JPH08289962A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH08289962A
JPH08289962A JP12036595A JP12036595A JPH08289962A JP H08289962 A JPH08289962 A JP H08289962A JP 12036595 A JP12036595 A JP 12036595A JP 12036595 A JP12036595 A JP 12036595A JP H08289962 A JPH08289962 A JP H08289962A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリア部材保持枠の樹脂化を図りつつその強
度低下をなくし、更には防犯対策を施したクリア部材保
持枠を備えたパチンコ遊技機とする。 【構成】 前面にクリア部材保持枠2を開閉可能に設
け、該クリア部材保持枠のガラス11により遊技部の前
面を覆ったパチンコ遊技機において、クリア部材保持枠
を、合成樹脂により成形したクリア部材保持枠本体21
と、該クリア部材保持枠本体の裏面側に固定した補助金
属板22と、クリア部材保持枠本体の開口部を塞ぐよう
にして取り付けた板ガラスとで構成し、クリア部材保持
枠の開閉支軸側に位置する補助金属板にヒンジ部材7
1,72,73,74を一体的に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前面にクリア部材保持
枠を開閉可能に設け、該クリア部材保持枠のクリア部材
により遊技部の前面を覆ったパチンコ遊技機やスロット
遊技機(パチスロ遊技機)などの遊技機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ機のクリア部材たるガラ
スを保持して前面側に開閉可能に備えられるクリア部材
保持枠は金属製であり、補強部材は特に備えられていな
かった。またクリア部材保持枠が金属製つまり導電性で
あったため、静電気に対するノイズ対策(静電遮蔽)に
もなっていた。
【0003】一方、最近では、パチンコ機においてその
ガラス保持枠であるクリア部材保持枠を合成樹脂により
成型し、これを内枠たる前面枠に開閉可能に取り付ける
ことが考えられている。このように合成樹脂によりクリ
ア部材保持枠を形成することは、パチンコ機の前面側の
デザインを金属製の場合に比べて任意に設計できるとい
う長所を有し、また、合成樹脂製であればリサイクルが
容易であり天然資源の保護にも寄与する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クリア
部材保持枠を樹脂化した場合、金属製に比べてクリア部
材保持枠の強度が低下するおそれがある。更に、樹脂化
したクリア部材保持枠にヒンジを単体で備えた場合、そ
のヒンジの取付強度の低下が心配される。また、クリア
部材保持枠を樹脂化した場合、一般に樹脂の方が金属よ
り柔らかいため、枠をこじ開けられて、ピアノ線等を挿
入されて不正行為をされてしまう可能性があり、防犯面
で問題がある。そして、クリア部材保持枠の樹脂化によ
り静電遮蔽のためのアースがとれなくなるため静電気対
策が難しい。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、クリア部材保持枠の樹脂化を図りつつその強度低下
をなくし、更には防犯対策を施したクリア部材保持枠を
備えた遊技機を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたもので、請求項1に記載のもの
は、前面にクリア部材保持枠を開閉可能に設け、該クリ
ア部材保持枠のクリア部材により遊技部の前面を覆った
遊技機において、上記クリア部材保持枠を、合成樹脂に
より成形したクリア部材保持枠本体と、該クリア部材保
持枠本体の裏面側に固定した補助金属板と、クリア部材
保持枠本体の開口部を塞ぐようにして取り付けた板状の
クリア部材とで構成し、このクリア部材保持枠の開閉支
軸側に位置する補助金属板部分にヒンジ部材を一体に形
成したことを特徴とする遊技機である。
【0007】請求項2に記載のものは、請求項1の構成
に加えて、上記補助金属板が、クリア部材保持枠本体の
裏側四周に連続した状態で固定されていることを特徴と
する遊技機である。
【0008】請求項3に記載のものは、請求項1または
2の構成に加えて、上記補強金属板の縁部に裏面側に折
り返した折り返し部分を形成したことを特徴とする遊技
機である。
【0009】請求項4に記載のものは、上記クリア部材
保持枠本体の裏面側に配線等の電気部品を収納可能な凹
室部を形成し、該凹室部を上記補強金属板によりカバー
したことを特徴とする遊技機である。
【0010】
【作用】請求項1の発明においては、クリア部材保持枠
本体を合成樹脂により成形しても裏側に設けた補助金属
板が補強材として機能する。したがって、クリア部材保
持枠本体が合成樹脂製であっても、クリア部材保持枠全
体としての強度を必要に応じて確保することができる。
また、このクリア部材保持枠の開閉支軸側に位置する補
助金属板にヒンジ部材を一体的に設けたので、単独に補
助金属板とヒンジを取り付ける場合に比べヒンジの取付
強度が向上すると共に、組立作業が容易である。
【0011】請求項2の発明では、上記補助金属板が合
成樹脂製クリア部材保持枠本体の裏面側で互いに連続し
た状態で配設したので、補助金属板の製造及び取り付け
が容易になると共に、補助金属板も電気的に一体に導通
する。したがって、補助金属板を接地することにより、
補助金属板を広範囲かつ大容量の導電体として取り扱っ
てアースすることができ、ノイズ対策の良好な静電遮蔽
効果を得ることができる。
【0012】請求項3の発明では、補強金属板の縁部に
折り返し部分がピアノ線等の侵入を阻止する。したがっ
て、不正行為に対する防犯性を向上させることができ
る。
【0013】請求項4の発明では、クリア部材保持枠本
体の裏面側に形成した凹室部に配線等の電気部品を収納
し、該凹室部を補強金属板によりカバーするように構成
しているので、配線処理等が整然となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は代表的な遊技機であるパチンコ遊技機1の
正面図、図2はパチンコ遊技機1の斜視図、図3はクリ
ア部材保持枠2を開いた状態のパチンコ遊技機1の斜視
図、図4は内枠(前面枠)3を外した状態のパチンコ遊
技機1の斜視図、図5はパチンコ遊技機1の背面図であ
る。
【0015】パチンコ遊技機1は、前後が開放した矩形
の外枠(機枠)4と、該外枠4の一側(本実施例では図
中左側)に上下のヒンジ5,5により外枠4の前面開口
部分に対して開閉可能に軸着した額縁状の内枠3と、該
内枠3の一側にヒンジ6,6により開閉可能に軸着して
内枠3の上半を全幅にわたって被うようにして設けたク
リア部材保持枠2と、該クリア部材保持枠2の下方一側
にヒンジにより開閉可能に軸着して内枠3の下半を全幅
にわたって被うようにして設けた開閉パネル7などから
なり、内枠3の窓部から後方に一体成形した遊技盤収納
枠8内に遊技盤9を装着してクリア部材保持枠2を閉じ
ると、遊技盤9の表面に形成した遊技部10がパチンコ
遊技機1の前面に臨んで、この遊技部10を遊技者がク
リア部材保持枠2のクリア部材である板ガラス11を通
して見られるように構成されている。
【0016】そして、内枠3は、施錠装置の一部を構成
するフック12によって外枠4の他側の係止部材13に
施錠され、また、クリア部材保持枠2は、施錠装置を構
成する他のフック14によって内枠3の他側に施錠さ
れ、これらは内枠3の上部一側に設けたシリンダ錠15
の鍵穴に差し込んだ鍵を一方に回動すると内枠3が、他
方に回動するとクリア部材保持枠2が解錠する構成とな
っている。
【0017】また、開閉パネル7の表面に上皿16を、
開閉パネル7の下側の内枠3の前面部分には下皿17と
打球発射装置19の発射操作ハンドル20をそれぞれ設
けてある。
【0018】クリア部材保持枠2は、中央部分を大きく
開口した合成樹脂製のクリア部材保持枠本体としてのロ
字状ガラス保持枠本体21と、該クリア部材保持枠本体
の裏面側に固定された補助金属板22と、クリア部材保
持枠本体の開口部を塞ぐようにして取り付けた板状のク
リア部材である板ガラス11とが主要な構成部材であ
り、本実施例ではクリア部材保持枠本体の開口部の内側
縁に内側から嵌め込まれたレンズ部材23が付加されて
いる。なお、クリア部材保持枠2の開口部の形状は、矩
形に限定されるものではなく、例えば円形や楕円形でも
よい。また、クリア部材は透明プラスチック板でもよ
い。
【0019】ガラス保持枠本体21は、本実施例では図
6に示すように、合成樹脂から成る左右2つのコ字状分
割片24a,24bを端部の連結部25a,25bによ
って連結し、この連結により全体がロ字状に組み立てら
れる。このガラス保持枠本体21の両縁部は裏面側に折
り返した様に成形され、両折り返し部25,25と前面
部とによって裏面側に開口した凹室部26を形成し、こ
の凹室部26内に配線27等の電気部品を収納できるよ
うに構成されている。なお、折り返し部25,25は、
単に凹室部26を形成するだけではなく、前面部と直交
する方向に壁状に形成されているので、ガラス保持枠本
体21自体の強度を高める補強部としても機能してい
る。そして、凹室部26は、ガラス保持枠本体21の裏
面に取り付ける補助金属板22によりカバーされる。し
たがって、補助金属板22を取り付けた後は、凹室部2
6内に収納した配線27等の電気部品は、補助金属板2
2により覆い隠されてしまい、クリア部材保持枠2を開
放した状態でも体裁を損ねることはない。
【0020】本実施例におけるクリア部材保持枠2は、
上部両隅角部に切欠部31a,31bを形成し、自由端
側の切欠部31bによって内枠3の閉止状態におけるシ
リンダ錠15の肉厚な取付部分32との干渉を回避し、
軸着基端側の切欠部31aによってヒンジ5との干渉を
回避する。この様に、シリンダ錠15を内枠3の上部一
側に配設すると、パチンコ遊技機1の前に遊技者が座っ
ていたとしても、周囲からはシリンダ錠15が良く見え
るので、即ち店員が監視し易い位置にあるので、シリン
ダ錠15に対する不正行為を有効に防止する効果があ
る。
【0021】また、クリア部材保持枠2の軸着基端側上
部には、賞球ランプ33と完了ランプ34を一体化した
ランプ表示器を、上部中央部分にはパイロットランプ3
5をそれぞれ設けるので、ガラス保持枠本体21の左上
部に開口部36を開設し、該開口部内に裏側からレンズ
部材を嵌合して取り付ける。なお、賞球ランプ33と完
了ランプ34の発光源は外枠4に取り付けるので、詳細
は後述する。
【0022】また、ガラス保持枠本体21の上辺部には
前面側に横長な凹部37を形成し、この凹部37内にパ
イロットランプ35のランプ基板39を取り付け、上記
凹部37を横長なレンズカバー40で覆う。ランプ基板
39の取り付けは、図9に示すように、各ランプに導通
したコネクタ41を基板39の裏面に設け、また、ガラ
ス保持枠本体21の凹部37の底部に上記コネクタ41
に接続可能なコネクタ42を貫通した状態で固定してお
き、ランプ基板39を前方から凹部37内に後退させて
ランプ基板39のコネクタ41を凹部37のコネクタ4
2に接続するとともに、ランプ基板39の止着孔内にビ
スを挿通してねじ止めする。したがって、ランプ基板3
9を所定の位置に止着すれば、別途配線接続作業を行な
う必要がない。なお、凹部37のコネクタ42に接続し
たパイロットランプ用の配線コード27は、前記した凹
室部26内に通すと共に、ガラス保持枠本体21と一体
成型した凹室部26内のコード止着部43によって支持
した状態で配線することが望ましい。
【0023】上記レンズカバー40を凹部37に取り付
けるには、後端縁部を凹部37内側に嵌め込み、係合突
起44を凹部37の内側に係止することにより取り付け
る。したがって、このレンズカバー40は、ランプの光
によって輝いて装飾効果を高めるばかりでなく、前記分
割片24a,24bの上部接合部分を覆い隠して美観を
向上させる機能もある。
【0024】クリア部材保持枠2の開口部の内縁下部お
よび左右には、全体として略U字状に装飾ランプ表示器
のレンズ部材23を配置し、左右のレンズ部材23の途
中にはスピーカ45,45を設け、下部のレンズ部には
メッセージ表示部46を設ける。このメッセージ表示部
46は、例えば“3.7ラッキー 4.9交換”等を表
示した表示札47を出し入れ可能に収納してメッセージ
表示できるようにしたものである。
【0025】このメッセージ表示部35は、レンズ部材
23の下部中央部分に形成した段部49に重ね合わされ
る横長なホルダー部材50と表示札47から成り、ホル
ダー部材50の長方形の一辺(ここでは右辺)を開放し
た表示札取付部に、例えば“3.7ラッキー 4.9交
換”等のメッセージを表示した長方形の表示札47を横
から差し入れるようになっている。なお、表示札47
は、スライドさせる代わりに表示板47の撓み性を利用
して長方形の受け枠部内に嵌合させるようにしてもよ
い。
【0026】上記した構成から成るメッセージ表示部4
6を取り付けるには、上側縁に一体成型した嵌合突起5
1を、レンズ部材23の段部に設けた嵌合孔52に差し
込み、下側縁の嵌合突起53を、ガラス保持枠31の下
辺部に設けた嵌合孔54に差し込むことによりクリア部
材保持枠2に取り付ける。この様に、メッセージ表示部
46をクリア部材保持枠2に取り付ける際に、レンズ部
材23からクリア部材保持枠2の下部を覆うようにして
装着すると、表示面積を大きく採ることができるばかり
でなく、分割片24a,24bの下部接合部分を覆い隠
して美観を向上させることができる。
【0027】また、レンズ部材23の表面段部49から
メッセージ表示部46の上面部にかけてパチンコ球が載
って停止しないようにするため、図8に示すように、レ
ンズ部材23の表面段部49の露出表面部分はパチンコ
球が載置不可能な円弧状に形成し、また、これに続くメ
ッセージ表示部46の上面部の表面もパチンコ球が静止
できない傾斜面を形成することが望ましい。
【0028】また、レンズ部材23の裏側には、発光源
として白熱ランプや蛍光灯を設けるが、これら発光源の
配線コード27を止着するために、図8に示すように、
レンズ部材23の内部に後方に延出する水平壁部或はリ
ブを一体成型すると共に、この延出部55に鈎形或はコ
字状の配線止着部56を複数箇所一体成型し、これら配
線止着部56により発光源の配線コード27をバインド
処理する。
【0029】上記した構成から成るガラス保持枠本体2
1の裏側に固定する補助金属板22は、本実施例では図
6に示すように、門形に連結される左右2つのL字状の
第1補助金属片61,第2補助金属片62と、この門形
脚部の下端間を連結する第3補助金属片63とを連結し
てなる。そして、第1,第2,第3補助金属片61,6
2,63を全体としてロ字状に連結した状態でガラス保
持枠本体21の裏面に、図8に示すように、ボス部64
を利用してビス65により強固に固定し、これによりガ
ラス保持枠30の強度を背面から補強する。このとき、
第1補助金属片61、第2補助金属片62及び第3補助
金属片63は互いにそれぞれの端部において導通した状
態で配設され、これにより電気的に連続し電気的容量の
大きな塊となる。なお、各補助金属片61,62,63
の端部を導通させるには、補助金属片の端部を重合した
り、或は別途連結金属片を当接してスポット溶接して一
体化してもよいし、単に端部同士を接触させた状態で固
定してもよい。また、補助金属板22は一体打ち抜きに
より一体型してもよい。
【0030】そして、上記した補助金属板22の軸着側
に近い部分(本実施例では第1補助金属片61の上部屈
曲部分近傍)の裏面には、アース用接触部66を形成す
る。このアース用接触部66は、補助金属片61の一部
を切り起こすなどして形成した弾性片により構成するこ
とが望ましく、クリア部材保持枠2を閉じた状態で内枠
3に設けたアース用接触部67に接触し、このアース用
接触部67を介して島設備に予め設けてあるアース線
(図示せず)と接続する。したがって、クリア部材保持
枠2を閉じると、ロ字状の補助金属板22がアース線と
導通し、これにより、遊技部10内を流下する球の静電
気などに起因するノイズを補助金属板22から両アース
用接触部66,67を介して島設備のアース線に逃すこ
とができる。なお、内枠3側のアース用接触部67につ
いては後述する。
【0031】また、上記した3つの補助金属片61,6
2,63のうち、クリア部材保持枠2の開閉支軸側(図
7の右側)に位置する第1補助金属片61の上部と下部
には、クリア部材保持枠開閉用の金属製ヒンジ部材を一
体に設ける。上部に設けるヒンジ部材6は、補助金属片
61の一部を前方に折り曲げて水平部71を形成し、こ
の水平部71にヒンジ軸72を上向きに、且つスプリン
グの付勢により上方に突出する状態で設ける。なお、ヒ
ンジ軸72の下端をL字状に屈曲して操作部とし、この
操作部を開口部から補助金属片61の裏側に突出させ、
この操作部を操作するとスプリングの付勢に抗してヒン
ジ軸72を上下動できるように構成する。一方、下部に
設けるヒンジ部材6は、補助金属片61の一部を前方に
折り曲げて水平部73を形成し、この水平部73にヒン
ジ軸孔74を開設したものである。
【0032】図7に示すように、クリア部材保持枠2の
下部のヒンジ部材であるヒンジ軸孔74内に内枠3下部
のヒンジ軸75を嵌め込んで、クリア部材保持枠2の上
部のヒンジ部材であるヒンジ軸72を引き下げて突出長
さを縮めた状態でこのヒンジ軸72を内枠3上部のヒン
ジ軸孔76に位置を合わせ、この状態で操作部から手を
放すとヒンジ軸72がスプリングの付勢により上昇し、
突出したヒンジ軸72がヒンジ軸孔76内に嵌合する。
したがって、クリア部材保持枠2を内枠3に開閉可能な
状態で簡単に取り付けることができる。そして、この様
にしてクリア部材保持枠2を取り付けると、クリア部材
保持枠2側のヒンジ6,6が補助金属板22に一体に設
けてあるので、高い取付強度が得られる。
【0033】また、第1,第2,第3補助金属片61,
62,63のいずれも前面部分の外側の縁部を後方に折
り返して折り返し部77を形成する。この折り返し部7
7がピアノ線等の侵入を防止する所謂忍び返し部として
機能する部分なので、ガラス保持枠本体21の後端より
も後方に突出する寸法に設定することが望ましい。そし
て、クリア部材保持枠2を閉じた状態で折り返し部77
が内枠3と重なり合う様に構成する。例えば、内枠3の
前面、特に不正行為が行なわれ易い左右の辺に折り返し
部77が嵌合可能な凹部3′,3′を形成する。なお、
フック14側はその外枠に凹部3′を形成する。軸着側
の凹部3′は、遊技盤9の側縁と内枠3の開口部の開口
内縁との間に隙間を形成し、この隙間を凹部3′として
もよい。この様に構成すると、クリア部材保持枠2の左
右部分と内枠3との間の隙間からピアノ線等が差し込ま
れても、これらの先端が折り返し部77に当接し、これ
により侵入を阻止することができ、特にフック14に対
する不正行為をも有効に防止することができる。また、
クリア部材保持枠2下端においては、図8に示すよう
に、開閉パネル7の上端に折り返し部77と嵌合可能な
凹部7′を形成する。この様に構成すると、クリア部材
保持枠2と開閉パネル7との間の隙間からピアノ線等を
差し込んで不正行為を行なおうとしても、差し込んだピ
アノ線等の先端が凹部7′の奥の壁に当接したり、凹部
7′の内面と重なり合った補助金属板22の折り返し部
77に当接してしまい、内部に侵入することができな
い。したがって、ピアノ線等を侵入させて行なう不正行
為を有効に防止することができる。なお、折り返し部7
7は、前面部に対して直交する方向に延設してあるの
で、ピアノ線等の侵入を防止する防犯機能だけではな
く、補助金属板22自体ひいてはクリア部材保持枠2全
体の強度を高める補強機能をも兼ねるものである。
【0034】上記のように構成されたガラス保持枠本体
21には、ガラスユニット78を裏側から取り付けて開
口部を塞ぐ。このガラスユニット78は、クリア部材で
ある透明板ガラス11をガラス縁枠79内に2枚平行に
納めて構成したもので、図7、図8に示すように、ガラ
ス縁枠79の下部には補助金属板22下部内周縁に嵌装
される溝80を設けた嵌装部81を左右2箇所に有し、
ガラス縁枠79の上部にはワンタッチでガラス保持枠本
体21と嵌合する止着具82を有する。このため、ガラ
スユニット78は、まず下部の嵌装部81を補助金属板
22(第3補助金属片63)に嵌装し、次いで上部の止
着具82によりガラス縁枠79をガラス保持枠本体21
に固定することで、簡単にガラス保持枠本体21に取り
付けられる。この下部の嵌装部81を補助金属板22に
嵌装する際の左右の位置決めを行なうため、補助金属板
22の下部上縁には位置決め突起83が二箇所に設けて
あり、この2つの位置決め突起83,83間に上記嵌装
部81,81が位置するように定められている。なお、
クリア部材は、板ガラス11に限定されるものではな
く、遊技部11を透視することができる部材であれば、
材質や形状は限定されるものではない。
【0035】また、ガラス縁枠79の内周縁の前部に
は、図8に示すように、起立壁84を板ガラス11の前
方に間隔を開けて形成し、ガラス保持枠本体21に取り
付けた状態で上記起立壁84の先端(図8では上端)が
レンズ部材23の内面に近接するように構成してある。
したがって、レンズ部材23と板ガラス11との間から
ピアノ線等が差し込まれても、上記起立壁84がピアノ
線等の侵入を阻止する。また、万一ピアノ線等が起立壁
84を越えて侵入しても、このピアノ線等の先端は、レ
ンズ部材23の内部に形成した前記延出部55に当接
し、この延出部55により侵入が阻止される。このた
め、レンズ部材23と板ガラス11との間からピアノ線
等を差し込んで行なう不正行為を防止することができ
る。
【0036】次に、外枠4について説明する。外枠4
は、ABS樹脂などの合成樹脂により、上横部材4a、
下横部材4b、左縦部材4c、及び右縦部材4dを有し
て前後が開放した矩形の枠体として成型されており、前
面開口部分の下部には前面部4eを一体に形成して強度
を高めてある。また、図11及び図12に示すように、
上横部材4aの上面側、下横部材4bの下面側にはそれ
ぞれ大きな補強リブ91…により区画して有底空部92
…を形成してある。即ち、外枠4の外周面に凹部状の空
部92…を形成して肉厚を調整すると共に、各空部92
間に補強リブ91を形成して所要の強度を確保してい
る。なお、左縦部材4cの左側面側、および右縦部材4
dの右側面側にもそれぞれ補強リブ91を形成して補強
してもよい。
【0037】また、補強リブ91には、外枠4の上横部
材4a及び下横部材4bのそれぞれに、島設備への取付
部材である釘を通すための貫通孔93を両端近傍に形成
する。そして、上横部材4aの貫通孔93は横長孔とし
て形成し、下横部材4bの貫通孔93は、釘1本に対応
する丸孔を外枠4の前後方向に3連に配置した形態で形
成する。
【0038】また、左右の縦部材4c,4dの上端近傍
の外側面および下端近傍の外側面には、後述する補強金
属板94の厚さに対応した段部95を形成する。上端近
傍に形成する段部95は前後長さの全長にわたって形成
し、下端近傍に形成する段部95は前後長さの内、前方
の一部を残して形成し、補強金属板94を取り付けた際
に、補強金属板94の外面と左右の縦部材4c,4dの
外面とがほぼ面一になるように構成する。
【0039】このように構成された外枠4には、図5に
示すように、遊技盤収納枠8の裏側に取り付けた球排出
機構などの裏メカユニット(裏機構)96を担持する内
枠3が上下のヒンジ5,5により取り付けられる。した
がって、外枠4はこの重量に耐える強度を充分に有する
必要があり、上記補強リブ91による構成はこの要求に
対して充分な強度を提供するものとなる。しかし、反
面、この外枠4を島設備に取り付ける場合、外枠4の上
横部材4aの上面及び下横部材4bの下面が島設備に対
して接触する面積が補強リブ91の端縁の総面積と横部
材4a,4bの周縁の総面積との和となるため、従来の
木枠の場合に比べ非常に小さくなり、頑丈な設置が困難
となる。
【0040】そこで、外枠4の上横部材4aの上面に
は、島設備との接触面を形成する補強金属板94を取り
付け、また外枠4の下横部材4bの下面には、同じく島
設備との接触面を形成する補強金属板97を取り付け
る。
【0041】上横部材4aの上面に添設する補強金属板
94は、鉄板やアルミニウム板などをコ字状に屈曲した
部材であり、図11に示すように、外枠4の上横部材4
aの上面の左右全長を被う平面部98と、その両端にL
字状に折り曲げて形成した外枠4側面の一部を被う側面
部99,99とを有し、この側面部99,99に設けた
小孔により外枠4の側面にネジ止めされる。
【0042】一方、下横部材4bの下面に添設する補強
金属板97は、上横部材4aに添設する補強金属板94
と同様の構成であるが、前後幅は、下横部材4bの前後
長さよりも短く設定してある。これに対して、上記した
上横部材用補強金属板94は、上横部材4aの前後長さ
の全域を被う前後長さに設定してある。この様に、下横
部材4bに添設する補強金属板97の前後幅を狭くした
理由は、外枠4の取り付けた状態で、補強金属板97の
外面が外枠4の外面とほぼ面一になり、しかも前端縁が
段部95に隠されて遊技者から見えなくなり、これによ
り見栄えを良くするためである。なお、上横部材4aに
取り付ける補強金属板94は、遊技者の視線が届き難い
ので、前端縁が見えても目立たない。
【0043】外枠4は、上横部材4aの上面及び下横部
材4bの下面が補強金属板94,97の各平面部98で
被われて空部92の開口部分が閉塞されるので、島設備
との接触面が大きくなり、強固な取付が可能となる。ま
た、外枠4の縦部材4c,4dの側面の隅角部が補強金
属板94,97の側面部99,99により被われるた
め、外枠4自体の強度(剛性)が補強リブ91による補
強と相俟って著しく高められ、補強を確実なものとして
いる。
【0044】また、上面側の補強金属板94の側面部9
9には、内枠開閉用ヒンジ5を構成するヒンジ部材とし
て、筒状軸受部5aを一体に設ける。この様に、補強金
属板94にヒンジ5の軸受部5aを一体に形成すると、
内枠3の裏側に設けた球排出機構をはじめとする裏メカ
ユニット96等の重量が大きくても、この大きな重量を
上横部材4aの全面に分散させることができるので、外
枠4に局部的な負荷を掛けることを防止することがで
き、これにより内枠3等を強固且つ安定した状態で支持
することができる。しかも、従来の様に、ヒンジ5の軸
受部5aを別個に作成する場合に比較して、その製造コ
ストの低減を図ることができる。
【0045】また、上横部材4aに取り付ける補強金属
板94の島設備との接触面、即ち平面部98には、島設
備との接触抵抗を更に大きくするために滑べり止め突起
100を切り起こしにより形成すると共に、釘を挿通す
るために上横部材4aの貫通孔93に対応する位置に横
長の貫通孔101を開設する。
【0046】一方、下横部材4bの補強金属板97に
は、その貫通孔93…に対応する3つの貫通孔102…
を開設する。
【0047】外枠4は、この上横部材4aの貫通孔9
3,101に通した釘を打って上部を島設備の上横材に
止着した後、下部を前後動することにより所定の傾斜角
度に調整し、その角度調整された姿勢位置で下横部材4
bの貫通孔102に釘を通して打ち付けることにより下
部を島設備の下横材に固定し、これにより島設備に所定
の傾斜角度で設置される。したがって、補強金属板97
は島設備との接触面として機能する。そして、この様に
して島設備に設置すると、補強金属板94と島設備との
面接触に加えて、補強金属板94の滑べり止め突起10
0…が島設備の木製上横材に食い込むので、パチンコ遊
技機1は初期の設置角度を維持する。なお、外枠4を島
設備に固定する取付部材は、釘に限定されるものではな
く、例えば木ねじ、ボルトなどでもよい。
【0048】外枠4と内枠3は合成樹脂製なので、不正
行為を防止するための構成も容易に設けることができ
る。本実施例では、外枠4の上下の横部材4a,4bお
よび左右の縦部材4c,4dの各前端面に受け凹溝10
5を形成し、内枠3の裏面に補強部材と防犯部材を兼ね
た金属プレート106,107,108,109を設け
ている。即ち、図4および図13に示すように、外枠4
の上横部材4a、下横部材4b、左縦部材4c、および
右縦部材4dの各部材の接合部分(前端縁部分)を合成
樹脂により断面コ字状に一体に形成し、これにより各外
枠構成部材の全長にわたって受け凹溝105が一連に形
成されて前面側に開口される。
【0049】また、図13に示すように、受け凹溝10
5内には中間部分に止着部としてボス部を有する補強リ
ブ110を両側の受け溝内壁間に形成し、これら補強リ
ブ110と受け凹溝105とで外枠4の補強部を構成し
ている。なお、補強リブ110のボス部は、一部の補強
リブ110に形成するようにしてもよい。また、内枠の
軸着基端側であるヒンジ5,5側の左縦部材4cには、
図15に示すように、左縦部材4cの前端縁近傍の内面
に開口部が外枠4の内側(右側)に開口した一条の横向
き凹溝111を上下方向に形成する。そして、図面に示
す実施例では受け凹溝105の一方の内壁を後退させて
凹溝111を受け凹溝105の外部に形成したが、内壁
を後退させることなく、受け凹溝105内に横向き凹溝
111を形成してもよい。
【0050】この様に、本実施例における外枠4は、上
横部材4a、下横部材4b、左縦部材4c、及び右縦部
材4dを有して前後が開放した矩形の枠体として成型さ
れており、枠体の主要構成部材4a,4b,4c,4d
のそれぞれが、前半部分は前面が開口して補強リブ11
0で補強された断面コ字形のボックス状に成型され、後
半部分は補強リブ91で補強された有底空部92付の板
状に成型されている。したがって、外枠4は、合成樹脂
製であっても、各構成部材4a,4b,4c,4dは勿
論のこと全体としても必要且つ十分な強度を確保するこ
とができる。
【0051】一方、内枠3の裏面側には、図4に示すよ
うに、内枠3を閉じると外枠4の受け凹溝105内或は
凹溝111内に嵌合する起立部を形成した金属プレート
106,107,108,109を上下左右の各外周縁
に沿って取り付ける。
【0052】内枠3の上片、下辺、および右辺の裏面に
取り付けられて、外枠4の上横材4a、下横材4b、お
よび右横材4dの各受け凹溝105内に嵌合する金属プ
レート106,107,109は、いずれも同様の構成
であり、例えば右辺の裏面に取り付ける金属プレート1
09は、図16に示すように、内枠裏面に止着する止着
部の一側を後方に折り曲げて起立部112を形成した長
尺な金属屈曲片である。この金属プレート109を裏面
に止着して内枠3を閉じると、起立部112が内枠3の
裏面よりも後方に突出しているので、該起立部112が
外枠4と重合することなり、異物侵入阻止部を構成す
る。そして、本実施例では起立部112が受け凹溝10
5内に嵌合して異物侵入阻止部を構成する。
【0053】外枠4と内枠3との間の隙間Gからピアノ
線等の異物を差し込んだ場合、この差し込んだ異物を更
に深く侵入させようとすると、異物の先端が金属プレー
ト109の起立部112に当接して侵入が阻止される。
即ち、金属プレート109の起立部112が所謂忍び返
しとして機能し、ピアノ線等の侵入を阻止する。そし
て、起立部112に当接した状態でピアノ線等の異物を
強引に押し込んで、異物の先端が後方に曲って進んだと
しても、受け凹溝105の底部が閉塞しているので、こ
れ以上に異物が侵入することを確実に阻止することがで
きる。したがって、外枠4と内枠3との上下および右側
の隙間Gから異物を侵入させて不正行為が行なわれるこ
とを確実に阻止することができる。しかも、上記金属プ
レート109は金属製なので、加熱されたピアノ線等に
よって溶かされて突き破られるおそれもない。
【0054】なお、異物の先端が起立部112に当接し
てから受け凹溝105の底部の方に折り曲げ、更に金属
プレート109の起立部112を超してから異物を折り
返して、起立部112の奥と受け凹溝105内壁間を通
してパチンコ遊技機1の内部に侵入させることは理論上
は可能であるが、パチンコ遊技機1の外部から細長い異
物の一端を操作して上記の様な動きをなさしめることは
事実上できない。したがって、外枠4の受け凹溝105
と内枠3の金属プレート109の起立部112との嵌合
による異物侵入阻止部により確実に異物の侵入を阻止す
ることができる。
【0055】また、上記した金属プレート106,10
7,109は、内枠3の面に対して起立した起立部を全
長にわたって有しているので、この金属プレート106
…が内枠3の補強材としても機能することとなり、合成
樹脂製内枠3の強度(剛性)を高めることができる。
【0056】内枠3の左辺の裏面に取り付けられる金属
プレート108は、図15に示すように、内枠3の裏面
に当接して上下に延びる平坦止着部と、該平坦止着部の
一側(ヒンジ5側)から後方にほぼ90度折り曲げて起
立部を形成し、さらにその起立部の先端部分を平坦止着
部と平行になるようにほぼ90度外側に折り曲げて嵌合
部113を形成し、全体の屈曲部分形状がほぼ鈎形とな
るように成形されている。そして、この金属プレート1
08を内枠3の左辺の裏面に外周縁に沿って取り付ける
と、起立部及び嵌合部113が内枠3の背面よりも後方
に突出する。
【0057】したがって、内枠3を閉じると、図15に
示すように、起立部が外枠4の左縦部材4cの前端部分
の内側と重合し、嵌合部113が左縦部材4cの忍び返
し用凹溝111内に嵌合する。この様に、外枠4及び内
枠3のヒンジ側では、起立部が左縦部材4cの内側に重
合するとともに、起立部から外枠4側に屈曲した嵌合部
113が外枠4の忍び返し用凹溝111内に嵌合するこ
とで異物侵入阻止部が構成される。
【0058】この様な構成から成る異物侵入阻止部にあ
っては、外枠4と内枠3との間の隙間Gからピアノ線等
の異物を差し込んだ場合、この差し込んだ異物を更に深
く侵入させようとすると、異物の先端が起立部に当接し
て侵入が阻止され、無理に押し込んで異物の先端が後方
に折れ曲って進んでも、起立部の先端では嵌合部113
が更に屈曲しているので、この嵌合部113がこれ以上
異物が侵入することを確実に阻止することができ、さら
に異物の先端部分を万一折り返したとしても、この折り
返した異物先端は凹溝111の底部に当接して行く手を
阻まれる。したがって、外枠4と内枠3との上下および
左右の隙間Gから異物を侵入させて不正行為が行なわれ
ることを確実に阻止することができる。
【0059】この様に、金属プレート106,107,
108,109は、防犯機能のみならず補強機能をも兼
ね備えているので、内枠3の縦部材や横部材の全長にわ
たって設けることが最善であるが、防犯上から特に必要
な部分にだけ設けてもよい。例えば、球排出機構の側方
に金属プレートを配置するようにしてもよい。この様に
すると、球排出機構が不正に操作されて、球が不正に排
出されることを少なくとも防止することができる。
【0060】また、上記金属プレート108は、上端部
と下端部に、ヒンジ5,5の一部を構成するヒンジ部材
を一体に形成してある。具体的には、図15に示すよう
に金属プレート108の上端を前方に折り曲げて該屈曲
部に軸5bを下向きに固定し、この軸5bを前記軸受部
5a内に嵌合するヒンジ用軸とし、また、下端部を同様
に前方に折り曲げて該屈曲部に軸受孔を開設し、この軸
受孔を、外枠4の下側ヒンジ5の一部を構成している軸
5cが嵌合するヒンジ用軸孔とする。
【0061】この様に、金属プレート108にヒンジ用
の部材を一体に形成すると、内枠3の裏側に設けた裏メ
カユニット96等の重量が大きくて内枠側のヒンジ部材
に掛かる負荷が大きくても、この大きな重量を内枠3の
軸着側に縦方向に一連に固定してある金属プレート10
8全体に分散させて受けることができ、しかも金属プレ
ート108自体が補強材として機能する程に頑丈なの
で、安定した状態で確実に支えることができる。また、
金属プレート108に一体形成したヒンジ部材に相当す
る部材を別個に作成するよりも安価であるし、取付作業
も容易である。なお、下端に形成した軸受孔の相手側と
なる金属製軸5cは、図4に示すように、外枠4に形成
した突部に上向きに圧入されている。
【0062】また、図9に示すように、内枠3の上辺を
補強する金属プレート106の前面にアース用接触部6
7として金属製接触突起を突設し、この接触突起を内枠
に開設した開口部内に臨ませて先端を内枠3の前面から
僅かに突出させる。そして、この接触突起を設ける金属
プレート106は、上側ヒンジ部材5bを一体形成した
金属プレート108と導通させてある。
【0063】したがって、クリア部材保持枠2を閉じる
と、クリア部材保持枠2側のアース用接触部66が内枠
3側の接触突起67に接触して導通し、これによりクリ
ア部材保持枠2の補助金属板22が内枠3の金属プレー
ト106,108とが導通し、しかもヒンジ部材5bを
介して外枠4の補強金属板94に導通する。島設備には
予めアース線が配線してあるので、パチンコ遊技機1を
島設備に設置してアース線を外枠4の補強金属板94に
導通させると、クリア部材保持枠2のロ字状補強金属板
22と島設備のアース線とが導通する。したがって、遊
技部10内を流下する球の静電気などに起因するノイズ
を島設備のアース線に確実に逃すことができる。なお、
クリア部材保持枠2の補強金属板22を接地する構成と
しては、上記に限らず、例えば内枠3側のヒンジ6を内
枠用補強金属プレート108と一体に構成し、このヒン
ジ6から金属プレート108を介してヒンジ5に導通さ
せ、ヒンジ5を一体に形成した補強金属板94からアー
ス線に接続してもよいし、ヒンジ6や金属プレート10
8にアース線を接続してもよい。
【0064】また、本実施例では図17に示すように、
外枠4の上横部材4aの受け凹溝105を利用して、外
枠4自体に電気的部材の一例として賞球・完了ランプ装
置を取り付けてある。即ち、受け凹溝105内には、そ
の補強リブ110のボス部上にランプ基板115を載置
し、その中央部をネジによりボス部に止着する。この賞
球・完了ランプ基板115は、受け凹溝105の溝延在
方向に並べて配設した2つのランプ116,117と、
その中間に配設された光漏洩防止用の仕切りプレート1
18とを担持しており、その配線コードは受け凹溝10
5底部に設けた開口部119を抜けて裏側に導出されて
いる。
【0065】そして、内枠3には、この賞球・完了ラン
プ基板115の位置に対応させて開口窓120を開設
し、上記2つのランプ116,117はこれを通してク
リア部材保持枠2に嵌め込まれた左右二色の賞球ランプ
33・完了ランプ34の各レンズを照らし得るように構
成されている。したがって、賞球排出時には賞球ランプ
33が、また、打止あるいは球補給状態になると完了ラ
ンプ34がそれぞれ別個に輝いてその旨を可視表示する
ことができる。なお、外枠4の受け凹溝105内に止着
する電気的部材は、上記した賞球・完了ランプに限定さ
れるものではなく、例えば大当りの発生など遊技に関連
して点灯・点滅する装飾ランプやこれらの配線コードで
もよい。
【0066】上記実施例では、金属プレート106,1
07,108,109を内枠3の裏面に別個に取り付け
て全体としてほぼロ字状に配設したが、ロ字状に一体化
した金属プレート、或はL字状の金属プレートを組み合
せて設けてもよいし、或は前記したように、球排出機構
など不正行為がなされやすい重要な部材の近傍に限って
設けてもよい。そして、いずれにおいても、金属プレー
ト106,107,108,109は、内枠3の裏面に
ネジ止めすることにより、或は内枠裏面に一体成型によ
り突設した突起を金属プレート106,107,10
8,109の取付孔に通してから突出した部分を熱で潰
すなどして、強固に固定する。
【0067】また、上記した実施例はパチンコ遊技機1
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えばパチスロ遊技機、アレンジボール遊技
機、雀球遊技機など、遊技を直接行なう遊技部10が前
面に臨む遊技機であればどのような遊技機でもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
リア部材保持枠本体を合成樹脂で形成し、裏面側に補助
金属板を設けたので、樹脂化による装飾効果を向上させ
つつ強度的にも十分なクリア部材保持枠を得ることがで
きる。また、補助金属板にヒンジ部材を一体的に備えて
いるので、ヒンジの取付強度が向上し耐久性が増すと共
に、補助金属板を接地することによりノイズ対策用の静
電遮蔽効果を得ることができる。
【0069】請求項2の発明によれば、合成樹脂製のク
リア部材保持枠本体の裏面側に配設した補助金属板を裏
側四周に連続した状態で固定したので、クリア部材保持
枠本体の四周で補助金属板が電気的に一体に導通したこ
ととなり、これを接地することにより、広範囲かつ大容
量の導電体としてアースすることができる。したがっ
て、金属製ガラス枠と同様にノイズ対策の良好な静電遮
蔽効果を得ることができる。
【0070】請求項3の発明によれば、補強金属板の縁
部に折り返し部を形成したので、ピアノ線等の侵入を阻
止することができる。したがって、クリア部材保持枠の
隙間から行なわれる不正行為に対する防犯性を向上させ
ることができる。
【0071】請求項4の発明によれば、クリア部材保持
枠本体の裏面側に形成した凹室部に配線等の電気部品を
収納し、該凹室部を補強金属板によりカバーするように
構成しているので、配線処理等を整然と行うことができ
る。したがって、クリア部材保持枠を開閉しても配線等
が引っ掛かることもないし、また、開放状態での体裁も
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の斜視図である。
【図3】クリア部材保持枠を開いた状態におけるパチン
コ遊技機の斜視図である。
【図4】外枠に対する内枠の取り付けを示す斜視図であ
る。
【図5】パチンコ遊技機の背面図である。
【図6】クリア部材保持枠の一部省略分解斜視図であ
る。
【図7】内枠への取付を示すクリア部材保持枠の背面図
である。
【図8】クリア部材保持枠の下部の断面図である。
【図9】パチンコ遊技機の上部の断面図である。
【図10】外枠の正面図である。
【図11】外枠の上横部材および該上横部材に取り付け
る補強金属板の斜視図である。
【図12】(a)は外枠の下部の斜視図、(b)は外枠
の底面図、(c)は下横部材に取り付ける補強金属板の
斜視図である。
【図13】外枠の右上部隅角部の拡大斜視図である。
【図14】外枠の右縦部材の断面図である。
【図15】パチンコ遊技機の外枠に内枠が閉じた状態に
おける左縦部材を一部断面にして示す平面図である。
【図16】パチンコ遊技機の外枠に内枠が閉じた状態に
おける右縦部材を一部断面にして示す平面図である。
【図17】外枠の左上部隅角部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 2 クリア部材保持枠 3 内枠 4 外枠 5 内枠用のヒンジ 6 クリア部材保持枠用のヒンジ 7 開閉パネル 8 遊技盤収納枠 9 遊技盤 10 遊技部 11 ガラス 12 内枠用のフック 13 係止部材 14 クリア部材保持枠用のフック 15 シリンダ錠 21 ガラス保持枠本体 22 補助金属板 23 レンズ部材 24 ガラス保持枠本体の分割片 25 折り返し部 26 凹室部 27 配線コード 31 切欠部 33 賞球ランプ 34 完了ランプ 35 パイロットランプ 39 ランプ基板 40 レンズカバー 41 ランプ基板側のコネクタ 42 ガラス保持枠本体側のコネクタ 43 コード止着部 46 メッセージ表示部 47 表示札 50 ホルダー部材 56 配線止着部 61 第1補助金属片 62 第2補助金属片 63 第3補助金属片 66 クリア部材保持枠側のアース用接触部 67 内枠側のアース用接触部 71 ヒンジ部材である水平部 72 ヒンジ部材であるヒンジ軸 73 ヒンジ部材である水平部 74 ヒンジ部材であるヒンジ軸孔 78 ガラスユニット 79 ガラス縁枠 80 溝 81 嵌装部 82 止着具 83 位置決め用の突起 84 起立壁 94 外枠上部用の補強金属板 97 外枠下部用の補強金属板 106,107,108,109 金属プレート 111 凹溝 112 起立部 113 嵌合部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面にクリア部材保持枠を開閉可能に設
    け、該クリア部材保持枠のクリア部材により遊技部の前
    面を覆った遊技機において、 上記クリア部材保持枠を、合成樹脂により成形したクリ
    ア部材保持枠本体と、該クリア部材保持枠本体の裏面側
    に固定した補助金属板と、クリア部材保持枠本体の開口
    部を塞ぐようにして取り付けた板状のクリア部材とで構
    成し、 このクリア部材保持枠の開閉支軸側に位置する補助金属
    板にヒンジ部材を一体的に設けたことを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 上記補助金属板が、クリア部材保持枠本
    体の裏側四周に連続した状態で固定されていることを特
    徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 上記補強金属板の縁部に裏面側に折り返
    した折り返し部分を形成したことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 上記クリア部材保持枠本体の裏面側に配
    線等の電気部品を収納可能な凹室部を形成し、該凹室部
    を上記補強金属板によりカバーしたことを特徴とする請
    求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
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