JPH08291814A - ボルト・ナットの締付構造とそれに使用するナット - Google Patents
ボルト・ナットの締付構造とそれに使用するナットInfo
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- JPH08291814A JPH08291814A JP9704795A JP9704795A JPH08291814A JP H08291814 A JPH08291814 A JP H08291814A JP 9704795 A JP9704795 A JP 9704795A JP 9704795 A JP9704795 A JP 9704795A JP H08291814 A JPH08291814 A JP H08291814A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 通しボルトをナットで締め付ける作業を簡単
かつ迅速に行えるようにする。 【構成】 円錐筒形又は角錐筒形の割り筒に成形された
テーパナット２をテーパ穴のボルト穴１４に嵌入し，そ
の反対側のボルト穴１３からボルト１をハンマー等で打
ち込むだけでボルト・ナットの締付状態が得られるも
の。
かつ迅速に行えるようにする。 【構成】 円錐筒形又は角錐筒形の割り筒に成形された
テーパナット２をテーパ穴のボルト穴１４に嵌入し，そ
の反対側のボルト穴１３からボルト１をハンマー等で打
ち込むだけでボルト・ナットの締付状態が得られるも
の。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、締め合わせる物のボル
ト穴にボルトを通してナットで締め付けるボルト・ナッ
トの締付構造とそれに使用するナットに関する。
ト穴にボルトを通してナットで締め付けるボルト・ナッ
トの締付構造とそれに使用するナットに関する。
【０００２】
【従来の技術】ボルトは、一般に六角形又は四角形，丸
形の頭部をもち、その軸部には雄ねじが切ってあって、
これに雌ねじが切られたナットを螺合させて締め付ける
ようになっている。ナットは、六角ナットが最も一般的
で、その他に四角ナット（スクエアナット）や蝶ナット
（ウイングナット）などもある。
形の頭部をもち、その軸部には雄ねじが切ってあって、
これに雌ねじが切られたナットを螺合させて締め付ける
ようになっている。ナットは、六角ナットが最も一般的
で、その他に四角ナット（スクエアナット）や蝶ナット
（ウイングナット）などもある。
【０００３】ボルト・ナットの締付作業は、その一方を
回転させて行い、ボルトの場合は、六角形や四角形の頭
部をレンチで回転させ、丸形の頭部であればその頭部に
マイナス溝やプラス溝に形成してドライバーで回転させ
る。また、ナットの場合も、六角ナットや四角ナットは
レンチで回転させ、蝶ナットは手の指やペンチなどで摘
んで回転させる。
回転させて行い、ボルトの場合は、六角形や四角形の頭
部をレンチで回転させ、丸形の頭部であればその頭部に
マイナス溝やプラス溝に形成してドライバーで回転させ
る。また、ナットの場合も、六角ナットや四角ナットは
レンチで回転させ、蝶ナットは手の指やペンチなどで摘
んで回転させる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ボルトやナッ
トを回転させて行うボルト・ナットの締付作業は面倒で
あり、時間がかかる。殊に、建設工事においては、工事
現場の周囲を仮囲いするためのフェンス用の板や、コン
クリート打ち込み用の仮枠パネル、土留め用の矢板など
の各種構築材をボルト・ナットで締め合わせて接合する
作業が多く、その作業に長時間を要している。
トを回転させて行うボルト・ナットの締付作業は面倒で
あり、時間がかかる。殊に、建設工事においては、工事
現場の周囲を仮囲いするためのフェンス用の板や、コン
クリート打ち込み用の仮枠パネル、土留め用の矢板など
の各種構築材をボルト・ナットで締め合わせて接合する
作業が多く、その作業に長時間を要している。
【０００５】また、複数の部品をボルト・ナットで締め
合わせて組み立てる各種商品の組立工程においても、ボ
ルト・ナットの締付に時間がかかり、それが商品の生産
性向上を妨げる大きな要因となっていた。そこで本発明
は、ボルト・ナットの締付に要する時間を大幅に短縮さ
せることを技術的課題としている。
合わせて組み立てる各種商品の組立工程においても、ボ
ルト・ナットの締付に時間がかかり、それが商品の生産
性向上を妨げる大きな要因となっていた。そこで本発明
は、ボルト・ナットの締付に要する時間を大幅に短縮さ
せることを技術的課題としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、締め合わせる物のボルト穴に通したボル
トをナットで締め付けるボルト・ナットの締付構造にお
いて、前記ナットが、切頭円錐又は切頭角錐の軸心部に
ねじ穴を形成して円錐筒形又は角錐筒形に成形されると
共に、その筒部をナット厚さ方向に切り裂くスリットを
形成して割り筒に成形されたテーパナットで成り、その
ナット側に開口するボルト穴が、テーパナットを嵌入す
るテーパ穴に成形されて、当該テーパ穴に嵌入したテー
パナットに前記ボルトを打ち込むだけで締付状態が得ら
れることを特徴としている。
に、本発明は、締め合わせる物のボルト穴に通したボル
トをナットで締め付けるボルト・ナットの締付構造にお
いて、前記ナットが、切頭円錐又は切頭角錐の軸心部に
ねじ穴を形成して円錐筒形又は角錐筒形に成形されると
共に、その筒部をナット厚さ方向に切り裂くスリットを
形成して割り筒に成形されたテーパナットで成り、その
ナット側に開口するボルト穴が、テーパナットを嵌入す
るテーパ穴に成形されて、当該テーパ穴に嵌入したテー
パナットに前記ボルトを打ち込むだけで締付状態が得ら
れることを特徴としている。
【０００７】
【作用】本発明によれば、ボルト穴のナット側に開口し
たテーパ穴にテーパナットを嵌入し、そのテーパナット
がテーパ穴から飛び出さないように何らかの押さえを当
てた状態で、ボルト穴の反対側からボルトをハンマー等
で打ち込む。ボルト穴に打ち込まれたボルトは、その軸
部が、割り筒に成形されたテーパナットの筒部を圧し拡
げ、当該ナットの軸心部に形成されたねじ穴を拡径させ
て、その拡径したねじ穴に貫入する。これにより、ボル
トの軸部に形成された雄ねじが、テーパナットのねじ穴
に形成された雌ねじと螺合して、ボルト・ナットの締付
が完了する。
たテーパ穴にテーパナットを嵌入し、そのテーパナット
がテーパ穴から飛び出さないように何らかの押さえを当
てた状態で、ボルト穴の反対側からボルトをハンマー等
で打ち込む。ボルト穴に打ち込まれたボルトは、その軸
部が、割り筒に成形されたテーパナットの筒部を圧し拡
げ、当該ナットの軸心部に形成されたねじ穴を拡径させ
て、その拡径したねじ穴に貫入する。これにより、ボル
トの軸部に形成された雄ねじが、テーパナットのねじ穴
に形成された雌ねじと螺合して、ボルト・ナットの締付
が完了する。
【０００８】次に、このボルト・ナットによって締め合
わされた物に、締付方向と逆方向の外力が加わったとき
は、テーパ穴に嵌入された割り筒のテーパナットをボル
トで引っ張ってテーパ穴の小径方向に圧し込む力が作用
し、その力でテーパナットの筒部が圧し縮められてねじ
穴が縮径する。これにより、ボルト・ナットの締付状態
に緩みが生じたり、テーパナットのねじ穴からボルトの
軸部が抜け出したりするなどの不具合が確実に防止され
る。なお、ボルト・ナットの締付状態を解除する場合
は、従来と同様にボルトをレンチやドライバーで回転さ
せればよい。
わされた物に、締付方向と逆方向の外力が加わったとき
は、テーパ穴に嵌入された割り筒のテーパナットをボル
トで引っ張ってテーパ穴の小径方向に圧し込む力が作用
し、その力でテーパナットの筒部が圧し縮められてねじ
穴が縮径する。これにより、ボルト・ナットの締付状態
に緩みが生じたり、テーパナットのねじ穴からボルトの
軸部が抜け出したりするなどの不具合が確実に防止され
る。なお、ボルト・ナットの締付状態を解除する場合
は、従来と同様にボルトをレンチやドライバーで回転さ
せればよい。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって具体的
に説明する。図１は本発明によるボルト・ナットの締付
構造を示す図、図２〜図４はナットの第一実施例〜第三
実施例を示す図である。
に説明する。図１は本発明によるボルト・ナットの締付
構造を示す図、図２〜図４はナットの第一実施例〜第三
実施例を示す図である。
【００１０】本例に示すボルト１とナット２は、何れも
強度および耐衝撃性，耐摩耗性などに優れたプラスチッ
クで成形されており、そのボルト・ナットで締め合わさ
れる物３，４も、プラスチック成形品である。ボルト１
は、皿形に成形した頭部５にプラス溝やマイナス溝６が
形成されており、雄ねじ８を形成した軸部７の先端が先
尖りになっている。
強度および耐衝撃性，耐摩耗性などに優れたプラスチッ
クで成形されており、そのボルト・ナットで締め合わさ
れる物３，４も、プラスチック成形品である。ボルト１
は、皿形に成形した頭部５にプラス溝やマイナス溝６が
形成されており、雄ねじ８を形成した軸部７の先端が先
尖りになっている。
【００１１】また、ナット２は、図１〜図３に示すよう
に、円錐の頂頭部を水平に切り落とした切頭円錐９の軸
心部に雌ねじ１１を切ったねじ穴１０を形成して円錐筒
形に成形されると共に、その筒部をナット厚さ（ナット
の高さ）方向に切り裂くスリット１２を形成して割り筒
に成形されたテーパナットになっている。なお、テーパ
ナット２のスリット１２は、切頭円錐９の軸心と平行し
て垂直に形成する場合（図２参照）に限らず、斜めに形
成する場合（図３参照）であってもよい。
に、円錐の頂頭部を水平に切り落とした切頭円錐９の軸
心部に雌ねじ１１を切ったねじ穴１０を形成して円錐筒
形に成形されると共に、その筒部をナット厚さ（ナット
の高さ）方向に切り裂くスリット１２を形成して割り筒
に成形されたテーパナットになっている。なお、テーパ
ナット２のスリット１２は、切頭円錐９の軸心と平行し
て垂直に形成する場合（図２参照）に限らず、斜めに形
成する場合（図３参照）であってもよい。
【００１２】次に、ボルト１とナット２で締め合わされ
るプラスチック成形品３，４には、夫々ボルト１を通す
ボルト穴１３，１４が形成されている。ボルト１の頭部
５側に開口するボルト穴１３は、皿形に成形されたボル
ト１の頭部５と同一のテーパ角を有するテーパ穴に成形
されて、その穴内にボルト１の頭部５を嵌入し得るよう
になっている。また、テーパナット２側に開口するボル
ト穴１４は、そのナット２と同一のテーパ角を有するテ
ーパ穴に成形されて、その穴内にテーパナット２を嵌入
し得るようになっている。
るプラスチック成形品３，４には、夫々ボルト１を通す
ボルト穴１３，１４が形成されている。ボルト１の頭部
５側に開口するボルト穴１３は、皿形に成形されたボル
ト１の頭部５と同一のテーパ角を有するテーパ穴に成形
されて、その穴内にボルト１の頭部５を嵌入し得るよう
になっている。また、テーパナット２側に開口するボル
ト穴１４は、そのナット２と同一のテーパ角を有するテ
ーパ穴に成形されて、その穴内にテーパナット２を嵌入
し得るようになっている。
【００１３】しかして、ボルト・ナットで締め合わされ
るプラスチック成形品３，４を夫々のボルト穴１３，１
４が連通するように重ね合わせて、一方のボルト穴１４
にテーパナット２を嵌入すると共に、そのボルト穴１４
にテーパナット２の飛び出しを防ぐ何らかの押さえを当
てる。なお、図１の場合は、プラスチック成形品３，４
を重ねて載置する台１５が押さえとなっている。この状
態で、他方のボルト穴１３にボルト１を差し込み、その
ボルト１をハンマーなどで打ち込む。
るプラスチック成形品３，４を夫々のボルト穴１３，１
４が連通するように重ね合わせて、一方のボルト穴１４
にテーパナット２を嵌入すると共に、そのボルト穴１４
にテーパナット２の飛び出しを防ぐ何らかの押さえを当
てる。なお、図１の場合は、プラスチック成形品３，４
を重ねて載置する台１５が押さえとなっている。この状
態で、他方のボルト穴１３にボルト１を差し込み、その
ボルト１をハンマーなどで打ち込む。
【００１４】これにより、ボルト１は、その軸部７が、
ボルト穴１４に嵌入されたテーパナット２の筒部を圧し
拡げ、当該ナット２の軸心部に形成されたねじ穴１０を
拡径させて、その拡径したねじ穴１０に貫入し、それと
同時に、ボルト１の軸部７に形成された雄ねじ８と、テ
ーパナット２のねじ穴１０に形成された雌ねじ１１とが
螺合して、ボルト・ナットの締付が瞬時に完了する。す
なわち、釘を打つときと同じようにボルト１の頭部５に
ハンマー等を打ちつけるだけで、ボルト１とテーパナッ
ト２による締付が完了する。
ボルト穴１４に嵌入されたテーパナット２の筒部を圧し
拡げ、当該ナット２の軸心部に形成されたねじ穴１０を
拡径させて、その拡径したねじ穴１０に貫入し、それと
同時に、ボルト１の軸部７に形成された雄ねじ８と、テ
ーパナット２のねじ穴１０に形成された雌ねじ１１とが
螺合して、ボルト・ナットの締付が瞬時に完了する。す
なわち、釘を打つときと同じようにボルト１の頭部５に
ハンマー等を打ちつけるだけで、ボルト１とテーパナッ
ト２による締付が完了する。
【００１５】また、このようにボルト１とテーパナット
２によって締め合わされたプラスチック成形品３，４間
に締付方向と逆方向の外力が加わったときは、テーパ穴
のボルト穴１４に嵌入されたテーパナット２をそのテー
パ穴の小径方向に圧し込む力が作用して、割り筒に成形
されたテーパナット２の筒部が圧し縮められ、そのテー
パナット２のねじ穴１０が縮径するので、フラスチック
成形品３，４の接合強度も非常に強い。
２によって締め合わされたプラスチック成形品３，４間
に締付方向と逆方向の外力が加わったときは、テーパ穴
のボルト穴１４に嵌入されたテーパナット２をそのテー
パ穴の小径方向に圧し込む力が作用して、割り筒に成形
されたテーパナット２の筒部が圧し縮められ、そのテー
パナット２のねじ穴１０が縮径するので、フラスチック
成形品３，４の接合強度も非常に強い。
【００１６】すなわち、テーパナット２のねじ穴１０が
縮径すると、そのねじ穴１０に形成された雌ねじ１１
が、ボルト１の軸部７に形成された雄ねじ８に強く噛み
込んでその雄ねじ８との螺合状態がより緊密化するの
で、ボルト１とテーパナット２の締付状態に緩みが生じ
たり、テーパナット２のねじ穴１０からボルト１の軸部
７が抜け出すおそれはなく、接合強度が非常に強い。殊
に、プラスチックで割り筒に成形されたテーパナット２
は、その筒部の可撓性が非常に良く、ねじ穴１０が縮径
しやすいので、ボルト・ナットの緩みが確実に防止され
る。
縮径すると、そのねじ穴１０に形成された雌ねじ１１
が、ボルト１の軸部７に形成された雄ねじ８に強く噛み
込んでその雄ねじ８との螺合状態がより緊密化するの
で、ボルト１とテーパナット２の締付状態に緩みが生じ
たり、テーパナット２のねじ穴１０からボルト１の軸部
７が抜け出すおそれはなく、接合強度が非常に強い。殊
に、プラスチックで割り筒に成形されたテーパナット２
は、その筒部の可撓性が非常に良く、ねじ穴１０が縮径
しやすいので、ボルト・ナットの緩みが確実に防止され
る。
【００１７】また、本発明のようにテーパナット２がボ
ルト穴１４に嵌入され、更に、実施例のようにボルト１
の頭部５もボルト穴１３に嵌入されていれば、プラスチ
ック成形品３，４によって組み立てる商品の外観も良く
なる。また、建設工事において各種構築材の接合作業を
行う場合であれば、その作業者などがテーパナット２や
ボルト１の頭部５に身体の一部を引っ掛けてケガを負っ
たり、被服などを損傷するおそれもない。
ルト穴１４に嵌入され、更に、実施例のようにボルト１
の頭部５もボルト穴１３に嵌入されていれば、プラスチ
ック成形品３，４によって組み立てる商品の外観も良く
なる。また、建設工事において各種構築材の接合作業を
行う場合であれば、その作業者などがテーパナット２や
ボルト１の頭部５に身体の一部を引っ掛けてケガを負っ
たり、被服などを損傷するおそれもない。
【００１８】また、ボルト１とテーパナット２の締付状
態を解除したいときは、ボルト１の頭部５に形成された
溝６にドライバーを当てて、従来と同様にボルト１を回
転させればよい。この際、テーパナット２がボルト１と
一体的に回転するようなら、そのテーパナット２を指な
どで押さえ付けて回転を阻止するか、あるいは、ボルト
・ナットで締め合わされた物３，４にそれらを互いに離
反させる方向の力を加えて、テーパナット２をボルト穴
１４の小径方向に引っ張り、それによりテーパナット２
とボルト穴１４の接触面の摩擦力を高めてテーパナット
２の回転を阻止すればよい。
態を解除したいときは、ボルト１の頭部５に形成された
溝６にドライバーを当てて、従来と同様にボルト１を回
転させればよい。この際、テーパナット２がボルト１と
一体的に回転するようなら、そのテーパナット２を指な
どで押さえ付けて回転を阻止するか、あるいは、ボルト
・ナットで締め合わされた物３，４にそれらを互いに離
反させる方向の力を加えて、テーパナット２をボルト穴
１４の小径方向に引っ張り、それによりテーパナット２
とボルト穴１４の接触面の摩擦力を高めてテーパナット
２の回転を阻止すればよい。
【００１９】なお、図１〜図３のテーパナット２は、切
頭円錐９の軸心部にねじ穴１０を形成して円錐筒形に成
形されているが、本発明はこれに限らず、図４に示すよ
うに四角錐や三角錐の頂頭部を水平に切り落とした切頭
角錐１６の軸心にねじ穴１０を形成して角錐筒形に成形
されたものでもよい。また、テーパナット２が角錐筒形
に成形されている場合は、そのテーパナット２を嵌入す
るボルト穴１４も角錐形のテーパ穴に成形する。この場
合は、テーパ穴に嵌入したテーパナット２の回転が完全
に阻止されるので、ボルト１を回転させてナット２の締
付状態を解除する際にそのナット２を指先などで押さえ
て回転を阻止する必要がないという利点がある。
頭円錐９の軸心部にねじ穴１０を形成して円錐筒形に成
形されているが、本発明はこれに限らず、図４に示すよ
うに四角錐や三角錐の頂頭部を水平に切り落とした切頭
角錐１６の軸心にねじ穴１０を形成して角錐筒形に成形
されたものでもよい。また、テーパナット２が角錐筒形
に成形されている場合は、そのテーパナット２を嵌入す
るボルト穴１４も角錐形のテーパ穴に成形する。この場
合は、テーパ穴に嵌入したテーパナット２の回転が完全
に阻止されるので、ボルト１を回転させてナット２の締
付状態を解除する際にそのナット２を指先などで押さえ
て回転を阻止する必要がないという利点がある。
【００２０】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、締め合
わせる物のボルト穴にボルトを通してナットで締め付け
るボルト・ナットの締付作業を簡易迅速化することがで
きると同時に、ボルト・ナットの締付状態に緩みが生ず
ることを確実に防止できるという大変優れた効果があ
る。
わせる物のボルト穴にボルトを通してナットで締め付け
るボルト・ナットの締付作業を簡易迅速化することがで
きると同時に、ボルト・ナットの締付状態に緩みが生ず
ることを確実に防止できるという大変優れた効果があ
る。
【図１】本発明によるボルト・ナットの締付構造を示す
図。
図。
【図２】ナットの第一実施例を示す図。
【図３】ナットの第二実施例を示す図。
【図４】ナットの第三実施例を示す図。
１・・・ボルト ２・・・ナット（テーパナット） ５・・・ボルトの頭部 ９・・・切頭円錐 １０・・・ねじ穴 １２・・・スリット １３・・・ボルト穴 １４・・・ボルト穴 １６・・・切頭角錐
Claims (3)
- 【請求項１】 締め合わせる物のボルト穴に通したボル
トをナットで締め付けるボルト・ナットの締付構造にお
いて、前記ナットが、切頭円錐（９）又は切頭角錐（1
6）の軸心部にねじ穴（10）を形成して円錐筒形又は角
錐筒形に成形されると共に、その筒部をナット厚さ方向
に切り裂くスリット（12）を形成して割り筒に成形され
たテーパナット（２）で成り、そのテーパナット（２）
側に開口するボルト穴（14）が、テーパナット（２）を
嵌入するテーパ穴に成形されて、当該テーパ穴に嵌入し
たテーパナット（２）に前記ボルト（１）を打ち込むだ
けで締付状態が得られることを特徴とするボルト・ナッ
トの締付構造。 - 【請求項２】 前記ボルト（１）の頭部（５）が皿形に
成形され、その頭部（５）側に開口するボルト穴（13）
が皿形の頭部（５）を嵌入するテーパ穴に成形されてい
る請求項１記載のボルト・ナットの締付構造。 - 【請求項３】 切頭円錐（９）又は切頭角錐（16）の軸
心部にねじ穴（10）を形成して円錐筒形又は角錐筒形に
成形されると共に、その筒部をナット厚さ方向に切り裂
くスリット（12）を形成して割り筒に成形されたテーパ
ナット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9704795A JPH08291814A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | ボルト・ナットの締付構造とそれに使用するナット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9704795A JPH08291814A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | ボルト・ナットの締付構造とそれに使用するナット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08291814A true JPH08291814A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14181744
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9704795A Pending JPH08291814A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | ボルト・ナットの締付構造とそれに使用するナット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08291814A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-04-21 JP JP9704795A patent/JPH08291814A/ja active Pending
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