JP2000240605A - 油圧アクチュエータの同調制御装置 - Google Patents

油圧アクチュエータの同調制御装置

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JP2000240605A
JP2000240605A JP11043074A JP4307499A JP2000240605A JP 2000240605 A JP2000240605 A JP 2000240605A JP 11043074 A JP11043074 A JP 11043074A JP 4307499 A JP4307499 A JP 4307499A JP 2000240605 A JP2000240605 A JP 2000240605A
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JP
Japan
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load
deviation
hydraulic
coefficient
hydraulic actuator
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JP11043074A
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English (en)
Inventor
Tadakazu Nishikino
宰一 錦野
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Yutani Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つのウインチドラムで吊荷を共吊りする場
合に、2つのウインチドラムに作用する負荷が小さくて
も、負荷配分が大きく相違していても、素早く同調させ
て吊荷の揺れを防ぎ得る油圧モータの同調制御装置を提
供する。 【解決手段】 圧力センサ17〜20で検出される第
1,2油圧モータ5,6の吊荷Wを支え得る有効圧力P
tから、負荷配分設定器25による負荷配分に基づく第
1,2油圧モータ5,6の目標有効圧力を求め、前記有
効圧力Ptと目標有効圧力との偏差を求め、操作レバー
14の操作量で決まる基準速度に、前記偏差と有効圧力
Ptが大きくなると小さくなり、逆に小さくなると大き
くなる関数kとから求まる補正量を加えて第1,2油圧
モータ5,6の目標速度を求め、この目標速度に見合っ
た制御信号をコントローラ16からモータ制御弁7,8
を制御する電磁比例弁21〜24に出力する構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、クレーン
において、一つの荷を吊持する二つのウインチを回転さ
せる油圧アクチュエータを同調駆動するための油圧アク
チュエータの同調制御装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】油圧アクチュエータの同調制御装置とし
ては、例えば本願出願人が出願した特開平6−2944
05号公報に開示されてなるものが公知である。以下、
この従来例に係る油圧アクチュエータの同調制御装置
を、その全体構成説明図の図5を参照しながら説明す
る。
【0003】即ち、第1,2ウインチドラム1,2を駆
動する油圧アクチュエータである第1,2油圧モータ
5,6の実負荷を圧力センサ17,18および圧力セン
サ19,20によりそれぞれ検出し、検出された共通の
負荷である吊荷Wをロープ3,4を介して支えるのに必
要な有効圧力をコントローラ16により演算して、前記
実負荷と、負荷配分設定器25により設定された負荷配
分によって決まる目標負荷との偏差を求め、この偏差が
0となるように操作レバー14による基準速度の指令に
補正を加えて前記両油圧モータ5,6の目標速度を求
め、この目標速度に見合った制御信号を電磁比例弁21
〜24経由でモータ制御弁7,8に出力するようにした
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例に係る油圧
アクチュエータの同調制御装置は、それなりに有用であ
ると考えられるが、未だ下記に説明するような解決すべ
き課題を持っている。例えば、この同調制御装置では、
油圧モータに実際に作用する負荷が小さい場合や負荷配
分を1対99のように大きく異なるように配分した場合
に後述するような不具合が生じる。
【0005】先ず、油圧モータに実際に作用する負荷が
小さい前者の場合には、偏差も小さくなるために基準速
度の指令に加える補正量が小さくなり、両油圧モータが
同調していくための変化が遅れるという問題がある。ま
た、負荷配分が大きく異なる後者の場合には、負荷配分
が小さな側は偏差も小さくなるため、上記と同様に、補
正量が小さくなり、同調していくための変化が遅れるの
に対して、負荷配分が大きな側は補正量が大き過ぎて急
激に変化してしまうので、吊荷が揺れて危険な状態にな
る場合があるという問題が生じる。
【0006】従って、本発明の目的は、実際に作用して
いる実負荷や油圧アクチュエータの同調状態を検知し、
検知された実負荷や同調状態に基づいて最適な係数を求
め、偏差を素早くほぼ0にすることを可能ならしめる油
圧アクチュエータの同調制御装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであって、従って本発明の請求
項1に係る油圧アクチュエータの同調制御装置が採用し
た手段は、共通の負荷に使用される複数の油圧アクチュ
エータと、この各油圧アクチュエータを個別に制御する
アクチュエータ制御弁と、各油圧アクチュエータに対し
一括して基準速度の指令を出す操作手段と、各油圧アク
チュエータの負荷配分を設定する負荷配分設定手段と、
各油圧アクチュエータに作用する実負荷を検出する実負
荷検出手段と、各アクチュエータ制御弁に対する制御信
号を出力する制御弁制御手段とを有し、この制御弁制御
手段は、前記実負荷検出手段によって検出される実負荷
と負荷配分設定手段により設定された負荷配分によって
決まる前記各油圧アクチュエータに対する目標負荷との
偏差を求め、前記操作手段からの基準速度の指令に、前
記偏差と実負荷によって決められる係数とから求まる補
正量、またはこの偏差とこの偏差によって決められる係
数とから求まる補正量を加えて各油圧アクチュエータの
目標速度を求め、この目標速度に見合った制御信号を前
記アクチュエータ制御弁に出力するように構成されてな
ることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2に係る油圧アクチュエー
タの同調制御装置が採用した手段は、請求項1に記載の
油圧アクチュエータの同調制御装置において、前記係数
が、前記実負荷または前記偏差が大きいほど小さくな
り、逆に前記実負荷または前記偏差が小さいほど大きく
なる関数であることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3に係る油圧アクチュエー
タの同調制御装置が採用した手段は、請求項1または2
のうちの何れか一つの項に記載の油圧アクチュエータの
同調制御装置において、前記係数を決定するために、共
通の負荷の実負荷を検出する荷重検出器を用いることを
特徴とする。
【0010】本発明の請求項4に係る油圧アクチュエー
タの同調制御装置が採用した手段は、請求項1または2
のうちの何れか一つの項に記載の油圧アクチュエータの
同調制御装置において、前記係数を決定するために、共
通の負荷の傾き角度を検出する角度検出器を用いること
を特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1に係
る同調制御装置を、二つのウインチドラムから繰出され
た2本のロープで共通の負荷である一つの吊荷を吊持す
るクレーンの場合を例として、油圧モータの同調制御装
置の全体構成説明図の図1(a)と、実負荷(Pt)と
係数(k)との関係説明図の図1(b)と、油圧モータ
の同調制御装置の作用を説明するためのフロー説明図の
図2とを参照しながら、上記従来例と同一のものならび
に同一機能を有すものに同一符号を付して説明する。
【0012】第1ウインチドラム1を回転駆動する油圧
アクチュエータである第1油圧モータ5および第2ウイ
ンチドラム1を回転駆動する油圧アクチュエータである
第2油圧モータ6は、それぞれ独立した油圧パイロット
式のアクチュエータ制御である第1モータ制御弁7およ
び第2モータ制御弁8によって回転方向と回転速度とが
それぞれ制御されるように構成されている。これら第
1,2油圧モータ5,6は互いの第1,2モータ制御弁
7,8を介してシリーズ接続され、一つの油圧ポンプ9
からの圧油によって駆動されるようになっている。ま
た、第1,2モータ制御弁7,8のパイロットラインに
は、第1,2油圧モータ5,6の回転方向と回転速度と
を指令する操作手段である操作レバー14の操作により
第1,2モータ制御弁7,8を駆動する制御弁制御手段
である電磁比例弁21,22,23および24が介装さ
れている。
【0013】そして、前記操作レバー14の操作方向と
操作量がポテンショメータ15で検出され、このポテン
ショメータ15から制御弁制御手段と実負荷検出手段と
の一部を兼ねるコントローラ16に基準速度の指令信号
が入力されるようになっている。また、第1,2油圧モ
ータ5,6のモータ回路には、第1,2油圧モータ5,
6それぞれの出入口圧力を検出する実負荷検出手段の一
部を兼ねる圧力センサ(前記コントローラ16との組合
わせにより実負荷検出手段を構成する。)17,18,
19,20が設けられ、これら圧力センサ17,18,
19,20からの圧力信号も前記コントローラ16に入
力されると共に、負荷配分設定手段である負荷配分設定
器25により設定された第1,2油圧モータ5,6の負
荷配分の負荷配分信号も入力されるように構成されてい
る。
【0014】本実施の形態1に係る図1と上記従来例に
係る図5との比較において良く理解されるように、本実
施の形態1に係る同調制御装置と上記従来例に係る同調
制御装置とは、外観的には同構成である。また、負荷配
分設定器25に設定された第1,2油圧モータ5,6の
負荷配分信号が入力され、各負荷配分信号の入力により
決まるこれら第1,2油圧モータ5,6それぞれの目標
負荷と、共通の負荷である吊荷Wによる実負荷との偏差
が0となるように、前記基準速度の指令に補正量が加え
られる点についても同様であるが、これらの相違すると
ころは、前記コントローラ16の機能の相違にあるか
ら、以下このコントローラ16による演算について説明
する。
【0015】前記吊荷Wの実負荷は、例えばロードセル
等の荷重検出器を用いても求めることができるが、本実
施の形態1の場合には、第1,2油圧モータ5,6に作
用する実負荷は、実負荷検出手段の一部を兼ねる圧力セ
ンサ17,18,19および20により第1,2油圧モ
ータ5,6それぞれの出入口圧力を検出し、これら圧力
センサ17,18,19および20により検出された有
効圧力(出入口間の差圧)をコントローラ16により演
算して求めるものである。
【0016】即ち、これら第1,2油圧モータ5,6に
作用する実負荷は、第1,2ウインチドラム1,2の直
径と巻数とが同じであるとすると、これら第1,2油圧
モータ5,6の有効圧力に比例する。ここで、第1油圧
モータ5の圧力センサ17で検出された入口圧力がPa
1 で、圧力センサ18で検出された出口圧力がPa2
あり、また第2油圧モータ6の圧力センサ19で検出さ
れた入口圧力がPb1で、圧力センサ20で検出された
出口圧力がPb2 であったとすると、これら第1,2油
圧モータ5,6の有効圧力(差圧)Pa,Pbは、 Pa=Pa1 −Pa2 Pb=Pb1 −Pb2 となり、吊荷Wを支えるのに必要な有効圧力Ptは、P
t=Pa+Pbとなる。この有効圧力Ptは、吊荷Wの
実負荷と比例するから、これらPtとWとの間にはW∝
Ptの関係がある。
【0017】両ロープ3,4に作用する張力の比率(負
荷配分)をm対nに設定したときに、第1油圧モータ5
に〔m/(m+n)〕×Wの実負荷が作用すると共に、
第2油圧モータ6に〔n/(m+n)〕×Wの実負荷が
作用すれば、これら第1,2油圧モータ5,6が同調駆
動していることになる。ここで、同調駆動条件が成立す
るための第1,2油圧モータ5,6の目標有効圧力がP
0 ,Pb0 であるとすると、目標有効圧力Pa0 ,P
0 は下記の式で表すことができる。 Pa0 =〔m/(m+n)〕×Pt Pb0 =〔n/(m+n)〕×Pt
【0018】従って、第1,2油圧モータ5,6の有効
圧力(差圧)Pa,Pbと目標有効圧力Pa0 ,Pb0
との偏差ΔPa,ΔPbは、 ΔPa=Pa0 −Pa ΔPb=Pb0 −Pb となり、基準速度の指令に対する第1,2油圧モータ
5,6の補正量ΔSWa およびΔSWb は、下記のとお
りになる。 ΔSWa =f(ΔPa,k)=ΔPa×ka ΔSWb =f(ΔPb,k)=ΔPb×kb よって、操作レバー14の操作量によって決まる基準速
度の指令をSW、偏差に応じた補正量を加えた補正速度
の指令SWa ,SWb は下記式で求められる。 SWa =SW+ΔSWa SWb =SW+ΔSWb
【0019】ここで、例えば本実施の形態1のように、
共通の負荷である吊荷Wに基づく実負荷を、圧力センサ
17,18および19,20により検出する場合には、
上記のとおり、共通の実負荷を有効圧力Ptで代用する
ことができるため、下記のような関数になる。 k=g1 (Pt)=−A×Pt+k0 但し、上記関数において、Aは機器の構成によって決定
される有効圧力Ptの最大値または定格作業での有効圧
力でk=1となる様に決定される係数であり、k0 は無
負荷状態(Pt=0)であってもSWa 、SWb が発散
しない(系が安定する。)程度の係数である。
【0020】この場合、関数k=g1 (Pt)は、図1
(b)に示すように、有効圧力Ptが大きくなると係数
kが小さくなり、逆に有効圧力Ptが小さくなると係数
kが大きくなるような関数である。つまり、このような
係数kによって第1,2油圧モータ5,6の補正量ΔS
a およびΔSWb がそれぞれ決定され、偏差ΔPaに
応じた補正量を加えた補正速度の指令SWa ,SWb
決定される。
【0021】前記コントローラ16は、以上のような各
関数に対する演算を行い、そしてこのコントローラ16
によって求められた目標速度に見合った制御信号が電磁
比例弁21〜24に送られ、これら電磁比例弁21〜2
4の二次圧が第1.2モータ制御弁7,8にパイロット
圧として送られ、これにより第1.2モータ制御弁7,
8が制御されて、偏差が0になるように、両第1,2油
圧モータ5,6が回転駆動される。
【0022】以下、図2を参照しながら、本実施の形態
1に係る油圧アクチュエータの同調制御装置による第
1,2油圧モータ5,6の制御の仕方を説明する。制御
が開始されると、先ずステップ1において、操作レバー
14の操作量がコントローラ16に読み込まれてステッ
プ2に進む。
【0023】ステップ2において、コントローラ16に
より基準速度が演算されてステップ3に進む。
【0024】ステップ3において、コントローラ16に
より圧力センサ17〜20からの圧力信号が読み込まれ
ると共に、負荷配分設定器25から入力される第1,2
油圧モータ5,6の実荷重に対する負荷配分が読み込ま
れてステップ4に進む。
【0025】ステップ4において、読み込まれた負荷配
分に基づいて第1,2油圧モータ5,6に作用する吊荷
W実負荷が演算されてステップ5に進む。
【0026】ステップ5において、コントローラ16に
より目標負荷の演算が行われてステップ6に進む。
【0027】ステップ6において、コントローラ16に
より実負荷と目標負荷との偏差が求められてステップ7
に進む。
【0028】ステップ7において、コントローラ16に
より偏差を0にするための目標速度が偏差、実負荷から
演算されてステップ8に進む。なお、この実施の形態の
場合は完全に0にするように制御しているが、オフセッ
ト量を加えた値になるように制御してもかまわない。
【0029】ステップ8において、目標速度に見合った
制御信号がコントローラ16から電磁比例弁21〜24
に出力されて、第1,2油圧モータ5,6の一連の回転
駆動制御が終了する。
【0030】本実施の形態1に係る油圧アクチュエータ
の同調制御装置によれば、第1,2油圧モータ5,6が
以上のように同調制御される。つまり、第1,2油圧モ
ータ5,6に実際に作用する吊荷Wに基づく実負荷が小
さい場合には大きな係数kを用いた従来例よりも大きな
補正量を加えて、また全体の負荷が大きい場合には小さ
な係数kを用いた従来例よりも小さな補正量を加えて、
設定されている目標負荷に安全に早く近づけることがで
きる。
【0031】また、負荷配分が大きく異なる場合には、
負荷配分が小さな側の目標負荷が小さな側は大きな係数
kを用いた従来例よりも大きな補正量を加えて安全に早
く偏差を小さくして設定されている目標負荷に近づける
と共に、負荷配分が大きな側の目標負荷が大きな側は小
さな係数kを用いた従来例よりも小さな補正量を加えて
急激な変化を防止しながら偏差を素早く安全に小さくし
て設定されている目標負荷に近づけることもできる。従
って、従来例のように、第1,2油圧モータ5,6の駆
動速度が同調していくための変化が遅れたり、また吊荷
Wが揺れるようなことがなくなるので、吊荷作業の安全
性が向上する。
【0032】本発明の実施の形態2に係る油圧モータの
同調制御装置を、その全体構成説明図の図3を参照しな
がら、上記実施の形態1と同一のものには同一符号を付
して、上記実施の形態1と相違する点について説明する
と、本実施の形態2は、上記実施の形態1に係る図1と
の比較において良く理解されるように、コントローラ1
6に、クレーン本体26により起伏可能に支持されてな
るブーム27を起伏させる起伏ロープの張力を検出する
荷重検出器28からの荷重信号を入力する構成にしたも
のである。
【0033】従って、本実施の形態2では上記実施の形
態1に用いた圧力センサに代わる手段として荷重検出器
28を用い、この荷重検出器28からの荷重信号によっ
て吊荷Wの実負荷を求めようにしただけの構成であるか
ら、本実施の形態2は上記実施の形態1と同効である。
【0034】本発明の実施の形態3に係る油圧モータの
同調制御装置を、その全体構成説明図の図4(a)と、
偏差(ΔPa)と係数(k)との関係説明図の図4
(b)とを参照しながら、上記実施の形態1と同一のも
のには同一符号を付して、その相違する点について説明
すると、本実施の形態3は、上記実施の形態1に係る図
1との比較において良く理解されるように、コントロー
ラ16に、ロープ3,4の繰出し長さの相違に基づく吊
金具の傾き角度を、吊荷Wの傾き角度として検出する角
度検出器29からの角度信号を入力する構成にしたもの
である。
【0035】この実施の形態3のように、ロープ3,4
の繰出し長さの相違に基づく吊荷Wの傾き角度を検出す
る場合には、例えば水平との傾き角度の偏差がΔRであ
って、かつこの傾き角度の偏差ΔRが0であるとした場
合には、係数kの関数は下記のとおりになる。 k=g2 (ΔR)=−B×|ΔR|+k0 但し、上記関数において、Bは機器の構成や油圧系の応
答により決定される傾きの最大値または予め決められた
傾き角度での偏差ΔPa時にk=1となる様に決定され
る係数であり、k0 は水平状態(ΔR=0)であっても
SWa 、SWbが発散しない(系が安定する。)程度の
係数である。
【0036】有効圧力Paと目標有効圧力Pa0 との偏
差ΔPaが0のときに傾き角度をΔR=0で吊荷Wを水
平にする場合、偏差ΔPaとΔRとの間には、ΔPa∝
ΔRの関係があるから、上記関数kを下記関数に置き換
えることができる。 k=g3 (ΔPa)=−C×|ΔPa|+k0 但し、上記関数において、Cは機器の構成や油圧系の応
答により決定される傾きの最大値または予め決められた
吊荷の傾き角度での偏差ΔPa時にk=1となる様に決
定される係数であり、k0 は水平状態(ΔPa=0)で
あってもSWa、SWb が発散しない(系が安定す
る。)程度の係数である。
【0037】上記関数k=g3 (ΔPa)=−C×|Δ
Pa|+k0 は、図4(b)に示すように、偏差ΔPa
が小さくなると係数kが大きくなり、逆に偏差ΔPaが
大きくなると係数kが小さくなるような関数である。従
って、本実施の形態3によれば、このような関数で表さ
れる係数kを用いて、第1,2油圧モータ5,6の補正
量ΔSWa およびΔSWb がそれぞれ決定され、偏差に
応じた補正量を加えた補正速度の指令SWa ,SWb
決定されるから、本実施の形態3は上記実施の形態1と
同等の効果を奏することができる。
【0038】なお、負荷の検出手段としてウインチ駆動
系のトルクを活用することができ、係数kと負荷の関係
は図2に示したような1次関数的な変化だけでなく、反
比例的な変化をするものであっても、不連続であっても
良いものであり、さらに3つ以上の油圧モータを同調制
御する場合は勿論、油圧シリンダを同調制御する場合に
対しても適用することができるので、上記実施の形態に
よって本発明の技術的思想の範囲ならびに適用範囲が限
定されるものではない。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項
1,2,3または4に係る油圧アクチュエータの同調制
御装置によれば、油圧アクチュエータに実際に作用する
実負荷が小さい場合には大きな係数を用いて、また全体
の負荷が大きい場合には小さな係数を用いて、設定され
ている目標負荷に安全に早く近づけることができ、一方
負荷配分が大きく異なる場合には、負荷配分が小さな側
の目標負荷が小さな側は大きな係数を用いて安全に早く
偏差を小さくして設定されている目標負荷に近づけると
共に、負荷配分が大きな側の目標負荷が大きな側は小さ
な係数を用いて急激な変化を防止しながら偏差を素早く
安全に小さくして設定されている目標負荷に近づけるこ
とができるので、従来例に係る油圧アクチュエータの同
調制御装置のように、油圧アクチュエータの駆動速度が
同調していくための変化が遅れたり、また共通の負荷で
ある吊荷が揺れるようなことがなくなるので、吊荷作業
の安全性が向上するという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係り、図1(a)は油
圧モータの同調制御装置の全体構成説明図、図1(b)
は実負荷(Pt)と係数(k)との関係説明図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係り、油圧モータの同
調制御装置の作用を説明するためのフロー説明図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態2に係る油圧モータの同調
制御装置の全体構成説明図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係り、図4(a)は油
圧モータの同調制御装置の全体構成説明図、図4(b)
は偏差(ΔPa)と係数(k)との関係説明図である。
【図5】従来例に係る油圧モータの同調制御装置の全体
構成説明図である。
【符号の説明】
1…第1ウインチドラム,2…第2ウインチドラム,3
…ロープ,4…ロープ,5…第1油圧モータ,6…第2
油圧モータ,7…第1モータ制御弁,8…第2モータ制
御弁,9…油圧ポンプ,14…操作レバー,15…ポテ
ンショメータ,16…コントローラ,17乃至20…圧
力センサ,21乃至24…電磁比例弁,25…負荷配分
設定器,26…クレーン本体,27…ブーム,28…荷
重検出器,29…角度検出器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の負荷に使用される複数の油圧アク
    チュエータと、この各油圧アクチュエータを個別に制御
    するアクチュエータ制御弁と、各油圧アクチュエータに
    対し一括して基準速度の指令を出す操作手段と、各油圧
    アクチュエータの負荷配分を設定する負荷配分設定手段
    と、各油圧アクチュエータに作用する実負荷を検出する
    実負荷検出手段と、各アクチュエータ制御弁に対する制
    御信号を出力する制御弁制御手段とを有し、この制御弁
    制御手段は、前記実負荷検出手段によって検出される実
    負荷と負荷配分設定手段により設定された負荷配分によ
    って決まる前記各油圧アクチュエータに対する目標負荷
    との偏差を求め、前記操作手段からの基準速度の指令
    に、前記偏差と実負荷によって決められる係数とから求
    まる補正量、またはこの偏差とこの偏差によって決めら
    れる係数とから求まる補正量を加えて各油圧アクチュエ
    ータの目標速度を求め、この目標速度に見合った制御信
    号を前記アクチュエータ制御弁に出力するように構成さ
    れてなることを特徴とする油圧アクチュエータの同調制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記係数が、前記実負荷または前記偏差
    が大きいほど小さくなり、逆に前記実負荷または前記偏
    差が小さいほど大きくなる関数であることを特徴とする
    請求項1に記載の油圧アクチュエータの同調制御装置。
  3. 【請求項3】 前記係数を決定するために、共通の負荷
    の実負荷を検出する荷重検出器を用いることを特徴とす
    る請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載の油
    圧アクチュエータの同調制御装置。
  4. 【請求項4】 前記係数を決定するために、共通の負荷
    の傾き角度を検出する角度検出器を用いることを特徴と
    する請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載の
    油圧アクチュエータの同調制御装置。
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