JPH08284031A - 粗紡機のボビンリフタ - Google Patents
粗紡機のボビンリフタInfo
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- JPH08284031A JPH08284031A JP10812695A JP10812695A JPH08284031A JP H08284031 A JPH08284031 A JP H08284031A JP 10812695 A JP10812695 A JP 10812695A JP 10812695 A JP10812695 A JP 10812695A JP H08284031 A JPH08284031 A JP H08284031A
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- roving
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Abstract
(57)【要約】
【目的】対向して配置した粗紡機に対して、配置面積が
小さく、安価なボビンリフタを提供することである。 【構成】 対向して配置した粗紡機RMA,RMBの前
面の通路にボビンリフタ1を配置する。ボビンリフタ1
の立設された支柱3内の駆動スプロケット7と従動スプ
ロケット8とには、チェーン9が巻回され、駆動源Mと
連結された両端の支柱3,3に渡る駆動軸10と連結さ
れている。また、支柱3の両側に設けた昇降部材17の
上下面には、チェーン9を連結して昇降装置19を構成
し、昇降部材17には、複数のペッグ21を有するペッ
グビーム20A,20Bが固着され、ペッグビーム20
A,20Bの上下方向の位相をずらして交互に昇降自在
に構成されている。
小さく、安価なボビンリフタを提供することである。 【構成】 対向して配置した粗紡機RMA,RMBの前
面の通路にボビンリフタ1を配置する。ボビンリフタ1
の立設された支柱3内の駆動スプロケット7と従動スプ
ロケット8とには、チェーン9が巻回され、駆動源Mと
連結された両端の支柱3,3に渡る駆動軸10と連結さ
れている。また、支柱3の両側に設けた昇降部材17の
上下面には、チェーン9を連結して昇降装置19を構成
し、昇降部材17には、複数のペッグ21を有するペッ
グビーム20A,20Bが固着され、ペッグビーム20
A,20Bの上下方向の位相をずらして交互に昇降自在
に構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、対向した粗紡機間に
固定的に配置され、2台の粗紡機のボビンを夫々扱える
粗紡機のボビンリフタに関するものである。
固定的に配置され、2台の粗紡機のボビンを夫々扱える
粗紡機のボビンリフタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工場内の粗紡機前面の通路に面し
て、紡機長手方向に沿って固定的に配設されるボビンリ
フタは、立設した複数の支柱の一方側のみに紡機長手方
向に沿ってボビンを挿着可能なペッグを複数有するペッ
グビームを粗紡機前面に対向して設けてある。このボビ
ンリフタのペッグビーム上に粗紡機から粗糸ボビンを取
り出して上昇させて、ペッグビームの上方に粗紡機に沿
って配設され、ペッグビーム上のペッグと同一の位相で
設けた搬送レールのボビン搬送具にボビンを受け渡し、
このボビン搬送具を粗紡機群へ搬送するようになってい
る。ところで、紡績工場では、2台の粗紡機を通路を挾
んで対向して配設する場合があり、このような場合に上
記ボビンリフタを適用するとき、この対向した粗紡機間
の通路上に、一方の粗紡機に面して1台のボビンリフタ
を配置する場合と、両側の粗紡機の前面とボビンリフタ
のペッグビームが夫々対向するように2台のボビンリフ
タの背面を向かいあわせて配置することが考えられる。
て、紡機長手方向に沿って固定的に配設されるボビンリ
フタは、立設した複数の支柱の一方側のみに紡機長手方
向に沿ってボビンを挿着可能なペッグを複数有するペッ
グビームを粗紡機前面に対向して設けてある。このボビ
ンリフタのペッグビーム上に粗紡機から粗糸ボビンを取
り出して上昇させて、ペッグビームの上方に粗紡機に沿
って配設され、ペッグビーム上のペッグと同一の位相で
設けた搬送レールのボビン搬送具にボビンを受け渡し、
このボビン搬送具を粗紡機群へ搬送するようになってい
る。ところで、紡績工場では、2台の粗紡機を通路を挾
んで対向して配設する場合があり、このような場合に上
記ボビンリフタを適用するとき、この対向した粗紡機間
の通路上に、一方の粗紡機に面して1台のボビンリフタ
を配置する場合と、両側の粗紡機の前面とボビンリフタ
のペッグビームが夫々対向するように2台のボビンリフ
タの背面を向かいあわせて配置することが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】対向する粗紡機間に1
台のボビンリフタを設けた場合、一方の粗紡機の前面と
ボビンリフタの前面は対向するが、他方の粗紡機の前面
とは、ボビンリフタの背面が向き合い、粗紡機とボビン
リフタとの間でのボビンの受け渡しを行うとき、他方の
粗紡機からはボビンリフタの背面からボビンの載せ替え
を行わなければならず、作業性が悪い問題がある。ま
た、対向する粗紡機間の通路に2台のボビンリフタを夫
々紡機前面とボビンリフタ前面とが対向するように背中
合せに設けた場合では、2台のボビンリフタを使用する
ので、広い空間を必要として省スペースとならない問題
がある。また、支柱の片側にのみペッグビームを設けた
従来装置では、満ボビンを載せて上昇させる時には、ペ
ッグビーム及びその上の満ボビンの全重量をリフトさせ
るのに要するエネルギーを必要とする。
台のボビンリフタを設けた場合、一方の粗紡機の前面と
ボビンリフタの前面は対向するが、他方の粗紡機の前面
とは、ボビンリフタの背面が向き合い、粗紡機とボビン
リフタとの間でのボビンの受け渡しを行うとき、他方の
粗紡機からはボビンリフタの背面からボビンの載せ替え
を行わなければならず、作業性が悪い問題がある。ま
た、対向する粗紡機間の通路に2台のボビンリフタを夫
々紡機前面とボビンリフタ前面とが対向するように背中
合せに設けた場合では、2台のボビンリフタを使用する
ので、広い空間を必要として省スペースとならない問題
がある。また、支柱の片側にのみペッグビームを設けた
従来装置では、満ボビンを載せて上昇させる時には、ペ
ッグビーム及びその上の満ボビンの全重量をリフトさせ
るのに要するエネルギーを必要とする。
【0004】本願の課題は、対向して配置された粗紡機
の満ボビンを、各粗紡機に対して設けた搬送レールのボ
ビン搬送具に受け渡すボビンリフタであって、少ない配
置面積に配置可能であり、また、リフトに要するエネル
ギーも小さくできる、安価なボビンリフタを提供するこ
とにある。
の満ボビンを、各粗紡機に対して設けた搬送レールのボ
ビン搬送具に受け渡すボビンリフタであって、少ない配
置面積に配置可能であり、また、リフトに要するエネル
ギーも小さくできる、安価なボビンリフタを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、粗紡機前面の通路に面して、粗紡機長手に沿って配
設され、ボビンを挿着可能な多数のペッグを有するペッ
グビームにより、このペッグビームの上方に粗紡機に沿
って配設された搬送レールのボビン搬送具にボビンを受
け渡しするボビンリフタにおいて、対向して配置された
粗紡機間に立設された支柱の両側に各粗紡機前面に夫々
対向するペッグビームを設け、一方のペッグビームが対
応する搬送レール直下で粗紡機との間でボビンを受け渡
しする下部授渡位置にあるとき、他方のペッグビームは
対応するボビン搬送具との間でボビンを受け渡しする上
部受渡位置にあるように、ペッグビームを交互に昇降さ
せる1つの昇降装置を設けたことを特徴とする。また、
通路に沿って複数立設した支柱内に夫々に設けた駆動ス
プロケットと、この駆動スプロケットと対応する従動ス
プロケットとの間にペッグビームを取付けるチェーンを
巻き掛け、支柱内の各駆動スプロケットをボビンリフタ
の両端の支柱間にわたる駆動軸に固着し、この駆動軸を
駆動源に連結して昇降装置を構成したことを特徴とす
る。
め、粗紡機前面の通路に面して、粗紡機長手に沿って配
設され、ボビンを挿着可能な多数のペッグを有するペッ
グビームにより、このペッグビームの上方に粗紡機に沿
って配設された搬送レールのボビン搬送具にボビンを受
け渡しするボビンリフタにおいて、対向して配置された
粗紡機間に立設された支柱の両側に各粗紡機前面に夫々
対向するペッグビームを設け、一方のペッグビームが対
応する搬送レール直下で粗紡機との間でボビンを受け渡
しする下部授渡位置にあるとき、他方のペッグビームは
対応するボビン搬送具との間でボビンを受け渡しする上
部受渡位置にあるように、ペッグビームを交互に昇降さ
せる1つの昇降装置を設けたことを特徴とする。また、
通路に沿って複数立設した支柱内に夫々に設けた駆動ス
プロケットと、この駆動スプロケットと対応する従動ス
プロケットとの間にペッグビームを取付けるチェーンを
巻き掛け、支柱内の各駆動スプロケットをボビンリフタ
の両端の支柱間にわたる駆動軸に固着し、この駆動軸を
駆動源に連結して昇降装置を構成したことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】本発明の粗紡機のボビンリフタでは、ペッグビ
ームが1本のボビンリフタと比較し、支柱の両側にペッ
グビームが設けられているので、支柱の両側のペッグビ
ーム同士により重量の釣合いが取れ、満ボビンを載置し
た場合には、この載置した満ボビンの重量のみの負荷が
掛かるので、駆動源の駆動力は従来のボビンリフタでは
ペッグビームと満ボビンの重量を合計した負荷を駆動す
る駆動力が必要であったのに比べ、満ボビンの重量のみ
の負荷を駆動できればよく、このためボビンリフタの駆
動源(リフトに要するエネルギ)を小さくできる。ま
た、2つのボビンリフタを昇降させるものでも、1つの
昇降装置で駆動するようにしたので、独立した2台のボ
ビンリフタを配置するより、省スペースに配置でき、安
価なボビンリフタを製作することが可能である
ームが1本のボビンリフタと比較し、支柱の両側にペッ
グビームが設けられているので、支柱の両側のペッグビ
ーム同士により重量の釣合いが取れ、満ボビンを載置し
た場合には、この載置した満ボビンの重量のみの負荷が
掛かるので、駆動源の駆動力は従来のボビンリフタでは
ペッグビームと満ボビンの重量を合計した負荷を駆動す
る駆動力が必要であったのに比べ、満ボビンの重量のみ
の負荷を駆動できればよく、このためボビンリフタの駆
動源(リフトに要するエネルギ)を小さくできる。ま
た、2つのボビンリフタを昇降させるものでも、1つの
昇降装置で駆動するようにしたので、独立した2台のボ
ビンリフタを配置するより、省スペースに配置でき、安
価なボビンリフタを製作することが可能である
【0007】
【実施例】次に図面において、本願の粗紡機のボビンリ
フタ1の実施例について説明する。ボビンリフタ1は、
工場内に対向して設置された粗紡機RM間の前面の通路
に面して、粗紡機RM長手方向に沿って固定的に配設さ
れている。このボビンリフタ1は、図1、図2のよう
に、床面に固定されたベース2に複数の支柱3を立設し
てあり、支柱3の上部はトッププレート5により連結さ
れ、機枠を構成している。各支柱3内には、駆動スプロ
ケット7と従動スプロケット8と、これらに巻回された
チェーン9を備えている。駆動スプロケット7は左右両
端の支柱3,3間にわたる駆動軸10に固着され、駆動
軸10は、それに固着した駆動プーリ11とモータプー
リ12及びベルト4を介して昇降モータ(駆動源)Mに
より回動される。そして、支柱3の両側に設けた断面形
状がコ字状の昇降部材17の上下面には、チェーン9の
端部がチェーンフックボルト18により連結してあり、
昇降装置19を構成してある。また、各昇降部材17に
は、各粗紡機RM前面に夫々対向し、各昇降部材17間
に亘ってペッグビーム20A,20Bが固着してある。
フタ1の実施例について説明する。ボビンリフタ1は、
工場内に対向して設置された粗紡機RM間の前面の通路
に面して、粗紡機RM長手方向に沿って固定的に配設さ
れている。このボビンリフタ1は、図1、図2のよう
に、床面に固定されたベース2に複数の支柱3を立設し
てあり、支柱3の上部はトッププレート5により連結さ
れ、機枠を構成している。各支柱3内には、駆動スプロ
ケット7と従動スプロケット8と、これらに巻回された
チェーン9を備えている。駆動スプロケット7は左右両
端の支柱3,3間にわたる駆動軸10に固着され、駆動
軸10は、それに固着した駆動プーリ11とモータプー
リ12及びベルト4を介して昇降モータ(駆動源)Mに
より回動される。そして、支柱3の両側に設けた断面形
状がコ字状の昇降部材17の上下面には、チェーン9の
端部がチェーンフックボルト18により連結してあり、
昇降装置19を構成してある。また、各昇降部材17に
は、各粗紡機RM前面に夫々対向し、各昇降部材17間
に亘ってペッグビーム20A,20Bが固着してある。
【0008】どちらか一方のペッグビーム20A,20
Bが対応する後述の搬送レール13A,13Bの直下で
粗紡機RMとの間でボビンを受け渡しする下部受渡位置
A2,B2にあるとき、他方のペッグビーム20B、2
0Aは対応するボビンキャリッジ14のボビンハンガ1
6に受け渡しする上部受渡位置B1,A1の抜取位置B
3,A3(図2、図3のボビンリフタ上方の実線のペッ
グビームの位置)に位置するように、両ペッグビーム2
0A,20Bは、上下方向に位相差が設けられている。
これらのペッグビーム20A,20Bの上面には長手方
向に沿ってボビンを挿着可能な多数のペッグ21が配設
されている。また、ペッグビーム20A,20Bには図
示しないガイドローラ、ガイドローラブラケット等から
成る案内部材が各支柱ごとに取付けられており、支柱3
に沿って、昇降自在になっている。
Bが対応する後述の搬送レール13A,13Bの直下で
粗紡機RMとの間でボビンを受け渡しする下部受渡位置
A2,B2にあるとき、他方のペッグビーム20B、2
0Aは対応するボビンキャリッジ14のボビンハンガ1
6に受け渡しする上部受渡位置B1,A1の抜取位置B
3,A3(図2、図3のボビンリフタ上方の実線のペッ
グビームの位置)に位置するように、両ペッグビーム2
0A,20Bは、上下方向に位相差が設けられている。
これらのペッグビーム20A,20Bの上面には長手方
向に沿ってボビンを挿着可能な多数のペッグ21が配設
されている。また、ペッグビーム20A,20Bには図
示しないガイドローラ、ガイドローラブラケット等から
成る案内部材が各支柱ごとに取付けられており、支柱3
に沿って、昇降自在になっている。
【0009】トッププレート5には、粗紡機RMの長手
方向に沿って前記2つのペッグビーム20A,20Bの
鉛直上方に搬送レール13A,13Bが配設されてい
る。各搬送レール13A,13Bは下方を開口した略コ
字状の断面となっており、各搬送レール13A,13B
内をボビンキャリッジ(ボビン搬送具)14が案内輪1
5を転動させて走行するようになっていて、精紡機群へ
接続されている。ボビンキャリッジ14下面には複数の
ボビンハンガ16が吊設してあり、これらのボビンハン
ガ16は、前記ペッグ21直上にペッグ21と対向可能
で、ペッグ21と同一ピッチで設けてある。
方向に沿って前記2つのペッグビーム20A,20Bの
鉛直上方に搬送レール13A,13Bが配設されてい
る。各搬送レール13A,13Bは下方を開口した略コ
字状の断面となっており、各搬送レール13A,13B
内をボビンキャリッジ(ボビン搬送具)14が案内輪1
5を転動させて走行するようになっていて、精紡機群へ
接続されている。ボビンキャリッジ14下面には複数の
ボビンハンガ16が吊設してあり、これらのボビンハン
ガ16は、前記ペッグ21直上にペッグ21と対向可能
で、ペッグ21と同一ピッチで設けてある。
【0010】次に、上記のように構成された本実施例の
作用について説明する。まず、粗紡機RMA側のペッグ
ビーム20Aが図2の実線で示すボビンリフタ1下方の
下部受渡位置A2にあり、粗紡機RMB側のペッグビー
ム20Bが図2の実線で示すボビンリフタ1上方の上部
受渡位置B1の抜取位置B3にあるとする。また、粗紡
機RMAと粗紡機RMBの運転タイミングは、図4に示
すように運転周期(粗糸の巻き始めから次の粗糸の巻き
始めまでの周期)Pの半分だけずれている。紡績機RM
Aでの糸の巻取が終り、満管になった満ボビンFBを粗
紡機RMAからペッグビーム20Aのペッグ21上へ移
載する。全てのペッグ21上に満ボビンFBが載置され
るとペッグビーム20Aは、図3の二点鎖線で示すボビ
ンリフタ1の上部受渡位置A1の吊下位置A4まで上昇
し、吊下位置A4で満ボビンFBをボビンハンガ16に
吊り下げ、ペッグビーム20Aは満ボビンFBを精紡機
へ搬送の際に邪魔にならない位置である図3の実線で示
すボビンリフタ1の上部受渡位置A1の抜取位置A3に
下降して満ボビンFBをボビンハンガ16に受け渡して
玉揚げを完了する。また、ペッグビーム20Bは、ペッ
グビーム20Aの作動に伴い図3の二点鎖線で示すボビ
ンリフタ1の最下降位置に移動し、図3の実線で示すボ
ビンリフタ1下方の下部受渡位置B2に上昇し、粗紡機
RMBで空ボビンに粗糸が巻終わるまで待機する。そし
て、図4に示すように玉揚完了から粗紡機RMBで粗糸
の巻取が終わるまでの間にボビンハンガ16に吊り下げ
た粗紡機RMAの満ボビンFBは、精紡機に搬送され、
空ボビンと入れ替わって戻ってくる。この空ボビンは、
ボビンハンガ16から手で外され、空のボビンキャリッ
ジ14がペッグビーム20A上方で待機する。
作用について説明する。まず、粗紡機RMA側のペッグ
ビーム20Aが図2の実線で示すボビンリフタ1下方の
下部受渡位置A2にあり、粗紡機RMB側のペッグビー
ム20Bが図2の実線で示すボビンリフタ1上方の上部
受渡位置B1の抜取位置B3にあるとする。また、粗紡
機RMAと粗紡機RMBの運転タイミングは、図4に示
すように運転周期(粗糸の巻き始めから次の粗糸の巻き
始めまでの周期)Pの半分だけずれている。紡績機RM
Aでの糸の巻取が終り、満管になった満ボビンFBを粗
紡機RMAからペッグビーム20Aのペッグ21上へ移
載する。全てのペッグ21上に満ボビンFBが載置され
るとペッグビーム20Aは、図3の二点鎖線で示すボビ
ンリフタ1の上部受渡位置A1の吊下位置A4まで上昇
し、吊下位置A4で満ボビンFBをボビンハンガ16に
吊り下げ、ペッグビーム20Aは満ボビンFBを精紡機
へ搬送の際に邪魔にならない位置である図3の実線で示
すボビンリフタ1の上部受渡位置A1の抜取位置A3に
下降して満ボビンFBをボビンハンガ16に受け渡して
玉揚げを完了する。また、ペッグビーム20Bは、ペッ
グビーム20Aの作動に伴い図3の二点鎖線で示すボビ
ンリフタ1の最下降位置に移動し、図3の実線で示すボ
ビンリフタ1下方の下部受渡位置B2に上昇し、粗紡機
RMBで空ボビンに粗糸が巻終わるまで待機する。そし
て、図4に示すように玉揚完了から粗紡機RMBで粗糸
の巻取が終わるまでの間にボビンハンガ16に吊り下げ
た粗紡機RMAの満ボビンFBは、精紡機に搬送され、
空ボビンと入れ替わって戻ってくる。この空ボビンは、
ボビンハンガ16から手で外され、空のボビンキャリッ
ジ14がペッグビーム20A上方で待機する。
【0011】次に、粗紡機RMBで粗糸の巻取が終わる
と粗紡機RMBからペッグビーム20B上のペッグ21
に満ボビンFBを移載する。そして、上記ペッグビーム
20Aと同様にペッグビーム20Bを図2の二点鎖線で
示すボビンリフタ1上方の吊下位置B4へ上昇し、満ボ
ビンFBをボビンハンガ16に吊り下げ、図2の実線で
示す抜取位置B3に下降すると同時に、ペッグビーム2
0Aは、最下降位置、下部受渡位置A2の順に移動して
待機する。そして、粗紡機RMAで粗糸の巻取が終わる
までの間に粗紡機RMBの満ボビンFBは、精紡機に搬
送され、空ボビンと入れ替わって戻り、空ボビンをボビ
ンハンガ16から取外し、空のボビンキャリッジ14が
ペッグビーム20B上方で待機する。以後、粗紡機RM
A,RMBとで交互に粗糸が巻き終るとペッグビーム2
0A,20Bが交互に昇降を繰り返し、満ボビンFBを
精紡機へ搬送する。
と粗紡機RMBからペッグビーム20B上のペッグ21
に満ボビンFBを移載する。そして、上記ペッグビーム
20Aと同様にペッグビーム20Bを図2の二点鎖線で
示すボビンリフタ1上方の吊下位置B4へ上昇し、満ボ
ビンFBをボビンハンガ16に吊り下げ、図2の実線で
示す抜取位置B3に下降すると同時に、ペッグビーム2
0Aは、最下降位置、下部受渡位置A2の順に移動して
待機する。そして、粗紡機RMAで粗糸の巻取が終わる
までの間に粗紡機RMBの満ボビンFBは、精紡機に搬
送され、空ボビンと入れ替わって戻り、空ボビンをボビ
ンハンガ16から取外し、空のボビンキャリッジ14が
ペッグビーム20B上方で待機する。以後、粗紡機RM
A,RMBとで交互に粗糸が巻き終るとペッグビーム2
0A,20Bが交互に昇降を繰り返し、満ボビンFBを
精紡機へ搬送する。
【0012】このボビンリフタは、支柱の両側にペッグ
ビームを有しているので、小さな配置面積で配置でき、
また、支柱の両側にペッグビームを上下位相差をつけて
設けたのでペッグビーム同士の重量が釣り合い、ボビン
リフタの作動時には満ボビンの重量のみの負荷を駆動す
るので駆動源が小さくでき、また、2本のペッグビーム
を昇降するのに昇降装置と駆動源が1つなので、安価に
製作でき、省エネルギである。また、粗紡機の前面と粗
紡機間に配置されたボビンリフタのペッグビームとが対
向しているので作業性が良い。
ビームを有しているので、小さな配置面積で配置でき、
また、支柱の両側にペッグビームを上下位相差をつけて
設けたのでペッグビーム同士の重量が釣り合い、ボビン
リフタの作動時には満ボビンの重量のみの負荷を駆動す
るので駆動源が小さくでき、また、2本のペッグビーム
を昇降するのに昇降装置と駆動源が1つなので、安価に
製作でき、省エネルギである。また、粗紡機の前面と粗
紡機間に配置されたボビンリフタのペッグビームとが対
向しているので作業性が良い。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明の粗紡機のボビン
リフタでは、支柱の両側にペッグビームを有するので、
支柱の両側のペッグビーム同士により釣合いが取れ、ペ
ッグビームに載置した満ボビンの重量のみの負荷を駆動
可能な小さい駆動力で良く、このためボビンリフタの駆
動源が小さくなる。また、昇降装置が1つなので、2台
のボビンリフタを配置するより、狭い空間に配置でき
る。そして、昇降装置が1つであり、従来に比べ小さい
駆動力の小さい駆動源を使用可能なので安価に製作され
る。
リフタでは、支柱の両側にペッグビームを有するので、
支柱の両側のペッグビーム同士により釣合いが取れ、ペ
ッグビームに載置した満ボビンの重量のみの負荷を駆動
可能な小さい駆動力で良く、このためボビンリフタの駆
動源が小さくなる。また、昇降装置が1つなので、2台
のボビンリフタを配置するより、狭い空間に配置でき
る。そして、昇降装置が1つであり、従来に比べ小さい
駆動力の小さい駆動源を使用可能なので安価に製作され
る。
【図1】ボビンリフタの正面図である。
【図2】ボビンリフタのII-II断面図である。
【図3】ボビンリフタの作用図である。
【図4】粗紡機の運転と粗糸ボビンの搬送のタイムチャ
ート図である。
ート図である。
1 ボビンリフタ、 3 支柱、 7 駆動スプロケッ
ト、8 従動スプロケット、 9 チェーン、 10
駆動軸、13A,13B 搬送レール、 14 ボビン
キャリッジ(ボビン搬送具)、17 昇降部材、 19
昇降装置、 20a,20b ペッグビーム、21
ペッグ、 A1、B1 上部受渡位置、 A2、B2下
部受渡位置、FB 満ボビン、 M 昇降モータ(駆動
源) RMA、RMB 粗紡機
ト、8 従動スプロケット、 9 チェーン、 10
駆動軸、13A,13B 搬送レール、 14 ボビン
キャリッジ(ボビン搬送具)、17 昇降部材、 19
昇降装置、 20a,20b ペッグビーム、21
ペッグ、 A1、B1 上部受渡位置、 A2、B2下
部受渡位置、FB 満ボビン、 M 昇降モータ(駆動
源) RMA、RMB 粗紡機
Claims (2)
- 【請求項1】 粗紡機前面の通路に面して、粗紡機長手
に沿って配設され、ボビンを挿着可能な多数のペッグを
有するペッグビームにより、このペッグビームの上方に
粗紡機に沿って配設された搬送レールのボビン搬送具に
ボビンを受け渡しするボビンリフタにおいて、対向して
配置された粗紡機間に立設された支柱の両側に各粗紡機
前面に夫々対向するペッグビームを設け、一方のペッグ
ビームが対応する搬送レール直下で粗紡機との間でボビ
ンを受け渡しする下部授渡位置にあるとき、他方のペッ
グビームは対応するボビン搬送具との間でボビンを受け
渡しする上部受渡位置にあるように、ペッグビームを交
互に昇降させる1つの昇降装置を設けたことを特徴とす
る粗紡機のボビンリフタ。 - 【請求項2】 通路に沿って複数立設した支柱内に夫々
に設けた駆動スプロケットと、この駆動スプロケットと
対応する従動スプロケットとの間にペッグビームを取付
けるチェーンを巻き掛け、支柱内の各駆動スプロケット
をボビンリフタの両端の支柱間にわたる駆動軸に固着
し、この駆動軸を駆動源に連結して昇降装置を構成した
ことを特徴とする請求項1記載の粗紡機のボビンリフ
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10812695A JPH08284031A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 粗紡機のボビンリフタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10812695A JPH08284031A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 粗紡機のボビンリフタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08284031A true JPH08284031A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=14476605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10812695A Pending JPH08284031A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 粗紡機のボビンリフタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08284031A (ja) |
-
1995
- 1995-04-07 JP JP10812695A patent/JPH08284031A/ja active Pending
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