JP4362305B2 - 搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源盤、制御盤等の重量のある被搬送物を搬送する際に用いる門型の搬送装置に関し、特に、高さが制限されたところでも被搬送物の安定した搬送を可能にする搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
工場等で大重量の被搬送物を搬送する際には門型の搬送装置が用いられている。従来の門型の搬送装置は、左右一対の台車上にそれぞれ駆動手段により伸縮自在なブームが取り付けられるとともに、各ブームの頂部間にビームが架設され、ビームに被搬送物を吊下げる吊フック、治具等の吊下手段が取り付けられている。そのような門型の搬送装置として、例えば、本体フレームを構成する各脚部(ブーム)および水平部(ビーム)がそれぞれ伸縮自在とされ、本体フレームの高さや幅を容易に変えることができ、水平部(ビーム)に沿って移動可能に設けられたトロリー(吊下手段)が被搬送物を吊り上げ保持する門型の搬送装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−2874号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
工場等の天井は、配管、ケーブル、蛍光灯等の設備が配されていて、かなり低いところまでせり出しているところが多い。従来の門型の搬送装置は、水平部(ビーム)の伸縮が自在であるために、水平部が伸縮駆動用のシリンダを収納したり、水平部の内管部材を外管部材に収納可能にしたりして、水平部の高さ方向の幅が厚くなり、脚部(ブーム)を最小限に縮めても水平部の上部が天井の設備と抵触してしまうことがあった。また、水平部(ビーム)の伸縮が自在であると、水平部の強度が弱くなるので、強度を補強するための補強部材が必要となり、搬送装置自体の重量が重くなって、搬送装置自体の現場への搬送が困難であり、さらには、搬送装置の分解が困難であるため、現場へ搬送がますます困難であった。また、水平部(ビーム)は非常に大きな強度を必要とするため、水平部の伸縮をストロークの大きなものにすることにはおのずと限界があった。
【0005】
また、電源盤、制御盤等の被搬送物の上面には予め吊下げ可能にするための吊り環(アイボルト)が取り付けられていることが多く、吊り環の取り付け位置は被搬送物によって様々である。従来の門型の搬送装置は、被搬送物を吊下げるためにワイヤを用いて吊下げることが多いが、クレーン等安全規則によれば安全率6以上(吊り角度約60°以内)で被搬送物を吊下げなければならないため、ワイヤで吊下げた分の高さ方向の間隔を確保する結果、ビームの上部が天井の設備と抵触してしまうことがあった。また、ワイヤ等で吊下げた場合、従来の門型の搬送装置は、搬送途中で被搬送物にゆれが生じて安定した搬送が難しく、ゆれを抑えるためにゆっくり搬送すると作業効率が低下することがあった。
【0006】
さらに、従来の門型の搬送装置は、本体フレームの高さや幅を容易に変えることができるものの、奥行き方向についての変化の対応ができなかったため、搬送途中で被搬送物の奥行き方向のゆれが生じてしまい、安定した搬送をさらに難しくしていた。
【0007】
本発明の第1の目的は、天井の低いところでも被搬送物の安定した搬送が可能な搬送装置を提供することである。
【0008】
本発明の第2の目的は、搬送装置自体の現場への搬送が容易な搬送装置を提供することである。
【0009】
本発明の第3の目的は、被搬送物の大きさに幅広く対応することができる搬送装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、門型の搬送装置において、長手方向が相互に水平方向に平行に配されるフレームに、旋回自在な複数の車輪が取り付けられた一対の台車(図1の10)と、長手方向が相互に鉛直方向に平行に配されるとともに、前記台車上に着脱自在に取り付けられ、鉛直方向に伸縮自在に構成される一対のブーム(図1の20)と、長手方向が相互に水平方向に平行に配されるとともに、前記台車の長手方向と平行に配され、前記ブームの頂端部に着脱自在に取り付けられる一対の支持部材(図1の30)と、長手方向が相互に水平方向で平行に配されるとともに、前記支持部材の長手方向と直交し、前記一対の支持部材のそれぞれの上に着脱自在に架設される一対の第1ビーム(図1の40)と、長手方向が相互に水平方向で平行に配されるとともに、前記第1ビームの長手方向と直交し、前記一対の第1ビームの底面側で着脱自在に前記一対の第1ビームのそれぞれに取り付けられ、かつ、前記第1ビームの長手方向に摺動自在である一対の第2ビーム(図1の50)と、前記第2ビームの底面側で着脱自在に取り付けられ、かつ、前記第2ビームの長手方向に摺動可能である、被搬送物を吊り下げるための複数の吊り具(図1の60)と、を備え、前記第2ビーム(図5の50)は、2つの溝型鋼の溝の底部の面を鉛直方向に立てて配されるとともに、前記溝の底部が互い所定間隔をおいて対向して配され、かつ、前記溝の底部間に前記吊り具(図6の60)を摺動自在にするガイド部(図5の53)を有し、前記吊り具(図2、図3の60)は、前記ガイド部(図2、図3の53)を挿通して、前記2つの溝型鋼の上面に引っ掛かるようにして取り付けられることを特徴とする。
【0011】
これにより、搬送装置の分解が容易になるので搬送装置の現場への搬送が容易になるとともに、ビームの厚さを薄くすることができるので天井の低いところでも被搬送物の搬送が可能となり、第2ビーム及び吊り具の移動が容易になるので被搬送物の大きさに幅広く対応することができる。
【0012】
また、本発明の前記搬送装置において、長手方向が相互に水平方向で平行に配されるとともに、前記第2ビームの長手方向と平行に配され、両端部近傍で着脱自在に前記吊り具に取付けられる一対の第3ビーム(図1の80)と、前記第3ビームの底面側で着脱自在に取り付けられ、かつ、前記第3ビームの長手方向に摺動可能である、被搬送物を吊り下げるための複数の第2吊り具(図1の90)と、を備えることが好ましい。これにより、小型の被搬送物にも対応することができる。
【0013】
なお、請求項で付記した図面参照符号は、専ら発明の理解を助けるためのものであって、図面に記載された態様に限定されるものではない。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る搬送装置を模式的に示した正面図であり、図2は、同じく上面図であり、図3は、右側面図であり、図4は、支持部材周辺の拡大図であり、図5は、第1ビームと第2ビームの接続部分の周辺の拡大図であり、図6は、吊り具の拡大図である。この搬送装置1は、左右一対の台車10と、左右一対のブーム20と、左右一対の支持部材30と、前後一対の第1ビーム40と、左右一対の第2ビーム50と、4つの吊り具60と、左右一対の駆動ユニット70と、を有する。なお、この搬送装置には、同じ構成部品が複数あるものについては、その中の1つについてのみ説明する。ここで、この搬送装置で搬送される被搬送物2は、上面に吊り環3(アイボルト)が取り付けられた電源盤、制御盤を想定しているが、これに限定されるものではない。
【0015】
台車10は、長手方向が相互に水平方向に平行に配されるフレーム11に、旋回自在な複数(ここでは計4つ)の車輪12が取り付けられた一対の台車である(図1〜3参照)。台車10の車輪12は、方向転換が容易にできるように、キャスタが採用されることが好ましい。キャスタを採用する場合、車輪の旋回を容易にするための力棒を着脱自在に装着できることが好ましい。台車10の車輪12付近に、静止できるように、車輪12の回転を制動するブレーキ装置13を取り付けることが好ましい(少なくとも片側の台車10につき1個の車輪12に対してブレーキ装置13が取り付けられればよい;図3参照)。台車10のフレーム11長手方向の長さは、狭い通路を考慮して、1.5m以下にしたものが好ましい。車輪12は、建物の床に傷がつくのを防止するために、ウレタン性であることが好ましい。被搬送物2の保護のために、台車10のフレーム11の被搬送物2側の面に緩衝材14(ウレタン又はゴム)を取り付けることが好ましい(図1参照)。台車10は、搬送装置1を組み立てる際、片側の台車10だけで自立できるようにするための着脱自在な補助輪15を有することが好ましい(図1参照)。台車10は、被搬送物を搬送する際、不用になった補助輪15を収納するための補助輪用収納部16を有することが好ましい(図3参照)。台車10は、駆動ユニット70を収納するための駆動ユニット用収納部17を有することが好ましく(図3参照)、駆動ユニット用収納部17は、駆動ユニット70と被搬送物の抵触を防止するため、台車10のフレーム11の被搬送物側の面からはみ出さないように配設されることが好ましい(図1参照)。また、駆動ユニット用収納部17は、搬送路が狭いところでも搬送装置の移動を可能とするため、着脱可能であることが好ましい。この台車10は、速度、旋回性等を確保するために、人力による走行であることが好ましいが、走行駆動装置(電動モータ等)を組み付けて自走できるようにしてもよい。
【0016】
ブーム20は、長手方向が相互に鉛直方向に平行に配されるとともに、台車10上に着脱自在に取り付けられ、鉛直方向に伸縮自在に構成される一対の伸縮装置である(図1〜3参照)。このブーム20では、例えば、基端ブーム21と中間ブーム22と先端ブーム23からなる3段式ブームを採用しているが、2段式や4段式以上のブームであってもよい(図7参照)。このブーム20内には、ストローク、耐荷重等の確保のため、ブーム伸縮用の油圧シリンダ(図示せず)が内蔵されているが、可能であれば空圧式又は電動式でもよい。このブーム20は、先端ブーム23の頂部面から地面までの長さが、最縮小状態で約1.5m、最伸長状態で約3.2mになるもの(ブームストローク1.7m)が採用されており、せり上げ能力(リフト本体出力、左右合計能力)が約3tを有するものが採用されているが、これらの数値範囲を超える場合であってもよい。また、人力で押しやすくするために、基端ブーム21の正面又は背面に手擦り27を取付けることが好ましい(図3参照)。また、被搬送物の保護のために、ブーム20の被搬送物2が配される面に緩衝材26(ウレタン又はゴム)を取り付けることが好ましい(図1参照)。このブーム20では、ブーム20の底端部の外周に設けられたフランジ装着板24が台車10のフレーム11中央付近でボルト25を着脱自在に用いて取り付けられるものが採用されているが(図3参照)、これに限られるものではない。
【0017】
支持部材30は、長手方向が相互に水平方向に平行に配されるとともに、台車10の長手方向と平行に配され、ブーム20の頂端部に着脱自在に取り付けられる一対の台状部品であり、一対の第1ビーム40を所定の間隔を空けて架設できるようにしたものである(図1〜3参照)。支持部材30の長手方向側の両端部には、安全帯を掛けられるようにするため、手擦り31が取付けられることが好ましい(図2参照)。支持部材30は、ボルトを用いて着脱自在にブーム20の先端部のフランジ装着板27に取り付けられるものが採用されているが(図4参照)、これに限られるものではない。
【0018】
第1ビーム40は、長手方向が相互に水平方向で平行に配されるとともに、支持部材30の長手方向と直交し、一対の支持部材30のそれぞれの上に着脱自在に架設される一対の梁若しくは桁である(図1〜3参照)。第1ビーム40には、例えば、溝型鋼やH型鋼を用いることが好ましく(図4参照)、この場合、溝型鋼等の溝の底部の面を鉛直方向に立てて用いている。第1ビーム40の長さの可変は、分割式又は取替式(図7参照)のどちらでもよいが、分割式では、重機を使わずに人力でも運べる重さとし、分割された複数のビームを着脱自在に接続できるものが好ましい。取替式では、例えば、1〜5mの長さのビームを複数用意する。第1ビーム40の最大荷重時のたわみ(反り)は、第2ビーム50がローラで移動することを考慮して、スパン(加重支点間の距離)の1/500以下のものが好ましい。第1ビーム40は、搬送装置が移動しているときに第2ビーム50が第1ビーム40の長手方向に摺動するのを防ぐための被摺動防止手段を有することが好ましい。このような被摺動防止手段として、本実施形態では、第2ビーム50に備えられた固定ピン55(図5参照)を受ける複数の受け穴(図示せず)を、第1ビーム40の底面側長手方向に所定の間隔(例えば、50mm)で一列に形成しているが、これに限られるものではない。第1ビーム40の相互の間隔は、吊り具60ができるだけ第2のビームの中央が寄れるように、560mm以下にされていることが好ましい。第1ビーム40は、支持部材30上の端部付近で着脱自在に金具41を用いてボルト42で取り付けられるものが採用されているが(図4参照)、これに限られるものではない。
【0019】
第2ビーム50は、長手方向が相互に水平方向で平行に配されるとともに、第1ビーム40の長手方向と直交し、一対の第1ビーム40の底面側で着脱自在に一対の第1ビーム40のそれぞれに取り付けられ、かつ、第1ビーム40の長手方向に摺動可能である一対の梁若しくは桁である(図1〜3参照)。第2ビーム50には、例えば、溝型鋼やH型鋼を用いることが好ましく(図5(A)参照)、この場合、溝型鋼等の溝の底部の面を鉛直方向に立てて用いている。第2ビーム50は、一対の第1ビーム40それぞれに摺動自在に取り付けられており(図2参照)、例えば、第1ビーム40の水平面上を回転するローラ51に金具52を介して取り付けることで、第2ビーム50を第1ビーム40に沿って摺動させることができる(図5及び図7参照)。第2ビーム50は、搬送装置が移動しているときに第2ビーム50が第1ビーム40の長手方向に摺動するのを防ぐための摺動防止手段を有することが好ましい。このような摺動防止手段として、本実施形態では、第2ビーム50の側方に、第1ビーム40の受け穴(図示せず)に差込自在な固定ピン55を設けているが(図5参照)、これに限られるものではない。また、第2ビーム50は、吊り具60を摺動自在にするガイド部53を有する(図5(A)参照)。
【0020】
吊り具60は、第2ビーム50の底面側で着脱自在に取り付けられ、かつ、第2ビーム50の長手方向に摺動可能である、被搬送物を吊り下げるための部品である(図1〜3及び6参照)。吊り具60の摺動可能な範囲は、第2ビーム50の長手方向のうち一対の第1ビーム40と接続している部分の外側である(図3参照)。また、吊り具60は、第2ビーム50に引っ掛かるようにして取り付けられ、第2ビーム50のガイド部53に沿って摺動することができる(図2参照)。吊り具60は、被搬送物2を吊下げた状態であっても、摺動することがないようにすることが好ましい。本実施形態では、吊り具60と第2ビーム50の接触面の摩擦力により吊り具60の摺動を防止しているが、これに限るものではない。また、吊り具60は、第2ビーム50のローラ51のようにローラ(図示せず)を用いて第2ビーム50に沿って移動できるようにしてもよく、第2ビーム50のような摺動防止手段を設けてもよい。
【0021】
駆動ユニット70は、本実施形態では、ブーム20の油圧シリンダに対応して油圧ユニットを採用しているが、ブーム20の伸縮手段に合わせて空圧調整ユニットや電動ユニットを用いてもよい。駆動ユニット70(油圧ユニット)は、電動モータ、ギアポンプ、開閉器、安全装置、操作装置(図示せず)を有する(図3参照)。台車10の駆動ユニット用収納部17に搭載される(図3参照)。この駆動ユニット70からの作動油は、油圧ホース(図示せず)を介してブーム20に内蔵された油圧シリンダ(図示せず)に供給される。駆動ユニット70は、ブーム20に内蔵されている油圧シリンダ(図示せず)と着脱自在である。安全装置(図示せず)は、従来の漏電装置、サーマルリレー、油圧安全弁等が採用されている。駆動ユニット70は、搬送路が狭いところでは、台車10から取り外して用いる場合がある(このとき駆動ユニット用収納部17も台車10から取り外される)。駆動ユニット70は、延長用の油圧ホースを介してブーム20の油圧シリンダ(図示せず)に接続して用いることができる。このブーム20の伸縮速度は、下げの場合、2段切り替えができ(高速:580〜750mm/min、低速:40〜50mm/min)、オンベースの振動を考慮して低速の下げができる。駆動ユニット70は、台車10から取り外したときにおいても、駆動ユニット70自体の搬送を容易にするために車輪71が取り付けられている(図3参照)。
【0022】
搬送装置1は、使用場所において、台車10のそれぞれに補助輪15を取り付けて台車10を自立させ、2つの台車10を所定間隔にし、台車10にブーム20を取り付け、ブーム20の先端部に支持部材30を取り付け、支持部材30に2つの第1ビーム40それぞれの各端部を取り付け、第1ビーム40に2つの第2ビーム50を取り付け、さらに第2ビーム50に吊り具60を取り付ける。その後、駆動ユニット70を台車10に搭載し、油圧ホース(図示せず)を駆動ユニット70、及びブーム20の油圧シリンダ(図示せず)に接続することにより組み立てることができる(図1〜3参照)。なお、第1ビーム40、第2ビーム50及び吊り具60を取付ける際に、第1ビーム40、第2ビーム50及び吊り具60をクレーン作業にかえて人力やフォークリフトで支持しながら行うこともできる。
【0023】
そして、この搬送装置1では、図1に示す組立て状態において、第2ビーム50及び吊り具60を移動させることにより被搬送物2の吊り環3の位置に合わせて、被搬送物2の吊り環3を吊り具60で吊下げた状態にし、ブーム20内の油圧シリンダ(図示せず)を伸長させることにより、ビームを上動させて荷揚げすることができる。そして、吊下げられた被搬送物は、台車10の移動に限らず第2ビーム50又は吊り具60の移動によっても移動させることができる。
【0024】
なお、被搬送物2の吊り環3の間隔が一対の第1ビーム40の間隔より狭いときは、図8のように、一対の第3ビーム80と、吊り具90と、を用いるとよい。第3ビーム80は、長手方向が相互に水平方向で平行に配されるとともに、第2ビーム50の長手方向と平行に配され、両端部近傍で着脱自在に吊り具60に取付けられる一対の梁若しくは桁である(図8参照)。第3ビーム80は、第2ビーム50と同様の材料を用いることができ、同様のガイド部(図示せず)を有する。吊り具90は、第3ビーム80の底面側で着脱自在に取り付けられ、かつ、第3ビーム80の長手方向に摺動可能である、被搬送物を吊り下げるための部品であり(図8参照)、吊り具60と同様のものである(図6参照)。吊り具90の摺動可能な範囲は、第3ビーム80の長手方向のうち第3ビーム80と吊り具60とが接続する両端部分の間である(図8(B)参照)。これにより、小さな被搬送物の吊り上げにも対応することができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明の搬送装置によれば、天井の低いところでも被搬送物の安定した搬送が可能となる。また、本発明の搬送装置によれば、搬送装置自体の現場への搬送が容易である。さらに、本発明の搬送装置によれば、被搬送物の大きさに幅広く対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る搬送装置を模式的に示した正面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る搬送装置を模式的に示した上面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る搬送装置を模式的に示した右側面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る搬送装置における支持部材周辺を模式的に拡大した右側面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る搬送装置における第1ビームと第2ビームの接続部分の周辺を模式的に拡大した(A)正面図及び(B)A−A´間の断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る搬送装置における吊り具を模式的に拡大した(A)正面図及び(B)側面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る搬送装置を模式的に示した正面図、平面図、及び右側面図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る搬送装置を模式的に示した(A)正面図及び(B)右側面図である。
【符号の説明】
1 搬送装置
2 被搬送物
3 吊り環
10 台車
11 フレーム
12 車輪
13 ブレーキ装置
14 緩衝材
15 補助輪
16 補助輪用収納部
17 駆動ユニット用収納部
20 ブーム
21 基端ブーム
22 中間ブーム
23 先端ブーム
24、27 フランジ装着板
25 ボルト
26 緩衝材
27 手擦り
30 支持部材
31 手擦り
40 第1ビーム
41 金具
42 ボルト
50 第2ビーム
51 ローラ
52 金具
53 ガイド部
54 ボルト
55 固定ピン
60 吊り具
70 駆動ユニット
71 車輪
80 第3ビーム
90 吊り具
Claims (2)
- 長手方向が相互に水平方向に平行に配されるフレームに、旋回自在な複数の車輪が取り付けられた一対の台車(10)と、
長手方向が相互に鉛直方向に平行に配されるとともに、前記台車上に着脱自在に取り付けられ、鉛直方向に伸縮自在に構成される一対のブーム(20)と、
長手方向が相互に水平方向に平行に配されるとともに、前記台車の長手方向と平行に配され、前記ブームの頂端部に着脱自在に取り付けられる一対の支持部材(30)と、
長手方向が相互に水平方向で平行に配されるとともに、前記支持部材の長手方向と直交し、前記一対の支持部材のそれぞれの上に着脱自在に架設される一対の第1ビーム(40)と、
長手方向が相互に水平方向で平行に配されるとともに、前記第1ビームの長手方向と直交し、前記一対の第1ビームの底面側で着脱自在に前記一対の第1ビームのそれぞれに取り付けられ、かつ、前記第1ビームの長手方向に摺動自在である一対の第2ビーム(50)と、
前記第2ビームの底面側で着脱自在に取り付けられ、かつ、前記第2ビームの長手方向に摺動可能である、被搬送物を吊り下げるための複数の吊り具(60)と、
を備え、
前記第2ビーム(50)は、2つの溝型鋼の溝の底部の面を鉛直方向に立てて配されるとともに、前記溝の底部が互い所定間隔をおいて対向して配され、かつ、前記溝の底部間に前記吊り具(60)を摺動自在にするガイド部(53)を有し、
前記吊り具(60)は、前記ガイド部(53)を挿通して、前記2つの溝型鋼の上面に引っ掛かるようにして取り付けられることを特徴とする搬送装置。 - 長手方向が相互に水平方向で平行に配されるとともに、前記第2ビームの長手方向と平行に配され、両端部近傍で着脱自在に前記吊り具に取付けられる一対の第3ビーム(80)と、
前記第3ビームの底面側で着脱自在に取り付けられ、かつ、前記第3ビームの長手方向に摺動可能である、被搬送物を吊り下げるための複数の第2吊り具(90)と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
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