JPH08283479A - 高流動性ゴム組成物およびその用途 - Google Patents

高流動性ゴム組成物およびその用途

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JPH08283479A
JPH08283479A JP7091135A JP9113595A JPH08283479A JP H08283479 A JPH08283479 A JP H08283479A JP 7091135 A JP7091135 A JP 7091135A JP 9113595 A JP9113595 A JP 9113595A JP H08283479 A JPH08283479 A JP H08283479A
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田 拓 神
Atsushi Takeishi
石 敦 武
Masaaki Kawasaki
崎 雅 昭 川
Tetsuo Tojo
條 哲 夫 東
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Abstract

(57)【要約】 【構成】極限粘度が0.9〜2.0dl/gである特定の中分子量
エチレン・α-オレフィン・ホ゜リエン共重合体(A)と、極限粘度が0.03dl
/g以上 0.9dl/g未満である特定の低分子量エチレン・α-オレフィ
ン共重合体(B)、または炭素原子数6〜18 のα-オレフィンの単
独低分子量重合体、低分子量共重合体またはこれらの水
添物等の極限粘度が0.03dl/g以上 0.9dl/g未満である特
定の低分子量(共)重合体(C)とを含有してなり、(A)成
分と(B)または(C)成分との重量比[(A)/(B)または(C)]
が 95/5〜40/60である高流動性ゴム組成物、および注入
成形または型成形(発泡体)用高流動性ゴム組成物。 【効果】上記ゴム組成物は、耐熱性、耐候性、耐オゾン
性、引き裂き強度等の加硫物性に優れた成形体(発泡
体)を提供することができ、しかも、トランスファー成
形、射出成形等の注入成形、型成形において、精密成形
性、生産性などに優れるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、高流動性ゴム組成物およ
びその用途に関し、さらに詳しくは、耐熱性、耐候性、
耐オゾン性、引き裂き強度などの加硫物性に優れた成形
体を提供することができ、しかも、トランスファー成
形、射出成形等の注入成形、型成形において、精密成形
性、生産性等に優れた高流動性ゴム組成物およびその用
途に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来、エチレン・α- オレフィン
共重合体、あるいはジエンとしてエチリデンノルボルネ
ンを用いたエチレン・α- オレフィン・ジエン共重合体
は、主鎖に不飽和結合を持たないため、ジエン系ゴムに
比べ、耐候性、耐熱性、耐オゾン性に優れ、自動車工業
部品、工業用ゴム製品、電気絶縁材、土木建材用品、ゴ
ム引布等のゴム製品などに用いられている。そして、昨
今、各部品の高性能化、高機能化に伴い、形状の複雑
化、複合化が進み、トランスファー成形、射出成形、型
成形においては、精密成形性、生産性の見地からより優
れた流動性を有するゴム材料が求められている。
【0003】従来、上記のようなゴム材料としてエチレ
ン・α- オレフィン・ジエン共重合体を用いる場合、低
分子量の共重合体を用いるか、あるいはエチレン・α-
オレフィン・ジエン共重合体にプロセスオイルを多量に
配合して用いることが行なわれている。
【0004】しかしながら、低分子量のエチレン・α-
オレフィン・ジエン共重合体は、得られる成形品の物
性、特に強度の低下を伴うという問題がある。また、プ
ロセスオイルを多量に使用すると、ブリードアウトによ
る金型汚染が発生するという問題があり、しかも、加硫
接着不良が発生し易く、得られる成形品の物性が低下す
るという問題がある。
【0005】したがって、従来より、耐熱性、耐候性、
耐オゾン性、引き裂き強度などの加硫物性に優れた成形
体を提供することができ、しかも、トランスファー成
形、射出成形等の注入成形、型成形において、精密成形
性、生産性等に優れる高流動性のゴム組成物の出現が望
まれている。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、耐熱性、耐候
性、耐オゾン性、引き裂き強度などの加硫物性に優れた
成形体を成形することができ、しかもトランスファー成
形、射出成形等の注入成形、型成形において、精密成形
性、生産性等に優れる高流動性のゴム組成物およびその
用途を提供することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明に係る高流動性ゴム組成物は、 [I]エチレン、炭素原子数3〜20のα- オレフィン
および非共役ポリエンからなる中分子量エチレン・α-
オレフィン・ポリエン共重合体(A)と、 [II]エチレン、炭素原子数3〜20のα- オレフィン
および必要に応じて非共役ポリエンからなる低分子量エ
チレン・α- オレフィン共重合体(B)、または水添さ
れていてもよい炭素原子数6〜18のα- オレフィンの
単独低分子量重合体および低分子量共重合体(c−
1)、水添されていてもよい非晶性のプロピレン単独低
分子量重合体(c−2)、水添されていてもよいイソブ
テン単独低分子量重合体(c−3)、イソブテン・1-ブ
テン低分子量共重合体(c−4)、低分子量水添ポリイ
ソプレン(c−5)、および低分子量水添ポリブタジエ
ン(c−6)からなる群から選ばれる少なくとも1種の
低分子量(共)重合体(C)とを含有してなり、中分子
量エチレン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)
は、(i)エチレンとα- オレフィンとのモル比(エチ
レン/α- オレフィン)が30/70〜90/10であ
り、(ii)135℃のデカリン中で測定した極限粘度
[η]が0.9〜2.0dl/gであり、(iii) ヨウ
素価が10〜50であり、(iv)GPC法により求めた
分子量分布(Mw/Mn)が2〜5であり、低分子量エ
チレン・α- オレフィン共重合体(B)は、(i)エチ
レンとα- オレフィンとのモル比(エチレン/α- オレ
フィン)が30/70〜90/10であり、(ii)13
5℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.03
dl/g以上0.9dl/g未満であり、(iii) ヨウ
素価が0〜10であり、(iv)GPC法により求めた分
子量分布(Mw/Mn)が1〜3であり、低分子量
(共)重合体(C)は、(i)135℃のデカリン中で
測定した極限粘度[η]が0.03dl/g以上0.9
dl/g未満であり、かつ、中分子量エチレン・α- オ
レフィン・ポリエン共重合体(A)と低分子量エチレン
・α- オレフィン共重合体(B)または低分子量(共)
重合体(C)との重量比[(A)/(B)または
(C)]が95/5〜40/60であることを特徴とし
ている。
【0008】上記の本発明に係る高流動性ゴム組成物中
に、加硫剤[D]、さらには発泡剤[E]が添加されて
いてもよい。また、本発明に係る注入成形または型成形
用高流動性ゴム組成物は、 [I]上記中分子量エチレン・α- オレフィン・ポリエ
ン共重合体(A)と、 [II]上記低分子量エチレン・α- オレフィン共重合体
(B)または低分子量(共)重合体(C)と、 [III] 加硫剤(D)とを含有してなり、かつ、中分子
量エチレン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)
と低分子量エチレン・α- オレフィン共重合体(B)ま
たは低分子量(共)重合体(C)との重量比[(A)/
(B)または(C)]が95/5〜40/60であるこ
とを特徴としている。
【0009】さらに、本発明に係る注入成形または型成
形発泡体用高流動性ゴム組成物は、 [I]上記中分子量エチレン・α- オレフィン・ポリエ
ン共重合体(A)と、 [II]上記低分子量エチレン・α- オレフィン共重合体
(B)または低分子量(共)重合体(C)と、 [III] 加硫剤(D)と、 [IV]発泡剤(E)とを含有してなり、かつ、中分子量
エチレン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)と
低分子量エチレン・α- オレフィン共重合体(B)また
は低分子量(共)重合体(C)との重量比[(A)/
(B)または(C)]が95/5〜40/60であるこ
とを特徴としている。
【0010】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る高流動性ゴム
組成物、注入成形または型成形用高流動性ゴム組成物、
および注入成形または型成形発泡体用高流動性ゴム組成
物について具体的に説明する。
【0011】本発明に係る高流動性ゴム組成物は、特定
の中分子量エチレン・α- オレフィン・ポリエン共重合
体(A)と、特定の低分子量エチレン・α- オレフィン
共重合体(B)または特定の低分子量(共)重合体
(C)と、必要に応じて加硫剤(D)、発泡剤(E)と
を含有してなる。
【0012】また、本発明に係る注入成形または型成形
用高流動性ゴム組成物は、特定の中分子量エチレン・α
- オレフィン・ポリエン共重合体(A)と、特定の低分
子量エチレン・α- オレフィン共重合体(B)または特
定の低分子量(共)重合体(C)と、加硫剤(D)とを
含有してなる。
【0013】さらに、本発明に係る注入成形または型成
形発泡体用高流動性ゴム組成物は、特定の中分子量エチ
レン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)と、特
定の低分子量エチレン・α- オレフィン共重合体(B)
または特定の低分子量(共)重合体(C)と、加硫剤
(D)と、発泡剤(E)とを含有してなる。
【0014】なお、本明細書においては、「本発明に係
る注入成形または型成形用高流動性ゴム組成物」、およ
び「本発明に係る注入成形または型成形発泡体用高流動
性ゴム組成物」をも含めて、単に「本発明に係る高流動
性ゴム組成物」と称する場合がある。
【0015】まず、これらの成分について説明する。中分子量エチレン・α- オレフィン・ポリエン共重合体
(A) 本発明で用いられる中分子量エチレン・α- オレフィン
・ポリエン共重合体(A)は、エチレンと、炭素原子数
3〜20のα- オレフィンと、非共役ポリエンとからな
る共重合体である。
【0016】上記の炭素原子数3〜20のα- オレフィ
ンとしては、具体的には、プロピレン、1-ブテン、1-ペ
ンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1- ペンテン、1-ヘプテ
ン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセ
ン、1-ヘキサデセン、1-エイコセンなどが挙げられる。
これらのα- オレフィンは、単独でまたは組み合わせて
用いることができる。これらの中では、特にプロピレ
ン、1-ブテン、1-オクテンが好ましく用いられる。
【0017】また、中分子量エチレン・α- オレフィン
・ポリエン共重合体(A)におけるエチレンとα- オレ
フィンとのモル比(エチレン/α- オレフィン)は、3
0/70〜90/10、好ましくは40/60〜90/
10、さらに好ましくは50/50〜85/15であ
る。
【0018】上記の非共役ポリエンとしては、具体的に
は、5-エチリデン-2- ノルボルネン、5-プロピリデン-2
- ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、5-ビニル-2-
ノルボルネン、5-メチレン-2- ノルボルネン、5-イソプ
ロピリデン-2- ノルボルネン、ノルボルナジエン等の環
状の非共役ジエン;1,4-ヘキサジエン、4-メチル-1,4-
ヘキサジエン、5-メチル-1,4- ヘキサジエン、5-メチル
-1,5- ヘプタジエン、6-メチル-1,5- ヘプタジエン、6-
メチル-1,7- オクタジエン、7-メチル-1,6- オクタジエ
ン等の鎖状の非共役ジエン;2,3-ジイソプロピリデン-5
- ノルボルネン等のトリエンが挙げられる。中でも、1,
4-ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、5-エチリデン
-2- ノルボルネンが好ましく用いられる。
【0019】また、本発明で用いられる中分子量エチレ
ン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)は、非共
役ポリエン含量の一指標であるヨウ素価が10〜50、
好ましくは10〜40、特に好ましくは15〜35であ
る。
【0020】本発明で用いられる中分子量エチレン・α
- オレフィン・ポリエン共重合体(A)は、135℃の
デカリン中で測定した極限粘度[η]が通常0.9〜
2.0dl/g、好ましくは0.9〜1.8dl/g、
特に好ましくは0.9〜1.5dl/gである。
【0021】また、本発明で用いられる中分子量エチレ
ン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)は、GP
C法により求めた分子量分布(Mw/Mn)が2〜5、
好ましくは2〜4、特に好ましくは2〜3である。この
ような分子量分布を有する中分子量エチレン・α- オレ
フィン・ポリエン共重合体(A)を用いることによっ
て、機械的強度特性、低圧縮永久歪特性に優れた加硫ゴ
ム成形体、加硫ゴム発泡成形体を提供することができ
る。
【0022】本発明においては、中分子量エチレン・α
- オレフィン・ポリエン共重合体(A)を1種または2
種以上組合わせて用いることができる。上記のような中
分子量エチレン・α- オレフィン・ポリエン共重合体
(A)は、たとえば特公昭59−14497号公報に記
載されている方法により製造することができる。すなわ
ち、チーグラー触媒の存在下に、水素を分子量調節剤と
して用い、エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフ
ィンと非共役ポリエンとを共重合することにより、中分
子量エチレン・α- オレフィン・ポリエン共重合体
(A)を得ることができる。
【0023】低分子量エチレン・α- オレフィン共重合
体(B) 本発明で用いられる低分子量エチレン・α- オレフィン
共重合体(B)は、エチレンと、炭素原子数3〜20の
α- オレフィンとからなる共重合体、またはエチレン
と、炭素原子数3〜20のα- オレフィンと、非共役ポ
リエンとからなる共重合体である。
【0024】上記の炭素原子数3〜20のα- オレフィ
ンおよび非共役ポリエンの具体例、好ましい具体例は、
上述した中分子量エチレン・α- オレフィン・ポリエン
共重合体(A)における炭素原子数3〜20のα−オレ
フィンおよび非共役ポリエンの具体例、好ましい具体例
と同じである。
【0025】低分子量エチレン・α- オレフィン共重合
体(B)におけるエチレンとα- オレフィンとのモル比
(エチレン/α- オレフィン)は、30/70〜90/
10、好ましくは40/60〜90/10、さらに好ま
しくは50/50〜85/15である。
【0026】本発明で用いられる低分子量エチレン・α
- オレフィン共重合体(B)は、非共役ポリエン含量の
一指標であるヨウ素価が0〜10、好ましくは0〜8で
ある。
【0027】本発明で用いられる低分子量エチレン・α
- オレフィン共重合体(B)は、135℃のデカリン中
で測定した極限粘度[η]が0.03dl/g以上0.
9dl/g未満、好ましくは0.05dl/g以上0.
9dl/g未満、特に好ましくは0.07〜0.8dl
/gである。
【0028】また、本発明で用いられる低分子量エチレ
ン・α- オレフィン共重合体(B)は、GPC法により
求めた分子量分布(Mw/Mn)が1〜3、好ましくは
1.5〜2.5である。このような分子量分布を有する
低分子量エチレン・α- オレフィン共重合体(B)を用
いることによって、ブリードアウトによる金型汚染や加
硫接着不良が低減され、機械的強度特性、低圧縮永久歪
特性に優れた加硫ゴム成形体、加硫ゴム発泡成形体を提
供することができるゴム組成物が得られる。
【0029】本発明においては、低分子量エチレン・α
- オレフィン共重合体(B)を1種または2種以上組合
わせて用いることができる。上記のような低分子量エチ
レン・α- オレフィン共重合体(B)は、上述した中分
子量エチレン・α- オレフィン・ポリエン共重合体
(A)の製法と同様の方法で、チーグラー触媒の存在下
に、水素を分子量調節剤として用い、エチレンと、炭素
原子数3〜20のα- オレフィンと、必要に応じて非共
役ポリエンとを共重合することにより得ることができ
る。
【0030】本発明においては、中分子量エチレン・α
- オレフィン・ポリエン共重合体(A)と低分子量エチ
レン・α- オレフィン共重合体(B)との重量比
[(A)/(B)]は、95/5〜40/60、好まし
くは95/5〜50/50、さらに好ましくは90/1
0〜60/40である。
【0031】低分子量(共)重合体(C) 本発明で用いられる低分子量(共)重合体(C)は、水
添されていてもよい炭素原子数6〜18のα- オレフィ
ンの単独低分子量重合体および低分子量共重合体(c−
1)、水添されていてもよい非晶性のプロピレン単独低
分子量重合体(c−2)、水添されていてもよいイソブ
テン単独低分子量重合体(c−3)、イソブテン・1-ブ
テン低分子量共重合体(c−4)、低分子量水添ポリイ
ソプレン(c−5)、および低分子量水添ポリブタジエ
ン(c−6)からなる群から選ばれる。これらの低分子
量(共)重合体は、単独で、または組合わせて用いられ
る。
【0032】水添されていてもよい炭素原子数6〜18
のα−オレフィンの単独低分子量重合体および低分子量
共重合体(c−1)を構成するα- オレフィンとして
は、具体的には、1-ヘキセン、4-メチル-1- ペンテン、
1-ヘプテン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テ
トラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセンなどが挙
げられる。これらのα- オレフィンは、単独で、または
組合わせて用いることができる。これらの中では、特に
1-オクテン、1-デセン、1-ドデセンが好ましく用いられ
る。
【0033】本発明で用いられる炭素原子数6〜18の
α- オレフィンの単独低分子量重合体および低分子量共
重合体は、エチレンの低重合によって得られるか、また
はワックスの熱分解によって得られたα- オレフィンを
配位アニオン重合触媒あるいはカチオン重合触媒の存在
下に低重合反応を行なうことにより得ることができる。
また、このような単独低分子量重合体および低分子量共
重合体の水添物は、上記の低重合反応を行なった後、さ
らに水添反応を行なうことにより得ることができる。
【0034】また、上記の水添されていてもよい非晶性
のプロピレン単独低分子量重合体(c−2)、水添され
ていてもよいイソブテン単独低分子量重合体(c−
3)、イソブテン・1-ブテン低分子量共重合体(c−
4)、低分子量水添ポリイソプレン(c−5)、および
低分子量水添ポリブタジエン(c−6)は、従来公知の
製法により得ることができる。
【0035】本発明で用いられる低分子量(共)重合体
(C)は、デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.
03dl/g以上0.9dl/g未満、好ましくは0.
05dl/g以上0.9dl/g未満、特に好ましくは
0.07〜0.8dl/gである。
【0036】また、本発明で用いられる低分子量(共)
重合体(C)は、GPC法により求めた分子量分布(M
w/Mn)が通常1.5〜3、好ましくは1.5〜2.
5である。このような分子量分布を有する低分子量
(共)重合体(C)を用いることによって、ブリードア
ウトによる金型汚染や加硫接着不良が低減され、機械的
強度特性、低圧縮永久歪特性に優れた加硫ゴム成形体、
加硫ゴム発泡成形体を提供することができるゴム組成物
が得られる。
【0037】本発明においては、中分子量エチレン・α
- オレフィン・ポリエン共重合体(A)と低分子量
(共)重合体(C)との重量比[(A)/(C)]は、
95/5〜40/60、好ましくは95/5〜50/5
0、さらに好ましくは90/10〜60/40である。
【0038】なお、本発明では、低分子量エチレン・α
- オレフィン共重合体(B)と低分子量(共)重合体
(C)とを併用することができる。加硫剤(D) 本発明で用いられる加硫剤(D)としては、イオウ、イ
オウ系化合物および有機過酸化物を挙げることができ
る。特にイオウ系化合物を使用した場合に本発明に係る
高流動性ゴム組成物の性能を最もよく発揮できる。
【0039】イオウとしては、具体的には、粉末イオ
ウ、沈降イオウ、コロイドイオウ、表面処理イオウ、不
溶性イオウなどが挙げられる。イオウ系化合物として
は、具体的には、塩化イオウ、二塩化イオウ、高分子多
硫化物などが挙げられる。また、加硫温度で活性イオウ
を放出して加硫するイオウ化合物、たとえばモルホリン
ジスルフィド、アルキルフェノ−ルジスルフィド、テト
ラメチルチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウ
ラムテトラスルフィド、ジメチルジチオカルバミン酸セ
レンなどが挙げられる。
【0040】本発明においては、イオウが好ましく用い
られる。イオウまたはイオウ系化合物は、中分子量エチ
レン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)と低分
子量エチレン・α- オレフィン共重合体(B)または低
分子量(共)重合体(C)との総量100重量部に対し
て、0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部
の量で用いられる。
【0041】また、加硫剤(D)としてイオウまたはイ
オウ系化合物を使用するときは、加硫促進剤を併用する
ことが好ましい。加硫促進剤としては、具体的には、N-
シクロヘキシル-2- ベンゾチアゾリルスルフェンアミ
ド、N-オキシジエチレン-2- ベンゾチアゾリルスルフェ
ンアミド、N,N-ジイソプロピル-2- ベンゾチアゾリルス
ルフェンアミド等のスルフェンアミド系化合物;2-メル
カプトベンゾチアゾ−ル、2-(2',4'-ジニトロフェニ
ル)メルカプトベンゾチアゾ−ル、2-(4'- モルホリノ
ジチオ)ベンゾチアゾ−ル、ジベンゾチアジルジスルフ
ィド等のチアゾ−ル系化合物;ジフェニルグアニジン、
ジオルソトリルグアニジン、ジオルソニトリルグアニジ
ン、オルソニトリルバイグアナイド、ジフェニルグアニ
ジンフタレ−ト等のグアニジン化合物;アセトアルデヒ
ド−アニリン反応物、ブチルアルデヒド−アニリン縮合
物、ヘキサメチレンテトラミン、アセトアルデヒドアン
モニア等のアルデヒドアミンまたはアルデヒド−アンモ
ニア系化合物;2-メルカプトイミダゾリン等のイミダゾ
リン系化合物;チオカルバニリド、ジエチルチオユリ
ア、ジブチルチオユリア、トリメチルチオユリア、ジオ
ルソトリルチオユリア等のチオユリア系化合物;テトラ
メチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラム
ジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テ
トラブチルチウラムジスルフィド、ペンタメチレンチウ
ラムテトラスルフィド等のチウラム系化合物;ジメチル
ジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸
亜鉛、ジ-n-ブチルジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフ
ェニルジチオカルバミン酸亜鉛、ブチルフェニルジチオ
カルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、ジメチルジチオカルバミン酸セレン、ジメチルジ
チオカルバミン酸テルル等のジチオ酸塩系化合物;ジブ
チルキサントゲン酸亜鉛等のザンテ−ト系化合物;亜鉛
華等の化合物を挙げることができる。
【0042】これらの加硫促進剤は、中分子量エチレン
・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)と低分子量
エチレン・α- オレフィン共重合体(B)または低分子
量(共)重合体(C)との総量100重量部に対して、
0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜10重量部の
量で用いられる。
【0043】有機過酸化物としては、通常ゴムの過酸化
物加硫に使用される化合物であればよい。たとえば、ジ
クミルパーオキサイド、ジ-t- ブチルパーオキサイド、
ジ-t- ブチルパーオキシ-3,3,5- トリメチルシクロヘキ
サン、t-ブチルヒドロパーオキサイド、t-ブチルクミル
パーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、2,5-ジメ
チル-2,5- ジ(t-ブチルパーオキシン)ヘキシン-3、2,
5-ジメチル-2,5- ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサ
ン、2,5-ジメチル-2,5- モノ(t-ブチルパーオキシ)-
ヘキサン、α,α’- ビス(t-ブチルパーオキシ-m-イ
ソプロピル)ベンゼンなどが挙げられる。なかでも、ジ
クミルパーオキサイド、ジ-t- ブチルパーオキサイド、
ジ-t- ブチルパーオキシ-3,3,5- トリメチルシクロヘキ
サンが好ましく用いられる。これらの有機過酸化物は1
種または2種以上組み合わせて用いられる。
【0044】有機過酸化物は、中分子量エチレン・α-
オレフィン・ポリエン共重合体(A)と低分子量エチレ
ン・α- オレフィン共重合体(B)または低分子量
(共)重合体(C)との総量100gに対して、0.0
003〜0.05モル、好ましくは0.001〜0.0
3モルの範囲で使用されるが、要求される物性値に応じ
て適宜最適量を決定することが望ましい。
【0045】加硫剤(D)として有機過酸化物を使用す
るときは、加硫助剤を併用することが好ましい。加硫助
剤としては、具体的には、イオウ;p- キノンジオキシ
ム等のキノンジオキシム系化合物;ポリエチレングリコ
−ルジメタクリレ−ト等のメタクリレ−ト系化合物;ジ
アリルフタレ−ト、トリアリルシアヌレ−ト等のアリル
系化合物;その他マレイミド系化合物;ジビニルベンゼ
ンなどが挙げられる。
【0046】このような加硫助剤は、使用する有機過酸
化物1モルに対して0.5〜2モル、好ましくは約等モ
ルの量で用いられる。発泡剤(E) 本発明で用いられる発泡剤(E)としては、具体的に
は、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸アンモ
ニウム、炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム等の無
機発泡剤;N,N'- ジメチル-N,N'-ジニトロソテレフタル
アミド、N,N'- ジニトロソペンタメチレンテトラミン等
のニトロソ化合物;アゾジカルボンアミド、アゾビスイ
ソブチロニトリル、アゾシクロヘキシルニトリル、アゾ
ジアミノベンゼン、バリウムアゾジカルボキシレート等
のアゾ化合物;ベンゼンスルホニルヒドラジド、トルエ
ンスルホニルヒドラジド、p,p'- オキシビス(ベンゼン
スルホニルヒドラジド)、ジフェニルスルホン-3,3'-ジ
スルホニルヒドラジド等のスルホニルヒドラジド化合
物;カルシウムアジド、4,4-ジフェニルジスルホニルア
ジド、p-トルエンスルホルニルアジド等のアジド化合物
などが挙げられる。
【0047】これらの発泡剤は、中分子量エチレン・α
- オレフィン・ポリエン共重合体(A)と低分子量エチ
レン・α- オレフィン共重合体(B)または低分子量
(共)重合体(C)との総量100重量部に対して、
0.5〜30重量部、好ましくは1〜20重量部の割合
で用いられる。上記のような割合で発泡剤を用いると、
見かけ比重が0.03〜0.8g/cm3 である発泡体
を製造することができるが、要求される物性値に応じて
発泡剤の最適量を適宜決定することが望ましい。
【0048】また、必要に応じて、発泡剤と併用して、
発泡助剤を使用してもよい。発泡助剤は、発泡剤の分解
温度の低下、分解促進、気泡の均一化などの作用をす
る。このような発泡助剤としては、サリチル酸、フタル
酸、ステアリン酸、しゅう酸等の有機酸、尿素またはそ
の誘導体などが挙げられる。
【0049】これらの発泡助剤は、中分子量エチレン・
α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)と低分子量エ
チレン・α- オレフィン共重合体(B)または低分子量
(共)重合体(C)との総量100重量部に対して、
0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部の
割合で用いられるが、要求される物性値に応じて適宜最
適量を決定することが望ましい。
【0050】ゴム組成物の調製 本発明に係る高流動性ゴム組成物は、たとえば次のよう
な方法で調製される。すなわち、バンバリ−ミキサ−、
ニーダー、インターミックスのようなインターナルミキ
サ−(密閉式混合機)類により、中分子量エチレン・α
- オレフィン・ポリエン共重合体(A)と、低分子量エ
チレン・α- オレフィン共重合体(B)または低分子量
(共)重合体(C)と、必要に応じて充填剤、軟化剤な
どの添加剤を80〜170℃の温度で3〜10分間混練
した後、オ−プンロ−ルのようなロ−ル類、あるいはニ
ーダーを使用して、加硫剤(D)、必要に応じて加硫促
進剤または加硫助剤、発泡剤(E)、発泡助剤を追加混
合し、ロ−ル温度40〜80℃で5〜30分間混練した
後、分出しすることにより調製することができる。
【0051】また、インターナルミキサー類での混練温
度が低い場合には、ポリマー、充填剤、軟化剤などとと
もに加硫剤(D)、加硫促進剤、発泡剤(E)、発泡助
剤などを同時に混練してもよい。
【0052】上記のようにして調製された配合ゴム、す
なわち本発明に係る高流動性ゴム組成物は、未加硫のま
までも用いることもできるが、加硫ゴム成形体あるいは
加硫ゴム発泡成形体のような加硫物として用いた場合に
最もその特性を発揮することができる。本発明に係る高
流動性ゴム組成物は、種々の成形法により、成形、加硫
することができるが、トランスファー成形、射出成形な
どの注入成形、型成形により、成形、加硫する場合に最
もその特性を発揮することができる。
【0053】たとえば、トランスファー成形の場合、予
め秤量した配合ゴムをポットに入れピストンにより金型
内に1〜20秒で注入する。注入後120〜270℃の
温度で、30秒〜60分加熱することにより、目的とす
る加硫物が得られる。
【0054】また、射出成形の場合、リボン状あるいは
ペレット状の配合ゴムをスクリューにより予め設定した
量だけポットに供給する。引き続き予備加熱された配合
ゴムをプランジャー等により金型内に1〜20秒で送り
込み、トランスファー成形と同様に加熱することにより
加硫物が得られる。
【0055】本発明に係る高流動性ゴム組成物から非発
泡の加硫物を調製するには、通常一般のゴムを加硫する
ときと同様に、上記(A)成分、(B)成分または
(C)成分、加硫剤(D)、および必要に応じて加硫促
進剤、加硫助剤を配合して未加硫の配合ゴムを一度調製
し、次いで、この配合ゴムを意図する形状に成形した後
に加硫を行なえばよい。
【0056】また、本発明に係る高流動性ゴム組成物か
らなる加硫ゴム発泡成形体は、上記(A)成分、(B)
成分または(C)成分、加硫剤(D)、発泡剤(E)、
および必要に応じて加硫促進剤、加硫助剤、発泡助剤を
配合して未加硫未発泡の配合ゴムを一度調製し、次い
で、この配合ゴムを意図する形状に成形した後に発泡、
加硫を行なうことにより得ることができる。
【0057】このようにして本発明に係る高流動性ゴム
組成物から加硫ゴム成形体、加硫ゴム発泡体などの加硫
物を調製する場合、意図する加硫物の用途、性能に応じ
て、中分子量エチレン・α- オレフィン・ポリエン共重
合体(A)と低分子量エチレン・α- オレフィン共重合
体(B)または低分子量(共)重合体(C)との他に、
ゴム補強剤、充填剤、軟化剤の種類およびその配合量、
また加硫剤(D)、加硫促進剤、加硫助剤などの加硫系
を構成する化合物の種類およびその配合量、発泡剤
(E)、発泡助剤などの発泡のための化合物の種類およ
びその配合量、老化防止剤、加工助剤の種類およびその
配合量、さらに加硫物を製造する工程を適宜選択でき
る。
【0058】加硫物中に占める中分子量エチレン・α-
オレフィン・ポリエン共重合体(A)と低分子量エチレ
ン・α- オレフィン共重合体(B)または低分子量
(共)重合体(C)との総量は、意図する加硫物の性
能、用途に応じて適宜選択できるが、通常20重量%以
上、好ましくは25重量%以上である。
【0059】上記のゴム補強剤は、加硫ゴムの引張強
度、引き裂き強度、耐摩耗性などの機械的性質を高める
効果がある。このようなゴム補強剤としては、具体的に
は、SRF、GPF、FEF、MAF、HAF、ISA
F、SAF、FT、MTなどのカ−ボンブラック、シラ
ンカップリング剤などにより表面処理が施されているこ
れらカーボンブラック、シリカ、活性化炭酸カルシウ
ム、微粉タルク、微粉ケイ酸などが挙げられる。また、
充填剤は、物性にあまり影響を与えることなく、ゴム製
品の硬度を高くしたり、コストを引き下げることを目的
として使用される。このような充填剤としては、具体的
には、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タル
ク、クレ−などが挙げられる。
【0060】これらのゴム補強剤および充填剤の種類お
よび配合量は、その用途により適宜選択できるが、配合
量は、通常、中分子量エチレン・α- オレフィン・ポリ
エン共重合体(A)と低分子量エチレン・α- オレフィ
ン共重合体(B)または低分子量(共)重合体(C)と
の総量100重量部に対して、最大300重量部、好ま
しくは最大200重量部である。
【0061】上記軟化剤としては、通常ゴムに使用され
る軟化剤を用いることができる。具体的には、プロセス
オイル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油ア
スファルト、ワセリン等の石油系軟化剤;コ−ルタ−
ル、コ−ルタ−ルピッチ等のコ−ルタ−ル系軟化剤;ヒ
マシ油、アマニ油、ナタネ油、ヤシ油等の脂肪油系軟化
剤;ト−ル油;サブ;蜜ロウ、カルナウバロウ、ラノリ
ン等のロウ類;リシノ−ル酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸亜
鉛等の脂肪酸および脂肪酸塩;石油樹脂、アタクチック
ポリプロピレン、クマロンインデン樹脂等の合成高分子
物質を挙げることができる。中でも石油系軟化剤が好ま
しく用いられ、特にプロセスオイルが好ましく用いられ
る。
【0062】これらの軟化剤の配合量は、加硫物の用途
により適宜選択できるが、その配合量は、通常、中分子
量エチレン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)
と低分子量エチレン・α- オレフィン共重合体(B)ま
たは低分子量(共)重合体(C)との総量100重量部
に対して、最大150重量部、好ましくは最大100重
量部である。
【0063】上記の老化防止剤としては、具体的には、
フェニルナフチルアミン、4,4'- (α,α- ジメチルベ
ンジル)ジフェニルアミン、N,N'- ジ-2- ナフチル-p-
フェニレンジアミン等の芳香族第二アミン系安定剤;2,
6-ジ-t- ブチル-4- メチルフェノール、テトラキス-
[メチレン-3- (3',5'- ジ-t- ブチル-4'-ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]メタン等のフェノール系安
定剤;ビス[2-メチル-4- (3-n-アルキルチオプロピオ
ニルオキシ)-5-t- ブチルフェニル]スルフィド等のチ
オエーテル系安定剤;2-メルカプトベンゾイミダゾール
等のベンゾイミダゾール系安定剤;ジブチルジチオカル
バミン酸ニッケル等のジチオカルバミン酸塩系安定剤;
2,2,4-トリメチル-1,2- ジヒドロキノリンの重合物等の
キノリン系安定剤などが挙げられる。これらの老化防止
剤は、単独あるいは2種以上併用して用いられる。
【0064】このような老化防止剤は、中分子量エチレ
ン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)と低分子
量エチレン・α- オレフィン共重合体(B)または低分
子量(共)重合体(C)との総量100重量部に対し
て、5重量部以下、好ましくは3重量部以下の割合で用
いられるが、要求される物性値に応じて適宜最適量を決
定することが望ましい。
【0065】上記の加工助剤としては、通常のゴムの加
工に使用される化合物を使用することができる。具体的
には、リシノール酸、ステアリン酸、パルチミン酸、ラ
ウリン酸等の高級脂肪酸;ステアリン酸バリウム、ステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸
の塩;リシノール酸、ステアリン酸、パルチミン酸、ラ
ウリン酸等の高級脂肪酸のエステル類などが挙げられ
る。
【0066】このような加工助剤は、通常、中分子量エ
チレン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)と低
分子量エチレン・α- オレフィン共重合体(B)または
低分子量(共)重合体(C)との総量100重量部に対
して、10重量部以下、好ましくは5重量部以下の割合
で用いられるが、要求される物性値に応じて適宜最適量
を決定することが望ましい。
【0067】以上のようにして調製されたゴム加硫物
は、ウェザーストリップ、ドアーグラスランチャンネ
ル、トランクシール等の自動車部品、ゴムロ−ル等の工
業用ゴム製品、電気絶縁材、土木建材用品などの用途に
用いることができる。とりわけ、これらの型成形用途、
たとえばウェザーストリップ、ドアーグラスランチャン
ネルなどのコーナー接続部および末端部、複雑な形状を
有する電気部品、各種シール部品断熱材、クッション
材、シーリング材などに好適に用いることができる。
【0068】
【発明の効果】本発明に係る高流動性ゴム組成物は、特
定の中分子量エチレン・α- オレフィン・ポリエン共重
合体(A)と特定の低分子量エチレン・α- オレフィン
共重合体(B)または特定の低分子量(共)重合体とを
特定の割合で含んでいるので、耐熱性、耐候性、耐オゾ
ン性、引き裂き強度などの加硫物性に優れた成形体を提
供することができ、しかも、トランスファー成形、射出
成形等の注入成形、型成形において、精密成形性、生産
性などに優れるという効果がある。また、上記のような
効果を有する加硫ゴム成形体あるいは加硫ゴム発泡体を
提供することができる。
【0069】本発明に係る高流動性ゴム組成物から得ら
れる加硫ゴム成形体あるいは加硫ゴム発泡成形体は、上
記のような効果を有するので、ウェザーストリップ、ド
アーグラスランチャンネル、トランクシール、特にこれ
らのコーナー接続部、末端部などの自動車内装部品、複
雑な形状を有する電気部品、各種シール部品、断熱材、
クッション材、シ−リング材などの用途に好適に用いる
ことができる。
【0070】以下、本発明を実施例により説明するが、
本発明は、これら実施例に限定されるものではない。実
施例および比較例で用いた中分子量エチレン・α- オレ
フィン・ポリエン共重合体(A)、低分子量エチレン・
α- オレフィン共重合体(B)、低分子量(共)重合体
(C)等の成分を第1表、第2表および第3表に示す。
また、これらの共重合体の分子量分布(Mw/Mn)の
測定方法は、以下の通りである。
【0071】分子量分布(Mw/Mn)の測定 分子量分布の測定は、武内著、「ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー」(丸善発行)に準じて下記の通り
行なった。
【0072】(1)分子量が既知である標準ポリスチレ
ン[単分散ポリスチレン:東ソー(株)製]を使用し、
分子量MとそのGPC(Gel Permeation Chromatograph
y) カウントを測定し、分子量Mと溶離体積EV(Elut
ion Volume)との相関図校正曲線を作成する。このとき
のポリスチレン濃度は0.02重量%とする。
【0073】(2)GPC測定法により試料のGPCパ
ターンをとり、上記(1)により分子量Mを知る。その
際のサンプル調製条件およびGPC測定条件は、以下の
通りである。
【0074】[サンプルの調製条件]試料をその濃度が
0.04重量%になるようにo- ジクロルベンゼン溶媒
とともに三角フラスコに分取する。
【0075】次いで、試料の入っている三角フラスコ
に、老化防止剤(2,6-ジ-t- ブチル-p-クレゾール)を
ポリマー溶液に対し0.1重量%添加した後、三角フラ
スコを140℃に加熱し約30分攪拌して、試料を溶解
させる。
【0076】その後、三角フラスコ内の溶解液を135
〜140℃に保ちながら、直径1μmのポアフィルター
で濾過する。そして、その濾液をGPC分析にかける。
【0077】[GPC測定条件] 装置:Waters社製200型 カラム:東ソー(株)製S−タイプ(MIXタイプ) サンプル量:2ml 温度:135℃ 流速:1ml/mm カラムの総理論段数:2×104〜4×104(アセトン
による測定値)
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】加硫成形体および加硫発泡成形体の評価試
験方法は、以下の通りである。 (1)加硫成形体の評価試験方法 (1−1)成型方法 各(共)重合体、亜鉛華、ステアリン酸、カーボンブラ
ック、可塑剤を1.7リットル容量のBR型バンバリー
ミキサーで5分混練した後、得られた組成物を8インチ
ロールでまとめ、放冷した。さらに、この組成物の所定
量を量りとり、50℃に保った8インチロールにより加
硫剤、加硫促進剤、発泡剤、発泡助剤を加え、8分間混
練を行なった。
【0082】加硫にはプレス成形機を用い、引張試験と
引き裂き試験のサンプル用に、金型温度180℃で3.
5分加硫し、長さ135mm、幅120mm、厚さ2m
mのシートを作製した。また、圧縮永久歪試験のサンプ
ル用に、金型温度180℃で5分加硫し、直径29m
m、厚さ12.7mmのブロックを作製した。 (1−2)加硫したシートからJIS K 6301(1
989年)に記載してある3号型ダンベルで打ち抜いて
試験片を得た。この試験片を用いて同JIS K 630
1第3項に規定されている方法に従い、測定温度25
℃、引張速度500mm/分の条件で引張試験を行な
い、引張破断点応力(TB )と引張破断点伸び(EB
を測定した。 (1−3)硬さ試験 硬さ試験は、加硫したシートを6枚重ね、JIS K 6
301(1989年)に準拠してスプリング硬さ(H
S 、JIS−A硬度)を測定した。 (1−4)引き裂き試験 加硫したシートからJIS K 6301(1989年)
第9項に記載してあるB型ダンベルで打ち抜いて試験片
を得た。この試験片を用いて同項に規定されている方法
に従い、測定温度25℃、引張速度500mm/分の条
件で引張試験を行ない、試験片が切断するまで引っ張
り、引き裂き強度を測定した。 (1−5)圧縮永久歪試験 加熱したブロック(試験片)を、JIS K 6301
(1989年)第10項に記載してある方法に従い、圧
縮装置に取り付ける。次いで、試験片の高さが、荷重を
かける前の高さの1/2になるように圧縮し、金型ごと
試験片を70℃のギヤーオーブン中で200時間熱処理
した。次いで、熱処理した試験片を圧縮装置から取り出
し、30分間放冷後、試験片の高さを測定し、下記の計
算式で圧縮永久歪を算出した。
【0083】圧縮永久歪(%)=[(t0−t1)/(t
0−t2)]×100 t0 : 試験片の試験前の高さ t1 : 試験片を熱処理し圧縮装置から取り出した後3
0分放冷した後の試験片の高さ t2 : 試験片の測定金型に取り付けた状態での高さ (2)加硫発泡成形体の評価試験方法 (2−1)成型方法 各(共)重合体、亜鉛華、ステアリン酸、カーボンブラ
ックおよび可塑剤を、1.7リットル容量のBR型バン
バリーミキサーで5分混練した後、この混練物を8イン
チロールでまとめ、放冷した。
【0084】さらに、この組成物の所定量を秤採り、5
0℃に保った8インチロールにより加硫剤、加硫促進
剤、発泡剤、発泡助剤を加え、8分間混練を行なった。
加硫にはトランスファー成形機を用い、上記のようにし
て得られた混練物を図1に示すようなチューブ状の型1
内に10秒で注入し、型温度180℃で3.5分加硫発
泡させてチューブ状スポンジを得た。 (2−2)比重測定 加硫したチューブ状スポンジの上部から20mm×20
mmの試験片を打ち抜き、表面の汚れをアルコールで拭
き取る。この試片を25℃雰囲気下で自動比重計[東洋
精機製作所(株)製:M−1型]に取り付け、空気中と
純水中の質量の差から比重測定を行なった。 (2−3)吸水率測定 加硫したチューブ状スポンジの上部から20mm×20
mmの試験片を打ち抜き、試験片の重量を測定する。次
に吸引口の付いたデシケーターに底から100mm以上
の水を入れ、その中に試験片を入れる。試験片は浮いて
こないように金網により水面下に沈める。この状態でデ
シケーター内部を真空ポンプで減圧下にし、635mm
Hgで保持する。3分後減圧を解除し、さらに3分間保
持する。試験片を取り出し試験片表面の水滴を拭き取っ
た後、重量を測定し、以下の計算式で吸水率を算出し
た。
【0085】 吸水率(%)=[(W2 − W1 )/W1]×100 W1 : 浸積前の試験片重量(g) W2 : 浸積後の試験片重量(g) (2−4)引張試験 加硫したチューブ状スポンジの上部を長さ方向にJIS
K 6301(1989年)に記載してある3号型ダン
ベルで打ち抜いて試験片を得た。この試験片を用いて同
JIS K 6301第3項に規定されている方法に従
い、測定温度25℃、引張速度500mm/分の条件で
引張試験を行ない、引張破断点応力(TB)と引張破断
点伸び(EB )を測定した。 (2−5)引き裂き試験 加硫したチューブ状スポンジ上部から長さ方向に、長さ
120mm、幅25mmの短冊状試験片を打ち抜き、一
端から長さの1/3まで長手方向の中心線(列理方向)
に沿って、一本刃にて切り込みを入れる。試験片の厚み
を測定した後、切り込みを入れた部分をチャック間距離
が40mmになるよう引張試験機に取り付ける。続いて
測定温度25℃、引張速度200mm/分の条件で、試
験片が切断するまで引張り、引き裂き強度(TR −スポ
ンジ)を測定した。 (2−6)圧縮永久歪試験 加硫したチューブ状スポンジを長さ方向に30mmに切
断し、圧縮装置(JIS K 6301に記載されている
装置)に取り付ける。試験片の高さが荷重をかける前の
高さの1/2になるよう圧縮し、金型ごと70℃のギヤ
ーオーブン中に200時間熱処理した。次いで、熱処理
した試験片を圧縮装置から取り出し30分間放冷後、試
験片の高さを測定し、下記の計算式で圧縮永久歪を算出
した。
【0086】圧縮永久歪(%)=[(tO −t1 )/
(tO −t2 )]×100 tO : 試験片の試験前の高さ t1 : 試験片を熱処理し圧縮装置から取り出した後3
0分放冷した後の試験片の高さ t2 : 試験片の測定金型に取り付けた状態での高さ (2−7)流動性評価試験 上記のトランスファー成形機を用い、図2に示す型2内
に配合ゴム10gを10秒で注入し、型温度180℃で
3.5分加硫した。加硫物を型から取り出し、自由発泡
した成形品の長さ(図2中のL)を測定した。 [注入成形または型成形用ゴム組成物の実施例、比較
例]
【0087】
【実施例1】エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-
ノルボルネン共重合体(A−1)100重量部と、エチ
レン・プロピレン共重合体(B−1)30重量部と、亜
鉛華5重量部と、ステアリン酸2重量部と、SRFカー
ボンブラック[商品名 旭#50、旭カーボン社製]8
0重量部と、パラフィン系プロセスオイル[商品名 ダ
イアナプロセスPW−380、出光興産(株)製]10
重量部とをバンバリーミキサーで混練した。さらに、こ
の配合物227重量部に対し、2-メルカプトベンゾチア
ゾール[商品名 サンセラーM、三新化学工業(株)
製]0.5重量部、テトラメチルチウラムジスルフィド
[商品名 サンセラーTT、三新化学工業(株)製]
1.0重量部、ジ-n-ブチルジチオカルバミン酸亜鉛
(商品名 サンセラーBZ、三新化学工業(株)製]
1.5重量部、硫黄1.0重量部を表面温度が50℃の
8インチロールで加えて混練し、配合ゴムを得た。
【0088】この配合ゴムを上述した方法により成形
し、加硫ゴムを得た。得られた加硫ゴムについて、引張
破断点応力(TB )、引張破断点伸び(EB)、引き裂
き強度(TR −B)および圧縮永久歪を上述した方法に
より求めた。
【0089】結果を第4表に示す。
【0090】
【実施例2】実施例1において、エチレン・プロピレン
共重合体(B−1)の配合量を50重量部とし、パラフ
ィン系プロセスオイルを用いなかった以外は、実施例1
と同様にして、配合ゴム、加硫ゴムを調製した。
【0091】得られた加硫ゴムについて、引張破断点応
力(TB )、引張破断点伸び(EB)、引き裂き強度
(TR −B)および圧縮永久歪を上述した方法により求
めた。結果を第4表に示す。
【0092】
【比較例1】実施例1において、パラフィン系プロセス
オイルの配合量を40重量部とし、エチレン・プロピレ
ン共重合体(B−1)を用いなかった以外は、実施例1
と同様にして、配合ゴム、加硫ゴムを調製した。
【0093】得られた加硫ゴムについて、引張破断点応
力(TB )、引張破断点伸び(EB)、引き裂き強度
(TR −B)および圧縮永久歪を上述した方法により求
めた。結果を第4表に示す。
【0094】
【表4】
【0095】第4表より、次のことが理解される。実施
例1、2を比較例1と対比すると、共重合体(A−1)
に共重合体(B−1)を適正量加えることにより、圧縮
永久歪を悪化させることなく、引張破断点伸びと引き裂
き強度を著しく向上させることができる。
【0096】
【実施例3】実施例2において、実施例2のエチレン・
プロピレン・5-エチリデン-2- ノルボルネン共重合体
(A−1)の代わりにエチレン・プロピレン・5-エチリ
デン-2- ノルボルネン共重合体(A−2)を用い、エチ
レン・プロピレン共重合体(B−1)50重量部の代わ
りに、イソブテン・1-ブテン低分子量共重合体(C−
1)を40重量部を用いた以外は、実施例2と同様にし
て、配合ゴム、加硫ゴムを調製した。
【0097】得られた加硫ゴムについて、引張破断点応
力(TB )、引張破断点伸び(EB)、引き裂き強度
(TR −B)および圧縮永久歪を上述した方法により求
めた。結果を第5表に示す。
【0098】
【実施例4】実施例3において、イソブテン・1-ブテン
低分子量共重合体(C−1)の代わりに低分子量水添ポ
リイソプレン(C−2)を用いた以外は、実施例3と同
様にして、配合ゴム、加硫ゴムを調製した。
【0099】得られた加硫ゴムについて、引張破断点応
力(TB )、引張破断点伸び(EB)、引き裂き強度
(TR −B)および圧縮永久歪を上述した方法により求
めた。結果を第5表に示す。
【0100】
【比較例2】実施例3において、イソブテン・1-ブテン
低分子量共重合体(C−1)の代わりに低分子量ポリイ
ソプレン(C−3)を用いた以外は、実施例3と同様に
して、配合ゴム、加硫ゴムを調製した。
【0101】得られた加硫ゴムについて、引張破断点応
力(TB )、引張破断点伸び(EB)、引き裂き強度
(TR −B)および圧縮永久歪を上述した方法により求
めた。結果を第5表に示す。
【0102】
【比較例3】実施例3において、イソブテン・1-ブテン
低分子量共重合体(C−1)を用いずに、パラフィン系
プロセスオイル[商品名 ダイアナプロセスPW−38
0、出光興産(株)製]を40重量部を用いた以外は、
実施例3と同様にして、配合ゴム、加硫ゴムを調製し
た。
【0103】得られた加硫ゴムについて、引張破断点応
力(TB )、引張破断点伸び(EB)、引き裂き強度
(TR −B)および圧縮永久歪を上述した方法により求
めた。結果を第5表に示す。
【0104】
【表5】
【0105】第5表より、次のことが理解される。実施
例3、4を比較例3と対比すると、共重合体(A−2)
に共重合体(C−1)、(C−2)を加えた実施例3、
4の方が、プロセスオイルを用いた比較例3よりも引張
特性が著しく向上している。
【0106】しかしながら、共重合体(A−2)に低分
子量ポリイソプレン(C−3)を加えた比較例2では、
比較例3と比較しても強度、圧縮永久歪が著しく悪化し
ている。 [注入成形または型成形発泡体用ゴム組成物の実施例、
比較例]
【0107】
【実施例5】エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-
ノルボルネン共重合体(A−1)100重量部と、エチ
レン・プロピレン共重合体(B−1)20重量部と、亜
鉛華5重量部と、ステアリン酸2重量部と、SRFカー
ボンブラック[商品名 旭#50、旭カーボン社製]8
0重量部と、パラフィン系プロセスオイル[商品名 ダ
イアナプロセスPW−380、出光興産社製]20重量
部とをバンバリーミキサーで混練した。さらに、この配
合物227重量部に対し、2-メルカプトベンゾチアゾー
ル[商品名 サンセラーM、三新化学工業(株)製]
0.5重量部、テトラメチルチウラムジスルフィド[商
品名 サンセラーTT、三新化学工業(株)製]1.0
重量部、ジ-n-ブチルジチオカルバミン酸亜鉛(商品名
サンセラーBZ、三新化学工業(株)製]1.5重量
部、硫黄1.0重量部、アゾジカルボンアミド[商品名
ビニホールAC#3、永和化成社製]7.0重量部、
尿素系発泡助剤[商品名 セルペースト101、永和化
成社製]2.0重量部を表面温度が50℃の8インチロ
ールで加えて混練し、配合ゴムを得た。
【0108】この配合ゴムを上述した方法により加硫発
泡させ、加硫発泡ゴムを得た。得られた加硫発泡ゴムに
ついて、比重、吸水率、引張破断点応力(TB )、引張
破断点伸び(EB )、引き裂き強度(TR −スポンジ)
および圧縮永久歪を上述した方法により求めた。また、
加硫発泡前の配合ゴムについて流動性試験を上述した方
法で行なった。
【0109】結果を第6表に示す。
【0110】
【実施例6】実施例5において、エチレン・プロピレン
共重合体(B−1)の配合量を40重量部とし、パラフ
ィン系プロセスオイルを用いなかった以外は、実施例5
と同様にして、配合ゴム、加硫発泡ゴムを調製した。
【0111】得られた加硫発泡ゴムについて、比重、吸
水率、引張破断点応力(TB )、引張破断点伸び(E
B )、引き裂き強度(TR −スポンジ)および圧縮永久
歪を上述した方法により求めた。また、加硫発泡前の配
合ゴムについて流動性試験を上述した方法で行なった。
【0112】結果を第6表に示す。
【0113】
【比較例4】実施例5において、パラフィン系プロセス
オイルの配合量を40重量部とし、エチレン・プロピレ
ン共重合体(B−1)を用いなかった以外は、実施例5
と同様にして、配合ゴム、加硫発泡ゴムを調製した。
【0114】得られた加硫発泡ゴムについて、比重、吸
水率、引張破断点応力(TB )、引張破断点伸び(E
B )、引き裂き強度(TR −スポンジ)および圧縮永久
歪を上述した方法により求めた。また、加硫発泡前の配
合ゴムについて流動性試験を上述した方法で行なった。
【0115】結果を第6表に示す。
【0116】
【表6】
【0117】第6表より次のことが理解される。実施例
5、6を比較例4と対比すると、エチレン・プロピレン
・5-エチリデン-2- ノルボルネン共重合体(A−1)に
エチレン・プロピレン共重合体(B−1)を適正量加え
ることにより、圧縮永久歪と流動性を悪化させることな
く、引張破断点伸びと引き裂き強度を著しく向上させる
ことができる。
【0118】
【実施例7】実施例5において、実施例5のエチレン・
プロピレン・5-エチリデン-2- ノルボルネン共重合体
(A−1)の代わりにエチレン・プロピレン・5-エチリ
デン-2- ノルボルネン共重合体(A−2)を用いた以外
は、実施例5と同様にして、配合ゴム、加硫発泡ゴムを
調製した。
【0119】得られた加硫発泡ゴムについて、比重、吸
水率、引張破断点応力(TB )、引張破断点伸び(E
B )、引き裂き強度(TR −スポンジ)および圧縮永久
歪を上述した方法により求めた。また、加硫発泡前の配
合ゴムについて流動性試験を上述した方法で行なった。
【0120】結果を第7表に示す。
【0121】
【実施例8】実施例5において、実施例5のエチレン・
プロピレン・5-エチリデン-2- ノルボルネン共重合体
(A−1)の代わりにエチレン・プロピレン・5-エチリ
デン-2- ノルボルネン共重合体(A−3)を用いた以外
は、実施例5と同様にして、配合ゴム、加硫発泡ゴムを
調製した。
【0122】得られた加硫発泡ゴムについて、比重、吸
水率、引張破断点応力(TB )、引張破断点伸び(E
B )、引き裂き強度(TR −スポンジ)および圧縮永久
歪を上述した方法により求めた。また、加硫発泡前の配
合ゴムについて流動性試験を上述した方法で行なった。
【0123】結果を第7表に示す。
【0124】
【比較例5】実施例5において、実施例5のエチレン・
プロピレン・5-エチリデン-2- ノルボルネン共重合体
(A−1)の代わりにエチレン・プロピレン・5-エチリ
デン-2- ノルボルネン共重合体(A−4)を用いた以外
は、実施例5と同様にして、配合ゴムを調製した。
【0125】得られた配合ゴムについて流動性試験を行
なった結果、第7表に示すように、自由発泡した成形品
の長さが68mmと、ゴム配合物の流動性が悪いためチ
ューブ状の試験片は成形できなかった。
【0126】
【表7】
【0127】第7表より次のことが理解される。実施例
7、8のように、(A)成分としてのエチレン・プロピ
レン・5-エチリデン-2- ノルボルネン共重合体の極限粘
度[η]が本発明の範囲内であれば、配合ゴムの成形性
は問題にならないが、比較例5のように、(A)成分と
してのエチレン・プロピレン・5-エチリデン-2- ノルボ
ルネン共重合体の極限粘度[η]が本発明の範囲から大
きく外れると、配合ゴムの成形性に問題がある。
【0128】
【実施例9】実施例5において、実施例5のエチレン・
プロピレン共重合体(B−1)の代わりにエチレン・プ
ロピレン・5-エチリデン-2- ノルボルネン共重合体(B
−2)を用いた以外は、実施例5と同様にして、配合ゴ
ム、加硫発泡ゴムを調製した。
【0129】得られた加硫発泡ゴムについて、比重、吸
水率、引張破断点応力(TB )、引張破断点伸び(E
B )、引き裂き強度(TR −スポンジ)および圧縮永久
歪を上述した方法により求めた。また、加硫発泡前の配
合ゴムについて流動性試験を上述した方法で行なった。
【0130】結果を第8表に示す。
【0131】
【実施例10】実施例5において、実施例5のエチレン
・プロピレン共重合体(B−1)の代わりにエチレン・
プロピレン共重合体(B−3)を用いた以外は、実施例
5と同様にして、配合ゴム、加硫発泡ゴムを調製した。
【0132】得られた加硫発泡ゴムについて、比重、吸
水率、引張破断点応力(TB )、引張破断点伸び(E
B )、引き裂き強度(TR −スポンジ)および圧縮永久
歪を上述した方法により求めた。また、加硫発泡前の配
合ゴムについて流動性試験を上述した方法で行なった。
【0133】結果を第8表に示す。
【0134】
【比較例6】実施例5において、実施例5のエチレン・
プロピレン共重合体(B−1)の代わりにエチレン・プ
ロピレン共重合体(B−4)を用いた以外は、実施例5
と同様にして、配合ゴム、加硫発泡ゴムを調製した。
【0135】得られた加硫発泡ゴムについて、比重、吸
水率、引張破断点応力(TB )、引張破断点伸び(E
B )、引き裂き強度(TR −スポンジ)および圧縮永久
歪を上述した方法により求めた。また、加硫発泡前の配
合ゴムについて流動性試験を上述した方法で行なった。
【0136】結果を第8表に示す。
【0137】
【表8】
【0138】第8表より次のことが理解される。実施例
9、10のように、(B)成分としてのエチレン・プロ
ピレン共重合体の極限粘度[η]が本発明の範囲内であ
れば、成形性、加硫物性において優れた特性を示すが、
比較例3のように、(B)成分としてのエチレン・プロ
ピレン共重合体の極限粘度[η]が本発明の範囲よりも
大きくなると、配合ゴムの流動性が著しく低下する。
【0139】
【実施例11】実施例5において、実施例5のプロセス
オイルの代わりにエチレン・プロピレン共重合体(B−
5)を用いた以外は、実施例5と同様にして、配合ゴ
ム、加硫発泡ゴムを調製した。
【0140】得られた加硫発泡ゴムについて、比重、吸
水率、引張破断点応力(TB )、引張破断点伸び(E
B )、引き裂き強度(TR −スポンジ)および圧縮永久
歪を上述した方法により求めた。また、加硫発泡前の配
合ゴムについて流動性試験を上述した方法で行なった。
【0141】結果を第9表に示す。
【0142】
【比較例7】実施例5において、実施例5のエチレン・
プロピレン共重合体(B−1)の代わりにエチレン・プ
ロピレン共重合体(B−5)を用いた以外は、実施例5
と同様にして、配合ゴム、加硫発泡ゴムを調製した。
【0143】得られた加硫発泡ゴムについて、比重、吸
水率、引張破断点応力(TB )、引張破断点伸び(E
B )、引き裂き強度(TR −スポンジ)および圧縮永久
歪を上述した方法により求めた。また、加硫発泡前の配
合ゴムについて流動性試験を上述した方法で行なった。
【0144】結果を第9表に示す。
【0145】
【比較例8】実施例5において、実施例5のエチレン・
プロピレン共重合体(B−1)20重量部の代わりにエ
チレン・プロピレン共重合体(B−5)40重量部を用
い、かつ、実施例5のプロセスオイルを用いなかった以
外は、実施例5と同様にして、配合ゴム、加硫発泡ゴム
を調製した。
【0146】得られた加硫発泡ゴムについて、比重、吸
水率、引張破断点応力(TB )、引張破断点伸び(E
B )、引き裂き強度(TR −スポンジ)および圧縮永久
歪を上述した方法により求めた。また、加硫発泡前の配
合ゴムについて流動性試験を上述した方法で行なった。
【0147】結果を第9表に示す。
【0148】
【表9】
【0149】第9表より次のことがわかる。比較例7、
8のように、(B)成分としてのエチレン・プロピレン
共重合体の極限粘度[η]が本発明の範囲よりも小さけ
れば、引張破断点伸びおよび引き裂き強度の改良効果は
認められないが、実施例11のように、極限粘度[η]
が本発明の範囲にある(B)成分としてのエチレン・プ
ロピレン共重合体をさらに配合すると引張破断点伸びお
よび引き裂き強度の改良効果が認められる。
【0150】
【実施例12】実施例6において、実施例6のエチレン
・プロピレン・5-エチリデン-2- ノルボルネン共重合体
(A−1)の代わりにエチレン・プロピレン・5-エチリ
デン-2- ノルボルネン共重合体(A−2)を用い、エチ
レン・プロピレン共重合体(B−1)40重量部の代わ
りにイソブテン・1-ブテン低分子量共重合体(C−1)
を40重量部用いた以外は、実施例6と同様にして、配
合ゴム、加硫発泡ゴムを調製した。
【0151】得られた加硫発泡ゴムについて、比重、吸
水率、引張破断点応力(TB )、引張破断点伸び(E
B )、引き裂き強度(TR −スポンジ)および圧縮永久
歪を上述した方法により求めた。また、加硫発泡前の配
合ゴムについて流動性試験を上述した方法で行なった。
【0152】結果を第10表に示す。
【0153】
【実施例13】実施例12において、イソブテン・1-ブ
テン低分子量共重合体(C−1)の代わりに低分子量水
添ポリイソプレン(C−2)を用いた以外は、実施例1
2と同様にして、配合ゴム、加硫発泡ゴムを調製した。
【0154】得られた加硫発泡ゴムについて、比重、吸
水率、引張破断点応力(TB )、引張破断点伸び(E
B )、引き裂き強度(TR −スポンジ)および圧縮永久
歪を上述した方法により求めた。また、加硫発泡前の配
合ゴムについて流動性試験を上述した方法で行なった。
【0155】結果を第10表に示す。
【0156】
【比較例9】実施例12において、イソブテン・1-ブテ
ン低分子量共重合体(C−1)の代わりに低分子量ポリ
イソプレン(C−3)を用いた以外は、実施例12と同
様にして、配合ゴム、加硫発泡ゴムを調製した。
【0157】得られた加硫発泡ゴムについて、比重、吸
水率、引張破断点応力(TB )、引張破断点伸び(E
B )、引き裂き強度(TR −スポンジ)および圧縮永久
歪を上述した方法により求めた。また、加硫発泡前の配
合ゴムについて流動性試験を上述した方法で行なった。
【0158】結果を第10表に示す。
【0159】
【比較例10】実施例12において、イソブテン・1-ブ
テン低分子量共重合体(C−1)を用いずに、実施例5
のプロセスオイル40重量部を用いた以外は、実施例1
2と同様にして、配合ゴム、加硫発泡ゴムを調製した。
【0160】得られた加硫発泡ゴムについて、比重、吸
水率、引張破断点応力(TB )、引張破断点伸び(E
B )、引き裂き強度(TR −スポンジ)および圧縮永久
歪を上述した方法により求めた。また、加硫発泡前の配
合ゴムについて流動性試験を上述した方法で行なった。
【0161】結果を第10表に示す。
【0162】
【表10】
【0163】第10表より、次のことが理解される。実
施例12、13を比較例10と対比すると、共重合体
(A−2)に共重合体(C−1)、(C−2)を加えた
実施例12、13の方が、プロセスオイルを用いた比較
例10よりも引張特性が著しく向上している。
【0164】しかしながら、共重合体(A−2)に低分
子量ポリイソプレン(C−3)を加えた比較例9では、
比較例10と比較しても強度、圧縮永久歪が著しく悪化
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例等で用いた加硫発泡成形用の型
を示す図であり、図1の(a)は、この型の正面図であ
り、図1の(b)は、この型の側面図である。
【図2】図2は、流動性評価試験に供する試験片の調製
に際して用いた加硫発泡成形用の型を示す図であり、図
2の(a)は、この型の平面図であり、図2の(b)
は、この型の正面図である。
【符号の説明】
1 ・・・・・ 加硫発泡成形用の型 2 ・・・・・ 加硫発泡成形用の型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/00 KEG C08K 5/00 KEG C08L 23/12 LDD C08L 23/12 LDD 23/18 LCZ 23/18 LCZ 47/00 LKJ 47/00 LKJ (72)発明者 東 條 哲 夫 千葉県市原市千種海岸3番地 三井石油化 学工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】[I]エチレン、炭素原子数3〜20のα
    - オレフィンおよび非共役ポリエンからなる中分子量エ
    チレン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)と、 [II]エチレン、炭素原子数3〜20のα- オレフィン
    および必要に応じて非共役ポリエンからなる低分子量エ
    チレン・α- オレフィン共重合体(B)、または水添さ
    れていてもよい炭素原子数6〜18のα- オレフィンの
    単独低分子量重合体および低分子量共重合体(c−
    1)、水添されていてもよい非晶性のプロピレン単独低
    分子量重合体(c−2)、水添されていてもよいイソブ
    テン単独低分子量重合体(c−3)、イソブテン・1-ブ
    テン低分子量共重合体(c−4)、低分子量水添ポリイ
    ソプレン(c−5)、および低分子量水添ポリブタジエ
    ン(c−6)からなる群から選ばれる少なくとも1種の
    低分子量(共)重合体(C)とを含有してなり、中分子
    量エチレン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)
    は、(i)エチレンとα- オレフィンとのモル比(エチ
    レン/α- オレフィン)が30/70〜90/10であ
    り、(ii)135℃のデカリン中で測定した極限粘度
    [η]が0.9〜2.0dl/gであり、(iii) ヨウ
    素価が10〜50であり、(iv)GPC法により求めた
    分子量分布(Mw/Mn)が2〜5であり、低分子量エ
    チレン・α- オレフィン共重合体(B)は、(i)エチ
    レンとα- オレフィンとのモル比(エチレン/α- オレ
    フィン)が30/70〜90/10であり、(ii)13
    5℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.03
    dl/g以上0.9dl/g未満であり、(iii) ヨウ
    素価が0〜10であり、(iv)GPC法により求めた分
    子量分布(Mw/Mn)が1〜3であり、低分子量
    (共)重合体(C)は、(i)135℃のデカリン中で
    測定した極限粘度[η]が0.03dl/g以上0.9
    dl/g未満であり、かつ、中分子量エチレン・α- オ
    レフィン・ポリエン共重合体(A)と低分子量エチレン
    ・α- オレフィン共重合体(B)または低分子量(共)
    重合体(C)との重量比[(A)/(B)または
    (C)]が95/5〜40/60であることを特徴とす
    る高流動性ゴム組成物。
  2. 【請求項2】加硫剤(D)を含有していることを特徴と
    する請求項1に記載の高流動性ゴム組成物。
  3. 【請求項3】発泡剤(E)を含有していることを特徴と
    する請求項2に記載の高流動性ゴム組成物。
  4. 【請求項4】[I]エチレン、炭素原子数3〜20のα
    - オレフィンおよび非共役ポリエンからなる中分子量エ
    チレン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)と、 [II]エチレン、炭素原子数3〜20のα- オレフィン
    および必要に応じて非共役ポリエンからなる低分子量エ
    チレン・α- オレフィン共重合体(B)、または水添さ
    れていてもよい炭素原子数6〜18のα- オレフィンの
    単独低分子量重合体および低分子量共重合体(c−
    1)、水添されていてもよい非晶性のプロピレン単独低
    分子量重合体(c−2)、水添されていてもよいイソブ
    テン単独低分子量重合体(c−3)、イソブテン・1-ブ
    テン低分子量共重合体(c−4)、低分子量水添ポリイ
    ソプレン(c−5)、および低分子量水添ポリブタジエ
    ン(c−6)からなる群から選ばれる少なくとも1種の
    低分子量(共)重合体(C)と、 [III] 加硫剤(D)とを含有してなり、中分子量エチ
    レン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)は、
    (i)エチレンとα- オレフィンとのモル比(エチレン
    /α- オレフィン)が30/70〜90/10であり、
    (ii)135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
    が0.9〜2.0dl/gであり、(iii) ヨウ素価が
    10〜50であり、(iv)GPC法により求めた分子量
    分布(Mw/Mn)が2〜5であり、低分子量エチレン
    ・α- オレフィン共重合体(B)は、(i)エチレンと
    α- オレフィンとのモル比(エチレン/α- オレフィ
    ン)が30/70〜90/10であり、(ii)135℃
    のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.03dl
    /g以上0.9dl/g未満であり、(iii) ヨウ素価
    が0〜10であり、(iv)GPC法により求めた分子量
    分布(Mw/Mn)が1〜3であり、低分子量(共)重
    合体(C)は、(i)135℃のデカリン中で測定した
    極限粘度[η]が0.03dl/g以上0.9dl/g
    未満であり、かつ、中分子量エチレン・α- オレフィン
    ・ポリエン共重合体(A)と低分子量エチレン・α- オ
    レフィン共重合体(B)または低分子量(共)重合体
    (C)との重量比[(A)/(B)または(C)]が9
    5/5〜40/60であることを特徴とする注入成形ま
    たは型成形用高流動性ゴム組成物。
  5. 【請求項5】[I]エチレン、炭素原子数3〜20のα
    - オレフィンおよび非共役ポリエンからなる中分子量エ
    チレン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)と、 [II]エチレン、炭素原子数3〜20のα- オレフィン
    および必要に応じて非共役ポリエンからなる低分子量エ
    チレン・α- オレフィン共重合体(B)、または水添さ
    れていてもよい炭素原子数6〜18のα- オレフィンの
    単独低分子量重合体および低分子量共重合体(c−
    1)、水添されていてもよい非晶性のプロピレン単独低
    分子量重合体(c−2)、水添されていてもよいイソブ
    テン単独低分子量重合体(c−3)、イソブテン・1-ブ
    テン低分子量共重合体(c−4)、低分子量水添ポリイ
    ソプレン(c−5)、および低分子量水添ポリブタジエ
    ン(c−6)からなる群から選ばれる少なくとも1種の
    低分子量(共)重合体(C)と、 [III] 加硫剤(D)と、 [IV]発泡剤(E)とを含有してなり、中分子量エチレ
    ン・α- オレフィン・ポリエン共重合体(A)は、
    (i)エチレンとα- オレフィンとのモル比(エチレン
    /α- オレフィン)が30/70〜90/10であり、
    (ii)135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
    が0.9〜2.0dl/gであり、(iii) ヨウ素価が
    10〜50であり、(iv)GPC法により求めた分子量
    分布(Mw/Mn)が2〜5であり、低分子量エチレン
    ・α- オレフィン共重合体(B)は、(i)エチレンと
    α- オレフィンとのモル比(エチレン/α- オレフィ
    ン)が30/70〜90/10であり、(ii)135℃
    のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.03dl
    /g以上0.9dl/g未満であり、(iii) ヨウ素価
    が0〜10であり、(iv)GPC法により求めた分子量
    分布(Mw/Mn)が1〜3であり、低分子量(共)重
    合体(C)は、(i)135℃のデカリン中で測定した
    極限粘度[η]が0.03dl/g以上0.9dl/g
    未満であり、かつ、中分子量エチレン・α- オレフィン
    ・ポリエン共重合体(A)と低分子量エチレン・α- オ
    レフィン共重合体(B)または低分子量(共)重合体
    (C)との重量比[(A)/(B)または(C)]が9
    5/5〜40/60であることを特徴とする注入成形ま
    たは型成形発泡体用高流動性ゴム組成物。
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