JPH0534479A - 燃料集合体及び炉心 - Google Patents

燃料集合体及び炉心

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JPH0534479A
JPH0534479A JP3191653A JP19165391A JPH0534479A JP H0534479 A JPH0534479 A JP H0534479A JP 3191653 A JP3191653 A JP 3191653A JP 19165391 A JP19165391 A JP 19165391A JP H0534479 A JPH0534479 A JP H0534479A
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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速増殖炉の過渡事象時に液体ナトリウムの
温度が上昇しても、炉心の反応度増大が緩和でき、原子
炉運転に伴う反応度損失が低減できる燃料集合体、及び
この燃料集合体で構成した炉心を実現する。 【構成】 燃料要素2の長手方向の中央部に燃料親物質
を主成分とするブランケット燃料ペレット11と中性子
減速物質を主成分とする中性子減速材ペレット12とを
混在させて配置し、長手方向の上下の非中央部に核分裂
性物質を富化した炉心燃料ペレット10を配置してい
る。 【効果】 高速増殖炉の過渡事象に対する固有の安全性
が実現され、原子炉運転期間の長期化が可能になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速増殖炉に係わり、特
に燃料集合体及び炉心に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液体ナトリウム冷却型高速増殖
炉では、冷却材である液体ナトリウムの温度上昇に伴
い、炉心の反応度が変化することが、例えば、三木良平
著「高速増殖炉」(日刊工業新聞)に記載されている。
従来、高速増殖炉の燃料集合体は、例えば、前出「高速
増殖炉」に記載のように、核燃料物質を被覆管に封入し
て多数束ねた燃料要素束、燃料要素束を取り囲むラッパ
管、燃料要素束の上方にある冷却材流出部、及び燃料要
素束の下方にある冷却材流入部からなっている。また、
燃料要素は、上下端部に栓のある被覆管、核分裂性物質
を富化した炉心燃料ペレット又は燃料親物質を主成分と
するブランケット燃料ペレット、及び核分裂反応で生成
された気体を収納するためのガスプレナムからなってい
る。
【0003】炉心は、炉心燃料ペレットを被覆管に封入
した燃料要素を装荷した炉心燃料集合体が、複数個束ね
られ炉心内に充填されている炉心領域と、ブランケット
燃料ペレットを被覆管に封入した燃料要素を装荷したブ
ランケット燃料集合体が複数個束ねられ、炉心領域を取
り囲んでいる径方向ブランケット領域とからなってい
る。なお、特開平1−12919号公報では、ブランケ
ット燃料ペレットと中性子減速材ペレットを混在させた
ブランケット燃料集合体を炉心領域の周囲に設けた炉心
が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
原子炉の過渡事象時において、液体ナトリウムの温度が
上昇すると、熱膨張により液体ナトリウムの密度が減少
するため、中性子は液体ナトリウム原子に衝突しにくく
なる。この結果、炉心領域の中性子の平均エネルギ−が
増大するため、炉心の反応度が増大するという問題があ
った。
【0005】本発明の目的は、原子炉の過渡事象時に、
液体ナトリウムの温度が上昇しても、炉心領域の中性子
の平均エネルギ−の増大するのを抑制して、炉心の反応
度増大が緩和できる燃料集合体、及びこの燃料集合体で
構成した炉心を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、炉心領域の中央部に
おける燃料の増殖(燃料親物質から核分裂物質への転
換)を促進して、原子炉運転に伴う反応度損失(燃料の
燃焼に伴う反応度損失)が低減できる燃料集合体、及び
この燃料集合体で構成した炉心を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、次のように
して達成することができる。
【0008】(1)核分裂性物質を富化した炉心燃料、
燃料親物質を主成分とするブランケット燃料、及び中性
子減速物質を装荷した燃料集合体において、前記燃料集
合体の長手方向の中央部はブランケット燃料と中性子減
速物質の混在する領域、長手方向の非中央部は炉心燃料
の存在する領域であること。
【0009】(2)核分裂性物質を富化した炉心燃料、
燃料親物質を主成分とするブランケット燃料、及び中性
子減速物質を装荷した燃料集合体において、前記燃料集
合体の長手方向の中央部ほど、中性子の巨視的散乱断面
積を大きくすること。
【0010】(3)核分裂性物質を富化した炉心燃料ペ
レット、燃料親物質を主成分とするブランケット燃料ペ
レット、及び中性子減速物質を主成分とする中性子減速
材ペレットを被覆管に封入した燃料要素を、複数本束ね
て構成される燃料集合体において、燃料要素の長手方向
の中央部はブランケット燃料ペレットと中性子減速材ペ
レットの混在する領域、長手方向の非中央部は炉心燃料
ペレットの存在する領域を有すること。
【0011】(4)核分裂性物質を富化した炉心燃料ペ
レット、燃料親物質を主成分とするブランケット燃料ペ
レット、及び中性子減速物質を主成分とする中性子減速
材ペレットを被覆管に封入した燃料要素を、複数本束ね
て構成される燃料集合体において、燃料要素の長手方向
の中央部は前記中性子減速材ペレットの存在する領域、
該中性子減速材ペレットを挾んだ上下部分はブランケッ
ト燃料ペレットの存在する領域、及び非中央部は炉心燃
料ペレットの存在する領域であること。
【0012】(5)核分裂性物質を富化した炉心燃料ペ
レット、燃料親物質を主成分とするブランケット燃料ペ
レット、及び中性子減速物質を主成分とする中性子減速
材ペレットを被覆管に封入した燃料要素を、複数本束ね
て構成される燃料集合体において、燃料要素の長手方向
の中央部は前記ブランケット燃料ペレットの存在する領
域、ブランケット燃料ペレットを挾んでブランケット燃
料ペレットの上下部分は中性子減速材ペレットの存在す
る領域、及び非中央部は炉心燃料ペレットの存在する領
域であること。
【0013】(6)核分裂性物質を富化した炉心燃料ペ
レット、燃料親物質を主成分とするブランケット燃料ペ
レット、及び中性子減速物質を主成分とする中性子減速
材ペレットを被覆管に封入した燃料要素を、複数本束ね
て構成される燃料集合体において、炉心燃料ペレットと
ブランケット燃料ペレットを被覆管に封入し、被覆管の
長手方向の中央部はブランケット燃料ペレットの存在す
る領域、非中央部は炉心燃料ペレットの存在する領域で
ある第1の燃料要素、及び炉心燃料ペレットと中性子減
速材ペレットを被覆管に封入し、被覆管の長手方向の中
央部は中性子減速材ペレットの存在する領域、非中央部
は炉心燃料ペレットの存在する領域である第2の燃料要
素が複数本混在していること。
【0014】(7)炉心燃料を装荷した炉心燃料集合体
が複数個束ねられて炉心領域に充填され、炉心領域の周
囲はブランケット燃料を装荷したブランケット燃料集合
体が束ねられて構成される径方向ブランケット領域とか
らなる炉心において、(1)〜(6)のいずれかに記載
の燃料集合体を複数個束ねたもので炉心領域が構成され
ていること。
【0015】(8)炉心燃料を装荷した炉心燃料集合体
が複数個束ねられて炉心領域に充填され、炉心領域の周
囲はブランケット燃料を装荷したブランケット燃料集合
体が束ねられて構成される径方向ブランケット領域とか
らなる炉心において、(1)〜(6)のいずれかに記載
の燃料集合体よりなる第1の燃料集合体と、長手方向の
中央部及び非中央部の各領域ともに炉心燃料が存在する
第2の燃料集合体とが複数個束ねられて炉心領域に充填
され、炉心領域内の炉心径方向の内側に第1の燃料集合
体を、炉心径方向の外側に第2の燃料集合体をそれぞれ
配置して炉心領域が構成されていること。
【0016】
【作用】本発明に基づく燃料集合体を使用した炉心で
は、原子炉の過渡事象時に液体ナトリウムの温度が上昇
した場合、熱膨張によりナトリウムの密度が減少して
も、燃料要素の中央部に中性子減速物質を設けているの
で、この領域の中性子は依然として減速され、炉心領域
の中性子の平均エネルギ−が大幅に増大することはな
く、炉心の反応度の増大が緩和される。
【0017】また、燃料要素の中央部にブランケット燃
料と中性子減速物質を混在させ、この領域の中性子の平
均エネルギ−を非中央部よりも低くしているので、炉心
領域の中央部において、燃料親物質から核分裂物質への
転換が促進され、燃料の燃焼に伴う反応度損失が低減で
きる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0019】図1(a)は第1実施例の燃料集合体の模
式半縦断面図、図1(b)は図1(a)の燃料集合体を
装荷した燃料要素の模式半縦断面図、図1(c)は図1
(b)のA部の拡大模式縦断面図、図2は図1(b)の
燃料要素を装荷した図1(a)の燃料集合体を使用して
構成した炉心の説明図、図3〜図5は第2実施例〜第4
実施例の炉心の説明図、図6(a)は第5実施例の燃料
集合体の模式半縦断面図、図6(b)は図6(a)の燃
料集合体に装荷した燃料要素の模式半縦断面図、図7
(a)は第6実施例の燃料集合体の模式半縦断面図、図
7(b)は図7(a)の燃料集合体に装荷した燃料要素
の模式半縦断面図、図8(a)は第7実施例の燃料集合
体の模式半縦断面図、図8(b)及び図8(c)は図8
(a)の燃料集合体に装荷した燃料要素の模式半縦断面
図であり、1は燃料集合体、2は燃料要素、3はラッパ
管、4はラッパ管上端の冷却材流出部、5はラッパ管下
端の冷却材流入部、6は被覆管、7は上部端栓、8は下
部端栓、9はガスプレナム、10は炉心燃料ペレット、
11はブランケット燃料ペレット、12は中性子減速材
ペレット、13は炉心燃料集合体、14は径方向ブラン
ケット燃料集合体、15は中心部及び非中心部とも炉心
燃料からなる燃料集合体を示している。
【0020】図1(a)は、第1実施例の燃料集合体1
を示しており、燃料集合体1は、核燃料物質を充填した
燃料要素2、これを取り囲むラッパ管3、ラッパ管上端
の冷却材流出部4、及びラッパ管下端の冷却材流入部5
などからなっている。図1(b)は、図1(a)の燃料
集合体1に装荷した燃料要素2を示しており、燃料要素
2は、被覆管6、上部端栓7、下部端栓8、炉心燃料ペ
レット10、ブランケット燃料ペレット11、中性子減
速材ペレット12及びガスプレナム9などからなってお
り、冷却材の液体ナトリウムは被覆管6の外側を下から
上に向かって流通する。
【0021】炉心燃料はプルトニウムとウランの酸化物
の混合物、ブランケット燃料は劣化ウランの酸化物、中
性子減速材はベリリウムの酸化物、被覆管はステンレス
スチ−ルからなっている。ブランケット燃料ペレット1
1と中性子減速材ペレット12は燃料要素2の長手方向
の中央部に交互に、炉心燃料ペレット10は上下の非中
央部にそれぞれ配置されている。各部の寸法は、被覆管
6の内径6.7mmに対して、ペレットの直径が6.5
mm、ペレットの長さが10.0mmである。炉心燃料
ペレット10の長さの合計は80cm、ブランケット燃
料ペレット11の長さの合計と中性子減速材ペレット1
2の長さの合計との和は20cmである。
【0022】図2は、図1の燃料集合体1を炉心燃料集
合体13として、複数個円柱形状に束ねて炉心領域に充
填され、炉心領域の周りを複数個の径方向ブランケット
燃料集合体14で囲んだ状態のものを縦断面して、炉心
燃料、ブランケット燃料及び中性子減速物質の配置状態
を説明した図である。
【0023】炉心燃料集合体13のうち、炉心燃料集合
体13aにはプルトニウム富化度の低い炉心燃料を、炉
心燃料集合体13bにはプルトニウム富化度の高い炉心
燃料をそれぞれ装荷している。また、炉心燃料集合体1
3aと炉心燃料集合体13bの各中央部13acと13
bcには、ブランケット燃料と中性子減速物質との混在
物質を充填している。更に、径方向ブランケット燃料集
合体14にはブランケット燃料だけを充填している。
【0024】従来技術の燃料集合体を使用した炉心にお
いては、冷却材流量が減少するような原子炉過渡事象が
発生して、冷却材である液体ナトリウムの温度が上昇し
た場合、炉心領域全体で中性子の平均エネルギ−が増大
するため、反応度が高くなっていた。これに対して、こ
の実施例の燃料集合体を使用した炉心では、炉心の反応
度に最も寄与する炉心中央部にブランケット燃料と中性
子減速物質が混在しているため、この混在領域の中性子
の平均エネルギ−は依然として低く保たれ、炉心の反応
度の増大幅は小さい。
【0025】また、定常運転中においても、炉心領域中
央部の中性子の平均エネルギ−が従来の炉心よりも低い
ため、この領域において、ウラン−238の中性子捕獲
断面積が大きくなり、プルトニウム−239の生成が促
進される。炉心領域中央部に生成されるプルトニウム−
239は、炉心領域非中央部の燃料の燃焼に伴う反応度
損失を補償するので、燃焼に伴う正味の反応度損失は小
さい。
【0026】一方、特開平1−12919号公報に開示
されている従来技術では、ブランケット燃料と中性子減
速物質を混在させた燃料集合体は、径方向ブランケット
燃料集合体として、反応度への寄与が小さい炉心領域の
周囲に配置しているので、この実施例のような効果は得
られない。
【0027】したがって、この実施例によれば、冷却材
流量減少などのプラント過渡事象に対して固有の安全性
を持つとともに、定常運転時の燃焼による反応度損失の
小さい炉心が提供できる。
【0028】次に、上記の図2に示す第1実施例とは、
それぞれ異なる第2実施例〜第4実施例を図3〜図5を
用いて説明する。図3〜図5は、図2と同様に、図1
(b)に示す燃料要素2を装荷した燃料集合体1が炉心
燃料集合体13として、複数個円柱形状に束ねられて炉
心領域に充填され、炉心領域の周りを複数個の径方向ブ
ランケット燃料集合体14で囲んだ状態のものを縦断面
して、炉心燃料、ブランケット燃料及び中性子減物質の
配置状態を示した図である。
【0029】ただし、図2の場合とは炉心領域における
炉心燃料領域、ブランケット燃料と中性子減速物質との
混在領域、及び同じ炉心燃料領域においてもプルトニウ
ム富化度が相違する領域などについての配置状態がそれ
ぞれ異なっている。更に、図4及び図5の場合は、炉心
領域内の炉心の径方向の内側に炉心燃料集合体13が複
数個円柱形状に束ねられて充填され、外側に中心部及び
非中心部とも炉心燃料からなる炉心燃料集合体15が充
填されている点が異なっている。
【0030】図3は、第2実施例で、炉心燃料集合体1
3のうち、炉心燃料集合体13cと炉心燃料集合体13
dの各炉心燃料のプルトニウム富化度が同じ場合であ
る。また、13cc及び13dcは、それぞれ炉心燃料
集合体13c及び炉心燃料集合体13dの中のブランケ
ット燃料ペレット11と中性子減速材ペレット12との
混在領域である。この実施例の特徴は、ブランケット燃
料ペレット11と中性子減速材ペレット12との混在領
域の長さが炉心燃料集合体13cでは大きく、炉心燃料
集合体13dでは小さくしたことであり、第1実施例と
同様の効果が得られる。更に、炉心燃料のプルトニウム
富化度は一種類のままで、炉心径方向の出力分布を平坦
化できる効果がある。
【0031】図4は、第3実施例で、炉心燃料集合体1
3と、中心部及び非中心部とも炉心燃料を装荷した炉心
燃料集合体15が炉心領域に充填され、炉心燃料集合体
13と、中心部及び非中心部とも炉心燃料からなる炉心
燃料集合体15における各炉心燃料のプルトニウム富化
度が同じ場合である。この実施例では、ブランケット燃
料ペレット11と中性子減速材ペレット12の混在領域
13ecを炉心領域内の径方向の内側に装荷する炉心燃
料集合体13だけに設けている。炉心の周辺領域ほど、
反応度への寄与は小さくなるため、ブランケット燃料ペ
レット11と中性子減速材ペレット12の混在領域を炉
心の周辺領域には設けなくとも、第1実施例の場合と同
様の効果を得ることができる。
【0032】図5は、第4実施例で、炉心燃料集合体1
3と、中心部及び非中心部とも炉心燃料を装荷した炉心
燃料集合体15が炉心領域に充填され、炉心燃料集合体
13のうち、炉心燃料集合体13fと炉心燃料集合体1
3gの炉心燃料のプルトニウム富化度が同じ場合であ
る。13fc及び13gcは、それぞれ炉心燃料集合体
13f及び13gにおけるブランケット燃料ペレット1
1と中性子減速材ペレット12の混在領域である。この
実施例では、この混在領域の長さを、炉心燃料集合体1
fでは大きく、炉心燃料集合体1gでは小さくしたこと
を特徴にしており、他の実施例と同様の効果が得られる
だけでなく、炉心燃料のプルトニウム富化度は一種類の
ままで、炉心径方向の出力分布を一層平坦化することが
可能となる。
【0033】更に、第5実施例〜第7実施例を、図6〜
図8に示している。なお、図6〜図8が第1実施例を示
す図1と異なる点は、燃料要素2に封入されるペレット
の種類及び封入された各種ペレットの配置状態である。
【0034】図6(a)は、第5実施例の燃料集合体1
を、図6(b)は図6(a)の燃料集合体1に装荷した
燃料要素2を示している。燃料要素2の長手方向の中央
部に中性子減速材ペレット12を、中性子減速材ペレッ
ト12を挾んで、この上下にブランケット燃料ペレット
11を、更に上下の非中央部に炉心燃料ペレット10を
配置した場合である。
【0035】図7(a)は、第6実施例の燃料集合体1
を、図7(b)は図7(a)の燃料集合体1に装荷した
燃料要素2を示している。燃料要素2の長手方向の中央
部にブランケット燃料ペレット11を、ブランケット燃
料ペレット11を挾んで、この上下に中性子減速材ペレ
ット12を、更に上下の非中央部に炉心燃料ペレット1
0を配置した場合である。
【0036】図8(a)は、第7実施例の燃料集合体1
を、図8(b)及び図8(c)は図8(a)の燃料集合
体1に装荷した燃料要素2を示している。図8(b)は
燃料要素2の長手方向の中央部に中性子減速材ペレット
12を、上下の非中央部に炉心燃料ペレット10を配置
した第1の燃料要素2、図8(c)は燃料要素2の長手
方向の中央部にブランケット燃料ペレット11を、上下
の非中央部に炉心燃料ペレット10を配置した第2の燃
料要素2である。燃料集合体1は、第1の燃料要素2と
第2の燃料要素2とを複数本混在させて構成している。
【0037】すなわち、第5実施例〜第7実施例を含
め、上記のいずれかの実施例で説明した燃料集合体を適
宜、単独又は複数の種類を組合せて炉心を構成すること
により、本発明の効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、高速増殖炉において、
液体ナトリウムの温度上昇に伴う炉心の反応度増大が緩
和でき、冷却材流量減少等の原子炉の過渡事象に対する
固有の安全性を実現することができる。
【0039】また、原子炉運転に伴う反応度損失が低減
でき、運転期間の長期化による経済上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の燃料集合体及び燃料要素の各模式
半縦断面図並びに燃料要素の要部を拡大した模式縦断面
図である。
【図2】第1実施例における炉心領域の炉心燃料などの
配置状態の説明図である。
【図3】第2実施例における炉心領域の炉心燃料などの
配置状態の説明図である。
【図4】第3実施例における炉心領域の炉心燃料などの
配置状態の説明図である。
【図5】第4実施例における炉心領域の炉心燃料などの
配置状態の説明図である。
【図6】第5実施例の燃料集合体及び燃料要素の各模式
半縦断面図である。
【図7】第6実施例の燃料集合体及び燃料要素の各模式
半縦断面図である。
【図8】第7実施例の燃料集合体及び燃料要素の各模式
半縦断面図である。
【符号の説明】
1…燃料集合体、2…燃料要素、3…ラッパ管、6…被
覆管、10…炉心燃料ペレット、11…ブランケット燃
料ペレット、12…中性子減速材ペレット、13…炉心
燃料集合体、14…径方向ブランケット燃料集合体、1
5…中心部及び非中心部とも炉心燃料からなる炉心燃料
集合体。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核分裂性物質を富化した炉心燃料、燃料
    親物質を主成分とするブランケット燃料、及び中性子減
    速物質を装荷した燃料集合体において、前記燃料集合体
    の長手方向の中央部は前記ブランケット燃料と前記中性
    子減速物質の混在する領域であり、長手方向の非中央部
    は前記炉心燃料の存在する領域であることを特徴とする
    燃料集合体。
  2. 【請求項2】 核分裂性物質を富化した炉心燃料、燃料
    親物質を主成分とするブランケット燃料、及び中性子減
    速物質を装荷した燃料集合体において、前記燃料集合体
    は長手方向の中央部ほど、中性子の巨視的散乱断面積が
    大きい構成であることを特徴とする燃料集合体。
  3. 【請求項3】 核分裂性物質を富化した炉心燃料ペレッ
    ト、燃料親物質を主成分とするブランケット燃料ペレッ
    ト、及び中性子減速物質を主成分とする中性子減速材ペ
    レットを被覆管に封入してなる燃料要素を、複数本束ね
    てなる燃料集合体において、前記燃料要素の長手方向の
    中央部は前記ブランケット燃料ペレットと前記中性子減
    速材ペレットの混在する領域、長手方向の非中央部は前
    記炉心燃料ペレットの存在する領域であることを特徴と
    する燃料集合体。
  4. 【請求項4】 核分裂性物質を富化した炉心燃料ペレッ
    ト、燃料親物質を主成分とするブランケット燃料ペレッ
    ト、及び中性子減速物質を主成分とする中性子減速材ペ
    レットを被覆管に封入してなる燃料要素を、複数本束ね
    てなる燃料集合体において、前記燃料要素の長手方向の
    中央部は前記中性子減速材ペレットの存在する領域、該
    中性子減速材ペレットを挾んだ上下部分は前記ブランケ
    ット燃料ペレットの存在する領域、及び非中央部は前記
    炉心燃料ペレットの存在する領域であることを特徴とす
    る燃料集合体。
  5. 【請求項5】 核分裂性物質を富化した炉心燃料ペレッ
    ト、燃料親物質を主成分とするブランケット燃料ペレッ
    ト、及び中性子減速物質を主成分とする中性子減速材ペ
    レットを被覆管に封入してなる燃料要素を、複数本束ね
    てなる燃料集合体において、前記燃料要素の長手方向の
    中央部は前記ブランケット燃料ペレットの存在する領
    域、該ブランケット燃料ペレットを挾んだ上下部分は前
    記中性子減速材ペレットの存在する領域、及び非中央部
    は前記炉心燃料ペレットの存在する領域であることを特
    徴とする燃料集合体。
  6. 【請求項6】 核分裂性物質を富化した炉心燃料ペレッ
    ト、燃料親物質を主成分とするブランケット燃料ペレッ
    ト、及び中性子減速物質を主成分とする中性子減速材ペ
    レットを被覆管に封入してなる燃料要素を、複数本束ね
    てなる燃料集合体において、前記炉心燃料ペレットと前
    記ブランケット燃料ペレットを被覆管に封入し、前記被
    覆管の長手方向の中央部は前記ブランケット燃料ペレッ
    トの存在する領域、非中央部は前記炉心燃料ペレットの
    存在する領域である第1の燃料要素、及び前記炉心燃料
    ペレットと前記中性子減速材ペレットを被覆管に封入
    し、前記被覆管の長手方向の中央部は前記中性子減速材
    ペレットの存在する領域、非中央部は前記炉心燃料ペレ
    ットの存在する領域である第2の燃料要素が複数本混在
    してなることを特徴とする燃料集合体。
  7. 【請求項7】 炉心燃料を装荷した炉心燃料集合体が複
    数個存在する炉心領域、該炉心領域の周囲はブランケッ
    ト燃料を装荷したブランケット燃料集合体が複数個存在
    する径方向ブランケット領域からなる炉心において、請
    求項1〜6のいずれかに記載の燃料集合体を複数個束ね
    て、前記炉心領域を構成してなることを特徴とする炉
    心。
  8. 【請求項8】 炉心燃料を装荷した炉心燃料集合体が複
    数個束存在する炉心領域、該炉心領域の周囲はブランケ
    ット燃料を装荷したブランケット燃料集合体が複数個存
    在する径方向ブランケット領域からなる炉心において、
    前記炉心領域内の炉心径方向の内側に請求項1〜6のい
    ずれかに記載の燃料集合体よりなる第1の燃料集合体
    と、炉心径方向の外側に長手方向の中央部及び非中央部
    の各領域ともに炉心燃料が存在する第2の燃料集合体を
    配置してなることを特徴とする炉心。
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JP2013520657A (ja) * 2010-02-22 2013-06-06 アドバンスト・リアクター・コンセプツ・エルエルシー 長い燃料交換間隔を有する小型の高速中性子スペクトル原子力発電所
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