JPH08282660A - 箱 - Google Patents

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JPH08282660A
JPH08282660A JP8797795A JP8797795A JPH08282660A JP H08282660 A JPH08282660 A JP H08282660A JP 8797795 A JP8797795 A JP 8797795A JP 8797795 A JP8797795 A JP 8797795A JP H08282660 A JPH08282660 A JP H08282660A
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Masahiko Saito
昌彦 斉藤
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Nishida Seikan Inc
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SUMISHO KAMI PULP KK
Sumitomo Chemical Co Ltd
Nishida Seikan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品の充填・取出し時の問題、防水、防湿、
防塵の問題、製箱時間の問題、箱重量の問題、底部交換
の問題および森林保護の問題を解決した箱を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 方形状の底部と底部の上に垂直方向に位置す
る四面である側面部とからなる箱において、底部は底板
と底板の上に位置し側面部の水平移動を防止する周辺部
材とからなり、側面部は枠部と枠部に接合されたツマ板
および側板とからなり、枠部は周辺部材により形成され
た凹部に起立する支柱と支柱の上部において支柱と接合
されたツマ上カマチおよび側上カマチとからなり、ツマ
板と側板とは熱可塑性樹脂から成形された厚さ1〜15mm
の中空構造板、厚さ 0.5〜7mmの耐水性の板紙、厚さ
0.1〜7mmのプラスチック製のフィルム、シートまたは
発泡板および厚さ3〜15mmの耐水性ダンボールからなる
群から選ばれた板状物からなり、底部と側面部とは接合
されておらず、枠部とツマ板および側板とはステープラ
ーで接合されている箱とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、箱に関する。詳しく
は、本発明は、箱の底の部分である底部と、箱の周囲の
部分である側面部とからなる箱において、底部と側面部
とを合体させて箱を構成したり、箱を底部と側面部とに
分割したりすることが極めて容易に行い得る箱に関す
る。
【0002】
【従来の技術】物品、例えば自動車のミッション (重量
が30〜100kg)やエンジン (重量が 100〜200kg)などの物
品を、部品の発送センターと全国各地の自動車販売店と
の間で交互に輸送するためのいわゆる通い箱として、従
来は図8のごとき箱 (以下、この箱を「従来箱」ともい
う) が使われている。
【0003】図8の従来箱はミッション輸送用の箱であ
って、この箱は底部101と側面部102と蓋部103 とから形
成されている。詳しくは、この箱は45mm角の木製の角材
から作られた滑材104 と厚さ20mmの木板から作られた底
板105 とを釘で接合してなる底部101 ;厚さ15mmの木板
から作られたツマ板106 と厚さ15mmの木板から作られた
ツマ桟107 とを釘で接合してなる2個のツマ部108 、お
よび厚さ15mmの木板から作られた側板109 と厚さ15mmの
木板から作られた側桟110 とを釘で接合してなる2個の
側部111から構成された側面部102 ;厚さ15mmの木板で
作られた蓋板112と厚さ15mmの木板で作られた蓋桟113
とからなる蓋部103 から形成されている。
【0004】ここで、この箱の底部101 と2個のツマ部
108 との接合、底部101 と2個の側部111 との接合、お
よびツマ部108 と側部111 との接合は、それぞれ釘でな
されている。したがって、従来箱は底部101、2個のツ
マ部108 および2個の側部111を釘で接合してなる一体
物と、蓋部103 なる一体物とからなる箱である。図8の
従来箱のサイズは縦 (ツマの長さ)が約 660mm、横 (側
の長さ) が約510mm、高さが約 535mmである。
【0005】従来箱の使用手順は以下の通りである。 手順−1 蓋部103 を箱から外し、梱包すべき物品を人
力またはホイストなどの機械力によって持ち上げ、箱の
側面部102 を超えて箱の中に入れる。ここで、物品が水
分、湿気、埃を嫌うものである場合、底板105 の上に防
水性のシートなどをあらかじめ敷き、かつ物品をビニー
ル袋などの袋で包む。物品を袋で包む方法として2つの
方法があり、その1つは、袋をその開口部を開口した状
態で底部101 の上に置き、該袋の中に物品を入れる方法
であり、他の1つは、箱の中に物品を入れた後、物品の
上から袋を被せる方法である。
【0006】手順−2 蓋部103 を箱の上部に載せる。 手順−3 蓋部103 が輸送中の振動などによって外れな
いように、蓋部103 の両端の2個の蓋板112 と最上部の
ツマ板106 とを紐などで接合することにより蓋部103 を
固定する。 手順−4 物品を梱包した箱を保管し、適宜目的地へ輸
送する。
【0007】手順−5 目的地において、上記手順−
3、2、1の逆操作をこの順に行い、人力またはホイス
トなどの機械力によって箱の中の物品を持ち上げ箱の側
面部102 を超えて外に取り出す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来箱は以下
〜の問題点を持っている。 問題点 手順−1において物品を持ち上げ箱の側面部
102 を超えて箱の中に入れる時、物品が箱の側面部102
と接触して物品に傷が付かないよう注意を払わなければ
ならないところ、物品の重量が大の時、人力によって物
品を箱の中に入れるに際しては腰を傷める (腰痛) 可能
性が高く、またホイストなどによって入れるに際しては
物品が箱の中に入る状況を監視する人とホイストなどを
操作する人との間の意気投合に格別の注意を払わなけれ
ばならない。このことは、手順−5についても当てはま
る (物品の充填、取出時の問題) 。
【0009】問題点 水分、湿気、埃を嫌う物品の場
合、箱の底部101 から侵入してくるこれらのものに対し
ては、底部101 の上にシートを敷くことにより容易にこ
れらの侵入を防ぎ得るが、箱のツマ部108 、側部111 お
よび蓋部103 から侵入してくるこれらのものに対して
は、上記のとおり物品を袋で包まなければならず、その
ための手間がかかる (防水、防湿、防塵の問題) 。
【0010】問題点 箱の特にツマ部108 、側部111
および蓋部103 は多量の木材を釘で接合することによっ
て製作され、またツマ部108 や側部111 と底部101 との
接合も釘でなされているので、箱の製作に多大の手間が
かかる (製箱時間の問題) 。 問題点 箱を構成する各部が全て比較的肉厚の木板で
できているから、箱の重量が大である (箱重量の問題)
【0011】問題点 通い箱として用いる場合、特に
その底部101 の損傷の程度は箱の使用回数と共に増加
し、ついには底部101 のみを新しいものと交換しなけれ
ばならないところ、底部101 と側面部102 とは釘で接合
されているので、その交換に手間や時間がかかる(底部
交換の問題)。 問題点 木材の多量の使用は世界的な森林保護の方向
に反する (森林保護の問題) 。
【0012】本発明の目的は、これら〜の問題を解
決した箱を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記〜
をの問題点を持たない箱の開発について鋭意研究を続け
てきた。その結果、箱の底の部分である底部と、箱の周
囲部分である側面部とからなる箱において、底部と側面
部とを接合せず、側面部を構成するツマ板および側板と
して特定の素材からなる板状物を用い、かつ、側面部の
内側に位置する枠部とツマ板や側板との接合を特定の方
法で行うことによって、上記〜の問題点が解決され
ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0014】すなわち、本発明は、方形状の底部と底部
の上に垂直方向に位置する四面である側面部とからなる
箱において、底部は底板と底板の上に位置し側面部の水
平移動を防止する周辺部材とからなり、側面部は枠部と
枠部に接合されたツマ板および側板とからなり、枠部は
周辺部材により形成された凹部に起立する支柱と支柱の
上部において支柱と接合されたツマ上カマチおよび側上
カマチとからなり、ツマ板と側板とは熱可塑性樹脂から
形成された厚さ1〜15mmの中空構造板、厚さ 0.5〜7mm
の耐水性の板紙、厚さ 0.1〜7mmのプラスチック製のフ
ィルム、シートまたは発泡板および厚さ3〜15mmの耐水
性ダンボールからなる群から選ばれた板状物からなり、
底部と側面部とは接合されておらず、枠部とツマ板およ
び側板とはステープラーで接合されていることを特徴と
する箱である。
【0015】本発明の箱について図1〜7により説明す
る。ここで、図に示した箱は本発明の箱の一例であり、
本発明の箱は図に限定されるものではない。図1の箱
は、自動車用ミッション梱包用として好ましく用い得る
箱であり、そのサイズは縦 (ツマの長さ) が約 788mm、
横 (側の長さ) が約 548mm、高さが約507 mmである。
【0016】図1において、箱の最下部に設けられた滑
材1 (45mm角) は本発明の箱にとって必須ではない。し
かし、滑材1を設けることは、箱をフォークリフトなど
で移動し得るので好ましい。滑材1の素材は箱の製造の
し易さなどの観点から、一般に木製の角材が好ましい。
滑材1のサイズは箱のサイズや物品の重量などに応じて
適宜決めればよく、切断面が長方形の木製の角材を使っ
てもよい。
【0017】滑材1の上には底部2が位置する。底部2
は底板3とその上に設けられた周辺部材4とからなる。
周辺部材4は後記の側面部5の水平移動を防止するため
のものである。滑材1と底板3との接合、および底板3
と周辺部材4と接合は、例えば釘でなされる。図1の底
板3は厚さが20mmの木板からなる簀の子状のものである
が、底板3の厚さは適宜決めればよく、また底板3は必
要に応じて一枚物の板状物であってもよい。底板3の素
材は特に限定されないが、湿気を嫌う物品の場合、底板
3として特に例えば防水加工された木製の板やプラスチ
ック製の板が好ましい。なお、底板3が防水性に乏しい
ものであっても、その上に防水性のシートを敷けばよ
い。
【0018】図1の周辺部材4は38mm角の木製である
が、周辺部材4のサイズは適宜決めればよく、また周辺
部材4の素材は特に制限されない。ここで、周辺部材4
のない底部2の四隅の部分 (4個の角部) の上には、後
記の枠部6を形成する4本の支柱7が垂直状に起立す
る。底部2の上には側面部5が位置する (被さる) 。本
発明の箱においては、底部2と側面部5とは釘などで分
割不可能な様に固定的に接合されたものではなく、側面
部5は底部2の上に単に載っかっているのみである。こ
の点は、後述するように本発明の特徴の一つである。
【0019】側面部5は枠部6 (骨組)(図2参照) と相
対する2個のツマ板8および相対する2個の側板9とか
らなる。ここで、枠部6とツマ板8および側板9とは接
合されている。図2(a) の枠部6は、38mm角の木製の角
材からなる4本の支柱7と、38mm角の木製の角材からな
る2本のツマ上カマチ10と、38mm角の木製の角材からな
る2本の側上カマチ11から構成されている。ここで、支
柱7とツマ上カマチ10との接合方法、および支柱7と側
上カマチ11との接合方法は特に制限されず、例えば釘で
接合し得る。また、ツマ上カマチ10と側上カマチ11との
接合形態すなわち両者の噛み合わせの形態は特に制限さ
れない。
【0020】枠部6を構成する支柱7、ツマ上カマチ10
および側上カマチ11のサイズは箱のサイズなどに応じて
適宜決めればよい。切断面が長方形の木製の角材を使っ
ても良く、その場合の噛み合わせの形態を図2(b) に例
示する。またこれら部材の素材は特に制限されない。図
1のツマ板8および側板9は、熱可塑性樹脂から成形さ
れた中空構造板 (後記のサンプライ (登録商標))からな
り、その厚さは4mmである。本発明の箱のツマ板8およ
び側板9を構成する素材は、熱可塑性樹脂から成形され
た厚さ1〜15mmの中空構造板、厚さ 0.5〜7mmの耐水性
の板紙、厚さ 0.1〜7mmのプラスチック製のフィルム、
シートまたは発泡板または厚さ3〜15mmの耐水性ダンボ
ールなる板状物であり、これらはよく知られた板状物で
ある。これらのうち、厚さ1〜15mmの中空構造板が防水
性、防湿性、防塵性、軽量性、加工性 (板状物の切断
性、枠部6との接合性など) などの観点から好ましい。
上記範囲未満の厚さの板状物は箱の強度不足という観点
から好ましくなく、また上記範囲を超える厚さの板状物
は、過剰品質の箱、重すぎる箱、後述するステープラー
法による接合 (枠部6とツマ板や側板との接合) を適用
し難いなどの観点から好ましくない。
【0021】厚さが1〜15mmの熱可塑性樹脂から成形さ
れた中空構造板として、住友化学工業 (株) 製の中空構
造板であるサンプライ (登録商標) およびスミパネル
(登録商標) を例示し得る。これらは例えば熱可塑性ポ
リプロピレン系樹脂から成形された、図3に例示するよ
うな構造を有する中空構造板であって、種々の厚さのも
のを入手し得る。また、厚さ 0.5〜7mmの耐水性の板紙
として例えば日本紙業 (株) 製のシクラボード (商品
名) が例示され、厚さ 0.1〜7mmのプラスチック製のフ
ィルム、シートまたは発泡板として、例えばポリエチレ
ンやポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニールなどから製造されたフィルム、シ
ートまたは発泡板を使用し得る。
【0022】枠部6とツマ板8および側板9とはステー
プラー (stapler 、ホッチキス) によって接合される。
図1における−−−印はステープラーによる接合状態を
示す。このステープラーによる接合方法 (以下、「ステ
ープラー法」という) は、後述するように、本願発明の
特徴の一つである。図1の箱においては、1個のツマ板
8とそれと隣接する1個の側板9とが、図4に示すよう
に一枚物の板状物からなる場合を示している。かかる一
枚物の板状物を使用する場合は、所定のサイズに切断さ
れた一枚物の板状物の2個を所定の箇所 (点線部。右の
折り曲げ線より端部は、隣の面との重なり部分である)
で折り曲げた後、板状物と枠部6とをステープラー法で
接合する。ここで、本発明の箱に係るツマ板8と側板9
とを板状物から製造する方法は、図4に示したような一
枚物の板状物を2個使用する方法に限定されず、2個の
ツマ板と2個の側板とを使用する方法、一枚物の板状物
の1個のみを使用する方法 (この場合の一枚物の板状物
の面積は、ツマ板2個分の面積と側板2個分の面積との
合計に等しいかそれ以上であり、該板状物は少なくとも
3箇所で折り曲げられる) 、ツマ板および側板のそれぞ
れ1個と一枚物の板状物の1個 (残りのツマ板1個と側
板1個とを構成し、一枚物の板状物の折り曲げ箇所は少
なくとも1箇所) とを使用する方法、ツマ板または側板
の1個と一枚物の板状物の1個(残りのツマ板または側
板1個と、2個の側板またはツマ板を構成し、一枚物の
板状物の折り曲げ箇所は少なくとも2箇所)とを使用す
る方法、をも含む。
【0023】箱の最上部に位置する蓋部12は本発明にお
いて必須ではないが、物品を水分、湿気、埃などから守
るために好ましく用いられる。蓋部12の素材は制限され
ないが、特に防水性を必要とする場合、その素材として
例えば防水性で軽量な素材である熱可塑性樹脂から成形
された中空構造板が好ましい。図5の蓋部12の素材は、
熱可塑性樹脂から成形された中空構造板の一種である厚
さが4mmのサンプライ(登録商標) である。かかる素材
からなる蓋部12を用いる場合、側面部5を底部2に載せ
るに先立って、蓋部12を側面部5に被せたあと蓋部12の
折り曲げ部とツマ上カマチ10や側上カマチ11とをステー
プラー法によって接合する (この場合、ステープラーは
蓋部12の折り曲げ部の上からカマチに向かって打つ) す
ることにより、側面部5を底部2に載せる時の側面部5
の変形 (ねじれ、歪み) を防止することができ、したが
って、側面部5を底部2に載せる作業がし易くなる。な
お、蓋部12はその形状が板状に固定されたものである必
要はなく、箱を覆い得るもの例えばフレキシブルな布や
紙やシートまたはそれらを防水加工したものであっても
よい。
【0024】図6に底部2の平面、正面および右側面の
三面図を示す。また、図7には、枠部6の支柱7、ツマ
上カマチ10、側上カマチ11の各二面図を示す。本発明の
箱の使用手順を、従来の箱のそれと対応させて以下に述
べる。 手順−1 箱の側面部5と底部2とを分割し、梱包すべ
き物品を、人力またはホイストなどの機械力によって底
部2の上に置く。ここで、物品が水分、湿気、埃を嫌う
ものである場合、従来箱の手順−1のように物品をビニ
ール袋などの袋で包むことは必須ではない。なぜなら、
底板3を隙間のない (簀の子状でない)防水性のものと
するか、または底板3の上に防水性のシートを敷き、か
つ蓋部12を例えば本発明にかかるツマ板8や側板9と同
じ素材からなるものとすれば良いからである。
【0025】手順−2 側面部5を底部2の上部に載せ
て両者を合体させる。この際、蓋部12は予め側面部5の
上にセットしておいてもよいし、側面部5を載せた後こ
の上に蓋部12をセットしてもよい。 手順−3 底部2と側面部5と蓋部12とが輸送中の振動
などによって外れないように、これら全体を例えば紐で
縛る。
【0026】手順−4 物品を梱包した箱を保管し、適
宜目的地へ輸送する。 手順−5 目的地において、上記手順−3、2、1の逆
操作をこの順に行い、人力またはホイストなどの機械力
によって箱の中の物品を底部2から移動させる。
【0027】
【発明の効果】本発明の箱は、以下のとおり、上記問題
点〜を解決するものである。 問題点について。本発明の箱を構成する底部2と側面
部5とは釘などによって分解不可能なように固定的に接
合されたものではなく、側面部5は底部2の上に単に載
っかっているものである。すなわち、両者は必要に応じ
て容易に分割し得るものである。したがって、本発明の
箱の使用手順−1においては、従来箱の使用手順−1に
おけるように物品を高い位置まで持ち上げ側面部5を超
えて箱の中に入れる必要はなく、物品をほんの少し持ち
上げて平坦な底部2の上に載せさえすればよい。本発明
の箱のこの特徴 (底部2と側面部5とを容易に分割し得
るという特徴) は、手順−1において、人力により物品
を移動する時の腰痛の危険性をなくし、機械力により物
品を移動する時に作業者が意気投合に格別の注意を払わ
なければならないという必要性を大幅に減らすものであ
る。以上の理由により問題点が解決される。
【0028】問題点について。本発明の箱のツマ板8
および側板9は特定の板状物から作られているので、水
分、湿気、埃を嫌う物品を梱包するに際して、従来箱の
ように物品をビニール袋で包む必要がない。したがっ
て、問題点が解決される。なお、底部2と蓋部12との
防水対策などについては上記した通りである。 問題点について。本発明の箱の側面部5を形成するツ
マ板8および側板9は、それら各々の全面を一枚板でカ
バーし得る特定の板状物から作られており、かつツマ板
8や側板9と枠部6との接合は接合速度の速いステープ
ラー法によってなされるので、多量の木材を釘で接合し
て側面部5を形成する従来箱に比べて、製箱に要する時
間が大幅に短い。したがって、問題点が解決される。
【0029】問題点について。本発明の箱の特に側面
部5は、軽量な素材である特定の板状物から形成されて
いるので、肉厚の木板から形成された従来箱の側面部5
に比べて、重量が大幅に小である。側面部5の重量が小
であるから、底部2の上に側面部5を載せたり底部2の
上に載せられた側面部5を外したりする作業 (本発明の
箱の使用手順−2、6) が極めて楽である。したがっ
て、問題点が解決される。
【0030】問題点について。上記「問題点につい
て」において述べたとおり、本発明の箱の底部2と側面
部5とは容易に分割し得るものであるから、通い箱とし
て用いて底部2の損傷の程度が増加し、ついには底部2
を新しいものと交換しなければならなくなった時、古い
底部2と新しい底部2とを単に交換するだけでよく、そ
の交換に手間や時間がほとんどかからない。したがっ
て、問題点が解決される。
【0031】問題点について。本発明の箱の特に側面
部を形成するツマ板8および側板9は軽量な特定の板状
物からなり、従来箱の側面部9の場合のように多量の木
材を使用するものではない。したがって、問題点が解
決される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の箱の分解斜視図である。
【図2】本発明にかかる枠部の斜視図である。
【図3】本発明にかかる中空構造板の斜視図である。
【図4】本発明にかかる隣接する1個のツマ板と1個の
側板とを形成する板状物の正面、底面、右側面の三面図
である。
【図5】蓋部の平面、正面、右側面の三面図である。
【図6】本発明にかかる底部の平面、正面および右側面
の三面図である。
【図7】本発明にかかる枠部の支柱、ツマ上カマチ、側
上カマチの各二面図を示す。
【図8】従来の箱の分解斜視図である。
【図9】従来の箱の底部の平面、正面、右側面の三面図
である。
【図10】従来の箱のツマ部の平面、正面、右側面の三面
図である。
【図11】従来の箱の蓋部の平面、正面、右側面の三面図
である。
【図12】従来の箱の側部の平面、正面、右側面の三面図
である。
【符号の説明】
1…滑材 2…底部 3…底板 4…周辺部材 5…側面部 6…枠部 7…支柱 8…ツマ板 9…側板 10…ツマ上カマチ 11…側上カマチ 12…蓋部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形状の底部と底部の上に垂直方向に位
    置する四面である側面部とからなる箱において、底部は
    底板と底板の上に位置し側面部の水平移動を防止する周
    辺部材とからなり、側面部は枠部と枠部に接合されたツ
    マ板および側板とからなり、枠部は周辺部材により形成
    された凹部に起立する支柱と支柱の上部において支柱と
    接合されたツマ上カマチおよび側上カマチとからなり、
    ツマ板と側板とは熱可塑性樹脂から成形された厚さ1〜
    15mmの中空構造板、厚さ 0.5〜7mmの耐水性の板紙、厚
    さ 0.1〜7mmのプラスチック製のフィルム、シートまた
    は発泡板および厚さ3〜15mmの耐水性ダンボールからな
    る群から選ばれた板状物からなり、底部と側面部とは接
    合されておらず、枠部とツマ板および側板とはステープ
    ラーで接合されていることを特徴とする箱。
  2. 【請求項2】 ツマ板と側板とが熱可塑性樹脂から成形
    された厚さ1〜15mmの中空構造板からなる請求項1の
    箱。
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