JP2824762B2 - 気化器の自動始動装置 - Google Patents

気化器の自動始動装置

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JP2824762B2
JP2824762B2 JP18840496A JP18840496A JP2824762B2 JP 2824762 B2 JP2824762 B2 JP 2824762B2 JP 18840496 A JP18840496 A JP 18840496A JP 18840496 A JP18840496 A JP 18840496A JP 2824762 B2 JP2824762 B2 JP 2824762B2
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博司 山添
裕茂 秋山
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関に供給される混合
気の濃度及び量を制御する気化器に関し、そのうち特に
機関雰囲気温度の低い状態における機関の始動時におい
て、温度に適合した濃厚な始動用混合気を機関に供給
し、機関暖機運転の経過とともに始動用混合気を漸次自
動的にうすめつつ減少させる気化器の自動始動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の気化器の自動始動装置は、特開昭
62−271951号に示される。これには、熱応動体
の外周部に樹脂コーティングが施された技術が開示され
る。これによると、熱応動体の冷却時間が押えられ、機
関の冷却時間に適合して熱応動体の放熱が行なわれるも
ので、機関を一度暖機したのちに一次機関を停止し、機
関が冷却されないうちに再び始動する際(熱間再始動
時)、始動装置より機関に向けて始動混合気を供給させ
ないようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の気化器の
自動始動装置によると、次の不具合を有する。 (1)感熱応動体の製作時において、その外周は樹脂コ
ーティングされるもので、コーティングの為の設備を必
要とし、更にコーティング作業を必要とする。以上によ
ると感熱応動体の製造コストが上昇して安価な自動始動
装置を得ることが困難である。 (2)感熱応動体の下端には、作動杆が突出し、この作
動杆は感熱応動体内に封入される熱膨縮剤の体積変化に
よってストローク移動する。 従って、作動杆を移動自在に支持する孔径は、正確に保
持される必要があり、樹脂のコーティング作業は慎重に
行なわれる必要がある。
【0004】本発明は、かかる不具合に鑑み成されたも
ので、熱間再始動を良好に行なうことのできる自動始動
装置を安価に提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明になる気化器の自動
始動装置は、前記課題を達成する為に、筒状のワックス
ホルダーと、有底筒状をなすカバーホルダーとによって
形成される収納空間内に、感熱応動体と、カバーホルダ
ーの上底部に配置されるヒーターと、感熱応動体の上端
とヒーターとの間に挟持されるカラー部材と、感熱応動
体の下端より突出する作動杆に対接して配置され、作動
杆と同期して移動するストローク伝達部材と、を備え、
弁本体に穿設された始動弁案内筒内に開口する始動燃料
通路、始動空気通路、始動混合気通路の開口を、ストロ
ーク伝達部材と同期して移動する始動弁によって制御さ
れた気化器の自動始動装置において;ストローク伝達部
材は、下方底部と、下方底部の外側方から上方に向かう
筒部とよりなる有底筒状をなし、前記下方底部は、感熱
応動体の下端より突出する作動杆に弾性的に押圧されて
対接配置されるとともに筒部は、感熱応動体の外周を囲
繞し、感熱応動体の下端外周から上端外周の近傍に向か
って配置され、カラー部材は、上方底部と、上方底部の
外側方から下方に向かう筒部とよりなる有底筒状をな
し、前記上方底部は、感熱応動体の上端に対接配置され
るとともに筒部は、感熱応動体の上端外周を囲繞して配
置され、さらに、ストローク伝達部材の筒部の上端と、
該上端に対向するカラー部材の筒部の下端との間に、作
動杆の移動ストロークを許容する間隙を形成したことを
第1の特徴とする。
【0006】又、本発明は、前記第1の特徴に加え、カ
ラー部材の、感熱応動体の上端外周を囲繞する筒部を、
ストローク伝達部材の筒部内に進入して配置するととも
にカラー部材の筒部より外側方にのびる鍔部を、ストロ
ーク伝達部材の筒部の上端に前記間隙をもって対向配置
したことを第2の特徴とする。
【0007】
【作用】第1の特徴によると、感熱応動部材は、ワック
スホルダーとカバーホルダーとによって形成される収納
空間内に配置され、更に下端を含む感熱応動体の外周が
ストローク伝達部材によって囲繞され、上端を含む感熱
応動部材の外周がカラー部材によって囲繞される。以上
によると、機関停止後における感熱応動体の冷却時間
を、機関の冷却時間に適合させることができ、良好な機
関の熱間再始動を行なうことができる。
【0008】第2の特徴によると、カラー部材の筒部が
ストローク伝達部材の筒部内に進入して配置され、感熱
応動体の上端及び下端を含む感熱応動体のほぼ全ての外
周をカラー部材とストローク伝達部材によって囲繞する
ことができたので、感熱応動体の冷却時間をより効果的
に抑制できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明になる気化器の自動始動装置の
一実施例を図1により説明する。尚、上方、下方あるい
は上端、下端は図においていうもので説明を容易にする
為に用いたものである。1は、弁本体であって、例えば
図示されぬ気化器の気化器本体と一体的に形成される。
弁本体1には始動弁案内筒2が上方に向かって穿設さ
れ、始動弁案内筒2の上方には、拡大されたワックスホ
ルダー挿入孔3が連設され、このワックスホルダー挿入
孔3は弁本体1の上端1Aに開口する。始動弁案内筒2
の底部には、始動燃料通路4が開口し、始動弁案内筒2
の側壁には、始動空気通路5と始動混合気通路6とが開
口する。始動燃料通路4の上流は、図示せぬ浮子室内の
一定燃料液面下に連なり、始動空気通路5の上流は、図
示せぬ気化器のエアクリーナ側の吸気路又は大気に連な
り、始動混合気通路6の下流は図示せぬ絞り弁より機関
側の吸気路に連なる。
【0010】7は始動弁案内筒2内に移動自在に配置さ
れた始動弁であり、始動弁7の底部によって始動燃料通
路4が開閉され、始動弁7の側部によって始動空気通路
5と始動混合気通路6とが開閉される。尚、8は始動弁
7に一体的に取着されたニードルであり、始動燃料通路
4内へ挿入され、始動燃料通路4の有効開口面積を始動
弁7の開度に応じて制御する。
【0011】10は上端10Aから下端10Bに向けて
収納孔11が開口して形成されたワックスホルダーであ
り、収納孔11の上部にはメネジ11Aが形成され、下
部には係止段部11Bが形成される。すなわち、ワック
スホルダー10の上端10Aには収納孔11がメネジ1
1Aを介して開口し、一方、下端10Bには収納孔11
が係止段部11Bを介して開口する。12は上部に形成
された上底部12Aから下端12Bに向けて収納孔12
Cが穿設されたカバーホルダーであり、カバーホルダー
12の下部外周にオネジ12Dが形成される。このカバ
ーホルダー12は、例えば合成樹脂材料等の非導電性材
料によって形成される。そして、ワックスホルダー10
のメネジ11Aにカバーホルダー12のオネジ12Dを
螺着することにより、カバーホルダー12の収納孔12
Cとワックスホルダー10の収納孔11とにより、その
内方に収納空間13が形成される。この収納空間13の
上部は、カバーホルダー12の上底部12Aによって閉
塞され、下部は、ワックスホルダー10の収納孔11が
係止段部11Bを介してワックスホルダー10の下端1
0Bに開口する。
【0012】そして、前記収納空間13内には以下の構
成が配置される。14は感熱応動体であり、ケース内に
パラフィン、オレフィン等の熱膨縮材料が封入され、こ
の熱膨縮材料の体積変化が作動杆15を介してストロー
ク変換されて出力される。この作動杆15は、感熱応動
体14の下端14Aより下方に向かって突出して配置さ
れる。すなわち、熱膨縮材料が加熱されてその体積が増
加すると作動杆15は大きく突出し、熱膨縮材料が冷却
されてその体積が減少すると作動杆15の突寸は減少す
る。
【0013】16は、上方底部16Aと、上方底部16
Aの外側方から下方に向かって突出する筒部16Bとに
よって形成される有底筒状をなすカラー部材である。こ
のカラー部材16は導電性材料によって形成される。
【0014】17は、下方底部17Aと、下方底部17
Aの外側方から上方に向かって突出する筒部17Bとに
よって形成される有底筒状をなすストローク伝達部材で
ある。このストローク伝達部材17の下方底部17Aよ
り下方に向かって係止段部17Cを備えた係止筒部17
Dが突出して形成される。
【0015】そして、自動始動装置の組みつけは以下に
よって行なわれる。カバーホルダー12の下端12Bの
開口から収納孔12Cの上底部12A内に向けて、第1
電気端子18A、ヒーター19、カラー部材16が順次
配置され、このとき上底部12Aより少し下方位置に、
第1電気端子18Aと絶縁された第2電気端子18Bが
配置され、カラー部材16と第2電気端子18Bとの間
に導電性材料によって形成された第1スプリング20が
配置される。前記第1電気端子18A及び第2電気端子
18Bは、カバーホルダー12を合成樹脂材料によって
射出成形する際、一体的に鋳込み形成するとよいもの
で、これら第1電気端子18A、第2電気端子18B
は、図示されぬ電源と接続される。
【0016】次いで、感熱応動体14をカラー部材16
に向けて配置し、この感熱応動体14に向けてストロー
ク伝達部材17を配置し、更にストローク伝達部材17
の筒部17Bの外周に第2スプリング21を配置する。
【0017】そして、カバーホルダー12のオネジ12
Dにワックスホルダー10のメネジ11Aを螺着する。
以上によると、カバーホルダー12の収納孔12Cと、
ワックスホルダー10の収納孔11とによって上方がカ
バーホルダー12の上底部12Aによって閉塞され、下
方がワックスホルダー10の係止段部11Bを介して開
口する収納空間13が形成される。そして、前記収納空
間13内に配置されるストローク伝達部材17は、ワッ
クスホルダー10の係止段部11B上に配置された第2
スプリング20のバネ力によって上方に向けて押圧さ
れ、ストローク伝達部材17の下方底部17Aが作動杆
15に対接して感熱応動体14を上方に押圧し、この感
熱応動体14は、カラー部材16をヒーター19に向け
て押圧し、更にヒーター19が第1電気端子18Aに押
圧される。一方、カラー部材16は第1スプリング20
を介して第2電気端子18Bに当接される。尚、第2ス
プリング21のバネ力は、第1スプリング20のバネ力
より強く設定される。
【0018】以上によると、ヒーター19、カラー部材
16、感熱応動体14、ストローク伝達部材17は収納
空間13内に互いに対接して配置され、第1電気端子1
8Aと第2電気端子18Bとは、ヒーター19、カラー
部材16、第1スプリング20を介して電気的に接続さ
れる。
【0019】そして、かかる状態において、収納空間1
3内に配置されるストローク伝達部材17と、カラー部
材16とは感熱応動体14に対して以下の如く配置され
る。すなわち、ストローク伝達部材17の下方底部17
Aは感熱応動体14の下端14Aに対向して配置される
とともに作動杆15に対接して配置され、筒部17B
は、感熱応動体14の外周を囲繞して移動自在に配置さ
れるとともに感熱応動体14の下端外周14Bから上端
外周14Cの近傍に向けて配置される。
【0020】一方、カラー部材16の上方底部16A
は、感熱応動体14の上端14D上に配置され、カラー
部材16の筒部16Bは、感熱応動体14の外周を囲繞
して上端外周14Cに配置される。
【0021】そして、このとき、カラー部材16の筒部
16Bの下端16Cと、ストローク伝達部材17の筒部
17Bの上端17Eとは間隙Sをもって対向配置される
もので、この間隙Sは、作動杆15の移動ストロークP
を許容する間隙に設定される。
【0022】次いで、ストローク伝達部材17の係止段
部17Cにニードル8が装着された始動弁7が係合配置
されるもので、係止筒部17Dと始動弁7との間に張設
された第3スプリング21のバネ力によって、ストロー
ク伝達部材17と始動弁7とは同期的に移動する。
【0023】そして、以上述べた始動弁7、ストローク
伝達部材17、感熱応動体14、カラー部材16、ヒー
ター19、等の各構成を備えたワックスホルダー10の
下方筒部10Cが弁本体1のワックスホルダー挿入孔3
内に挿入され、このワックスホルダー10は取付ステー
22を介して弁本体1に固定配置される。以上による
と、始動弁7は弁本体1の始動弁案内筒2内へ移動自在
に配置され、ニードル8は始動燃料通路4内へ挿入配置
され、始動弁7の底部に設けた弁部7Aは始動燃料通路
4の開口に臨んで配置される。尚、23は、ワックスホ
ルダー10、カラー部材16の外周を囲繞して配置され
る保護カバーであり、例えばゴム材料によって形成され
る。
【0024】次にその作用について説明する。機関雰囲
気温度が定められた一定温度以上の状態において、感熱
応動体14内に封入される熱膨縮材料はその体積が大き
く膨張し、作動杆15は感熱応動体14の下端14Aよ
り大きく下方へ突出する。これによると、ストローク伝
達部材17は下方へ押圧されて、下方へ大きく移動し、
始動弁7は、始動弁案内筒2内の下方に配置され、始動
燃料通路4は弁部7Aによって閉塞され、始動空気通路
5及び始動混合気通路6は、始動弁7の側部によって閉
塞保持される。以上によると、機関の始動操作時におい
て、始動混合気通路6より機関へ始動混合気は供給され
るものでなく、一定温度以上の温度状態に見合った混合
気が気化器の燃料供給系を介して機関に向けて供給され
る。
【0025】次いで機関雰囲気温度が定められた一定温
度以下の状態において、感熱応動体14内に封入される
熱膨縮材料の体積は減少し、感熱応動体14の下端14
Aより突出する作動杆15の突寸は減少する。これによ
ると、ストローク伝達部材17は第2スプリング21の
バネ力によって作動杆15に当接するよう上方向へ移動
するもので、始動弁7はストローク伝達部材17と同期
して上方向へ移動する。そして、始動弁7の上方向移動
によると、弁部7Aは始動燃料通路4を開口するととも
にニードル8によって始動燃料通路4の有効開口面積が
決定され、一方始動空気通路5と始動混合気通路6とは
始動弁7の側部によって開口される。かかる状態におい
て、機関の始動操作が行なわれると、始動燃料通路4内
の始動燃料は、ニードル8によって制御される有効開口
面積によって決定されて始動弁案内筒2内へ吸出され、
一方、始動空気通路5から始動弁7による開口に相当す
る始動空気が始動弁案内筒2内へ吸出される。そして、
始動弁案内筒2内において、前記始動燃料と始動空気と
が混合されて始動混合気が形成され、この始動混合気
が、始動弁7の開口に相当して始動混合気通路6内へ吸
出され、この始動混合気が気化器の燃料供給系から供給
される燃料に付加され、もって機関の低温始動が行なわ
れる。
【0026】上記作動杆15の感熱応動体14の下端1
4Aよりの突寸は、温度の低下に応じて減少するので、
始動弁7は温度低下が進むにつれて始動燃料通路4、始
動空気通路5、始動混合気通路6、の開口を増加し、始
動混合気の濃度を高めるとともに始動混合気量を増加さ
せ、もって良好な機関の始動性を得ることができる。
【0027】そして、前記機関の始動後において、機関
は暖機運転に入り、この暖機運転時において、ヒーター
19には第1電気端子18A、第2電気端子18Bを介
して通電される。以上によると、ヒーター19は発熱す
るもので、この熱はカラー部材16を介して感熱応動体
14に伝達され、感熱応動体14を暖める。この感熱応
動体14が暖められることによると、その内部に封入さ
れた熱膨縮材料は加熱される温度に応じて膨張し、作動
杆15の突寸を徐々に増加する。この作動杆15の突寸
の増加によると、ストローク伝達部材17及び始動弁7
は徐々に下方へ移動して始動燃料通路4、始動空気通路
5、始動混合気通路6の開口面積を徐々に減少させ、作
動杆15が大きく突出した状態において、始動弁7は前
記各通路4,5,6を閉塞して保持する。
【0028】従って、機関の暖機運転特性に合わせてヒ
ーター19の発熱を制御することによって感熱応動体1
4による作動杆15の突寸を調整して始動弁7の開度位
置を適正に制御することができるので、機関の暖機運転
に見合った適正なる暖機運転用の混合気を機関に向けて
供給でき、もって良好な始動後における暖機運転を得ら
れる。
【0029】そして機関が充分に暖機された暖機運転終
了時にあっては、感熱応動体14は充分に暖められて作
動杆15は大きく突出して保持されるので、始動弁7
は、始動空気通路5、始動燃料通路4、始動混合気通路
6を閉塞保持し、始動混合気通路6からの混合気の供給
を停止し、もって以後の機関運転を良好に行なうことが
できる。
【0030】そして、本発明になる自動始動装置による
と、感熱応動体14の外周がカラー部材16と、ストロ
ーク伝達部材17とによって囲繞される。すなわち、感
熱応動体14の上端14Dを含む上端外周14Cはカラ
ー部材16の上方底部16Aとカラー部材16の筒部1
6Bとによって囲繞される。又、感熱応動体14の下端
14Aを含む下端外周14Bから上端外周14Cの近傍
に達する外周は、ストローク伝達部材17の下方底部1
7Aと、筒部17Bとによって囲繞される。以上によれ
ば、感熱応動体14の保温性が保持され、感熱応動体1
4の温度降下時間を抑制できる。従って、機関が暖機運
転を終了した後において停止され、次いで短時間の間に
再び機関を始動する際(熱間再始動)において、始動装
置から始動混合気を供給することがなく、良好な熱間再
始動を行なうことができる。すなわち、かかる状態にお
いて、機関は暖められた状態にあり、一方暖められた状
態にある感熱応動体14はカラー部材16及びストロー
ク伝達部材17によって保温され、温度低下することが
なく暖められた状態に保持される。従って、感熱応動体
14内の熱膨縮材料は充分に膨張して作動杆15を大き
く突出して保持するもので、これによって始動弁7は始
動燃料通路4、始動空気通路5、始動混合気通路6を確
実に閉塞保持し、もって始動混合気通路6を介して始動
混合気を気化器に向けて供給することがなく、適正な混
合気を機関に供給できて熱間再始動を良好に行なうこと
ができる。
【0031】図2によって本発明の他の実施例について
説明する。図1の実施例と同一構造部分は同一符号を使
用し、説明を省略する。本実施例と図1の実施例とは、
カラー部材16の筒部16Bが異なる。すなわち、カラ
ー部材16の筒部16Bは、感熱応動体14の上端14
Dを含む上端外周14Cにあり、更に筒部16Bは、ス
トローク伝達部材17の筒部17Bの上端17Eから下
方に向かって進入して配置される。又筒部16Bには外
側方へ拡大される鍔部16Dが形成され、この鍔部16
Dはストローク伝達部材17の筒部17B内に進入しな
い。いいかえると、カラー部材16の筒部16Bは、ス
トローク伝達部材17の上端17Eからストローク伝達
部材17の筒部17Bの内方に配置される。一方、カラ
ー部材16の鍔部16Dの下端16Eと、それに対向す
るストローク伝達部材17の筒部17Bの上端17Eと
の間に間隙Sを有する。以上によると、感熱応動体14
の下端14A及び上端14D、更には下端外周14B、
上端外周14Cを含むほとんど全ての外周をカラー部材
16とストローク伝達部材17とによって囲繞すること
ができたもので、前記第1の実施例に比較して更に感熱
応動体14の保温特性を向上できたものである。従っ
て、機関が暖められた後における機関停止時において、
機関の時間経過に対する冷却状態と、感熱応動体14の
時間経過に対する冷却状態とをより一層容易に適合する
ことが可能となったものであり、熱間再始動を更に容易
にして且つ確実に行なうことができる。
【0032】
【発明の効果】本発明になる気化器の自動始動装置によ
ると、感熱応動体の下端及び下端外周から上端外周の近
傍をストローク伝達部材によって囲繞し、感熱応動体の
上端及び上端外周をカラー部材によって囲繞したので、
特に暖機運転終了後の機関停止直後における感熱応動体
の保温性を高めることができて冷却時間を長くすること
ができたので、熱間再始動時において、自動始動装置か
ら始動混合気が供給されて混合気が過濃となることがな
く、良好な機関の熱間再始動を得ることができる。そし
て、特に、感熱応動体を保温する役目をなすストローク
伝達部材及びカラー部材は従来の構成において備えるも
のであり、格別にその構成部品を用意する必要がなく、
又、その組みつけも従来と何等変わるものでない。以上
からすると、部品の製造コスト、組みつけコストを何等
上昇させるものでなく安価な気化器の自動始動装置を提
供できる。
【0033】又、カラー部材の筒部をストローク伝達部
材の筒部内へ進入させたことによると、感熱応動体の保
温性を更に向上できるもので、熱間再始動性を更に容易
にして確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる気化器の自動始動装置の第1実施
例を示す縦断面図。
【図2】本発明になる気化器の自動始動装置の第2実施
例を示す縦断面図。
【符号の説明】
14 感熱応動体 14A 下端 14C 上端外周 15 作動杆 16 カラー部材 16A 上方底部 16B 筒部 16C 下端 16D 鍔部 17 ストローク伝達杆 17A 下方底部 17B 筒部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のワックスホルダーと、有底筒状を
    なすカバーホルダーとによって形成される収納空間内
    に、感熱応動体と、カバーホルダーの上底部に配置され
    るヒーターと、感熱応動体の上端とヒーターとの間に挟
    持されるカラー部材と、感熱応動体の下端より突出する
    作動杆に対接して配置され、作動杆と同期して移動する
    ストローク伝達部材と、を備え、弁本体に穿設された始
    動弁案内筒内に開口する始動燃料通路、始動空気通路、
    始動混合気通路の開口を、ストローク伝達部材と同期し
    て移動する始動弁によって制御された気化器の自動始動
    装置において;ストローク伝達部材17は、下方底部1
    7Aと、下方底部17Aの外側方から上方に向かう筒部
    17Bとよりなる有底筒状をなし、前記下方底部17A
    は、感熱応動体14の下端14Aより突出する作動杆1
    5に弾性的に押圧されて対接配置されるとともに筒部1
    7Bは、感熱応動体14の外周を囲繞し、感熱応動体1
    4の下端外周14Bから上端外周14Cの近傍に向かっ
    て配置され、カラー部材16は、上方底部16Aと、上
    方底部16Aの外側方から下方に向かう筒部16Bとよ
    りなる有底筒状をなし、前記上方底部16Aは、感熱応
    動体14の上端14Dに対接配置されるとともに筒部1
    6Bは、感熱応動体14の上端外周14Cを囲繞して配
    置され、さらに、ストローク伝達部材17の筒部17B
    の上端17Eと、該上端17Eに対向するカラー部材1
    6の筒部16Bの下端16Cとの間に、作動杆15の移
    動ストロークPを許容する間隙Sを形成したことを特徴
    とする気化器の自動始動装置。
  2. 【請求項2】 前記、カラー部材16の、感熱応動体1
    4の上端外周14Cを囲繞する筒部16Bを、ストロー
    ク伝達部材17の筒部17B内に進入して配置するとと
    もにカラー部材16の筒部16Bより外側方にのびる鍔
    部16Dを、ストローク伝達部材17の筒部17Bの上
    端17Eに前記間隙Sをもって対向配置したことを特徴
    とする請求項1記載の気化器の自動始動装置。
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