JPH0829000A - 吸収式空調装置 - Google Patents
吸収式空調装置Info
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- JPH0829000A JPH0829000A JP6166887A JP16688794A JPH0829000A JP H0829000 A JPH0829000 A JP H0829000A JP 6166887 A JP6166887 A JP 6166887A JP 16688794 A JP16688794 A JP 16688794A JP H0829000 A JPH0829000 A JP H0829000A
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- Japan
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- cooling
- temperature
- absorption
- amount
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F25D2400/00—General features of, or devices for refrigerators, cold rooms, ice-boxes, or for cooling or freezing apparatus not covered by any other subclass
- F25D2400/28—Quick cooling
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/27—Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
- Y02B30/62—Absorption based systems
Landscapes
- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 冷房運転の立ち上がりに優れ、冷房開始時に
室内を素早く冷房する吸収式冷凍サイクル3を用いた吸
収式空調装置1を提供する。 【構成】 冷房運転中は、通常、ガスバーナ11の燃焼
量が冷房制御手段88によって、6000kcal/h
(所定加熱量)以下に制御される。しかるに、冷房運転
を開始する際に、冷温水センサ86の検出する水温が1
5℃以上の場合は、急速冷房手段89によって、ガスバ
ーナ11の燃焼量が10000kcal/h(最大加熱
量)に制御される。すると、沸騰器14内の吸収液が急
速に加熱されるため、吸収液の濃度差が急速に大きくな
るとともに、冷媒量も多くなる。また、内部圧力差も急
速に大きくなる。この結果、蒸発器18における冷媒の
蒸発が素早く起こり、蒸発器18から室内熱交換器61
へ供給される冷温水の温度が素早く下がり、室内を素早
く冷房する。
室内を素早く冷房する吸収式冷凍サイクル3を用いた吸
収式空調装置1を提供する。 【構成】 冷房運転中は、通常、ガスバーナ11の燃焼
量が冷房制御手段88によって、6000kcal/h
(所定加熱量)以下に制御される。しかるに、冷房運転
を開始する際に、冷温水センサ86の検出する水温が1
5℃以上の場合は、急速冷房手段89によって、ガスバ
ーナ11の燃焼量が10000kcal/h(最大加熱
量)に制御される。すると、沸騰器14内の吸収液が急
速に加熱されるため、吸収液の濃度差が急速に大きくな
るとともに、冷媒量も多くなる。また、内部圧力差も急
速に大きくなる。この結果、蒸発器18における冷媒の
蒸発が素早く起こり、蒸発器18から室内熱交換器61
へ供給される冷温水の温度が素早く下がり、室内を素早
く冷房する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収式冷凍サイクルを
用いて室内の冷房が可能な吸収式空調装置に関する。
用いて室内の冷房が可能な吸収式空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷凍サイクルの基本的な構成は、
吸収液を加熱し、吸収液の一部を気化させる再生器と、
この再生器で発生した気化冷媒を冷却して液化する凝縮
器と、この凝縮器で液化した液化冷媒を低圧下で蒸発さ
せる蒸発器と、この蒸発器で蒸発した気化冷媒を吸収液
に吸収させる吸収器とから構成され、吸収器で気化冷媒
を吸収した吸収液は、溶液ポンプによって再生器へ送ら
れる。そして、蒸発器で冷媒が蒸発する際、蒸発器から
熱媒体回路を介して室内熱交換器へ送られる熱媒体(水
等)から潜熱を奪う。そして、熱が奪われて冷却された
熱媒体は、室内熱交換器に送られて室内空気と熱交換
し、室内を冷房する。
吸収液を加熱し、吸収液の一部を気化させる再生器と、
この再生器で発生した気化冷媒を冷却して液化する凝縮
器と、この凝縮器で液化した液化冷媒を低圧下で蒸発さ
せる蒸発器と、この蒸発器で蒸発した気化冷媒を吸収液
に吸収させる吸収器とから構成され、吸収器で気化冷媒
を吸収した吸収液は、溶液ポンプによって再生器へ送ら
れる。そして、蒸発器で冷媒が蒸発する際、蒸発器から
熱媒体回路を介して室内熱交換器へ送られる熱媒体(水
等)から潜熱を奪う。そして、熱が奪われて冷却された
熱媒体は、室内熱交換器に送られて室内空気と熱交換
し、室内を冷房する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】冷房運転を開始する
際、使用者は、冷房運転を開始してから素早く室内が冷
房されるのを望む。しかるに、吸収式冷凍サイクルによ
る冷房運転は、吸収液の濃度差や、内部の圧力差を利用
して冷房を行うものであるため、加熱手段を作動させ、
吸収式冷凍サイクル際に冷房運転を行うのに十分な圧力
差が生じるまでに時間がかかる。このため、吸収式冷凍
サイクルによって冷房運転を行う際の冷房の立ち上がり
を向上させる要望が高い。
際、使用者は、冷房運転を開始してから素早く室内が冷
房されるのを望む。しかるに、吸収式冷凍サイクルによ
る冷房運転は、吸収液の濃度差や、内部の圧力差を利用
して冷房を行うものであるため、加熱手段を作動させ、
吸収式冷凍サイクル際に冷房運転を行うのに十分な圧力
差が生じるまでに時間がかかる。このため、吸収式冷凍
サイクルによって冷房運転を行う際の冷房の立ち上がり
を向上させる要望が高い。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、冷房運転の立ち上がりに優れ、冷
房開始時に室内を素早く冷房することのできる吸収式空
調装置の提供にある。
もので、その目的は、冷房運転の立ち上がりに優れ、冷
房開始時に室内を素早く冷房することのできる吸収式空
調装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の吸収式空調装置
は、上記の目的を達成するために、次の技術的手段を採
用した。 〔請求項1の手段〕吸収式空調装置は、 a)吸収液を加熱させる加熱手段と、 b)この加熱手段で吸収液を加熱することによって吸収
液の一部を気化させる再生器、この再生器で発生した気
化冷媒を冷却して液化する凝縮器、この凝縮器で液化し
た液化冷媒を低圧下で蒸発させる蒸発器、この蒸発器で
蒸発した気化冷媒を吸収液に吸収させる吸収器、この吸
収器内の吸収液を前記再生器へ圧送する溶液ポンプを具
備する吸収式冷凍サイクルと、 c)室内に設置され、室内空気と熱媒体とを熱交換する
室内熱交換器、前記蒸発器で液化冷媒が蒸発する際に蒸
発潜熱が奪われて冷却された熱媒体を、前記室内熱交換
器へ導くとともに、前記室内熱交換器で室内空気と熱交
換された熱媒体を再び前記蒸発器へ導く熱媒体回路、こ
の熱媒体回路に設けられ、熱媒体を循環させる熱媒体ポ
ンプを備えた室内空調手段と、 d)冷房運転中、前記加熱手段の加熱量を所定加熱量以
下に制御する冷房制御手段と、 e)冷房運転を開始する際、前記加熱手段の加熱量を前
記所定加熱量より大きな最大加熱量に制御する急速冷房
手段とを備える。
は、上記の目的を達成するために、次の技術的手段を採
用した。 〔請求項1の手段〕吸収式空調装置は、 a)吸収液を加熱させる加熱手段と、 b)この加熱手段で吸収液を加熱することによって吸収
液の一部を気化させる再生器、この再生器で発生した気
化冷媒を冷却して液化する凝縮器、この凝縮器で液化し
た液化冷媒を低圧下で蒸発させる蒸発器、この蒸発器で
蒸発した気化冷媒を吸収液に吸収させる吸収器、この吸
収器内の吸収液を前記再生器へ圧送する溶液ポンプを具
備する吸収式冷凍サイクルと、 c)室内に設置され、室内空気と熱媒体とを熱交換する
室内熱交換器、前記蒸発器で液化冷媒が蒸発する際に蒸
発潜熱が奪われて冷却された熱媒体を、前記室内熱交換
器へ導くとともに、前記室内熱交換器で室内空気と熱交
換された熱媒体を再び前記蒸発器へ導く熱媒体回路、こ
の熱媒体回路に設けられ、熱媒体を循環させる熱媒体ポ
ンプを備えた室内空調手段と、 d)冷房運転中、前記加熱手段の加熱量を所定加熱量以
下に制御する冷房制御手段と、 e)冷房運転を開始する際、前記加熱手段の加熱量を前
記所定加熱量より大きな最大加熱量に制御する急速冷房
手段とを備える。
【0006】〔請求項2の手段〕請求項1の吸収式空調
装置において、前記急速冷房手段は、冷房運転を開始す
る際、前記蒸発器から前記室内熱交換器へ供給される熱
媒体の温度が所定温度よりも高い場合に、前記加熱手段
を前記最大加熱量に制御することを特徴とする。
装置において、前記急速冷房手段は、冷房運転を開始す
る際、前記蒸発器から前記室内熱交換器へ供給される熱
媒体の温度が所定温度よりも高い場合に、前記加熱手段
を前記最大加熱量に制御することを特徴とする。
【0007】〔請求項3の手段〕請求項1の吸収式空調
装置において、前記急速冷房手段は、前記再生器の吸収
液の温度が所定温度より上昇した場合に、前記加熱手段
を前記所定加熱量以下に制御することを特徴とする。
装置において、前記急速冷房手段は、前記再生器の吸収
液の温度が所定温度より上昇した場合に、前記加熱手段
を前記所定加熱量以下に制御することを特徴とする。
【0008】〔請求項4の手段〕請求項1の吸収式空調
装置において、前記加熱手段は、暖房運転用に、前記所
定加熱量よりも大きな最大加熱量を発生可能に設けられ
る。そして、前記急速冷房手段は、暖房運転用に設けら
れた最大加熱量を利用して、前記加熱手段を前記最大加
熱量に制御することを特徴とする。
装置において、前記加熱手段は、暖房運転用に、前記所
定加熱量よりも大きな最大加熱量を発生可能に設けられ
る。そして、前記急速冷房手段は、暖房運転用に設けら
れた最大加熱量を利用して、前記加熱手段を前記最大加
熱量に制御することを特徴とする。
【0009】
〔請求項1の作用〕冷房運転を開始する際、加熱手段の
加熱量は、急速冷房手段によって、冷房時の最大値であ
る所定加熱量より大きな、最大加熱量に制御される。こ
れによって、再生器内の吸収液の温度の上昇が速くな
り、吸収式冷凍サイクル内の吸収液の濃度差が大きくな
るとともに、冷媒の生成量も多くなる。また、再生器内
の温度上昇速度が速くなり、吸収式冷凍サイクル内の圧
力差の増加速度も速くなる。この結果、吸収器へ戻る吸
収液の速度が速くなり、蒸発器における冷媒の蒸発が素
早く起こる。すると、蒸発器で蒸発潜熱を奪われた熱媒
体が、室内熱交換器へ導かれ、室内を冷房する。
加熱量は、急速冷房手段によって、冷房時の最大値であ
る所定加熱量より大きな、最大加熱量に制御される。こ
れによって、再生器内の吸収液の温度の上昇が速くな
り、吸収式冷凍サイクル内の吸収液の濃度差が大きくな
るとともに、冷媒の生成量も多くなる。また、再生器内
の温度上昇速度が速くなり、吸収式冷凍サイクル内の圧
力差の増加速度も速くなる。この結果、吸収器へ戻る吸
収液の速度が速くなり、蒸発器における冷媒の蒸発が素
早く起こる。すると、蒸発器で蒸発潜熱を奪われた熱媒
体が、室内熱交換器へ導かれ、室内を冷房する。
【0010】〔請求項1の効果〕本発明の吸収式空調装
置は、上述のように、冷房運転を開始する際、加熱手段
の加熱量が、冷房時の最大値より大きな最大加熱量に制
御されることによって、蒸発器における冷媒の蒸発が素
早く起こり、冷房の立ち上がりが速くなる。この結果、
冷房運転の開始時に、室内を素早く冷房することができ
る。
置は、上述のように、冷房運転を開始する際、加熱手段
の加熱量が、冷房時の最大値より大きな最大加熱量に制
御されることによって、蒸発器における冷媒の蒸発が素
早く起こり、冷房の立ち上がりが速くなる。この結果、
冷房運転の開始時に、室内を素早く冷房することができ
る。
【0011】〔請求項2の作用および効果〕冷房運転を
開始する際、蒸発器から室内熱交換器へ供給される熱媒
体の温度が所定温度より高い場合は、冷房の立ち上がり
が遅い。このため、冷房運転の開始時に蒸発器から室内
熱交換器へ供給される熱媒体の温度が高い場合は、加熱
手段の加熱量を最大加熱量に制御し、冷房の立ち上がり
を速くする。
開始する際、蒸発器から室内熱交換器へ供給される熱媒
体の温度が所定温度より高い場合は、冷房の立ち上がり
が遅い。このため、冷房運転の開始時に蒸発器から室内
熱交換器へ供給される熱媒体の温度が高い場合は、加熱
手段の加熱量を最大加熱量に制御し、冷房の立ち上がり
を速くする。
【0012】〔請求項3の作用および効果〕冷房運転を
開始した際、再生器の吸収液の温度が所定温度より高い
場合は、吸収式冷凍サイクル内の圧力差が十分大きい。
このため、再生器の吸収液の温度が所定温度より高い場
合は、加熱手段の加熱量を所定加熱量以下の通常制御と
することで、圧力差が大きくなりすぎるのを防ぐことが
できる。
開始した際、再生器の吸収液の温度が所定温度より高い
場合は、吸収式冷凍サイクル内の圧力差が十分大きい。
このため、再生器の吸収液の温度が所定温度より高い場
合は、加熱手段の加熱量を所定加熱量以下の通常制御と
することで、圧力差が大きくなりすぎるのを防ぐことが
できる。
【0013】〔請求項4の作用および効果〕加熱手段
は、暖房運転用に、冷房時の最大値より大きな最大加熱
量を発生可能に設けられている。このため、加熱手段に
最大加熱量を発生させても、加熱手段に過剰負荷を与え
ない。
は、暖房運転用に、冷房時の最大値より大きな最大加熱
量を発生可能に設けられている。このため、加熱手段に
最大加熱量を発生させても、加熱手段に過剰負荷を与え
ない。
【0014】
【実施例】次に、本発明の吸収式空調装置を、図に示す
実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1および図2は実施例を示すもの
で、図1は室内の空調を行う2重効用型の吸収式冷凍サ
イクルを用いた吸収式空調装置の概略構成図である。本
実施例の吸収式空調装置1は、大別して、吸収液(本実
施例では臭化リチウム水溶液)を加熱する加熱手段2
と、2重効用型の吸収式冷凍サイクル3と、吸収式冷凍
サイクル3で冷却または加熱された冷温水(本発明の熱
媒体で、本実施例では水)で室内を空調する室内空調手
段4と、吸収式冷凍サイクル3内で主に気化冷媒(本実
施例では水蒸気)を冷やすために用いられる冷却水を冷
却する冷却水冷却手段5と、搭載された各電気機能部品
を制御する制御装置6とから構成される。
実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1および図2は実施例を示すもの
で、図1は室内の空調を行う2重効用型の吸収式冷凍サ
イクルを用いた吸収式空調装置の概略構成図である。本
実施例の吸収式空調装置1は、大別して、吸収液(本実
施例では臭化リチウム水溶液)を加熱する加熱手段2
と、2重効用型の吸収式冷凍サイクル3と、吸収式冷凍
サイクル3で冷却または加熱された冷温水(本発明の熱
媒体で、本実施例では水)で室内を空調する室内空調手
段4と、吸収式冷凍サイクル3内で主に気化冷媒(本実
施例では水蒸気)を冷やすために用いられる冷却水を冷
却する冷却水冷却手段5と、搭載された各電気機能部品
を制御する制御装置6とから構成される。
【0015】〔加熱手段2の説明〕本実施例の加熱手段
2は、燃料であるガスを燃焼して熱を発生させ、発生し
た熱によって吸収液を加熱するガス燃焼装置で、ガスの
燃焼を行うガスバーナ11、このガスバーナ11へガス
の供給を行うガス供給手段12、ガスバーナ11へ燃焼
用の空気を供給する燃焼ファン13等から構成される。
なお、本実施例におけるガスバーナ11の最大定格燃焼
量は、10000kcal/hに設けられている。そし
て、ガスバーナ11のガス燃焼で得られた熱で、吸収式
冷凍サイクル3の沸騰器14を加熱し、沸騰器14内の
低濃度吸収液を加熱するように設けられている。
2は、燃料であるガスを燃焼して熱を発生させ、発生し
た熱によって吸収液を加熱するガス燃焼装置で、ガスの
燃焼を行うガスバーナ11、このガスバーナ11へガス
の供給を行うガス供給手段12、ガスバーナ11へ燃焼
用の空気を供給する燃焼ファン13等から構成される。
なお、本実施例におけるガスバーナ11の最大定格燃焼
量は、10000kcal/hに設けられている。そし
て、ガスバーナ11のガス燃焼で得られた熱で、吸収式
冷凍サイクル3の沸騰器14を加熱し、沸騰器14内の
低濃度吸収液を加熱するように設けられている。
【0016】〔吸収式冷凍サイクル3の説明〕吸収式冷
凍サイクル3は、加熱手段2によって加熱される沸騰器
14を備え、この沸騰器14内の低濃度吸収液が加熱さ
れることによって低濃度吸収液に含まれる冷媒(水)を
気化(蒸発)させ、低濃度吸収液を中濃度吸収液にする
高温再生器15と、この高温再生器15内の気化冷媒の
凝縮熱を利用して中濃度吸収液を加熱し、中濃度吸収液
に含まれる冷媒を気化させて中濃度吸収液を高濃度吸収
液にする低温再生器16と、高温再生器15および低温
再生器16からの気化冷媒(水蒸気)を冷却して液化す
る凝縮器17と、この凝縮器17で液化した液化冷媒
(水)を真空に近い圧力下で蒸発させる蒸発器18と、
この蒸発器18で蒸発した気化冷媒を低温再生器16で
得られた高濃度吸収液に吸収させる吸収器19とから構
成される。
凍サイクル3は、加熱手段2によって加熱される沸騰器
14を備え、この沸騰器14内の低濃度吸収液が加熱さ
れることによって低濃度吸収液に含まれる冷媒(水)を
気化(蒸発)させ、低濃度吸収液を中濃度吸収液にする
高温再生器15と、この高温再生器15内の気化冷媒の
凝縮熱を利用して中濃度吸収液を加熱し、中濃度吸収液
に含まれる冷媒を気化させて中濃度吸収液を高濃度吸収
液にする低温再生器16と、高温再生器15および低温
再生器16からの気化冷媒(水蒸気)を冷却して液化す
る凝縮器17と、この凝縮器17で液化した液化冷媒
(水)を真空に近い圧力下で蒸発させる蒸発器18と、
この蒸発器18で蒸発した気化冷媒を低温再生器16で
得られた高濃度吸収液に吸収させる吸収器19とから構
成される。
【0017】〔高温再生器15の説明〕高温再生器15
は、上述のように、加熱手段2によって低濃度吸収液を
加熱する沸騰器14を備える。この沸騰器14で沸騰し
た低濃度吸収液は、沸騰器14から上方へ延びる吹出筒
21から、円筒容器形状の高温再生容器22内に吹き出
す。この高温再生容器22内に吹き出された高温の低濃
度吸収液は、気液分離用のバッフル23に衝突する。そ
して、高温再生容器22内に吹き出された低濃度吸収液
は、一部蒸発して気化冷媒になり、残りが吹出筒21の
周囲に滴下して中濃度吸収液になる。なお、気化冷媒
は、高温再生容器22で冷却されて液化冷媒(水)にな
る。
は、上述のように、加熱手段2によって低濃度吸収液を
加熱する沸騰器14を備える。この沸騰器14で沸騰し
た低濃度吸収液は、沸騰器14から上方へ延びる吹出筒
21から、円筒容器形状の高温再生容器22内に吹き出
す。この高温再生容器22内に吹き出された高温の低濃
度吸収液は、気液分離用のバッフル23に衝突する。そ
して、高温再生容器22内に吹き出された低濃度吸収液
は、一部蒸発して気化冷媒になり、残りが吹出筒21の
周囲に滴下して中濃度吸収液になる。なお、気化冷媒
は、高温再生容器22で冷却されて液化冷媒(水)にな
る。
【0018】高温再生容器22内には、液化冷媒(水)
と、中濃度吸収液とを分離するために、吹出筒21と高
温再生容器22との間に仕切筒24が設けられている。
そして、高温再生容器22で冷却されて液化し、仕切筒
24の外側に分離された液化冷媒(水)は下部に接続さ
れた液冷媒管25を通って凝縮器17に供給される。ま
た、仕切筒24の内側と吹出筒21との間に分離された
中濃度吸収液は下部に接続された中液管26を通って低
温再生器16に供給される。なお、中液管26には、オ
リフィス等の絞り手段27が設けられている。この絞り
手段27は、後述する冷暖切替弁55が閉じられると、
高温再生器15と低温再生器16との圧力差を保った状
態で中濃度吸収液を流し、冷暖切替弁55が開かれると
中濃度吸収液を殆ど流さない。
と、中濃度吸収液とを分離するために、吹出筒21と高
温再生容器22との間に仕切筒24が設けられている。
そして、高温再生容器22で冷却されて液化し、仕切筒
24の外側に分離された液化冷媒(水)は下部に接続さ
れた液冷媒管25を通って凝縮器17に供給される。ま
た、仕切筒24の内側と吹出筒21との間に分離された
中濃度吸収液は下部に接続された中液管26を通って低
温再生器16に供給される。なお、中液管26には、オ
リフィス等の絞り手段27が設けられている。この絞り
手段27は、後述する冷暖切替弁55が閉じられると、
高温再生器15と低温再生器16との圧力差を保った状
態で中濃度吸収液を流し、冷暖切替弁55が開かれると
中濃度吸収液を殆ど流さない。
【0019】〔低温再生器16の説明〕低温再生器16
は、高温再生容器22を覆う筒状容器形状の低温再生容
器31を備え、中液管26を通って供給される中濃度吸
収液を高温再生容器22の天井部分に向けて注入するも
のである。低温再生容器31内の温度は、高温再生容器
22の温度に比較して低いため、低温再生容器31内の
圧力は高温再生容器22の圧力に比較して低い。このた
め、中液管26から低温再生容器31内に供給された中
濃度吸収液は蒸発し易い。そして、中濃度吸収液が高温
再生容器22の天井部分に注入されると、高温再生容器
22の壁によって中濃度吸収液が加熱され、中濃度吸収
液に含まれる冷媒の一部が蒸発して気化冷媒になり、残
りが高濃度吸収液になる。
は、高温再生容器22を覆う筒状容器形状の低温再生容
器31を備え、中液管26を通って供給される中濃度吸
収液を高温再生容器22の天井部分に向けて注入するも
のである。低温再生容器31内の温度は、高温再生容器
22の温度に比較して低いため、低温再生容器31内の
圧力は高温再生容器22の圧力に比較して低い。このた
め、中液管26から低温再生容器31内に供給された中
濃度吸収液は蒸発し易い。そして、中濃度吸収液が高温
再生容器22の天井部分に注入されると、高温再生容器
22の壁によって中濃度吸収液が加熱され、中濃度吸収
液に含まれる冷媒の一部が蒸発して気化冷媒になり、残
りが高濃度吸収液になる。
【0020】ここで、低温再生容器31の上方は、環状
容器形状の凝縮容器32の上側と、連通部33により連
通している。このため、低温再生容器31内で蒸発した
気化冷媒は、連通部33を通って凝縮容器32内に供給
される。一方、高濃度吸収液は、低温再生容器31の下
部に落下し、低温再生容器31の下部に接続された高液
管34を通って吸収器19に供給される。なお、低温再
生容器31内の上側には、天井板35が設けられ、この
天井板35の外周端と低温再生容器31との間には、気
化冷媒が通過する隙間36が設けられている。
容器形状の凝縮容器32の上側と、連通部33により連
通している。このため、低温再生容器31内で蒸発した
気化冷媒は、連通部33を通って凝縮容器32内に供給
される。一方、高濃度吸収液は、低温再生容器31の下
部に落下し、低温再生容器31の下部に接続された高液
管34を通って吸収器19に供給される。なお、低温再
生容器31内の上側には、天井板35が設けられ、この
天井板35の外周端と低温再生容器31との間には、気
化冷媒が通過する隙間36が設けられている。
【0021】〔凝縮器17の説明〕凝縮器17は、環状
容器形状の凝縮容器32によって覆われている。この凝
縮容器32の内部には、凝縮容器32内の気化冷媒を冷
却して液化させる凝縮用熱交換器37が配置されてい
る。この凝縮用熱交換器37は、環状のコイルで、内部
には冷却水が流れる。そして、低温再生器16から凝縮
容器32内に供給された液化冷媒は、凝縮用熱交換器3
7によって冷却されて液化し、凝縮用熱交換器37の下
方へ滴下する。
容器形状の凝縮容器32によって覆われている。この凝
縮容器32の内部には、凝縮容器32内の気化冷媒を冷
却して液化させる凝縮用熱交換器37が配置されてい
る。この凝縮用熱交換器37は、環状のコイルで、内部
には冷却水が流れる。そして、低温再生器16から凝縮
容器32内に供給された液化冷媒は、凝縮用熱交換器3
7によって冷却されて液化し、凝縮用熱交換器37の下
方へ滴下する。
【0022】一方、凝縮容器32の下側には、上述の高
温再生器15から液冷媒管25を通って冷媒が供給され
る。なお、この供給冷媒は、凝縮容器32内に供給され
る際に、圧力の違い(凝縮容器32内は約70mmHg
の低圧)から、再沸騰し、気化冷媒と液化冷媒とが混合
した状態で供給される。また、凝縮容器32には、液化
冷媒を蒸発器18に導く低液供給管38が接続されてい
る。この低液供給管38には、凝縮容器32から蒸発器
18に供給される液化冷媒の供給量を調節する冷媒弁3
9が設けられている。
温再生器15から液冷媒管25を通って冷媒が供給され
る。なお、この供給冷媒は、凝縮容器32内に供給され
る際に、圧力の違い(凝縮容器32内は約70mmHg
の低圧)から、再沸騰し、気化冷媒と液化冷媒とが混合
した状態で供給される。また、凝縮容器32には、液化
冷媒を蒸発器18に導く低液供給管38が接続されてい
る。この低液供給管38には、凝縮容器32から蒸発器
18に供給される液化冷媒の供給量を調節する冷媒弁3
9が設けられている。
【0023】〔蒸発器18の説明〕蒸発器18は、吸収
器19とともに、凝縮容器32の下部に設けられるもの
で、低温再生容器31の周囲に設けられた環状容器形状
の蒸発吸収容器41によって覆われている。この蒸発吸
収容器41の内部の外側には、凝縮器17から供給され
る液化冷媒を蒸発させる蒸発用熱交換器42が配置され
ている。この蒸発用熱交換器42は、環状のコイルで、
内部には室内空調手段4に供給される熱媒体(冷温水)
が流れる。そして、凝縮器17から低液供給管38を介
して供給された液化冷媒は、蒸発用熱交換器42の上部
に配置された冷媒散布具43から蒸発用熱交換器42の
上に散布される。
器19とともに、凝縮容器32の下部に設けられるもの
で、低温再生容器31の周囲に設けられた環状容器形状
の蒸発吸収容器41によって覆われている。この蒸発吸
収容器41の内部の外側には、凝縮器17から供給され
る液化冷媒を蒸発させる蒸発用熱交換器42が配置され
ている。この蒸発用熱交換器42は、環状のコイルで、
内部には室内空調手段4に供給される熱媒体(冷温水)
が流れる。そして、凝縮器17から低液供給管38を介
して供給された液化冷媒は、蒸発用熱交換器42の上部
に配置された冷媒散布具43から蒸発用熱交換器42の
上に散布される。
【0024】蒸発吸収容器41内は、ほぼ真空(例えば
6.5mmHg)に保たれるため、沸点が低く、蒸発用
熱交換器42に散布された液化冷媒は、大変蒸発しやす
い。そして、蒸発用熱交換器42に散布された液化冷媒
は、蒸発用熱交換器42内を流れる熱媒体から気化熱を
奪って蒸発する。この結果、蒸発用熱交換器42内を流
れる熱媒体が冷却される。そして、冷却された熱媒体
は、室内空調手段4に導かれ、室内を冷房する。
6.5mmHg)に保たれるため、沸点が低く、蒸発用
熱交換器42に散布された液化冷媒は、大変蒸発しやす
い。そして、蒸発用熱交換器42に散布された液化冷媒
は、蒸発用熱交換器42内を流れる熱媒体から気化熱を
奪って蒸発する。この結果、蒸発用熱交換器42内を流
れる熱媒体が冷却される。そして、冷却された熱媒体
は、室内空調手段4に導かれ、室内を冷房する。
【0025】〔吸収器19の説明〕吸収器19は、上述
のように、蒸発吸収容器41に覆われる。そして、吸収
器19は、蒸発吸収容器41の内部の内側に、高液管3
4から供給される高濃度吸収液を冷却する吸収用熱交換
器44を備える。この吸収用熱交換器44は、環状のコ
イルで、内部には、高濃度吸収液を冷却するとともに、
蒸発器18で気化した気化冷媒を冷却して液化させる冷
却水が供給される。なお、吸収用熱交換器44を通過し
た冷却水は、凝縮器17の凝縮用熱交換器37を通過し
た後、冷却水冷却手段5に導かれ、冷却される。そして
冷却水冷却手段5で冷却された冷却水は、再び吸収用熱
交換器44に導かれる。
のように、蒸発吸収容器41に覆われる。そして、吸収
器19は、蒸発吸収容器41の内部の内側に、高液管3
4から供給される高濃度吸収液を冷却する吸収用熱交換
器44を備える。この吸収用熱交換器44は、環状のコ
イルで、内部には、高濃度吸収液を冷却するとともに、
蒸発器18で気化した気化冷媒を冷却して液化させる冷
却水が供給される。なお、吸収用熱交換器44を通過し
た冷却水は、凝縮器17の凝縮用熱交換器37を通過し
た後、冷却水冷却手段5に導かれ、冷却される。そして
冷却水冷却手段5で冷却された冷却水は、再び吸収用熱
交換器44に導かれる。
【0026】一方、吸収用熱交換器44の上部には、高
液管34から供給される高濃度吸収液を吸収用熱交換器
44に散布する吸収液散布具45が配置される。吸収用
熱交換器44に散布された高濃度吸収液は、上方から下
方へ落下する間に、蒸発用熱交換器42から蒸発吸収容
器41内に導かれた冷媒を吸収する。さらに、蒸発吸収
容器41の底に落下した吸収液は、吸収用熱交換器44
によって液化された液化冷媒を吸収し、濃度が薄くなっ
て低濃度吸収液となる。蒸発吸収容器41の底には、蒸
発吸収容器41の底の低濃度吸収液を沸騰器14に供給
するための低液管46が接続されている。この低液管4
6には、ほぼ真空状態の蒸発吸収容器41内から沸騰器
14に向けて低濃度吸収液を流すために、溶液ポンプ4
7が設けられている。
液管34から供給される高濃度吸収液を吸収用熱交換器
44に散布する吸収液散布具45が配置される。吸収用
熱交換器44に散布された高濃度吸収液は、上方から下
方へ落下する間に、蒸発用熱交換器42から蒸発吸収容
器41内に導かれた冷媒を吸収する。さらに、蒸発吸収
容器41の底に落下した吸収液は、吸収用熱交換器44
によって液化された液化冷媒を吸収し、濃度が薄くなっ
て低濃度吸収液となる。蒸発吸収容器41の底には、蒸
発吸収容器41の底の低濃度吸収液を沸騰器14に供給
するための低液管46が接続されている。この低液管4
6には、ほぼ真空状態の蒸発吸収容器41内から沸騰器
14に向けて低濃度吸収液を流すために、溶液ポンプ4
7が設けられている。
【0027】〔吸収式冷凍サイクル3における上記以外
の構成部品の説明〕図1に示す符号51は、高温再生器
15から低温再生器16へ流れる中濃度吸収液と、吸収
器19から沸騰器14へ流れる低濃度吸収液とを熱交換
する高温熱交換器で、高温再生器15から低温再生器1
6へ流れる中濃度吸収液を冷却し、逆に吸収器19から
沸騰器14へ流れる低濃度吸収液を加熱するものであ
る。また、図1に示す符号52は、低温再生器16から
吸収器19へ流れる高濃度吸収液と、吸収器19から沸
騰器14へ流れる低濃度吸収液とを熱交換する低温熱交
換器で、低温再生器16から吸収器19へ流れる高濃度
吸収液を冷却し、逆に吸収器19から沸騰器14へ流れ
る低濃度吸収液を加熱するものである。
の構成部品の説明〕図1に示す符号51は、高温再生器
15から低温再生器16へ流れる中濃度吸収液と、吸収
器19から沸騰器14へ流れる低濃度吸収液とを熱交換
する高温熱交換器で、高温再生器15から低温再生器1
6へ流れる中濃度吸収液を冷却し、逆に吸収器19から
沸騰器14へ流れる低濃度吸収液を加熱するものであ
る。また、図1に示す符号52は、低温再生器16から
吸収器19へ流れる高濃度吸収液と、吸収器19から沸
騰器14へ流れる低濃度吸収液とを熱交換する低温熱交
換器で、低温再生器16から吸収器19へ流れる高濃度
吸収液を冷却し、逆に吸収器19から沸騰器14へ流れ
る低濃度吸収液を加熱するものである。
【0028】また、本実施例の吸収式冷凍サイクル3に
は、上述の作動による冷房運転の他に、暖房運転を行う
ための暖房運転手段53が設けられている。暖房運転手
段53は、高温再生器15から低温再生器16へ中濃度
吸収液を導く中液管26の途中から分岐して、温度の高
い吸収液を蒸発器18および吸収器19を収納する蒸発
吸収容器41へ導く暖房管54と、この暖房管54を開
閉する冷暖切替弁55とから構成される。この冷暖切替
弁55は、暖房運転時に開弁して高温の吸収液を蒸発吸
収容器41内へ導き、蒸発器18を通過する冷温水を加
熱するものである。
は、上述の作動による冷房運転の他に、暖房運転を行う
ための暖房運転手段53が設けられている。暖房運転手
段53は、高温再生器15から低温再生器16へ中濃度
吸収液を導く中液管26の途中から分岐して、温度の高
い吸収液を蒸発器18および吸収器19を収納する蒸発
吸収容器41へ導く暖房管54と、この暖房管54を開
閉する冷暖切替弁55とから構成される。この冷暖切替
弁55は、暖房運転時に開弁して高温の吸収液を蒸発吸
収容器41内へ導き、蒸発器18を通過する冷温水を加
熱するものである。
【0029】〔室内空調手段4の説明〕室内に設置され
た室内熱交換器61、冷温水を循環させる冷温水回路6
2(本発明の熱媒体回路に相当する)、および熱媒体回
路で熱媒体を循環させる冷温水ポンプ63(本発明の熱
媒体ポンプに相当)を備える。室内熱交換器61は、蒸
発器18を通過した冷温水と室内空気とを熱交換する気
体と液体の熱交換器で、室内熱交換器61を流れる冷温
水と室内空気とを強制的に熱交換し、熱交換後の空気を
室内に吹き出させるための室内ファン64を備える。
た室内熱交換器61、冷温水を循環させる冷温水回路6
2(本発明の熱媒体回路に相当する)、および熱媒体回
路で熱媒体を循環させる冷温水ポンプ63(本発明の熱
媒体ポンプに相当)を備える。室内熱交換器61は、蒸
発器18を通過した冷温水と室内空気とを熱交換する気
体と液体の熱交換器で、室内熱交換器61を流れる冷温
水と室内空気とを強制的に熱交換し、熱交換後の空気を
室内に吹き出させるための室内ファン64を備える。
【0030】冷温水回路62は、蒸発器18を通過した
冷温水を、室内に設置された室内熱交換器61に導き、
室内空気と熱交換した冷温水を再び蒸発器18へ導く水
管で、この冷温水回路62中には、室内熱交換器61と
冷温水ポンプ63の他に、冷温水を蓄えて、冷温水回路
62内に冷温水の補充を行うシスターン65を備える。
このシスターン65には、内部へ冷温水(水道水)を供
給する給水管66が接続されている。この給水管66に
は、シスターン65内へ冷温水の供給、停止を行う給水
バルブ67が設けられている。このシスターン65に
は、図示しない水位センサを備え、シスターン65内の
冷却水が低下すると、給水バルブ67を開いてシスター
ン65内に冷温水を補充するように設けられている。ま
た、シスターン65には、オーバーフローした冷温水
を、後述する冷却水タンク78内へ導くオーバーフロー
水供給手段68が設けられている。
冷温水を、室内に設置された室内熱交換器61に導き、
室内空気と熱交換した冷温水を再び蒸発器18へ導く水
管で、この冷温水回路62中には、室内熱交換器61と
冷温水ポンプ63の他に、冷温水を蓄えて、冷温水回路
62内に冷温水の補充を行うシスターン65を備える。
このシスターン65には、内部へ冷温水(水道水)を供
給する給水管66が接続されている。この給水管66に
は、シスターン65内へ冷温水の供給、停止を行う給水
バルブ67が設けられている。このシスターン65に
は、図示しない水位センサを備え、シスターン65内の
冷却水が低下すると、給水バルブ67を開いてシスター
ン65内に冷温水を補充するように設けられている。ま
た、シスターン65には、オーバーフローした冷温水
を、後述する冷却水タンク78内へ導くオーバーフロー
水供給手段68が設けられている。
【0031】〔冷却水冷却手段5の説明〕冷却水冷却手
段5は、蒸発型の冷却塔71、冷却水を循環させる冷却
水回路72、および冷却水回路72で冷却水を循環させ
る冷却水ポンプ73を備える。冷却塔71は、吸収器1
9および凝縮器17を通過した冷却水を、上方から下方
へ流し、流れている間に外気と熱交換して放熱するとと
もに、流れている間に一部蒸発させて、蒸発時に流れて
いる冷却水から気化熱を奪い、流れている冷却水を冷却
するもので、上方において冷却水を散布する散布部74
と、冷却水が流れる広い表面積の蒸発部75と、この蒸
発部75を通過した冷却水を集める収集部76とから構
成される。また、この冷却塔71は、蒸発部75に空気
流を生じさせ、蒸発部75における冷却水の蒸発および
冷却を促進する冷却水ファン77を備える。
段5は、蒸発型の冷却塔71、冷却水を循環させる冷却
水回路72、および冷却水回路72で冷却水を循環させ
る冷却水ポンプ73を備える。冷却塔71は、吸収器1
9および凝縮器17を通過した冷却水を、上方から下方
へ流し、流れている間に外気と熱交換して放熱するとと
もに、流れている間に一部蒸発させて、蒸発時に流れて
いる冷却水から気化熱を奪い、流れている冷却水を冷却
するもので、上方において冷却水を散布する散布部74
と、冷却水が流れる広い表面積の蒸発部75と、この蒸
発部75を通過した冷却水を集める収集部76とから構
成される。また、この冷却塔71は、蒸発部75に空気
流を生じさせ、蒸発部75における冷却水の蒸発および
冷却を促進する冷却水ファン77を備える。
【0032】冷却水回路72は、吸収器19および凝縮
器17を通過して、温度の上昇した冷却水を、冷却塔7
1へ導き、この冷却塔71で冷却された冷却水を再び吸
収器19および凝縮器17へ送る水管で、この冷却水回
路72中には、冷却塔71と冷却水ポンプ73の他に、
冷却水を蓄える冷却水タンク78を備える。この冷却水
タンク78は、冷却塔71の下方で、且つシスターン6
5の下方に設置され、冷却塔71を通過した冷却水が供
給されるとともに、シスターン65でオーバーフローし
た水が供給されるように設けられている。冷却水タンク
78には、図示しない水位センサを備え、冷却水タンク
78内の冷却水が低下すると、給水バルブ67を開いて
シスターン65から水を溢れさせ、溢れた水をオーバー
フロー水供給手段68から冷却水タンク78内へ導き、
冷却水を補充するように設けられている。
器17を通過して、温度の上昇した冷却水を、冷却塔7
1へ導き、この冷却塔71で冷却された冷却水を再び吸
収器19および凝縮器17へ送る水管で、この冷却水回
路72中には、冷却塔71と冷却水ポンプ73の他に、
冷却水を蓄える冷却水タンク78を備える。この冷却水
タンク78は、冷却塔71の下方で、且つシスターン6
5の下方に設置され、冷却塔71を通過した冷却水が供
給されるとともに、シスターン65でオーバーフローし
た水が供給されるように設けられている。冷却水タンク
78には、図示しない水位センサを備え、冷却水タンク
78内の冷却水が低下すると、給水バルブ67を開いて
シスターン65から水を溢れさせ、溢れた水をオーバー
フロー水供給手段68から冷却水タンク78内へ導き、
冷却水を補充するように設けられている。
【0033】〔制御装置6の説明〕制御装置6は、上述
の冷媒弁39、溶液ポンプ47、冷温水ポンプ63、室
内ファン64、冷暖切替弁55、給水バルブ67、冷却
水ポンプ73、冷却水ファン77などの電気機能部品、
および加熱手段2の電気機能部品(燃焼ファン13、ガ
ス量調節弁81、ガス開閉弁82、点火装置83等)
を、使用者によって手動設定されるコントローラ(図示
しない)の操作指示や、複数設けられた各センサの入力
信号に応じて通電制御するものである。
の冷媒弁39、溶液ポンプ47、冷温水ポンプ63、室
内ファン64、冷暖切替弁55、給水バルブ67、冷却
水ポンプ73、冷却水ファン77などの電気機能部品、
および加熱手段2の電気機能部品(燃焼ファン13、ガ
ス量調節弁81、ガス開閉弁82、点火装置83等)
を、使用者によって手動設定されるコントローラ(図示
しない)の操作指示や、複数設けられた各センサの入力
信号に応じて通電制御するものである。
【0034】本実施例の制御装置6は、センサの一例と
して、沸騰器14内の低濃度吸収液の温度を検出する吸
収液センサ85と、蒸発器18から室内熱交換器61へ
供給される冷温水の温度を検出する冷温水センサ86と
を備える。
して、沸騰器14内の低濃度吸収液の温度を検出する吸
収液センサ85と、蒸発器18から室内熱交換器61へ
供給される冷温水の温度を検出する冷温水センサ86と
を備える。
【0035】〔暖房運転の燃焼量制御〕制御装置6は、
暖房運転中、冷温水センサ86によって検出される冷温
水の温度が所定温度(例えば60℃一定)となるよう
に、ガスバーナ11の燃焼量を比例制御する暖房制御手
段87が設けられている。なお、暖房時におけるガスバ
ーナ11の最大燃焼量は、10000kcal/hで、
ガス量調節弁81の開度制御によって、10000kc
al/h以下に比例制御される。
暖房運転中、冷温水センサ86によって検出される冷温
水の温度が所定温度(例えば60℃一定)となるよう
に、ガスバーナ11の燃焼量を比例制御する暖房制御手
段87が設けられている。なお、暖房時におけるガスバ
ーナ11の最大燃焼量は、10000kcal/hで、
ガス量調節弁81の開度制御によって、10000kc
al/h以下に比例制御される。
【0036】〔冷房運転の燃焼量制御〕制御装置6は、
冷房運転中、冷温水センサ86によって検出される冷温
水の温度に基づいて、加熱手段2の加熱量、つまりガス
バーナ11における燃焼量を、3段階(燃焼量6000
kcal/hのHi燃焼、燃焼量2500kcal/hの
Low 燃焼、燃焼量0kcal/hのOFF 燃焼)に制御す
る冷房制御手段88が設けられている。なお、燃焼量6
000kcal/hのHi燃焼が、本発明の所定加熱量に
相当し、冷房運転は、冷房制御手段88によって、60
00kcal/h以下の燃焼量に制御される。
冷房運転中、冷温水センサ86によって検出される冷温
水の温度に基づいて、加熱手段2の加熱量、つまりガス
バーナ11における燃焼量を、3段階(燃焼量6000
kcal/hのHi燃焼、燃焼量2500kcal/hの
Low 燃焼、燃焼量0kcal/hのOFF 燃焼)に制御す
る冷房制御手段88が設けられている。なお、燃焼量6
000kcal/hのHi燃焼が、本発明の所定加熱量に
相当し、冷房運転は、冷房制御手段88によって、60
00kcal/h以下の燃焼量に制御される。
【0037】また、制御装置6は、コントローラから冷
房運転を開始する指示が与えられると(冷房運転を開始
する際)、蒸発器18から室内熱交換器61へ供給され
る冷温水の温度が所定温度よりも高い場合(例えば、1
5℃以上の場合)にコールドスタート(沸騰器14が冷
えた状態からのスタート)であると判断して、加熱手段
2の加熱量、つまりガスバーナ11の燃焼量を、冷房運
転時の最大値である燃焼量6000kcal/h(所定
加熱量)よりも大きな、燃焼量10000kcal/h
のMAX 燃焼に制御する急速冷房手段89が設けられてい
る。なお、このMAX 燃焼の燃焼量10000kcal/
hは、暖房運転用に設定された最大燃焼量を利用したも
ので、本発明の最大加熱量に相当する。
房運転を開始する指示が与えられると(冷房運転を開始
する際)、蒸発器18から室内熱交換器61へ供給され
る冷温水の温度が所定温度よりも高い場合(例えば、1
5℃以上の場合)にコールドスタート(沸騰器14が冷
えた状態からのスタート)であると判断して、加熱手段
2の加熱量、つまりガスバーナ11の燃焼量を、冷房運
転時の最大値である燃焼量6000kcal/h(所定
加熱量)よりも大きな、燃焼量10000kcal/h
のMAX 燃焼に制御する急速冷房手段89が設けられてい
る。なお、このMAX 燃焼の燃焼量10000kcal/
hは、暖房運転用に設定された最大燃焼量を利用したも
ので、本発明の最大加熱量に相当する。
【0038】この急速冷房手段89は、MAX 燃焼を行う
場合、加熱手段2によって加熱された沸騰器14内の吸
収液の温度が、所定温度より上昇した場合(例えば16
0℃以上の場合)に、MAX 燃焼を停止して、ガスバーナ
11の燃焼量を6000kcal/h以下の3段階に制
御するように設けられている。つまり、沸騰器14内の
吸収液の温度が、160℃以上に上昇すると、急速冷房
手段89による燃焼制御から、冷房制御手段88による
燃焼制御へ移行するものである。
場合、加熱手段2によって加熱された沸騰器14内の吸
収液の温度が、所定温度より上昇した場合(例えば16
0℃以上の場合)に、MAX 燃焼を停止して、ガスバーナ
11の燃焼量を6000kcal/h以下の3段階に制
御するように設けられている。つまり、沸騰器14内の
吸収液の温度が、160℃以上に上昇すると、急速冷房
手段89による燃焼制御から、冷房制御手段88による
燃焼制御へ移行するものである。
【0039】次に、上記冷房制御手段88および急速冷
房手段89による加熱手段2の作動を、図2のフローチ
ャートに基づき説明する。コントローラより冷房運転を
開始する指示が与えられると(スタート)、まず、冷温
水センサ86で検出される冷温水の温度が15℃以上か
否かの判断を行う(ステップS1 )。この判断結果がYE
S の場合は、コールドスタートと判断して、ガスバーナ
11の燃焼量をMAX 燃焼(10000kcal/h)に
制御する(ステップS2 )。次に、吸収液センサ85に
よって検出された沸騰器14内の低濃度吸収液の温度が
160℃以上か否かの判断を行う(ステップS3 )。こ
の判断がNOの場合は、吸収式冷凍サイクル3内に十分な
圧力差が生じていないと判断して、ステップS2 へ戻
り、MAX 燃焼を行う。また、ステップS3 の判断結果が
YES の場合は、吸収式冷凍サイクル3内に十分な圧力差
が生じたと判断して、ステップS5 (後述する)へ進
み、ガスバーナ11の燃焼量をHi燃焼(6000kca
l/h)に制御する。
房手段89による加熱手段2の作動を、図2のフローチ
ャートに基づき説明する。コントローラより冷房運転を
開始する指示が与えられると(スタート)、まず、冷温
水センサ86で検出される冷温水の温度が15℃以上か
否かの判断を行う(ステップS1 )。この判断結果がYE
S の場合は、コールドスタートと判断して、ガスバーナ
11の燃焼量をMAX 燃焼(10000kcal/h)に
制御する(ステップS2 )。次に、吸収液センサ85に
よって検出された沸騰器14内の低濃度吸収液の温度が
160℃以上か否かの判断を行う(ステップS3 )。こ
の判断がNOの場合は、吸収式冷凍サイクル3内に十分な
圧力差が生じていないと判断して、ステップS2 へ戻
り、MAX 燃焼を行う。また、ステップS3 の判断結果が
YES の場合は、吸収式冷凍サイクル3内に十分な圧力差
が生じたと判断して、ステップS5 (後述する)へ進
み、ガスバーナ11の燃焼量をHi燃焼(6000kca
l/h)に制御する。
【0040】ステップS1 の判断結果がNOの場合は、コ
ールドスタートではなく、室内熱交換器61へ冷えた冷
温水が供給されている。そこで、まず冷温水センサ86
で検出される冷温水の温度が7℃以下か否かの判断を行
う(ステップS4 )。この判断結果がNOの場合は、冷温
水の温度がまだ十分冷えていないと判断して、ガスバー
ナ11の燃焼量をHi燃焼(6000kcal/h)に制
御し(ステップS5 )、その後、ステップS4 へ戻る。
ールドスタートではなく、室内熱交換器61へ冷えた冷
温水が供給されている。そこで、まず冷温水センサ86
で検出される冷温水の温度が7℃以下か否かの判断を行
う(ステップS4 )。この判断結果がNOの場合は、冷温
水の温度がまだ十分冷えていないと判断して、ガスバー
ナ11の燃焼量をHi燃焼(6000kcal/h)に制
御し(ステップS5 )、その後、ステップS4 へ戻る。
【0041】ステップS4 の判断結果がYES の場合は、
冷温水センサ86で検出される冷温水の温度が5℃以下
か否かの判断を行う(ステップS6 )。この判断結果が
NOの場合は、冷温水の温度が適切に冷えていると判断し
て、ガスバーナ11の燃焼量をLow 燃焼(2500kc
al/h)に制御する(ステップS7 )。次に、冷温水
センサ86で検出される冷温水の温度が11℃以上か否
かの判断を行う(ステップS8 )。この判断結果がNOの
場合はステップS6 へ戻り、判断結果がYES の場合は、
冷温水の温度が高くなったと判断してステップS5 へ進
み、ガスバーナ11の燃焼量をHi燃焼(6000kca
l/h)に制御する。
冷温水センサ86で検出される冷温水の温度が5℃以下
か否かの判断を行う(ステップS6 )。この判断結果が
NOの場合は、冷温水の温度が適切に冷えていると判断し
て、ガスバーナ11の燃焼量をLow 燃焼(2500kc
al/h)に制御する(ステップS7 )。次に、冷温水
センサ86で検出される冷温水の温度が11℃以上か否
かの判断を行う(ステップS8 )。この判断結果がNOの
場合はステップS6 へ戻り、判断結果がYES の場合は、
冷温水の温度が高くなったと判断してステップS5 へ進
み、ガスバーナ11の燃焼量をHi燃焼(6000kca
l/h)に制御する。
【0042】ステップS6 の判断結果がYES の場合は、
冷温水が十分に冷え、これ以上冷やすと凍結する可能性
があると判断して、ガスバーナ11の燃焼量をOFF 燃焼
(0kcal/h、つまり燃焼停止)に制御する(ステ
ップS9 )。次に、冷温水センサ86で検出される冷温
水の温度が9℃以上か否かの判断を行う(ステップS1
0)。この判断結果がNOの場合はステップS9 へ戻り、
判断結果がYES の場合は、冷温水の温度が上昇したと判
断してステップS1 へ戻り、冷却水の温度に適した燃焼
量で燃焼を開始する。
冷温水が十分に冷え、これ以上冷やすと凍結する可能性
があると判断して、ガスバーナ11の燃焼量をOFF 燃焼
(0kcal/h、つまり燃焼停止)に制御する(ステ
ップS9 )。次に、冷温水センサ86で検出される冷温
水の温度が9℃以上か否かの判断を行う(ステップS1
0)。この判断結果がNOの場合はステップS9 へ戻り、
判断結果がYES の場合は、冷温水の温度が上昇したと判
断してステップS1 へ戻り、冷却水の温度に適した燃焼
量で燃焼を開始する。
【0043】なお、ステップS1 〜S3 、S5 の制御が
急速冷房手段89による制御で、ステップS4 〜S10の
制御が冷房制御手段88による制御である。
急速冷房手段89による制御で、ステップS4 〜S10の
制御が冷房制御手段88による制御である。
【0044】〔実施例の効果〕夏期など外気温度が高い
状態で、冷房運転を開始すると、吸収式空調装置1の停
止時間が長い場合では、冷温水センサ86で検出される
冷温水の温度が15℃より高い。すると、加熱手段2の
ガスバーナ11で10000kcal/hのMAX 燃焼が
行われる。10000kcal/hでガスバーナ11が
ガスを燃焼すると、沸騰器14による低濃度吸収液の加
熱速度が速くなり、吸収式冷凍サイクル3内における吸
収液の濃度差が大きくなるとともに、凝縮器17におけ
る冷媒の生成量も多くなる。一方、沸騰器14による低
濃度吸収液の加熱速度が速くなると、吸収式冷凍サイク
ル3内の圧力差も急速に大きくなり、蒸発器18の圧力
が真空に素早く近づく。すると、蒸発器18における冷
媒の蒸発が素早く起こり、蒸発器18から室内熱交換器
61へ供給される冷温水の温度が早く低下する。
状態で、冷房運転を開始すると、吸収式空調装置1の停
止時間が長い場合では、冷温水センサ86で検出される
冷温水の温度が15℃より高い。すると、加熱手段2の
ガスバーナ11で10000kcal/hのMAX 燃焼が
行われる。10000kcal/hでガスバーナ11が
ガスを燃焼すると、沸騰器14による低濃度吸収液の加
熱速度が速くなり、吸収式冷凍サイクル3内における吸
収液の濃度差が大きくなるとともに、凝縮器17におけ
る冷媒の生成量も多くなる。一方、沸騰器14による低
濃度吸収液の加熱速度が速くなると、吸収式冷凍サイク
ル3内の圧力差も急速に大きくなり、蒸発器18の圧力
が真空に素早く近づく。すると、蒸発器18における冷
媒の蒸発が素早く起こり、蒸発器18から室内熱交換器
61へ供給される冷温水の温度が早く低下する。
【0045】このように、冷房運転開始時に、1000
0kcal/hでガスバーナ11を燃焼することによ
り、室内熱交換器61へ素早く冷却された冷温水を供給
することができる。この結果、冷房の立ち上がりが速く
なり、室内を素早く冷房することができる。
0kcal/hでガスバーナ11を燃焼することによ
り、室内熱交換器61へ素早く冷却された冷温水を供給
することができる。この結果、冷房の立ち上がりが速く
なり、室内を素早く冷房することができる。
【0046】〔変形例〕上記実施例では、加熱器内の吸
収液の温度が所定温度以上に上昇した際に急速冷房手段
から冷房制御手段へ移行する例を示したが、加熱器内の
吸収液の温度でなく、高温熱交換器に流入するまでの吸
収液の温度が所定温度に上昇した際に急速冷房手段から
冷房制御手段へ移行させたり、蒸発器から室内熱交換器
へ供給される冷温水の温度が所定温度に低下した際に急
速冷房手段から冷房制御手段へ移行させるなど、他の部
位の状態に基づいて制御しても良い。上記の実施例で
は、2重効用型の吸収式冷凍サイクルを例に示したが、
1重効用型の吸収式冷凍サイクルでも良いし、3重以上
の多重効用型の吸収式冷凍サイクルでも良い。また、低
温再生器内に中濃度吸収液を注入する際、低温再生器の
上方から注入する例を示したが、下方から注入しても良
い。
収液の温度が所定温度以上に上昇した際に急速冷房手段
から冷房制御手段へ移行する例を示したが、加熱器内の
吸収液の温度でなく、高温熱交換器に流入するまでの吸
収液の温度が所定温度に上昇した際に急速冷房手段から
冷房制御手段へ移行させたり、蒸発器から室内熱交換器
へ供給される冷温水の温度が所定温度に低下した際に急
速冷房手段から冷房制御手段へ移行させるなど、他の部
位の状態に基づいて制御しても良い。上記の実施例で
は、2重効用型の吸収式冷凍サイクルを例に示したが、
1重効用型の吸収式冷凍サイクルでも良いし、3重以上
の多重効用型の吸収式冷凍サイクルでも良い。また、低
温再生器内に中濃度吸収液を注入する際、低温再生器の
上方から注入する例を示したが、下方から注入しても良
い。
【0047】加熱手段の加熱源としてガスバーナを用い
たが、石油バーナや電気ヒータを用いて、石油バーナの
燃焼量や、電気ヒータの通電量を制御することで、加熱
手段の加熱量を制御するように設けても良い。凝縮用熱
交換器、蒸発用熱交換器、吸収用熱交換器をコイル状に
設けた例を示したが、チューブアンドフィンや、積層型
熱交換器など他の形式の熱交換器を用いても良い。吸収
液の一例として臭化リチウム水溶液を例に示したが、冷
媒にアンモニア、吸収剤に水を利用したアンモニア水溶
液など他の吸収液を用いても良い。
たが、石油バーナや電気ヒータを用いて、石油バーナの
燃焼量や、電気ヒータの通電量を制御することで、加熱
手段の加熱量を制御するように設けても良い。凝縮用熱
交換器、蒸発用熱交換器、吸収用熱交換器をコイル状に
設けた例を示したが、チューブアンドフィンや、積層型
熱交換器など他の形式の熱交換器を用いても良い。吸収
液の一例として臭化リチウム水溶液を例に示したが、冷
媒にアンモニア、吸収剤に水を利用したアンモニア水溶
液など他の吸収液を用いても良い。
【0048】熱媒体の一例として、水道水を用い、冷却
水回路の冷却水と共用した例を示したが、冷却水回路の
冷却水とは異なる不凍液やオイルなど他の熱媒体を用い
ても良い。上記実施例中で示した数値は、実施例を判り
易くするために用いた一例であって、本願発明は実施例
の数値になんら限定されるものではなく、使用目的や装
置の規模に適した数値を適宜採用可能なものである。
水回路の冷却水と共用した例を示したが、冷却水回路の
冷却水とは異なる不凍液やオイルなど他の熱媒体を用い
ても良い。上記実施例中で示した数値は、実施例を判り
易くするために用いた一例であって、本願発明は実施例
の数値になんら限定されるものではなく、使用目的や装
置の規模に適した数値を適宜採用可能なものである。
【図1】吸収式空調装置の概略構成図である。
【図2】制御装置の作動を示すフローチャートである。
1 吸収式空調装置 2 加熱手段 3 吸収式冷凍サイクル 4 室内空調手段 5 冷却水冷却手段 6 制御装置 15 高温再生器 16 低温再生器 17 凝縮器 18 蒸発器 19 吸収器 47 溶液ポンプ 61 室内熱交換器 62 冷温水回路(熱媒体回路) 63 冷温水ポンプ(熱媒体ポンプ) 85 吸収液センサ 86 冷温水センサ 88 冷房制御手段 89 急速冷房手段
Claims (4)
- 【請求項1】a)吸収液を加熱させる加熱手段と、 b)この加熱手段で吸収液を加熱することによって吸収
液の一部を気化させる再生器、この再生器で発生した気
化冷媒を冷却して液化する凝縮器、この凝縮器で液化し
た液化冷媒を低圧下で蒸発させる蒸発器、この蒸発器で
蒸発した気化冷媒を吸収液に吸収させる吸収器、この吸
収器内の吸収液を前記再生器へ圧送する溶液ポンプを具
備する吸収式冷凍サイクルと、 c)室内に設置され、室内空気と熱媒体とを熱交換する
室内熱交換器、前記蒸発器で液化冷媒が蒸発する際に蒸
発潜熱が奪われて冷却された熱媒体を、前記室内熱交換
器へ導くとともに、前記室内熱交換器で室内空気と熱交
換された熱媒体を再び前記蒸発器へ導く熱媒体回路、こ
の熱媒体回路に設けられ、熱媒体を循環させる熱媒体ポ
ンプを備えた室内空調手段と、 d)冷房運転中、前記加熱手段の加熱量を所定加熱量以
下に制御する冷房制御手段と、 e)冷房運転を開始する際、前記加熱手段の加熱量を前
記所定加熱量より大きな最大加熱量に制御する急速冷房
手段とを備える吸収式空調装置。 - 【請求項2】請求項1の吸収式空調装置において、 前記急速冷房手段は、 冷房運転を開始する際、前記蒸発器から前記室内熱交換
器へ供給される熱媒体の温度が所定温度よりも高い場合
に、前記加熱手段を前記最大加熱量に制御することを特
徴とする吸収式空調装置。 - 【請求項3】請求項1の吸収式空調装置において、 前記急速冷房手段は、 前記再生器の吸収液の温度が所定温度より上昇した場合
に、前記加熱手段を前記所定加熱量以下に制御すること
を特徴とする吸収式空調装置。 - 【請求項4】請求項1の吸収式空調装置において、 前記加熱手段は、暖房運転用に、前記所定加熱量よりも
大きな最大加熱量を発生可能に設けられ、 前記急速冷房手段は、暖房運転用に設けられた最大加熱
量を利用して、前記加熱手段を前記最大加熱量に制御す
ることを特徴とする吸収式空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6166887A JPH0829000A (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 吸収式空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6166887A JPH0829000A (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 吸収式空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0829000A true JPH0829000A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=15839469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6166887A Pending JPH0829000A (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 吸収式空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0829000A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009052819A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-12 | Yazaki Corp | 吸収冷温水機 |
JP2014035139A (ja) * | 2012-08-09 | 2014-02-24 | Hitachi Appliances Inc | 太陽光熱利用冷熱発生システム |
-
1994
- 1994-07-19 JP JP6166887A patent/JPH0829000A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009052819A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-12 | Yazaki Corp | 吸収冷温水機 |
JP2014035139A (ja) * | 2012-08-09 | 2014-02-24 | Hitachi Appliances Inc | 太陽光熱利用冷熱発生システム |
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