JPH0828355A - エンジンのオートスタータ装置 - Google Patents
エンジンのオートスタータ装置Info
- Publication number
- JPH0828355A JPH0828355A JP6170886A JP17088694A JPH0828355A JP H0828355 A JPH0828355 A JP H0828355A JP 6170886 A JP6170886 A JP 6170886A JP 17088694 A JP17088694 A JP 17088694A JP H0828355 A JPH0828355 A JP H0828355A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- starter device
- heat
- engine
- case body
- thermoelement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M1/00—Carburettors with means for facilitating engine's starting or its idling below operational temperatures
- F02M1/08—Carburettors with means for facilitating engine's starting or its idling below operational temperatures the means to facilitate starting or idling becoming operative or inoperative automatically
- F02M1/10—Carburettors with means for facilitating engine's starting or its idling below operational temperatures the means to facilitate starting or idling becoming operative or inoperative automatically dependent on engine temperature, e.g. having thermostat
- F02M1/12—Carburettors with means for facilitating engine's starting or its idling below operational temperatures the means to facilitate starting or idling becoming operative or inoperative automatically dependent on engine temperature, e.g. having thermostat with means for electrically heating thermostat
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 放熱防止カバーを無くすことによりオートス
タータ装置の小型,軽量,組立の容易化とデザイン設計
の自由度の向上を図り、再始動時の始動性の向上を図る
ことのできるエンジンのオートスタータ装置を得る。 【構成】 サーモエレメントTを収納するオートスター
タ装置のケース本体1に空間部6を設けて前記ケース本
体を内壁部3と外壁部4とに分け、前記空間部内に前記
内壁部から前記外壁部へ熱が伝わらないようにする断熱
手段を設けて熱膨張体Ta周辺の熱がケース本体の表面
から放散されないようにした。
タータ装置の小型,軽量,組立の容易化とデザイン設計
の自由度の向上を図り、再始動時の始動性の向上を図る
ことのできるエンジンのオートスタータ装置を得る。 【構成】 サーモエレメントTを収納するオートスター
タ装置のケース本体1に空間部6を設けて前記ケース本
体を内壁部3と外壁部4とに分け、前記空間部内に前記
内壁部から前記外壁部へ熱が伝わらないようにする断熱
手段を設けて熱膨張体Ta周辺の熱がケース本体の表面
から放散されないようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動二輪車やスクー
タ,自動車などのエンジンに使用されるオートスタータ
装置の改良に関し、特に、オートスタータ装置を簡素か
つ小型にすることができるうえサーモエレメント周辺の
保温性に優れるエンジンのオートスタータ装置に関す
る。
タ,自動車などのエンジンに使用されるオートスタータ
装置の改良に関し、特に、オートスタータ装置を簡素か
つ小型にすることができるうえサーモエレメント周辺の
保温性に優れるエンジンのオートスタータ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】主としてガソリンを燃料とし、エンジン
に付設した気化器によって燃料と空気とを所定の混合比
で混合してシリンダ内へ供給するようにしたエンジンに
おいては、寒い朝の始動性を良くするために、オートス
タータ装置を備えているものが多い。このオートスター
タ装置は、エンジンの温度が低い時には、シリンダ内で
の燃料と空気との混合気の着火性を良くするために、弁
を作動させて混合気通路に並設された補助燃料通路の燃
料供給口を開き、混合気通路を流れる混合気にさらに燃
料を供給して燃料濃度を濃くするためのものである。そ
して、暖気運転を行ってエンジン温度がある程度以上に
上昇したら、弁を作動させて前記燃料供給口を閉じ、混
合気の燃料濃度を自動的に正常に戻すものである。
に付設した気化器によって燃料と空気とを所定の混合比
で混合してシリンダ内へ供給するようにしたエンジンに
おいては、寒い朝の始動性を良くするために、オートス
タータ装置を備えているものが多い。このオートスター
タ装置は、エンジンの温度が低い時には、シリンダ内で
の燃料と空気との混合気の着火性を良くするために、弁
を作動させて混合気通路に並設された補助燃料通路の燃
料供給口を開き、混合気通路を流れる混合気にさらに燃
料を供給して燃料濃度を濃くするためのものである。そ
して、暖気運転を行ってエンジン温度がある程度以上に
上昇したら、弁を作動させて前記燃料供給口を閉じ、混
合気の燃料濃度を自動的に正常に戻すものである。
【0003】そして、このような作用を行うオートスタ
ータ装置として、本願出願人が特願平5−253360
号で提案したものがある。このオートスタータ装置にお
いては、前記燃料供給口の開閉を行う弁の作動は、温度
の変化により膨張,収縮する熱膨張体を内蔵したサーモ
エレメントにより行われる。すなわち、熱膨張体の膨
張,収縮によりサーモエレメントのピストンを摺動さ
せ、このピストンの摺動によりニードル弁を作動させて
燃料供給口の開閉を行っている。このオートスタータ装
置によれば、エンジン始動時には、熱膨張体近傍の温度
が低いために前記熱膨張体は収縮した状態にあり、ピス
トンが縮退してニードル弁を燃料供給口から遠ざけてい
るので、燃料供給口は補助燃料通路側に開いている。エ
ンジンがある程度以上に暖まった後は、前記燃料供給口
をニードル弁により強制的に閉じる必要があるが、この
オートスタータ装置はサーモエレメントの一端側に発熱
素子を有していて、キースイッチをオンにすることによ
り発熱素子が通電して発熱し、熱膨張体を膨張させてピ
ストンとともにニードル弁を移動させる。これにより、
燃料供給口が閉じられて燃料の供給が中止される。
ータ装置として、本願出願人が特願平5−253360
号で提案したものがある。このオートスタータ装置にお
いては、前記燃料供給口の開閉を行う弁の作動は、温度
の変化により膨張,収縮する熱膨張体を内蔵したサーモ
エレメントにより行われる。すなわち、熱膨張体の膨
張,収縮によりサーモエレメントのピストンを摺動さ
せ、このピストンの摺動によりニードル弁を作動させて
燃料供給口の開閉を行っている。このオートスタータ装
置によれば、エンジン始動時には、熱膨張体近傍の温度
が低いために前記熱膨張体は収縮した状態にあり、ピス
トンが縮退してニードル弁を燃料供給口から遠ざけてい
るので、燃料供給口は補助燃料通路側に開いている。エ
ンジンがある程度以上に暖まった後は、前記燃料供給口
をニードル弁により強制的に閉じる必要があるが、この
オートスタータ装置はサーモエレメントの一端側に発熱
素子を有していて、キースイッチをオンにすることによ
り発熱素子が通電して発熱し、熱膨張体を膨張させてピ
ストンとともにニードル弁を移動させる。これにより、
燃料供給口が閉じられて燃料の供給が中止される。
【0004】ところで、オートスタータ装置の熱膨張体
付近の保温性が悪いと、エンジンを止めて数分後に再始
動する際に、エンジンは暖まっているにも関わらず熱膨
張体が収縮した状態にあり、燃料供給口が開いて過度の
燃料が混合気通路に供給されてしまい、却って始動性を
悪くするという問題がある。そのため、従来のオートス
タータ装置は、ケース本体の外側を放熱防止カバーで被
覆していた。しかし、ケース本体の外側を放熱防止カバ
ーで覆うと、それだけオートスタータ装置が大型化し、
組立工数も多くなってコストが高くなるという問題があ
る。このようなオートスタータ装置の大型化は設計の際
の自由度を阻害し、特にシート下に小物入れを有する小
型のスクータにおいては、小物入れの大きさが制限され
るという問題がある。
付近の保温性が悪いと、エンジンを止めて数分後に再始
動する際に、エンジンは暖まっているにも関わらず熱膨
張体が収縮した状態にあり、燃料供給口が開いて過度の
燃料が混合気通路に供給されてしまい、却って始動性を
悪くするという問題がある。そのため、従来のオートス
タータ装置は、ケース本体の外側を放熱防止カバーで被
覆していた。しかし、ケース本体の外側を放熱防止カバ
ーで覆うと、それだけオートスタータ装置が大型化し、
組立工数も多くなってコストが高くなるという問題があ
る。このようなオートスタータ装置の大型化は設計の際
の自由度を阻害し、特にシート下に小物入れを有する小
型のスクータにおいては、小物入れの大きさが制限され
るという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本考案は上記の問題点
に鑑みてなされたもので、ケース本体の外側に設ける放
熱防止カバーを無くすことによりオートスタータ装置の
小型,軽量,組立の容易化とデザイン設計の自由度の向
上を図り、かつ、サーモエレメントの熱膨張体付近の保
温性を向上させて再始動時の始動性の向上を図ることの
できるエンジンのオートスタータ装置を得ることを目的
とする。
に鑑みてなされたもので、ケース本体の外側に設ける放
熱防止カバーを無くすことによりオートスタータ装置の
小型,軽量,組立の容易化とデザイン設計の自由度の向
上を図り、かつ、サーモエレメントの熱膨張体付近の保
温性を向上させて再始動時の始動性の向上を図ることの
できるエンジンのオートスタータ装置を得ることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本願のオートスタータ装置は、外部の温度変化により
膨張、収縮する熱膨張体を一側に有し、この熱膨張体の
膨張,収縮により他側に設けたピストンを進退移動させ
るサーモエレメントと、前記ピストンを強制的に移動さ
せるために前記サーモエレメントの前記一側に設けられ
た発熱手段とを有し、エンジン始動とともに通電して前
記発熱体を発熱させ、前記ピストンを移動させることに
より前記エンジンに混合気を供給する混合気通路に並設
された補助燃料通路の燃料供給口を閉じるようにしたオ
ートスタータ装置において、前記サーモエレメントを収
納する前記オートスタータ装置のケース本体に空間部を
形成して前記ケース本体を内壁部と外壁部とに分け、前
記内壁部から前記外壁部へ熱が伝わらないように前記空
間部内に断熱手段を設けたことを特徴とする。
の本願のオートスタータ装置は、外部の温度変化により
膨張、収縮する熱膨張体を一側に有し、この熱膨張体の
膨張,収縮により他側に設けたピストンを進退移動させ
るサーモエレメントと、前記ピストンを強制的に移動さ
せるために前記サーモエレメントの前記一側に設けられ
た発熱手段とを有し、エンジン始動とともに通電して前
記発熱体を発熱させ、前記ピストンを移動させることに
より前記エンジンに混合気を供給する混合気通路に並設
された補助燃料通路の燃料供給口を閉じるようにしたオ
ートスタータ装置において、前記サーモエレメントを収
納する前記オートスタータ装置のケース本体に空間部を
形成して前記ケース本体を内壁部と外壁部とに分け、前
記内壁部から前記外壁部へ熱が伝わらないように前記空
間部内に断熱手段を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本願のオートスタータ装置によれば、ケース本
体内に設けた空間部に空気や液体,固体からなる断熱材
などの断熱手段を設けることにより、ケース本体の表面
から放散される熱の量を極めて少なくすることができ
る。そのため、ケース本体外に保温カバーを設けなくて
も、サーモエレメントの周囲の保温性を向上させること
ができ、オートスタータ装置の構成を簡素,小型,安価
にすることができる。
体内に設けた空間部に空気や液体,固体からなる断熱材
などの断熱手段を設けることにより、ケース本体の表面
から放散される熱の量を極めて少なくすることができ
る。そのため、ケース本体外に保温カバーを設けなくて
も、サーモエレメントの周囲の保温性を向上させること
ができ、オートスタータ装置の構成を簡素,小型,安価
にすることができる。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を、図面に従って詳細に説
明する。図1は本発明のオートスタータ装置の断面側
面、図2は本発明のオートスタータ装置の平面図であ
る。ケース本体1は、両端開放の厚肉円筒管をL字状に
折り曲げたような形状に形成されていて、その一方の開
口部1aには螺子部1cが形成され、他方の開口部1b
にはゴム製のグロメット11が嵌入され、外部から水や
ダスト等が侵入しないように防止している。また、開口
部1aには、螺子部1cと螺合できる螺子部2aが外周
面に形成された筒状のホルダ2が螺入されている。
明する。図1は本発明のオートスタータ装置の断面側
面、図2は本発明のオートスタータ装置の平面図であ
る。ケース本体1は、両端開放の厚肉円筒管をL字状に
折り曲げたような形状に形成されていて、その一方の開
口部1aには螺子部1cが形成され、他方の開口部1b
にはゴム製のグロメット11が嵌入され、外部から水や
ダスト等が侵入しないように防止している。また、開口
部1aには、螺子部1cと螺合できる螺子部2aが外周
面に形成された筒状のホルダ2が螺入されている。
【0009】ニードル弁を作動させるための作動体であ
るサーモエレメントTは、ケース本体1内に嵌装され、
ホルダ2によりケース本体1から抜け出さないようにさ
れている。また、ケース本体1の内径は、サーモエレメ
ントTをスムースに挿入できるように開口部1a側が大
きく形成され、サーモエレメントTの一側に設けられ熱
膨張体Taを内蔵する温度感知部T1 を嵌装する底部1
eが小さく形成されている。ケース本体1の内径が変化
する部分には、緩やかな傾斜面1dが形成されていて、
開口部1aから挿入されたサーモエレメントTをケース
本体1の中央に案内するようになっている。温度感知部
T1 の外周にはOリング9が外嵌され、このOリング9
がケース本体1の内周面に押し付けられることにより、
ケース本体1内におけるサーモエレメントTの横方向の
移動を規制しているとともに、ホルダ2および開口部1
aからのガソリン等の侵入を防止している。温度感知部
T1 とケース本体1の底部1eとの間には、発熱素子を
2枚の電極で挟んでなる発熱手段Eが設けられている。
この発熱手段Eは、熱膨張体Eを強制的に膨張させるも
ので、前記電極からグロメット11を挿通して開口部1
bから延出する配線12,12を介して、スクータなど
の図示しないキースイッチと接続されており、キースイ
ッチにキーを差し込んでオン(エンジン始動可能な状
態)にすることにより、前記発熱素子に通電して発熱す
るようになっている。なお、図中符号13は、配線1
2,12を束ねて保護する保護チューブである。
るサーモエレメントTは、ケース本体1内に嵌装され、
ホルダ2によりケース本体1から抜け出さないようにさ
れている。また、ケース本体1の内径は、サーモエレメ
ントTをスムースに挿入できるように開口部1a側が大
きく形成され、サーモエレメントTの一側に設けられ熱
膨張体Taを内蔵する温度感知部T1 を嵌装する底部1
eが小さく形成されている。ケース本体1の内径が変化
する部分には、緩やかな傾斜面1dが形成されていて、
開口部1aから挿入されたサーモエレメントTをケース
本体1の中央に案内するようになっている。温度感知部
T1 の外周にはOリング9が外嵌され、このOリング9
がケース本体1の内周面に押し付けられることにより、
ケース本体1内におけるサーモエレメントTの横方向の
移動を規制しているとともに、ホルダ2および開口部1
aからのガソリン等の侵入を防止している。温度感知部
T1 とケース本体1の底部1eとの間には、発熱素子を
2枚の電極で挟んでなる発熱手段Eが設けられている。
この発熱手段Eは、熱膨張体Eを強制的に膨張させるも
ので、前記電極からグロメット11を挿通して開口部1
bから延出する配線12,12を介して、スクータなど
の図示しないキースイッチと接続されており、キースイ
ッチにキーを差し込んでオン(エンジン始動可能な状
態)にすることにより、前記発熱素子に通電して発熱す
るようになっている。なお、図中符号13は、配線1
2,12を束ねて保護する保護チューブである。
【0010】熱膨張体Taの膨張,収縮により作動され
るピストン7bは、サーモエレメントTの他側に設けら
れたピストンガイド7aに進退移動自在に案内されてい
る。ピストン7bの先端はピストンガイド7aの端部か
ら突出し、ホルダ2の貫通穴内に摺動自在に嵌装される
とともにピストンガイド7aおよびピストン7bの先端
に被せるように設けられた押圧体7に連結されている。
この押圧体7は、コイルスプリング8などの弾性体によ
り、常時ケース本体1内に引っ込む方向に付勢されてい
る。これにより、サーモエレメントTもケース本体1の
底部1eに押し付けられて軸方向の移動が規制されてい
る。
るピストン7bは、サーモエレメントTの他側に設けら
れたピストンガイド7aに進退移動自在に案内されてい
る。ピストン7bの先端はピストンガイド7aの端部か
ら突出し、ホルダ2の貫通穴内に摺動自在に嵌装される
とともにピストンガイド7aおよびピストン7bの先端
に被せるように設けられた押圧体7に連結されている。
この押圧体7は、コイルスプリング8などの弾性体によ
り、常時ケース本体1内に引っ込む方向に付勢されてい
る。これにより、サーモエレメントTもケース本体1の
底部1eに押し付けられて軸方向の移動が規制されてい
る。
【0011】上述の態様により、発熱手段Eに通電して
発熱素子を発熱させると、熱膨張体Taが膨張してピス
トン7bが伸長し、押圧体7をコイルスプリング8の付
勢力に抗してケース本体1から突出する方向に移動させ
る。これにより、図示しないニードル弁が燃料供給口を
塞いで燃料の供給を停止させる。発熱手段Eが非通電状
態になると、サーモエレメントTの周囲温度が徐々に低
下して熱膨張体Taが収縮しピストン7bが縮退する。
これにより、押圧体7はコイルスプリング8の付勢力に
よってケース本体1内に押し戻され、前記ニードル弁が
燃料供給口を開いて燃料の供給を可能にする。
発熱素子を発熱させると、熱膨張体Taが膨張してピス
トン7bが伸長し、押圧体7をコイルスプリング8の付
勢力に抗してケース本体1から突出する方向に移動させ
る。これにより、図示しないニードル弁が燃料供給口を
塞いで燃料の供給を停止させる。発熱手段Eが非通電状
態になると、サーモエレメントTの周囲温度が徐々に低
下して熱膨張体Taが収縮しピストン7bが縮退する。
これにより、押圧体7はコイルスプリング8の付勢力に
よってケース本体1内に押し戻され、前記ニードル弁が
燃料供給口を開いて燃料の供給を可能にする。
【0012】ケース本体1の壁内には、ケース本体1の
全周にわたって、かつ、ケース本体1の一方の開口部1
aから他方の開口部1bにわたって、空間部6が形成さ
れている。この空間部6は、ケース本体1を射出成形す
る際に、ケース本体1と一体に形成することもできる
し、ケース本体1を成形した後に、エンドミル加工や放
電加工等によって削成することもできる。そして、この
空間部6内に断熱手段が設けられて、サーモエレメント
Tの周辺の熱がケース本体1の表面から外気中に放散さ
れないように防止する。
全周にわたって、かつ、ケース本体1の一方の開口部1
aから他方の開口部1bにわたって、空間部6が形成さ
れている。この空間部6は、ケース本体1を射出成形す
る際に、ケース本体1と一体に形成することもできる
し、ケース本体1を成形した後に、エンドミル加工や放
電加工等によって削成することもできる。そして、この
空間部6内に断熱手段が設けられて、サーモエレメント
Tの周辺の熱がケース本体1の表面から外気中に放散さ
れないように防止する。
【0013】前記した断熱手段としては空気が最も一般
的であるが、空気の他にウレタンや発泡スチロール,断
熱性ゴム,熱伝導性の低いオイルなど固体状または液体
状の断熱材であってもよい。このような断熱材を空間部
6内に充填することにより、ケース本体1の表面からの
熱の放散をより有効に防止することができるという特徴
がある。なお、ケース本体1の壁内に空間部6を設ける
ことにより、ケース本体1は内壁部4と外壁部3とに分
けられるが、この内壁部4と外壁部3とは連結体5によ
り連結されている。この連結体5は、内壁部4から外壁
部3への熱の伝導をできるだけ少なくするために、許容
される強度内でできるだけ小さくすることが望ましい。
的であるが、空気の他にウレタンや発泡スチロール,断
熱性ゴム,熱伝導性の低いオイルなど固体状または液体
状の断熱材であってもよい。このような断熱材を空間部
6内に充填することにより、ケース本体1の表面からの
熱の放散をより有効に防止することができるという特徴
がある。なお、ケース本体1の壁内に空間部6を設ける
ことにより、ケース本体1は内壁部4と外壁部3とに分
けられるが、この内壁部4と外壁部3とは連結体5によ
り連結されている。この連結体5は、内壁部4から外壁
部3への熱の伝導をできるだけ少なくするために、許容
される強度内でできるだけ小さくすることが望ましい。
【0014】本発明の好適な実施例について説明してき
たが、内壁部4から外壁部3への熱の伝導を防止するた
めの断熱手段は、空気やウレタン,発泡スチロール,断
熱性ゴム,オイルなどに限られるものではない。例え
ば、空間部6の両開放端を密閉して内部の空気を抜き、
空間部6内を真空状態にするものとしてもよいし、窒素
ガスなどのガスを封入するものとしてもよい。また、空
間部6の両開放端を密閉するだけでも、空間部6内の空
気の出入りがなくなって内壁部4から外壁部3への熱の
伝導を少なくすることができるという効果がある。
たが、内壁部4から外壁部3への熱の伝導を防止するた
めの断熱手段は、空気やウレタン,発泡スチロール,断
熱性ゴム,オイルなどに限られるものではない。例え
ば、空間部6の両開放端を密閉して内部の空気を抜き、
空間部6内を真空状態にするものとしてもよいし、窒素
ガスなどのガスを封入するものとしてもよい。また、空
間部6の両開放端を密閉するだけでも、空間部6内の空
気の出入りがなくなって内壁部4から外壁部3への熱の
伝導を少なくすることができるという効果がある。
【0015】
【発明の効果】この発明のオートスタータ装置によれ
ば、ケース本体外に保温カバーを設けなくても保温性に
優れ、エンジンを止めて数分後に再始動する際に、過度
の燃料が供給されて始動性を悪くするという不具合を無
くすことができる。また、部品点数が極度に少なくなっ
てオートスタータ装置の組み立てが容易になり、価格を
低廉にすることができるほか、オートスタータ装置を小
型にして設計の際の自由度を高めることができるように
なる。
ば、ケース本体外に保温カバーを設けなくても保温性に
優れ、エンジンを止めて数分後に再始動する際に、過度
の燃料が供給されて始動性を悪くするという不具合を無
くすことができる。また、部品点数が極度に少なくなっ
てオートスタータ装置の組み立てが容易になり、価格を
低廉にすることができるほか、オートスタータ装置を小
型にして設計の際の自由度を高めることができるように
なる。
【図1】この発明のオートスタータ装置の断面側面図で
ある。
ある。
【図2】この発明のオートスタータ装置の平面図であ
る。
る。
T サーモエレメント Ta 熱膨張体 T1 温度感知部 E 発熱手段 1 ケース本体 1a,1b 開口部 2 ホルダ 3 内壁部 4 外壁部 5 Oリング 6 空間部 7 押圧体 7a ピストンガイド 7b ピストン 9 Oリング 11 グロメット 12 配線
Claims (1)
- 【請求項1】外部の温度変化により膨張、収縮する熱膨
張体を一側に有し、この熱膨張体の膨張,収縮により他
側に設けたピストンを進退移動させるサーモエレメント
と、前記ピストンを強制的に移動させるために前記サー
モエレメントの前記一側に設けられた発熱手段とを有
し、エンジン始動とともに通電して前記発熱体を発熱さ
せ、前記ピストンを移動させることにより前記エンジン
に混合気を供給する混合気通路に並設された補助燃料通
路の燃料供給口を閉じるようにしたオートスタータ装置
において、 前記サーモエレメントを収納する前記オートスタータ装
置のケース本体に空間部を形成して前記ケース本体を内
壁部と外壁部とに分け、前記内壁部から前記外壁部へ熱
が伝わらないように前記空間部内に断熱手段を設けたこ
とを特徴とするエンジンのオートスタータ装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6170886A JPH0828355A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | エンジンのオートスタータ装置 |
DE69524821T DE69524821T2 (de) | 1994-07-22 | 1995-05-23 | Automatische Startvorrichtung für Brennkraftmaschine |
EP95107919A EP0693620B1 (en) | 1994-07-22 | 1995-05-23 | Automatic starter for engine |
TW084105228A TW284828B (ja) | 1994-07-22 | 1995-05-24 | |
CN95106646A CN1072768C (zh) | 1994-07-22 | 1995-05-30 | 发动机的自动起动机 |
KR1019950013887A KR100301953B1 (ko) | 1994-07-22 | 1995-05-30 | 엔진용자동시동기 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6170886A JPH0828355A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | エンジンのオートスタータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0828355A true JPH0828355A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=15913146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6170886A Pending JPH0828355A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | エンジンのオートスタータ装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
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