JPH1087282A - 同調制御装置 - Google Patents

同調制御装置

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Publication number
JPH1087282A
JPH1087282A JP24061796A JP24061796A JPH1087282A JP H1087282 A JPH1087282 A JP H1087282A JP 24061796 A JP24061796 A JP 24061796A JP 24061796 A JP24061796 A JP 24061796A JP H1087282 A JPH1087282 A JP H1087282A
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JP
Japan
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actuators
actuator
control
deviation
load
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JP24061796A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Sato
克幸 佐藤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータの同調制御装置において、複
数の操作レバーを同時に操作する場合であっても、複数
のアクチュエータを正確に同調させて駆動する。 【解決手段】 繰り出し、繰り込み方向に駆動可能な複
数の巻上モータ6、7と、各巻上モータ6、7の駆動を
それぞれ制御する複数の制御弁8、9と、各制御弁8、
9をそれぞれ操作する操作レバー21、22と、各操作
レバー21、22の操作量を検出するストローク計25
と、各巻上モータ6、7に作用する負荷を検出する負荷
検出器19、20と、負荷検出器19、20により検出
された各巻上モータ6、7の負荷の偏差を算出し、複数
の巻上モータ6、7が同調して駆動されるように、各操
作量と偏差とに基づいて、各制御弁8、9を制御するコ
ントローラ26とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば連続壁工法
における掘削用バケットを、複数のアクチュエータにそ
れぞれ巻回された複数のロープにより昇降させるような
場合において、各アクチュエータを同調させる制御を行
うアクチュエータの同調制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のウインチのそれぞれに巻回された
複数のロープにより吊荷を昇降させる建設機械の昇降装
置が種々提案されている(例えば特開平6−29440
5号公報)。この特開平6−294405号公報に記載
されている装置を図6を参照して説明する。
【0003】図6は、2つの油圧アクチュエータ(例え
ばクレーンの主巻ウインチドラムと補巻ウインチドラ
ム、以下第1ドラム、第2ドラムとする)42、43か
ら引き出した2本のロープ44、45により一つの荷A
を昇降する状態を示している。図6に示す装置は、第1
および第2のドラム42、43を回転駆動する油圧モー
タ(以下、第1モータ、第2モータとする)46、47
に対して、一括して基準速度の指令信号を出力する操作
レバー51と、第1および第2のモータ46、47に作
用する実負荷を検出する負荷検出器58、59、60、
61と、操作レバー51による基準速度指令信号を受け
て第1および第2のモータ46、47の駆動をそれぞれ
制御する第1および第2のモータ制御弁48、49と、
各モータ制御弁48、49に対する制御信号を出力する
コントローラ56とからなる。
【0004】そして、第1および第2のモータ46、4
7について予め設定された負荷配分によって定まる目標
負荷と負荷検出器58〜61において検出される実負荷
との偏差を求め、この偏差が0となるように操作レバー
51から出力される基準速度指令信号を補正して各モー
タ46、47の目標速度を求め、この目標速度に適合し
た制御信号をモータ制御弁65〜68に出力して2つの
モータ46、47の同調制御を行うものである。
【0005】図6に示す装置においては、ロープ44、
45の巻取りあるいは繰り出し速度が異なると、昇降中
に吊荷が傾斜してしまうため、各モータ46、47の回
転速度が全く同一になるように制御する必要がある。し
かしながら、各モータ46、47の回転速度を全く同一
となるように1つの操作レバー51により駆動すること
は非常に困難である。このため、各モータ46、47を
それぞれ別個の操作レバーにより操作することが考えら
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、複数の油
圧アクチュエータをそれぞれ別個に操作する操作レバー
を設けた場合、理論的には各操作レバーを同一方向に同
操作量ずつ操作することによって、各アクチュエータを
同調して駆動することができる。しかしながら、実際に
は各操作レバーの操作量を全く同一とすることは困難で
あり、操作量を同一とするためには細かな調整が必要と
なる。このため、各操作レバーを同調させる操作が煩雑
となり、かつ正碓な制御も行うことができず、実作業上
問題がある。
【0007】また、上記特開平6−294405号に記
載されている装置のように、各油圧アクチュエータに対
して、一括して基準速度の指令信号を出力する操作レバ
ーを設けると、1つのアクチュエータを単独で動作させ
ることが不可能となる。
【0008】本発明の目的は、複数の操作手段を同時に
操作する場合であっても、アクチュエータを正確に同調
させて駆動することができるアクチュエータの同調制御
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
を参照して説明すると、請求項1の発明は、正逆方向に
駆動可能な複数のアクチュエータ6、7と、各アクチュ
エータ6、7の駆動をそれぞれ制御する複数のアクチュ
エータ制御弁8、9と、各アクチュエータ制御弁8、9
をそれぞれ操作する操作手段21、22と、各操作手段
21、22の操作量を検出する操作量検出手段25と、
各アクチュエータ6、7に作用する負荷を検出する負荷
検出手段19、20と、負荷検出手段19、20により
検出された各アクチュエータ6、7の負荷の偏差を算出
する偏差算出手段26と、複数のアクチュエータ6、7
が同調して駆動されるように、各操作量と偏差とに基づ
いて、各アクチュエータ制御弁8、9を制御する制御手
段15〜18、26とを具備することにより上記目的を
達成する。
【0010】請求項2の発明は、各アクチュエータ6、
7を同調して駆動する同調制御モードと、各アクチュエ
ータを同調しないで個別に駆動する非同調制御モードと
を選択するモード選択手段28をさらに備え、制御手段
15〜18、26は、同調制御モードが選択された場合
には、複数のアクチュエータ6、7が同調して駆動され
るように各アクチュエータ制御弁8、9を制御し、非同
調制御モードが選択された場合には、操作手段21、2
2の操作に応じて各アクチュエータ6、7が駆動される
ように各アクチュエータ制御弁8、9を制御するもので
ある。
【0011】請求項3の発明は、制御手段15〜18、
26は、各操作手段21、22の操作量のうち最小操作
量に基づいて基準速度信号を算出し、この基準速度信号
を偏差に基づいて補正し、補正された基準速度信号によ
り各アクチュエータ制御弁8、9を制御するものであ
る。請求項4の発明は、アクチュエータが巻上モータ
6、7からなり、制御手段15〜18、26は、各巻上
モータ6、7の巻上げ時は負荷が大きい側の巻上モータ
の速度を遅く、巻下げ時は負荷が小さい側の巻上モータ
の速度を遅くするよう各アクチュエータ制御弁8、9を
制御するものである。
【0012】図5を参照して説明すると、請求項5の発
明は、正逆方向に駆動可能な複数のアクチュエータ6、
7と、各アクチュエータ6、7の駆動をそれぞれ制御す
るアクチュエータ制御弁8、9と、各アクチュエータ制
御弁8、9をそれぞれ操作する操作指令信号を出力する
操作手段21、22と、各アクチュエータ6、7に作用
する負荷を検出する負荷検出手段19、20と、負荷検
出手段19、20により検出された各アクチュエータ
6、7の負荷の偏差を算出する偏差算出手段26と、複
数のアクチュエータ6、7が同調して駆動されるよう
に、操作指令信号を偏差により補正し、補正された操作
指令信号に基づいて各アクチュエータ制御弁8、9を制
御する制御手段15〜18、26とを具備することによ
り上記目的を達成する。
【0013】請求項6の発明は、各アクチュエータ6、
7を同調して駆動する同調制御モードと、アクチュエー
タ6、7を同調しないで個別に駆動する非同調制御モー
ドとを選択するモード選択手段28をさらに備え、制御
手段15〜18、26は、同調制御モードが選択された
場合には、複数のアクチュエータ6、7が同調して駆動
されるように補正された操作指令信号により各アクチュ
エータ制御弁8、9を制御し、非同調制御モードが選択
された場合には、各アクチュエータ6、7に対する補正
前の操作指令信号により各アクチュエータ制御弁8、9
を制御するものである。
【0014】請求項7の発明は、制御手段15〜18、
26は、各アクチュエータ6、7の正駆動時は負荷が大
きい側のアクチュエータの速度を遅く、逆駆動時は負荷
が小さい側のアクチュエータの速度を遅くするよう操作
指令信号を補正してアクチュエータ制御弁8、9を制御
するものである。請求項8の発明は、制御手段15〜1
8、26は、偏差が所定値以上になった場合は、全ての
アクチュエータ6、7を停止させるものである。請求項
9の発明は、制御手段15〜18、26は、偏差が所定
時間以上経過しても目標値以内とならないとき、全ての
アクチュエータ6、7を停止させるものである。
【0015】請求項1の発明によれば、複数のアクチュ
エータ6、7が同調して駆動するように、操作量検出手
段25により検出された操作量と、偏差算出手段26に
より算出された偏差とに基づいて、制御手段15〜1
8、26がアクチュエータ制御弁8、9を制御する。請
求項2の発明によれば、モード選択手段28により同調
制御モードあるいは非同調制御モードが選択され、同調
制御モードが選択された場合には、複数のアクチュエー
タ6、7が同調して駆動され、非同調制御モードが選択
された場合には、操作手段21、22により操作された
アクチュエータ6、7を個別に駆動するように制御手段
15〜18、26がアクチュエータ制御弁8、9を制御
する。請求項3の発明によれば、制御手段15〜18、
26が各操作手段21、22の最小操作量に基づいて基
準速度信号を算出し、この基準速度信号が偏差に基づい
て補正され、この補正された基準速度信号により各アク
チュエータ制御弁8、9が制御される。請求項4の発明
によれば、各巻上モータ6、7の巻上げ時は負荷が大き
い側の巻上モータの速度を遅く、巻下げ時は負荷が小さ
い側の巻上モータの速度を遅くするようアクチュエータ
制御弁8、9が駆動される。
【0016】請求項5の発明によれば、複数のアクチュ
エータ6、7が同調して駆動されるように、操作指令信
号が、偏差算出手段26により算出された偏差に基づい
て補正され、この補正された操作指令信号に基づいて制
御手段15〜18、26がアクチュエータ制御弁8、9
を制御する。請求項6の発明によれば、モード選択手段
28により同調制御モードあるいは非同調制御モードが
選択され、同調制御モードが選択された場合には、補正
後の操作指令信号により複数のアクチュエータ6、7が
同調して駆動され、非同調制御モードが選択された場合
には、補正前の操作指令信号によって各アクチュエータ
6、7が個別に駆動される。請求項7の発明によれば、
各巻上モータ6、7の巻上げ時は負荷が大きい側の巻上
モータの速度を遅く、巻下げ時は負荷が小さい側の巻上
モータの速度を遅くするようアクチュエータ制御弁8、
9が駆動される。請求項8の発明によれば、偏差が所定
値以上になったら全てのアクチュエータ6、7が停止さ
れる。請求項9の発明によれば、偏差が所定時間以上経
過しても目標値以内にならないときは全てのアクチュエ
ータ6、7が停止される。
【0017】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0018】
【発明の実施の形態】
−第1の実施の形態− 以下図面を参照して本発明の第1の実施の形態について
説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る油圧
アクチュエータの同調制御装置の構成を示す油圧回路図
である。図1に示すように、本発明の第1の実施の形態
に係る油圧アクチュエータの同調制御装置は、油圧式の
主巻モータ6により駆動される主巻ドラム2と、同様に
油圧式の補巻モータ7により駆動される補巻ドラム3と
を備え、主巻ドラム2に巻回されシーブ23に掛け回さ
れる主巻ロープ4および補巻ドラム3に巻回されシーブ
24に掛け回される補巻ロープ5により1つの掘削アタ
ッチメント1を昇降させる昇降装置に適用されるもので
ある。
【0019】そして、主巻モータ6および補巻モータ7
をそれぞれ制御する主巻モータ制御弁8および補巻モー
タ制御弁9と、主巻モータ6および補巻モータ7をそれ
ぞれ駆動する主巻ポンプ10および補巻ポンプ11と、
主巻モータ制御弁8および補巻モータ制御弁9をそれぞ
れ制御するリモコン弁12、13と、主巻モータ制御弁
8および補巻モータ制御弁9を制御するための圧力を供
給するパイロットポンプ14と、同調制御を行うために
パイロット圧に補正を加える電磁比例減圧弁15〜18
と、主巻側のシーブ23および補巻側のシーブ24の軸
にそれぞれ組み込まれた負荷検出器19、20と、リモ
コン弁12、13を制御する操作レバー21、22と、
操作レバー21、22の操作方向あるいは操作量を検出
するストローク計25と、シーブ23,24に作用する
荷重により負荷を検出する、ピン型のロードセルからな
る負荷検出器19、20によって検出された値と、スト
ローク計25によって検出されたレバー操作方向および
操作量とが入力され、各電磁比例減圧弁15〜18に指
令信号を出力するコントローラ26と、油圧タンク27
と、オン状態において同調制御モードを、オフ状態にお
いて非同調制御モードを選択するモード選択スイッチ2
8とからなる。
【0020】次いで、本実施の形態の動作について説明
する。まず、主巻ドラム2と補巻ドラム3との同調操作
を行うときは、モード選択スイッチ28をONにするこ
とによりコントローラ26内の同調制御が行われる。同
調制御モードが選択されると、操作レバー21、22の
操作量が異なっていても、主巻ロープ4と補巻ロープ5
との張力が等しくなるように主巻モータ6と補巻モータ
7とがそれぞれ制御される。操作レバー21、22を同
時操作することによって各コントロールバルブ8、9
は、操作レバー21、22の操作量に応じた速度で主巻
ロープ4および補巻ロープ5の張力が一定となるように
それぞれストロークされ、それぞれの油圧ポンプ10、
11から各モータ6、7への流量が制御される。
【0021】このロープ張力の同調は以下のようにして
行う。図2は第1の実施の形態において、ロープ張力の
同調を行うためにコントローラ26にて行われる処理を
示すフローチャートである。まず、ステップS1におい
てモード選択スイッチ28がオンかオフかの判断がなさ
れ、オンである場合は、ステップS2においてロープの
操作レバー21、22の操作方向が検出され、さらにス
テップS3においてリモコン弁12、13の操作レバー
21、22の操作量がストローク計25により検出され
る。そして、ステップS4において、2つの操作量のう
ち小さい方の値に相当する出力電流を基本電流値I0と
して算出し、各電磁比例減圧弁15〜18に入力する。
各電磁比例減圧弁15〜18は入力された基本電流値I
0に応じて、油圧ポンプ14から制御弁8、9に供給さ
れる圧油の圧力を制御する。
【0022】そして、電磁比例減圧弁15〜18の2次
圧力に応じて制御弁8、9が操作され、主巻モータ6お
よび補巻モータ7のそれぞれに圧油が供給されて各モー
タ6、7が回転する。各モータ6、7の回転は減速機を
介してそれぞれ主巻ドラム2および補巻ドラム3に伝達
され、これにより主巻ドラム2および補巻ドラム3が回
転する。主巻ドラム2および補巻ドラム3が回転する
と、この回転方向に応じて主巻ロープ4および補巻ロー
プ5の巻取り、繰出しが行われ、主巻ロープ4および補
巻ロープ5により共吊りしているフロントアタッチメン
ト1を同時に昇降する。
【0023】次いで、ステップS5において、シーブ2
3、24の軸に設置した負荷検出器19、20により主
巻ロープ4、補巻ロープ5の張力T1、T2をそれぞれ
検出する。そして、ステップS6において、主巻ロープ
4の張力T1と補巻ロープ5の張力T2との偏差dTを
算出する。次いで、ステップS7において、偏差dTが
0より大きいか否か、すなわちロープ張力T1、T2に
差があるが否かの判断がなされる。ステップS7が否定
されると、ロープ張力T1、T2に差は無いため、ステ
ップS1に戻りステップS1〜ステップS6の処理を繰
り返す。一方、ステップS7が否定された場合は、主巻
ロープ4および補巻ロープ5の張力T1、T2に差が生
じているため、ステップS8において偏差dTにゲイン
Gを乗じたものを電流値I0から減算した補正電流値I
=I0−dT×Gを算出する。
【0024】次いで、ステップS9において、主巻ロー
プ4および補巻ロープ5を巻上げているか否かの判断が
なされ、巻上げであると判断された場合は、ステップS
10において、張力の大きい側のドラムの回転を制御す
る電磁比例減圧弁に補正電流値Iを出力し、他方のドラ
ムの回転を制御する電磁比例減圧弁には基本電流値I0
が引き続き出力される。逆に巻下げであると判断された
場合は、ステップS11において、張力の小さい側のド
ラムの回転を制御する電磁比例減圧弁に補正電流値Iを
出力し、他方のドラムの回転を制御する電磁比例減圧弁
には基本電流値I0が引き続き出力される。これによ
り、巻き上げ時にはロープ張力の大きいウインチの速度
を遅くするようにそのウインチ用の電磁比例減圧弁に補
正した電流値を供給し、巻下げ時にはロープ張力の小さ
いウインチの速度を遅くするようにそのウインチ用の電
磁比例減圧弁に補正した電流値を供給する。したがっ
て、荷は水平に近づき巻上ロープ4および補巻ロープ5
の張力が同調される。
【0025】一方、主巻側、補巻側において単独運転す
る場合は、モード選択スイッチ28がOFFとされるた
め、ステップS1が否定され、ステップS12におい
て、各電磁比例減圧弁15〜18にリモコン弁12、1
3により制御されるパイロット圧に影響を与えない程度
の一定電流を出力することによって単独運転を行うこと
ができる。すなわち、電磁比例減圧弁15〜18から
は、各リモコン弁12、13の2次圧力と等しい圧力が
出力されるため、主巻モータ6および補巻モータ7はそ
れぞれ個別に制御されることとなる。
【0026】−第2の実施の形態− 次いで、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図3は本発明の第2の実施の形態においてコントローラ
26にて行われる処理を示すフローチャートである。第
2の実施の形態においては同調制御を行っている最中に
偏差dTが一定値以上となったときに、巻上ドラム2お
よび補巻ドラム3の駆動を停止するものである。まず、
図3のステップS21において、負荷検出器19、20
により主巻ロープ4および補巻ロープ5の実負荷を検出
する。次いで、ステップS22において、実負荷の偏差
dT0を算出し、ステップS23において偏差dT0が
制御範囲の限界である所定値Teよりも大きいか否かの
判断がなされる。ステップS23が否定されると、ステ
ップS21に戻りステップS21〜ステップS23の処
理が繰り返される。ステップS23が肯定されると、吊
荷が異常に傾いているなどの異常があったものとして、
各モータ制御弁8、9に対して各モータ6、7の停止信
号を出力し、巻上、巻下の動作を停止する。
【0027】−第3の実施の形態− 次いで、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図4は本発明の第3の実施の形態においてコントローラ
26にて行われる処理を示すフローチャートである。ま
ず、ステップS31において、操作レバー21、22の
操作量をコントローラ25により検出する。次いで、ス
テップS32において、S1=S2=0であるか否か、
すなわち操作レバー21、22の操作量が0であるか否
かの判断がなされる。S1=S2=0であれば操作レバ
ー21、22の操作は行われていないため、ステップS
34においてタイマーがオフとされる。逆にステップS
32が否定されると操作レバー21、22は操作されて
いるため、ステップS33においてタイマーがオンとさ
れて時間tの計測が開始される。次いで、ステップS3
5において、負荷検出器19、20により主巻ロープ4
および補巻ロープ5の実負荷を検出し、ステップS36
において実負荷の偏差dT1を算出し、ステップS37
において偏差dT1の絶対値が、主巻ロープ4の寿命な
どに基づいて設定された所定の目標値Mよりも大きいか
否かの判断がなされる。
【0028】ステップS37が否定された場合は、ステ
ップS38においてタイマーをリセットしてステップS
31に戻り、ステップS31〜ステップS37の処理を
繰り返す。一方、ステップS37が肯定された場合は、
ステップS39において、タイマーがONしてからの時
間tが所定時間ti以上経過したか否かが判断される。
ステップS39が否定されると、ステップS35に戻り
ステップS35〜ステップS39の処理が繰り返され
る。ステップS39が肯定されると、コントローラ26
は、ステップS40において、主巻モータ6および補巻
モータ7への出力停止信号を出力し、主巻ロープ4およ
び補巻ロープ5の巻上、巻下の動作を停止して処理を終
了する。ここで、一方のロープが緩んだ状態、すなわち
所定のテンションが作用していない状態が続くと乱巻を
起こす可能性があるため、ロープの寿命を考慮して所定
値Mが定められ、さらにこの所定値Mに基づいて、所定
時間tiが定められる。
【0029】このように、第3の実施の形態では、偏差
|dT1|が所定値M大きい状態が所定時間ti以上続
いたときに巻上げ、巻下げの動作を停止する。
【0030】−第4の実施の形態− 次いで、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図5は本発明の第4の実施の形態に係る油圧アクチュエ
ータの同調制御装置の構成を示す油圧回路図である。な
お、図5において図1と同一の構成には同一の参照番号
を付し、詳細な説明は省略する。本発明の第4の実施の
形態と第1の実施の形態とは、第4の実施の形態に係る
油圧回路が、操作レバー21、22の操作方向あるいは
操作量を検出するストローク計を備えていない点が異な
るものである。
【0031】本発明の第4の実施の形態において同調制
御を行う場合には、まずモード選択スイッチ28をオン
にし、コントローラ26から各電磁比例減圧弁15、1
6、17、18に、ある一定電流を初期電流値として出
力する。そして、操作レバー21、22を操作すること
によって各モータ制御弁8、9に、リモコン弁12、1
3の操作量に応じた圧油が供給され、これにより各モー
タ6、7の回転数が制御され、アタッチメント1の巻
上、巻下動作が行われる。
【0032】そしてこの動作中に負荷検出器19、20
により検出される主巻ロープ4および補巻ロープ5の各
張力がコントローラ26に入力される。コントローラ2
6においては、各ロープ張力が等しくなるために必要な
補正値が演算され、各操作レバー21、22を操作する
ことにより各モータ制御弁8、9に供給される圧油量が
補正されるように、電磁比例減圧弁15〜18の操作量
を調整する。そしてこれにより、モータ回転数が補正さ
れ、主巻ロープ4および補巻ロープ5の張力を等しくす
ることができる。すなわち、上記第1の実施の形態と同
様に、巻き上げ時にはロープ張力の大きいウインチの速
度を遅くするようにそのウインチ用の電磁比例減圧弁に
補正した電流値を供給し、巻下げ時にはロープ張力の小
さいウインチの速度を遅くするようにそのウインチ用の
電磁比例減圧弁に補正した電流値を供給する。
【0033】一方、主巻側、補巻側において単独運転す
る場合は、モード選択スイッチ28がOFFとしてされ
るため、上記第1の実施の形態と同様に、主巻側、補巻
側で単独運転する場合は同調切り換えモードスイッチ2
8をOFFにして、各電磁比例減圧弁15〜18にリモ
コン弁12、13により制御されるパイロット圧に影響
を与えない程度の一定電流を常時出力することによって
単独運転を行うことができる。
【0034】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、主巻モータ6および補巻モータ7がアクチュエータ
を、主巻モータ制御弁8および補巻モータ制御弁9がア
クチュエータ制御弁を、操作レバー21、22が操作手
段を、電磁比例弁15〜18およびコントローラ26が
偏差算出手段および制御手段を、ストローク計25が操
作量検出手段を、負荷検出器19、20が負荷検出手段
をそれぞれ構成する。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1お
よび請求項5の発明によれば、制御手段により複数のア
クチュエータが同調して駆動されるため、細かな調整を
行うことなく各アクチュエータを同調させて駆動するこ
とができる。請求項2および請求項6の発明によれば、
モード選択手段により入力されるモードが同調制御モー
ドであれば、請求項1の発明と同様に、各アクチュエー
タを同調させて駆動することができ、非同調制御モード
であれば、各アクチュエータを単独で駆動させることが
できる。
【0036】請求項8の発明によれば、各アクチュエー
タを同調させて駆動する際に、各アクチュエータに作用
する負荷の偏差が所定値以上となった場合には、アクチ
ュエータの駆動が停止されるため、一方のアクチュエー
タのみが大きな負荷により駆動することが防止される。
請求項9の発明によれば、各アクチュエータを同調させ
て駆動する際に、各アクチュエータに作用する負荷の偏
差が所定時間以上経過しても目標値以内にならないとき
は、アクチュエータの駆動が停止されるため、一方のア
クチュエータのみが大きな負荷により駆動することが防
止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る同調制御装置
を内包したウィンチ装置の油圧回路図
【図2】第1の実施の形態における制御方法を示すフロ
ーチャート
【図3】第2の実施の形態における制御方法を示すフロ
ーチャート
【図4】第3の実施の形態における制御方法を示すフロ
ーチャート
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る同調制御装置
を内包したウィンチ装置の油圧回路図
【図6】従来のウィンチ装置の一例を示す油圧回路図 1 アタッチメント 2、3 ドラム 4、5 ロープ 6、7 モータ 8、9 モータ制御弁 10、11 ポンプ 12、13 リモコン弁 14 パイロットポンプ 15、16、17、18 電磁比例減圧弁 19、20 負荷検出機 21、22 操作レバー 23、24 ガイドシーブ 25 ストローク計 26 コントローラ 27 タンク 28 同調モード選択スイッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆方向に駆動可能な複数のアクチュエ
    ータと、 該各アクチュエータの駆動をそれぞれ制御する複数のア
    クチュエータ制御弁と、 該各アクチュエータ制御弁をそれぞれ操作する操作手段
    と、 該各操作手段の操作量を検出する操作量検出手段と、 前記各アクチュエータに作用する負荷を検出する負荷検
    出手段と、 該負荷検出手段により検出された前記各アクチュエータ
    の負荷の偏差を算出する偏差算出手段と、 前記複数のアクチュエータが同調して駆動されるよう
    に、前記各操作量と前記偏差とに基づいて、前記各アク
    チュエータ制御弁を制御する制御手段とを具備すること
    を特徴とするアクチュエータの同調制御装置。
  2. 【請求項2】 前記各アクチュエータを同調して駆動す
    る同調制御モードと、前記各アクチュエータを同調しな
    いで個別に駆動する非同調制御モードとを選択するモー
    ド選択手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記同調制御モードが選択された場合
    には、前記複数のアクチュエータが同調して駆動される
    ように前記各アクチュエータ制御弁を制御し、前記非同
    調制御モードが選択された場合には、前記操作手段の操
    作に応じて前記各アクチュエータが駆動されるように前
    記各アクチュエータ制御弁を制御することを特徴とする
    請求項1記載のアクチュエータの同調制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記各操作手段の操作
    量のうち最小操作量に基づいて基準速度信号を算出し、
    該基準速度信号を前記偏差に基づいて補正し、該補正さ
    れた基準速度信号により前記各アクチュエータ制御弁を
    制御することを特徴とする請求項1または2記載の同調
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記アクチュエータが巻上モータからな
    り、前記制御手段は、前記各巻上モータの巻上げ時は前
    記負荷が大きい側の巻上モータの速度を遅く、巻下げ時
    は前記負荷が小さい側の巻上モータの速度を遅くするよ
    う前記各アクチュエータ制御弁を制御することを特徴と
    する請求項1、2または3記載のアクチュエータの同調
    制御装置。
  5. 【請求項5】 正逆方向に駆動可能な複数のアクチュエ
    ータと、 該各アクチュエータの駆動をそれぞれ制御するアクチュ
    エータ制御弁と、 該各アクチュエータ制御弁をそれぞれ操作する操作指令
    信号を出力する操作手段と、 前記各アクチュエータに作用する負荷を検出する負荷検
    出手段と、 該負荷検出手段により検出された前記各アクチュエータ
    の負荷の偏差を算出する偏差算出手段と、 前記複数のアクチュエータが同調して駆動されるよう
    に、前記操作指令信号を前記偏差により補正し、該補正
    された操作指令信号に基づいて前記各アクチュエータ制
    御弁を制御する制御手段とを具備することを特徴とする
    アクチュエータの同調制御装置。
  6. 【請求項6】 前記各アクチュエータを同調して駆動す
    る同調制御モードと、前記各アクチュエータを同調しな
    いで個別に駆動する非同調制御モードとを選択するモー
    ド選択手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記同調制御モードが選択された場合
    には、前記複数のアクチュエータが同調して駆動される
    ように前記補正された操作指令信号により前記各アクチ
    ュエータ制御弁を制御し、前記非同調制御モードが選択
    された場合には、前記各アクチュエータに対する補正前
    の操作指令信号により前記各アクチュエータ制御弁を制
    御することを特徴とする請求項5記載のアクチュエータ
    の同調制御装置。
  7. 【請求項7】 前記アクチュエータが巻上モータからな
    り、前記制御手段は、前記各巻上モータの巻上げ時は前
    記負荷が大きい側の巻上モータの速度を遅く、巻下げ時
    は前記負荷が小さい側の巻上モータの速度を遅くするよ
    う前記操作指令信号を補正し、該補正された操作指令信
    号により前記各アクチュエータ制御弁を制御することを
    特徴とする請求項5または6記載のアクチュエータの同
    調制御装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記偏差が所定値以上
    になった場合は、全ての前記アクチュエータを停止させ
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の
    アクチュエータの同調制御装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記偏差が所定時間以
    上経過しても目標値以内とならないとき、全ての前記ア
    クチュエータを停止させることを特徴とする請求項1か
    ら7のいずれか1項記載のアクチュエータの同調制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006013053A1 (en) * 2004-08-02 2006-02-09 Terex-Demag Gmbh & Co. Kg Hoisting-cable drive comprising a single bottom-hook block and two winches
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