JPH082874A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JPH082874A
JPH082874A JP13921694A JP13921694A JPH082874A JP H082874 A JPH082874 A JP H082874A JP 13921694 A JP13921694 A JP 13921694A JP 13921694 A JP13921694 A JP 13921694A JP H082874 A JPH082874 A JP H082874A
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JP
Japan
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body frame
main body
leg
trolley
horizontal portion
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JP13921694A
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English (en)
Inventor
Katsuji Tsuyama
濶次 津山
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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  • Leg Units, Guards, And Driving Tracks Of Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被搬送物の搬送作業を効率良く行ない得ると
ともに、狭いスペースの現場にも対応し得て移動に対す
る自由度の高い搬送装置を提供する。 【構成】 駆動側脚部7と従動側脚部8からなる一対の
脚部とそれら脚部7、8の上端部間に横架された水平部
9とから構成された門型の本体フレーム2と、これに沿
って移動可能に設けられ、被搬送物Mを吊りビーム21
を介して吊り下げ、電動チェーンブロック20により昇
降可能としたトロリー3と、本体フレーム2を移動させ
るべく各脚部7、8に設けられたステアリング機構を有
する駆動輪4、およびキャスター5と、駆動輪4を駆動
するためのACサーボモータ6とを具備してなり、前記
各脚部7、8は高さ調節用シリンダー14により伸縮自
在とされ、前記水平部9は幅調節用シリンダー17によ
り伸縮自在とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば道路掘削工事現
場や工場、倉庫、鉄道駅、港湾、空港等において土砂、
資材、製品、設備機器等の種々の被搬送物を搬送する際
に用いて好適な搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、道路に種々の設備埋設工
事を行なうべく道路を掘削する場合には、バックホーに
より掘削を行ない、掘削土砂をダンプトラックに積載し
て搬出することが最も一般的である。また、工場等の比
較的大規模なスペースで大重量の被搬送物を搬送する際
には橋型(ガントリー)クレーンが、それよりも小規模
の場合にはホイスト付門型クレーンがよく用いられてい
る。さらに、空港やコンテナヤード等においてはトラン
ステーナと称されるコンテナ搬送装置が用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の搬送手段においてはそれぞれに次のような問題点を
有していた。道路掘削工事においてバックホーとダンプ
トラックにより掘削土砂を搬送する場合、バックホーの
旋回範囲内にダンプトラックを待機させ、バックホーを
旋回させながらダンプトラックに土砂を積み込むため、
多大な作業スペースが必要であるとともに、現場の状況
によりバックホーの旋回範囲内にダンプトラックを待機
させられない場合にはバックホーまたはダンプトラック
をその都度移動させながら積み込みを行なわざるを得な
いので、作業効率が極めて良くないという問題があっ
た。
【0004】また、橋型クレーンやホイスト付門型クレ
ーンの場合、機体自体の寸法が大きいとともに重量が大
きく、また、移動に対する自由度が小さく小回りが利か
ないため、狭いスペースの現場には適応しにくいという
問題があった。また、トランステーナについても上記ク
レーン類ほどは機体の寸法が大きくないものの、機体の
幅や高さが変化し得るものではないので、使用場所には
自ずと制限があった。そこで、比較的寸法が小さく、か
つ自由に移動し得る搬送装置としてトラッククレーンも
多用されているが、これについてもクレーンがトラック
の周囲を旋回する構造となっているために占有面積が広
くなってしまうという問題を解決し得るものではなかっ
た。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、被搬送物の搬送作業を効率良く行ない得る
とともに、狭いスペースの現場にも対応し得て移動に対
する自由度の高い搬送装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の搬送装置は、一対の脚部とそれら
脚部の上端部間に横架された水平部とから構成され、自
立可能な門型の形態とされた本体フレームと、該本体フ
レームの水平部にこれに沿って移動可能に設けられ、前
記本体フレームの内側において被搬送物を昇降可能に吊
り下げて支持するためのトロリーと、前記本体フレーム
を移動させるべく各脚部の下端部に設けられた車輪と、
これら車輪のうち少なくとも一方の脚部側の車輪を駆動
するための車輪駆動手段とを具備してなり、前記本体フ
レームにおける前記脚部は水平部を昇降させるべく伸縮
自在とされているとともに、前記水平部は両脚部間の間
隔を変化させるべく伸縮自在とされていることを特徴と
するものである。
【0007】また、請求項2記載の搬送装置は、前記本
体フレームにおける脚部および水平部の各々が、外管部
材とその内部に挿入された内管部材とからなり、該脚部
および水平部をそれぞれ伸縮させるべく外管部材に対し
て内管部材が挿入、抜出する方向にこれらを相対移動さ
せる脚部駆動手段および水平部駆動手段が設けられると
ともに、前記トロリーを前記水平部に沿って移動させる
ためのトロリー駆動手段が設けられていることを特徴と
するものである。
【0008】また、請求項3記載の搬送装置は、前記ト
ロリーには、被搬送物を吊り下げるための吊り治具が設
けられ、該吊り治具を昇降させるための吊り治具昇降手
段が設けられていることを特徴とするものである。
【0009】また、請求項4記載の搬送装置は、前記各
脚部に設けられた車輪が該脚部の軸線方向を中心として
旋回自在とされ、それら車輪のうちいずれかの車輪の向
きを変えることにより前記本体フレームの移動方向を変
更するためのステアリング機構が設けられていることを
特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の搬送装置は、被搬送物を門型の
本体フレームの内側においてトロリーにより吊り下げ支
持し、その状態で本体フレームの脚部に設けられた車輪
が車輪駆動手段により駆動されることで本体フレーム、
すなわち搬送装置全体が移動し、さらに、本体フレーム
内でトロリーが水平部に沿って水平移動することによっ
て被搬送物を所定の位置に搬送する。その際、被搬送物
の形態や大きさに応じて、あるいはこの搬送装置の使用
条件、例えば搬送装置を置く路面の凹凸や段差等に応じ
て、本体フレームの脚部を伸縮させることで水平部を昇
降させてその高さを調節し、また、水平部を伸縮させる
ことで両脚部間の間隔を調節する。
【0011】また、請求項2記載の搬送装置は、トロリ
ーが被搬送物を吊り下げた状態でトロリー駆動手段によ
り本体フレームの水平部に沿って水平移動することで、
被搬送物を本体フレーム内の所定の位置に搬送する。そ
して、脚部駆動手段の作動により脚部を構成する外管部
材と内管部材とが相対移動することで本体フレームの脚
部が伸縮し、水平部が昇降する。また同様に、水平部駆
動手段の作動により水平部を構成する外管部材と内管部
材とが相対移動することで水平部が伸縮し、両脚部間の
間隔が変化する。
【0012】また、請求項3記載の搬送装置は、トロリ
ーに設けられた吊り治具に被搬送物を吊り下げ、その状
態で吊り治具昇降手段の作動により吊り治具が昇降する
ことで被搬送物が昇降する。
【0013】また、請求項4記載の搬送装置は、本体フ
レームの移動に際してステアリング機構の作動により本
体フレームの脚部に設けられた車輪の向きが変わり、こ
れにより本体フレームは様々な方向に移動する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図4を
参照して説明する。これらの図に示すように、本実施例
の搬送装置1は、門型の本体フレーム2と、被搬送物M
を吊り下げるためのトロリー3と、本体フレーム2を移
動させるための駆動輪4(車輪)およびキャスター5
(車輪)と、駆動輪4を駆動するためのACサーボモー
タ6(車輪駆動手段)とを具備している。なお、以下の
説明においては、図1における紙面に垂直な方向を搬送
装置1の前後方向、紙面における左右方向を搬送装置1
の左右方向とする。
【0015】図1に示すように、本体フレーム2は、駆
動側脚部7と従動側脚部8とからなる一対の脚部と、こ
れら脚部7、8の上端部間に横架された水平部9とから
構成されている。さらに、各脚部7、8は、中空状の下
部フレーム10、11(外管部材)と、その内部に挿入
された中空状の昇降フレーム12、13(内管部材)
と、これらフレーム10、11、12、13に内蔵さ
れ、昇降フレーム12、13を下部フレーム10、11
に対して昇降させるための高さ調節用シリンダー14
(脚部駆動手段)とで構成されている。また、水平部9
は、中空状の外側フレーム15(外管部材)と、その内
部に挿入された中空状の内側フレーム16(内管部材)
と、これらフレーム15、16に内蔵され、外側フレー
ム15に対して内側フレーム16が挿入、抜出する方向
にこれらを相対移動させるための幅調節用シリンダー1
7(水平部駆動手段)とで構成されている。そして、各
脚部7、8の上部を構成している各昇降フレーム12、
13の上端と、水平部9の両側部を構成している外側フ
レーム15、内側フレーム16の先端とは直交状態で連
結固定されて一体化されている。これにより、図1に2
点鎖線で示すように、本体フレーム2は、高さ調節用シ
リンダー14の作動により昇降フレーム12、13を下
部フレーム10、11に対して昇降させることで各脚部
7、8が伸縮して水平部9の高さを自由に調節でき、か
つ、幅調節用シリンダー17の作動により外側フレーム
15と内側フレーム16とを左右方向に相対移動させる
ことで水平部9が伸縮して両脚部7、8間の間隔も自由
に調節できるものとなっている。
【0016】また、脚部を構成している下部フレームの
うち、図2に示すように、駆動側脚部7の下部フレーム
10の下端部には、ベース板18を介して前後2個の駆
動輪4、4が設けられ、各駆動輪4にはこれを駆動する
ためのACサーボモータ6が設けられている。一方、図
3に示すように、従動側脚部8の下部フレーム11の下
端部には、ベース板18を介して前後2個のキャスター
5、5が設けられている。そして、駆動輪4およびキャ
スター5はともに各脚部7、8の軸線方向を中心として
旋回可能とされている。したがって、ACサーボモータ
6の作動により駆動輪4が回転することで駆動側脚部7
では駆動力が発生するとともに、従動側脚部8ではキャ
スター5が転動することにより、本体フレーム2が移動
するようになっている。
【0017】また、本体フレーム2を構成する水平部9
には、トロリー3が水平部9に沿って移動可能に設置さ
れている。図2および図3に示すように、トロリー3の
中心に設けられた中空部3aに対して本体フレーム2の
水平部9が挿通されており、中空部3aの前側にはトロ
リー3を水平移動させるためのトロリー駆動用シリンダ
ー19(トロリー駆動手段)が設置されている。また、
トロリー3の前後部には張出部3b、3bが設けられ、
これら張出部3b、3bの各々には電動チェーンブロッ
ク20、20(吊り治具昇降手段)が取り付けられてい
る。そして、トロリー3には被搬送物Mを吊るための吊
りビーム21(吊り治具)が吊下されている。吊りビー
ム21は、トロリー3の前後においてそれぞれ左右方向
に延びる2本の主ビーム21aと、トロリー3の左右に
おいてこれら主ビーム21aを連結する2本の連結ビー
ム21bとからなり、図1に示すように、各主ビーム2
1aには所定寸法離間した位置に2個のスプロケット2
2、22が設けられている。そして、トロリー3の一端
部に基端が固定されたチェーン23が前後2本の各主ビ
ーム21aの各スプロケット22を通して各電動チェー
ンブロック20にそれぞれ巻回されている。
【0018】図1および図2に示すように、駆動側脚部
7のベース板18上の後部側は、オペレータのための操
作スペース24となっており、下部フレーム10には、
オペレータが本体フレーム2の走行停止、本体フレーム
の高さまたは幅の調節、トロリーの移動、吊りビームの
昇降、の各操作を行なうための操作盤25が固定されて
いる。さらに、操作スペース24にはオペレータが本体
フレーム2の走行方向を操作するためのハンドル26が
設けられ、ハンドル26の回転がベース板18の下方に
設置されたステアリング機構27を介して各駆動輪4に
伝達され、各駆動輪4の向きが変わるようになってい
る。
【0019】また、図2に示すように、駆動側脚部7の
ベース板18の前部側には、前記ACサーボモータ6、
種々のシリンダー14、17、19および電動チェーン
ブロック20を作動させるためのバッテリー28と、こ
れら機器の動作を制御するための制御盤29が設けられ
ている。したがって、オペレータが前記操作盤25のス
イッチを操作することで種々の動作信号が操作盤25か
ら制御盤29に送信され、制御盤29からの信号に基づ
いてACサーボモータ6、種々のシリンダー14、1
7、19および電動チェーンブロック20が作動するこ
とにより、本体フレーム2の走行、高さまたは幅の調
節、トロリー3の移動、吊りビーム21の昇降の各動作
が個別に行なわれるようになっている。
【0020】本実施例の搬送装置1においては、本体フ
レーム2が門型に構成され安定性の高い構造となってい
るためトロリー3が被搬送物Mを非常に安定して吊り上
げ保持することができ、そのうえで本体フレーム2を構
成する各脚部7、8および水平部9がそれぞれ伸縮自在
とされ、本体フレーム2の高さや幅を容易に変えること
ができるので、この搬送装置1を使用する現場の状況、
すなわち路面、床面の凹凸、障害物の有無等に自由に対
応させることができる。これにより、この搬送装置1を
特定の用途のみに使用するものではなく、汎用性を持つ
ものとすることができる。
【0021】一例として、この搬送装置1を用いてトラ
ックへの資材の積み込み作業を行なう場合には、図4に
示すように、本体フレーム2の幅をトラックTの荷台を
跨ぐように調節し、かつ本体フレーム2の高さを資材M
の大きさに合わせて適度に調節することで、本体フレー
ム2がトラックTに干渉することなく資材Mの積み込み
作業を円滑に行なうことができ、作業効率を向上させる
ことができる。また、従来のトラッククレーンを使用す
る場合に比べて作業に要するスペースを大きく低減する
ことができるので、装置の占有面積を小さくして他の作
業、もしくは通行の妨げになることを防止し得るととも
に、狭いスペースの現場にも容易に適応することができ
る。
【0022】また、前記のような作業を行なう際には、
この搬送装置1はそれ自身でトラックTの荷台に乗降す
ることができるものである。すなわち、前記のようにし
て、この搬送装置1によってトラックTの荷台に資材M
を積み込み、そのまま本体フレーム2が資材Mを跨ぐよ
うに配置しておく。その状態で、資材Mにより本体フレ
ーム2の水平部9を支持させることにより資材Mから反
力をとって、脚部7、8のいずれかを縮退させれば脚部
7、8が持ち上げられ、続いて水平部9を縮退させれば
脚部7、8が荷台側に引き込まれ、これによって搬送装
置1はそれ自身で荷台に積み込まれる。したがって、こ
のまま資材Mとともに搬送装置1もトラックTにより輸
送して、引き続いて前記と逆の手順を経て、搬送装置1
がトラックTから降りた後、資材MをトラックTから積
み降ろすことができるので、資材Mの積み込み作業から
積み降ろし作業の全体にわたって作業効率を大幅に改善
することができる。
【0023】さらに、この搬送装置1は、本体フレーム
2の水平部9に対してトロリー3が水平移動するように
構成されたことで本体フレーム2の幅の伸縮とは独立し
てトロリー3が移動するようになっているので、被搬送
物Mを微小距離だけ移動させる場合や被搬送物Mの搬送
位置を若干修正する場合等に、本体フレーム2を移動さ
せることなくトロリー3のみを移動させることでそれら
の作業を容易に行なうことができる。
【0024】また、各脚部7、8にそれぞれ設けられた
駆動輪4およびキャスター5が旋回可能とされ、ステア
リング機構27によって駆動輪4の向きが変わるように
なっているので、この搬送装置1は、前後方向への直線
走行は勿論のこと、横行(左右方向への直線走行)、曲
線走行、旋回等も行なうことができ、走行形態の自由度
が大きいため、作業位置に移動させる際、経路の途中に
路面の凹凸や障害物等があるような場合でも支障なく移
動させることができる。さらに、オペレータのハンドル
操作により駆動輪4のステアリング動作が行なわれるの
で、オペレータが搬送装置1を容易に、かつ思い通りに
走行させることが可能である。
【0025】また、被搬送物Mを吊り下げるための機構
としてトロリー3の前後部に2台の電動チェーンブロッ
ク20、20が設けられ、各電動チェーンブロック20
に対して左右2本ずつのチェーン23、23で吊りビー
ム21が吊り下げられた構造となっているので、トロリ
ー3全体としては各電動チェーンブロック20の荷重限
度の4倍の重量を有する被搬送物Mまで搬送することが
できる。また、被搬送物Mの重量が吊りビーム21を介
して4本のチェーン23、23、…で安定して支持さ
れ、正確な昇降動作を行なうことができる。
【0026】そして、本実施例においては、オペレータ
が操作盤25を操作することでACサーボモータ6や各
種シリンダー14、17、19、電動チェーンブロック
20が自動的に作動することにより、本体フレーム2の
走行、本体フレーム2の高さや幅の調節、被搬送物Mの
昇降を行なうことができるので、オペレータの労力を極
力低減させることができる。また、ACサーボモータ6
や各種シリンダー14、17、19および電動チェーン
ブロック20がバッテリー28により駆動されるもので
あるため、排煙、粉塵、騒音等の発生がほとんどなく、
無騒音、無公害の搬送装置1を提供することが可能とな
る。さらに、オペレータが本体フレーム2のベース板1
8上に乗った状態で操作することができるため、作業場
所のごく近傍から状況を見ながら安全かつ確実な操作を
行なうことができる。
【0027】また、本体フレーム2が所定の剛性を保持
しながらも中空状の各種フレームで構成されているた
め、内蔵された各種シリンダー14、17、19や配線
類を保護し得るとともに、搬送装置1全体を軽量なもの
とすることができる。また、構成要素に機械部品が少な
く各部の構成が単純なため、故障の少ない搬送装置1を
提供することができる。
【0028】なお、本実施例の搬送装置1においては、
本体フレーム2の一対の脚部7、8を下部フレーム1
0、11とこれに内挿される昇降フレーム12、13で
構成し、水平部9を外側フレーム15とこれに内挿され
る内側フレーム16とで構成したが、本体フレーム2に
おけるこれらの構成は本実施例に限ることはなく、一対
の脚部7、8、水平部9それぞれが伸縮し得る種々の構
造を適用することができる。また、一対の脚部7、8、
水平部9を伸縮させる手段としては、本実施例における
シリンダーの他、例えばサーボモータにより回転するこ
とで相対移動する雄ねじ部と雌ねじ部を各脚部7、8の
下部フレーム10、11と昇降フレーム12、13とに
それぞれ設けるような構成等、種々のものを適用してよ
い。また、本実施例においては、一対の脚部7、8のう
ち一方を駆動側脚部7として2個の駆動輪4、4を設置
するとともにこれらにステアリング機構27を設け、他
方を従動側脚部8としてキャスター5、5を設置した
が、これら車輪の数、複数の車輪のうちいずれを駆動輪
とし従動輪とするか、また、複数の車輪のいずれにステ
アリング機構を設けるかという点についても、本実施例
に限るものではなく、種々の設計変更が可能である。さ
らに、トロリー3に設けた吊りビーム21および吊りビ
ーム21を昇降させるための電動チェーンブロック20
の構成についても種々の設計変更が可能である。
【0029】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
記載の搬送装置は、本体フレームが門型とされ安定性の
高い構造とされているためトロリーが被搬送物を非常に
安定して吊り上げ保持することができ、そのうえで本体
フレームを構成する各脚部および水平部がそれぞれ伸縮
自在とされ、本体フレームの高さや幅を容易に変えるこ
とができるので、この搬送装置を使用する現場の状況、
例えば路面や床面の凹凸、障害物の有無等に自由に対応
させることができる。これにより、この搬送装置を、特
定の用途のみに使用するものではなく、汎用性を持った
ものとすることができる。そして、種々の現場における
搬送作業を円滑に行なうことができ、作業効率を向上さ
せることができる。また、従来のトラッククレーンを使
用する場合等に比べて作業に要するスペースを大きく低
減することができるので、装置の占有面積を小さくして
他の作業、もしくは通行の妨げになることを防止し得る
とともに、狭いスペースの現場にも容易に適応すること
ができる。さらに、本体フレームの水平部に対してトロ
リーが移動可能とされているので、被搬送物を微小距離
だけ移動させる場合や被搬送物の搬送位置を若干修正す
る場合等に、本体フレームを移動させることなくトロリ
ーのみを移動させることでそれらの作業を容易に行なう
ことができる。
【0030】また、請求項2記載の搬送装置は、オペレ
ータの操作により脚部駆動手段や水平部駆動手段が自動
的に作動することで本体フレームの脚部および水平部を
構成する外管部材と内管部材とが相対移動することによ
り、本体フレームの高さや幅の調節を容易に行なうこと
ができ、トロリー駆動手段が自動的に作動することで本
体フレーム内での被搬送物の搬送を行なうことができる
ので、オペレータの労力を極力低減させることができ
る。
【0031】また、請求項3記載の搬送装置は、トロリ
ーに被搬送物を吊り下げるための吊り治具が設けられ、
この吊り治具が吊り治具昇降手段により自動的に昇降す
る構造となっているので、被搬送物の重量が吊り治具を
介して安定して支持され、確実な昇降動作を行なうこと
ができ、昇降作業に要する労力を低減することができ
る。
【0032】また、請求項4記載の搬送装置は、各脚部
にそれぞれ設けられた車輪が旋回可能とされ、ステアリ
ング機構を介して車輪の向きが変わるようになってお
り、本体フレームを種々の方向に走行させることができ
るので、作業位置に移動させる際、経路の途中に障害物
等があるような場合でも支障なく移動させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として示す搬送装置の正面図
である。
【図2】同装置を図1における矢印A方向から見た側面
図である。
【図3】同、矢印B方向から見た側面図である。
【図4】同装置を使用している状態の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 搬送装置 2 本体フレーム 3 トロリー 4 駆動輪(車輪) 5 キャスター(車輪) 6 ACサーボモータ(車輪駆動手段) 7 駆動側脚部(脚部) 8 従動側脚部(脚部) 9 水平部 10、11 下部フレーム(外管部材) 12、13 昇降フレーム(内管部材) 14 高さ調節用シリンダー(脚部駆動手段) 15 外側フレーム(外管部材) 16 内側フレーム(内管部材) 17 幅調節用シリンダー(水平部駆動手段) 19 トロリー駆動用シリンダー(トロリー駆動手段) 20 電動チェーンブロック(吊り治具昇降手段) 21 吊りビーム(吊り治具) 27 ステアリング機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の脚部とそれら脚部の上端部間に横
    架された水平部とから構成され、自立可能な門型の形態
    とされた本体フレームと、 該本体フレームの水平部にこれに沿って移動可能に設け
    られ、前記本体フレームの内側において被搬送物を昇降
    可能に吊り下げて支持するためのトロリーと、 前記本体フレームを移動させるべく各脚部の下端部に設
    けられた車輪と、 これら車輪のうち少なくとも一方の脚部側の車輪を駆動
    するための車輪駆動手段とを具備してなり、 前記本体フレームにおける前記脚部は水平部を昇降させ
    るべく伸縮自在とされているとともに、前記水平部は両
    脚部間の間隔を変化させるべく伸縮自在とされているこ
    とを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の搬送装置において、 前記本体フレームにおける脚部および水平部の各々が、
    外管部材とその内部に挿入された内管部材とからなり、
    該脚部および水平部をそれぞれ伸縮させるべく外管部材
    に対して内管部材が挿入、抜出する方向にこれらを相対
    移動させる脚部駆動手段および水平部駆動手段が設けら
    れるとともに、 前記トロリーを前記水平部に沿って移動させるためのト
    ロリー駆動手段が設けられていることを特徴とする搬送
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の搬送装置にお
    いて、 前記トロリーには、被搬送物を吊り下げるための吊り治
    具が設けられ、該吊り治具を昇降させるための吊り治具
    昇降手段が設けられていることを特徴とする搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3に記載の搬送装置にお
    いて、 前記各脚部に設けられた車輪が該脚部の軸線方向を中心
    として旋回自在とされ、それら車輪のうちいずれかの車
    輪の向きを変えることにより前記本体フレームの移動方
    向を変更するためのステアリング機構が設けられている
    ことを特徴とする搬送装置。
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