JP2006319562A - ミキシング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易にオーディオ信号の拍に合わせて効果的なスクラッチ再生音を合成させることができるミキシング装置を提供する。
【解決手段】第1の信号と第2の信号を合成する指示または一方の信号のみを出力する指示をするクロスフェーダ部と、クロスフェーダ部が第1の信号のみを出力する指示をしたことを検出し検出信号を出力する検出部と、第2の信号の信号レベルを変化させる処理を行う処理部と、第2の信号レベルを減少及び増加させる拍数を設定するパラメータ設定部と、検出部から出力される検出信号の出力回数に応じて第2の信号の信号レベルを減少及び増加させる設定回数を算出する算出部と、算出部が算出した設定回数の検出信号が出力される間に第2の信号の信号レベルを予め定めた第1のレベルから第2のレベルへ減少させた後に当該第2のレベルから当該第1のレベルへ増加させる動作を繰り返すよう処理部を制御する制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力されたオーディオ信号に音響効果処理を施してオーディオ信号を出力するミキシング装置に関する。
従来のミキシング装置は、オーディオ信号を入力する複数の入力端子を備えている。一般に、第n番目の入力端子に入力したオーディオ信号は、第nチャンネルのオーディオ信号と呼ばれる。ミキシング装置には、オーディオ信号の出力レベルを調節するチャンネルフェーダが各チャンネル毎に設けられている。また、ミキシング装置は、入力される複数のオーディオ信号のうち2つのオーディオ信号の合成の比率を調節するクロスフェーダを備えている(例えば、特許文献1参照)。
ミキシング装置には、CD(Compact Disc)プレーヤ、アナログレコードプレーヤ等の再生装置が接続される。ミキシング装置を操作するユーザ(Disc Jockey)は、ミキシング装置に接続されたCDプレーヤやアナログレコードプレーヤから入力されるオーディオ信号を聴取しながら、チャンネルフェーダやクロスフェーダを操作する。また、ユーザは、ミキシング装置の操作と同時に、アナログレコードプレーヤを用いて、アナログレコードを素早く時計回り方向又は反時計回り方向に回すことにより擦れ音のようなスクラッチ再生音を発生させる操作も行う。
ユーザは、ミキシング装置のクロスフェーダを用いて第1チャンネル(以下、ch1という。)のオーディオ信号の拍に合わせて、ch1のアナログオーディオ信号にアナログレコードプレーヤから入力される第2チャンネル(以下、ch2という。)のスクラッチ再生音を合成させ効果音を生成する操作をすることができる。
また、ユーザは、ミキシング装置のch1及びch2のそれぞれのチャンネルフェーダの操作ノブを操作することにより、ch1のアナログオーディオ信号の信号レベル及びch2のアナログオーディオ信号の信号レベルをそれぞれ変化させた効果音を生成することができる。
このような従来のミキシング装置とアナログレコードプレーヤを用いて様々な効果音を生成するディスクジョッキー(Disc Jockey(以下、DJという。))が行う操作方法として、シングルフレアースクラッチ(SINGLE FLARE SCRATCH)といわれる操作方法と、ダブルフェーダ(DOUBLE FADER)といわれる操作方法がある。
シングルフレアースクラッチとは、例えば、ch1用の入力端子及びch2用の入力端子にそれぞれアナログレコードプレーヤが接続され、ch1用の入力端子に接続されたアナログレコードプレーヤから通常のオーディオ信号が出力されている状態で、ch1のアナログオーディオ信号の楽曲が1拍出力されている間にch2用の入力端子に接続されたアナログレコードプレーヤで生成したスクラッチ再生音を複数回、例えば、4回合成させて出力することをそれぞれの拍毎に連続して行う操作方法である。
つまり、ch1のアナログオーディオ信号の1拍の間にch2用の入力端子に接続されたアナログレコードプレーヤ上のアナログレコードを素早く時計方向(フォワード方向)へ回転させてから当該アナログレコードを素早く反時計方向(リバース方向)へ回転させ、その際に、アナログレコードをフォワード方向へ回転させている途中とアナログレコードをリバース方向へ回転させている途中でクロスフェーダの操作ノブを素早く操作してch2のスクラッチ再生音の出力を一瞬停止させる。このことによって、アナログレコードをフォワード方向へ回転させているときに出力されるスクラッチ再生音が2つのスクラッチ再生音に分割され、また、アナログレコードをリバース方向へ回転させているときに出力されるスクラッチ再生音が2つのスクラッチ再生音に分割される。よって、ch1のアナログオーディオ信号の1拍の間に合計4つのスクラッチ再生音がch1のアナログオーディオ信号と合成されて出力される。
このシングルフレアースクラッチの操作により、ch1のアナログオーディオ信号の楽曲が1拍出力される間にch2用の入力端子に接続されたアナログレコードプレーヤで生成したスクラッチ再生音を4回合成させて出力することができ、ch1のアナログオーディオ信号のビートに合わせて効果的にスクラッチ音を合成させることができる。
ダブルフェーダとは、例えば、ch1用の入力端子及びch2用の入力端子にそれぞれアナログレコードプレーヤが接続され、ch1用の入力端子に接続されたアナログレコードプレーヤから通常のオーディオ信号が出力されている場合、ch1のアナログオーディオ信号の楽曲が8拍出力されている間に、ch2のチャンネルフェーダを操作し、ch2用の入力端子に接続されたアナログレコードプレーヤで生成したスクラッチ再生音の出力レベルを断続的に減少させ、次にch1のアナログオーディオ信号の楽曲が8拍出力されている間に、ch2のチャンネルフェーダを操作し、ch2用の入力端子に接続されたアナログレコードプレーヤで生成したスクラッチ再生音の出力レベルを断続的に増加させて元の信号レベルへ戻す動作を連続して行うものである。
このダブルフェーダの操作により、ch1のアナログオーディオ信号の楽曲が8拍出力される間にch2用の入力端子に接続されたアナログレコードプレーヤで生成したスクラッチ音の信号レベルを断続的に減少させながらch1のアナログオーディオ信号に合成して出力し、次のch1のアナログオーディオ信号の楽曲が8拍出力される間にch2用の入力端子に接続されたアナログレコードプレーヤで生成したスクラッチ音の信号レベルを断続的に増加させながらch1のアナログオーディオ信号に合成して出力することによって、ch1のアナログオーディオ信号のビートに合わせて信号レベルの増加及び減少を繰り返したスクラッチ音を効果的に合成した楽曲を出力することができる。
特開平5−291839号公報
ミキシング装置とアナログレコードプレーヤを用いて、前述したシングルフレアースクラッチとダブルフェーダを1人のDJが同時に行う操作方法がある。例えば、DJが一方の手でch2用の入力端子に接続されたアナログレコードプレーヤによってスクラッチ音を出力する操作をすると同時に、他方の手でチャンネルフェーダの操作ノブとクロスフェーダの操作ノブを同時に操作する。このとき、ch1のアナログオーディオ信号の拍に合わせてチャンネルフェーダの操作ノブを断続的にゆっくり操作できないと、ch1のアナログオーディオ信号に合成されるスクラッチ音がノイズのように聴こえてしまう。このため、DJは、ch1のアナログオーディオ信号の拍に合わせてch2のアナログオーディオ信号を断続的に増減させるために、正確なリズム感及び熟練した操作技術を有する必要がある。しかしながら、正確なリズム感及び熟練した操作技術を有したDJでも、一方の手でアナログレコードプレーヤを操作し、他方の手で、チャンネルフェーダとクロスフェーダの2つの操作ノブを操作することは容易なことではない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、一方の手でアナログレコードプレーヤを操作し、他方の手で、チャンネルフェーダとクロスフェーダの2つの操作ノブを操作する一連の操作に熟練していないユーザでも、容易にオーディオ信号の拍に合わせて効果的なスクラッチ再生音を合成させることができるミキシング装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本願の請求項1記載の発明は、第1のオーディオ信号及び第2のオーディオ信号を入力する入力部と、第1のオーディオ信号及び第2のオーディオ信号を合成して出力する出力部を備えたミキシング装置において、第1のオーディオ信号と第2のオーディオ信号を合成する指示または第1のオーディオ信号のみを出力する指示をするクロスフェーダ部と、前記クロスフェーダ部が第1のオーディオ信号のみを出力する指示をしたことを検出し検出信号を出力する検出部と、前記入力部から入力された第2のオーディオ信号の信号レベルを変化させて前記出力部へ出力する処理を行う処理部と、第2のオーディオ信号の信号レベルを減少及び増加させる拍数を設定するパラメータ設定部と、前記パラメータ設定部により設定された拍数に基づいて前記検出部から出力される検出信号の出力回数に応じて第2のオーディオ信号の信号レベルを減少及び増加させる設定回数を算出する算出部と、前記算出部が算出した設定回数の検出信号が前記検出部から出力される間に前記入力部から入力された第2のオーディオ信号の信号レベルを予め定めた第1のレベルから予め定めた第2のレベルへ減少させた後に前記算出部が算出した設定回数の検出信号が前記検出部から出力される間に当該第2のレベルから当該第1のレベルへ増加させる動作を繰り返すよう前記処理部を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ダブルフェーダの操作をすることなしに、シングルフレアースクラッチの操作のみをするだけで、ダブルフェーダとシングルフレアースクラッチの操作を同時に行ったときと同様の効果音を発することができるミキシング装置を提供することができるため、一方の手でアナログレコードプレーヤを操作し、他方の手で、チャンネルフェーダとクロスフェーダの2つの操作ノブを操作する一連の操作に熟練していないユーザでも、容易にオーディオ信号の拍に合わせて効果的なスクラッチ再生音を合成させることができるミキシング装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例であるミキシング装置の構成を示すブロック図である。
図1において、1は入力部、2はch1のアナログオーディオ信号が入力されるch1入力端子、3はch2のアナログオーディオ信号が入力されるch2入力端子、4及び5はADC(Analog to Digital Converter)、6は音響効果処理部、7はSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)、8は検出部、9は算出部、10はDAC(Digital to Analog Converter)、11は出力アンプ、12は出力端子、13は制御部、14は表示部、15は操作部を示す。
図2は、本発明の一実施例であるミキシング装置の操作部15を示す図である。
図2において、16はch1のアナログオーディオ信号の出力レベルの増減を調節するch1フェーダ、17はch2のアナログオーディオ信号の出力レベルの増減を調節するch2フェーダ、18はch1とch2のアナログオーディオ信号の合成比率を調節するクロスフェーダ、19はダブルフェーダと同様の効果を奏する処理を行うチャンネルをch1とするかch2とするかを選択するchアサインスイッチ、20は操作モードを選択するモード選択ノブ、21は選択したモードのパラメータを設定するパラメータ設定ノブ、22はダブルフェーダと同様の効果を奏する処理を開始させるスタートボタン、23は、ダブルフェーダと同様の効果を奏する処理を停止させるエンドボタンを示す。
図1に示す入力部1は、ch1のアナログオーディオ信号が入力されるch1入力端子2及びch2のアナログオーディオ信号が入力されるch2入力端子3を備えている。ch1入力端子2及びch2入力端子3は、それぞれアナログレコードプレーヤが備えるオーディオ出力端子とケーブルで接続され、これらのアナログレコードプレーヤからアナログオーディオ信号を入力する。
ch1入力端子2から入力されたch1のアナログオーディオ信号は、ADC4に入力される。ADC4は、入力されたch1のアナログオーディオ信号をデジタルオーディオデータに変換し音響効果処理部6に入力する。また、ch2入力端子3から入力されたch2のアナログオーディオ信号は、ADC5に入力される。ADC5は、入力されたch2のアナログオーディオ信号をデジタルオーディオデータに変換し音響効果処理部6に入力する。
音響効果処理部6は、入力されたデジタルオーディオデータからエコー等の効果音の生成及び生成した効果音と入力されたデジタルオーディオデータとの合成などの音響効果処理を施す。音響効果処理部6は、操作部15のch1フェーダ16及びch2フェーダ17の操作に基づいて、出力するアナログオーディオ信号の出力レベルの増減を調節する。操作部15が備えるch1フェーダ16及びch2フェーダ17の操作ノブを、図2に示すC側端に移動させると、出力端子12からch1のアナログオーディオ信号及びch2のアナログオーディオ信号の信号レベルがそれぞれ100%で出力し、操作ノブをC側端からE方向へ移動させると、ch1のアナログオーディオ信号及びch2のアナログオーディオ信号の信号レベルがそれぞれ減少し、操作ノブがEの位置付近ではch1のアナログオーディオ信号及びch2のアナログオーディオ信号の信号レベルがそれぞれ略50%で出力し、操作ノブがD側端に移動されると、ch1のアナログオーディオ信号及びch2のアナログオーディオ信号の信号レベルが0%となって出力端子12からch1及びch2のアナログオーディオ信号が出力されなくなる。
音響効果処理部6は、クロスフェーダ18の操作に基づいて、ch1のアナログオーディオデータとch2のアナログオーディオデータの合成比率を調節する。クロスフェーダ18の操作ノブを、図2に示すA側端に移動させると、出力端子12からch1のアナログオーディオ信号のみが出力し、操作ノブをA側端からB方向へ移動させると、ch2のアナログオーディオ信号の合成比率が増加し、操作ノブがB側端に移動されると、出力端子12からch2のアナログオーディオ信号のみが出力される。
音響効果処理部6は、検出部8及び算出部9を備えている。検出部8は、操作部15に備える図示しないセンサーによって、図2に示すクロスフェーダ18の操作ノブが略中央の位置からA側端に移動したか否かを検出し、クロスフェーダ18の操作ノブが略中央の位置からA側端に移動する毎に検出信号を出力する。クロスフェーダ18の操作ノブが略中央の位置からA側端に移動したか否かを検出する方法としては、例えば、クロスフェーダ18のA側端に近接する位置にクロスフェーダ18の操作ノブの有無を検出する光センサーを備え、クロスフェーダ18の操作ノブが略中央位置からA側端に移動したことを当該光センサーが検出する構成とすることによって、クロスフェーダ18の操作ノブが略中央の位置からA側端に移動する毎に検出部8が検出信号を出力することができる。
モード選択ノブ20は、クロスフェーダ18、ch1フェーダ16及びch2フェーダ17の操作をユーザが自ら行うマニュアルモードとするか、クロスフェーダ18の操作を行うことにより自動的にダブルフェーダと同様の効果を奏する処理を行う自動ダブルフェーダモードとするかをユーザが選択する操作ノブである。自動ダブルフェーダモードの処理については後述する。
パラメータ設定ノブ21は、モード選択ノブ20の操作によって自動ダブルフェーダモードが選択された場合、ダブルフェーダによるオーディオ信号レベルの増減を繰り返すオーディオ信号の拍数(ダブルフェーダ設定拍数)を設定したり、ダブルフェーダによる信号レベルの増減の割合を設定する設定ノブである。パラメータ設定ノブ21で設定するダブルフェーダによる信号レベルの増減の割合については後述する。
本実施例においては、chアサインスイッチ19によって自動的にダブルフェーダを行うチャンネルがch2に選択されているものとする。また、パラメータ設定ノブ21は、ダブルフェーダ設定拍数が8拍に設定されているものとする。
SDRAM7は、パラメータ設定ノブ21によって設定されたダブルフェーダ設定拍数、ダブルフェーダによる信号レベルの増減の割合を記憶する。
制御部13は、モード選択ノブ20による設定が自動ダブルフェーダモードに設定されている場合、検出部8から出力される検出信号に応じて、ch2のアナログオーディオ信号の信号レベルの増加または減少を行うよう制御する。
算出部9は、SDRAM7に記憶されたダブルフェーダ設定拍数に基づいて、ダブルフェーダ設定拍数として設定された拍数毎にch2のアナログオーディオ信号の信号レベルの増加または減少を行うための検出部8から出力される検出信号の出力回数、つまり、検出部8から検出信号が何回出力される間にch2のアナログオーディオ信号の信号レベルを増加または減少させるかを定める検出部8からの検出信号の出力回数(ダブルフェーダ設定回数)を算出する。
DAC10は、音響効果処理部6から入力されたデジタルオーディオデータをアナログオーディオ信号に変換する。また、DAC10は、変換したアナログオーディオ信号に含まれるノイズを除去するフィルター回路を備えている。DAC10により変換されたアナログオーディオ信号は、出力アンプ11により増幅されて出力端子12から出力される。制御部13は、操作部15からの操作指示により音響効果処理部6を制御する。また、制御部13は、表示部14にSDRAM7に記憶されたダブルフェーダ設定拍数や操作部15の操作等の表示をさせる制御をする。
図3は、シングルフレアースクラッチの操作を行った状態を示す図で、ch1のアナログオーディオ信号の1拍の間に、クロスフェーダ18を操作し、ch2に接続されたアナログレコードプレーヤから出力されたスクラッチ音をch1のアナログオーディオ信号に合成した状態を示す模式図である。
本実施例においては、ch1入力端子2に接続されたアナログレコードプレーヤからは通常の音楽としてのオーディオ信号が入力され、ch2入力端子3に接続されたアナログレコードプレーヤからはユーザの操作によりスクラッチ音が入力されるものとする。
シングルフレアースクラッチを行う場合、予め、図2に示すクロスフェーダ18を中央の位置、つまり、ch1のアナログオーディオ信号とch2のアナログオーディオ信号が合成されて出力端子12から出力される状態としておく。
ch1のアナログオーディオ信号の1拍が1秒である場合、この間に、ch2入力端子3に接続されたアナログレコードプレーヤ上のアナログレコードを0.5秒の間に素早く時計方向(フォワード方向)へ回転させ、次に、当該アナログレコードを0.5秒の間に素早く反時計方向(リバース方向)へ回転させる。このとき、先ず、ch2入力端子3に接続されたアナログレコードプレーヤ上のアナログレコードを0.5秒の間に素早く時計方向(フォワード方向)へ回転させている途中で、図2に示すクロスフェーダ18の操作ノブを素早くA側端へ移動させた後、クロスフェーダ18の操作ノブを素早く元の中央の位置へ戻す。アナログレコードをフォワード方向へ回転させている途中で、クロスフェーダ18の操作ノブを素早くA側端へ移動させてから元の位置へ戻るまでの時間が0.1秒間であるとすると、ch2のスクラッチ音はクロスフェーダ18をA側端に移動させる前の0.2秒間のスクラッチ音とA側端に移動させた後の0.2秒間のスクラッチ音に分割された状態でch1のアナログオーディオ信号と合成されて出力される。
次に、当該アナログレコードを0.5秒の間に素早く反時計方向(リバース方向)へ回転させている途中で、図2に示すクロスフェーダ18の操作ノブを素早くA側端へ移動させた後、クロスフェーダ18の操作ノブを素早く元の中央の位置へ戻す。アナログレコードをリバース方向へ回転させている途中で、クロスフェーダ18の操作ノブを素早くA側端へ移動させてから元の位置へ戻るまでの時間が0.1秒間であるとすると、ch2のスクラッチ音はクロスフェーダ18をA側端に移動させる前の0.2秒間のスクラッチ音とA側端に移動させた後の0.2秒間のスクラッチ音に分割された状態でch1のアナログオーディオ信号と合成されて出力される。
よって、ch1のアナログオーディオ信号の1拍の時間が1秒間である場合、ch2入力端子3に接続されたアナログレコードプレーヤ上のアナログレコードをフォワード方向へ素早く回転させた0.2秒間のスクラッチ音がch1のアナログオーディオ信号に2回合成されて出力された後、ch2入力端子3に接続されたアナログレコードプレーヤ上のアナログレコードをリバース方向へ素早く回転させた0.2秒間のスクラッチ音がch1のアナログオーディオ信号に2回合成されて出力されることから、1拍の間に4回のスクラッチ音がch1のアナログオーディオ信号に合成される。
図4は、本実施例のミキシング装置によってシングルフレアースクラッチとダブルフェーダを同時に行う動作を示すフローチャート図である。
図5は、本実施例のミキシング装置によってシングルフレアースクラッチとダブルフェーダを同時に行ったときのch2のアナログオーディオ信号の信号レベルが変化する様子を示した図である。
本実施例においては、ch1入力端子2に接続されたアナログレコードプレーヤからは通常の音楽としてのオーディオ信号が入力され、ch2入力端子3に接続されたアナログレコードプレーヤからはユーザによるアナログレコードの操作によりスクラッチ音が入力されるものとする。また、本実施例においては、chアサインスイッチ19によって自動的にダブルフェーダを行うチャンネルがch2に選択されているものとする。また、モード選択ノブ20は自動ダブルフェーダモードに設定されているものとする。また、パラメータ設定ノブ21により、ダブルフェーダ設定拍数が8拍に設定されているものとする。また、パラメータ設定ノブ21は、ダブルフェーダによる信号レベルの増減の割合がそれぞれ100%及び50%に設定されているものとする。
シングルフレアースクラッチを行う場合、予め、図2に示すクロスフェーダ18を中央の位置、つまり、ch1のアナログオーディオ信号とch2のアナログオーディオ信号が合成されて出力端子12から出力される状態としておく。
図4に示すように、先ず、制御部13は、SDRAM7に記憶されているダブルフェーダ設定拍数とダブルフェーダによる信号レベルの増加割合及び減少割合のパラメータ設定内容を読み込む(ステップ1)。本実施例において、制御部13は、パラメータ設定ノブ21によりダブルフェーダ設定拍数が8拍に設定され、ダブルフェーダによる信号レベルの増減の割合がそれぞれ100%及び50%に設定されているパラメータ設定内容を読み込む。
次に、算出部9は、SDRAM7に記憶されたダブルフェーダ設定拍数に基づいて、ダブルフェーダ設定回数を算出する(ステップ2)。本実施例においては、ダブルフェーダ回数を、(ダブルフェーダ設定拍数)×2=8(拍)×2=16回と算出する。
以下に、ダブルフェーダ設定回数を算出する方法について説明する。
本実施例において、図3に示すようなシングルフレアースクラッチを行う場合は、オーディオ信号が1拍出力されている間に図2に示すクロスフェーダ18をA側端へ2回移動させることとなる。したがって、シングルフレアースクラッチを行う場合、検出部8は、オーディオ信号が1拍出力される1秒毎に2回の検出信号を出力する。このことにより、本実施例においては、ダブルフェーダ設定拍数として設定した8拍の間に16回の検出信号が検出部8から出力されることになる。したがって、検出部8から16回の検出信号が出力される間にch2のアナログオーディオ信号の信号レベルが100%から50%に断続的に減少し、また、検出部8から16回の検出信号が出力される間にch2のアナログオーディオ信号の信号レベルが50%から100%に断続的に増加する構成とすればダブルフェーダとシングルフレアースクラッチを同時に行ったこととなる。ch2のアナログオーディオ信号の信号レベルを100%から50%に断続的に減少させ、また、検出部8から16回の検出信号が出力される間にch2のアナログオーディオ信号の信号レベルを50%から100%に断続的に増加させる構成については後述する。
以上に説明したように、算出部9は、SDRAM7に記憶されたダブルフェーダ設定拍数が8拍であることと、シングルフレアースクラッチを行う場合には検出部8から1秒毎に2回の検出信号が出力されることに基づいて、ダブルフェーダ設定回数を(ダブルフェーダ設定拍数)×2=8×2=16回と算出する。
以上、ダブルフェーダ設定回数を算出する方法について説明した。
次に、ch1に接続されたアナログレコードプレーヤから通常の音楽としてのオーディオ信号が出力されている状態で、図1に示す制御部13は、スタートボタン22が押されたか否かを検出する(ステップ3)。
ステップ3において、スタートボタン22が押されると、検出部8は、操作部15に備える図示しないセンサーによって、クロスフェーダ18がA側端に移動したか否かを検出し(ステップ4)、クロスフェーダ18がA側端に移動した場合、ステップ5へ移行する。
ステップ5において、スタートボタン22を押してからユーザによるシングルフレアースクラッチの操作によってクロスフェーダ18が略中央の位置からA側端に移動した場合、検出部8は、クロスフェーダ18が略中央の位置からA側端に移動する毎に検出信号を出力する。制御部13は、検出部8から算出部9が算出したダブルフェーダ設定回数の検出信号が出力される間に、ch2のアナログオーディオ信号の信号レベルがパラメータ設定ノブ21によって設定されたダブルフェーダによる信号レベルが高いレベルから信号レベルが低いレベルへ断続的に減少するよう制御する。本実施例においては、ダブルフェーダによる信号レベルの増減の割合がそれぞれ100%及び50%に設定され、また、ダブルフェーダ設定回数が16回と算出されていることから、検出部8から16回の検出信号が出力される間に、ch2のアナログオーディオ信号の信号レベルを100%から50%へ断続的に減少するよう制御する(ステップ5)。
検出部8から16回の検出信号が出力される間に、ch2のアナログオーディオ信号の信号レベルを100%から50%へ断続的に減少、つまり、検出部8から16回の検出信号が出力される間ch2のアナログオーディオ信号の信号レベルを50%減少させる方法としては、例えば、検出部8から検出信号が出力される毎にch2のアナログオーディオ信号の信号レベルを3.125%減少させる構成とすることによって、ch2のアナログオーディオ信号の信号レベルを検出部8から検出信号が16回出力される間に3.125(%)×16(回)=50(%)減少させることができる。
次に、制御部13は、続いて検出部8から16回の検出信号が出力される間に、ch2のアナログオーディオ信号の信号レベルを50%から100%へ断続的に増加するよう制御し(ステップ6)、ステップ7に移行する。検出部8から16回の検出信号が出力される間に、ch2のアナログオーディオ信号の信号レベルを50%から100%へ断続的に増加させる方法としては、例えば、検出部8から検出信号が出力される毎にch2のアナログオーディオ信号の信号レベルを3.125%増加させる構成とすることによって、ch2のアナログオーディオ信号の信号レベルを検出部8から検出信号が16回出力される間に3.125(%)×16(回)=50(%)増加させることができる。制御部13は、続いて検出部8から16回の検出信号が出力される間に、ch2のアナログオーディオ信号の信号レベルを100%から50%へ断続的に減少するよう制御し(ステップ7)、ステップ8に移行する。
制御部13は、エンドボタン23が押されたか否かを検出し(ステップ8)、エンドボタン23が押されない場合は、ステップ6へ戻り、ステップ6及びステップ7の処理を継続する。ステップ8において、エンドボタン23が押された場合は、この自動ダブルフェーダの動作を停止する。
以上の構成により、本実施例のミキシング装置は、ch1のアナログオーディオ信号が出力されている状態で、スタートボタン22を押すことで、ch2フェーダ17を操作せずとも、クロスフェーダ18によってシングルフレアースクラッチのみの操作をすることによって、自動的にch1のアナログオーディオ信号の8拍の間に信号レベルが100%から50%へ断続的に減少したスクラッチ音がch1のアナログオーディオ信号と合成して出力され、次の8拍の間に信号レベルが50%から100%へ断続的に増加したスクラッチ音がch1のアナログオーディオ信号と合成して出力される。つまり、操作部15の操作において、ch2フェーダ17を操作せずとも、クロスフェーダ18によってシングルフレアースクラッチのみの操作をすることによって、シングルフレアースクラッチとダブルフェーダの操作をするのと同様のオーディオ信号を出力端子12から出力することができる。
このため、DJは、片方の手で、チャンネルフェーダとクロスフェーダの2つの操作ノブを操作するという正確なリズム感及び熟練した操作技術を有しなくても、チャンネルフェーダとクロスフェーダの2つの操作ノブを操作した場合と同様の操作を容易に行うことができる。
本発明の一実施例であるミキシング装置の構成を示すブロック図。 本発明の一実施例であるミキシング装置の操作部15を示す図。 シングルフレアースクラッチの操作を行った状態を示す図で、ch1のアナログオーディオ信号の1拍の間に、クロスフェーダ18を操作し、ch2に接続されたアナログレコードプレーヤから出力されたスクラッチ音をch1のアナログオーディオ信号に合成した状態を示す模式図。 本実施例のミキシング装置によってシングルフレアースクラッチとダブルフェーダを同時に行う動作を示すフローチャート図。 本実施例のミキシング装置によってシングルフレアースクラッチとダブルフェーダを同時に行ったときのch2のアナログオーディオ信号の信号レベルが変化する様子を示した図。
符号の説明
1 入力部、2 ch1入力端子、3 ch2入力端子、4 ADC、5 ADC、
6 音響効果処理部、7 SDRAM、8 検出部、9 算出部、10 DAC、
11 出力アンプ、12 出力端子、13 制御部、14 表示部、15 操作部、
16 ch1フェーダ、17 ch2フェーダ、18 クロスフェーダ、
19 chアサインスイッチ、20 モード選択ノブ、21 パラメータ設定ノブ、
22 スタートボタン、23 エンドボタン

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  1. 第1のオーディオ信号及び第2のオーディオ信号を入力する入力部と、第1のオーディオ信号及び第2のオーディオ信号を合成して出力する出力部を備えたミキシング装置において、
    第1のオーディオ信号と第2のオーディオ信号を合成する指示または第1のオーディオ信号のみを出力する指示をするクロスフェーダ部と、前記クロスフェーダ部が第1のオーディオ信号のみを出力する指示をしたことを検出し検出信号を出力する検出部と、前記入力部から入力された第2のオーディオ信号の信号レベルを変化させて前記出力部へ出力する処理を行う処理部と、第2のオーディオ信号の信号レベルを減少及び増加させる拍数を設定するパラメータ設定部と、前記パラメータ設定部により設定された拍数に基づいて前記検出部から出力される検出信号の出力回数に応じて第2のオーディオ信号の信号レベルを減少及び増加させる設定回数を算出する算出部と、前記算出部が算出した設定回数の検出信号が前記検出部から出力される間に前記入力部から入力された第2のオーディオ信号の信号レベルを予め定めた第1のレベルから予め定めた第2のレベルへ減少させた後に前記算出部が算出した設定回数の検出信号が前記検出部から出力される間に当該第2のレベルから当該第1のレベルへ増加させる動作を繰り返すよう前記処理部を制御する制御部とを備えることを特徴とするミキシング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008107949A1 (ja) * 2007-03-01 2010-06-03 パイオニア株式会社 情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム

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