JP3926604B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体枠に回動可能に軸支された前扉を有し、該本体枠内部には、電気的に駆動する内部装置を備える遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機、例えば、パチスロ遊技機は、前面が開口した箱形形状の本体枠と、この本体枠の開口部の一側方に回動可能に軸支されることで該本体枠に対し開閉可能とされ、常時は開口部を塞ぐ状態にロックされた前扉と、を備える概略構成となっている。
このうち、本体枠の内部には、ホッパー等のメダル払出装置、複数の図柄を可変表示可能なリール式等の可変表示装置および制御装置などが備えられる一方で、前扉には、各種操作部、並びに、これら操作部の操作状態を検出する検出手段(例えば、センサ等)などが備えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本体枠は、ホッパー、制御装置、従制御装置および可変表示装置等の電気的に駆動する内部装置を収納しているため、内部で電気的にノイズが発生しやすい状況にある。例えば、ホッパーにより一度に大量のメダルの払い出しを行う場合には、ノイズが発生しやすく、このように発生したノイズにより制御装置が影響を受けて正常に動かなくなって、遊技に影響を及ぼす可能性がある。また、前扉に設けられたセンサ等の検出手段も、発生したノイズにより影響を受けて誤作動する可能性がある。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ノイズの影響を低減して制御装置等の電気的に駆動する内部装置に電気的な誤作動が生じることを防止可能な遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、前面が開口した箱形形状に構成された本体枠と、該本体枠内部に配され電気的に駆動する内部装置と、該本体枠の開口を塞ぐように該本体枠前面側一側方で回動可能に軸支される前扉と、を備える遊技機において、前記本体枠は、少なくとも一面に導電性の箔シールを貼付した面板を、箔シールを有する面が前記本体枠の内面を構成するように箱形形状に組み立てられ、前記箔シールにより導電性の電気伝導手段を内面に沿って形成し、前記前扉は、当該前扉の上半部を構成する前扉上部構成部材と、当該前扉の下半部を構成する前扉下部構成部材と、から構成され、所定幅をもった金属製のプレート部材を額縁状に形成する金属製フレームを周縁部に沿って形成させるとともに、その一側部を金属製の蝶番機構を介して、前記本体枠の内面に回動可能に軸支され、該金属製フレームは前記蝶番機構を介して前記電気伝導手段と電気的に接続され、前記電気伝導手段は、該電気伝導手段を構成する前記各々の箔シールどうしの各接続部に導電性シールを貼設することにより、前記各々の箔シールどうしを相互に電気伝導可能な状態とし、前記金属製フレームは、前記前扉上部構成部材と前記前扉下部構成部材とに跨る状態で取り付けられ、前記前扉裏面側の一方の側部にて、前記前扉上部構成部材と前記前扉下部構成部材とを上下に結合する第1プレート部材と、前記前扉上部構成部材と前記前扉下部構成部材とに跨る状態で取り付けられ、前記前扉裏面側の他方の側部にて、前記前扉上部構成部材と前記前扉下部構成部材とを上下に結合する第2プレート部材と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に架設され、前記前扉上部構成部材の裏面側にて、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材とを相互に連結する第3プレート部材と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に架設され、前記前扉下部構成部材の前面側にて、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材とを相互に連結する第4プレート部材と、遊技媒体を貯留可能な貯留部が形成された受皿を備え、前記受皿は、該貯留部底面を覆う底面金属プレートを敷設するとともに、該受皿の奥側の起立面は、前記第4プレート部材により構成され、該第4プレート部材と前記第1プレート部材と前記底面金属プレートと、および、前記第4プレート部材と前記第2プレート部材と前記底面金属プレートとは、各々に形成された取付孔に止着部材を通すことにより止着され、電気伝導可能な状態で互いに接続されていることを特徴としている。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、本体枠は導電性の電気伝導手段を内面に沿って形成する一方で、所定幅をもった金属製のプレート部材を額縁状に形成する金属製フレームを周縁部に沿って形成させるとともに、その一側部を金属製の蝶番機構を介して、本体枠の内面に回動可能に軸支され、金属製フレームは蝶番機構を介して電気伝導手段と電気的に接続されている。
従って、前扉で発生する電荷を金属製フレームから蝶番機構を介して電気伝導手段へと移動させることができる。よって、前扉で発生する電荷の放電面積が増えるので、該電荷を効率的に放電することができる。その結果、前扉で発生する静電気等に基づくノイズの影響で、例えば制御装置等の電気的に駆動する内部装置が誤作動してしまうことを好適に抑制できる。
【0007】
ここで、遊技機には、例えば、パチスロ遊技機或いはスロットマシーンなど、遊技媒体にメダルを用いる遊技機が含まれる他、例えば、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機など、遊技媒体に球を用いる弾球遊技機も含まれる。
電気的に駆動する内部装置としては、例えば、遊技に関する制御を行う制御装置、ホッパー等のメダル払い出し装置、複数の図柄を可変表示可能なリール式等の変動表示装置、制御装置等に電源を供給する電源装置などが挙げられる。
【0014】
また、請求項1記載の発明によれば、前扉の主構造体である前扉上部構成部材と前扉下部構成部材とを別個に成形して製造することができるため、前扉の主構造体を一部材で構成する場合に比べて、成形が容易となる。従って、前扉の製造コストを低減することが可能となる。また、第1プレート部材により、前扉上部構成部材と前扉下部構成部材とを前扉裏面側の一方の側部にて上下に結合し、第2プレート部材により、前扉上部構成部材と前扉下部構成部材とを前扉裏面側の他方の側部にて上下に結合しているので、前扉上部構成部材と前扉下部構成部材との結合部分にかかる負荷を第1プレート部材と第2プレート部材とで分担することができ、一つのプレート部材で前扉上部構成部材と前扉下部構成部材とを相互に結合する場合に比べて、前扉上部構成部材と前扉下部構成部材との結合強度を向上させることが可能となる。また、第3プレート部材により、第1プレート部材と第2プレート部材とを前扉上部構成部材の裏面側にて相互に連結し、第4プレート部材により、第1プレート部材と第2プレート部材とを前扉下部構成部材の前面側にて相互に連結しているので、第1プレート部材と第2プレート部材との相対位置にズレが生じ難くなる。また、前扉の剛性を高めることができ、前扉の曲げに対する強度を高めるができる。
【0016】
また、受皿の奥側の起立面は、金属製フレームの一部を構成する第4プレート部材により構成され、該第4プレート部材と底面金属プレートとが電気伝導可能な状態で互いに接続されているので、受皿への遊技媒体排出時に発生する電荷を、底面金属プレートから第4プレート部材等を介して、本体枠内面に放電し易くなる。これにより、内部装置の電気的な誤作動を抑制できるだけでなく、払い出される遊技媒体の帯電も防止できるので、該遊技媒体に触れても、静電気による不快感を受けることがなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0018】
この実施の形態のパチスロ遊技機(遊技機)100は、図3に示すように、前面が開口した箱形形状の機枠(本体枠)1と、図1および図2に示すように、この機枠1の前面側に回動可能に軸支された前扉2と、を備えている。この前扉2は、常時は機枠1の前面開口部(開口)を塞ぐ状態に閉じられている。
【0019】
機枠1は、合板などからなる上下の面板101,102と左右の側壁103,104と奥の面板105とによって、前面が開口した箱形形状に構成されており、この機枠1の内部には、遊技を統括的に制御する制御装置70、メダル(遊技媒体)の貯留および受皿18(後述)への払い出しを行うホッパー80、このホッパー80からオーバーフローしたメダルを貯留する貯留箱90、電源基板(図示略)を収納する基盤ボックス75、図柄の可変表示を行うためのリール装置20、中継基板78(後述)等の電気的に駆動する内部装置が配設されている。
このうち、制御装置70は、ホッパー80によるメダルの払い出し動作、リール装置20のリール20a,20b,20c(後述)の回転動作等の制御を行う。
【0020】
ここで、図4を参照して、機枠1を構成する各々の面板について、詳細に説明する。
上の面板101には、手前側の端部に左右幅方向に亘って設けられる不正防止部(図示略)が取り付けられる取付部111が設けられている。この不正防止部によって、機枠1と前扉2との上側の隙間からの針金等の差し込みによる制御装置70等の内部装置への不正行為が防止されている。
下の面板102には、ほぼ中央部に、ホッパー80の取付台81が取り付けられる取付部112とホッパー80が固定される固定部材(図示略)が取り付けられる取付部122が設けられ、奥側の一端に、電源装置が取り付けられる取付部132が設けられ、他端に、略楕円形の開口部142が設けられている。この開口部132は、ホッパー80からオーバーフローしたメダルが貯留される貯留箱90の下側開口部を介してメダルを流下させて回収するためのものである。
奥の面板105の上部には、放熱用の開口部115,115と、制御装置70が取り付けられる取付部125が設けられ、ほぼ中央部に、メダルの自動循環補給装置(図示略)からホッパー80にメダルを供給するための略円形の開口部135が設けられ、下部の一端には、電源配線通過口145が設けられ、下の面板102の開口部132のほぼ真上には、前記貯留箱90内のメダルを検出するオーバーフロー検出器(図示略)が取り付けられる取付部155が設けられている。
左の側壁103の手前側の端部には、蝶番装置510(後述)が取り付けられる取付部材520が取り付けられる取付部521,521が設けられ、ほぼ中央部に、当該パチスロ遊技機100を持ち運ぶ際に手を差し入れて該側壁103を把持するための貫通穴113が設けられている。
また、右の側壁104の手前側の端部には、鍵装置410(後述)が係止されることで前扉2を機枠1に対し閉状態とするための板状部材134が設けられ、左の側壁103と同様に、ほぼ中央部には、当該パチスロ遊技機100を持ち運ぶ際に手を差し入れて該側壁104を把持するための貫通穴114が設けられている。なお、右の側壁104の手前側の縁部は、板状部材134と略同一の形状に(板状部材134の厚み分だけ)座ぐられており、その座ぐられた部分に板状部材134が設けられている。
さらに、左右の両側壁103,104に設けられた貫通穴113,114の上縁部には、該貫通穴113,114に手が直接触れるのを防止する保護部材40,40がそれぞれ設けられている。そして、機枠1の内部には、これら両保護部材40,40により左右両端が下側から支持された状態で、板状の載置部材50が略水平状態に取り付けられ、この載置部材50上には、上述したリール装置20が載置されている。なお、貫通穴113,114は、図10に示すように、機枠1の内方に設けられ凹状に形成されたカバー部材123,124によって閉塞された状態となっており、これにより外部からの不正行為が防止されている。
【0021】
他方、前扉2は、図7に示すように、該前扉2の主構造体であるベース部材200と、このベース部材200に対し直接的又は間接的に設けられた各種構成要素からなっている。なお、ベース部材200は、上部ベース部材(前扉上部構成部材)210と下部ベース部材(前扉下部構成部材)220からなる分割構造をなしている。これら上下のベース部材210,220は、互いに左右幅が等しく設定された枠状部材である。
これら上下のベース部材210,220は、互いの下面と上面とが突き合わされた状態で、裏側左右に鍵ユニット400と蝶番ユニット500とが固定されることで互いに連結されている(詳細後述)。
【0022】
図1に示すように、前扉2の前面には、音声による遊技の演出を行うスピーカ部3,3、表示により遊技の演出を行う演出表示装置(図示略)を透視可能な演出表示窓4、内部に設けられたリール装置20のリール20a,20b,20cを透視可能なリール表示部5、メダルの投入を行うためのメダル投入口6、メダルのクレジット枚数を表示するクレジット枚数表示部7、メダルの払い出し枚数を表示する払出枚数表示部8、限度枚数(例えば、3枚)のメダルのベットを行うためのマックスベットボタン9、メダルのベットを1枚ずつ行うための1ベットボタン10、遊技の進行に関する表示を行う遊技進行表示部11、クレジットされたメダルの払出を行うためのメダル返却スイッチ12、リール20a〜20cの回転を開始させることで可変表示遊技を開始するためのスタートレバー13、リール20a,20b,20cの回転をそれぞれ停止させるためのストップボタン14a,14b,14c、前扉2を開くための鍵が差し込まれる鍵穴15、前扉2の前面の下部領域を構成する飾り板部16等が設けられ、さらに、前扉2の前面の最下部には灰皿17およびメダルを貯留するための受皿18が配設されている。
【0023】
また、図6に示すように、前扉2の背面側には、スピーカ部3,3の背面側に対応する箇所に配されたスピーカ3a,3a、演出表示装置の背面側に設けられ、パチスロ遊技機100に備えられる各種電気部品と制御装置70とを接続する配線を中継する中継基板78、メダル投入口6より投入されたメダルをホッパー80に誘導するメダル誘導樋85、ホッパー80から払い出されたメダルや、メダル投入口6から投入されたにも拘わらず受け入れられないでメダル誘導樋85から戻されたメダルを受皿18(後述)に流下案内するメダル流下樋86などが設けられている。
【0024】
また、図1および図7に示すように、前扉2は、ベース部材200の前面側に、上部装飾部材31(リール表示部5の上方)、上部左右装飾部材32,32(リール表示部5の左右)、パチスロ遊技機100に関する情報(パチスロ遊技機100の機種名など)が表面に示された飾り板部16(下部中央)、下部左右装飾部材33,33(飾り板部16の左右)および受皿18を構成するための受皿ユニット600などの構成要素を備えている。
【0025】
なお、スタートレバー13、ストップボタン14a〜14c、および、メダル投入口6のカバー部材6a等は、カバー部材37を介して、ベース部材200に取り付けられている。
【0026】
パチスロ遊技機100は、以上のように概略構成されていて、以下に説明するようにして遊技が行われるようになっている。
【0027】
先ず、メダル投入口6よりメダルを投入した状態で、或いは、マックスベットボタン9又は1ベットボタン10の操作によりベットを行った状態で、スタートレバー13を操作する。
すると、リール装置20のステッピングモータによりリール20a〜20cが回転駆動され、これによりリール20a〜20cに付された複数の図柄がリール表示部5にて移動する可変表示遊技が行われる。
その後、所定時間が経過するか又はストップボタン14a〜14cを操作することでリール20a〜20cの回転駆動がそれぞれ停止され、リール表示部5において、リール20a〜20c毎に3つずつの図柄が停止表示される。
このように、メダル投入口6にメダルが投入されたことなどに基づき所定の遊技が行われた結果、リール表示部5にて予め設定された有効な表示ライン上において停止表示された図柄の組合せに応じて、メダルの払い出しの有無などが決定される。
また、特に、可変表示遊技の結果、リール表示部5にて停止表示された図柄が、表示ライン上において特定表示結果(例えば、7,7,7のぞろ目など)となると特別遊技状態を発生して所定の遊技価値(例えば、メダルの大量獲得が可能な状態など)を付与可能となる。
通常の遊技中、又は特別遊技状態において、メダルの払い出しがある場合には、所定数のメダルがクレジットされるか、又は、ホッパー80から受皿18に払い出される。
【0028】
次ぎに、本発明に係る要部の構成について説明する。
【0029】
先ず、パチスロ遊技機100の前扉2は、例えば図6に示すように、額縁状に形成された金属製フレーム300を周縁部に沿って備えている。
この金属製フレーム300は、例えば、ベース部材200の上下の縁部に、各々長手方向が略水平となるように設けられた上部金属プレート(第3プレート部材)310および下部金属プレート(第4プレート部材)320と、ベース部材200の左右の縁部に、各々長手方向が略鉛直となるように設けられた左部金属プレート(第1プレート部材)330および右部金属プレート(第2プレート部材)340と、の4つのプレート(所定幅をもった金属製のプレート部材)を、総体として額縁状となるように各々の端部どうしを接続して構成したものである。
以下、金属製フレーム300の各構成要素について詳細に説明する。
【0030】
先ず、上部金属プレート310は、左右に長尺な板状部材であり、その左右幅が上部ベース部材210の左右幅と略等しく設定されている(実際には、例えば上部ベース部材210の左右幅よりも若干小さく設定されている)。
この上部金属プレート310は、上部ベース部材210の上縁部に沿って取り付けられている。
なお、この上部金属プレート310の取り付けは、スピーカ3a,3aを、上部ベース部材210の上縁部左右に形成されたスピーカ収納凹部218,218内にそれぞれ配設した状態で行うこととし、該取り付けを行うことにより、スピーカ3a,3aは、上部金属プレート310によって後方移動が規制された状態となってスピーカ収納凹部218,218から外れないようにされている。
【0031】
下部金属プレート320は、金属製フレーム300の一部を構成するとともに受皿18の奥側起立面18aを構成する部材である。
この下部金属プレート320は、例えば図6に示すように、左右に長尺な板状部材であり、その左右幅が下部ベース部材220の左右幅と略等しく設定されている(実際には、例えば下部ベース部材220の左右幅よりも若干小さく設定されている)。
ここで、下部ベース部材220の前面下部には、受皿ユニット600が取り付けられる受皿取付面221が形成され、この受皿取付面221には、メダル流下樋86により流下案内されたメダルを受皿18に払い出すためのメダル払出口222が開口している。
他方、下部金属プレート320は、下部ベース部材220の受皿取付面221を覆う取付面被覆部321と、メダル流下樋86の出口近傍の傾斜した床面を覆う樋出口被覆部322と、下部ベース部材220のメダル払出口222に対応して形成されたメダル払出口323と、を備えている。このうち、樋出口被覆部322は、略コ字状に切り欠かれた切り欠き片(ただし開口側が下向き)を、奥側に傾倒するように曲げ加工することにより形成され、該樋出口被覆部322を形成することによりメダル払出口323も形成されている。
【0032】
また、受皿ユニット600は、例えば図7に示すように、横幅が下部ベース部材220の横幅と略等しく設定されており、受皿18の大部分を構成する受皿構成部610と、この受皿構成部610の横隣に設けられた灰皿17とを備えて概略構成されている(ここで、受皿構成部610は、下部金属プレート320及び底面金属プレート620とともにメダルを貯留可能な貯留部を構成する;詳細後述)。
このうち、受皿構成部610は、底面と、手前側および左右の壁部と、上側開口部611と、を備え、全体として前方に突出した受皿形状に形成されているが、さらに奥側開口部612を有している。
また、受皿ユニット600には、底面金属プレート620が取り付けられている。すなわち、この底面金属プレート620は、左右に長尺な断面略L字状の部材であり、一方の板状部621が受皿構成部610の上面(底面)を略水平状態で覆うとともに、他方の板状部622が、該一方の板状部621よりも後側、かつ、下側となって、略鉛直状態となるように、受皿ユニット600に取り付けられている。
このように、受皿ユニット600には、受皿構成部610の底面を覆う底面金属プレート620が敷設されている。
【0033】
左部金属プレート330は、例えば図6に示すように、上下に長尺な板状部材であり、その上下幅が、ベース部材200の上縁部から下縁部に亘る長さに設定されている。
この左部金属プレート330は、金属製フレーム300の一部を構成するとともに鍵ユニット400の一部を構成する部材であり、該鍵ユニット400としてベース部材200に取り付けられる。
【0034】
右部金属プレート340は、例えば図6に示すように、上下に長尺な板状部材であり、左部金属プレート330と同様に、その上下幅が、ベース部材200の上縁部から下縁部に亘る長さに設定されている。
この右部金属プレート340は、金属製フレーム300の一部を構成するとともに蝶番ユニット500の一部を構成する部材であり、該蝶番ユニット500としてベース部材200に取り付けられる。
【0035】
これら左部金属プレート330と右部金属プレート340との下部には、それぞれ段差部331,341が形成され、該段差部331,341を境とする下側部分332,342が、上側部分333,343よりも前方にせり出している。他方、下側ベース部材220の下部には、左部金属プレート330と右部金属プレート340との下側部分332,342がそれぞれ背面側から嵌め込まれることにより、該下側部分332,342を該下側ベース部材220の前面側に臨ませるための開口部225,226が形成されている。なお、開口部225の開口面積は、左部金属プレート330の下側部分332の面積と略等しいか又は若干大きく設定され、同様に、開口部226の開口面積は、右部金属プレート340の下側部分342の面積と略等しいか又は若干大きく設定されている。
【0036】
また、鍵ユニット400は、例えば図7に示すように、左部金属プレート330と、この左部金属プレート330に設けられた鍵装置410とを備えて構成されている。この鍵装置410は、前扉2を機枠1に対し閉状態に維持させるために鍵を掛けたり、或いは、開状態にするために鍵を開いたりするためのものであり、当該パチスロ遊技機100の前面側に臨む鍵穴15を有している。
他方、蝶番ユニット500は、右部金属プレート340と、この右部金属プレート340に設けられた、例えば上下一対の蝶番装置(蝶番機構)510とを備えて構成されている。この蝶番装置510は、金属製であり、導電性を有する。これら蝶番装置510が、機枠1の内側の一側方に設けられた取付部材(図示略)に取り付けられ、これによりベース部材200が機枠1に対し回動自在となり、従って、前扉2も機枠1に対し回動自在となっている。
【0037】
次にベース部材200の組み付け、並びに、該ベース部材200への受皿ユニット600、鍵ユニット400および蝶番ユニット500の取り付けについて説明する。
【0038】
先ず、受皿ユニット600を、該受皿ユニット600と下部ベース部材220の受皿取付面221との間に下部金属プレート320を挟み込ませるとともに、該下部金属プレート320により受皿ユニット600の奥側開口部612が塞がれるようにして、受皿取付面221に対し係止状態で取り付ける。
これにより、下部金属プレート320の前面と受皿構成部610とにより受皿18が構成される。なお、受皿18の奥側の起立面は、下部金属プレート320の前面により構成されている。
しかも、ベース部材200と下部金属プレート320のメダル払出口222,323が重ね合わせられ、これらメダル払出口222,323を介して、受皿18にメダルを払い出し可能な状態となる。
加えて、底面金属プレート620の裏面が、下部金属プレート320の前面下部に当接した状態となり、これら両プレート320,620が互いに電気伝導可能な状態となる。
【0039】
さらに、上部ベース部材210と下部ベース部材220とを上下に突き合わせた状態で、これら両ベース部材210,220の裏面側に、以下の要領で、鍵ユニット400と蝶番ユニット500とを取り付ける。
【0040】
鍵ユニット400は、その左部金属プレート330を、上部ベース部材210と下部ベース部材220との(裏面から見て)左側部分(例えば、左縁部)に、これら両ベース部材210,220間に跨るように取り付ける。
すなわち、左部金属プレート330は、その上縁部に設けられた取付穴335を介して、上部金属プレート310の左縁部に設けられた取付穴(図示略)に対し、例えばビスなどの止着部材を通すことで、該上部金属プレート310と連結する。
他方、左部金属プレート330の下側部分332は、開口部225を介して下部ベース部材220の前面側に臨ませることで、該下側部分332の前面が下部金属プレート320の裏面下部に当接させ、この状態で、下側部分332に形成された取付孔336を介して、例えばビスなどの止着部材を下部金属プレート320および底面金属プレート620にそれぞれ形成された取付孔に通すことで、下部金属プレート320および底面金属プレート620と連結する。
これにより、左部金属プレート330、下部金属プレート320および底面金属プレート620は相互に電気伝導可能な状態となる。
【0041】
同様に、蝶番ユニット500は、その右部金属プレート340を、上部ベース部材210と下部ベース部材220との裏面右側部分(例えば、右縁部)に、これら両ベース部材210,220間に跨るように取り付ける。
すなわち、右部金属プレート340は、その上縁部に設けられた取付穴345を介して、上部金属プレート310の左縁部に設けられた取付穴(図示略)に対し、例えばビスなどの止着部材を通すことで、該上部金属プレート310と連結する。
また、右部金属プレート340は、その下側部分342が、開口部226を介して下部ベース部材220の前面側に臨ませることで、該下側部分342の前面が下部金属プレート320の裏面下部に当接させ、この状態で、下側部分342に形成された取付孔346を介して、例えばビスなどの止着部材を下部金属プレート320および底面金属プレート620にそれぞれ形成された取付孔に通すことで、下部金属プレート320および底面金属プレート620と連結する。
これにより、右部金属プレート340、下部金属プレート320および底面金属プレート620は相互に電気伝導可能な状態となる。
なお、鍵ユニット400と蝶番ユニット500との取り付けは、順序不同で行って良い。
【0042】
また、このように、上下のベース部材210,220の互いの下面と上面とを突き合わした状態で、これら上下のベース部材210,220の裏側左右に鍵ユニット400(の右部金属プレート340)と蝶番ユニット500(の左部金属プレート330)とを取り付けることにより、上下のベース部材210,220が互いに連結されてベース部材200が構成される。
【0043】
また、鍵ユニット400と蝶番ユニット500との取り付けを上記のように行う結果、上部金属プレート部材310は、左部金属プレート部材330と右部金属プレート部材340との上縁部どうしの間に架設され、これら上縁部どうしを上部ベース部材210の裏面側にて左右に連結した状態となる一方、下部金属プレート部材320は、左部金属プレート部材330と右部金属プレート部材340との下縁部どうしの間に架設され、これら下縁部どうしを下部ベース部材220の前面側にて左右に連結した状態となる。
【0044】
前扉2は、以上のように構成されている。
【0045】
他方、本発明に係るパチスロ遊技機100の機枠1の内面1aには、アルミ箔シール800(電気伝導手段;図9)が施されている。
【0046】
ここで、機枠1は、図3に示すように、少なくとも一面にアルミ箔シール800(図9)が貼付された合板などからなる上下の面板101、102と左右の側壁103、104とを、アルミ箔シール800を有する面が機枠1の内面1aを構成するように矩形枠状に組み立てる一方で、該矩形枠の裏側に、同じく合板などからなる奥の面板105をアルミ箔シール800を有する面が機枠1の内面1aを構成するように設けることで、前面が開口した箱形形状に構成されている。
従って、機枠1の内面1aが、全てアルミ箔シール800により覆われている。
さらに、機枠1の内面1aのうち、該機枠1を構成する各々の面板どうしの各接続部には、例えば、図9(a)に示すように、導電性シール110が貼設され、これにより、機枠1の内面1aの各部位間で、相互に電気伝導可能な状態となっている。なお、図9(a)には、上の面板101と右の側壁104との接続部1bを例示する。
【0047】
次に、機枠1に対する前扉2の取り付けを説明する。
【0048】
先ず、機枠1の一方の側壁の内面、具体的には、例えば、(正面から見て)左の側壁103の内面に、上下一対の蝶番装置510を取り付けるための取付部材520を、例えばビスなどの止着部材(図示略)によって固定する。
さらに、この取付部材に、双方の蝶番装置510を、例えばビスなどの止着部材(図示略)を介して取り付けることにより、前扉2が機枠1に対し回動自在に取り付けられる。
【0049】
これにより、前扉2に設けられた金属製フレーム300が、金属製の蝶番装置510を介して、機枠1に対し回動可能に該機枠1のアルミ箔シール800が貼付された内面1aに軸支された状態となる。
つまり、前扉2の金属製フレーム300と機枠1の内面1aとが、相互に電気伝導可能な状態となる。
【0050】
なお、下部ベース部材220の裏面側下部には、該下部の左右幅方向に亘って不正防止部227(図8)が略水平状態に後方に突出するように設けられている。従って、前扉2を機枠1に対し閉じた状態では、該機枠1と前扉2との下側の隙間からの針金等の差し込みによるメダル払出装置やメダル流下樋86等の内部装置への不正行為が防止されている。
【0051】
以上のように、この実施の形態のパチスロ遊技機100によれば、機枠1は導電性の電気伝導手段としてのアルミ箔シール800を内面1aに沿って備える一方で、前扉2は略ロ字状の金属製フレーム300を周縁部に沿って備え、該金属製フレーム300が、その一側部を、金属製の蝶番装置510を介して、機枠1に対し回動可能に該機枠1の内面1aに軸支され、蝶番装置510を介してアルミ箔シール800と電気的に接続されているので、前扉2で発生する電荷を金属製フレーム300から蝶番装置510を介して機枠1の内面のアルミ箔シール800へと移動させることができる。よって、前扉2で発生する電荷の放電面積が増えるので、該電荷を効率的に放電することができ、前扉2で発生する静電気等に基づくノイズの影響で、例えば制御装置等の電気的に駆動する内部装置が誤作動してしまうことを好適に抑制できる。
【0052】
また、この実施の形態では、電気伝導手段は薄膜状のアルミ箔シール800であるので、機枠1内部の空間を有効利用することができる。よって、機枠1の大きさが限られている場合にも、好適にノイズの影響を低減することができる。
【0053】
また、前扉2のベース部材200が、上部ベース部材210と下部ベース部材220との分割構造であるので、これら両ベース部材210,220を別個に成形して製造することができる。このため、前扉2の主構造体を一部材で構成する場合に比べて成形が容易となり、前扉2の製造コストを低減することが可能となる。
さらに、左部金属プレート330により、上部ベース部材210と下部ベース部材220とを前扉2裏面側の一方の側部にて上下に結合し、同様に、右部金属プレート340により、上部ベース部材210と下部ベース部材220とを前扉2裏面側の他方の側部にて上下に結合しているので、上下のベース部材210,220どうしの結合部分にかかる負荷を左右の金属プレート330,340で分担することができ、一つの金属プレートで上下のベース部材210,220を相互に結合する場合に比べて結合強度を高めることができる。
また、上部金属プレート310により、左右の金属プレート330,340どうしを上部ベース部材210の裏面側にて相互に連結し、同様に、下部金属プレート320により、左右の金属プレート330,340どうしを下部ベース部材220の前面側にて相互に連結しているので、左右の金属プレート330,340の相対位置にズレが生じ難くなる。また、前扉2の剛性を高めることができ、前扉2の曲げ強度を高めることができる。
【0054】
さらに、受皿18の奥側の起立面は、金属製フレーム300の一部を構成する下部金属プレート320により構成され、該下部金属プレート320と底面金属プレート620とが電気伝導可能な状態で互いに接続されているので、受皿18へのメダル払い出し時に発生する電荷を、底面金属プレート620から下部金属プレート320等を介して、機枠1の内面1aに放電し易くなる。これにより、内部装置の電気的な誤作動を抑制できるだけでなく、払い出されるメダルの帯電も防止できるので、該メダルに触れても、静電気による不快感を受けることがなくなる。
【0055】
<電気伝導手段の変形例1>
機枠1の内面1aに施されたアルミ箔シール800に代えて、機枠1の内面1aにメッキ900を施しても良い。
【0056】
<電気伝導手段の変形例2>
或いは、機枠1の内面1aに施されたアルミ箔シール800に代えて、機枠1の内面1aに沿って配された導電性部材を電気伝導手段として適用しても良い。すなわち、例えば図9(b)に示すように、例えば樹脂からなる板状部材の片面にメッキ900を施すことにより構成された導電性部材700を、機枠1の内面1aの全面に沿って配設しても良い。
また、このような導電性部材700の機枠1内面側の表面を凹凸面とすることにより、表面積が増えるので、放電効果を向上させることができる。
【0057】
このような変形例2によれば、機枠1の内面1aに沿って配された導電性部材700を電気伝導手段として適用するので、該導電性部材700が埃等で汚れ、ノイズ低減効果が得られなくなった場合等に、該導電性部材700を容易に交換可能である。
【0058】
なお、変形例は、上記の例に限らず、例えば金属板を導電性部材として用いても良く、この場合には、機枠1の剛性を高めて機枠1の強度を高めることもできる。さらに、導電性樹脂により構成された導電性部材を用いることとしても良い。
【0059】
なお、本発明はこの実施の形態のパチスロ遊技機100に限られるものではなく、例えば、その他のパチスロ遊技機やスロットマシーン、或いはパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機にも適用可能である。また、前扉2が備える金属製フレーム300、金属製の蝶番装置510、および機枠1のメッキ加工された内面1aのうち、少なくともいずれか一つを、グランド接続することとしても良い。この場合、放電効果がより一層向上する。
さらに、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0060】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、本体枠は導電性の電気伝導手段を内面に沿って形成する一方で、所定幅をもった金属製のプレート部材を額縁状に形成する金属製フレームを周縁部に沿って形成させるとともに、その一側部を金属製の蝶番機構を介して、本体枠の内面に回動可能に軸支され、金属製フレームは蝶番機構を介して電気伝導手段と電気的に接続されている。従って、前扉で発生する電荷を金属製フレームから蝶番機構を介して電気伝導手段へと移動させることができる。よって、前扉で発生する電荷の放電面積が増えるので、該電荷を効率的に放電することができる。その結果、前扉で発生する静電気等に基づくノイズの影響で、例えば制御装置等の電気的に駆動する内部装置が誤作動してしまうことを好適に抑制できる。
【0063】
また、前扉の主構造体である前扉上部構成部材と前扉下部構成部材とを別個に成形して製造することができるため、前扉の主構造体を一部材で構成する場合に比べて、成形が容易となる。従って、前扉の製造コストを低減することが可能となる。また、第1プレート部材により、前扉上部構成部材と前扉下部構成部材とを前扉裏面側の一方の側部にて上下に結合し、第2プレート部材により、前扉上部構成部材と前扉下部構成部材とを前扉裏面側の他方の側部にて上下に結合しているので、前扉上部構成部材と前扉下部構成部材との結合部分にかかる負荷を第1プレート部材と第2プレート部材とで分担することができ、一つのプレート部材で前扉上部構成部材と前扉下部構成部材とを相互に結合する場合に比べて、前扉上部構成部材と前扉下部構成部材との結合強度を向上させることが可能となる。また、第3プレート部材により、第1プレート部材と第2プレート部材とを前扉上部構成部材の裏面側にて相互に連結し、第4プレート部材により、第1プレート部材と第2プレート部材とを前扉下部構成部材の前面側にて相互に連結しているので、第1プレート部材と第2プレート部材との相対位置にズレが生じ難くなる。また、前扉の剛性を高めることができ、前扉の曲げに対する強度を高めるができる。
【0064】
また、受皿の奥側の起立面は、金属製フレームの一部を構成する第4プレート部材により構成され、該第4プレート部材と底面金属プレートとが電気伝導可能な状態で互いに接続されているので、受皿への遊技媒体排出時に発生する電荷を、底面金属プレートから第4プレート部材等を介して、本体枠内面に放電し易くなる。これにより、内部装置の電気的な誤作動を抑制できるだけでなく、払い出される遊技媒体の帯電も防止できるので、該遊技媒体に触れても、静電気による不快感を受けることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の一形態として例示するパチスロ遊技機を示す斜視図である。
【図2】図1のパチスロ遊技機の前扉を開いた状態を示す斜視図である。
【図3】図1のパチスロ遊技機の本体枠を示す斜視図である。
【図4】図1のパチスロ遊技機の本体枠の構成要素の展開図である。
【図5】図1のパチスロ遊技機の右側面図である。
【図6】図1のパチスロ遊技機の背面図である。
【図7】図1のパチスロ遊技機が備える前扉の分解斜視図である。
【図8】図1のパチスロ遊技機が備える底面金属プレートと下部金属プレートとの接続状態を示す断面図である。
【図9】(a)は、図1のパチスロ遊技機の本体枠を構成する面板同士の接続状態を示す要部拡大断面図である、(b)は、メッキが施される面を凹凸面とした場合の導電性部材を示す要部拡大断面図である。
【図10】図1のパチスロ遊技機の本体枠を構成する左の側壁を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 機枠(本体枠)
800 アルミ箔シール(電気伝導手段)
900 メッキ(電気伝導手段)
2 前扉
210 上部ベース部材(前扉上部構成部材)
220 下部ベース部材(前扉下部構成部材)
300 金属製フレーム
310 上部金属プレート(第3プレート部材)
320 下部金属プレート(第4プレート部材)
330 左部金属プレート(第1プレート部材)
340 右部金属プレート(第2プレート部材)
510 蝶番装置(蝶番機構)
18 受皿
620 底面金属プレート
100 パチスロ遊技機(遊技機)
700 導電性部材(電気伝導手段)
Claims (1)
- 前面が開口した箱形形状に構成された本体枠と、該本体枠内部に配され電気的に駆動する内部装置と、該本体枠の開口を塞ぐように該本体枠前面側一側方で回動可能に軸支される前扉と、を備える遊技機において、
前記本体枠は、
少なくとも一面に導電性の箔シールを貼付した面板を、箔シールを有する面が前記本体枠の内面を構成するように箱形形状に組み立てられ、
前記箔シールにより導電性の電気伝導手段を内面に沿って形成し、
前記前扉は、
当該前扉の上半部を構成する前扉上部構成部材と、当該前扉の下半部を構成する前扉下部構成部材と、から構成され、
所定幅をもった金属製のプレート部材を額縁状に形成する金属製フレームを周縁部に沿って形成させるとともに、その一側部を金属製の蝶番機構を介して、前記本体枠の内面に回動可能に軸支され、該金属製フレームは前記蝶番機構を介して前記電気伝導手段と電気的に接続され、
前記電気伝導手段は、
該電気伝導手段を構成する前記各々の箔シールどうしの各接続部に導電性シールを貼設することにより、前記各々の箔シールどうしを相互に電気伝導可能な状態とし、
前記金属製フレームは、
前記前扉上部構成部材と前記前扉下部構成部材とに跨る状態で取り付けられ、前記前扉裏面側の一方の側部にて、前記前扉上部構成部材と前記前扉下部構成部材とを上下に結合する第1プレート部材と、
前記前扉上部構成部材と前記前扉下部構成部材とに跨る状態で取り付けられ、前記前扉裏面側の他方の側部にて、前記前扉上部構成部材と前記前扉下部構成部材とを上下に結合する第2プレート部材と、
前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に架設され、前記前扉上部構成部材の裏面側にて、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材とを相互に連結する第3プレート部材と、
前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に架設され、前記前扉下部構成部材の前面側にて、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材とを相互に連結する第4プレート部材と、
遊技媒体を貯留可能な貯留部が形成された受皿を備え、
前記受皿は、
該貯留部底面を覆う底面金属プレートを敷設するとともに、
該受皿の奥側の起立面は、前記第4プレート部材により構成され、
該第4プレート部材と前記第1プレート部材と前記底面金属プレートと、
および、前記第4プレート部材と前記第2プレート部材と前記底面金属プレートとは、各々に形成された取付孔に止着部材を通すことにより止着され、電気伝導可能な状態で互いに接続されていることを特徴とする遊技機。
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