JP4527076B2 - 梱包構造 - Google Patents
梱包構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4527076B2 JP4527076B2 JP2006075348A JP2006075348A JP4527076B2 JP 4527076 B2 JP4527076 B2 JP 4527076B2 JP 2006075348 A JP2006075348 A JP 2006075348A JP 2006075348 A JP2006075348 A JP 2006075348A JP 4527076 B2 JP4527076 B2 JP 4527076B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- side plate
- top plate
- side plates
- insertion piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Package Frames And Binding Bands (AREA)
Description
木製梱包箱は一般に直方体形状の箱状をなしており、これがトラックに荷積みされ、もしくは船倉に船積みされた状態を想定して、床に接する板状部材を底板(1)と呼び、これに平行なもう1枚の板状部材を天板(2)と呼ばれている。
ただし、本発明においては「箱の周囲を形成している垂直な4枚の板状部材」の名称をガワ・妻と呼ばず、後に、あらためて定義する。
上記6枚の板状部材は相互に釘で固定され、更に、複数組の胴桟5が設けられている。
これらの胴桟は、釘7を打ち付け、または釘をネジ込んで固定されている。また天板2と側板3、底板1と側板3、天板2と妻板4、底板1と妻板4、側板3と妻板4もそれぞれ違いに釘7で固定されている。
能率低下や、これに伴うコスト上昇も放置できないが、更に重視しなければならないのが安全の問題である。
木箱の釘を抜くことが殊更に危険な作業ではないにしても、労務のマンパワーが大きいということは即ち労務災害発生の虞れが増えるということを意味する(その証拠に、マンパワーがゼロであれば労務災害の発生率はゼロである)。
図1は組立作業の途中を描いた工程説明図であって、天板(図示省略)は未だ取りつけられていない。水平な底板と垂直な側板との見分けを容易ならしめるため、底板1を仮想線で描いてある。
符号9a,9bを付した2枚は、相互に平行に対向し、かつ前記側板・甲に対して垂直である。説明の便宜上、これらを側板・乙と呼ぶ。ただし、側板の甲と乙とは便宜上の呼び名であって、相互に入れ替えて読むこともできる。
側板・乙9bには差込み片12が固定されている。上記の差込み片を矢印Cのように、
側板・甲8aに形成されている凹部の中へ密に嵌合させる。
本発明において密に嵌合するとは、人力で押し込むことができるが指先の力で容易には抜き出せない程度の嵌合をいう。
ここまでの組立作業に、釘は1本も使用していない。
図2(C)のようにバンド13を巻掛けて天板2が開かないようにする。この状態で、保管や輸送に耐え得る強度を発揮する。
上記バンド8を切れば、側板3を開くことができ(図6参照)、中の荷物(図示省略)を容易に取り出すことができる(釘を抜く手間を要しない)。
上述のように開梱作業が迅速かつ容易に行なわれるので、労務コストが低減される上に、労務災害が防止される。
また、中柱が垂直荷重を分担するので、梱包箱を積み重ねても重力荷重で破損する虞れが無い。更に、スペーサと差込み片とを同じ規格の材木(とりわけ同じ厚さ寸法)で構成することにより、簡単な構造で容易に、適正な嵌合、すなわち側板・乙の差込み片と側板・甲の凹部との密なる嵌合を得ることができる。
多段の積み重ねが可能になり、輸送機器の床面積あたり積み荷量が大きくなるので、輸送コストを低減することができる。
(図2(B)参照)荷物15を載せる底板1と、
荷物の周囲を取り囲む4枚の側板(すなわち側板・甲8a、側板・甲8b、側板・乙9a、及び側板・乙9b)と、
天板2とによって直方体状の梱包箱が形成され、
さらに図2(C)に示すように、締め付け部材としてのバンド13を備えている。
側板・甲8aと側板・甲8bとは同形同寸の部材であり、側板・乙9aと側板・乙9bとも同形同寸の部材である。
例えば側板・乙9bは、3枚の板材9b−1を平行に、隙間を置いて並べたものを、3本の胴桟9b−2で簀の子状に結合してある。中柱9b−3も上記の結合を補助している。これらの板材9b−1、胴桟9b−2、及び中柱9b−3は相互に釘付けして固着してある。
上記の中柱9b−3に対して差込み片12が固着されている。
本実施形態の差込み片12は長さ寸法Hの細長い平板状の木材であって、上記の寸法Hは中柱9b−3の長さ寸法に等しい。従って、組立状態において該差込み片12の下端面は底板1に当接し、上端面は天板に当接する。このため、本例の差込み片12は中柱9b−3と協働して垂直荷重を支持する作用も兼ねている。
一方、側板・甲8aには、次に述べるように凹部が形成されていて、差込み片12と密に嵌合する。
差込み片12は,矢印で指されている凹部に対して密に嵌合する。
該差込み片12を、矢印C,C′のように押し込む。
側板・乙9bの両端それぞれに設けられている2個の差込み片12の片方を前述のようにして側板・甲8aに組み付け、他方を側板・甲8bに組み付ける。
側板・乙9bを組み付ければ、四角筒状の枠構造が出来上がる。
当該梱包箱を組み立てた状態で、側板・乙9bの胴桟9b−2は中柱9b−3の上端よりもよりも若干上方に突出しており、側板・甲8aの板材8a−1は中柱8a−2の上端よりも若干上方に突出している。
側板・乙9aの胴桟9a−2や側板・甲8bの板材も同様に上方へ突出している。
側板・乙9aの胴桟9a−2や側板・甲8bの板材も同様に下方へ突出している。
このように下方への突出部が、四角筒状の枠構造の周囲に形成されるので、(図2(B)参照)前記四角筒状の枠構造を底板1の上に組み立てるとき、底板に対して水平方向に位置決めされる。
(図2(A)参照)底板1の上に荷物15を載置する。
(図2(B)参照)荷物15を取り囲むように、底板1の上に側板・甲8a、側板・甲8b、側板・乙9a、および側板・乙9bを四角筒状に組み立てる。この際、側板相互の結合は前掲の図1について述べた差込み片12の嵌合による。
上記四角筒状構造物の上部開口を覆って、天板2を載せる。該天板は前記四角筒状構造物に対して水平方向に位置決めされる。天板を側板に対して当接させている力はが天板の自重だけである。
これにより、直方体状の6面を形成している底板1、側板・甲8a、側板・甲8b、側板・乙9a、側板・乙9b、及び天板2は相互に固定され、積み上げ保管や輸送に耐え得る頑丈さを発揮する。
本発明構造のもう一つの効果は、以下に説明するように開梱作業において1本の釘も抜く必要が無いことであって、このように、釘打ち・釘抜き操作が無いため、梱包作業・開梱作業の工期が短縮され、労務コストが低減され、作業災害が防止される。 更にもう一つの効果は、以下に説明するように開梱作業において、天板でも側板でも任意に開き得る事である。
前掲の図2(C)に描かれた梱包状態からバンド13を切断して取り除けば図2(B)の状態に戻り、容易に天板2を取り外すことができる。
天板を取り外すと図3(A)のように荷物15が現れるので、これをクレーン(図示省略)で吊り上げて取り出すことができる。
このように開梱すると荷物を高く吊り上げないので安全に作業することができ、荷物を高所から落下させる虞れが無い。
図3(A)、(B)、又は(C)のようにして荷物を取り出した後に残った無蓋箱状の構造物は、前掲の図1と逆の手順で迅速容易に分解して5枚の板状の組部材にすることができる。この作業にも釘抜き操作を要しない。
再使用するにしても、廃棄するにしても、開梱後の梱包材料はひとまず搬送しなければならない。
このため、梱包材料を迅速容易に、板状の組部材まで分解できるということの実用的価値は多大である。
2…天板
3…側板
4…妻板
5…胴桟
6…中柱
7…釘
8a…側板・甲
8aー1…板材
8aー2…中柱
8b…側板・甲
9a…側板・乙
9aー1…板材
9aー2…胴桟9
9aー3…中柱9
9b…側板・乙
9bー1…板材9
9bー2…胴桟9
9bー3…中柱9
10…スペーサ
11…押え板
12…差込み片
13…バンド
14…フォーク爪14
15…荷物
C…凹部
Claims (4)
- 水平な底板及び天板と、垂直な一方の対向する2枚の側板・甲と、他方の対向する2枚の側板・乙とを組み合わせて直方体状の6面を形成する板材からなる梱包構造において、前記側板・乙の両端の垂直な辺に沿って設けられた中柱に対して直角に固着され該中柱とともに水平断面形状がL字形を成して側板・甲に平行な差込み片が設けられるとともに、前記側板・甲の内側面にスペーサを介して押え板が平行に取り付けられ、該押さえ板と前記側板・甲との間に前記差込み片を水平方向に押し込んで密に嵌合する凹部が形成され、かつ前記天板、側板・乙、及び底板の周囲に巻回される締付部材を備えることを特徴とする梱包構造。
- 差込み片は、その上端面が天板の下側面に接し、かつ下端面が底板の上側面に接する高さを有することを特徴とする、請求項1に記載した梱包構造。
- スペーサは、中柱と同じ高さの形状を有し、その上端面が天板の下側面に接し、かつその下端面が底板の上側面に接する高さを有することを特徴とする、請求項1に記載した梱包構造。
- 2枚の側板・乙それぞれに垂直に設けられている胴桟の上端部が中柱の上端よりも上方に突出するとともに、2枚の側板・甲それぞれの上端の縁が前記スペーサの上端よりも高く位置していて、側板・乙に設けられている胴桟の上端部と側板・甲の上端部とが天板の周囲に接して、該天板を水平方向に位置決めしていることを特徴とする、請求項3に記載した梱包構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006075348A JP4527076B2 (ja) | 2006-03-17 | 2006-03-17 | 梱包構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006075348A JP4527076B2 (ja) | 2006-03-17 | 2006-03-17 | 梱包構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007246154A JP2007246154A (ja) | 2007-09-27 |
JP4527076B2 true JP4527076B2 (ja) | 2010-08-18 |
Family
ID=38590853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006075348A Expired - Fee Related JP4527076B2 (ja) | 2006-03-17 | 2006-03-17 | 梱包構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4527076B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104118640A (zh) * | 2014-07-15 | 2014-10-29 | 张家港市顺佳隔热技术有限公司 | 六槽气瓶架 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS426956Y1 (ja) * | 1965-04-05 | 1967-03-31 | ||
JPS6447627U (ja) * | 1987-09-11 | 1989-03-23 | ||
JPH0360343U (ja) * | 1989-10-17 | 1991-06-13 | ||
JPH0722926U (ja) * | 1993-10-04 | 1995-04-25 | 積水化成品工業株式会社 | 角型容器 |
JPH0722923U (ja) * | 1993-09-28 | 1995-04-25 | 株式会社小椋製作所 | 組立ボックス |
JPH08282660A (ja) * | 1995-04-13 | 1996-10-29 | Nishida Seikan Kk | 箱 |
JPH11278478A (ja) * | 1998-03-30 | 1999-10-12 | Nippon Zeon Co Ltd | 分解可能木製コンテナ |
JP2005112450A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-28 | Daiwa Kenun Kk | 梱包箱 |
-
2006
- 2006-03-17 JP JP2006075348A patent/JP4527076B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS426956Y1 (ja) * | 1965-04-05 | 1967-03-31 | ||
JPS6447627U (ja) * | 1987-09-11 | 1989-03-23 | ||
JPH0360343U (ja) * | 1989-10-17 | 1991-06-13 | ||
JPH0722923U (ja) * | 1993-09-28 | 1995-04-25 | 株式会社小椋製作所 | 組立ボックス |
JPH0722926U (ja) * | 1993-10-04 | 1995-04-25 | 積水化成品工業株式会社 | 角型容器 |
JPH08282660A (ja) * | 1995-04-13 | 1996-10-29 | Nishida Seikan Kk | 箱 |
JPH11278478A (ja) * | 1998-03-30 | 1999-10-12 | Nippon Zeon Co Ltd | 分解可能木製コンテナ |
JP2005112450A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-28 | Daiwa Kenun Kk | 梱包箱 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104118640A (zh) * | 2014-07-15 | 2014-10-29 | 张家港市顺佳隔热技术有限公司 | 六槽气瓶架 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007246154A (ja) | 2007-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6002700B2 (ja) | パレット | |
US7311285B2 (en) | Box and a shipping method for a cable drum | |
JP4527076B2 (ja) | 梱包構造 | |
JP5288956B2 (ja) | パレット及び箱体 | |
JP5312106B2 (ja) | パネル梱包体 | |
JP2009196693A (ja) | ボックスパレット | |
KR102370631B1 (ko) | 이탈이 용이한 고정클립을 갖는 포장박스 조립체 | |
JP2978612B2 (ja) | 梱包用の箱体 | |
JP2009051521A (ja) | 梱包用具及び前記梱包用具により梱包された空気調和機 | |
JP7499012B2 (ja) | 梱包箱構造 | |
JP3177764U (ja) | 梱包輸送用木箱 | |
JP2019123535A (ja) | 梱包箱と梱包方法 | |
KR101145963B1 (ko) | 포장용 상자 | |
JP3515386B2 (ja) | 梱包装置 | |
KR101855072B1 (ko) | 박스 겸용 조립식 파레트의 결합방법 및 그 결합구조 | |
JPH07257573A (ja) | パレットボックス | |
JP4117826B2 (ja) | 荷役用パレット | |
FR2609004A3 (fr) | Emballage pour des objets parallelepipediques, cubiques ou d'autres formes pareilles, notamment pour des appareils electromenagers | |
JP2007168896A (ja) | 梱包方法、および梱包構造 | |
JPS609180Y2 (ja) | 床材の梱包用単位体 | |
CN101289133A (zh) | 玻璃纸质围框运装箱 | |
JPS6219592Y2 (ja) | ||
JPH0520666Y2 (ja) | ||
JPH07330073A (ja) | コンテナボックス | |
JPH10236480A (ja) | 輸送補助具及びそれを用いた輸送方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070613 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090929 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091125 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100511 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100602 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |