JPH08287854A - 低温エミッタを有するx線管 - Google Patents

低温エミッタを有するx線管

Info

Publication number
JPH08287854A
JPH08287854A JP8085536A JP8553696A JPH08287854A JP H08287854 A JPH08287854 A JP H08287854A JP 8085536 A JP8085536 A JP 8085536A JP 8553696 A JP8553696 A JP 8553696A JP H08287854 A JPH08287854 A JP H08287854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron
emitter
ray tube
anode
electron emitter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8085536A
Other languages
English (en)
Inventor
Erich Dr Hell
ヘル エーリッヒ
Helmut Kuhn
クーン ヘルムート
Mathias Hoernig
ヘルニヒ マティアス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Siemens AG
Original Assignee
Siemens AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Siemens AG filed Critical Siemens AG
Publication of JPH08287854A publication Critical patent/JPH08287854A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/02Details
    • H01J35/16Vessels; Containers; Shields associated therewith
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/02Details
    • H01J35/04Electrodes ; Mutual position thereof; Constructional adaptations therefor
    • H01J35/06Cathodes
    • H01J35/064Details of the emitter, e.g. material or structure
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2235/00X-ray tubes
    • H01J2235/16Vessels
    • H01J2235/165Shielding arrangements
    • H01J2235/168Shielding arrangements against charged particles

Landscapes

  • X-Ray Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温エミッタを有するX線管において、電子
エミッタ、ひいてはX線管の寿命が延長されるように構
成すること。 【解決手段】 アノード(10)と電子エミッタ(5)
とを有するX線管であって、該電子エミッタから電子ビ
ーム(ES)が出射し、かつ前記電子エミッタは少なく
ともエミッタを放出する面領域では電子放出材料から構
成されており、該電子放出材料は、タングステンよりも
小さな電子出射動作をし、電子エミッタ(5)とアノー
ド(10)との間に配置されたホール絞り(20)を有
し、該ホール絞りはアノードと同じ電位にあり、前記電
子ビーム(ES)は前記ホール絞りを通過し、焦点(B
F)でアノード(10)の衝突面(22)に衝突し、該
焦点から有効X線ビーム束が出射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アノードと電子エ
ミッタとを有するX線管に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビームの電子がアノードに衝突する
と、所望のX線ビームの他にイオンも発生し、このイオ
ンは電子エミッタとアノードとの間の電界の電界曲線に
沿って、電子エミッタ方向に運動する。イオンはこの電
子エミッタに相応の力学的エネルギーで衝突する。その
際に電子エミッタの損傷が例えば溶解、化学反応または
エミッション層の剥離によって発生し得る。このことは
エミッタの放出能力を低減しかねない。
【0003】現在広範に使用されているX線管には例え
ばタングステンの電子エミッタが配置されている。タン
グステンはイオン衝撃に対して比較的強い。しかしいず
れにしろこの種の電子エミッタの寿命はその高い動作温
度によって制限されている。なぜなら、電子エミッタ材
料の蒸着により結局はX線管が機能しなくなるからであ
る。その代わりに、DE4026300A1およびWO
92/03837A1から公知の冒頭に述べた形式のX
線管では、いわゆる低温エミッタが使用される。すなわ
ち、少なくとも電子放出面領域ではタングステンよりも
小さな電子放出動作をする材料からなる電子エミッタが
使用される。したがってこの低温エミッタはすでに比較
的低温で電子放出をし、電子エミッタの寿命、ひいては
X線間の寿命がイオン衝撃により制限される。
【0004】DE4026300A1およびWO92/
03837A1によるX線管の場合、電子ビームが他に
ホール絞りを通過する。このホール絞りはWO92/0
3837A1の場合は焦点電極として、DE40263
00A1の場合は格子または焦点電極として用いる。
【0005】電子ビームがホール絞りを通過するX線管
はその他にDE4230047C1からも公知である。
【0006】DE4026300A1のX線管も、DE
4026301A1から公知のX線管と同じように低温
エミッタを有する。この低温エミッタでは電子を放出す
る材料としてLanthanhexaborid(LaB)が使用され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、低温
エミッタを有するX線管において、電子エミッタ、ひい
てはX線管の寿命が延長されるように構成することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によ
り、アノードと電子エミッタとを有するX線管であっ
て、該電子エミッタから電子ビームが出射し、かつ前記
電子エミッタは少なくともエミッタを放出する面領域で
は電子放出材料から構成されており、該電子放出材料
は、タングステンよりも小さな電子出射動作をし、電子
エミッタとアノードとの間に配置されたホール絞りを有
し、該ホール絞りはアノードと同じ電位にあり、前記電
子ビームは前記ホール絞りを通過し、焦点でアノードの
衝突面に衝突し、該焦点から有効X線ビーム束が出射す
るように構成して解決される。
【0009】
【発明の実施の形態】ホール絞りがアノード電位にある
ので、ホール絞りの領域ではアノードの衝突面とホール
絞りとの間に電磁界のない空間が存在する。アノードの
電子衝突により形成されるイオンが電磁界のない空間に
発生するから、ホール絞りと電子エミッタとの間の電磁
界のない空間をホール絞りを通ったイオンだけが電子エ
ミッタに到達することができる。したがって形成された
イオンのうち比較的にわずかな部分だけが電子エミッタ
に達することができ、これにより電子エミッタの寿命、
ひいてはX線管の寿命が延長される。
【0010】イオンがホール絞りを通って電子エミッタ
に達する確率は、絞り開口部が小さければ小さいほど同
じように小さいから、電子ビームが衝突面の面法線に対
して45゜より大きな角度を以て焦点で衝突すると有利
である。すなわちこの場合は、とりわけホール絞りが電
子ビームに対して少なくとも実質的に直角に延在する平
面に配置されていれば、電子ビームのそれぞれの横断面
に対して最小の大きさの絞り開口部が得られる。その他
電子ビームが円形横断面を有していれば、電子ビームの
所定の横断面に対してホール絞りの通過開口部の大きさ
は最小となる。
【0011】低温エミッタに対して電子を放出する材料
としては、とくにイリジウム−Cerおよびイリジウム
−ランタン系の合金が適する。低温エミッタに対して同
じように適する材料はLanthanhexaboridである。
【0012】
【実施例】図1には、1によりX線管の真空ケーシング
が示されている。この真空ケーシングは実施例の場合、
公知のように金属およびセラミックまたはガラス(他の
材料も可能である)を用いて作製される。真空ケーシン
グ1内の管状ケーシング突起2にはカソード装置3が設
けられている。このカソード装置は、回転対称のウェー
ネルト電極4内に収容された電子エミッタを有し、この
エミッタは円盤状の白熱カソードの形態で扁平エミッタ
として構成され、セラミックディスク6によりウェーネ
ルト電極4に取り付けられている。白熱カソード5に対
向して、全体で7と付された回転アノードが設けられて
いる。この回転アノードはシャフト8を介してロータ9
と結合されたアノード皿10を有する。ロータ9は、図
1には図示されていない仕方で、真空ケーシング1と結
合された軸11に回転可能に支承されている。ロータ9
の領域では、真空ケーシング1の外壁に固定子12が取
り付けられている。この固定子はロータ9と共に、回転
アノードの駆動に用いる電気モータを形成する。
【0013】X線管の動作時には、固定子12に線路1
3と14を介して交流電流が供給され、軸11を介して
ロータ9と結合されたアノード皿10が回転する。
【0014】管電圧は線路15と16を介して印加され
る。線路15は軸11と接続している。この線路は真空
ケーシング1とも電気的に接続している。線路16は白
熱カソード5の一方の端子と接続されている。白熱カソ
ード5の他方の端子は線路17と接続されており、この
線路を介して白熱カソード5にヒート電流を供給するこ
とができる。これは、白熱カソード5から円形横断面の
電子ビームESが放射される場合である。図1には電子
ビームESの中心軸線しかプロットされていないが、図
2及び図3にはその輪郭ないし境界線も示されている。
【0015】電子ビームはまず焦点電極19を通り、次
にホール絞り20の絞り開口部Aをとおり、そして次に
図示のようにBFの付された焦点でアノード皿10の衝
突面22に衝突する。焦点電極19は絶縁体21を中間
挿入して真空ケーシング1に取り付けられている。ホー
ル絞り20は、真空ケーシング1と電気的に接続されて
おり、つまりアノード電位と同じであり、また電子ビー
ムESに対して少なくとも実質的に直角の平面に配置さ
れている。焦点BFからX線ビームが発する。有効X線
ビーム束の中心ビームと縁ビームが図1と図2では一点
鎖線で示されており、それぞれZSないしRSと付され
ている。この有効X線ビームはビーム出射窓23を通っ
て出射する。
【0016】白熱カソード5はいわゆる低温エミッタで
あり、カソード材料として通常使用されるタングステン
より低温で出射動作する材料からなり、したがって低い
動作温度を有する。白熱カソード5はイリジウムおよび
Cer(Ir−Ce)またはイリジウムとランタン(I
r−La)またはLanthanhexaborid(LaB)からな
る焼結体として構成される。低温エミッタに対する材料
として、一般的にはレニウムないし第VIII類金属か
らなる合金が適する。周期表の縦列およびバリウム類元
素からカルシウム、ランタン、イットリウム、ガドリウ
ム、Cer、トリウム、ウラン。その他に、酸化ランタ
ン(La)のドープされたタングステンベースま
たはモリブデンベース。さらにトーライト・タングステ
ンも低温エミッタに対する材料として適する。
【0017】白熱カソード5の端子とウェーネルト電極
4との間には、図1ではウェーネルト電圧Uが印加さ
れる。さらに図1では、白熱カソード5の一方の端子と
焦点電極19との間に焦点電圧Uが印加される。
【0018】電子ビームESに対して設けられた、焦点
電極19の回転対称な通過開口部の形状および焦点電圧
とウェーネルト電圧Uは次のように選択されてい
る。すなわち仮想焦点または電子ビームESの“クロス
オーバー”が白熱カソード5から見て衝突面22の後ろ
に生ずるように選択される。このことによって層状電子
ビームが得られる。すなわち、白熱カソード5と焦点B
Fとの間には実質的に交差する電子ビームが存在しな
い。
【0019】衝突面の熱負荷が許容限界を越えないよう
にするため、電子ビームESは次のような角度αで焦点
BFにある衝突面22の面法線Nに衝突する。すなわ
ち、直線状の焦点、正確に言えば楕円形焦点BFが得ら
れるような角度で衝突する(図3参照)。頂点BFの幅
Bは電子ビームの直径Dに相当する(図4参照)。この
直径は、白熱カソード5、ウェーネルト電極4、焦点電
極19およびホール絞り20の形状が所定のものであ
り、ヒート電流と管電圧も所定のものであれば、ウェー
ネルト電圧Uと焦点電圧Uに依存する。
【0020】通常得ようと努められる焦点寸法の観点か
らは、角度αは次のように選択される。すなわち、電子
ビームESの直径Dが0.1から2.0mmであるとき
焦点の長さLが1から15mmであるように選択され
る。上記の直径領域はホール絞り20後方の電子ビーム
ESの直径に対しても当てはまる。
【0021】ビーム出射窓23の長さは次のように選択
される。すなわち、有効X線ビーム束の中心ビームZS
と、焦点BFにある衝突面22の面法線Nとの角度βが
少なくとも実質的に角度αと等しくなるように選択す
る。X線ビーム束の中心ビームの方向で見て、高い結像
品質に有利な少なくとも実質的に円形の焦点が得られ
る。
【0022】電子ビームESの円形横断面によってま
ず、焦点BFにおいてX線ビームのガウス曲線状強度分
布を任意の方向で得るための前提条件が得られる。電子
ビームESは、白熱カソード5とアノード皿10との間
に配置され、アノード電位にあるホール絞り10を通過
するから、電子ビームESがアノード皿10のごく近傍
でも円形横断面を有することが保証される。ホール絞り
20がアノード電位にあるので、すなわちホール絞りと
アノード皿10との間に電磁界のない空間が存在し、こ
の空間内では電子ビームESの横断幾何形状に電磁界に
起因する歪みが発生しないから、衝突面22には実際上
円形横断面の電子ビームESが衝突する。これにより任
意の方向で見てもガウス曲線状の理想に良好に近似する
X線ビーム強度分布が焦点BFで保証される。このよう
な強度分布は、円形横断面の電子ビームESを形成する
カソード装置3を使用したとしても、ホール絞り20が
存在しなければ保証されないであろう。なぜなら、衝突
面22に衝突する電子ビームESがその横断面形状の点
で明らかに円形横断面から異なることとなるからであ
る。
【0023】電子ビームESは層状のビームプロフィー
ルを有しているから、ガウス曲線状の理想にさらに近似
したX線ビーム強度分布が焦点BFで達成される。
【0024】ホール絞り20は白熱カソード5をイオン
衝撃からも守る。すなわち、本発明のX線管の場合は、
アノード皿10と電子ビームESが衝突することにより
形成されるイオンが電磁界のない空間に発生するので、
ホール絞り20を通ってホール絞り20と白熱カソード
5との間の電磁界のない空間に入り込まないイオンだけ
が白熱カソード5に到達することができる。したがって
形成されたイオンのうち比較的にわずかな部分だけが白
熱カソード5に達することができ、したがって本発明の
X線管では白熱カソード5の寿命が高められ、ひいては
X線管の寿命がホール絞りのないエックス線管よりも長
くなる。白熱カソード5として使用される低温エミッタ
の、従来のエミッタ、例えばタングステンからなるエミ
ッタに対する利点は、動作温度が低温であるため、寿命
を延長することのできることであり、非常に有利であ
る。なぜなら、イオン衝撃による白熱カソード5の早期
の故障が回避されるからである。
【0025】電子ビームESは、45゜よりも大きな角
度αで衝突面22の面法線Nに衝突して焦点BFに達
し、ホール絞り20は電子ビームESに対して少なくと
も実質的に直角に延在する面に配置されているから、ホ
ール絞り20の絞り開口部Aの大きさは、電子ビームが
焦点を形成するために同じ寸法で、かつ衝突面22の面
法線Nに対して鋭角に焦点BFに衝突する場合より大き
い。このことは有利である。なぜなら、イオンが白熱カ
ソード5に達する確率が、絞り開口部Aが小さければ小
さいほど同じように小さくなるからである。電子ビーム
ESはその他に円形状の横断面を有しているから、所定
の電子ビームESの横断面と角度αに対してホール絞り
20の絞り開口部Aの大きさは最小である。
【0026】ケーシング突起2を閉鎖するセラミック部
材24の壁部分の内側と、ウェーネルト電極4を白熱カ
ソード5と共に収容するセラミック管25との間には、
2つの圧電変換器26、27が設けられている。この圧
電変換器は実質的にピエゾ結晶である。圧電変換器2
6、27は、カソード装置3とケーシング突起2との機
械的結合に用いる。また、この圧電変換器は調整のため
に、白熱カソード5と回転アノード7とを相対的相互に
調整するために用いる。この調整は、衝突面22の面法
線Nに対する電子ビームESの角度αが変化し、また焦
点BFが衝突面22上で移動するように行われる。この
ことは簡単には次のようにして達成される。すなわち、
白熱カソード5と回転アノード7とが、電子ビームES
と面法線Nを含む平面内で相対的相互に調整できるよう
にして達成される。このために圧電変換器26、27は
これに印加される電圧が変化する際に実質的に面法線N
の方向で長さ変化するように構成される。
【0027】圧電変換器26、27は図2によれば、操
作ユニット8に接続されている。xで示された回転ヘッ
ド29aまたはαで示された回転ヘッド29bが操作さ
れるかに応じて、圧電変換器26と27が同方向または
反対方向に制御される。同方向に制御される場合は、電
子ビームESが面法線Nの方向に一方または他方の方向
で平行移動される。反対方向に制御される場合は、電子
ビームESの角度αが面法線Nに対して一方または他方
に変化する。
【0028】圧電変換器26、27はまた調整ユニット
を形成する。この調整ユニットにより、圧電変換器26
と27の調整限界内でカソード装置3と回転アノード7
の配向を相対的相互に、焦点BFがそれぞれ所望の位置
を取るように調整することができる。
【0029】この調整の可能性は、面法線Nと電子ビー
ムESとの間の角度が非常に大きく、例えば80゜であ
るときに非常に重要である。というのは、このような場
合にはわずかな調整誤差でさえ次のことを引き起こす危
険性があるからである。すなわち、電子ビームESが、
X線管の動作中に発生する熱に起因する回転アノード7
の軸方向移動と、白熱カソード5を含むカソード装置3
の熱に起因する傾斜および/または移動によって、衝突
面22を外すという危険性があるのである。
【0030】圧電変換器26と27は真空のX線管にお
いても操作ユニット28によって操作することができる
から、熱に起因する回転アノード7の軸方向移動の場合
でも、白熱カソード5を含むカソード装置3の熱に起因
する傾斜および/または移動の場合でも、圧電変換器2
6と27の相応の操作によって補正することができる。
X線管の取り付けはまた簡単に行うことができる。なぜ
なら電子ビームが回転アノード7の衝突面22に正常に
衝突することを保証するための特別な調整が必要ないか
らである。
【0031】前記の実施例の場合は、コストを低減する
ために圧電変換器26、27が設けられている。しかし
他の電気的調整素子、機械的調整素子、または電気機械
的調整素子を設けることもできる。
【0032】前記の実施例の場合は、圧電変換器26と
27により形成された調整ユニットがカソード装置3に
配属されている。これは、圧電変換器の質量と重量が小
さいためである。すなわち、カソード装置3と回転アノ
ード7との間で所望の相対運動を得るために、カソード
装置3だけが調整される。しかし基本的には、調整ユニ
ットを回転アノード7に配属し、これにより所望の相対
運動を回転アノード7の調整だけによって得ることもで
きる。さらに、カソード装置3と回転アノード7とに調
整ユニットを配属して、所望の相対運動をカソード装置
3と回転アノード7の調整によって得ることもできる。
前記の実施例の場合、調整ユニットは複数の調整素子を
有する。すなわち、2つの圧電変換器26と27を有す
る。しかし場合によっては調整ユニットが1つの調整素
子しか有していなくても十分である。
【0033】焼結体としての白熱カソード5の前記の構
成に対する択一的実施例として、白熱カソード5を基体
と、電子放出のために設けられた面の領域で基体に取り
付けられた被覆部とから構成することもできる。この場
合被覆部は、基体の材料と比較して小さな電子放出動作
をする材料からなる。基体に対する材料として、例えば
タングステンまたはモリブデンが、被覆部に対する材料
としてLanthanhexaborid(LaB)が考えられる。
【0034】さらに、白熱カソード5を基体と被覆部と
から構成し、この被覆部が電子放出のために設けられた
面領域の外でも基体を覆い、かつ被覆部が基体の材料と
比較して高い電子出射動作をするような材料からなるよ
うにすることもできる。基体に対する材料としては、例
えばLaBが、被覆部に対する材料としてはタングス
テンまたはモリブデンが適する。
【0035】イオン衝撃に対して強い電子エミッタが設
けられているれば、ホール絞り20の代わりに、アノー
ド電位にある他の電極を設けることもできる。この電極
によっても、電子ビームESが実際に円形横断面を以て
衝突面22に衝突することが保証される。
【0036】前記の実施例では、回転アノードX線管が
取り扱われた。しかし本発明は固定アノードを有するX
線管にも適用することができる。
【0037】前記の実施例では、電子エミッタが直接加
熱される白熱カソードによって形成される。しかし直接
加熱される白熱カソードの代わりに、他の電子エミッ
タ、例えば間接加熱されるカソードまたは例えばPierce
による電子銃を使用することもできる。電子エミッタと
して直接加熱される白熱カソードを使用する場合、この
カソードをかならずしも前記の実施例のように面状エミ
ッタとして構成する必要はない。例えば凹面状に湾曲し
た電子エミッタを使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線管の概略を示す縦断面図である。
【図2】図1のX線管の一部拡大縦断面図である。
【図3】図1および図2のX線管の焦点の拡大斜視図で
ある。
【図4】図3のラインIV−IVの断面図である。
【符号の説明】
1 真空ケーシング 2 ケーシング突起 3 カソード装置 4 ウェーネルト電極 5 白熱カソード 6 セラミック板 7 回転アノード 8 シャフト 9 回転子 10 アノード皿 11 軸 12 固定子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マティアス ヘルニヒ ドイツ連邦共和国 エアランゲン ライプ ツィガー シュトラーセ 74

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アノード(10)と電子エミッタ(5)
    とを有するX線管であって、 該電子エミッタから電子ビーム(ES)が出射し、 かつ前記電子エミッタは少なくともエミッタを放出する
    面領域では電子放出材料から構成されており、 該電子放出材料は、タングステンよりも小さな電子出射
    動作をし、電子エミッタ(5)とアノード(10)との
    間に配置されたホール絞り(20)を有し、 該ホール絞りはアノードと同じ電位にあり、 前記電子ビーム(ES)は前記ホール絞りを通過し、焦
    点(BF)でアノード(10)の衝突面(22)に衝突
    し、該焦点から有効X線ビーム束が出射する、ことを特
    徴とする、低温エミッタを有するX線管。
  2. 【請求項2】 電子ビームは、衝突面(22)の面法線
    (N)に対して45゜よりも大きな角度αで焦点(B
    F)で衝突する、請求項1記載のX線管。
  3. 【請求項3】 電子ビーム(ES)は少なくとも実質的
    に円形の横断面を有している、請求項1または2記載の
    X線管。
  4. 【請求項4】電子エミッタ(5)は電子を放出する材料
    として、Lanthnoxidのドープされたタングステンまた
    はモリブデンまたはトーライト・タングステンを有す
    る、請求項1から3までのいずれか1項記載のX線管。
  5. 【請求項5】 電子エミッタは電子を放出する材料とし
    て、レニウムないし第VIII類金属、周期表の縦列の
    合金および、バリウム類元素、カルシウム、ランタン、
    イットリウム、ガドリウム、Cer、トリウム、ウラン
    を含む、請求項1から4までのいずれか1項記載のX線
    管。
  6. 【請求項6】 電子エミッタは電子を放出する材料とし
    て、イリジウム/Cer(Ir/Ce)、イリジウム/
    ランタン(Ir/La)またはイリジウム/白金(Ir
    /Pt)系を含む、請求項5記載のX線管。
  7. 【請求項7】 電子エミッタは電子を放出する材料とし
    てLanthanhexaborid(LaB)を含む、請求項5記載
    のX線管。
JP8085536A 1995-04-07 1996-04-08 低温エミッタを有するx線管 Withdrawn JPH08287854A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19513290.4 1995-04-07
DE19513290A DE19513290C1 (de) 1995-04-07 1995-04-07 Röntgenröhre mit einem Niedrigtemperatur-Emitter

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08287854A true JPH08287854A (ja) 1996-11-01

Family

ID=7759195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8085536A Withdrawn JPH08287854A (ja) 1995-04-07 1996-04-08 低温エミッタを有するx線管

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5703924A (ja)
JP (1) JPH08287854A (ja)
CN (1) CN1138742A (ja)
DE (1) DE19513290C1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005203358A (ja) * 2003-12-10 2005-07-28 General Electric Co <Ge> X線ビームの発生方法及び装置
WO2017073523A1 (ja) * 2015-10-28 2017-05-04 東芝電子管デバイス株式会社 回転陽極型x線管

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9620160D0 (en) * 1996-09-27 1996-11-13 Bede Scient Instr Ltd X-ray generator
US6115453A (en) * 1997-08-20 2000-09-05 Siemens Aktiengesellschaft Direct-Heated flats emitter for emitting an electron beam
US5802140A (en) 1997-08-29 1998-09-01 Varian Associates, Inc. X-ray generating apparatus with integral housing
US6236713B1 (en) * 1998-10-27 2001-05-22 Litton Systems, Inc. X-ray tube providing variable imaging spot size
US6361208B1 (en) 1999-11-26 2002-03-26 Varian Medical Systems Mammography x-ray tube having an integral housing assembly
JP3699666B2 (ja) * 2001-09-19 2005-09-28 株式会社リガク X線管の熱陰極
JP2009538500A (ja) * 2006-05-22 2009-11-05 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 電子ビームが回転性陽極運動と同時に処理されるx線管
DE102006024437B4 (de) * 2006-05-24 2012-08-09 Siemens Ag Röntgenstrahler
EP2285286A2 (en) * 2008-05-09 2011-02-23 Philips Intellectual Property & Standards GmbH X-Ray Examination System with Integrated Actuator Means for Performing Translational and/or Rotational Disuplacement Movements of at Least One X-Radiation Emitting Anode's Focal Spot Relative to a Stationary Reference Position and Means for Compensating Resulting Parallel and/or Angular Shifts of the Emitted X-Ray Beams
DE102008026633A1 (de) * 2008-06-04 2009-12-10 Siemens Aktiengesellschaft Röntgenröhre
CN102224560B (zh) * 2008-11-26 2015-08-05 皇家飞利浦电子股份有限公司 用于x射线管的辅助格栅电极
EP2478547A1 (en) * 2009-09-15 2012-07-25 Koninklijke Philips Electronics N.V. Distributed x-ray source and x-ray imaging system comprising the same
US8385506B2 (en) 2010-02-02 2013-02-26 General Electric Company X-ray cathode and method of manufacture thereof
US8938050B2 (en) 2010-04-14 2015-01-20 General Electric Company Low bias mA modulation for X-ray tubes
JP5614854B2 (ja) * 2012-03-27 2014-10-29 株式会社リガク 電子銃、x線発生装置及びx線測定装置
RU2505882C1 (ru) * 2012-11-08 2014-01-27 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Санкт-Петербургский государственный университет" (СПбГУ) Состав материала для изготовления электродов генераторов низкотемпературной плазмы
DE102012223569B4 (de) 2012-12-18 2014-08-14 Siemens Aktiengesellschaft Röntgenröhre
CN103337442B (zh) * 2013-04-27 2016-06-08 中国人民解放军北京军区总医院 基于LaB6纳米材料热发射的X射线管及移动CT扫描仪
CN103340641B (zh) * 2013-04-27 2016-06-08 中国人民解放军北京军区总医院 Ct扫描仪脉冲成像系统及其脉冲成像方法
CN106206223B (zh) * 2013-10-29 2019-06-14 万睿视影像有限公司 发射特点可调节以及磁性操控和聚焦的具有平面发射器的x射线管
DE102014204112A1 (de) * 2014-03-06 2015-09-10 Siemens Aktiengesellschaft Röntgenröhre
US9748070B1 (en) 2014-09-17 2017-08-29 Bruker Jv Israel Ltd. X-ray tube anode
JP2019501493A (ja) * 2015-12-03 2019-01-17 ヴァレックス イメージング コーポレイション X線アセンブリ
EP3518266A1 (de) 2018-01-30 2019-07-31 Siemens Healthcare GmbH Thermionische emissionsvorrichtung
US11302508B2 (en) 2018-11-08 2022-04-12 Bruker Technologies Ltd. X-ray tube

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH597834A5 (ja) * 1975-10-06 1978-04-14 Comet Ges Fuer Elektronische R
JPS5811079B2 (ja) * 1976-10-05 1983-03-01 株式会社東芝 X線源装置
US5077774A (en) * 1989-07-12 1991-12-31 Adelphi Technology Inc. X-ray lithography source
DE4026301A1 (de) * 1990-08-20 1992-02-27 Siemens Ag Elektronenemitter einer roentgenroehre
DE4026300A1 (de) * 1990-08-20 1992-02-27 Siemens Ag Elektronenemitter einer roentgenroehre
DE4026299A1 (de) * 1990-08-20 1992-02-27 Siemens Ag Roentgenanordnung mit einem roentgenstrahler
DE4230047C1 (de) * 1992-09-08 1993-10-14 Siemens Ag Röntgenröhre

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005203358A (ja) * 2003-12-10 2005-07-28 General Electric Co <Ge> X線ビームの発生方法及び装置
WO2017073523A1 (ja) * 2015-10-28 2017-05-04 東芝電子管デバイス株式会社 回転陽極型x線管

Also Published As

Publication number Publication date
DE19513290C1 (de) 1996-07-25
CN1138742A (zh) 1996-12-25
US5703924A (en) 1997-12-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08287854A (ja) 低温エミッタを有するx線管
JPH08287855A (ja) X線管
US6438207B1 (en) X-ray tube having improved focal spot control
US7382862B2 (en) X-ray tube cathode with reduced unintended electrical field emission
US6661876B2 (en) Mobile miniature X-ray source
EP0924742B1 (en) Means for preventing excessive heating of an X-ray tube window
US6181771B1 (en) X-ray source with selectable focal spot size
KR100911434B1 (ko) Cnt를 이용한 삼극형 구조의 초소형 x 선관
US20120307974A1 (en) X-ray tube and radiation imaging apparatus
JPH09167586A (ja) X線管
KR20070026026A (ko) X 선관
US5142652A (en) X-ray arrangement comprising an x-ray radiator having an elongated cathode
JP2012256559A (ja) 放射線透過型ターゲット
US10841515B1 (en) X-ray generation tube, X-ray generation apparatus, and X-ray imaging apparatus
US5828727A (en) X-ray tube
KR20100071564A (ko) 엑스선 튜브
EP1133784B1 (en) X-ray tube providing variable imaging spot size
JPH10134744A (ja) X線管
US7062017B1 (en) Integral cathode
CN218482194U (zh) 模块化阴极装置,模块化双阴极装置和x射线管
JP3095794B2 (ja) 出口窓を有するx線管
US20200395185A1 (en) Electron gun
JPH10334839A (ja) X線管
JP6064456B2 (ja) X線管
CN214753635U (zh) 一种微焦点x射线管

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030701