JPH08290891A - 油圧駆動装置の運転制御方法及び装置 - Google Patents

油圧駆動装置の運転制御方法及び装置

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JPH08290891A
JPH08290891A JP7100886A JP10088695A JPH08290891A JP H08290891 A JPH08290891 A JP H08290891A JP 7100886 A JP7100886 A JP 7100886A JP 10088695 A JP10088695 A JP 10088695A JP H08290891 A JPH08290891 A JP H08290891A
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JP
Japan
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hydraulic
load
drive
engine
pump
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JP7100886A
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English (en)
Inventor
Tadakazu Nishikino
宰一 錦野
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共通の発動機で複数の油圧機器を駆動する装
置において、小型で低コストの発動機を使用しながら、
その作動停止を確実に防止しつつ各油圧機器を効率良く
駆動する。 【構成】 複数の油圧ポンプ10A〜10Dを共通のエ
ンジンEgに連結した油圧駆動装置の運転制御方法及び
装置。ポンプ負荷トルク算出手段41A〜41Dは、各
油圧ポンプ10の駆動負荷トルクを算出し、エンジント
ルク算出手段42はエンジン出力トルクを算出する。ポ
ンプ吐出量制御手段43は、上記駆動負荷トルクの合計
とエンジン出力トルクとを比較し、前者を後者以下に抑
えるように、ポンプレギュレータ38A〜38Dに電流
を出力して各ポンプ吐出流量を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーン等に設置さ
れ、油圧ポンプ等の複数の油圧機器が共通の発動機によ
り駆動される油圧駆動装置の運転を制御する方法及び装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、クレーン等の建設機械では、荷
吊り用のフックの巻上げやブームの起伏、旋回、走行と
いった各種駆動を行うために複数の油圧アクチュエータ
が装備されている。そして、これらの油圧アクチュエー
タを作動させるために油圧源として複数の油圧ポンプも
装備されており、これらの油圧ポンプは共通のエンジン
(発動機)に連結されている。また、上記駆動の速度を
調節するため、各油圧ポンプとしては、その吐出流量
(吐出流量)が調節可能な可変容量型のものが用いられ
ており、例えばアキシャル型ピストンポンプの場合に
は、ポンプの傾転角を変えることにより吐出流量が調節
される。
【0003】ところで、このような油圧駆動装置では、
常に全ての油圧ポンプが同時に使用されるわけではな
く、オペレータ等により、状況に応じて適当な油圧アク
チュエータ及び油圧ポンプが使用対象として選択され
る。従って、全油圧ポンプの駆動負荷の合計は、状況に
応じて変化することになる。
【0004】ここで、全油圧ポンプの駆動負荷の合計が
エンジンの負荷を超えると、エンストが生じるおそれが
あるため、このエンジンとしては、全油圧ポンプの最大
駆動負荷の合計をカバーできる出力特性を持ったものを
用いるのが好ましいが、このようなエンジンは一般に大
型で重量も大きく、イニシャルコストは著しく上昇す
る。さらに、大型であることから燃費も悪く、ランニン
グコストも上昇し、また環境にも悪影響を及ぼすおそれ
がある。しかも、全油圧ポンプを最大動力で運転するの
は極めて稀であり、このような場合に備えて大型エンジ
ンを使用するのは無駄が多い。
【0005】このような不都合は、油圧ポンプに限ら
ず、複数の油圧機器を共通のエンジンで駆動する場合に
発生する。
【0006】そこで従来は、小型で出力が限られたエン
ジンを使用しながら、そのエンストを回避できる範囲で
各油圧機器の運転を制御する装置の研究が進められてい
る。例えば、特開平4−1434号公報には、予め、エ
ンジンの複数の無負荷回転数に対応して制御開始回転数
及び目標回転数を制御データとして設定、記憶してお
き、ガバナレバーにより設定されたエンジンの無負荷回
転数と上記制御データとから現在の制御開始回転数と目
標回転数とを求め、実際回転数が上記制御開始回転数に
達した時にエンストのおそれがあるとしてこの実際回転
数を上記目標回転数に近付けるように油圧ポンプの傾転
角等をPID制御する装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記装置には、次のよ
うな解決すべき課題がある。
【0008】ガバナレバーの操作に対する応答遅れが
比較的大きく、ガバナレバーの急激な操作があった場合
にこれに制御が追従しきれないおそれがある。
【0009】エンジンの回転数をPID制御によって
目標値に近付けるようにしているので、制御ゲインの設
定が難しく、ハンチングが発生したり、逆に応答性が悪
くなったりするおそれがある。また、エンジンの特性に
よって好適な制御ゲインの値が異なり、このゲインを求
めるのに、実機によるテストを通じて試行錯誤しなけれ
ばならず、その労力は多大である。
【0010】エンジンの無負荷回転数と実際回転数と
からエンスト発生の可能性を間接的に判断するものであ
るため、より直接的な判断ができる装置の開発が望まれ
る。
【0011】本発明は、このような事情に鑑み、共通の
発動機で複数の油圧機器を駆動する装置において、小型
で低コストの発動機を使用しながら、その作動停止を確
実に防止しつつ各油圧機器を効率良く駆動できる油圧駆
動装置の運転制御方法及び装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、複数の油圧機器が共通の発動
機に連結されてこの発動機の出力により駆動される油圧
駆動装置の運転制御方法であって、上記発動機の負荷及
び各油圧機器の駆動負荷を検出し、これら油圧機器の駆
動負荷の合計を上記発動機の負荷に対応する許容負荷以
下に抑えるように各油圧機器の運転状態を制御するもの
である(請求項1)。
【0013】また本発明は、複数の油圧機器が共通の発
動機に連結されてこの発動機の出力により駆動される油
圧駆動装置の運転制御装置であって、上記発動機の負荷
を検出する発動機負荷検出手段と、各油圧機器の駆動負
荷を検出する駆動負荷検出手段と、これら油圧機器の駆
動負荷の合計を上記発動機の負荷に対応する許容負荷以
下に抑えるように各油圧機器の運転状態を制御する運転
状態制御手段とを備えたものである(請求項2)。
【0014】上記運転状態制御手段としては、予め設定
された配分比率に基づいて上記許容負荷を各油圧機器に
配分する配分許容負荷算出手段と、各油圧機器の駆動負
荷をその配分許容負荷以下に抑えるように油圧機器の運
転状態を調節する運転状態調節手段とを備えたものが、
好適である(請求項3)。
【0015】ここで、上記運転状態調節手段は、油圧機
器の駆動負荷の合計が上記許容負荷を上回る場合にのみ
各油圧機器の駆動負荷をその配分許容負荷以下に抑える
ように油圧機器の運転状態を調節するものが、より好ま
しい(請求項4)。
【0016】また、上記運転状態制御手段としては、油
圧機器の駆動負荷の合計が上記許容負荷を上回る場合に
予め設定された優先油圧機器の駆動負荷は抑制せずにそ
れ以外の油圧機器の駆動負荷のみを抑制するように油圧
機器の運転状態を制御するものも、好適である(請求項
5)。
【0017】この場合も、上記運転状態制御手段は、上
記許容負荷から上記優先油圧機器の駆動負荷を差し引い
た負荷を予め設定された配分比率に基づいて上記優先油
圧機器以外の各油圧機器に配分する配分許容負荷調節手
段と、油圧機器の駆動負荷の合計が上記許容負荷を上回
る場合に上記優先油圧機器以外の各油圧機器の駆動負荷
をその配分許容負荷以下に抑えるように油圧機器の運転
状態を調節する運転状態調節手段とを備えていること
が、より好ましい(請求項6)。
【0018】上記油圧機器が所定の油圧アクチュエータ
を作動させるための油圧ポンプである場合、上記運転状
態制御手段としては上記油圧ポンプの吐出流量を制御す
るポンプ吐出流量制御手段を備えるのがよい(請求項
7)。
【0019】この場合、上記駆動負荷検出手段として
は、上記油圧ポンプの吐出圧力を検出する吐出圧力検出
手段と、上記油圧ポンプの吐出流量を検出する吐出流量
検出手段と、検出された吐出圧力及び吐出流量に基づい
て上記油圧ポンプの駆動負荷を演算するポンプ負荷算出
手段とで構成されたものや(請求項8)、上記駆動負荷
検出手段は、各油圧ポンプの吐出圧力を検出する吐出圧
力検出手段と、上記ポンプ吐出流量制御手段の出力制御
信号に対応する油圧ポンプの吐出流量と検出吐出圧力と
に基づいて各油圧ポンプの駆動負荷を演算するポンプ負
荷算出手段とで構成されたもの(請求項9)が、好適で
ある。
【0020】
【作用】請求項1,2記載の運転制御方法及び装置によ
れば、油圧駆動装置における実際の発動機の負荷及び各
油圧機器の駆動負荷が検出され、これら油圧機器の駆動
負荷の合計が上記発動機の負荷に対応する許容負荷以下
に抑えられるように各油圧機器の運転状態が制御される
ことにより、過負荷による上記発動機の作動停止が確実
に防がれる。
【0021】上記油圧駆動装置において、上記油圧機器
の運転状態制御により駆動負荷を抑制する場合、どの油
圧機器の駆動負荷を下げても発動機の作動停止は回避で
きるが、油圧機器の用途や特性等によって、各油圧機器
の駆動負荷を抑制する度合いを自由に設定したい場合が
ある。
【0022】ここで、請求項3記載の装置では、予め設
定された配分比率に基づいて上記許容負荷が各油圧機器
に配分され、各油圧機器の駆動負荷をその配分許容負荷
以下に抑えるように油圧機器の運転状態が制御されるの
で、例えば駆動負荷を比較的著しく抑制しても不都合の
あまりない油圧機器については上記配分比率を小さく
し、駆動負荷の著しく抑制を避けたい油圧機器について
は上記配分比率を大きく設定することにより、各油圧機
器の駆動負荷の抑制度合いを自由に調節できる。
【0023】なお、このような各油圧機器の駆動負荷と
配分駆動負荷との比較による運転状態制御は、常時行っ
てもよいが、請求項4記載の装置のように、油圧機器の
駆動負荷の合計が上記許容負荷を上回る場合にのみ行う
ようにすれば、それ以外の場合、すなわち過負荷による
発動機の作動停止のおそれがない場合では、発動機の出
力をフルに利用して各油圧機器を駆動できる。
【0024】さらに、駆動負荷を僅かでも下げたくない
油圧機器が存在する場合には、請求項5記載の装置にお
いて上記油圧機器を優先油圧機器に設定することによ
り、油圧機器の駆動負荷の合計が上記許容負荷を上回る
場合でも、上記優先油圧機器の駆動負荷は抑制せずにそ
れ以外の油圧機器の駆動負荷のみを抑制することで対処
できる。
【0025】そして、請求項6記載の装置では、上記優
先油圧機器以外の各油圧機器についても、許容負荷から
上記優先油圧機器の駆動負荷を差し引いた負荷が予め設
定された配分比率に基づいて配分され、油圧機器の駆動
負荷の合計が上記許容負荷を上回る場合に上記配分比率
に対応して各油圧機器の駆動負荷が抑制されることとな
る。
【0026】請求項7記載の装置では、上記油圧機器の
運転状態制御として、油圧ポンプの吐出流量制御が行わ
れる。
【0027】ここで、請求項8記載の装置では、上記油
圧ポンプの吐出圧力及び吐出流量が検出され、これらの
検出値に基づき、上記油圧ポンプの駆動負荷が演算され
る。
【0028】なお、上記吐出流量を検出するのに流量セ
ンサを油路の途中に設けると、その分流れ抵抗が増え、
総合出力が低下することになるが、請求項9記載の装置
では、前記ポンプ吐出流量制御手段の出力制御信号に対
応する油圧ポンプの吐出流量と検出吐出圧力とから各油
圧ポンプの駆動負荷が演算されるので、上記流量センサ
等は不要になる。
【0029】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図6に基づいて
説明する。
【0030】図2は、本発明装置が搭載されたクレーン
を示している。このクレーンは、下部走行体1と、この
下部走行体1上で旋回駆動される上部旋回体2とを備
え、この上部旋回体にはブーム3が起伏可能に取付けら
れている。上部旋回体2には荷吊り用のウインチドラム
4が搭載され、このウインチドラム4から引き出された
ロープ6がブームヘッドのシーブ7A,7Bに掛けられ
た状態で、このロープ6の先端にフックブロック8が吊
下げられている。また、上部旋回体2にはブーム起伏用
のウインチドラム5も搭載され、ここから引き出された
ロープ9は、スプレッダ11に巻かれており、このスプ
レッダ11及びガイケーブル13を介してブームヘッド
と上部旋回体2とが連結されている。従って、上記ウイ
ンチドラム4の回転駆動によりフックブロック8が昇降
し、ウインチドラム5の駆動によりブーム3が起伏する
ようになっている。
【0031】このクレーンには、図1に示すような、4
つの油圧モータ(油圧アクチュエータ)MA,MB,M
C,MDが搭載されている。油圧モータMAは、上記ウ
インチドラム4の駆動用モータであり、油圧モータMB
はウインチドラム5の駆動用モータである。また油圧モ
ータMCは下部走行体1の走行駆動用モータであり、油
圧モータMDは上部旋回体2の旋回駆動用モータであ
る。
【0032】各油圧モータMA,MB,MC,MDに
は、専用の可変容量型油圧ポンプ10A,10B,10
C,10D、電磁比例減圧弁からなるポンプレギュレー
タ38A,38B,38C,38D、油圧制御回路14
A,14B,14C,14D、操作レバー28A,28
B,28C,28D、レバー操作角センサ30A,30
B,30C,30D、ポンプ吐出圧力検出器32A,3
2B,32C,32D、及びモータ駆動制御器36A,
36B,36C,36Dが設けられている。
【0033】上記油圧ポンプ10A,10B,10C,
10Dの駆動入力軸は、クレーンに搭載された単一のエ
ンジン(発動機)Egの出力軸にパワーデバイダを介し
て連結されており、上記エンジンEgの作動によって油
圧ポンプ10A,10B,10C,10Dが同時に駆動
可能とされている。ポンプレギュレータ38A,38
B,38C,38Dは、制御信号の入力によりその信号
に応じて各油圧ポンプ10A,10B,10C,10D
の傾転角を変化させるものであり、油圧制御回路14
A,14B,14C,14Dは、各油圧ポンプ10A,
10B,10C,10Dを油圧源として各油圧モータM
A,MB,MC,MDを作動させるものである。
【0034】なお、上記エンジンEgの出力軸近傍に
は、その回転数Neを検出するエンジン回転数検出器3
4が設けられている。
【0035】操作レバー28A,28B,28C,28
Dは、オペレータが各油圧モータMA,MB,MC,M
Dの駆動方向及び駆動速度を指令すべく操作するもので
あり、レバー操作角センサ30A,30B,30C,3
0Dは、各操作レバー28A,28B,28C,28D
の操作角を検出するものである。ポンプ吐出圧力検出器
32A,32B,32C,32Dは、各油圧ポンプ10
A,10B,10C,10Dの吐出圧力を検出するもの
である。
【0036】モータ駆動制御器36A,36B,36
C,36Dは、各操作レバー28A,28B,28C,
28Dの操作方向及び操作量に応じた各油圧モータM
A,MB,MC,MDの駆動方向及び駆動速度が得られ
るように、各油圧制御回路14A,14B,14C,1
4Dにパイロット圧制御用電流を出力するとともに、後
述のコントローラ40に傾転指令信号を出力するもので
ある。
【0037】各油圧制御回路14A,14B,14C,
14Dは全て同一の構成を有している。以下、例として
油圧制御回路14Aの構成を図3に基づいて説明する。
【0038】この油圧制御回路14Aは、コントロール
バルブ16を備えている。このコントロールバルブ16
は、図例では3位置パイロット切換弁からなり、双方の
パイロット部16x,16yにパイロット圧が供給され
ていない中立状態では、油圧ポンプ10の吐出油を油圧
モータ14に供給することなくタンク12に直接逃が
し、パイロット部16xに油圧が供給された場合には、
上記吐出油を油圧配管18Xを通じて油圧モータ14に
供給するとともに戻り油を油圧配管18Yを通じてタン
ク12に逃がし、パイロット部16yに油圧が供給され
た場合には、上記吐出油を油圧配管18Yを通じて油圧
モータ14に供給するとともに戻り油を油圧配管18X
を通じてタンク12に逃がすように構成されている。
【0039】各パイロット部16x,16yへのパイロ
ット圧供給は、それぞれパイロット用油圧ポンプ22
X,22Yから電磁比例減圧弁20X,20Yを介して
行われる。上記電磁比例減圧弁20X,20Yは、前記
モータ駆動制御器36からソレノイドに入力されるパイ
ロット圧制御用電流に対応する設定圧までパイロット用
油圧ポンプ22X,22Yの吐出油を減圧しながらこれ
をパイロット圧として上記パイロット部16x,16y
に導くものである。
【0040】なお、図2において26はメインリリーフ
弁である。
【0041】この装置には、図1に示すようなコントロ
ーラ40が設けられている。このコントローラ40は、
マイクロコンピュータ等で構成され、ポンプ負荷トルク
算出手段(ポンプ負荷算出手段)41A,41B,41
C,41D、エンジントルク算出手段42、及びポンプ
吐出流量制御手段43を備えている。
【0042】ポンプ負荷トルク算出手段41A,41
B,41C,41Dは、それぞれ、各ポンプ吐出圧力検
出器32A,32B,32C,32Dにより検出される
ポンプ吐出圧力Pa,Pb,Pc,Pdと、後述のポン
プ吐出流量制御手段43から各ポンプレギュレータ38
A,38B,38C,38Dに出力される電流値Ia,
Ib,Ic,Idに対応するポンプ吐出流量Qa,Q
b,Qc,Qdとに基づき、各油圧ポンプ10A,10
B,10C,10Dの駆動負荷トルクTa,Tb,T
c,Tdを算出するものである。エンジントルク算出手
段42は、予め記憶された演算データに基づいて、上記
エンジン回転数検出器34で検出されたエンジン回転数
Neに相当するエンジン出力トルク(エンジン負荷に相
当する値)Teを算出するものである。
【0043】ポンプ吐出流量制御手段43は、配分許容
トルク算出手段43aと、ポンプ吐出流量調節手段43
bとを備えている。
【0044】配分許容トルク算出手段43aは、各油圧
ポンプ10A,10B,10C,10Dについて予め設
定された配分比率A,B,C,D(A+B+C+D= 1
00%)に基づき、上記エンジン出力トルクTeに対応す
る許容トルクTo(この実施例ではTe=To)を各油
圧ポンプ10A,10B,10C,10Dに配分した配
分許容トルクTao,Tbo,Tco,Tdoを算出するもので
ある。
【0045】ポンプ吐出流量調節手段43bは、原則的
には、各モータ駆動制御器36A〜36Dより入力され
る傾転指令量Ka〜Kdに対応した制御電流Ia〜Id
を各ポンプレギュレータ38A,38B,38C,38
Dに出力するが、ポンプ負荷トルク算出手段41A,4
1B,41C,41Dにより演算された駆動負荷トルク
Ta,Tb,Tc,Tdの和が上記許容トルクToを上
回る場合には、各駆動負荷トルクTa,Tb,Tc,T
dをそれぞれ上記配分許容トルクTao,Tbo,Tco,T
do以下に抑えるような制御電流Ia〜Idを各ポンプレ
ギュレータ38A,38B,38C,38Dに出力し、
油圧ポンプ10A,10B,10C,10Dの吐出流量
を調節するものである。
【0046】次に、このコントローラ40が行う一連の
演算制御動作を、図4及び図5のフローチャートに沿っ
て説明する。
【0047】ステップS1:各検出器32A〜32D,
34、及び各モータ駆動制御器36A〜36Dが出力す
る指令信号を、読み取る。
【0048】ステップS2:各油圧ポンプ10A〜10
Dの駆動負荷トルクTa〜Tdを次の手順で演算する。
【0049】予め記憶したデータに基づき、ポンプ吐
出流量調節手段43bから各ポンプレギュレータ32A
〜32Dに出力されている電流値Ia〜Idに対応する
ポンプ吐出流量Qa〜Qdを算出する。
【0050】上記ポンプ吐出流量Qa〜Qdと、各ポ
ンプ吐出圧力センサ32A〜32Dにより検出される吐
出圧力Pa〜Pdとから、次式に基づいて各油圧ポンプ
10A〜10Dの駆動負荷トルクTa〜Tdを演算す
る。
【0051】
【数1】Ta=(Pa×Qa)/628 Tb=(Pb×Qb)/628 Tc=(Pc×Qc)/628 Td=(Pd×Qd)/628 ステップS3:エンジン出力トルクTeを算出する。具
体的には、図5に示す記憶データ、すなわち、エンジン
回転数Ne(rpm)とエンジン出力トルクTe(kg・m)
との関係についてのデータを用い、現時点でエンジン回
転数検出器34により検出されているエンジン回転数N
eに相当するエンジントルクTeを検索する。
【0052】ステップS4:ステップS2で演算した駆
動負荷トルクTa〜Tdの合計と、ステップS3で演算
したエンジン出力トルクTeに対応する許容トルクTo
(=Te)とを比較し、前者が後者を上回る場合、すな
わち過負荷に起因するエンスト発生のおそれがある場合
にはステップS5に移行し、前者が後者以下である場
合、すなわち過負荷に起因するエンストのおそれがない
場合には、ステップS6に移行する。
【0053】ステップS5:モータ駆動制御器36A〜
36Dより入力された傾転指令量Ka,Kb,Kc,K
dをそのまま傾転指令量Sa,Sb,Sc,Sdに設定
する。すなわち、操作レバー28A〜28Dの操作量に
全く忠実な傾転指令量Sa,Sb,Sc,Sdを設定す
る。
【0054】ステップS6:前記許容トルクToと、各
油圧ポンプ10A,10B,10C,10Dについて予
め設定された配分比率A,B,C,D(%)とに基づ
き、各油圧ポンプ10A,10B,10C,10Dに対
応する配分許容トルクTao,Tbo,Tco,Tdo を算出
する。これらの配分許容トルクTao,Tbo,Tco,Tdo
は次式で与えられる。
【0055】
【数2】Tao =(A/100)・To Tbo =(B/100)・To Tco =(C/100)・To Tdo =(D/100)・To 従って、Tao+Tbo+Tco+Tdo =Toとなる。
【0056】ステップS7A(図6):油圧ポンプ10
Aについての傾転出力量Saを演算する。具体的に、前
記ステップS2で演算した実際のポンプ駆動負荷トルク
Taが上記配分許容トルクTao以下である場合には(ス
テップ♯1でNO)、傾転指令量Kaをそのまま傾転出
力量Saとして設定するが(ステップ♯2)、ポンプ駆
動負荷トルクTaが上記配分許容トルクTaoを上回る場
合には(ステップ♯1でYES)、これらのトルクの比
である負荷比率ηa(=Ta/Tao)を演算し(ステッ
プ♯3)、この負荷比率で傾転指令量Kaを除した値
(Ka/ηa)を傾転出力量Saとして設定する(ステ
ップ♯4)。このステップS7Aにより、傾転指令量K
aを基礎にしながら駆動負荷トルクTaを上記配分許容
トルクTao以下に抑える傾転出力量Saが演算されるこ
とになる。
【0057】ステップS7B,S7C,S7D:ステッ
プS7Aと同様にして、油圧ポンプ10B,10C,1
0Dについての傾転出力量Sb,Sc,Sdを演算す
る。具体的には、前記ステップS7Aにおける駆動負荷
トルクTa、配分許容トルクTao、負荷比率ηa、傾転
指令量Kaをそれぞれ駆動負荷トルクTb,Tc,T
d、配分許容トルクTbo,Tco,Tdo、負荷比率ηb,
ηc,ηd、傾転指令量Kb,Kc,Kdに置き換える
ことにより、傾転出力量Sb,Sc,Sdを演算でき
る。
【0058】ステップS8:ステップS5もしくはステ
ップS7A〜S7Dで設定された傾転出力量Sa〜Sd
に基づき、その傾転角を得るための電流値Ia,Ib,
Ic,Idを演算し、ポンプレギュレータ38A,38
B,38C,38Dに出力する。なお、上記電流値I
a,Ib,Ic,Idは次式に基づき演算することがで
きる。
【0059】
【数3】Ia=k×Sa+s Ib=k×Sb+s Ic=k×Sc+s Id=k×Sd+s ここで、k,sはポンプレギュレータ32A〜32Dの
特性により決まる定数である。
【0060】なお、制御開始当初の段階、すなわちポン
プ吐出流量調節手段43bから電流Ia〜Idがまだ出
力されていない段階では、前記ステップS2で吐出流量
Qa〜Qdの演算が不能であり、従って駆動負荷トルク
Ta〜Tdの演算は不能であるが、始動時からいきなり
駆動負荷トルクTa〜Tdがエンジン出力トルクTeを
上回ることはないので、この初期段階のみステップS2
〜S4の処理を省略して無条件でステップS5を実行
し、次回から図4のフローを完全実行するようにすれば
よい。
【0061】この装置によれば、次の効果を得ることが
できる。
【0062】a)実際のエンジン出力トルクTeに対応
する許容トルクToと、ポンプ駆動負荷トルクTa〜T
dの合計とを直接比較するようにしているので、エンス
トのおそれがあるか否かの判定をより正確に行うことが
できる。そして、エンストのおそれがある場合には、実
際のポンプ駆動負荷トルクTa〜Tdの合計が上記許容
トルクTo以下になるようにポンプ吐出流量Qa〜Qd
を制御するので、エンストの発生を確実に防止できる。
【0063】b)予め許容トルクToの配分比率A,
B,C,Dを設定しておき、これらから演算される許容
配分トルクTao〜Tdoと実際の駆動負荷トルクTa〜T
dとの比較に基づいてポンプ吐出流量を制御するように
しているので、油圧ポンプ10A〜10Dにより駆動さ
れる油圧モータMA〜MDの用途や重要度等を考慮した
制御が可能になる。
【0064】例えば、上記実施例のように油圧モータM
A,MB,MC,MDがそれぞれ荷吊り用、ブーム起伏
用、旋回用、走行用として設けられている場合、ブーム
起伏用モータMBや旋回駆動用モータMCに向けての吐
出流量を急激に抑制すると(すなわち駆動速度を急に抑
制すると)、慣性力によって吊り荷が大きく揺れるおそ
れがあるが、これらの油圧モータMB,MCに対応する
油圧ポンプ10B,10Cについては大きな配分比率
B,Cを設定し、油圧モータMA,MDに対応する油圧
ポンプ10A,10Dについては小さな配分比率A,D
を設定しておけば、油圧モータMB,MCへの吐出流量
を抑制する度合いを減らすことができ、吊り荷の大きな
揺れを避けながらエンスト防止制御を果たすことが可能
となる。
【0065】逆に、上記配分比率A〜Dを全て25%に
設定すれば、全油圧ポンプ10A〜10Dの吐出流量を
均等に抑制できる。
【0066】次に、第2実施例を図7に基づいて説明す
る。
【0067】前記第1実施例では、高い配分比率を設定
することにより、これに対応する油圧ポンプの吐出流量
の抑制度合いを減らすことが可能であるが、用途によっ
ては、吐出流量を全く抑制せずに完全に操作レバーの操
作量に追従させたい油圧ポンプが存在する場合がある。
そこでこの実施例では、このような油圧ポンプを優先油
圧ポンプとして設定し、他の油圧ポンプの吐出流量のみ
を許容トルクToとの関係で抑制するといった制御を行
うようにしている。
【0068】図7では、例として油圧ポンプ10Aを優
先油圧ポンプとして設定し、他の油圧ポンプ10B〜1
0Dについてのみ配分比率B,C,D(B+C+D= 1
00%)を設定した場合を示している。同図において、ス
テップS1〜S3までは前記第1実施例と同様である
が、その後、油圧ポンプ10Aについては、傾転指令量
Kaを無条件でそのまま傾転出力量Saに設定する(ス
テップS5a)。
【0069】そして、駆動負荷トルクTa〜Tdの合計
が許容トルクTo以下である場合には(ステップS4で
NO)、他の傾転出力量Sb〜Sdについても傾転指令
量Kb〜Kdをそのまま設定するが(ステップS5
´)、駆動負荷トルクTa〜Tdの合計が許容トルクT
oを上回る場合には(ステップS4でYES)、許容ト
ルクToから優先油圧ポンプ10Aの駆動負荷トルクT
aを差し引いた残りトルク(To−Ta)を上記配分比
率で配分する。すなわち、各油圧ポンプ10B,10
C,10Cについての配分トルクTbo,Tco,Tdo を
次式に基づき演算する(ステップS6´)。
【0070】
【数4】Tbo =(B/100)・(To−Ta) Tco =(C/100)・(To−Ta) Tdo =(D/100)・(To−Ta) そして、これら配分トルクTbo,Tco,Tdo と駆動負
荷トルクTb〜Tdとの比較に基づき、前記第1実施例
と同様にして傾転出力量Sb〜Sdを演算し(ステップ
S7B〜S7D)、出力電流値Ia〜Idを演算し、出
力する(ステップS8)。
【0071】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例として次のような態様をとることも可能
である。
【0072】(1) 上記各実施例では、ポンプ吐出流量調
節手段43bから出力される電流値Ia〜Idに基づい
て吐出流量Qa〜Qdを演算しているが、第3実施例と
して図8に示すように、油圧ポンプ10A,10B,1
0C,10Dの吐出油路の途中に吐出流量センサ38
A,38B,38C,38Dを設け、上記吐出流量Qa
〜Qdを直接検出するようにしてもよい。ただし、この
場合には吐出流量センサ38A〜38Dの存在により流
路抵抗が増し、その分総合出力が低下するとともに、イ
ニシャルコストが高くなるのに対し、上記実施例のよう
に出力電流値Ia〜Idから吐出流量Qa〜Qdを割り
出すようにすれば、出力の低下及びコスト増大を伴うこ
となく、ポンプ駆動負荷トルクTa〜Tdを演算するこ
とが可能になる。
【0073】(2) 上記実施例では、油圧機器として全て
油圧ポンプが用いられた装置を示したが、本発明の対象
となる油圧機器は、その運転状態を変えることにより駆
動負荷を調節できるものであればよく、例えば、エンジ
ンEgに連結されたトルクコンバータであってもよい。
【0074】(3) 上記配分比率は、その合計が 100%と
なる範囲で自由に設定すれば良く、例えば第1実施例に
おける配分比率Aを0%に設定してもよい。この場合に
は、駆動負荷トルクTa〜Tdの和が許容トルクToを
上回った時に油圧ポンプ10Aが完全停止されることに
なる。
【0075】(4) 本発明では、発動機及び油圧機器の具
体的な個数を問わず、共通の発動機に複数の油圧機器が
連結された油圧駆動装置であれば適用できる。
【0076】(5) 上記実施例では、エンジン出力トルク
Teをそのまま許容トルクToに設定しているが、余裕
を見越して許容トルク(許容負荷)Toをエンジン出力
トルク(エンジン負荷)Teよりも所定量小さな値に設
定してもよい。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明は、共通の発動機で
複数の油圧機器が同時に駆動される油圧駆動装置におい
て、実際の発動機の負荷及び各油圧機器の駆動負荷を検
出し、これら油圧機器の駆動負荷の合計を上記発動機の
負荷に対応する許容負荷以下に抑えるように各油圧機器
の運転状態を制御するようにしたものであるので、簡単
な制御で、油圧機器の駆動負荷の合計が発動機の負荷を
上回ることによる発動機の作動停止を確実に防止できる
効果がある。
【0078】ここで、請求項3記載の装置では、予め設
定された配分比率に基づいて上記許容負荷を各油圧機器
に配分し、各油圧機器の駆動負荷をその配分許容負荷以
下に抑えるように油圧機器の運転状態を制御するもので
あるので、油圧機器の用途に応じてその駆動負荷の抑制
度合いを自由に設定でき、油圧駆動装置の特性に見合っ
たより好適な運転制御を実行できる効果がある。
【0079】さらに、請求項4記載の装置では、油圧機
器の駆動負荷の合計が上記許容負荷を上回る場合にのみ
上記のような駆動負荷を抑制する制御を行うようにして
いるので、過負荷による発動機の作動停止のおそれがな
い場合には、発動機の出力をフルに活用して各油圧機器
を好適に駆動できる効果がある。
【0080】請求項5記載の装置では、油圧機器の駆動
負荷の合計が上記許容負荷を上回る場合でも、予め設定
された優先油圧機器の駆動負荷は抑制せずにそれ以外の
油圧機器の駆動負荷のみを抑制して対処するようにした
ものであるので、上記優先油圧機器を特別考慮した運転
制御を実行できる効果がある。
【0081】そして、請求項6記載の装置では、上記優
先油圧機器以外の各油圧機器についても、許容負荷から
上記優先油圧機器の駆動負荷を差し引いた負荷を予め設
定された配分比率に基づいて配分し、油圧機器の駆動負
荷の合計が上記許容負荷を上回る場合に上記配分比率に
対応して各油圧機器の駆動負荷を抑制することにより、
油圧駆動装置の特性をさらに考慮したより好ましい運転
制御ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における油圧駆動装置及び
その運転制御装置の全体構成図である。
【図2】上記油圧駆動装置が搭載されたクレーンの全体
図である。
【図3】上記油圧駆動装置に設けられた油圧制御回路を
示す回路図である。
【図4】上記運転制御装置の行う演算制御動作を示すフ
ローチャートである。
【図5】上記演算制御装置において制御データとして記
憶されるエンジン回転数とエンジン出力トルクとの関係
を示すグラフである。
【図6】上記運転制御装置の行う演算制御動作を示すフ
ローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例において行われる演算制御
動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施例における油圧駆動装置及び
その運転制御装置の全体構成図である。
【符号の説明】
10A,10B,10C,10D 油圧ポンプ 14A,14B,14C,14D 油圧制御回路 32A,32B,32C,32D ポンプ吐出圧力検出
器(吐出圧力検出手段) 33A,33B,33C,33D ポンプ吐出流量検出
器(吐出流量検出手段) 34 エンジン回転数検出器(発動機負荷検出手段) 36A,36B,36C,36D モータ駆動制御器 38A,38B,38C,38D ポンプレギュレータ 40 マイクロコンピュータ 41A,41B,41C,41D ポンプ負荷トルク算
出手段(ポンプ負荷算出手段) 42 エンジントルク算出手段(発動機負荷検出手段) 43 ポンプ吐出流量制御手段 43a 配分許容トルク算出手段(配分許容負荷算出手
段) 43b ポンプ吐出流量調節手段(運転状態調節手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の油圧機器が共通の発動機に連結さ
    れてこの発動機の出力により駆動される油圧駆動装置の
    運転制御方法であって、上記発動機の負荷及び各油圧機
    器の駆動負荷を検出し、これら油圧機器の駆動負荷の合
    計を上記発動機の負荷に対応する許容負荷以下に抑える
    ように各油圧機器の運転状態を制御することを特徴とす
    る油圧駆動装置の運転制御方法。
  2. 【請求項2】 複数の油圧機器が共通の発動機に連結さ
    れてこの発動機の出力により駆動される油圧駆動装置の
    運転制御装置であって、上記発動機の負荷を検出する発
    動機負荷検出手段と、各油圧機器の駆動負荷を検出する
    駆動負荷検出手段と、これら油圧機器の駆動負荷の合計
    を上記発動機の負荷に対応する許容負荷以下に抑えるよ
    うに各油圧機器の運転状態を制御する運転状態制御手段
    とを備えたことを特徴とする油圧駆動装置の運転制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の油圧駆動装置の運転制御
    装置において、上記運転状態制御手段は、予め設定され
    た配分比率に基づいて上記許容負荷を各油圧機器に配分
    する配分許容負荷算出手段と、各油圧機器の駆動負荷を
    その配分許容負荷以下に抑えるように油圧機器の運転状
    態を調節する運転状態調節手段とを備えていることを特
    徴とする油圧駆動装置の運転制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の油圧駆動装置の運転制御
    装置において、上記運転状態調節手段は、油圧機器の駆
    動負荷の合計が上記許容負荷を上回る場合にのみ各油圧
    機器の駆動負荷をその配分許容負荷以下に抑えるように
    油圧機器の運転状態を調節するものであることを特徴と
    する油圧駆動装置の運転制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の油圧駆動装置の運転制御
    装置において、上記運転状態制御手段は、油圧機器の駆
    動負荷の合計が上記許容負荷を上回る場合に予め設定さ
    れた優先油圧機器の駆動負荷は抑制せずにそれ以外の油
    圧機器の駆動負荷のみを抑制するように油圧機器の運転
    状態を制御するものであることを特徴とする油圧駆動装
    置の運転制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の油圧駆動装置の運転制御
    装置において、上記運転状態制御手段は、上記許容負荷
    から上記優先油圧機器の駆動負荷を差し引いた負荷を予
    め設定された配分比率に基づいて上記優先油圧機器以外
    の各油圧機器に配分する配分許容負荷調節手段と、油圧
    機器の駆動負荷の合計が上記許容負荷を上回る場合に上
    記優先油圧機器以外の各油圧機器の駆動負荷をその配分
    許容負荷以下に抑えるように油圧機器の運転状態を調節
    する運転状態調節手段とを備えていることを特徴とする
    油圧駆動装置の運転制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6のいずれかに記載の油圧駆
    動装置の運転制御装置において、上記油圧機器は所定の
    油圧アクチュエータを作動させるための油圧ポンプであ
    り、上記運転状態制御手段は上記油圧ポンプの吐出流量
    を制御するポンプ吐出流量制御手段であることを特徴と
    する油圧駆動装置の運転制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の油圧駆動装置の運転制御
    装置において、上記駆動負荷検出手段は、上記油圧ポン
    プの吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段と、上記油圧
    ポンプの吐出流量を検出する吐出流量検出手段と、検出
    された吐出圧力及び吐出流量に基づいて上記油圧ポンプ
    の駆動負荷を演算するポンプ負荷算出手段とで構成され
    ていることを特徴とする油圧駆動装置の運転制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の油圧駆動装置の運転制御
    装置において、上記駆動負荷検出手段は、各油圧ポンプ
    の吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段と、上記ポンプ
    吐出流量制御手段の出力制御信号に対応する油圧ポンプ
    の吐出流量と検出吐出圧力とに基づいて各油圧ポンプの
    駆動負荷を演算するポンプ負荷算出手段とで構成されて
    いることを特徴とする油圧駆動装置の運転制御装置。
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