手段により最小に制御される第1のタイ
ミングで、該第1の信号を切換前の信号から切換後の信
号に切り換えるとともに、該第1のタイミングに引き続
く、前記2つの信号入力ポートのうちの他方の第2の信
号入力ポートに入力される第2の信号の信号レベルが前
記信号レベル制御手段により最小に制御される第2のタ
イミングで、該第2の信号を切換前の信号から切換後の
信号に切り換える信号切換手段を備えたことを特徴とす
る。
【0020】
【作用】本発明の信号切換装置は、2つの信号入力ポー
トから入力される第1の信号および第2の信号を、それ
らの信号のレベルが互いに補間されるようにそれらの信
号の信号レベルを周期的に変化させるものであり、した
がってそれらの信号が互いに同一の信号のときは、全体
としては、その信号を何も処理しないで出力することと
等価である。ここで、上記第1のタイミングで、第1の
信号を切換前の信号から切換後の信号に切り換えるとと
もに、上記第2のタイミングで、第2の信号を切換前の
信号から切換後の信号に切り換えると、上記第1のタイ
ミングから上記第2のタイミングまでの時間をかけて、
切換前の信号が切換後の信号に切り換えられる。
【0021】本発明の信号切換回路は、このように構成
されているため、複数のチャンネルを備えた場合、外部
からは、全てのチャンネルに、信号レベルを周期的に変
化させるための、各チャンネルに共通の周期信号を供給
するだけでよく、従来のような、各チャンネル毎の複雑
な制御手段102、クロスフェード信号発生手段103
(図7参照)は不要となり、回路構成が簡単となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の信号切換装置の一実施例を内蔵する、複
数のチャンネルを有する遅延装置を表わしたブロック
図、図2は、図1に示す鋸状波生成回路13で生成され
る鋸状波の波形図、図3は、図1に示す実施例におけ
る、出力信号S0の生成方法の説明図である。前述した
従来例(図7参照)における構成要素と同一の構成要素
には、図7に付した符号と同一の符号を付して示し、説
明は省略する。
【0023】図1に示す遅延装置10は複数のチャンネ
ル10_1,10_2,…,10_nを有し、それら複
数のチャンネル10_1,10_2,…,10_nに共
通に鋸状波生成回路13を備えている。鋸状波生成回路
13には、適宜設定可能で鋸状波の傾きを決定する係数
CKを格納しておく係数レジスタ13_1、その係数C
Kが入力される加算器13_2、加算器13_2の出力
が1以上となったときにその出力値を1に固定するクリ
ッパ13_3、そのクリッパ13_3の出力bによって
制御され、b=1のときに、0を選択し、b<1のとき
にクリッパ13_3の出力bを選択するスイッチ13_
4、およびそのスイッチ13_4で選択された信号を基
本クロック1パルス分遅延して加算器13_2に入力す
る単位遅延回路13_5が備えられている。
【0024】この鋸状波生成回路13ではクリッパ13
_3の出力bがb=1になるとスイッチ13_4により
0にリセットされ、その後、基本クロック1パルス毎に
係数CKが累積され、図2に示す鋸状波aが生成され
る。この鋸状波aは、各チャンネル10_1,10_
2,…,10_nのクロスフェード回路108に入力さ
れて、図10に示す従来例におけるクロスフェード信号
CFと同一の働きを成し、クロスフェード回路108で
は、入力された鋸状波aを用いて、前述した(1)式と
同一の、 出力信号S0 =(1−a)×遅延信号S1+a×遅延手段S2 …(2) が演算される。
【0025】ここで、この実施例では、アドレス値1が
変化しない定常状態においては、読出しアドレスS1=
読出しアドレスS2であり、したがって定常状態では、 遅延信号S1=遅延信号S2 である。このとき、これら遅延信号S1、遅延信号S2
を単に遅延信号と呼ぶと、(2)式は、定常状態では、 出力信号S0 =(1−a)×遅延信号+a×遅延信号 =遅延信号 となる。
【0026】この点に関し、図3を参照して、さらに説
明を続行する。鋸状波aは、図示のように0から順次直
線的に立ち上がり、1に達した瞬間に0に戻るパターン
を繰り返す。このとき波形1−aは、0からいきなり1
に立ち上がり、その後順次直線的に立ち下がり0に至る
パターンを繰り返す。ここで、鋸状波aがa=0にあ
る、ある1つのタイミングt0 で、読出しアドレスS2
を、変更前の読出しアドレスから変更後の読出しアドレ
スへと変化させ、このタイミングt0 に続く、次にa=
0となるタイミングt1 で、読出しアドレスS1を変更
前の読出しアドレスから変更後の読出しアドレスに変更
する。
【0027】読出しアドレスS1,S2をこのように変
更すると、出力信号S0 は、(2)式に基づき、図3に
示すように、鋸状波aの一周期分の時間をかけて、変更
前のものから変更後のものへと変化する。図1に示す信
号切換装置10の各チャンネル10_1,10_2,
…,10_nでは、この原理に基づき、遅延時間変更前
の読出しアドレスから読み出した遅延信号から、遅延時
間変更後の読出しアドレスから読み出した遅延信号へ
と、鋸状波aの一周期をかけてクロスフェードが行なわ
れる。
【0028】図1に戻って説明を続行する。図1に示す
鋸状波生成回路13で生成された鋸状波aは、上述のよ
うにクロスフェード回路108に入力されるほか、スイ
ッチの切換えを制御する制御信号として第1および第2
のアドレス保持回路11,12にも入力される。第1の
アドレス保持回路11は、鋸状波aにより切換え制御さ
れるスイッチ11_1と、基本クロック一周期分だけ信
号を遅延させる単位遅延回路11_2から構成されてお
り、鋸状波aがa=0のときのアドレス値1を取り込
み、その取り込んだアドレス値1を、次のa=0のタイ
ミングまで保持する回路である。第1のアドレス保持回
路11に保持されたアドレス値1は、データ・アドレス
変換回路107に入力され、読出しアドレスS2に変換
される。すなわち、アドレス値1が変更されると、その
後、鋸状波aが最初にa=0になったタイミング(図3
に示すタイミングto )で、読出しアドレスS2が、変
更前のアドレスから変更後のアドレスに変更される。
【0029】第2のアドレス保持回路12は、第1のア
ドレス保持回路11と同様に、鋸状波aにより切換え制
御されるスイッチ12_1と、基本クロック一周期分だ
け信号を遅延させる単位遅延回路12_2から構成され
ている。ただし、鋸状波aがa=0のときに取り込まれ
るのは、そのa=0のタイミングよりも1回前のa=0
のタイミングで第1のアドレス保持回路11に取り込ま
れたアドレス値である。この第2のアドレス保持回路1
2に保持されたアドレス値は、データ・アドレス変換回
路106に入力され、読出しアドレスS1に変更され
る。すなわち、アドレス値1が変更されると、上述した
ように、a=0のタイミング(図3のタイミングt0
でその変更されたアドレス値1が第1のアドレス保持回
路11に取り込まれて読出しアドレスS2が変更される
が、それよりも鋸状波aの一周期分だけ遅れたa=0の
タイミング(図3のタイミングt1 )で、今度はその変
更されたアドレス値が第2のアドレス保持回路12に取
り込まれて読出しアドレスS1が変更される。これによ
り、図3に示すクロスフェードが実現する。
【0030】図1に示す実施例では、各チャンネル10
_1,10_2,…,10_nに共通的に備えられた鋸
状波生成回路13が、図7に示す従来例における、各チ
ャンネル100_1,100_2,…,100_nそれ
ぞれに備えられたクロスフェード信号生成手段103に
相当するが、構成は簡単であり、このように、図1に示
す実施例では、簡単な構成の鋸状波生成回路13を複数
のチャンネル10_1,10_2,…,10_nに共通
的に備えるだけで済み、また、従来例(図7参照)では
各チャンネル100_1,100_2,…,100_n
それぞれに必要とされた複雑な制御手段102も不要で
あり、従来と比べ回路構成の極めて簡単な、複数チャン
ネルの、クロスフェード処理を行なう信号切換装置が実
現する。
【0031】図4は、本発明の信号切換回路の他の実施
例を内蔵する、複数のチャンネルを有するフィルタ装置
を表わしたブロック図、図5は、図4に示すフィルタ装
置の動作を示したフローチャートである。このフィルタ
装置20は、互いに同一構成の複数のチャンネル20_
1,20_2,…,20_nを備えており、さらに、そ
れら複数のチャンネル20_1,20_2,…,20_
nに共通的に、三角波発生回路28を備えている。
【0032】三角波発生回路28は、最小値0、最大値
1の三角波aを発生する三角波発生器28_1、三角波
発生器28_1から出力された三角波aに−1を乗算す
る乗算器28_2、およびその乗算器28_2の出力に
1を加算する加算器28_3から構成されており、この
三角波発生回路28からは、図示のような、互いに18
0°位相のずれた二相の三角波a1 ,a2 が生成され
る。この生成された二相の三角波a1 ,a2 は、各チャ
ンネル20_1,20_2,…,20_nに入力され
る。各チャンネル20_1,20_2,…,20_n
(ここではチャンネル20_1で代表させる)には、オ
ーディオ入力が入力されて二系統に二分され、それぞ
れ、互いに同一構成のFIRフィルタ21,22を経由
し、増幅率可変の各増幅器23,24を経由し、加算器
25で互いに加算されて出力される。
【0033】また、各チャンネル20_1,20_2,
…,20_nには、FIRフィルタ21,22のフィル
タ係数が入力され、その入力されたフィルタ係数を格納
するレジスタ26が備えられており、このレジスタ26
に格納されたフィルタ係数はフィルタ係数設定回路27
により、各FIRフィルタ21,22にセットされる。
各FIRフィルタ21,22は、フィルタ係数がセット
されると、そのセットされたフィルタ係数に対応した特
性を有するフィルタとして動作し、その特性に従ってオ
ーディオ入力をフィルタリングする。各増幅器23,2
4は、三角波発生回路28で生成された二相の三角波a
1 ,a2 それぞれで増幅率が制御される。これら二相の
三角波a1 ,a2 は位相が互いに180°ずれているた
め、2つの増幅器23,24は常に互いに相補的な増幅
率を有し、加算器25の出力は常に一定の信号レベルと
なる。したがって2つのFIRフィルタ21,22に同
じフィルタ係数がセットされている状態では、出力1
は、それら2つのFIRフィルタ21,22の一方を通
った直後の信号と同一の信号となる。
【0034】図5は、図4にブロックで示すフィルタ係
数設定回路27の動作を示すフローチャートである。フ
ィルタ係数設定手段27には、二相の三角波a1 ,a2
双方が入力されており、フィルタ係数設定手段27で
は、それら二相の三角波a1 ,a2 のうちのいずれか一
方が0になるタイミングがモニタされ(ステップS5
1)、二相の三角波a1 ,a2 のうちの三角波a1 が0
になったタイミングで、レジスタ26に格納されている
フィルタ係数がFIRフィルタ21にセットされ、三角
波a2 が0になったタイミングで、レジスタ26に格納
されているフィルタ係数がFIRフィルタ22にセット
される。
【0035】これにより、それまでと異なるフィルタ係
数がチャンネル20_1に入力されレジスタ26に格納
されると、チャンネル20_1の出力は、その格納のタ
イミングに続く、二相の三角波a1 ,a2 のうちのいず
れか一方が0になったタイミングから、その次に他方が
0になるタイミングにかけて、フィルタ係数切換前のフ
ィルタ係数に基づくフィルタリングによる出力から、フ
ィルタ係数切換後のフィルタ係数に基づくフィルタリン
グによる出力へと切り換えられる。
【0036】図4に示す実施例の場合も、図1に示す実
施例と同様、複数のチャンネル20_1,20_2,
…,20_nに共通的に三角波発生回路28を備えるだ
けで済み、各チャンネル20_1,20_2,…,20
_n毎に個別の、複雑な構成の制御手段、クロスフェー
ド信号生成手段を備える必要はなく、回路構成が簡単と
なる。
【0037】図6は、繰り返し波形の各例を示した図で
ある。以上の2つの実施例では、2つの信号入力ポート
から入力される各信号の信号レベルを周期的に変化させ
るための制御信号として、鋸状波と三角波を用いた例を
示したが、例えばFIRフィルタにフィルタ係数をセッ
トするにあたり、FIRフィルタを構成する複数のタッ
プの係数を順次更新していく場合等、切り換えに時間が
必要な場合、図6(A),(B)に示すように、二相の
波形のうちの少なくとも一方の波形が切り換えに必要な
時間Tm の間、値が0に留まる繰り返し波形を採用する
ことが好ましい。この場合、クロスフェード時間Tc
かけてクロスフェードが行なわれた後、切り換え時間T
m の間はクロスフェードの開始が防止される。
【0038】以上説明では回路と表現して説明を容易に
しているが、本発明はDSP(ディジタル・シグナル・
プロセッサ)によるソフトウェアによっても実現可能で
ある。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数チャンネルを備えた場合に、全体として小規模な回
路の信号切換装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号切換装置の一実施例を内蔵する、
複数のチャンネルを有する遅延装置を表わしたブロック
図である。
【図2】図1に示す鋸状波生成回路で生成される鋸状波
の波形図である。
【図3】図1に示す実施例における、出力信号の生成方
法の説明図である。
【図4】本発明の信号切換回路の他の実施例を内蔵す
る、複数のチャンネルを有するフィルタ装置を表わした
ブロック図である。
【図5】図4に示すフィルタ係数設定回路の動作を示し
たフローチャートである。
【図6】繰り返し波形の各例を示した図である。
【図7】上記のようなクロスフェード処理を行なう信号
切換装置を内蔵した、入力信号を遅延時間変更自在に遅
延させて出力する従来の遅延装置のブロック図である。
【図8】図7にブロックで示す制御手段における処理を
示すフローチャートである。
【図9】図7に1つのブロックで示すクロスフェード信
号発生手段の詳細ブロック図である。
【図10】クロスフェード信号発生手段に入力されるフ
ラグFlgとクロスフェード信号発生手段から出力され
るクロスフェード信号CFの変化を示した図である。
【符号の説明】
10 遅延装置 10_1,10_2,…,10_n チャンネル 11,12 アドレス保持回路 13 鋸状波生成回路 106,107 データ・アドレス変換回路 108 クロスフェード回路 20 フィルタ装置 20_1,20_2,…,20_n チャンネル 21,22 FIRフィルタ 23,24 増幅器 27 フィルタ係数設定手段 28 三角波生成回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切換前の信号を時間経過に従って減少さ
    せるとともに切換後の信号を時間経過に従って増加させ
    ることにより所定の時間をかけて切換前の信号から切換
    後の信号へと信号を切り換える信号切換装置において、 2つの信号入力ポートと、 前記2つの信号入力ポートから入力された各信号の信号
    レベルを互いに補完された信号レベルに保ちながら、こ
    られ各信号の信号レベルを周期的に変化させる信号レベ
    ル制御手段と、 前記2つの信号入力ポートのうちの一方の第1の信号入
    力ポートに入力される第1の信号の信号レベルが前記信
    号レベル制御手段により最小に制御される第1のタイミ
    ングで、該第1の信号を切換前の信号から切換後の信号
    に切り換えるとともに、該第1のタイミングに引き続
    く、前記2つの信号入力ポートのうちの他方の第2の信
    号入力ポートに入力される第2の信号の信号レベルが前
    記信号レベル制御手段により最小に制御される第2のタ
    イミングで、該第2の信号を切換前の信号から切換後の
    信号に切り換える信号切換手段とを備えたことを特徴と
    する信号切換装置。
JP7099145A 1995-04-25 1995-04-25 信号切換装置 Withdrawn JPH08292764A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007047307A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 D & M Holdings Inc 効果音生成装置
JP2010237594A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Yamaha Corp 楽音生成装置
WO2012081121A1 (ja) * 2010-12-17 2012-06-21 パイオニア株式会社 楽曲再生装置

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