JP2007047307A - 効果音生成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
エコーループの機能を備えた効果音生成装置において、遅延時間T1から遅延時間T1より短い遅延時間T2に切り換え、遅延時間T1のエコーループの効果音1から遅延時間T2のエコーループの効果音2にした後、遅延時間T2から遅延時間T1に戻すと、エコーループの効果音1の効果音に戻ることができるようにする。
【解決手段】
制御手段は、調整手段により効果音のレベルが予め定められたレベル以上に調整されると、読出位置設定手段により設定された読出し開始位置から読出し終了位置までのオーディオ信号を記憶手段から繰り返し読み出す制御し、当該オーディオ信号のみを出力するように制御する。
【選択図】 図1
エコーループの機能を備えた効果音生成装置において、遅延時間T1から遅延時間T1より短い遅延時間T2に切り換え、遅延時間T1のエコーループの効果音1から遅延時間T2のエコーループの効果音2にした後、遅延時間T2から遅延時間T1に戻すと、エコーループの効果音1の効果音に戻ることができるようにする。
【解決手段】
制御手段は、調整手段により効果音のレベルが予め定められたレベル以上に調整されると、読出位置設定手段により設定された読出し開始位置から読出し終了位置までのオーディオ信号を記憶手段から繰り返し読み出す制御し、当該オーディオ信号のみを出力するように制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、入力されたオーディオ信号に音響効果処理を施し効果音を生成する効果音生成装置に関する。
従来、オーディオ信号に音響効果処理を施してエコー(残響効果音)やフランジャ(金属的なうねりの効果音)等の効果音を生成する機能を有する効果音生成装置がある(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来の効果音生成装置における通常のエコー効果音の生成を説明する図である。図7は、オーディオ信号と合成された通常のエコー効果音を示す図である。図6において、原音データは、従来の効果音生成装置に入力されるオーディオ信号である。エコーデータは、エコー効果音を生成するために、バッファに記憶されるデータである。バッファは、予め設定された遅延時間(装置から出力されるエコー効果音の長さを表す時間)に相当するエコーデータを記憶する。出力データは、原音データとエコーデータが予め設定された合成割合の比率で合成されたデータである。この出力データは、通常のエコー効果音として装置から出力される。バッファに記憶されたエコーデータは、バッファから読み出されたエコーデータに、例えば、0.5のエコー係数が乗算されたデータと原音データとが合成されたデータである。
図6に示すように、原音データは、バッファから読み出されたエコーデータにエコー係数が乗算されたデータと合成され、エコーデータとしてバッファに記憶される。また、原音データは、バッファから読み出されたエコーデータと予め設定させた合成割合の比率で合成され、出力データ(エコー効果音)として出力される。以上のように、図6に示すような処理を繰り返すことにより、図7に示すように、エコー効果音のレベルが徐々に小さくなる通常のエコー効果音が生成される。
また、従来の効果音生成装置には、エコー効果音を繰り返し出力するエコーループ機能を有した装置もある。このエコーループ機能について、図8を用いて説明する。図8は、従来の効果音生成装置におけるエコーループ機能によるエコーループの効果音の生成を説明する図である。図9は、エコーループ機能によるエコーループの効果音を示す図である。
効果音生成装置の操作者がエコーループ機能にする操作をすると、図8に示すように、予め設定された遅延時間に相当するエコーデータがバッファに記憶される。そして、バッファに記憶されたエコーデータは、バッファから読み出され出力データとして装置から出力されるとともに、再びバッファに記憶される。このとき、エコーループ機能では、効果音生成装置に入力されるオーディオ信号がミューティングされる。このようなデータ処理を繰り返すことにより、図9に示すように、常に同一のエコーデータからエコー効果音が生成され、このエコー効果音のみが予め設定された遅延時間で繰り返し装置から出力されるエコーループの効果音となる。
従来の効果音生成装置において、エコーループ機能により、予め設定された遅延時間で繰り返しエコーループの効果音を出力しているとき、操作者は、出力されているエコーループの効果音を変化させるために、この予め設定された遅延時間より短い遅延時間に切り換える操作をする場合がある。
図10は、設定する遅延時間に応じて変化するエコーループの効果音を説明する図である。図10(1)は、遅延時間を8Tに設定したときに生成されるエコーループの効果音を説明する図である。遅延時間を8Tに設定した場合、上述したバッファには、図10(1)に示すように1t〜8tのエコーデータが記憶される。エコーデータ1t〜8tは、設定された遅延時間8Tのエコーループの効果音となる。
バッファに記憶されたエコーデータ1t〜8tは、エコーデータ1tからエコーデータ8tの順序で読み出され出力データとして出力されるとともに、再びバッファに記憶される。このような処理を繰り返すことにより、遅延時間8Tでエコーループの効果音を繰り返し出力することができる。
図10(2)は、遅延時間を8Tから4T(8Tの1/2の時間)に切り換えたときに生成されるエコーループの効果音を説明する図である。
図10(2)に示すb点で遅延時間を8Tから4Tに切り換えると、図10(1)に示すエコーデータ1t〜8tが記憶されたバッファからエコーデータ1t〜4tが読み出されるとともに、バッファにエコーデータ1t〜4tが記憶される。このため、図10(2)に示すように、バッファに記憶されたエコーデータは、1t〜8tのエコーデータから1t〜4tのエコーデータとなる。エコーデータ1t〜4tは、遅延時間4Tのエコーループの効果音となる。
図10(2)に示すb点で遅延時間を8Tから4Tに切り換えると、図10(1)に示すエコーデータ1t〜8tが記憶されたバッファからエコーデータ1t〜4tが読み出されるとともに、バッファにエコーデータ1t〜4tが記憶される。このため、図10(2)に示すように、バッファに記憶されたエコーデータは、1t〜8tのエコーデータから1t〜4tのエコーデータとなる。エコーデータ1t〜4tは、遅延時間4Tのエコーループの効果音となる。
バッファに記憶されたエコーデータ1t〜4tは、エコーデータ1tからエコーデータ4tの順序で読み出され出力データとして出力されるとともに、再びバッファに記憶される。このような処理を繰り返すことにより、図10(2)に示すb点で遅延時間を8Tから4Tに切り換えると、遅延時間8Tで出力されていたエコーループの効果音から、遅延時間4Tのエコーループの効果音に切り換えることができる。
図10(3)は、遅延時間を4Tから8Tに切り換えたときに生成されるエコーループの効果音を説明する図である。
図10(3)に示すc点で遅延時間を4Tから8Tに切り換えると、図10(2)に示すエコーデータ1t〜4tが記憶されたバッファから、エコーデータ1t〜4tが2回読み出されるとともに、バッファに2回読み出されたエコーデータ1t〜4tが記憶される。このため、図10(3)に示すように、バッファに記憶されたエコーデータは、1t〜4tのエコーデータが2回連続したエコーデータとなる。2回連続したエコーデータ1t〜4tは、遅延時間8Tのエコーループの効果音となる。
図10(3)に示すc点で遅延時間を4Tから8Tに切り換えると、図10(2)に示すエコーデータ1t〜4tが記憶されたバッファから、エコーデータ1t〜4tが2回読み出されるとともに、バッファに2回読み出されたエコーデータ1t〜4tが記憶される。このため、図10(3)に示すように、バッファに記憶されたエコーデータは、1t〜4tのエコーデータが2回連続したエコーデータとなる。2回連続したエコーデータ1t〜4tは、遅延時間8Tのエコーループの効果音となる。
バッファに記憶された2連続したエコーデータ1t〜4tは、エコーデータ1tからエコーデータ4tの順序で読み出され、さらに、エコーデータ1tからエコーデータ4tの順序で読み出され出力データとして出力されるとともに、再びバッファに記憶される。このような処理を繰り返すことのより、図10(3)に示すc点で遅延時間を4Tから8Tに切り換えると、遅延時間4Tで出力されていたエコーループの効果音から、遅延時間8Tのエコーループの効果音に切り換えることができる。
しかしながら、遅延時間を4Tから8Tに切り換えると、出力される遅延時間8Tのエコーループの効果音は、遅延時間4Tのエコーループの効果音が2回連続した効果音となる。したがって、従来の効果音生成装置のエコーループ機能において、遅延時間8Tのエコーループの効果音1から遅延時間8Tより短い遅延時間4Tに切り換え、遅延時間4Tのエコーループの効果音2にした後、遅延時間を4Tから8Tに戻しても、エコーループの効果音は、エコーループの効果音2が2回繰り返し出力され、エコーループの効果音1に戻らないという問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、エコーループの機能を備えた効果音生成装置において、第1の遅延時間から第1の遅延時間より短い第2の遅延時間に切り換え、第1の遅延時間のエコーループの効果音1から第2の遅延時間のエコーループの効果音2にした後、第2の遅延時間から第1の遅延時間に戻すと、エコーループの効果音1の効果音に戻すことができる効果音生成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本願の請求項1記載の発明は、オーディオ信号を入力する入力手段と、前記入力手段から入力されたオーディオ信号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたオーディオ信号から効果音を生成する効果音生成手段と、前記入力手段から入力されるオーディオ信号と前記効果音生成手段により生成される効果音が合成されて得られるオーディオ信号を出力する出力手段とを備えた効果音生成装置において、前記効果音生成手段により生成される効果音のレベルを調整する調整手段と、前記効果音生成手段により生成される効果音の長さを時間で設定する時間設定手段と、前記時間設定手段により設定された時間に相当するオーディオ信号が前記記憶手段から読み出されるように読出し開始位置及び読出し終了位置を前記記憶手段に設定する読出位置設定手段と、前記調整手段により調整された効果音のレベルが予め定められたレベル以上になると、前記読出位置設定手段により設定された読出し開始位置から読出し終了位置までのオーディオ信号を前記記憶手段から繰り返し読み出す制御及び当該繰り返し読み出されたオーディオ信号から生成される効果音のみを前記出力手段から出力する制御をする制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本願の請求項2記載の発明は、記録媒体に記録されたオーディオ信号を再生する再生手段と、前記再生手段により再生されたオーディオ信号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたオーディオ信号から効果音を生成する効果音生成手段と、前記入力手段から入力されたオーディオ信号と前記効果音生成手段により生成される効果音が合成されて得られるオーディオ信号を出力する出力手段とを備えた効果音生成装置において、前記効果音生成手段により生成される効果音のレベルを調整する調整手段と、前記効果音生成手段により生成される効果音の長さを時間で設定する時間設定手段と、前記時間設定手段により設定された時間に相当するオーディオ信号が前記記憶手段から読み出されるように読出し開始位置及び読出し終了位置を前記記憶手段に設定する読出位置設定手段と、前記調整手段により調整された効果音のレベルが予め定められたレベル以上になると、前記読出位置設定手段により設定された読出し開始位置から読出し終了位置までのオーディオ信号を前記記憶手段から繰り返し読み出す制御及び当該繰り返し読み出されたオーディオ信号から生成される効果音のみを前記出力手段から出力する制御をする制御部とを備えることを特徴とする。
また、本願の請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の効果音生成装置において、前記調整手段により調整された効果音のレベルが予め定められたレベル以上であり、前記時間設定手段により設定された第1の時間から当該第1の時間より短い第2の時間に設定されたとき、前記読出位置設定手段は、前記第2の時間に相当するオーディオ信号が前記記憶手段から読み出されるように読出し終了位置を再設定し、前記制御手段は、前記読出位置設定手段により再設定された読出し開始位置から読出し終了位置までのオーディオ信号を前記記憶手段から繰り返し読み出す制御及び当該繰り返し読み出されたオーディオ信号から生成される効果音のみを前記出力手段から出力する制御をすることを特徴とする。
また、本願の請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の効果音生成装置において、前記制御手段は、前記調整手段により調整された効果音のレベルが予め定められたレベル未満のとき、前記入力手段から入力されるオーディオ信号と前記効果音生成手段により生成される効果音が合成されて得られるオーディオ信号を前記出力手段から出力させる制御をすることを特徴とする。
また、本願の請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の効果音生成装置において、前記時間設定手段により設定される時間を、オーディオ信号に含まれる拍の数に応じて設定することを特徴とする。
また、本願の請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の効果音生成装置において、前記効果音生成手段は、エコーの効果音を生成することを特徴とする。
本発明によれば、エコーループの機能を備えた効果音生成装置において、第1の遅延時間から第1の遅延時間より短い第2の遅延時間に切り換え、第1の遅延時間のエコーループの効果音1から第2の遅延時間のエコーループの効果音2にした後、第2の遅延時間から第1の遅延時間に戻すと、エコーループの効果音1の効果音に戻すことができる効果音生成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例である効果音生成装置の構成を示すブロック図である。図1において、1は入力部、2はAD(Analog to Digital)変換部、3は効果音生成部、4は記憶部、5はDA(Digital to Analog)変換部、6は出力部、7は制御部、8は読出位置設定部、9は操作部を示す。
図1は、本発明の一実施例である効果音生成装置の構成を示すブロック図である。図1において、1は入力部、2はAD(Analog to Digital)変換部、3は効果音生成部、4は記憶部、5はDA(Digital to Analog)変換部、6は出力部、7は制御部、8は読出位置設定部、9は操作部を示す。
入力部1は、アナログレコードプレーヤやCD(Compact Disc)プレーヤ等の再生装置から出力されたオーディオ信号を入力する。入力部1から入力されたオーディオ信号は、AD変換部2によりデジタルオーディオ信号に変換され効果音生成部3に入力される。効果音生成3部は、制御部7の制御により入力されたデジタルオーディオ信号を記憶部4に記憶する制御をし、記憶されたデジタルオーディオ信号を読み出す制御をする。
効果音生成部3は、記憶部4から読み出したデジタルオーディオ信号を用いて、エコーやフランジャ等の効果音を生成する信号処理をする。また、効果音生成部3は、生成した効果音とAD変換部2から入力されるデジタルオーディオ信号とを合成する信号処理をする。
記憶部4は、AD変換部2から入力されるデジタルオーディオ信号から、効果音生成部3が効果音を生成するために必要なデジタルオーディオ信号を記憶する。効果音生成部3により生成された効果音や効果音が合成されたデジタルオーディオ信号は、DA変換部5に入力されアナログオーディオ信号に変換される。DA変換部5により変換されたアナログオーディオ信号は、出力部6から出力される。
制御部7は、操作部9の操作に応じて効果音生成部3を制御し、本実施例の効果音生成装置全体の動作を制御する。読出位置設定部8は、操作部9の操作に応じて記憶部4に記憶されたデジタルオーディオ信号を記憶部4から読み出す読出し開始位置及び読出し終了位置を記憶部4に設定する。
図1に示す操作部9について、図2を用いて説明する。図2は、本実施例の効果音生成装置が備える操作部9の構成を説明する図である。図2に示す操作部9は、エフェクト選択部11、エフェクトレベル調整部12、時間設定部13及び表示部14を備える。
エフェクト選択部11は、エコーやフランジャ等のエフェクトの効果音の種類を選択するための複数の選択ボタンを備える。エフェクトレベル調整部12は、エフェクト選択部11により選択された効果音のエフェクトのレベル(効果音生成部3において、デジタルオーディオ信号と合成される効果音の割合)を調整する調整ノブである。時間設定部13は、エフェクト選択部11により選択された効果音の長さを時間により設定するための複数の設定ボタンを備える。
エフェクト選択部11によりエコーが選択された場合、時間設定部13により設定される時間は、効果音生成部3により生成されるエコー効果音の長さを表す時間(以下、遅延時間という)となる。表示部14は、エフェクト選択部11、エフェクトレベル調整部12、時間設定部13の操作内容の表示やオーディオ信号の再生時間等の表示をする。
本実施例における時間設定部13により設定される遅延時間は、入力部1から入力されるオーディオ信号(記憶部4に記憶されるデジタルオーディオ信号)の拍数に対応する時間とする。このため、効果音生成部3は、入力されたデジタルオーディオ信号に含まれる拍を検出し、1分間当たりの拍数(BPM:Beat Par Minute)を算出し、算出した1分間当たりの拍数に対し、予め定められた拍数(例えば、8拍、4拍など)に対応する時間を求める。
例えば、時間設定部13は、8拍に対応する時間を設定する設定ボタン、4拍に対応する時間を設定する設定ボタン、2拍に対応する時間を設定する設定ボタン、1拍に対応する時間を設定する設定ボタン、1/2拍に対応する時間を設定する設定ボタン及び1/4拍に対応する時間を設定する設定ボタンを備える。効果音生成部3が算出したBPMが120である場合、1拍に対応する時間は、0.5秒となる。
ここで、本発明は、図1に示すような構成に限られず、CD等の記録媒体に記録されたオーディオ信号を再生する再生装置にも適用可能である。
図3は、本発明の他の実施例である効果音生成装置の構成を示すブロック図である。図3において、図1に示す効果音生成装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図3は、本発明の他の実施例である効果音生成装置の構成を示すブロック図である。図3において、図1に示す効果音生成装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
再生部10は、CD等の記録媒体に記録されたデジタルオーディオ信号を読み取る。再生部10により読み取られたデジタルオーディオ信号は、効果音生成部3に入力される。そして、効果音生成部3により生成された効果音や効果音が合成されたデジタルオーディオ信号は、DA変換部5に入力されアナログオーディオ信号に変換される。DA変換部5により変換されたアナログオーディオ信号は、出力部6から出力される。
次に、本実施例の効果音生成装置におけるエコーループ機能について説明する。図4は、エコーループ機能を実行する操作手順を説明するフローチャートである。
図1に示す本実施例の効果音生成装置においてオーディオ信号が入力しているとき、操作者は、エフェクト選択部11からエコー効果音のエフェクトを選択する操作をする(ステップS1)。そして、操作者は、時間設定部13によりエコー効果音の遅延時間を設定する操作をする(ステップS2)。ステップS1及びステップS2の操作をした後、操作者は、本実施例の効果音生成装置から出力されているオーディオ信号を聴取しながら、エコーループを開始させたい位置で拍が発生するとき、エフェクトレベル調整部12によりエフェクトレベルを予め定められたレベル以上にする操作をする(ステップS3、S4)。このような操作をすることにより、本実施例の効果音生成装置は、エコーループの効果音の生成を開始する。
また、操作者は、ステップ3においてエフェクトレベル調整部12によりエフェクトレベルを予め定められたレベル未満にする操作をすると、本実施例の効果音生成装置は、通常のエコー効果音を出力する。
以上のように、操作者がエコーループ機能を開始する操作をするとき、図1に示す本実施例の効果音生成装置におけるエコーループ機能の効果音を生成する信号処理について図5を用いて説明する。
図5は、本実施例の効果音生成装置におけるエコーループ機能によるエコーループの効果音を説明する図である。図5(1)は、8拍の遅延時間におけるエコーループの効果音を説明する図である。操作者は、エコー効果音のエフェクトを選択し、エコー効果音の遅延時間を8拍に設定した後、エフェクトレベルが予め定められたレベル以上になるように操作部9を操作する。
エフェクトレベルが予め定められたレベル以上になるとき、効果音生成部3は、入力されるデジタルオーディオ信号から8拍の遅延時間に相当するデジタルオーディオ信号を記憶部4に記憶する制御をする。なお、記憶部4には、設定された遅延時間(ここでは、8拍)より長い時間に相当するデジタルオーディオ信号が記憶されてもよい。なお、本実施例では、記憶部4に記憶されるデジタルオーディオ信号をエコーデータとして説明する。
読出位置設定部8は、効果音生成部3により記憶部4から8拍の遅延時間に相当するエコーデータが読み出されるように、読出し開始位置及び読出し終了位置を記憶部4に設定する。本実施例において、図5(1)に示すように、設定された読出し開始位置はエコーループの先頭位置となり、設定させた読出し終了位置はエコーループの終了位置となる。
効果音生成部3は、読出位置設定部8により設定された読出し開始位置から読出し終了位置に記憶された8拍の遅延時間に相当するエコーデータを読み出すとき、DA変換部2から入力されるデジタルオーディオ信号をミューティングする制御をする。効果音生成部3は、読出し終了位置からエコーデータを読み出すと、このデジタルオーディオ信号に続けて読出し開始位置からエコーデータを読み出す制御をする。
このように、効果音生成部3は、読出位置設定部8により設定された読出し開始位置から読出し終了位置までのエコーデータを記憶部4から繰り返し読み出す処理をすることにより、8拍の遅延時間のエコーループの効果音を生成することができる。生成された8拍の遅延時間のエコーループの効果音は、DA変換部5を介して出力部6から出力される。ここで、効果音生成部3によりDA変換部2から入力されるデジタルオーディオ信号がミューティングされているので、8拍の遅延時間のエコーループの効果音のみが出力部6から出力される。
図5(2)は、遅延時間を8拍から4拍(8拍の1/2の時間)に切り換えるときのエコーループの効果音を説明する図である。操作者は、エフェクトレベルが予め定められたレベル以上であるとき、エコー効果音の遅延時間を8拍から4拍に切り換える操作をする。
図5(2)に示すように、遅延時間が8拍から4拍に切り換えられると、読出位置設定部8は、8拍の遅延時間のときに設定された読出し開始位置から4拍の遅延時間に相当するエコーデータ(1拍から4拍までのデジタルオーディオ信号)を効果音生成部3が記憶部4から読み出すように、読出し終了位置を再設定する。ここで、読出し開始位置は再設定されず、8拍の遅延時間と同様の位置に設定されている。なお、図5(2)に示す5拍から8拍までのデジタルオーディオ信号は、記憶部4から消去されずに記憶保持される。
効果音生成部3は、読出し終了位置を再設定することにより、8拍の遅延時間と同様の読出し開始位置から4拍の遅延時間に相当するエコーデータを記憶部4から読み出すことが可能となる。このため、効果音生成部3は、読出位置設定部8により設定された読出し開始位置から読出し終了位置までのエコーデータを繰り返し記憶部4から読み出す処理をすることにより、4拍の遅延時間のエコーループの効果音を生成することができる。
以上のように、遅延時間が8拍から4拍に切り換えられると、読出位置設定部8により読出し終了位置が再設定されることにより、8拍の遅延時間のエコーループの効果音から4拍の遅延時間のエコーループの効果音に切り換えることができる。また、記憶部4には、8拍の遅延時間に相当するエコーデータが記憶されている。
図5(3)は、遅延時間を4拍から8拍に切り換え遅延時間を8拍に戻すときのエコーループの効果音を説明する図である。操作者は、エフェクトレベルが予め定められたレベル以上であるとき、エコー効果音の遅延時間を4拍から8拍に切り換える操作をする。
図5(3)に示すように、遅延時間が4拍から8拍に切り換えられると、読出位置設定部8は、4拍の遅延時間のときに設定された読出し開始位置から8拍の遅延時間に相当するエコーデータ(1拍から8拍までのデジタルオーディオ信号)を効果音生成部3が記憶部4から読み出すように、読出し終了位置を再設定する。ここで、読出し開始位置は再設定されず、4拍の遅延時間と同様の位置に設定されている。
上述したように、記憶部4には8拍の遅延時間に相当するエコーデータが記憶されている。このため、遅延時間を4拍から8拍に切り換え場合、読出位置設定部8が8拍の遅延時間に応じて読出し終了位置を再設定するだけで、効果音生成部3は、8拍の遅延時間に相当するエコデータを記憶部3から読み出すことができる。
効果音生成部3は、4拍の遅延時間と同様の読出し開始位置から再設定された読出し終了位置までの8拍の遅延時間に相当するエコーデータを記憶部4から読み出す制御をする。そして、効果音生成部3は、読出し開始位置から読出し終了位置までのエコーデータを記憶部4から繰り返し読み出す処理をすることにより、8拍の遅延時間のエコーループの効果音を生成することができる。
したがって、効果音生成部3は、遅延時間を4拍から8拍に戻すと、図5(1)に示すように、遅延時間を8拍から4拍に切り換える前の8拍の遅延時間のエコーループの効果音と同一の効果音を生成することができる。また、効果音生成部3は、8拍の遅延時間のエコーループの効果音を生成しているとき、操作者によりエフェクトレベルが予め定められたレベル未満になると、従来の技術の項(図6参照)で説明したように、通常のエコー効果音を生成する。
上述した本実施例の効果音生成装置は、記憶部から設定された遅延時間に相当するエコーデータを繰り返し読み出すことにより、設定された遅延時間のエコーループの効果音を生成する。
このため、設定された第1の遅延時間から第1の遅延時間より短い第2の遅延時間に切り換えた後、遅延時間を第1の遅延時間に戻しても、本実施例の効果音生成装置は、記憶部に設定された第2の遅延時間に応じた読出し終了位置を第1の遅延時間に応じた読出し終了位置に再設定することにより、第1の遅延時間におけるエコーループの効果音に戻すことができる。
1…入力部、2…AD変換部、3…効果音生成部、4…記憶部、5…DA変換部、6…出力部、7…制御部、8…読出位置設定部、9…操作部、10…再生部、11…エフェクト選択部、12…エフェクトレベル調整部、13…時間設定部、14…表示部
Claims (6)
- オーディオ信号を入力する入力手段と、
前記入力手段から入力されたオーディオ信号を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたオーディオ信号から効果音を生成する効果音生成手段と、
前記入力手段から入力されるオーディオ信号と前記効果音生成手段により生成される効果音が合成されて得られるオーディオ信号を出力する出力手段とを備えた効果音生成装置において、
前記効果音生成手段により生成される効果音のレベルを調整する調整手段と、
前記効果音生成手段により生成される効果音の長さを時間で設定する時間設定手段と、
前記時間設定手段により設定された時間に相当するオーディオ信号が前記記憶手段から読み出されるように読出し開始位置及び読出し終了位置を前記記憶手段に設定する読出位置設定手段と、
前記調整手段により調整された効果音のレベルが予め定められたレベル以上になると、前記読出位置設定手段により設定された読出し開始位置から読出し終了位置までのオーディオ信号を前記記憶手段から繰り返し読み出す制御及び当該繰り返し読み出されたオーディオ信号から生成される効果音のみを前記出力手段から出力する制御をする制御手段とを備えることを特徴とする効果音生成装置。 - 記録媒体に記録されたオーディオ信号を再生する再生手段と、
前記再生手段により再生されたオーディオ信号を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたオーディオ信号から効果音を生成する効果音生成手段と、
前記入力手段から入力されたオーディオ信号と前記効果音生成手段により生成される効果音が合成されて得られるオーディオ信号を出力する出力手段とを備えた効果音生成装置において、
前記効果音生成手段により生成される効果音のレベルを調整する調整手段と、
前記効果音生成手段により生成される効果音の長さを時間で設定する時間設定手段と、
前記時間設定手段により設定された時間に相当するオーディオ信号が前記記憶手段から読み出されるように読出し開始位置及び読出し終了位置を前記記憶手段に設定する読出位置設定手段と、
前記調整手段により調整された効果音のレベルが予め定められたレベル以上になると、前記読出位置設定手段により設定された読出し開始位置から読出し終了位置までのオーディオ信号を前記記憶手段から繰り返し読み出す制御及び当該繰り返し読み出されたオーディオ信号から生成される効果音のみを前記出力手段から出力する制御をする制御部とを備えることを特徴とする効果音生成装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の効果音生成装置において、
前記調整手段により調整された効果音のレベルが予め定められたレベル以上であり、前記時間設定手段により設定された第1の時間から当該第1の時間より短い第2の時間に設定されたとき、前記読出位置設定手段は、前記第2の時間に相当するオーディオ信号が前記記憶手段から読み出されるように読出し終了位置を再設定し、
前記制御手段は、前記読出位置設定手段により再設定された読出し開始位置から読出し終了位置までのオーディオ信号を前記記憶手段から繰り返し読み出す制御及び当該繰り返し読み出されたオーディオ信号から生成される効果音のみを前記出力手段から出力する制御をすることを特徴とする効果音生成装置。 - 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の効果音生成装置において、
前記制御手段は、前記調整手段により調整された効果音のレベルが予め定められたレベル未満のとき、前記入力手段から入力されるオーディオ信号と前記効果音生成手段により生成される効果音が合成されて得られるオーディオ信号を前記出力手段から出力させる制御をすることを特徴とする効果音生成装置。 - 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の効果音生成装置において、
前記時間設定手段により設定される時間を、オーディオ信号に含まれる拍の数に応じて設定することを特徴とする効果音生成装置。 - 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の効果音生成装置において、
前記効果音生成手段は、エコーの効果音を生成することを特徴とする効果音生成装置。
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