JPH0829002A - 吸収式冷凍サイクル装置 - Google Patents
吸収式冷凍サイクル装置Info
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- JPH0829002A JPH0829002A JP6157174A JP15717494A JPH0829002A JP H0829002 A JPH0829002 A JP H0829002A JP 6157174 A JP6157174 A JP 6157174A JP 15717494 A JP15717494 A JP 15717494A JP H0829002 A JPH0829002 A JP H0829002A
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- Japan
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- pump
- regenerator
- refrigerant
- absorption
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/27—Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
- Y02B30/62—Absorption based systems
Landscapes
- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 比例弁を省略でき、且つポンプの電力消費量
を抑える事ができる吸収式冷凍サイクル装置の提供。 【構成】 低濃度吸収液が入れられガスバーナ11によ
り加熱される加熱室12を有し、低濃度吸収液中の冷媒
を気化させ、中濃度吸収液にする高温再生器1と、高温
再生器1内の気化冷媒の凝縮熱を利用して中濃度吸収液
を加熱し、中濃度吸収液に含まれる冷媒を気化させ、高
濃度吸収液にする低温再生器2と、高温再生器1及び低
温再生器2からの気化冷媒を冷却して液化する凝縮器3
と、凝縮器3で液化した液化冷媒を略真空下で蒸発させ
る蒸発器4と、蒸発器4で蒸発した気化冷媒を低温再生
器2で得られた高濃度吸収液に吸収させる吸収器5と、
吸収器5から加熱室12へ吸収液を戻すポンプ6とを有
し、ポンプ6の回転数を加熱室12の温度により決定す
る。
を抑える事ができる吸収式冷凍サイクル装置の提供。 【構成】 低濃度吸収液が入れられガスバーナ11によ
り加熱される加熱室12を有し、低濃度吸収液中の冷媒
を気化させ、中濃度吸収液にする高温再生器1と、高温
再生器1内の気化冷媒の凝縮熱を利用して中濃度吸収液
を加熱し、中濃度吸収液に含まれる冷媒を気化させ、高
濃度吸収液にする低温再生器2と、高温再生器1及び低
温再生器2からの気化冷媒を冷却して液化する凝縮器3
と、凝縮器3で液化した液化冷媒を略真空下で蒸発させ
る蒸発器4と、蒸発器4で蒸発した気化冷媒を低温再生
器2で得られた高濃度吸収液に吸収させる吸収器5と、
吸収器5から加熱室12へ吸収液を戻すポンプ6とを有
し、ポンプ6の回転数を加熱室12の温度により決定す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収液を用いる吸収式
冷凍サイクル装置に関する。
冷凍サイクル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】脱フロン対策として、吸収液が入れられ
加熱源により加熱される加熱室を有し、吸収液を気化さ
せて濃縮吸収液と冷媒とに分離する再生器と、この再生
器で発生した気化冷媒を冷却して液化する凝縮器と、こ
の凝縮器で液化した液化冷媒を減圧下で蒸発させる蒸発
器と、この蒸発器で蒸発した気化冷媒を、再生器により
分離された濃縮吸収液に吸収させる吸収器と、吸収器か
ら加熱室へ吸収液を移送するポンプ(一定回転)と、加
熱室へ移送する吸収液量を調節する比例弁とを有する吸
収式冷凍サイクル装置が近年、注目されている。
加熱源により加熱される加熱室を有し、吸収液を気化さ
せて濃縮吸収液と冷媒とに分離する再生器と、この再生
器で発生した気化冷媒を冷却して液化する凝縮器と、こ
の凝縮器で液化した液化冷媒を減圧下で蒸発させる蒸発
器と、この蒸発器で蒸発した気化冷媒を、再生器により
分離された濃縮吸収液に吸収させる吸収器と、吸収器か
ら加熱室へ吸収液を移送するポンプ(一定回転)と、加
熱室へ移送する吸収液量を調節する比例弁とを有する吸
収式冷凍サイクル装置が近年、注目されている。
【0003】この吸収式冷凍サイクル装置では、蒸発器
で冷媒が蒸発する際に、蒸発器で冷媒と熱交換される熱
媒体(水等)から熱を奪い、熱媒体を冷却する。そし
て、冷却された熱媒体を、室内空気や断熱庫内の空気と
熱交換させる事により、室内冷房や庫内冷蔵を行なう事
ができる。
で冷媒が蒸発する際に、蒸発器で冷媒と熱交換される熱
媒体(水等)から熱を奪い、熱媒体を冷却する。そし
て、冷却された熱媒体を、室内空気や断熱庫内の空気と
熱交換させる事により、室内冷房や庫内冷蔵を行なう事
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の吸
収式冷凍サイクル装置は、以下の課題を有する。 (あ)吸収液は、腐蝕性の液体であるので比例弁を早期
に交換する必要がある。 (い)ポンプを一定回転で廻しているので、小能力運転
時において無駄な電力を消費し、エネルギー効率が悪
い。
収式冷凍サイクル装置は、以下の課題を有する。 (あ)吸収液は、腐蝕性の液体であるので比例弁を早期
に交換する必要がある。 (い)ポンプを一定回転で廻しているので、小能力運転
時において無駄な電力を消費し、エネルギー効率が悪
い。
【0005】本発明の目的は、比例弁を省略でき、且つ
ポンプの電力消費量を抑える事ができる吸収式冷凍サイ
クル装置の提供にある。
ポンプの電力消費量を抑える事ができる吸収式冷凍サイ
クル装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下の構成を採用した。 (1)吸収液が入れられ加熱源により加熱される加熱室
を有し、前記吸収液を気化させて濃縮吸収液と冷媒とに
分離する再生器と、該再生器で発生した気化冷媒を冷却
して液化する凝縮器と、該凝縮器で液化した液化冷媒を
減圧下で蒸発させる蒸発器と、該蒸発器で蒸発した気化
冷媒を、前記再生器により分離された濃縮吸収液に吸収
させる吸収器と、前記吸収器から前記加熱室へ前記吸収
液を移送するポンプとを有する吸収式冷凍サイクル装置
において、前記再生器又は再生器周辺の吸収液の温度を
検出する温度センサと、前記ポンプの回転数を検出する
回転数センサを設け、前記ポンプの回転数を前記温度セ
ンサにより検出される検出温度により決定する。
め、本発明は、以下の構成を採用した。 (1)吸収液が入れられ加熱源により加熱される加熱室
を有し、前記吸収液を気化させて濃縮吸収液と冷媒とに
分離する再生器と、該再生器で発生した気化冷媒を冷却
して液化する凝縮器と、該凝縮器で液化した液化冷媒を
減圧下で蒸発させる蒸発器と、該蒸発器で蒸発した気化
冷媒を、前記再生器により分離された濃縮吸収液に吸収
させる吸収器と、前記吸収器から前記加熱室へ前記吸収
液を移送するポンプとを有する吸収式冷凍サイクル装置
において、前記再生器又は再生器周辺の吸収液の温度を
検出する温度センサと、前記ポンプの回転数を検出する
回転数センサを設け、前記ポンプの回転数を前記温度セ
ンサにより検出される検出温度により決定する。
【0007】(2)上記(1) の構成を有し、前記加熱源
が最低加熱力を出力した場合に冷凍サイクルが安定する
検出温度T0 、ポンプ回転数N0 と、前記加熱源が最大
加熱力を出力した場合に冷凍サイクルが安定する検出温
度T1 、ポンプ回転数N1 とを予め求めておき、検出温
度とポンプ回転数との関係を示す相関平面において、前
記検出温度T0 及びポンプ回転数N0 と前記検出温度T
1 及びポンプ回転数N1との二点を通る動作直線を算出
し、該動作直線及びその延長線上に検出回転数が維持さ
れる様に前記ポンプを制御する。
が最低加熱力を出力した場合に冷凍サイクルが安定する
検出温度T0 、ポンプ回転数N0 と、前記加熱源が最大
加熱力を出力した場合に冷凍サイクルが安定する検出温
度T1 、ポンプ回転数N1 とを予め求めておき、検出温
度とポンプ回転数との関係を示す相関平面において、前
記検出温度T0 及びポンプ回転数N0 と前記検出温度T
1 及びポンプ回転数N1との二点を通る動作直線を算出
し、該動作直線及びその延長線上に検出回転数が維持さ
れる様に前記ポンプを制御する。
【0008】
〔請求項1について〕再生器の加熱室が加熱源により加
熱され、吸収液中の冷媒が気化し、濃縮吸収液と冷媒と
に分離する。凝縮器は、再生器で発生した気化冷媒を冷
却して液化する。蒸発器は、凝縮器により液化した液化
冷媒を減圧下で蒸発させる。吸収器は、蒸発器で蒸発し
た気化冷媒を、再生器により分離された濃縮吸収液に吸
収させる。ポンプは、吸収器から加熱室へ吸収液を移送
する。
熱され、吸収液中の冷媒が気化し、濃縮吸収液と冷媒と
に分離する。凝縮器は、再生器で発生した気化冷媒を冷
却して液化する。蒸発器は、凝縮器により液化した液化
冷媒を減圧下で蒸発させる。吸収器は、蒸発器で蒸発し
た気化冷媒を、再生器により分離された濃縮吸収液に吸
収させる。ポンプは、吸収器から加熱室へ吸収液を移送
する。
【0009】蒸発器で冷媒が蒸発する際に、蒸発器で冷
媒と熱交換される熱媒体から熱を奪い、熱媒体を冷却す
る。そして、冷却された熱媒体を、室内空気や断熱庫内
の空気と熱交換させる事により、室内冷房や庫内冷蔵を
行なう。
媒と熱交換される熱媒体から熱を奪い、熱媒体を冷却す
る。そして、冷却された熱媒体を、室内空気や断熱庫内
の空気と熱交換させる事により、室内冷房や庫内冷蔵を
行なう。
【0010】吸収式冷凍サイクル装置の能力を大きくす
る場合は、加熱源を大能力にする。この場合、加熱部が
強く加熱されるので再生器の温度は高くなり、ポンプを
高回転数で廻す事により冷凍サイクルを安定させる。
る場合は、加熱源を大能力にする。この場合、加熱部が
強く加熱されるので再生器の温度は高くなり、ポンプを
高回転数で廻す事により冷凍サイクルを安定させる。
【0011】吸収式冷凍サイクル装置の能力を小さくす
る場合は、加熱源を小能力にする。この場合、再生器の
温度上昇は少ないので、ポンプを低回転数で廻す事によ
り冷凍サイクルを安定させる。
る場合は、加熱源を小能力にする。この場合、再生器の
温度上昇は少ないので、ポンプを低回転数で廻す事によ
り冷凍サイクルを安定させる。
【0012】〔請求項2について〕吸収式冷凍サイクル
装置を試験運転して、加熱源が最低加熱力を出力した場
合に冷凍サイクルが安定する検出温度T0 及びポンプ回
転数N0 と、加熱源が最大加熱力を出力した場合に冷凍
サイクルが安定する検出温度T1 及びポンプ回転数N1
とを予め求める。
装置を試験運転して、加熱源が最低加熱力を出力した場
合に冷凍サイクルが安定する検出温度T0 及びポンプ回
転数N0 と、加熱源が最大加熱力を出力した場合に冷凍
サイクルが安定する検出温度T1 及びポンプ回転数N1
とを予め求める。
【0013】検出温度とポンプ回転数との関係を示す相
関平面において、検出温度T0 及びポンプ回転数N0 と
検出温度T1 及びポンプ回転数N1 との二点を通る、動
作直線を算出する。動作直線及びその延長線上に検出回
転数が維持される様にポンプを制御する。
関平面において、検出温度T0 及びポンプ回転数N0 と
検出温度T1 及びポンプ回転数N1 との二点を通る、動
作直線を算出する。動作直線及びその延長線上に検出回
転数が維持される様にポンプを制御する。
【0014】
〔請求項1について〕吸収液量を調節する為の比例弁を
省略する事ができ、メンテナンスフリー期間を長くする
事ができる。能力に応じてポンプの回転数が変更される
ので、特に小能力時における電力消費を抑える事がで
き、エネルギー効率が向上する。
省略する事ができ、メンテナンスフリー期間を長くする
事ができる。能力に応じてポンプの回転数が変更される
ので、特に小能力時における電力消費を抑える事がで
き、エネルギー効率が向上する。
【0015】〔請求項2について〕吸収式冷凍サイクル
装置を安定に運転できる動作直線を簡単に求める事がで
き、ポンプ制御が簡単である。
装置を安定に運転できる動作直線を簡単に求める事がで
き、ポンプ制御が簡単である。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を図1、図2に基づいて説
明する。本発明の構成を採用した、吸収式冷暖房装置A
は、低濃度吸収液(本実施例では臭化リチウム水溶液)
が入れられガスバーナ11により加熱される加熱室12
を有し、低濃度吸収液中の冷媒(水)を蒸発させ、中濃
度吸収液と冷媒とに分離する高温再生器1と、高温再生
器1内の気化冷媒の凝縮熱を利用して中濃度吸収液を加
熱し、中濃度吸収液に含まれる冷媒を気化させ、高濃度
吸収液と冷媒とに分離する低温再生器2と、高温再生器
1及び低温再生器2で分離された気化冷媒(水蒸気)を
冷却して液冷媒(水)に戻す凝縮器3と、凝縮器3で液
化した液冷媒(水)を略真空下で蒸発させる蒸発器4
と、蒸発器4で蒸発した気化冷媒を低温再生器2で得ら
れた高濃度吸収液に吸収させる吸収器5と、吸収器5か
ら加熱室12へ低濃度吸収液を戻すポンプ6とを有す
る。
明する。本発明の構成を採用した、吸収式冷暖房装置A
は、低濃度吸収液(本実施例では臭化リチウム水溶液)
が入れられガスバーナ11により加熱される加熱室12
を有し、低濃度吸収液中の冷媒(水)を蒸発させ、中濃
度吸収液と冷媒とに分離する高温再生器1と、高温再生
器1内の気化冷媒の凝縮熱を利用して中濃度吸収液を加
熱し、中濃度吸収液に含まれる冷媒を気化させ、高濃度
吸収液と冷媒とに分離する低温再生器2と、高温再生器
1及び低温再生器2で分離された気化冷媒(水蒸気)を
冷却して液冷媒(水)に戻す凝縮器3と、凝縮器3で液
化した液冷媒(水)を略真空下で蒸発させる蒸発器4
と、蒸発器4で蒸発した気化冷媒を低温再生器2で得ら
れた高濃度吸収液に吸収させる吸収器5と、吸収器5か
ら加熱室12へ低濃度吸収液を戻すポンプ6とを有す
る。
【0017】冷房運転時、蒸発器4で液冷媒(水)が蒸
発する事により、蒸発器4を通過する熱媒体(冷温水)
が冷却され、冷却された熱媒体は、室内に配置された室
内熱交換器7で、室内に吹き出される空気と熱交換して
室内を冷房する。室内に吹き出される空気と、室内熱交
換器7で熱交換し、昇温した熱媒体は、再び蒸発器4で
冷却される。
発する事により、蒸発器4を通過する熱媒体(冷温水)
が冷却され、冷却された熱媒体は、室内に配置された室
内熱交換器7で、室内に吹き出される空気と熱交換して
室内を冷房する。室内に吹き出される空気と、室内熱交
換器7で熱交換し、昇温した熱媒体は、再び蒸発器4で
冷却される。
【0018】蒸発器4で蒸発した気化冷媒(水蒸気)
は、吸収器5で高濃度吸収液に吸収される。この際、吸
収熱が発生し、吸収液が昇温する。そこで、吸収熱を奪
う事により、吸収器5に供給される高濃度吸収液の吸収
能力を高める為に、吸収器5には、吸収用熱交換器34
が配設され冷却水340が供給される。
は、吸収器5で高濃度吸収液に吸収される。この際、吸
収熱が発生し、吸収液が昇温する。そこで、吸収熱を奪
う事により、吸収器5に供給される高濃度吸収液の吸収
能力を高める為に、吸収器5には、吸収用熱交換器34
が配設され冷却水340が供給される。
【0019】凝縮器3では、低温再生器2で発生した比
較的温度の高い気化冷媒(水蒸気)を液化する為の凝縮
用熱交換器31が巻装され、吸収用熱交換器34を通っ
た冷却水340が通過する。そして、吸収器5と凝縮器
3とを通過して昇温した冷却水340は、屋外に設けた
冷却塔8で冷却され、再び、吸収器5及び凝縮器3に供
給される。
較的温度の高い気化冷媒(水蒸気)を液化する為の凝縮
用熱交換器31が巻装され、吸収用熱交換器34を通っ
た冷却水340が通過する。そして、吸収器5と凝縮器
3とを通過して昇温した冷却水340は、屋外に設けた
冷却塔8で冷却され、再び、吸収器5及び凝縮器3に供
給される。
【0020】上方に立設する吹出筒121を上部に配設
した加熱室12は、吸収液に冒され難いステンレスによ
り形成され、ガスバーナ11のガス燃焼による熱により
低濃度吸収液を加熱する。又、加熱室12には、加熱室
12内の低濃度吸収液の温度を測定する温度センサ12
0が配設されている。
した加熱室12は、吸収液に冒され難いステンレスによ
り形成され、ガスバーナ11のガス燃焼による熱により
低濃度吸収液を加熱する。又、加熱室12には、加熱室
12内の低濃度吸収液の温度を測定する温度センサ12
0が配設されている。
【0021】ガスバーナ11は、ブンゼン式であり、二
つのガス電磁弁、及びガス比例弁(図示せず)を連設し
たガス管によりガスが供給され、燃焼用ファン(図示せ
ず)により燃焼用空気が供給されて燃焼する。
つのガス電磁弁、及びガス比例弁(図示せず)を連設し
たガス管によりガスが供給され、燃焼用ファン(図示せ
ず)により燃焼用空気が供給されて燃焼する。
【0022】加熱室12内で沸騰する低濃度吸収液は、
気化冷媒(水蒸気)とともに、高温再生器1内に吹き出
す。この高温再生器1内に吹き出された高温の低濃度吸
収液は、気液分離用のバッフル10aに衝突し、吹出筒
121の周囲に滴下して中濃度吸収液となる。
気化冷媒(水蒸気)とともに、高温再生器1内に吹き出
す。この高温再生器1内に吹き出された高温の低濃度吸
収液は、気液分離用のバッフル10aに衝突し、吹出筒
121の周囲に滴下して中濃度吸収液となる。
【0023】この中濃度吸収液と液冷媒(水)とを分離
する為、高温再生器1内には、吹出筒121と高温再生
器1との間に仕切筒13が設けられている。そして、仕
切筒13の外側に分離された冷媒(水)は、下部に接続
された液化冷媒配管14を通って凝縮器3に供給され
る。又、仕切筒13の内側と吹出筒121との間に分離
された中濃度吸収液は、下部に接続された中濃度吸収液
配管15を通って低温再生器2に供給される。更に、中
濃度吸収液配管15路中にはオリフィス16が配設され
ている。
する為、高温再生器1内には、吹出筒121と高温再生
器1との間に仕切筒13が設けられている。そして、仕
切筒13の外側に分離された冷媒(水)は、下部に接続
された液化冷媒配管14を通って凝縮器3に供給され
る。又、仕切筒13の内側と吹出筒121との間に分離
された中濃度吸収液は、下部に接続された中濃度吸収液
配管15を通って低温再生器2に供給される。更に、中
濃度吸収液配管15路中にはオリフィス16が配設され
ている。
【0024】低温再生器2は、高温再生器1を覆う筒状
容器形状の低温再生容器20を備え、中濃度吸収液配管
15を通って供給される中濃度吸収液を高温再生容器1
0の天井部分に向けて注入するものである。
容器形状の低温再生容器20を備え、中濃度吸収液配管
15を通って供給される中濃度吸収液を高温再生容器1
0の天井部分に向けて注入するものである。
【0025】低温再生容器20内の温度は、高温再生容
器10の温度に比較して低い為、低温再生容器20内の
圧力は、高温再生容器10の圧力に比較して低い。この
為、中濃度吸収液配管15から低温再生容器20内に供
給された中濃度吸収液は蒸発し易く、且つ中濃度吸収液
が高温再生容器10の天井部分に注入される事により、
中濃度吸収液は高温再生容器10の周囲壁により加熱さ
れて、液冷媒(水)が蒸発するので中濃度吸収液が高濃
度吸収液になる。
器10の温度に比較して低い為、低温再生容器20内の
圧力は、高温再生容器10の圧力に比較して低い。この
為、中濃度吸収液配管15から低温再生容器20内に供
給された中濃度吸収液は蒸発し易く、且つ中濃度吸収液
が高温再生容器10の天井部分に注入される事により、
中濃度吸収液は高温再生容器10の周囲壁により加熱さ
れて、液冷媒(水)が蒸発するので中濃度吸収液が高濃
度吸収液になる。
【0026】ここで、低温再生容器20の上方は、環状
容器状の凝縮容器30の上側と連通部301により連通
している。この為、低温再生容器20内で蒸発した気化
冷媒(水蒸気)は、連通部301を介して凝縮容器30
内に供給される。一方、高濃度吸収液は、低温再生容器
20の下部に落下し、低温再生容器20の下部に接続さ
れた高濃度吸収液配管21を通って吸収器5に供給され
る。
容器状の凝縮容器30の上側と連通部301により連通
している。この為、低温再生容器20内で蒸発した気化
冷媒(水蒸気)は、連通部301を介して凝縮容器30
内に供給される。一方、高濃度吸収液は、低温再生容器
20の下部に落下し、低温再生容器20の下部に接続さ
れた高濃度吸収液配管21を通って吸収器5に供給され
る。
【0027】尚、低温再生容器20内の上側には、天井
板22が設けられ、該天井板22の外周端と低温再生容
器20との間には、水蒸気が通過する隙間201が設け
られている。
板22が設けられ、該天井板22の外周端と低温再生容
器20との間には、水蒸気が通過する隙間201が設け
られている。
【0028】凝縮器3は、上述した様に、環状容器状の
凝縮容器30を備える。この凝縮容器30の内部には、
凝縮容器30内の気化冷媒(水蒸気)を冷却して液化さ
せる凝縮用熱交換器31が配置されている。この凝縮用
熱交換器31は、環状のコイルであり、内部を冷却水3
40が流れる。そして、低温再生器2から凝縮容器30
内に供給された気化冷媒(水蒸気)は、凝縮用熱交換器
31によって液冷媒(水)になる。
凝縮容器30を備える。この凝縮容器30の内部には、
凝縮容器30内の気化冷媒(水蒸気)を冷却して液化さ
せる凝縮用熱交換器31が配置されている。この凝縮用
熱交換器31は、環状のコイルであり、内部を冷却水3
40が流れる。そして、低温再生器2から凝縮容器30
内に供給された気化冷媒(水蒸気)は、凝縮用熱交換器
31によって液冷媒(水)になる。
【0029】凝縮容器30内には、高温再生器1から液
化冷媒配管14を通って冷媒が容器下側から供給され、
圧力の違い(凝縮容器30内は70mmHgの低圧)か
ら再沸騰し、凝縮容器30内では、気化冷媒(水蒸気)
と液冷媒(水)とが混在した状態となる。
化冷媒配管14を通って冷媒が容器下側から供給され、
圧力の違い(凝縮容器30内は70mmHgの低圧)か
ら再沸騰し、凝縮容器30内では、気化冷媒(水蒸気)
と液冷媒(水)とが混在した状態となる。
【0030】又、凝縮容器30には、液冷媒を蒸発器4
に導く冷媒配管32が接続されている。この冷媒配管3
2には、通電により開弁する冷媒弁321が設けられ、
開弁中、凝縮容器30から液冷媒が蒸発器4に供給され
る。
に導く冷媒配管32が接続されている。この冷媒配管3
2には、通電により開弁する冷媒弁321が設けられ、
開弁中、凝縮容器30から液冷媒が蒸発器4に供給され
る。
【0031】蒸発器4は、吸収器5とともに、凝縮容器
30の下部に設けられるもので、低温再生容器20の周
囲に配した環状容器状の蒸発吸収容器50を備える。蒸
発吸収容器50の内部の外側には、凝縮器3から供給さ
れる液冷媒(水)を蒸発させる蒸発用熱交換器33が配
置されている。この蒸発用熱交換器33は、環状のコイ
ルであり、内部には室内熱交換器7に供給される熱媒体
(冷温水)が流れる。そして、凝縮器3から冷媒配管3
2を介して供給された液冷媒(水)は、蒸発用熱交換器
33の上部に配置された冷媒散布器322から蒸発用熱
交換器33上に散布される。
30の下部に設けられるもので、低温再生容器20の周
囲に配した環状容器状の蒸発吸収容器50を備える。蒸
発吸収容器50の内部の外側には、凝縮器3から供給さ
れる液冷媒(水)を蒸発させる蒸発用熱交換器33が配
置されている。この蒸発用熱交換器33は、環状のコイ
ルであり、内部には室内熱交換器7に供給される熱媒体
(冷温水)が流れる。そして、凝縮器3から冷媒配管3
2を介して供給された液冷媒(水)は、蒸発用熱交換器
33の上部に配置された冷媒散布器322から蒸発用熱
交換器33上に散布される。
【0032】蒸発吸収容器50内は、略真空(約6.5
mmHg)に保たれる為に沸点が低く、蒸発用熱交換器
33上に散布された液冷媒(水)は、非常に蒸発し易い
状態となる。そして、蒸発用熱交換器33上に散布され
た液冷媒(水)は、蒸発用熱交換器33内を流れる熱媒
体から気化熱を奪って蒸発する。
mmHg)に保たれる為に沸点が低く、蒸発用熱交換器
33上に散布された液冷媒(水)は、非常に蒸発し易い
状態となる。そして、蒸発用熱交換器33上に散布され
た液冷媒(水)は、蒸発用熱交換器33内を流れる熱媒
体から気化熱を奪って蒸発する。
【0033】この結果、蒸発用熱交換器33内を流れる
熱媒体(冷温水)が冷却される。そして、冷却された熱
媒体は、室内熱交換器7に導かれ、室内に吹き出す空気
と熱交換して室内を冷房する。
熱媒体(冷温水)が冷却される。そして、冷却された熱
媒体は、室内熱交換器7に導かれ、室内に吹き出す空気
と熱交換して室内を冷房する。
【0034】吸収器5は、上述の様に、蒸発吸収容器5
0を備える。そして、吸収器5は、高濃度吸収液配管2
1から供給される高濃度吸収液を冷却する吸収用熱交換
器34が配置されている。この吸収用熱交換器34は、
環状のコイルであり、内部には、凝縮用熱交換器31に
供給する冷却水340が流れる。一方、吸収用熱交換器
34の上部には、高濃度吸収液配管21から供給される
高濃度吸収液を吸収用熱交換器34の上に散布する吸収
液散布器36が配置される。
0を備える。そして、吸収器5は、高濃度吸収液配管2
1から供給される高濃度吸収液を冷却する吸収用熱交換
器34が配置されている。この吸収用熱交換器34は、
環状のコイルであり、内部には、凝縮用熱交換器31に
供給する冷却水340が流れる。一方、吸収用熱交換器
34の上部には、高濃度吸収液配管21から供給される
高濃度吸収液を吸収用熱交換器34の上に散布する吸収
液散布器36が配置される。
【0035】そして、吸収用熱交換器34に散布された
高濃度吸収液は、上方から下方へ落下する間に、蒸発用
熱交換器33から蒸発吸収容器50内に蒸発した気化冷
媒(水蒸気)を吸収する。
高濃度吸収液は、上方から下方へ落下する間に、蒸発用
熱交換器33から蒸発吸収容器50内に蒸発した気化冷
媒(水蒸気)を吸収する。
【0036】この為、吸収用熱交換器34の底には、低
濃度吸収液を加熱室12へ供給する為の低濃度吸収液配
管35が接続されている。この低濃度吸収液配管35に
は、略真空状態の凝縮容器30から加熱室12に向けて
低濃度吸収液を移送する為に、ポンプ6が設けられてい
る。
濃度吸収液を加熱室12へ供給する為の低濃度吸収液配
管35が接続されている。この低濃度吸収液配管35に
は、略真空状態の凝縮容器30から加熱室12に向けて
低濃度吸収液を移送する為に、ポンプ6が設けられてい
る。
【0037】ポンプ6は、本実施例では、交流24V、
最大消費電力120Wの遠心式ポンプである。このポン
プ6は、回転数を検知する為のホールIC(回転数セン
サ)61が取り付けられ、ポンプ6は、図2に示す動作
直線62(後で詳述する)に基づいて運転される。
最大消費電力120Wの遠心式ポンプである。このポン
プ6は、回転数を検知する為のホールIC(回転数セン
サ)61が取り付けられ、ポンプ6は、図2に示す動作
直線62(後で詳述する)に基づいて運転される。
【0038】室内熱交換器7は、内部を通過する熱媒体
と室内に吹き出される空気とを熱交換する。この室内熱
交換器7を通過した熱媒体は、冷温水用電動ポンプ37
によって蒸発用熱交換器33に送られ、室内熱交換器7
と蒸発用熱交換器33とを循環する。
と室内に吹き出される空気とを熱交換する。この室内熱
交換器7を通過した熱媒体は、冷温水用電動ポンプ37
によって蒸発用熱交換器33に送られ、室内熱交換器7
と蒸発用熱交換器33とを循環する。
【0039】一方、室内熱交換器7には、室内熱交換器
7を流れる熱媒体と室内に吹き出される空気とを強制的
に熱交換し、熱交換後の空気を室内に吹き出させる為の
室内用電動ファン71が配される。
7を流れる熱媒体と室内に吹き出される空気とを強制的
に熱交換し、熱交換後の空気を室内に吹き出させる為の
室内用電動ファン71が配される。
【0040】冷却塔8は、吸収用熱交換器34及び凝縮
用熱交換器31を通過した冷却水340を上方から下方
に流し、流れている間に、外気と熱交換して放熱すると
ともに一部が蒸発して気化熱により冷却水340を冷却
する。
用熱交換器31を通過した冷却水340を上方から下方
に流し、流れている間に、外気と熱交換して放熱すると
ともに一部が蒸発して気化熱により冷却水340を冷却
する。
【0041】冷却塔8で冷却された冷却水340は、下
部に設けられた冷却水溜81に導かれ、この冷却水溜8
1から冷却水用電動ポンプ82によって、冷却水340
が吸収用熱交換器34及び凝縮用熱交換器31に供給さ
れる。尚、冷却水溜81の液面の高さが低下すると、冷
却水340が補充される。
部に設けられた冷却水溜81に導かれ、この冷却水溜8
1から冷却水用電動ポンプ82によって、冷却水340
が吸収用熱交換器34及び凝縮用熱交換器31に供給さ
れる。尚、冷却水溜81の液面の高さが低下すると、冷
却水340が補充される。
【0042】冷却塔8は、室外用電動ファン80を備え
る。この室外用電動ファン80は、冷却塔8に空気流を
生じさせるもので、冷却塔8における冷却水340の冷
却を促進させる為のものである。
る。この室外用電動ファン80は、冷却塔8に空気流を
生じさせるもので、冷却塔8における冷却水340の冷
却を促進させる為のものである。
【0043】151は、高温再生器1から低温再生器2
へ流れる中濃度吸収液と、吸収器5から加熱室12に流
れる低濃度吸収液とを熱交換する高温熱交換器であり、
高温再生器1から低温再生器2へ流れる中濃度吸収液を
冷却し、逆に吸収器5から加熱室12へ流れる低濃度吸
収液を加熱するものである。
へ流れる中濃度吸収液と、吸収器5から加熱室12に流
れる低濃度吸収液とを熱交換する高温熱交換器であり、
高温再生器1から低温再生器2へ流れる中濃度吸収液を
冷却し、逆に吸収器5から加熱室12へ流れる低濃度吸
収液を加熱するものである。
【0044】211は、低温再生器2から吸収器5へ流
れる高濃度吸収液と、吸収器5から加熱室12へ流れる
低濃度吸収液とを熱交換する低温熱交換器で、低温再生
器2から吸収器5へ流れる高濃度吸収液を冷却し、逆に
吸収器5から加熱室12へ流れる低濃度吸収液を加熱す
るものである。
れる高濃度吸収液と、吸収器5から加熱室12へ流れる
低濃度吸収液とを熱交換する低温熱交換器で、低温再生
器2から吸収器5へ流れる高濃度吸収液を冷却し、逆に
吸収器5から加熱室12へ流れる低濃度吸収液を加熱す
るものである。
【0045】つぎに、図2に示す動作直線62の求め方
について説明する。本実施例では、ガスバーナ11は、
最小能力の際にはガス消費量2500kcal/h(最
小インプット)で燃焼し、最大能力の際にはガス消費量
6000kcal/h(最大インプット)で燃焼する。
について説明する。本実施例では、ガスバーナ11は、
最小能力の際にはガス消費量2500kcal/h(最
小インプット)で燃焼し、最大能力の際にはガス消費量
6000kcal/h(最大インプット)で燃焼する。
【0046】ガスバーナ11を最小能力で燃焼させ、冷
凍サイクルが安定{目標の能力が出力される状態}する
加熱室12の温度T0 及びパルス周波数F0 (=ポンプ
回転数)を決定する。又、ガスバーナ11を最大能力で
燃焼させ、冷凍サイクルが安定する加熱室12の温度T
1 及びパルス周波数F1 を決定する。
凍サイクルが安定{目標の能力が出力される状態}する
加熱室12の温度T0 及びパルス周波数F0 (=ポンプ
回転数)を決定する。又、ガスバーナ11を最大能力で
燃焼させ、冷凍サイクルが安定する加熱室12の温度T
1 及びパルス周波数F1 を決定する。
【0047】本実施例の場合、T0 を145℃、F0 を
80Hz(N0 =2400rpm)、又、T1 を170
℃、F1 を112Hz(N1 =3360rpm)にする
と冷凍サイクルが安定する事が確認された。
80Hz(N0 =2400rpm)、又、T1 を170
℃、F1 を112Hz(N1 =3360rpm)にする
と冷凍サイクルが安定する事が確認された。
【0048】又、温度T<110℃では、ポンプ6を作
動させる必要が無く、温度T>175℃では、オーバー
ヒートとなる為、ガスバーナ11を消火させて、稀釈運
転に入る必要がある。
動させる必要が無く、温度T>175℃では、オーバー
ヒートとなる為、ガスバーナ11を消火させて、稀釈運
転に入る必要がある。
【0049】本実施例では、図2に示す、温度T- パル
ス周波数Fとの関係を示すグラフにおいて、T0 =14
5℃及びN0 =80Hzの位置621と、T1 =170
℃及びN1 =112Hzの位置622とを直線で結んで
動作直線62とした。尚、横軸を加熱室の温度T、縦軸
をパルス周波数Fとすると、本実施例では、パルス周波
数Fが以下の式で表される。 F=1.28T−105.6 …………式
ス周波数Fとの関係を示すグラフにおいて、T0 =14
5℃及びN0 =80Hzの位置621と、T1 =170
℃及びN1 =112Hzの位置622とを直線で結んで
動作直線62とした。尚、横軸を加熱室の温度T、縦軸
をパルス周波数Fとすると、本実施例では、パルス周波
数Fが以下の式で表される。 F=1.28T−105.6 …………式
【0050】つぎに、運転開始から運転停止迄の、温度
Tとパルス周波数Fとの関係について説明する。ガスバ
ーナ11を燃焼状態にして吸収式冷暖房装置Aの冷房運
転を開始する。冷房立ち上げ時、制御装置9は、温度T
が100℃に達した状態でポンプ6を起動(100℃で
22.4Hz)し、温度100℃から175℃の範囲で
上記式に沿って、温度Tに対応したパルス周波数Fで
ポンプ6を制御する。
Tとパルス周波数Fとの関係について説明する。ガスバ
ーナ11を燃焼状態にして吸収式冷暖房装置Aの冷房運
転を開始する。冷房立ち上げ時、制御装置9は、温度T
が100℃に達した状態でポンプ6を起動(100℃で
22.4Hz)し、温度100℃から175℃の範囲で
上記式に沿って、温度Tに対応したパルス周波数Fで
ポンプ6を制御する。
【0051】冷房運転弱の時は、ガス消費量2500k
cal/h(最小インプット)でガスバーナ11が燃焼
する様に設計されており、温度Tは150℃付近とな
り、上記式に沿って周波数Fが設定(80Hz付近)
される。
cal/h(最小インプット)でガスバーナ11が燃焼
する様に設計されており、温度Tは150℃付近とな
り、上記式に沿って周波数Fが設定(80Hz付近)
される。
【0052】冷房運転強の時は、ガス消費量6000k
cal/h(最小インプット)でガスバーナ11が燃焼
する様に設計されており、温度Tは170℃付近とな
り、上記式に沿ってパルス周波数Fが設定(112H
z付近)される。
cal/h(最小インプット)でガスバーナ11が燃焼
する様に設計されており、温度Tは170℃付近とな
り、上記式に沿ってパルス周波数Fが設定(112H
z付近)される。
【0053】運転停止が指示されると、制御装置9は、
ガスバーナ11の燃焼を停止するとともに、上記式に
沿ってパルス周波数Fを下げて行き(稀釈運転)、温度
Tが110℃に低下した時点でポンプ6を停止する。
尚、稀釈運転中は、冷温水用電動ポンプ37及び室内用
電動ファン71は停止し、燃焼用送風機(図示せず)、
冷却水用電動ポンプ82、室外用電動ファン80、及び
ポンプ6は作動を継続して吸収液の析出を防止する。
ガスバーナ11の燃焼を停止するとともに、上記式に
沿ってパルス周波数Fを下げて行き(稀釈運転)、温度
Tが110℃に低下した時点でポンプ6を停止する。
尚、稀釈運転中は、冷温水用電動ポンプ37及び室内用
電動ファン71は停止し、燃焼用送風機(図示せず)、
冷却水用電動ポンプ82、室外用電動ファン80、及び
ポンプ6は作動を継続して吸収液の析出を防止する。
【0054】温度Tが175℃を越えるオーバーヒート
状態になると、制御装置9は、ガスバーナ11の燃焼を
停止するとともに、上記式に沿ってパルス周波数Fを
下げて行き(稀釈運転)、温度Tが110℃に低下した
時点でポンプ6を停止し、エラー表示を行なう。
状態になると、制御装置9は、ガスバーナ11の燃焼を
停止するとともに、上記式に沿ってパルス周波数Fを
下げて行き(稀釈運転)、温度Tが110℃に低下した
時点でポンプ6を停止し、エラー表示を行なう。
【0055】つぎに、本実施例の吸収式冷暖房装置Aの
利点を述べる。 〔ア〕吸収液の流量を可変する比例弁を省略する事がで
き、吸収式冷暖房装置Aのメンテナンスフリー期間を、
10倍の10年程度に長くする事ができる。
利点を述べる。 〔ア〕吸収液の流量を可変する比例弁を省略する事がで
き、吸収式冷暖房装置Aのメンテナンスフリー期間を、
10倍の10年程度に長くする事ができる。
【0056】〔イ〕弱冷房運転時における電力消費を抑
える事ができ、全体の運転を通し、エネルギー効率を向
上させる事ができる。
える事ができ、全体の運転を通し、エネルギー効率を向
上させる事ができる。
【0057】〔ウ〕ポンプ6の回転数を決定する式を
簡単に求める事ができるとともに、式に基づいてパル
ス周波数Fを決めれば良いので、制御装置9内のマイク
ロコンピュータ(図示せず)のプログラムを簡単なもの
にする事ができ、開発コストが安価である。
簡単に求める事ができるとともに、式に基づいてパル
ス周波数Fを決めれば良いので、制御装置9内のマイク
ロコンピュータ(図示せず)のプログラムを簡単なもの
にする事ができ、開発コストが安価である。
【0058】〔エ〕実働試験を行なった結果、更に、以
下に示す利点が見い出された。 滑らかに、冷房立ち上げを行なう事ができる。 定常運転時(冷房弱時、冷房強時)において冷却水温
に変化が生じて温度Tが変化しても、ポンプ6の回転数
が最適値に設定され、冷凍サイクルを安定状態に維持で
きる。
下に示す利点が見い出された。 滑らかに、冷房立ち上げを行なう事ができる。 定常運転時(冷房弱時、冷房強時)において冷却水温
に変化が生じて温度Tが変化しても、ポンプ6の回転数
が最適値に設定され、冷凍サイクルを安定状態に維持で
きる。
【0059】冷房弱→冷房強、冷房強→冷房弱、冷房
弱・強→運転停止(稀釈)、又は運転停止状態→冷房弱
・強における遷移状態において冷凍サイクルを安定状態
に維持できる。 外乱(外気温の変化等)に影響され難い。 室外用電動ファン80の作動・停止に対する温度変化
に対しても冷凍サイクルを安定状態に維持できる。
弱・強→運転停止(稀釈)、又は運転停止状態→冷房弱
・強における遷移状態において冷凍サイクルを安定状態
に維持できる。 外乱(外気温の変化等)に影響され難い。 室外用電動ファン80の作動・停止に対する温度変化
に対しても冷凍サイクルを安定状態に維持できる。
【0060】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.上記実施例では二重効用型の吸収式冷暖房装置に適
用した例を示したが、一重効用型や三重以上の多重効用
型の吸収式冷暖房装置に適用しても良い。
態様を含む。 a.上記実施例では二重効用型の吸収式冷暖房装置に適
用した例を示したが、一重効用型や三重以上の多重効用
型の吸収式冷暖房装置に適用しても良い。
【0061】b.吸収液は、臭化リチウム水溶液以外
に、アンモニア水溶液(この場合、冷媒がアンモニアと
なる)等を使用しても良い。 c.ガスバーナ11のインプット量や、上記式は一例
であり、適宜、決めれば良い。
に、アンモニア水溶液(この場合、冷媒がアンモニアと
なる)等を使用しても良い。 c.ガスバーナ11のインプット量や、上記式は一例
であり、適宜、決めれば良い。
【0062】d.温度センサ120は、その他、低濃度
吸収液配管35から吹出筒121の間の何れかに配設す
れば良い。 e.加熱源は、ガスバーナ11以外に、電気ヒータ等で
あっても良い。
吸収液配管35から吹出筒121の間の何れかに配設す
れば良い。 e.加熱源は、ガスバーナ11以外に、電気ヒータ等で
あっても良い。
【図1】本発明の一実施例に係る吸収式冷暖房装置の原
理説明図である。
理説明図である。
【図2】その吸収式冷暖房装置の、検出温度Tとポンプ
回転数Nとの関係を示すグラフである。
回転数Nとの関係を示すグラフである。
1 高温再生器(再生器) 2 低温再生器(再生器) 3 凝縮器 4 蒸発器 5 吸収器 6 ポンプ 11 ガスバーナ(加熱源) 12 加熱室 61 ホールIC(回転数センサ) 62 動作直線 120 温度センサ A 吸収式冷暖房装置(吸収式冷凍サイクル装置) T0 、T1 温度 F0 、F1 パルス周波数(ポンプ回転数)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 克人 名古屋市中川区福住町2番26号 リンナイ 株式会社内 (72)発明者 福知 徹 大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 河本 薫 大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 吸収液が入れられ加熱源により加熱され
る加熱室を有し、前記吸収液を気化させて濃縮吸収液と
冷媒とに分離する再生器と、 該再生器で発生した気化冷媒を冷却して液化する凝縮器
と、 該凝縮器で液化した液化冷媒を減圧下で蒸発させる蒸発
器と、 該蒸発器で蒸発した気化冷媒を、前記再生器により分離
された濃縮吸収液に吸収させる吸収器と、 前記吸収器から前記加熱室へ前記吸収液を移送するポン
プとを有する吸収式冷凍サイクル装置において、 前記再生器又は再生器周辺の吸収液の温度を検出する温
度センサと、前記ポンプの回転数を検出する回転数セン
サを設け、 前記ポンプの回転数を前記温度センサにより検出される
検出温度により決定する事を特徴とする吸収式冷凍サイ
クル装置。 - 【請求項2】 前記加熱源が最低加熱力を出力した場合
に冷凍サイクルが安定する検出温度T0 、ポンプ回転数
N0 と、 前記加熱源が最大加熱力を出力した場合に冷凍サイクル
が安定する検出温度T 1 、ポンプ回転数N1 とを予め求
めておき、 検出温度とポンプ回転数との関係を示す相関平面におい
て、前記検出温度T0及びポンプ回転数N0 と前記検出
温度T1 及びポンプ回転数N1 との二点を通る動作直線
を算出し、該動作直線及びその延長線上に検出回転数が
維持される様に前記ポンプを制御する請求項1記載の吸
収式冷凍サイクル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6157174A JPH0829002A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 吸収式冷凍サイクル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6157174A JPH0829002A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 吸収式冷凍サイクル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0829002A true JPH0829002A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=15643812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6157174A Pending JPH0829002A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 吸収式冷凍サイクル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0829002A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100313904B1 (ko) * | 1999-11-03 | 2001-11-26 | 구자홍 | 암모니아 흡수식 히트펌프의 용액펌프 제어방법 |
JP2003014328A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-15 | Asahi Breweries Ltd | 冷熱搬送装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6284267A (ja) * | 1985-10-04 | 1987-04-17 | 三洋電機株式会社 | 吸収冷凍機 |
JPH05223390A (ja) * | 1992-02-14 | 1993-08-31 | Yazaki Corp | 吸収冷温水機の溶液流量制御方法 |
-
1994
- 1994-07-08 JP JP6157174A patent/JPH0829002A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6284267A (ja) * | 1985-10-04 | 1987-04-17 | 三洋電機株式会社 | 吸収冷凍機 |
JPH05223390A (ja) * | 1992-02-14 | 1993-08-31 | Yazaki Corp | 吸収冷温水機の溶液流量制御方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100313904B1 (ko) * | 1999-11-03 | 2001-11-26 | 구자홍 | 암모니아 흡수식 히트펌프의 용액펌프 제어방법 |
JP2003014328A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-15 | Asahi Breweries Ltd | 冷熱搬送装置 |
JP4671546B2 (ja) * | 2001-06-28 | 2011-04-20 | アサヒビール株式会社 | 冷熱搬送装置 |
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