JP3619327B2 - 気化器の始動燃料調整装置 - Google Patents

気化器の始動燃料調整装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、始動用吸気通路の開口面積を調整する摺動絞り弁と;該摺動絞り弁の摺動方向に沿って延びるとともに基端部が気化器本体に固設される保持筒と;該保持筒の先端部から一端側を突出させて該保持筒に嵌合されるケースと、該ケースの一端側に内蔵されたワックスと、該ワックスの温度変化に伴なう膨張・収縮に応じて軸方向に作動することを可能として前記ケースの他端側から突出されるとともに前記摺動絞り弁に連動、連結されるピストンとを有する感温駆動手段と;前記ワックスの加熱を可能として前記ケースの他端に連接される電気ヒータと;保持筒を囲繞するとともに前記ケースの一端側および電気ヒータを覆う有底筒部を有して保持筒に着脱可能に固定される合成樹脂製のカバーと;を備える気化器の始動燃料調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる装置は、たとえば実公平3−6844号公報等により既によく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる始動燃料調整装置は、エンジンの始動時にワックスの膨張・収縮状態が雰囲気温度に対応していることに応じて摺動絞り弁による始動用吸気通路の開口面積も雰囲気温度に対応していることにより、雰囲気温度に応じた濃度の混合気をエンジンに供給し、エンジンの始動後には電気ヒータの加熱によってワックスを膨張せしめて摺動絞り弁を全閉位置まで駆動するものである。而して、エンジンをわずかな時間だけ一旦停止した後の再始動時(ホットリスタート時)に、エンジン温度が比較的高い状態にもかかわらず、ワックスの降温速度が速い場合には、エンジンに供給される混合気がオーバーリッチ状態となる。このため、上記従来のものでは、カバーとの間に空気断熱層を形成するようにして該カバーを保温カバーで覆ってワックスを保温するようにしており、また金属製ヒートマスによりワックスが冷えにくくしたものもある。
【0004】
ところが、空気断熱層によって保温するようにしたものでは、空気断熱層を形成する分だけ必要スペースが大きくなり、また金属製ヒートマスによって保温するようにしたものでも、そのヒートマスを配設する分だけ必要スペースが大きくなり、始動燃料調整装置が大型化してしまう。そこで、感温駆動手段を小型化しようとすると、該感温駆動手段のヒートマス減少分だけさらに保温性を高める必要があり、結果的に始動燃料調整装置の小型化にはつながらない。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ワックスの保温性をより高め、小型化および制御精度の向上を図った気化器の始動燃料調整装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、始動用吸気通路の開口面積を調整する摺動絞り弁と;該摺動絞り弁の摺動方向に沿って延びるとともに基端部が気化器本体に固設される保持筒と;該保持筒の先端部から一端側を突出させて該保持筒に嵌合されるケースと、該ケースの一端側に内蔵されたワックスと、該ワックスの温度変化に伴なう膨張・収縮に応じて軸方向に作動することを可能として前記ケースの他端側から突出されるとともに前記摺動絞り弁に連動、連結されるピストンとを有する感温駆動手段と;前記ワックスの加熱を可能として前記ケースの一端に連接される電気ヒータと;保持筒を囲繞するとともに前記ケースの一端側および電気ヒータを覆う有底筒部を有して保持筒に着脱可能に固定される合成樹脂製のカバーと;を備える気化器の始動燃料調整装置において、カバーの有底筒部は、保持筒を囲繞する筒部分と、その筒部分の一端を閉塞すると共に前記ケースの、ワックスを内蔵した一端側および電気ヒータを覆う端壁部分とから成り、そのカバーには、電気ヒータに電気的に接続される一対のヒータ側端子が固定されるとともに、それらのヒータ側端子を臨ませたカプラ部が一体に設けられ、前記端壁部分は、その全体が前記筒部分よりも厚肉であって前記カプラ部の外側面よりも前記摺動方向に沿う外方側に突出した蓄熱部として形成されることを特徴とする。
【0007】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記カバーは、該カバー外面との間に空気層を形成する保護カバーで覆われることを特徴とし、また請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明の構成に加えて、前記カバーの、前記カプラ部が突設される側面には、前記保護カバーとの間の間隔を保持する複数のリブが一体に設けられることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 図1ないし図7は本発明の一実施例を示すものであり、図1は始動燃料調整装置の縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図、図2は図1の2−2線に沿う気化器本体の横断面図、図3は図2の3−3線拡大断面図、図4は摺動絞り弁の作動に伴なう空気流量特性図、図5は雰囲気温度と空気量/燃料量との関係を示すグラフ、図6は鋳造成形直後の気化器本体の一部を示す縦断面図、図7は摺動絞り弁の温度に応じた作動量を示す図である。
【0009】
先ず図1および図2において、自動二輪車に搭載される気化器の気化器本体10には、該気化器本体10との間にフロート室12を形成するフロート室体11が結合され、気化器本体10およびフロート室体11は、アルミニウム合金等の軽金属のダイカスト成形によりそれぞれ形成される。
【0010】
気化器本体10には、主吸気通路13が内設されると共に、その主吸気通路13での吸気方向14に沿う該主吸気通路13の上流端及び下流端を結ぶ始動用吸気通路15が設けられており、該始動用吸気通路15の途中に、始動燃料調整装置211 が配設される。
【0011】
始動用吸気通路15は、上流端を主吸気通路13の上流端に連ならせるとともに下流側に向かうにつれて主吸気通路13から離反するようにして一直線状に延びる横断面円形の上流側通路部16と、下流端を主吸気通路13の下流端に連ならせるとともに上流側に向かうにつれて主吸気通路13から離反するようにして一直線状に延びる下流側通路部17と、上流側通路部16の下流端に通じる上流側開度調整通路部18と、下流側通路部17の上流端に通じる下流側開度調整通路部19とから成るものであり、上流側および下流側開度調整通路部18,19は主吸気通路13と平行に配置される。
【0012】
始動燃料調整装置211 は、始動用燃料ノズル22と、始動用吸気通路15の開口面積を調整するための摺動絞り弁23と、該摺動絞り弁23に保持されて前記始動用燃料ノズル22に装入される計量針弁24と、摺動絞り弁23を駆動する感温駆動手段251 と、感温駆動手段251 におけるケース46の一端に連接される電気ヒータとしてのPTC型ヒータ26とを備える。
【0013】
摺動絞り弁23は、気化器本体10に設けられた横断面円形の摺動孔20に摺動可能に嵌合されるものであり、該摺動孔20は、上流側および下流側開度調整通路部18,19と直交するようにして気化器本体10に設けられ、上流側開度調整通路部18の下流端ならびに下流側開度調整通路部19の上流端が、該摺動孔20の内面に相互に対向して開口される。
【0014】
気化器本体10およびフロート室体11間には、摺動孔20の下端との間に隔壁27を介在させた始動用燃料室28が、摺動孔20と同軸に延びるようにして形成されており、隔壁27に設けられた孔29に、始動用燃料ノズル22がその下部を始動用燃料室28内に突入させるようにして圧入、固定され、該始動用燃料ノズル22の上端部は摺動孔20の下端よりもわずかに上方の位置に配置される。
【0015】
フロート室体11には、始動用燃料室28内の下部と、フロート室12内の下部とを結ぶ燃料ジェット30が圧入、固定され、気化器本体10には、フロート室12内の燃料油油面Lよりも上方の部分と始動用燃料室28内の上部とを結ぶ通路31が設けられる。
【0016】
ところで、前記摺動孔20の内面に相互に対向して開口される上流側および下流側開度調整通路部18,19は、図3で示すような横断面形状を有するように形成される。すなわち両開度調整通路部18,19は、上方に凸の半円状の上孔部18a,19aと、摺動孔20の周方向に沿って長い小判状にして上孔部18a,19aの下部に連なる下孔部18b,19bとから成る横断面形状を有するように形成されるものであり、下孔部18b,19bは上孔部18a,19aよりも摺動孔20の周方向すなわち摺動絞り弁23の摺動作動方向と直交する方向に幅広に形成されている。また下流側開度調整通路部19の底部すなわち下孔部19bの底部は、上流側開度調整通路部18の底部すなわち下孔部18bの底部よりも下方に段差hだけ低く位置するように設定される。
【0017】
上流側および下流側開度調整通路部18,19が上述のように形成されることにより、雰囲気温度が比較的高温の場合での始動用吸気通路15の開口面積を比較的大きくすることができる。その結果、高温雰囲気での始動用吸気通路15での吸入空気量が、上流側及び下流側開度調整通路部18,19を同軸、同径の真円状としたときには図4の破線で示すようになるのに対し、図4の実線で示すように大きくすることができ、混合気の過濃化を効果的に防止して暑い時期におけるエンジンの始動性向上に寄与することができる。
【0018】
また雰囲気温度が上昇するのに伴って摺動絞り弁23が両開度調整通路部18,19を閉じていったときに、図5の破線で示すように、段差なしとして両開度調整通路部18,19が同時に閉じられる場合には始動用燃料ノズル22に作用する負圧が低下し、燃料の吸い出し量が低下して空燃比の急激な落ち込みが生じるが、下流側開度調整通路部19の底部は上流側開度調整通路部18の底部よりも段差hだけ低い位置に在るので、上流側開度調整通路部18が閉じても下流側開度調整通路部19は僅かに開いており、始動用燃料ノズル22よりも上流側をチョーキングすることで始動用燃料ノズル22に作用する負圧を高め、図5の実線で示すように空燃比の急激な落ち込みを回避することが可能となる。 このように特殊な形状の上流側および下流側開度調整通路部18,19は、上流側開度調整通路部18とは反対側で下流側開度調整通路部19に連なって気化器本体10の外側面に開口する円形孔32とともに、気化器本体10の鋳造成形時に、図示しない中子による鋳抜き穴として、図6で示すように形成される。而して両開度調整通路部18,19および円形孔32は、気化器本体10の主吸気通路13と平行に配置されるものであり、気化器本体10の鋳造成形時において主吸気通路13に対応した鋳抜き孔と平行な方向に延びるものであることから、矢印34で示すように、上流側開度調整通路部18から下流側開度調整通路部19側に向けての方向、しかも主吸気通路13に対応した鋳抜き孔の中子抜き方向と平行な方向を中子抜き方向として、気化器本体10の鋳造成形時の鋳抜き穴として形成される。この際、摺動孔20よりも小径の鋳抜き穴20′が両開度調整通路部18,19および円形孔23とともに気化器本体10に形成されており、破線で示すように、該鋳抜き穴20′の穿孔加工により摺動孔20が形成される。また円形孔32は、該円形孔32への球体33の圧入により、図1および図2で示すように閉塞される。
【0019】
再び図1において、摺動絞り弁23の下端寄り内面には支持板35が一体に設けられており、該支持板35を貫通した計量針弁24の上端に係合された止め輪36が支持板35の上面に係止され、止め輪36がばね37で支持板35に押付けられることによって計量針弁24が摺動絞り弁23に保持される。また摺動絞り弁23の上端には、その半径方向内方に張出した係止鍔38が設けられており、この係止鍔38にはセットカラー39の下端に設けられた係合突部40が下方から係合可能である。しかも前記ばね37は、セットカラー39及び止め輪36間に縮設されるものであり、該ばね37のばね力により、止め輪36が支持板35に押付けられるとともに係合突部40が係止鍔38に係合される。
【0020】
気化器本体10には、摺動孔20よりも大径である取付筒部41が該摺動孔20の外端との間に段部42を形成して摺動孔20と同軸に連設されており、摺動絞り弁23の摺動方向に沿って延びる保持筒43の基端部が段部42に当接するようにして取付筒部41に嵌合される。しかも取付筒部41の先端に、図示しないねじ部材で固定される抜止め板44が、保持筒43の外周に設けられた規制段部45に係合され、これにより保持筒43の基端部が気化器本体10に固定される。
【0021】
感温駆動手段251 は、保持筒43の先端部から一端側を突出させて該保持筒43に収納されるケース46を備え、該ケース46は、導電性金属から成る段付き円筒状のケース主体47と、該ケース主体47の一端にかしめ結合される導電性金属製の帽状体48とで構成されるものであり、ケース主体47および帽状体48間には、ダイヤフラム49の周縁部が挟持され、PTC型ヒータ26は、ケース46の一端すなわち帽状体48に当接される。
【0022】
ケース46の一端側すなわち帽状体48およびダイヤフラム49間にはワックス50が内蔵される。またケース主体47内には、ワックス50とは反対側でダイヤフラム49に接するゴムやシリコーン等の流動物51、シール部材52およびピストン53が、前記ダイヤフラム49側から順に内挿されており、ピストン53の一部はケース46すなわちケース主体47の他端から突出される。
【0023】
前記ケース46は、保持筒43の先端部から一端側すなわち帽状体48側を突出させて保持筒43に気密に嵌合されるものであり、保持筒43内でケース主体47の一端側はセットカラー39の上部に相対摺動可能に嵌合され、ピストン53のケース46からの突出端部はセットカラー39に同軸に当接される。また保持筒43の基端部とセットカラー39との間にはばね54が縮設されており、該ばね54は、セットカラー39およびピストン53を介してケース46を上方に付勢する働きをし、ピストン53をセットカラー39に常時当接せしめる。したがってピストン53はセットカラー39を介して摺動絞り弁23に連動、連結されることになる。
【0024】
保持筒43には、該保持筒43を囲繞するとともにケース46の一端側およびPTC型ヒータ26を覆う有底筒部56を有する合成樹脂製のカバー55が、たとえば螺合により着脱可能に固定される。
【0025】
該カバー55の有底筒部56は、保持筒43を囲繞する筒部分56aの一端が端壁部分56bで閉塞されて成るものであり、端壁部分56bは、その全体が筒部分56aよりも厚肉であって後記カプラ部65の外側面よりも絞弁摺動方向に沿う外方側に突出した蓄熱部として形成される。
【0026】
有底筒部56における端壁部分56bの内面には、ケース46の一端すなわち帽状体48の一部を嵌合せしめる嵌合孔57と、該嵌合孔57よりも小径である係止凹部58とが同軸に設けられるとともに、嵌合孔57と内面を同一にして内方側にわずかに延びる円筒状の突部59が一体に設けられる。
【0027】
また筒部分56aおよび端壁部分56bの連設部には挿入孔60が設けられ、前記突部59を嵌合せしめることにより挿入孔60からの離脱が阻止されるヒータ側端子62が挿入孔60からカバー55内に挿入される。また端壁部分56bには挿入孔61が設けられ、係止凹部58に弾発的に係合して挿入孔61からの離脱を阻止するための係合爪63aを有するヒータ側端子63が挿入孔61からカバー55内に挿入される。
【0028】
ケース46の帽状体48は、PTC型ヒータ26をヒータ側端子63との間に挟むようにして嵌合孔57に嵌合される。而してケース46は、ばね54により上方に向けて付勢されているので、ヒータ側端子63はPTC型ヒータ26との電気的接続を果たしつつ端壁部分56bに押付け、固定される。またケース46およびヒータ側端子62間には、導電性金属から成るとともに前記ばね54よりもばね定数の小さなばね64が縮設されており、このばね64によりヒータ側端子62が端壁部分56bに押付け、固定され、ばね64およびケース46を介してヒータ側端子62とPTC型ヒータ26との電気的接続が果たされる。
【0029】
前記カバー55は、該カバー55の外面との間に空気層70を形成する合成樹脂製の保護カバー68で覆われる。而して、該保護カバー68の下部内面には、カバー55の下縁に弾発係合する複数の係合突部69…が設けられ、カバー55の、カプラ部65が突設される側面には保護カバー68との間の間隔を保持する複数のリブ66…が一体に設けられ、保護カバー68の内面にもカバー55との間の間隔を保持する複数の突起71…が一体に突設される。
【0030】
カバー55は、有底筒部56から外側方に突出する雄型のカプラ部65を一体に備えるものであり、一対のヒータ側端子62,63が該カプラ部65に臨んで並列配置される。このカプラ部65には、雌型のカプラ67が着脱自在に連結されるものであり、該カプラ部65に連なって前記ヒータ側端子62,63との電気的接続を果す一対のコード72が、保護カバー68の外側面に一体に設けられたケーブルガイド73に挿通、保持され、両コード72の一方は自動二輪車に搭載された交流発電機の充電用発電コイルに接続され、他方は接地される。したがってエンジンの始動に伴ってPTC型ヒータ26が電力付勢されることになる。しかもPTC型ヒータ26は、高温度になるほど抵抗値が高くなるものであり、発熱により高温度となった後には抵抗値が高くなって通電量が制限されることになる。
【0031】
次にこの実施例の作用について説明すると、エンジンの始動時には、感温駆動手段251 のワックス50は雰囲気温度に対応した膨張状態に在り、ピストン53のケース46からの突出量も雰囲気温度に対応しており、したがって摺動絞り弁23の作動位置も雰囲気温度に対応している。
【0032】
エンジンを始動するために、メインスイッチを導通してクランキングすると、摺動絞り弁23の作動位置に対応した量の空気が始動用吸気通路15からエンジンに吸入され、この空気の流通によって始動用燃料ノズル22から吸い出された燃料と前記空気とで形成された混合気がエンジンに供給される。
【0033】
エンジンの始動に伴なう交流発電機の作動により、PTC型ヒータ26が電力付勢され、そのPTC型ヒータ26の発熱により加熱されてワックス50が膨張することにより、ピストン53がセットカラー39およびばね37を介して摺動絞り弁23を下方に押圧し、摺動絞り弁23が始動用吸気通路15の開口面積を小さくする方向に作動し、終には始動用吸気通路15が遮断されて始動用燃料の供給が停止されることになる。
【0034】
このような始動燃料調整装置211 において、始動用吸気通路15の中間部である上流側開度調整通路部18および下流側開度調整通路部19が気化器本体10に設けられ、それらの開度調整通路部18,19を内面に開口させて気化器本体10に設けられた摺動孔20に摺動絞り弁23が摺動可能に嵌合され、それらの開度調整通路部18,19の摺動孔20への開口部を摺動絞り弁23で直接制御する構成となっている。したがって、気化器本体10に圧入等によって固定したスリーブに摺動絞り弁23を摺動可能に嵌合させたものに比べると、スリーブを不要として部品点数および組付作業工数の低減を図ることが可能となる。またスリーブが配設される場合には、該スリーブの製作誤差ならびに気化器本体10への組付誤差等により、始動用吸気通路15において気化器本体10およびスリーブ間に流通面積の変化が生じることが避けられず、その流通面積の変化に伴って始動用混合気の供給量および濃度の制御精度低下が生じるが、上述のように気化器本体10に設けられる両開度調整通路部18,19の摺動孔20への開口部を摺動絞り弁23で直接制御することにより、前記制御精度の向上を図ることができる。
【0035】
しかも始動用吸気通路15の両開度調整通路部18,19は、上方に凸の半円状の上孔部18a,19aと、摺動孔20の周方向に沿って長い小判状にして上孔部18a,19aの下部に連なる下孔部18b,19bとから成る横断面形状を有するような特殊な形状に形成されるとともに、下流側開度調整通路部19の底部が、上流側開度調整通路部18の底部よりも下方に段差hだけ低く位置するように設定されるのであるが、両開度調整通路部18,19は、気化器本体10の外側面に開口する円形孔32とともに、気化器本体10の鋳造成形時に図示しない中子による鋳抜き穴として形成されるので、両開度調整通路部18,19の形成が容易である。また両開度調整通路部18,19および円形孔32が、気化器本体10の鋳造成形時において主吸気通路13に対応した鋳抜き孔と平行な方向に延びるものであることから、鋳造装置の構成を単純化することができ、生産性の向上およびコストダウンを図ることができる。
【0036】
さらに感温駆動手段251 におけるケース46の一端側およびPTC型ヒータ26を覆う有底筒部56を有する合成樹脂製のカバー55が保持筒43に着脱可能に固定され、有底筒部56は、保持筒43を囲繞する筒部分56aの一端が、ケース46の一端側およびPTC型ヒータ26を覆うとともに前記筒部分56aよりも厚肉の蓄熱部として形成される端壁部分56bで閉塞されて成るものである。このため、端壁部分56bのヒートマスを比較的大きくすることが可能であり、ケース46の一端側に内蔵されたワックス50の保温性を向上することができる。これにより、カバー55と、該カバー55の外方の保護カバー68との間の空気層70を極力薄くして、始動燃料調整装置211 の小型化を図ることが可能となるとともに、PTC型ヒータ26の昇温特性や降温特性をより緩やかとし、ワックス50の温度を幅広く調整することができる。
【0037】
上述のように保温性が向上することにより、感温駆動手段251 を小型化して始動燃料調整装置211 をより一層小型化することも可能である。すなわち、従来、感温駆動手段251 におけるピストン53のストロークが図7の破線で示すように比較的大きかったのであるが、ワックス50の配合や量の調整により、図7の実線で示すように、必要ストロークから無効ストロークへの変曲点をより低温度側に移行せしめ、変曲点以降の無効ストロークを小さくすることは可能であった。しかるに、感温駆動手段251 の小型化を図るとヒートマスが減少するので始動燃料調整装置211 の小型化が困難となっていたのであり、上述のようにカバー55のヒートマスが増大するのに伴う保温性向上に伴って、図7の実線で示すように、無効ストロークを極力小さくして小型化した感温駆動手段251 のヒートマス減少を補うことが可能となり、始動燃料調整装置211 の小型化を図っても昇・降温精度を従来と同様に維持することができる。
【0038】
ところで、感温駆動手段251 におけるケース46のヒートマスを減少させたときに、通電によるPTC型ヒータ26の昇温に伴い、摺動絞り弁23の閉弁速度が従来よりも速くなることは回避する必要があり、そのためには、PTC型ヒータ26の内部抵抗を従来のものよりも高く設定するか、PTC型ヒータ26および充電用発電コイル間に抵抗が設けられるようにして、PTC型ヒータ26の昇温速度を抑えればよい。
【0039】
またカバー55は、一対のヒータ側端子62,63を臨ませたカプラ部65を一体に備えるものであり、該カプラ部65に、カプラ67が着脱自在に連結されるので、カプラ部65およびカプラ67によってカバー55のヒートマスをより一層増大して、逆に暖まった後の保温性を更に向上することが可能となるとともに、PTC型ヒータ26への配線接続を容易とし、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【0040】
図8は感温駆動手段の変形例を示すものであり、上記実施例に対応する部分には同一の参照符号を付す。
【0041】
始動燃料調整装置212 は、始動用燃料ノズル22と、始動用吸気通路15の開口面積を調整するための摺動絞り弁23と、該摺動絞り弁23に保持されて前記始動用燃料ノズル22に装入される計量針弁24と、摺動絞り弁23を駆動する感温駆動手段252 と、感温駆動手段252 におけるケース76の一端に連接されるPTC型ヒータ26とを備える。
【0042】
感温駆動手段252 は、保持筒43の先端部から一端側を突出させて該保持筒43に収納されるケース76を備え、該ケース76は、一端側を閉塞端として導電性金属により有底円筒状に形成されるケース主体77と、該ケース主体77の他端開口部を閉塞するようにして該ケース主体77にかしめ結合されるキャップ78とで構成されるものであり、ケース主体77およびキャップ78間には、ゴム等の可撓性材料によって形成されてケース主体77内に挿入される袋状体79の開口端部が挟持され、PTC型ヒータ26はケース主体77の閉塞端に当接される。
【0043】
ケース76の一端側すなわちケース主体77および袋状体79間にはワックス50が内蔵される。また袋状体79内には、キャップ78を軸方向移動自在に貫通するピストン80が挿入され、ピストン80のキャップ78からの突出端部がセットカラー39に同軸に当接される。
【0044】
ケース76の一端側およびPTC型ヒータ26を覆うカバー55の有底筒部56における端壁部分56bの内面には、ケース76の一端すなわちケース主体77の一部が、ヒータ側端子63との間にPTC型ヒータ26を挟持するようにして嵌合される。またケース主体77はヒータ側端子62′に嵌合、当接され、両ヒータ側端子62′,63がカバー55と一体のカプラ部65に臨んで並列配置される。
【0045】
この変形例においても、上記実施例と同様の効果を奏することができる。
【0046】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0047】
たとえば保持筒43は気化器本体10に一体に連設されていてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、カバーの有底筒部は、保持筒を囲繞する筒部分の一端が、ケースの、ワックスを内蔵した一端側および電気ヒータを覆う端壁部分で閉塞されて成り、該端壁部分は、その全体が筒部分よりも厚肉の蓄熱部として形成されるので、ワックスの周囲でカバーのヒートマスを比較的大きくして、ワックスの保温性を向上することができる。したがって、電気ヒータの昇温特性や降温特性をより緩やかとし、ワックスの温度を幅広く調整することが可能となるとともに、摺動絞り弁の無効ストロークを減少せしめ、小型化してヒートマスが減少した感温駆動手段を用いることが可能となり、始動燃料調整精度の向上を図るとともに始動燃料調整装置の小型化を図ることができる。
【0049】
しかも上記カバーに、電気ヒータに電気的に接続される一対のヒータ側端子が固定されるとともに、それらのヒータ側端子を臨ませたカプラ部が一体に設けられるので、カバーのヒートマスをより一層増大して保温性を更に向上することが可能となるとともに、電気ヒータへの配線接続を容易とし、メンテナンス性の向上を図ることができる。さらに前記端壁部分は、カプラ部の外側面よりも摺動絞り弁摺動方向に沿う外方側に突出した蓄熱部として形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】始動燃料調整装置の縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う気化器本体の横断面図である。
【図3】図2の3−3線拡大断面図である。
【図4】摺動絞り弁の作動に伴なう空気流量特性図である。
【図5】雰囲気温度と空気量/燃料量との関係を示すグラフである。
【図6】鋳造成形直後の気化器本体の一部を示す縦断面図である。
【図7】摺動絞り弁の温度に応じた作動量を示す図である。
【図8】感温駆動手段の変形例を示すための図1に対応した縦断面図である。
【符号の説明】
10・・・気化器本体
15・・・始動用吸気通路
211 ,212 ・・・始動燃料調整装置
23・・・摺動絞り弁
251 ,252 ・・・感温駆動手段
26・・・電気ヒータとしてのPTC型ヒータ
43・・・保持筒
46,76・・・ケース
50・・・ワックス
53,80・・・ピストン
55・・・カバー
56・・・有底筒部
56a・・・筒部分
56b・・・端壁部分
62,62′,63・・・ヒータ側端子
65・・・カプラ部
66・・・・リブ
68・・・・保護カバー
70・・・・空気層

Claims (3)

  1. 始動用吸気通路(15)の開口面積を調整する摺動絞り弁(23)と;該摺動絞り弁(23)の摺動方向に沿って延びるとともに基端部が気化器本体(10)に固設される保持筒(43)と;該保持筒(43)の先端部から一端側を突出させて該保持筒(43)に嵌合されるケース(46,76)と、該ケース(46,76)の一端側に内蔵されたワックス(50)と、該ワックス(50)の温度変化に伴なう膨張・収縮に応じて軸方向に作動することを可能として前記ケース(46,76)の他端側から突出されるとともに前記摺動絞り弁(23)に連動、連結されるピストン(53,80)とを有する感温駆動手段(251 ,252 )と;前記ワックス(50)の加熱を可能として前記ケース(46,76)の一端に連接される電気ヒータ(26)と;保持筒(43)を囲繞するとともに前記ケース(46,76)の一端側および電気ヒータ(26)を覆う有底筒部(56)を有して保持筒(43)に着脱可能に固定される合成樹脂製のカバー(55)と;を備える気化器の始動燃料調整装置において、
    カバー(55)の有底筒部(56)は、保持筒(43)を囲繞する筒部分(56a)と、その筒部分(56a)の一端を閉塞すると共に前記ケース(46,76)の、ワックス(50)を内蔵した一端側および電気ヒータ(26)を覆う端壁部分(56b)とから成り、
    そのカバー(55)には、電気ヒータ(26)に電気的に接続される一対のヒータ側端子(62,63;62′,63)が固定されるとともに、それらのヒータ側端子(62,63;62′,63)を臨ませたカプラ部(65)が一体に設けられ、
    前記端壁部分(56b)は、その全体が前記筒部分(56a)よりも厚肉であって前記カプラ部(65)の外側面よりも前記摺動方向に沿う外方側に突出した蓄熱部として形成されることを特徴とする、気化器の始動燃料調整装置。
  2. 前記カバー(55)は、該カバー(55)外面との間に空気層(70)を形成する保護カバー(68)で覆われることを特徴とする、請求項1記載の気化器の始動燃料調整装置。
  3. 前記カバー(55)の、前記カプラ部(65)が突設される側面には、前記保護カバー(68)との間の間隔を保持する複数のリブ(66)が一体に設けられることを特徴とする、請求項2記載の気化器の始動燃料調整装置。
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