JP3933911B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、左右両側壁にそれぞれ把持用の開口部が形成された本体枠を備える遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機、例えば、パチスロ遊技機は、前面が開口した箱形形状の本体枠と、この本体枠の開口部の一側部に回動可能に軸支されることで、該本体枠に対し開閉可能とされ、常時は開口部を塞ぐ状態にロックされた前扉と、を備える概略構成となっている。
このうち、本体枠の内部には、ホッパー等のコイン払出装置、複数の図柄を可変表示可能なリール式等の可変表示装置、及び制御装置などが備えられる一方で、前扉には各種操作部、ならびに、これら操作部の操作状態を検出する検出手段(センサ等)などが備えられている。
このようなパチスロ遊技機の本体枠は通常木製であるが、この本体枠の左右の側壁には、該側壁を切り欠くことで、当該パチスロ遊技機を持ち運ぶ際に手を差し入れて把持するための貫通穴が設けられている。
また、パチスロ遊技機は、遊技店の島設備に、互いに隣り合って設置されていることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の構成では、何らかのものを貫通穴から差し込んで、可変表示装置などに不正行為が行われる可能性がある。
【0004】
また、本体枠には、ホッパー、主制御装置、従制御装置、変動表示装置等の電気的に駆動する遊技装置類を収納しているため、本体枠内部で電気的にノイズが発生しやすい状況にある。特に、コインの払い出しを行うホッパーでは、一度に大量のコインの払い出しを行うことがあり、その際にもノイズが発生しやすい。そのような状況で発生したノイズによって主制御装置が正常に動かなくなることにより、遊技に影響を及ぼす可能性がある。
また、遊技店では、複数のパチスロ機が互いに隣り合って設置されているため、各遊技機どうしで、互いにノイズの影響を与えたり、受けたりする可能性がある。
【0005】
この発明は、上記の問題に鑑みなされたもので、貫通穴を介して不正物が差し込まれてしまうことを防止可能な遊技機を提供することを目的とし、より望ましくは、隣り合って設置された遊技機どうしで、ノイズの影響を与えたり、受けてしまうことをも防止する遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、前面が開口した箱形形状に構成され、左右の両側壁にそれぞれ把持用の貫通穴が形成された本体枠と、該本体枠の開口を塞ぐように該本体枠一側方で回動可能に軸支された前扉と、を備える遊技機において、凹室を形成したカバー部材が、前記本体枠内側から前記貫通穴と該凹室が連通するように取り付けられ、前記貫通穴の上縁部には、該上縁部に手が直接触れるのを防止する保護部材が断面略U字状に形成され、本体枠の側壁の外側から内側にかけて覆った状態に配設され、前記カバー部材は、該カバー部材と前記本体枠の側壁との間に前記保護部材を挟んだ状態で前記本体枠の側壁に固定され、前記本体枠の内部に、複数の図柄が可変表示可能な可変表示装置を載置させる載置部材を備え、前記各保護部材には、前記載置部材の左右の縁部を支持して該載置部材を略水平状態に保つ支持部がそれぞれ一体に設けられ、前記保護部材の支持部は、前後に長尺な上面部と、前記上面部の後端側から、前方やや上側に突出して屈曲形成され、該上面部との協働で前記載置部材の後部を挟み込む挟み部と、前記上面部の手前側部分を、略垂直下方に屈曲形成された固定部と、を備え、前記載置部材は、前記可変表示装置を載置するための載置面と、該載置面の手前側を略垂直下方に屈曲形成された手前側面と、を備え、前記載置部材を、前記本体枠の前方から前記支持部の上面部上をスライドさせて、該載置部材の後部の左右縁部がそれぞれ前記挟み部と前記上面部とにより挟み込まれ、かつ、該載置部材の後端の左右部分がそれぞれ前記挟み部の基端部に当接するまで押し込み、前記固定部と前記手前側面を止着することにより該載置部材が位置決めされていることを特徴としている。
【0007】
ここで、保護部材は、例えば、断面略U字状に形成された板状のものであり、該保護部材の開口側が側壁の貫通穴の上縁部に外挿されることで、該上縁部に配設されている。この保護部材は、例えば、金属板等を折り曲げ形成したものである。
この請求項1記載の発明によれば、凹室を形成したカバー部材を、本体枠内側から貫通穴と該凹室が連通するように取り付けられているので、貫通穴を介して凹室の内側領域まで指を挿入して遊技機を持ち運ぶことができる。また、カバー部材が、本体枠内側から貫通穴と該凹室が連通するように取り付けられているので、該凹室により不正物が侵入することを防止することができるので、例えば、不正に遊技媒体を払い出されたり不正に遊技内容を変更されることを防止することができる。また、各貫通穴の上縁部に配設され、断面略U字状に形成された保護部材により、該上縁部に手が直接触れるのを防止できるので、貫通穴に手を差し入れて遊技機を持ち運ぶ際に、手が貫通穴の角や断面部分などに触れることがなくなって手触りがよくなる。
【0008】
ここで、遊技媒体とは、例えば、コイン或いは遊技球などである。
不正物とは、例えば、針金、棒等の遊技には関係のないもので、遊技機の誤動作を招く虞のあるもののことである。
【0019】
載置部材は、例えば、板状のものであり、その左右幅は、本体枠の内側の左右幅とほぼ等しく設定されている。
支持部は、例えば、その上面により、載置部材の左右の縁部を下側から支持するものである。
保護部材は、例えば、支持部も含めて金属板等を折り曲げ形成したものである。
【0020】
また、載置部材には、可変表示装置の後部に係合する係合部が形成されており、この係合部を可変表示装置の後部に係合させることで、可変表示装置の後部が載置部材に対し位置決めされる構成としてもよい。
具体的には、例えば、係合部は、載置部材の奥側の上面から前方やや上側に突出して設けられ、載置部材上に載置された可変表示装置を、奥側に押し込むことで、係合部が可変表示装置の後部に係合するようになっている構成が挙げられる。この場合、載置部材の係合部を可変表示装置の後部に係合させた状態で、該可変表示装置の手前側部分を、ビス止めなどにより載置部材に固定すれば、可変表示装置の後部(奥側部分)及び手前側が、ともに位置決め固定される。
この場合、従来のように、可変表示装置の後部を、本体枠にビス止めしたりする必要がないので、可変表示装置の位置決め固定が容易になる。
【0021】
また、可変表示装置を載置させる載置部材を支持する支持部が、保護部材と一体的に設けられているので、部品点数が少なくて済む。しかも、保護部材を本体枠に取り付けることで、支持部の取り付けも同時に成し得るので、遊技機の製造工程を短縮でき、人件費などのコストダウンが可能となる。さらに、保護部材の支持部は、貫通穴よりも上方に位置するので、不正行為を行う目的で、貫通穴を介して貫通穴より上側部分に何らかのものを差し込もうとする際に、この侵入を載置部材又は支持部が阻止できるので、不正行為が行われる可能性をさらに低減できる。
【0023】
挟み部は、例えば、上面部の後部を、前方やや上側に折り曲げて形成されたものである。
【0024】
また、載置部材を取り付ける際には、該載置部材を、本体枠の前方から支持部の上面部上をスライドさせて、該載置部材の後部の左右縁部がそれぞれ挟み部と上面部との間隔に挟み込まれ、かつ、該載置部材の後端の左右部分がそれぞれ挟み部の基端部に当接するまで押し込むことで、該載置部材が位置決めされるので、従来に比べて、取り付け作業の際の位置決めが容易になる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、本発明に係る遊技機の適例としてのスロットマシン、中でも特にパチスロ遊技機について説明を行うものである。
【0026】
[第1の実施の形態]
先ず、図2に示すように、パチスロ遊技機100の本体部1の機枠(本体枠)1aの片側には前扉2が開閉可能に軸止されており、図1に示すように、前扉2を閉じた状態では本体部1の前面に前扉2が設けられた状態となるようにされている。
【0027】
図1に示すように、前扉2の前面には、音声による遊技の演出を行うスピーカ部3,3、表示により遊技の演出を行う演出表示装置4aを透視可能な演出表示窓4、内部に設けられたリール20a,20b,20cを透視可能なリール表示窓5、コインの投入を行うためのコイン投入口6、コインのクレジット枚数を表示するクレジット枚数表示部7、コインの払い出し枚数を表示する払出枚数表示部8、限度枚数(例えば、3枚)のコインのベットを行うためのマックスベットボタン9、コインのベットを1枚ずつ行うための1ベットボタン10、遊技の進行に関する表示を行う遊技進行表示部11、クレジットされたコインの払い出しを行うためのコイン返却スイッチ12、リール20a〜20cの回転を開始させることで可変表示遊技を開始するためのスタートレバー13、リール20a,20b,20cの回転をそれぞれ停止させるためのストップボタン14a,14b,14c、前扉2を開くための鍵が差し込まれる鍵穴15、前扉2の前面の下部領域を構成する飾り板部16等が設けられ、さらに、前扉2の前面の最下部には灰皿17及び払い出されたコインを貯留する下皿18が配設されている。
【0028】
図2に示すように、本体部1の機枠1aの内部には、複数の図柄を可変表示可能なリール装置(可変表示装置)200、コインの貯留及び下皿18へのコインの払い出しを行うホッパー80、このホッパー80からオーバーフローしたコインを貯留する貯留箱90、電源基板(図示略)を収容する基板ボックス75、遊技に関する制御を行う制御装置70等が設けられている。
【0029】
このうち、制御装置70は、ホッパー80によるコインの払い出し動作、リール装置200によるリール20a〜20cを回転動作の他、演出表示装置4aやその他の表示部による表示動作の制御を行うようになっている。
【0030】
また、リール装置200は、各々複数の図柄が付されたリール20a〜20c、該リール20a〜20cを回転駆動させるためのステッピングモータ(図示略)、リール20a〜20c同士を仕切る仕切り部材21,21,21、及び、前面開口した箱形形状に構成されてリール20a〜20cを収容したリール収容部材22等を備えている。
このリール装置200は、機枠1aの内側に略水平状態に固定された載置部材60(詳細は後述)の上面に載置されている。
【0031】
パチスロ遊技機100は、以上のように概略構成されていて、以下に説明するようにして遊技が行われるようになっている。
【0032】
先ず、コイン投入口6よりコインを投入した状態で、或いは、マックスベットボタン9又は1ベットボタン10の操作によりベットを行った状態で、スタートレバー13を操作する。
すると、リール装置200のステッピングモータにより、リール20a〜20cが回転駆動され、これによりリール20a〜20cに付された複数の図柄がリール表示窓5にて移動する可変表示遊技が行われる。
その後、ストップボタン14a〜14cを操作することでリール20a〜20cの回転駆動がそれぞれ停止され、リール表示部5において、各リール20a〜20c毎に3つずつの図柄が停止表示される。
このように、コイン投入口6にコインが投入されたことなどに基づき所定の遊技が行われた結果、リール表示部5にて予め設定された有効な表示ライン上において停止表示された図柄の組合せに応じて、コインの払い出しの有無などが決定される。
また、特に、可変表示遊技の結果、リール表示部5にて停止表示された図柄が、表示ライン上において特定表示結果(例えば、7,7,7のぞろ目など)となると特別遊技状態を発生して所定の遊技価値(例えば、コインの大量獲得が可能な状態など)を付与可能となる。
通常の遊技中、又は特別遊技状態において、コインの払い出しがある場合には、所定数のコインがクレジットされるか、又は、ホッパー80から下皿18に払い出される。
【0033】
次に、本発明に係る要部の構成について説明する。
【0034】
先ず、図3に示すように、本体部1の機枠(本体枠)1aは、例えば、各々合板などからなる上下の面板と左右の側壁101,102とを矩形枠状に組み立てる一方で、該矩形枠の裏側に、同じく合板などからなる奥側の面板を設けることで、前面が開口した箱形形状に構成されている。
なお、機枠1aは、樹脂などを、前面が開口した箱形形状に成型したものであってもよい。
【0035】
そして、本発明に係るパチスロ遊技機100は、機枠1aの内面の、例えば、全域に、導電性材(例えばアルミ箔シール)の貼付が施されている。
【0036】
このような機枠1aの左右の両側壁101,102には、図3に示すように、当該パチスロ遊技機100を持ち運ぶ際に手を差し入れて両側壁101,102を把持するための貫通穴111,112が、それぞれ形成されている。この貫通穴111,112は、その長手方向が、例えば、当該パチスロ遊技機100のほぼ前後方向となっている。なお、この貫通穴111,112は、手前側(前側)が低くなるように、その長手方向が傾斜していてもよいし、該長手方向が略水平であってもよい。また、両側壁101,102には、本発明に係る保護部材40,40及びカバー部材120を取り付けるための止着穴116,117,118(図5)等が設けられている。
【0037】
このような貫通穴111,112には、図4及び図6に示すように、カバー部材120と保護部材40,40が配設されている。すなわち、先ず、保護部材40,40が貫通穴111,112の上縁部の外側から内側にかけての部分を覆った状態で機枠1aの内側から取り付けられ、次に、カバー部材120が、機枠1aの内側から貫通穴111,112と該凹室が連通するようにして取り付けられている。
さらに、保護部材40,40の支持部50,50(後述)には、リール装置200が搭載される載置部材60が固定されている。
【0038】
このうち、保護部材40,40は、図3に示すように、例えば、金属板を折り曲げ形成したものであり、貫通穴111,112の上縁部に手が直接触れるのを防止するための本体部41,41と、リール装置200が載置された載置部材60を支持するための支持部50とを備えて概略構成されている。
【0039】
保護部材40,40の本体部41,41は、図3及び図6(貫通穴111側の図示を省略)に示すように、例えば、金属板等を断面略U字状に折り曲げ形成したものであり、その前後幅が、貫通穴111,112の前後幅と略等しく設定されている。
【0040】
他方、保護部材40,40の支持部50,50は、載置部材60の左右の縁部の一方ずつを支持して該載置部材60を略水平状態に保つためものであり、当該保護部材40,40の本体部41,41と一体形成されている。
この支持部50,50は、例えば、前後に長尺な平面に形成された上面部51,51と、この上面部51,51の後端側(具体的には、例えば、後端部)から、前方やや上側に突出して設けられ、該上面部51,51との協働で載置部材60の後部を挟み込む挟み部52,52とを備えている。
保護部材40,40は、例えば、この支持部50,50と本体部41,41とを含めて、金属板等を折り曲げ形成したものであり、本体部41,41の一方の側を含んで、該一方の側から略垂直上方に延びる垂直面44,44の上部を、該垂直面44,44と略直交するように折り曲げ形成することで、支持部50,50の上面部51,51が設けられている。
また、保護部材40,40の垂直面44,44には、該保護部材40,40を機枠1aの側壁101,102に取り付けるための止着穴43,…が形成されている。
【0041】
加えて、保護部材40,40の支持部50,50には、載置部材60の手前側面62(後述)を固定するための固定部55,55が形成されている。
この固定部55,55は、例えば、上面部51,51の手前側部分を、略垂直下方に折り曲げ形成したものであり、該固定部55,55には、ビスなどの止着部材が螺入される止着穴56,56が形成されている。
【0042】
このような保護部材40,40の機枠1aの側壁101,102への取り付けは、以下のようにして行う。
すなわち、保護部材40,40は、該保護部材40,40の本体部41,41を略コ字形状の開口側を貫通穴111,112の上縁部に外挿させることで、機枠1aの側壁101,102のうち、貫通穴111,112の上縁部の外側から内側にかけての部分を覆った状態で配設され、機枠1aの内側から止着穴43,…を介して側壁101,102の止着穴116,117(図5)に対してビスなどの止着部材を螺入することで、保護部材40,40が側壁101,102に固定される。
また、この際、支持部50が、貫通穴111,112の外側から内側にかけての部分を覆う本体部41,41及び垂直面44,44よりも上側となるようにされる。
なお、保護部材40,40が取り付けられる貫通穴111,112の上縁部、例えば、特に、該上縁部のうち機枠1aよりも外側部分は、保護部材40,40の厚さ分だけ座繰られていて、該上縁部に保護部材40,40が取り付けた状態では、保護部材40,40の外側面と側壁101,102の外側面とが略面一となるようにされる。
【0043】
このように貫通穴111,112の上縁部に保護部材40,40の本体部41,41が配設されることで、貫通穴111,112に手を差し入れてパチスロ遊技機100を持ち運ぶ際に該上縁部に手が直接触れてしまうことが防止されている。
【0044】
なお、貫通穴111,112の上縁部にそれぞれ取り付けた保護部材40,40は同じ符号を用いたが、保護部材40,40は貫通穴111,112の上縁部にそれぞれ取り付けた状態で互いに左右面対称になっている。
【0045】
また、カバー部材120は、図7に示すように、例えば、樹脂などを凹室形状に成形することで概略構成されている。
すなわち、このカバー部材120は、その本体部である凹室部(凹室)120aと、該凹室部120aの開口側の下半部から延出するように形成された延出部121と、凹室部120aの開口側の端部に沿って、該端部と直交するように形成された外縁部129と、この外縁部129に設けられ、当該カバー部材120を両側壁101,102に固定するための止着穴131,132とを備えている。
このうち、凹室部120aは、平板状に形成され、機枠1aへの取付状態では、略水平となる底面部122と、この底面部122に対し略垂直に立設され、機枠1aへの取付状態では、該底面部122よりも機枠1aの内側に位置する奥側壁面部123と、奥側壁面部123の上側に連接され、該凹室部120aの内側領域を上方に向けて狭めるように傾斜した傾斜壁面部124と、この傾斜壁面部124と連接され、機枠1aへの取付状態では、略水平に設けられる上面部125と、前記底面部122に対し略垂直に立設され、奥側壁面部123と傾斜壁面部124と上面部125と連接している前側及び後側の壁面部126,127を備えている。
ここで、奥側壁面部123の上下幅は、貫通穴111,112の上下幅とほぼ等しいか、又は貫通穴111,112の上下幅よりも若干大きく設定されている。さらに、凹室部120aは、その開口の前後幅が貫通穴111,112の前後幅と略等しく設定されている一方、開口の上下幅が貫通穴111,112の上下幅よりも大きく設定されている。
また、延出部121は、断面略コ字状をなし、その内面が凹室部120aの内面と面一とされている。この延出部121は、貫通穴111,112の底面及び側面を覆うためのものであり、貫通穴111,112の底面及び側面をちょうど覆う寸法に設定されている。
なお、上記止着穴131,132は、上記外縁部129に形成された突出片133,134に設けられている。
【0046】
このようなカバー部材120の凹室部120aの外側に導電性材(例えばアルミ箔シール)の貼付が施されている。
【0047】
このようなカバー部材120の側壁101,102への取り付けは、以下のようにして行う。
先ず、貫通穴111,112に保護部材40,40を取り付けた後に、カバー部材120の上記延出部121を機枠1aの内側から貫通穴111,112に差し込んで、外縁部129を貫通穴111,112の周囲の縁部に突き当てる。
これにより、延出部121が貫通穴111,112の底面を覆った状態となる一方、凹室部120aの内側領域が貫通穴111,112よりも機枠1aの内側に拡がるとともに、凹室部120aを形成したカバー部材120を、機枠1aの内側から貫通穴111,112と該凹室が連通した状態となる。
次に、この状態で、機枠1aの内側から止着穴131,132を介して側壁101,102の止着穴117,118に対してビスなどの止着部材を螺入する。
なお、このうち止着穴117には、カバー部材120の上側の止着穴131だけでなく、保護部材40の一方の止着穴43も一括して固定されている。
これにより、図3及び図6(貫通穴111側の図示を省略)に示すように、カバー部材120が側壁101,102に固定された状態となる。
すなわち、凹室部120aを形成したカバー部材120を、機枠1aの内側から貫通穴111,112と該凹室が連通するように取り付けられる。
しかも、凹室部120aの内側領域が、貫通穴111,112よりも上側の領域に亘る状態となる。
また、傾斜壁面部124は凹室部120aの内側領域を上方に向けて狭めるように傾斜しているので、カバー部材120を側壁101,102へ取り付けた際に、機枠1a内部のスペースを有効活用でき、また、貫通穴111,112から挿入して折り曲げた指250の先を貫通穴111,112よりも上側の領域に確実に誘導でき、加えて、凹室部120aの内面の隅部135がR形状(曲面形状)となっているので、例えば凹室部120aを清掃する場合に、該凹室部120aが拭きやすい。
さらに、凹室部120aは、貫通穴111,112から指250を挿入して、第2関節で指を折り曲げる際に奥側壁面部123に指250が当らない程度の奥行きを有する。
なお、カバー部材120は、その外縁部129のうち、機枠1aの内面との間に保護部材40の垂直面44が介在する部分が、該垂直面44の厚みの分だけ、他の部分よりも機枠1aの内側方向にずれた状態に形成されている。従って、保護部材40を取り付けた後にカバー部材120を取り付けた状態では、外縁部129と機枠1aの内面との間に隙間が生じない。
【0048】
なお、側壁101,102にそれぞれ取り付けたカバー部材120,120は同じ符号を用いたが、カバー部材120,120は側壁101,102にそれぞれ取り付けた状態で互いに左右面対称になっている。
【0049】
このように、機枠1aの左右の両側壁101,102には、凹室部120aを形成したカバー部材120が、機枠1aの内側から貫通穴111,112と該凹室が連通するように取り付けられているので、貫通穴111,112を介して凹室部120aの内側領域まで指250を挿入してパチスロ遊技機100を持ち運ぶことができる。
【0050】
また、カバー部材120が、機枠1aの内側から貫通穴111,112と凹室部120aが連通するように取り付けられているので、該凹室部120aによって、該凹室部120aよりも機枠1aの内側に不正物が侵入することを防止することができ、例えば、不正にメダルを払い出されたり不正に遊技内容を変更されたりすることを防止することができる。
【0051】
また、カバー部材120が機枠1aの左右の両側壁101,102に貫通穴111,112よりも上側の領域に亘って取り付けられているので、貫通穴111,112から挿入した指250を、貫通穴111,112よりも上側の領域に差し入れるようにして、機枠1aの内側で折り曲げることが可能になる。従って、パチスロ遊技機100の本体部1を持ち運ぶ際に貫通穴111,112の上縁部を掴みやすくなる。
【0052】
また、カバー部材120の凹室部120aの外側と、機枠1aの内面と、に導電性材(例えばアルミ箔シール)の貼付が施されているので、これら機枠1aの内面及びカバー部材120の凹室部120aの外側に施された導電性材により、電磁波を遮蔽することが可能となる。
従って、機枠1aの内側から、隣り合って設けられたパチスロ遊技機へのノイズの影響を軽減することができる。さらに、隣り合って設けられたパチスロ遊技機或いは島設備からのノイズの影響を確実に軽減することができる。
【0053】
また、載置部材60は、図3に示すように、例えば、奥行きが保護部材40,40の支持部50,50の上面部51,51と略同一に設定され、かつ、左右幅が機枠1aの内側の左右幅と略同一に設定された金属製の板状のものである。
この載置部材60は、リール装置200を載置するための載置面61と、この載置面61の手前側が略垂直下方に短く折り曲げられた手前側面62とを備えて概略構成されている。
【0054】
このうち、載置面61のやや後部よりの位置には、リール装置200の後部に係合して、該リール装置200の後部を位置決めするための係合部63が設けられている。この係合部63は、例えば、載置面61を切り欠くことで形成された切り欠き片を、前方やや上側に突出するように折り曲げ形成することにより構成されたものである。
さらに、載置面61のうち、リール装置200が載置される部分を避けた位置、具体的には、例えば、載置面61のうち、左右何れか一方よりの位置には、配線類を挿通するための配線用挿通孔67が形成されている。この配線用挿通孔67に挿通される配線類には、例えば、載置面61よりも上方に位置するリール装置200や制御装置70と、該載置面61よりも下方に位置する基板ボックス75やホッパー80とを電気的に接続する電気配線などが含まれる。
また、載置部材60のうち、載置面61から手前側面62にかけての部分には、リール装置200の仕切り部材21,…(図2参照)の下端部の左右方向及び奥側への移動を規制して、リール装置200を位置決めするための位置決め用切り欠き部66,66,66が形成されている。
加えて、載置部材60の手前側面62の左右の縁部には、ビスなどの止着部材を挿通して、載置部材60を保護部材40,40の固定部55,55に固定するための止着穴64,64が形成されている。
さらに、手前側面62の中央部の左右には、ビスなどの止着部材が螺入されて、該載置部材60にリール装置200の下部(リール収容部材22の下部)が固定される止着穴65,65が形成されている。
【0055】
次に、載置部材60及びリール装置200の取り付け作業について説明する。
【0056】
載置部材60を支持部50,50に取り付けるには、先ず、図4に示す状態となるように、載置部材60を所定位置に位置決めする。
この位置決めを行うためには、先ず、図8の(a)に示すように、載置部材60を、機枠1aの前方から支持部50,50の上面部51,51上をスライドさせて、後方(矢印C方向)に押し込む。
これにより、図8の(b)に示すように、該載置部材60の後部の左右縁部がそれぞれ挟み部52,52と上面部51,51とにより挟み込まれ、かつ、該載置部材60の後端の左右部分がそれぞれ挟み部52,52の基端部に当接した状態となり、図4に示すように該載置部材60の後部が位置決めされる。
なお、この段階で、載置部材60の手前側面62も、支持部50,50の固定部55,55に当接することで後方への移動が規制され、位置決めされた状態となる。
このように位置決めされた載置部材60は、手前側面62の止着穴64,64を介して固定部55,55の止着穴56,56にビス30,30を螺入することで、支持部50,50に対し固定される。
この状態では、載置部材60の後部の左右の縁部は、支持部50,50の挟み部52,52及び上面部51,51によって、後方ならびに上下方向への移動が規制されている一方で、載置部材60の手前側面62も支持部50,50の固定部55,55に固定されている。
つまり、載置部材60は、後部(奥側部分)と前部(手前側部分)がともに支持部50,50に対し固定された状態となる。
【0057】
次に、このように所定位置に固定された載置部材60上にリール装置200を取り付けるには、先ず、リール装置200を所定位置に位置決めする。
この位置決めを行うためには、先ず、図9の(a)に示すように、リール装置200の後部を載置部材60の載置面61上に載置し、次いで、リール装置200の後部に載置部材60の係合部63が係合するまで該リール装置200を後方(矢印D方向)に押し込むことにより、図9の(b)に示す状態となる。
なお、ここで、リール装置200のリール収容部材22の後部には、係合部63が係合される被係合部(例えば、被係合孔など)が設けられていることとする。
従って、リール装置200が後方に押し込まれることで、リール装置200の後部は、載置面61により下方向への移動が規制されるのは無論のこと、係合部63により上方向及び後方への移動が規制された状態となる。
また、この状態では、リール装置200の各仕切り部材21,…の下部が、載置部材60の位置決め用切り欠き部66,…に入り込み、該位置決め用切り欠き部66,…によって、左右及び後方への移動が規制されて位置決めされた状態となる。
このように位置決めされたリール装置200は、該リール装置200のリール収容部材22の下部に形成された止着穴22a,22aを介して、載置部材60の手前側面62の止着穴65,65に対しビスなどの止着部材を螺入することで、載置部材60に固定される。
すなわち、リール装置200の後部は、係合部63により載置部材60に固定され、リール装置200の手前側は、止着部材により載置部材60に固定された状態となる。
従って、例えば、リール装置200を、手前側部分に加えて、奥側部分までもビス止めしたりする必要がないため、リール装置200の位置決め固定が容易である。
【0058】
以上のように、この第1の形態のパチスロ遊技機100によれば、機枠1aの左右の両側壁101,102には、凹室部120aを形成したカバー部材120が、機枠1aの内側から貫通穴111,112と該凹室が連通するように取り付けられているので、貫通穴111,112を介して凹室部120aの内側領域まで指250を挿入してパチスロ遊技機100を持ち運ぶことができる。
【0059】
また、カバー部材120が、機枠1aの内側から貫通穴111,112と凹室部120aが連通するように取り付けられているので、該凹室部120aにより不正物が侵入することを防止することができ、例えば、不正にメダルを払い出されたり不正に遊技内容を変更されることを防止することができる。
【0060】
また、カバー部材120が機枠1aの左右の両側壁101,102に貫通穴111,112よりも上側の領域に亘って取り付けられているので、貫通穴111,112から挿入した指250を、貫通穴111,112よりも上側の領域に差し入れるようにして、機枠1aの内側で折り曲げることが可能になる。従って、パチスロ遊技機100の本体部1を持ち運ぶ際に貫通穴111,112の上縁部を掴みやすくなる。
【0061】
また、カバー部材120の凹室部120aの外側と、機枠1aの内面と、に導電性材(例えばアルミ箔シール)の貼付が施されているので、これら機枠1aの内面及びカバー部材120の凹室部120aの外側に施された導電性材により、電磁波を遮蔽することが可能となる。
従って、機枠1aの内側から、隣り合って設けられたパチスロ遊技機へのノイズの影響を軽減することができる。さらに、隣り合って設けられたパチスロ遊技機或いは島設備からのノイズの影響を確実に軽減することができる。
【0062】
なお、望ましくは、カバー部材120と機枠1aの内面とを電気的に接続するとよく、このようにすることで、電磁波の遮蔽効果がより高まる。具体的には、例えば、導電性を有するビスなどの止着部材によりカバー部材120を機枠1aの左右の両側壁101,102に取り付けて、カバー部材120の外周側と機枠1aの内面とを電気的に接続させてもよく、或いは、カバー部材120の外周側と機枠1aの内面のうち少なくとも一方を、パチスロ遊技機内もしくはパチスロ遊技機外にグランド接続させてもよい。
また、カバー部材120の凹室部120aの外側と、機枠1aの内面と、に導電性材(例えばアルミ箔シール)の貼付が施されていることとしたが、これに代えて、例えば他の金属等のメッキが施されていることとしてもよい。
【0063】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態のパチスロ遊技機は、以下に説明する点の他は第1の実施の形態と同様であるので、同様の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0064】
この第2の実施の形態では、カバー部材120の凹室部120aの外側に沿って、本発明に係る金属カバー部材140が備えられている。
【0065】
この金属カバー部材140は、図10に示すように、カバー部材120の凹室部120aと外縁部129の外周に沿って、金属カバー部材140を覆う形状に構成されている。すなわち、金属カバー部材140は、その本体部である凹室部と、該凹室部の開口側の端部に沿って、該端部と直交するように形成された外縁部と、この外縁部に設けられ、当該金属カバー部材140を両側壁101,102に固定するための止着穴とを備えている。また、金属カバー部材140をカバー部材120の外側に被せた状態で、金属カバー部材140の止着穴の位置が、カバー部材120の止着穴131,132に重なるように設定されている。
【0066】
このような金属カバー部材140は、例えば、カバー部材120とともに、一括して機枠1aに取り付けられている。
すなわち、金属カバー部材140をカバー部材120の凹室部120aと、外縁部129とを外周側から覆うように、カバー部材120に重ね、この状態で、金属カバー部材140の止着穴及びカバー部材120の止着穴131,132を介して、側壁101,102に対してビスなどの止着部材を螺入することで、金属カバー部材140とカバー部材120とが一括して機枠1aに取り付けられている。
【0067】
以上のように、この第2の実施の形態のパチスロ遊技機によれば、カバー部材120の凹室部120aの外側に沿って金属カバー部材140を備えるので、機枠1aの内面に貼付が施されている導電性材(例えばアルミ箔シール)及び金属カバー部材140により、電磁波を遮蔽することが可能となる。
従って、機枠1aの内側から、隣り合って設けられたパチスロ遊技機へのノイズの影響を軽減することができる。さらに、隣り合って設けられたパチスロ遊技機或いは島設備からのノイズの影響を確実に軽減することができる。
なお、望ましくは、金属カバー部材140と機枠1aの内面とを電気的に接続させてもよく、こうすることで、電磁波の遮蔽効果がより高まる。具体的には、例えば、導電性を有するビスなどの止着部材により金属カバー部材140を機枠1aの左右の両側壁101,102に取り付けて、金属カバー部材140と機枠1aの内面とを電気的に接続させてもよく、或いは、金属カバー部材140と機枠1aの内面のうち少なくとも一方を、パチスロ遊技機内もしくはパチスロ遊技機外にグランド接続させてもよい。
【0068】
なお、本発明はこの実施の形態のパチスロ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチスロ遊技機、コインではなく遊技球を用いて遊技を行うパチスロ遊技機、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機等にも適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0069】
【発明の効果】
請求項1記載の発明に係る遊技機によれば、凹室を形成したカバー部材を、本体枠内側から貫通穴と該凹室が連通するように取り付けられているので、貫通穴を介して凹室の内側領域まで指を挿入して遊技機を持ち運ぶことができる。
また、カバー部材が、本体枠内側から貫通穴と該凹室が連通するように取り付けられているので、該凹室により不正物が侵入することを防止することができるので、例えば、不正に遊技媒体を払い出されたり不正に遊技内容を変更されることを防止することができる。
【0073】
また、各貫通穴の上縁部に配設され、断面略U字状に形成された保護部材により、該上縁部に手が直接触れるのを防止できるので、貫通穴に手を差し入れて遊技機を持ち運ぶ際に、手が貫通穴の角や断面部分などに触れることがなくなって手触りがよくなる。
【0074】
また、可変表示装置を載置させる載置部材を支持する支持部が、保護部材と一体的に設けられているので、部品点数が少なくて済む。しかも、保護部材を本体枠に取り付けることで、支持部の取り付けも同時に成し得るので、遊技機の製造工程を短縮でき、人件費などのコストダウンが可能となる。さらに、保護部材の支持部は、貫通穴よりも上方に位置するので、不正行為を行う目的で、貫通穴を介して貫通穴より上側部分に何らかのものを差し込もうとする際に、この侵入を載置部材又は支持部が阻止できるので、不正行為が行われる可能性をさらに低減できる。
【0075】
また、載置部材を取り付ける際には、該載置部材を、本体枠の前方から支持部の上面部上をスライドさせて、該載置部材の後部の左右縁部がそれぞれ挟み部と上面部との間隔に挟み込まれ、かつ、該載置部材の後端の左右部分がそれぞれ挟み部の基端部に当接するまで押し込むことで、該載置部材が位置決めされるので、従来に比べて、取り付け作業の際の位置決めが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機として例示するパチスロ遊技機を示す正面図である。
【図2】前扉を開放した状態のパチスロ遊技機を示す正面図である。
【図3】本体枠とカバー部材と載置部材と保護部材を示す分解斜視図である。
【図4】本体枠にカバー部材と保護部材と載置部材を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図5】本体枠の左右の両側壁を説明するための図である。
【図6】図4のA−A矢視断面図である。
【図7】カバー部材を示す図であり、このうち(a)は斜視図、(b)は側面図(図6の矢印E方向から見た図)、(c)は正面図(図2と同じ向き)である。
【図8】載置部材の取り付けを説明するための図である。
【図9】可変表示装置の取り付けを説明するための図である。
【図10】本体枠にカバー部材の外周側を覆う金属カバー部材を取り付けた状態を示す図である。
【符号の説明】
1a 機枠(本体枠)
2 前扉
40 保護部材
50 支持部(支持部、支持部材)
60 載置部材
100 パチスロ遊技機(遊技機)
101 側壁
102 側壁
111 貫通穴
112 貫通穴
120 カバー部材
120a 凹室部(凹室)
140 金属カバー部材
200 リール装置(可変表示装置)
Claims (1)
- 前面が開口した箱形形状に構成され、左右の両側壁にそれぞれ把持用の貫通穴が形成された本体枠と、該本体枠の開口を塞ぐように該本体枠一側方で回動可能に軸支された前扉と、を備える遊技機において、
凹室を形成したカバー部材が、前記本体枠内側から前記貫通穴と該凹室が連通するように取り付けられ、
前記貫通穴の上縁部には、該上縁部に手が直接触れるのを防止する保護部材が断面略U字状に形成され、本体枠の側壁の外側から内側にかけて覆った状態に配設され、
前記カバー部材は、該カバー部材と前記本体枠の側壁との間に前記保護部材を挟んだ状態で前記本体枠の側壁に固定され、
前記本体枠の内部に、複数の図柄が可変表示可能な可変表示装置を載置させる載置部材を備え、
前記各保護部材には、
前記載置部材の左右の縁部を支持して該載置部材を略水平状態に保つ支持部がそれぞれ一体に設けられ、
前記保護部材の支持部は、
前後に長尺な上面部と、
前記上面部の後端側から、前方やや上側に突出して屈曲形成され、該上面部との協働で前記載置部材の後部を挟み込む挟み部と、
前記上面部の手前側部分を、略垂直下方に屈曲形成された固定部と、
を備え、
前記載置部材は、
前記可変表示装置を載置するための載置面と、
該載置面の手前側を略垂直下方に屈曲形成された手前側面と、
を備え、
前記載置部材を、前記本体枠の前方から前記支持部の上面部上をスライドさせて、該載置部材の後部の左右縁部がそれぞれ前記挟み部と前記上面部とにより挟み込まれ、かつ、該載置部材の後端の左右部分がそれぞれ前記挟み部の基端部に当接するまで押し込み、前記固定部と前記手前側面を止着することにより該載置部材が位置決めされていることを特徴とする遊技機。
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