JPH08292281A - 沸騰水型原子炉用燃料集合体 - Google Patents
沸騰水型原子炉用燃料集合体Info
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- JPH08292281A JPH08292281A JP7095190A JP9519095A JPH08292281A JP H08292281 A JPH08292281 A JP H08292281A JP 7095190 A JP7095190 A JP 7095190A JP 9519095 A JP9519095 A JP 9519095A JP H08292281 A JPH08292281 A JP H08292281A
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Abstract
下を生ずることなく、平均ウラン濃縮度を高めて高燃焼
度化を達成する。 【構成】チャンネルボックス7内に多数本の燃料棒2,
3と2本のウォータロッド6を正方格子状に配列して燃
料束を構成した燃料集合体において、前記燃料棒2,3
は燃料ペレットが充填されている有効長が長い長尺燃料
棒2と、この長尺燃料棒2よりも有効長が短い短尺燃料
棒3とから組み合わされている。燃料束の最外周には少
なくとも1本の短尺燃料棒Aと、この短尺燃料棒Aに隣
接して長尺燃料棒Bが配置されており、さらに長尺燃料
棒Bに隣接して少なくとも1本の長尺燃料棒Cが配置さ
れ、この長尺燃料棒Cは短尺燃料棒Aの有効長の上端よ
りも上方の大部分に充填された燃料ペレットには可燃性
毒物が含有されている。
Description
た沸騰水型原子炉用燃料集合体に関する。
集合体の体数の削減を目的として、燃料集合体1体から
取り出せるエネルギーを増大させる高燃焼度化が進めら
れている。沸騰水型原子炉に使用される高燃焼度燃料集
合体の一例を図12により説明する。
ンの酸化物を焼結した燃料ペレットを燃料被覆管内に充
填して構成した74本の燃料棒2,3と、2本の太径ウォ
ータロッド6を9行9列の格子状に配列して上部タイプ
レート4および下部タイプレート5に固定して燃料束と
し、この燃料束をチャンネルボックス7で包囲して構成
されている。各燃料棒2,3とウォータロッド6はスペ
ーサ8により冷却水の流路間隔が保たれている。
内に燃料ペレットが充填されている燃料棒有効長が通常
の長さである66本の長尺燃料棒2と、燃料棒有効長が長
尺燃料棒の約2/3である8本の短尺燃料棒3とからな
っている。
な範囲に制御するために、濃縮ウランの酸化物と可燃性
毒物であるガドリニウムの酸化物(ガドリニア)を混合
焼結した燃料ペレットが充填されている。
流路を拡大して圧力損失を低減し、炉心の安定性を向上
させている。同時に、原子炉停止時に中性子束のピーク
を生ずる炉心上部において、冷却材料が増大したことに
よって中性子の過減速状態を生じ、炉停止余裕を増大さ
せている。
炉心に挿入されて未臨界状態になっているが、仮に1本
の制御棒が挿入されなくても未臨界であることが要求さ
れ、最も反応度価値の高い制御棒が挿入されなかった場
合の未臨界度を炉停止余裕という。
体は40〜50GWd/tの取出燃焼度に適するように設計
されたものであるが、さらに取出燃焼度を増大させよう
とすると、炉停止余裕が低下するという課題が生ずる。
これは、取出燃焼度の増大のためにウラン濃縮度を高め
ると、原子炉運転時と停止時との反応度差が拡大し、原
子炉停止時の実効増倍率が増大するからである。
られている短尺燃料棒3は炉停止余裕を向上させる作用
を有している。この作用は、燃料集合体の横断面内での
短尺燃料棒3の配置を工夫することによってさらに効果
的に発揮される。この点を利用して炉停止余裕の低下と
いう課題を解決する手段として、短尺燃料棒3を燃料束
の最外周の四隅部に配置する技術が例えば特開昭59-137
886 号公報に開示されている。
5-232273号公報には、炉停止余裕を向上させるための種
々の短尺燃料棒の配置が開示されており、一部の短尺燃
料棒が燃料束の最外周やウォータロッドに隣接した位置
に配置されている。
最外周に配置した燃料集合体の従来例を図13により説明
する。この従来例は図13(a)に示したように図12と同
じくチャンネルボックス7内に2本のウォータロッド6
と74本の燃料棒を9行9列の正方格子状に配列した燃料
集合体であるが、8本の短尺燃料棒3のうち4本の短尺
燃料棒Aが燃料集合体最外周に配置されている。
する下端部および全長の2/24に相当する上端部に天然
ウラン領域が設けられており、炉心上下からの中性子の
漏れを低減して燃料経済性を高めている。各燃料棒のウ
ラン濃縮度はa>b>cの順に大きく、またGで示され
る16本の長尺燃料棒には可燃性毒物として濃度 4.0%の
ガドリニアが含有されている。
配置した場合、特に原子炉停止時の出力ピーキングが増
大するという新たな課題が生ずる。図13に示す燃料集合
体において、短尺燃料棒の上端よりも上の断面における
出力ピーキングは、原子炉運転時には1.38であるが、原
子炉停止時には1.51になる。ここで、原子炉停止時の出
力ピーキングは、原子炉の停止時に挿入されている制御
棒が万一落下した場合に加わる反応度によって出力が上
昇することを抑制するために、十分低くしておくことが
重要である。
止時の出力ピーキングが過大になるのは、最外周に配置
された4本の短尺燃料棒Aに隣接して最外周に配置され
た8本の長尺燃料棒Bにおける出力変化が大きいためで
ある。
隣接する長尺燃料棒Bでは、特に原子炉停止時において
は燃料棒が欠如した領域に多量の冷却水が満たされてお
り、これがチャンネルボックス7の外側の冷却水と相ま
って中性子の減速を促進させ、この作用によって隣接す
る燃料棒の出力を増大させる。
領域を流れる冷却水は蒸気ボイドを多く含んでいるた
め、比較的水の密度が低いので、中性子の減速はそれほ
ど進行せず、隣接する長尺燃料棒の出力を過大にするこ
とはない。
に隣接させて配置することによって、炉停止余裕の改善
を図った従来例を示す。ただし、図12および図13の燃料
集合体とは異なり、チャンネルボックス7内にウォータ
ロッド6と燃料棒を10行10列の正方格子状に配列した燃
料集合体である。
燃料束の最外周から2層目に均等に配置されており、ウ
ォータロッドに隣接して配置された6本の短尺燃料棒が
炉停止余裕を大幅に改善している。各長尺燃料棒2の上
下端には天然ウラン領域が設けられており、各燃料棒の
ウラン濃縮度はd>e>fの順に大きく、GまたはLで
示される20本の長尺燃料棒には濃度 4.5%のガドリニア
が含有されている。
に隣接させた場合も、原子炉停止時において、短尺燃料
棒Dとウォータロッドによる中性子減速効果によって、
特に2本の短尺燃料棒Dに隣接する長尺燃料棒Eの出力
が増大する。その結果、図14に示した従来例において、
短尺燃料棒の上端よりも上の断面における出力ピーキン
グは、原子炉運転時には1.28であるが、原子炉停止時に
は1.51になる。
料棒Aに隣接する長尺燃料棒Bや、ウォータロッド6に
隣接する短尺燃料棒Dに隣接する長尺燃料棒Eの出力を
抑制する手段としては、長尺燃料棒Bまたは長尺燃料棒
E自身のウラン濃縮度を低くするか、あるいは長尺燃焼
棒Bまたは長尺燃料棒E自身に可燃性毒物を含有させる
ことが考えられる。
合には燃料集合体平均のウラン濃縮度が低下することに
なり、十分な高燃焼度可を達成することができなくな
る。また可燃性毒物を含有させた場合には次の課題が生
じる。
は、濃縮ウランのみを含有する燃料棒に比べて熱伝導度
が低く燃料棒温度が上昇しやすい傾向にあるので、ウラ
ン濃縮度を十分低くする必要がある。その結果、やはり
燃料集合体平均濃縮度が低下して高燃焼度化を達成でき
ない課題がある。
燃料棒Bの場合には、中性子吸収物質である可燃性毒物
が、同じく中性子吸収物質である制御棒に接近するため
に中性子吸収作用が相殺され、その結果、制御棒による
反応度制御能力が低下するので、原子炉を停止する能力
が低下する課題がある。
されたもので、出力ピーキングの増大や原子炉の安全性
の低下を生ずることなく、燃料集合体平均ウラン濃縮度
を高めて高燃焼度化を達成することのできる沸騰水型原
子炉用燃料集合体を提供することを目的とする。
集合体では、チャンネルボックス内に多数の燃料ペレッ
トが充填された複数の燃料棒と少なくとの1本のウォー
タロッドとを正方格子状に配列して燃料束が構成された
沸騰水型原子炉用燃料集合体において、前記燃料棒は燃
料ペレットが充填されている有効長が長い長尺燃料棒
と、この長尺燃料棒よりも有効長が短い短尺燃料棒とか
らなり、燃料集合体のチャンネルの最外周には少なくと
も1本の短尺燃料棒Aと前記短尺燃料棒Aに隣接して長
尺燃料棒Bが配置され、前記長尺燃料棒Bに隣接する少
なくとも1本の長尺燃料棒Cが配置され、この長尺燃料
棒Cは少なくとも前記短尺燃料棒Aの有効長の上端より
も上方の大部分に充填されている燃料ペレットには可燃
性毒物が含有されていることを特徴とする。
記長尺燃料棒Cを燃料集合体最外周から2層目に配置す
る。この場合、燃料束の最外周から2層目の四隅部以外
の位置に配置された前記長尺燃料棒Cに充填されている
少なくとも一部の燃料ペレットに含有されている核燃料
物質の核分裂性物質濃度を、前記燃料集合体において使
用されている核燃料物質の核分裂性物質濃度の中の最大
濃度とすることが望ましい。
ンネルボックス内に多数の燃料ペレットが充填された複
数の燃料棒と少なくとも1本のウォータロッドとを正方
格子状に配列して燃料束が構成された沸騰水型原子炉用
燃料集合体において、前記燃料棒は燃料ペレットが充填
されている有効長が長い長尺燃料棒と前記長尺燃料棒よ
りも有効長が短い短尺燃料棒とからなり、少なくとも1
本の短尺燃料棒Dが前記ウォータロッドに隣接して配置
され、前記短尺燃料棒Dに隣接する長尺燃料棒Eにさら
に隣接する少なくとも1本の長尺燃料棒Fにおいて、少
なくとも前記短尺燃料棒Dの有効長の上端よりも上方の
大部分に充填されている燃料ペレットが可燃性毒物を含
有することを特徴とする。
たは前記短尺燃料棒Dに隣接する位置に配置してもよい
し、または前記ウォータロッドおよび前記短尺燃料棒D
に隣接しない位置に配置してもよい。後者の場合、好ま
しくは、前記長尺燃料棒Fに充填されている少なくとも
一部の燃料ペレットに含有されている核燃料物質の核分
裂性物質濃度を、前記燃料集合体において使用されてい
る核燃料物質の核分裂性物質濃度の中の最大濃度とす
る。
の前記短尺燃料棒Dに隣接するか、または少なくとも1
本の前記短尺燃料棒Dと少なくとも1本の前記ウォータ
ロッドに隣接している場合に本発明はより一層効果的で
ある。さらに、第1の発明の燃料集合体と第2の発明の
燃料集合体を併用することも可能である。
兼ねる冷却材の量が多く中性子の減速作用が大きいほど
顕著である。したがって、長尺燃料棒Cおよび長尺燃料
棒Fに含有される可燃性毒物の中性子吸収効果は、原子
炉運転時よりも減速材密度が高い原子炉停止時において
大きい。
尺燃料棒Eに可燃性毒物を含有する長尺燃料棒Cおよび
長尺燃料棒Fを隣接させることによって、特に原子炉停
止時において、前記長尺燃料棒Bおよび前記長尺燃料棒
Eの出力を抑制することができるので、原子炉停止時の
出力ピーキングを低減することができる。
Cを燃料集合体最外周から2層目の四隅部を除く位置に
配置した場合には、これらの燃料棒のウラン濃縮度を燃
料集合体で使用されている最高濃縮度としても出力が過
大にはならない。したがって、燃料棒温度の過度な上昇
を招くことなく、燃料集合体の平均濃縮度を高めること
ができるので、より一層の高燃焼度化を達成することが
できる。
炉運転時より原子炉停止時において大きく、その効果は
減速材の多いウォータロッドまたは短尺燃料棒Dに隣接
して配置された場合により一層顕著である。したがっ
て、少なくとも上部に可燃性毒物を含有する長尺燃料棒
Fをウォータロッドまたは短尺燃料棒Dに隣接させて配
置して燃料集合体を構成した場合には炉停止余裕を改善
することができる。
をウォータロッドおよび短尺燃料棒Dに隣接しない位置
に配置した場合には、これらの燃料棒のウラン濃縮度を
燃料集合体で使用されている最高濃縮度としても出力が
過大にはならない。したがって、燃料棒温度の過度な上
昇を招くことなく、燃料集合体の平均濃縮度を高めるこ
とができるので、より一層の高燃焼度化を達成すること
ができる。
例を図1(a)(b)により説明する。本実施例の燃料
集合体は図13に示した従来例と同じく、74本の燃料棒と
2本の太径ウォータロッド6を9行9列の正方格子状に
設置してその上下両端部を上部タイプレートおよび下部
タイプレートで結束して燃料束を構成し、この燃料束を
チャンネルボックス7で包囲して燃料集合体を構成す
る。
尺燃料棒のうち、4本の短尺燃料棒は燃料束の最外周か
ら2層目の四隅部に、4本の短尺燃料棒Aは燃料束の最
外周各辺の中央に配置されている。
した従来例と同一の構造であり、可燃性毒物入り燃料棒
(図1(a)中、○内にGを付す)の配置だけが異なっ
ている。すなわち、8本の可燃性毒物入り燃料棒Cが燃
料チャンネルの最外周にあって短尺燃料棒Aに隣接する
8本の長尺燃料棒Bに隣接して燃料チャンネル最外周か
ら2層目に配置されている。
て、特に原子炉停止時における長尺燃料棒Bの出力が低
下している。その結果、集合体平均濃縮度が同じである
図13の従来例と比較して、短尺燃料棒Aの上端よりも上
の断面における出力ピーキングは、原子炉運転時には1.
36と微少な改善であるが、原子炉停止時には1.41となり
0.1低減することができた。
図2により説明する。原子炉停止時には、上端から全長
の1/4ないし1/3下がった部位、すなわち短尺燃料
棒の上端よりも上の部位に中性子束のピークを生ずるの
で、出力ピーキングもこの軸方向部位で低減すればよ
く、長尺燃料棒Cとしては軸方向のこの部位に可燃性毒
物を含んでいればよい。
2(a)中○内にGを付した8本の長尺燃料棒には上下
端を除く全長にわたってガドリニアが含有されている
が、○内にTを付した8本の長尺燃料棒Cには短尺燃料
棒Aの上端よりも上方のみにガドリニアが含有されてい
る。
と燃料束の最外周から2層目の四隅部に配置された○内
に+を付した4本の短尺燃料棒には、○内に×を付した
短尺燃料棒の上端よりも下部のみにガドリニアが含有さ
れている。
ラン濃縮度a’はa>a’であり、最高濃縮度を使用し
ていた第1の実施例よりもやや低くしてある。これは、
この位置では燃料棒の出力が比較的高いため、ガドリニ
アを含有したことによる熱伝導度の低下による温度上昇
を緩和する必要があり、あらかじめウランの濃縮度を下
げておいたものである。
棒のガドリニアによって、燃料束の最外周の四隅部とこ
れらに隣接する燃料棒の出力ピーキングが、短尺燃料棒
の上端よりも下方において、十分に抑制されている。
度が第1の実施例よりも低下しているが、燃料束の最外
周の四隅部およびこれらに隣接する燃料棒のウラン濃縮
度を第1の実施例よりもやや高くすることによって燃料
集合体の平均濃縮度を第1の実施例と同じにすることも
できる。
図3により説明する。本実施例では、○内に×を付した
8本の短尺燃料棒Aが全て燃料束の最外周に配置されて
おり、燃料束の最外周にあってこれら8本の短尺燃料棒
Aに隣接する12本の長尺燃料棒Bに隣接して、可燃性毒
物を含む12本の長尺燃料棒Cが燃料束の外周から2層目
に配置されている。これら12本の長尺燃料棒Cによっ
て、特に原子炉停止時における長尺燃料棒Bの出力を抑
制して出力ピーキングを低減している。
長尺燃料棒Cのウラン濃縮度は燃料集合体中最高濃縮度
であるが、燃料束の最外周から2層目の四隅部に配置さ
れた○内にLを付した長尺燃料棒のウラン濃縮度は燃料
集合体中2番目の濃縮度である。
図4により説明する。本実施例では、8本の短尺燃料棒
Aが全て、四隅部を含む燃料束の最外周に配置されてお
り、燃料束の最外周にあってこれら8本の短尺燃料棒A
に隣接する16本の長尺燃料棒Bに隣接して、可燃性毒物
を含む12本の長尺燃料棒Cが燃料束の最外周から2層目
に配置されている。本実施例の作用効果は第3の実施例
と同様なのでその説明は省略する。
図5により説明する。本実施例では、○内に×を付した
8本の短尺燃料棒Dが全てウォータロッドに隣接して配
置されている。2本の短尺燃料棒Dに隣接して長尺燃料
棒E,E’が配置され、2本の長尺燃料棒Eに隣接して
○内にGを付した可燃性毒物を含む4本の長尺燃料棒F
が短尺燃料棒Dにもウォータロッド6にも隣接しない位
置に配置されている。これら4本の長尺燃料棒Fによっ
て、特に原子炉停止時における長尺燃料棒Eの出力を抑
制して出力ピーキングを低減している。
する長尺燃料棒Eにおいて原子炉停止時の出力ピーキン
グが最も増大しやすいが、1本の短尺燃料棒Dに隣接す
る長尺燃料棒E’においても出力ピーキングは増大す
る。したがって、可燃性毒物を含有する長尺燃料棒F’
およびFを本実施例のように配置することによって、原
子炉停止時の出力ピーキングを十分に低減することがで
きる。
図6により説明する。本実施例における短尺燃料棒の配
置は第5の実施例と同一であるが、ウォータロッドに隣
接する短尺燃料棒Dに隣接する長尺燃料棒E’に隣接す
る可燃性毒物を含む長尺燃料棒F”をウォータロッドに
隣接させている。このように可燃性毒物入り燃料棒をウ
ォータロッドに隣接させたことにより、炉停止余裕が改
善している。
2層目の四隅部に配置された可燃性毒物入り燃料棒と同
様、比較的出力が高いので、ウラン濃縮度を低くして熱
伝導度の低下による温度上昇を緩和している。
図7により説明する。本実施例は、第1ないし第6の実
施例と異なり、○内に×を付した10本の短尺燃料棒が配
置されている。このうち8本が燃料束の最外周から2層
目に、2本がウォータロッド6に隣接して配置されてい
る。ウォータロッド6に隣接する2本の短尺燃料棒Dに
隣接する4本の長尺燃料棒Eに隣接して、可燃性毒物を
含有する4本の長尺燃料棒Fが配置されている。これら
4本の長尺燃料棒Fによって、特に原子炉停止時におけ
る長尺燃料棒Eの出力を抑制して出力ピーキングを低減
している。
図8により説明する。本実施例は、燃料棒9本分の断面
領域を占める角筒型のウォータロッド6’と、64本の長
尺燃料棒および8本の短尺燃料棒が正方格子状に配置さ
れている。
4本が燃料束の最外周に、4本がウォータロッドに隣接
して配置されている。燃料束の最外周にあってこれら4
本の短尺燃料棒Aに隣接する8本の長尺燃料棒Bに隣接
して、可燃性毒物を含む8本の長尺燃料棒Cが集合体最
外周から2層目に配置されている。
本の短尺燃料棒Dとウォータロッド6’とに隣接する8
本の長尺燃料棒Eに隣接して可燃性毒物を含む4本の長
尺燃料棒Fが配置されてる。なお、燃料束の最外周から
2層目に配置された可燃性毒物を含有する長尺燃料棒C
は、ウォータロッド6に隣接して配置された長尺燃料棒
Eにも隣接しており、その出力をも低減している。
図9により説明する。本実施例は、図14に示した第2の
従来例に対応するもので、燃料棒が10行10列に配置され
ており、ウォータロッド6が燃料集合体中央部に2本配
置されており、78本の長尺燃料棒と14本の短尺燃料棒を
正方格子状に束ねたものをチャンネルボックス7で包囲
して構成されている。
ータロッド6に隣接させて配置することによって炉停止
余裕の改善を図っており、これら短尺燃料棒Dの2本に
隣接する長尺燃料棒Eに隣接して、可燃性毒物を含有す
る4本の長尺燃料棒Fを配置している。
の断面における本実施例の出力ピーキングは、原子炉運
転時には図14に示した従来例とほぼ等しく1.29である
が、原子炉停止時には1.41となり従来例よりも 0.1改善
されている。
図10により説明する。本実施例は、第9の実施例と同じ
く燃料棒が10行10列に配置されているが、14本の短尺燃
料棒のうち2本がウォータロッド6に隣接して配置され
ており、8本が燃料束の最外周に、4本が燃料束の最外
周から2層目の四隅部に配置されている。
Aに隣接している8本の長尺燃料棒Bに隣接して、燃料
束の最外周から2層目に可燃性毒物を含有する8本の長
尺燃料棒Cが配置されている。また、ウォータロッド6
に隣接して配置されている2本の短尺燃料棒Dに隣接す
る4本の長尺燃料棒Eに隣接して、可燃性毒物を含有す
る4本の長尺燃料棒Fが配置されている。本実施例の作
用効果は第9の実施例と同様なのでその説明は省略す
る。
図11により説明する。本実施例は、燃料棒12本分の断面
領域を占める大型のウォータロッド6”と、76本の長尺
燃料棒および12本の短尺燃料棒が正方格子状に配置され
ている。本実施例では12本の短尺燃料棒のうち8本が燃
料束の最外周に配置され、また4本がウォータロッド
6”に隣接して配置されている。
Aに隣接する16本の長尺燃料棒Bに隣接して、可燃性毒
物を含む16本の長尺燃料棒Cが燃料束の最外周から2層
目に配置されている。さらに、ウォータロッドに隣接す
る4本の短尺燃料棒Dに隣接する8本の長尺燃料棒Eに
隣接して可燃性毒物を含む4本の長尺燃料棒Fが配置さ
れている。本実施例の作用効果は第9の実施例と同様な
のでその説明は省略する。
力ピーキングを増大させることなく、原子炉停止時の局
所出力ピーキングを十分低くしたうえで、燃料集合体の
平均ウラン濃縮度を大幅に高めることができるので、原
子炉運転時の熱的余裕および制御棒落下事故時の燃料健
全性を十分に確保したうえで高燃焼度化を実現すること
ができる。
るので燃料経済性が向上するとともに、使用済み燃料集
合体数を削減することができるので、貯蔵施設や再処理
施設への負担を大幅に軽減することが可能となる。
例を示す横断面図、(b)は(a)における燃料棒の濃
度分布を説明するための棒線図。
例を示す横断面図、(b)は(a)における燃料棒の濃
度分布を説明するための棒線図。
横断面図。
横断面図。
横断面図。
横断面図。
横断面図。
横断面図。
例を示す横断面図、(b)は(a)の燃料棒の濃度分布
を説明するための棒線図。
す横断面図。
す横断面図。
た燃料集合体を示す立面図、(b)は(a)のB−B矢
視断面図、(c)は(a)のC−C矢視断面図。
た燃料集合体を示す横断面図、(b)は(a)の燃料棒
の濃度分布を説明するための棒線図。
た燃料集合体を示す横断面図、(b)は(a)の燃料棒
の濃度分布を説明するための棒線図。
…上部タイプレート、5…下部タイプレート、6…太径
ウォータロッド、7…チャンネルボックス、8…スペー
サ、A…最外周短尺燃料棒、B…長尺燃料棒、C…可燃
性毒物入り長尺燃料棒、D…短尺燃料棒、E…長尺燃料
棒。
Claims (9)
- 【請求項1】 チャンネルボックス内に多数の燃料ペレ
ットが充填された複数の燃料棒と少なくとも1本のウォ
ータロッドとを正方格子状に配列して燃料束が構成され
た沸騰水型原子炉用燃料集合体において、前記燃料棒は
燃料ペレットが充填されている有効長が長い長尺燃料棒
と前記長尺燃料棒よりも有効長が短い短尺燃料棒とから
なり、前記燃料束の最外周には少なくとも1本の短尺燃
料棒Aとこの短尺燃料棒Aに隣接して長尺燃料棒Bが配
置され、前記長尺燃料棒Bに隣接する少なくとも1本の
長尺燃料棒Cが配置され、この長尺燃料棒Cは少なくと
も前記短尺燃料棒Aの有効長の上端よりも上方の大部分
に充填されている燃料ペレットには可燃性毒物が含有し
ていることを特徴とする沸騰水型原子炉用燃料集合体。 - 【請求項2】 前記長尺燃料棒Cは燃料束の最外周から
2層目に配置されていることを特徴とする請求項1記載
の沸騰水型原子炉用燃料集合体。 - 【請求項3】 前記燃料束の最外周から2層目の四隅部
以外の位置に配置された前記長尺燃料棒Cに充填されて
いる少なくとも一部の燃料ペレットに含有されている核
燃料物質の核分裂性物質濃度が、前記燃料集合体におい
て使用されている核燃料物質の核分裂性物質濃度の中の
最大濃度であることを特徴とする請求項2記載の沸騰水
型原子炉用燃料集合体。 - 【請求項4】 チャンネルボックス内に多数の燃料ペレ
ットが充填された複数の燃料棒と、少なくとも1本のウ
ォータロッドとを正方格子状に配列して燃料束が構成さ
れた沸騰水型原子炉用燃料集合体において、前記燃料棒
は燃料ペレットが充填されている有効長が長い長尺燃料
棒と前記長尺燃料棒よりも有効長が短い短尺燃料棒とか
らなり、少なくとも1本の短尺燃料棒Dが前記ウォータ
ロッドに隣接して配置され、前記短尺燃料棒Dに隣接す
る長尺燃料棒Eさらに隣接する少なくとも1本の長尺燃
料棒Fにおいて、少なくとも前記短尺燃料棒Dの有効長
の上端よりも上方の大部分に充填されている燃料ペレッ
トが可燃性毒物を含有することを特徴とする沸騰水型原
子炉用燃料集合体。 - 【請求項5】 チャンネルボックス内に多数の燃料ペレ
ットが充填された複数の燃料棒と、少なくとも1本のウ
ォータロッドとを正方格子状に配列して燃料束が構成さ
れた沸騰水型原子炉用燃料集合体において、前記燃料棒
は燃料ペレットが充填されている有効長が長い長尺燃料
棒と前記長尺燃料棒よりも有効長が短い燃料棒とからな
り、少なくとも1本の短尺燃料棒Dが前記ウォータロッ
ドに隣設して配置されており、前記短尺燃料棒Dに隣接
する長尺燃料棒Eにさらに隣接する少なくとも1本の長
尺燃料棒Fにおいて少なくとも前記短尺燃料棒Dの有効
長の上端よりも上方の大部分に充填されている燃料ペレ
ットが可燃性毒物を含有することを特徴とする沸騰水型
原子炉用燃料集合体。 - 【請求項6】 前記長尺燃料棒Eは少なくとも2本の前
記短尺燃料棒Dに隣接するか、または少なくとも1本の
前記短尺燃料棒Dと少なくとも1本の前記ウォータロッ
ドに隣接していることを特徴とする請求項4または請求
項5記載の沸騰水型原子炉用燃料集合体。 - 【請求項7】 前記長尺燃料棒Fは前記ウォータロッド
または前記短尺燃料棒Dに隣接する位置に配置されてい
ることを特徴とする請求項4ないし請求項6記載の沸騰
水型原子炉用燃料集合体。 - 【請求項8】 前記長尺燃料棒Fは前記ウォータロッド
および前記短尺燃料棒Dに隣接しない位置に配置されて
いることを特徴とする請求項4ないし請求項6記載の沸
騰水型原子炉用燃料集合体。 - 【請求項9】 前記長尺燃料棒Fに充填されている少な
くとも一部の燃料ペレットに含有されている核燃料物質
の核分裂性物質濃度が、前記燃料集合体において使用さ
れている核燃料物質の核分裂性物質濃度の中の最大濃度
であることを特徴とする請求項8記載の沸騰水型原子炉
用燃料集合体。
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---|---|---|---|
JP09519095A JP3514869B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 沸騰水型原子炉用燃料集合体 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09519095A JP3514869B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 沸騰水型原子炉用燃料集合体 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08292281A true JPH08292281A (ja) | 1996-11-05 |
JP3514869B2 JP3514869B2 (ja) | 2004-03-31 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3514869B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6061416A (en) * | 1997-02-13 | 2000-05-09 | Hitachi, Ltd. | Fuel assembly |
WO2001024196A1 (fr) * | 1999-09-29 | 2001-04-05 | Hitachi, Ltd. | Ensemble combustible |
US6735267B2 (en) | 2001-12-28 | 2004-05-11 | Hitachi, Ltd. | Fuel assembly |
JP2012122937A (ja) * | 2010-12-10 | 2012-06-28 | Nuclear Fuel Ind Ltd | 沸騰水型原子炉用燃料集合体 |
-
1995
- 1995-04-20 JP JP09519095A patent/JP3514869B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6335956B1 (en) | 1988-02-12 | 2002-01-01 | Hitachi, Ltd. | Fuel assembly |
US6061416A (en) * | 1997-02-13 | 2000-05-09 | Hitachi, Ltd. | Fuel assembly |
WO2001024196A1 (fr) * | 1999-09-29 | 2001-04-05 | Hitachi, Ltd. | Ensemble combustible |
US6735267B2 (en) | 2001-12-28 | 2004-05-11 | Hitachi, Ltd. | Fuel assembly |
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